JPH0721004U - 胸腔用トラカール - Google Patents
胸腔用トラカールInfo
- Publication number
- JPH0721004U JPH0721004U JP5130393U JP5130393U JPH0721004U JP H0721004 U JPH0721004 U JP H0721004U JP 5130393 U JP5130393 U JP 5130393U JP 5130393 U JP5130393 U JP 5130393U JP H0721004 U JPH0721004 U JP H0721004U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 複数の処置具を挿入させることができるとと
もに、その処置具の操作性を良くすることのできる胸腔
用トラカールを提供する。 【構成】 つば部2、断面形状が長円状で中空の貫入部
11、およびつば部2と貫入部11との間に形成された
嵌合部5からなる外筒1と、把持部7、貫入部11の内
形とほぼ相似形状の外形でこの貫入部11に挿入される
挿入部12、および挿入部12と把持部7の間に形成さ
れ外筒1の嵌合部5に嵌合する段部9からなる套管針6
とにより構成したものである。
もに、その処置具の操作性を良くすることのできる胸腔
用トラカールを提供する。 【構成】 つば部2、断面形状が長円状で中空の貫入部
11、およびつば部2と貫入部11との間に形成された
嵌合部5からなる外筒1と、把持部7、貫入部11の内
形とほぼ相似形状の外形でこの貫入部11に挿入される
挿入部12、および挿入部12と把持部7の間に形成さ
れ外筒1の嵌合部5に嵌合する段部9からなる套管針6
とにより構成したものである。
Description
【0001】
この考案は、胸腔用トラカールを構成する外筒および套管針の構造に関するも のである。
【0002】
図3は従来の胸腔用トラカールを分解して示した平面図およびそれぞれの右側 面図である。図において、1は外筒(シースともいう)で、つば部2と、円筒状 の貫入部3と、嵌合部5を有し、つば部2と貫入部3とを連結する平面形状が台 形状の連結部4とから構成されている。6は套管針(トロッカーともいう)で、 把持部7と、貫入部3の内形に対応した外径で先端部が縮径された貫入部3に挿 入しうる円柱状の挿入部8と、把持部7と挿入部8との間に形成された段部9と から構成されている。また、外筒1および套管針6は例えばプラスチックなどの 合成樹脂材料で構成されており、両者1,6によって胸腔用トラカールをなし、 外筒1と套管針6とを連結した場合、段部9は外筒1の連結部4の嵌合部5に嵌 合される。
【0003】 このように構成した胸腔用トラカールを用いて人体の胸部の手術を行う場合、 まず、例えば側臥位の人体胸部の患部に対応する皮膚等の胸部壁を肋骨と平行に 外筒1の貫入部3が挿入できる大きさにメスによって切開し、この切開部分に外 筒1と套管針6を連結した胸腔用トラカールを刺入する。ついで、套管針6の把 持部7等を押すと、外筒1の貫入部3および套管針6の挿入部8は肋骨間を通っ て人体内(胸腔)へ進み、外筒1のつば部2が人体の皮膚表面に接触して係止さ れるまで胸腔用トラカールは人体内(胸腔)に挿入される。そして、外筒1のつ ば部2が係止すると、套管針6の把持部7を手前に引いて套管針6のみを抜く。 この時、外筒1はその位置に保持される。ついで、胸腔内に手術に必要な鉗子や 電気メス等の処置具を外筒1の貫入部3を介して挿入し、患部の手術を行う。
【0004】
上記のような従来の胸腔用トラカールの外筒1の貫入部3は、切開部分からの 挿入と手術に必要な鉗子等の処置具の挿入とが容易になるように円筒状に形成さ れており、また、この胸腔用トラカールの外筒1は、胸腔に気体を送り込まずに 術野が確保できるため、気体の外部への流出を防ぐ逆止弁等を設ける必要がなく 、1つの胸腔用トラカールに複数の処置具の挿入が可能である。しかしながら、 胸腔用トラカールは胸腔に挿入する際に、外筒1の貫入部3等は肋骨間を通らな ければならないので、その外形および大きさは規制され、複数の処置具の挿入が 困難であるとともに、1つの処置具を挿入してもその操作性が悪く手術を円滑に 行うことができなかった。
【0005】 この考案は、上記のような課題を解決するためになされたもので、複数の処置 具を挿入させることができるとともに、その処置具の操作性を良くすることので きる胸腔用トラカールを提供することを目的としたものである。
【0006】
この考案に係る胸腔用トラカールは、つば部、断面形状が長円状で中空の貫入 部、およびつば部と貫入部との間に形成された嵌合部からなる外筒と、把持部、 貫入部の内形とほぼ相似形状の外形でこの貫入部に挿入される挿入部、および挿 入部と把持部の間に形成され外筒の嵌合部に嵌合する段部からなる套管針とによ り構成したものである。
【0007】 また、套管針の挿入部を、その先端部側を除き長径側の両側の一部を切除した 形状にしたものである。
【0008】 さらに、外筒の長円状の貫入部の長径と短径との比を1.2〜2.5としたも のである。
【0009】
【作用】 外筒と套管針を連結した胸腔用トラカールをその外筒の貫入部の長径が肋骨と 平行になるようにメス等で切開した部分に刺入し、肋骨間を通りながら外筒のつ ば部が人体の皮膚表面に係止されるまで胸腔用トラカールを人体内(胸腔)に挿 入する。そして、外筒をその位置に保持しながら套管針のみを抜き、胸腔内に手 術に必要な鉗子や電気メス等の処置具をこの外筒を介して挿入し、患部の手術を 行う。この時、外筒には複数の処置具を同時に挿入することが可能となり、その 操作性も良い。
【0010】 また、套管針の挿入部を、その先端部側を除き長径側の両側の一部を切除した 形状にすることにより、外筒からの套管針の抜き差しおよび外筒と套管針の寸法 合わせが容易である。
【0011】 さらに、外筒の長円状の貫入部の長径と短径との比を1.2〜2.5とするこ とにより、処置具の操作範囲を広くし、手術の都合に合わせて多種の処置具して 手術を円滑にする。
【0012】
実施例1. 図1はこの考案の第1の実施例を分解して示した平面図およびそれぞれの右側 面図である。なお、図3で説明した従来例と同一部分には同じ符号を付し、説明 を省略する。
【0013】 図において、11は断面形状が短径X側が平行で長径Y側が円弧状に形成され た外形がほぼ小判状で中空の貫入部で、つば部2、連結部4および貫入部11に より外筒1を構成している。12は貫入部11の内形に対応した外形で貫入部1 1に挿入しうる先端部が縮径された挿入部で、把持部7および挿入部12により 套管針6を構成している。また、外筒1の貫入部11の長径Yと短径Xとの比は 1.2〜2.5の範囲内であることが望ましく、最適範囲は1.3〜1.6であ る。
【0014】 その一例として次の通りである。 長径Y 短径X(mm) 22 × 15.5 Y/X=1.42 16 × 12 Y/X=1.33 20 × 13 Y/X=1.54 つまり、例えば外径12.0mmのオートスーチャーなどの処置具を挿入させる 場合には短径Xの大きさは13mm以上が望ましく、同時に鉗子等を挿入する場 合には4〜10mmのスペースが長径Y方向に必要となり、長径Yの大きさは1 6〜22mmとなる。
【0015】 このように構成した胸腔用トラカールを用いて人体の胸部の手術を行う場合、 まず、例えば側臥位の人体胸部の患部に対応する皮膚等の胸部壁を外筒1の貫入 部11が挿入できる大きさでかつ貫入部11の長径Yが肋骨と平行になる方向に メスによって切開し、外筒1と套管針6を連結した胸腔用トラカールを外筒1の 貫入部11の長径Yが肋骨と平行になるように切開部分に刺入する。ついで、套 管針6の把持部7等を押すと、外筒1の貫入部11等は肋骨間を通って人体内( 胸腔)へ進み、外筒1のつば部2が人体の皮膚表面に接触して係止されるまで胸 腔用トラカールは人体内(胸腔)に挿入される。そして、外筒1のつば部2が係 止すると、外筒1をその位置に保持しながら套管針6の把持部7を手前に引いて 套管針6のみを抜く。
【0016】 ついで、胸腔内に手術に必要な鉗子や電気メス等の処置具を外筒1の貫入部1 1を介して挿入し、患部の手術を行う。この時、外筒1の貫入部11において、 外形の小さい処置具を2つ挿入したり、外形の大きい処置具を1つ挿入したり、 あるいは、外形が大小の処置具を複数組み合わせて挿入するなど、手術の都合に 合わせて挿入することができ、広くなった処置具の操作範囲によってその操作性 を良くすることができる。
【0017】 なお、上述の実施例では外筒1の貫入部11の断面形状を短径X側が平行で長 径Y側が円弧状に形成された外形がほぼ小判状に形成した場合を示したが、例え ば断面形状が楕円状に形成してもよい。この場合、挿入部も貫入部の内形に対応 した外形で貫入部に挿入しうる形状に形成される。
【0018】 実施例2. 図2はこの考案の第2の実施例に係る套管針の平面図で、この実施例は、実施 例1の套管針6の挿入部12を、その先端部から内側(基部から外筒1の貫入部 11の長さより若干短い範囲)で長径Y側の両側を一部切除した形状にしてその 幅を先端部の幅より狭く形成したものである。
【0019】 このように構成したことにより、実施例1とほぼ同じ作用および効果が得られ 、套管針6の挿入部12の先端部側の幅広の部分(図2のA)が外筒1の貫入部 12へ挿入する際のガイドとなる。これにより、外筒1の貫入部11と套管針6 の挿入部12との接触面積が少なくなって挿入時の抵抗が小さくなり套管針6の 抜き差しが容易となる。また、外筒1の貫入部11の内形と套管針6の挿入部1 2の外形の寸法合わせが容易となり、整合したものを形成することができる。
【0020】 なお、上記各実施例では嵌合部5を有する連結部4を設けた場合を示したが、 つば部2と貫入部11を一体に形成し、両者の間に嵌合部を設けてもよい。
【0021】
以上のようにこの考案は、つば部、断面形状が長円状(小判状およびだ円状を 含めたものをいう)で中空の貫入部、およびつば部と貫入部との間に形成された 嵌合部からなる外筒と、把持部、貫入部の内形とほぼ相似形状の外形でこの貫入 部に挿入される挿入部、および挿入部と把持部の間に形成され外筒の嵌合部に嵌 合する段部からなる套管針とにより構成したので、処置具の操作範囲が広くなっ て複数の処置具を同時に挿入することができるとともに、その処置具の操作性を 良くすることができる。
【0022】 また、套管針の挿入部を、その先端部側を除き長径側の両側の一部を切除した 形状にしたので、外筒からの套管針の抜き差しが容易となり、外筒および套管針 の寸法合わせも容易となって整合したものを形成することができる。
【0023】 さらに、外筒の長円状の貫入部の長径と短径との比を1.2〜2.5としたの で、例えば外径の小さい処置具を2つ挿入したり、外径の大きい処置具を1つ挿 入したり、あるいは、外径が大小の処置具を複数組み合わせて挿入するなど、手 術の都合に合わせて多種の処置具を挿入することができ、手術を円滑に行うこと ができる。
【図1】この考案の第1の実施例を分解して示した平面
図およびそれぞれの右側面図である。
図およびそれぞれの右側面図である。
【図2】この考案の第2の実施例に係る套管針の平面図
である。
である。
【図3】従来の胸腔用トラカールを分解して示した平面
図およびそれぞれの右側面図である。
図およびそれぞれの右側面図である。
1 外筒 2 つば部 4 連結部 5 嵌合部 6 套管針 7 把持部 9 段部 11 貫入部 12 挿入部 X 短径 Y 長径
Claims (3)
- 【請求項1】 つば部、断面形状が長円状で中空の貫入
部、および前記つば部と貫入部との間に形成された嵌合
部からなる外筒と、 把持部、前記貫入部の内形とほぼ相似形状の外形で該貫
入部に挿入される挿入部、および該挿入部と前記把持部
の間に形成され前記外筒の嵌合部に嵌合する段部からな
る套管針とにより構成したことを特徴とする胸腔用トラ
カール。 - 【請求項2】 前記套管針の挿入部を、その先端部側を
除き長径側の両側の一部を切除した形状にしたことを特
徴とする請求項1記載の胸腔用トラカール。 - 【請求項3】 前記外筒の長円状の貫入部の長径と短径
との比を1.2〜2.5としたことを特徴とする請求項
1または2記載の胸腔用トラカール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5130393U JPH0721004U (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 胸腔用トラカール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5130393U JPH0721004U (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 胸腔用トラカール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721004U true JPH0721004U (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=12883157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5130393U Withdrawn JPH0721004U (ja) | 1993-09-22 | 1993-09-22 | 胸腔用トラカール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721004U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09509585A (ja) * | 1993-12-06 | 1997-09-30 | ハートポート インコーポレイテッド | 心臓内処置のための装置及び方法 |
JP2010518971A (ja) * | 2007-02-21 | 2010-06-03 | タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ | 栓塞子先端 |
JP2011131063A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Richard Wolf Gmbh | トロカールスリーブ |
-
1993
- 1993-09-22 JP JP5130393U patent/JPH0721004U/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09509585A (ja) * | 1993-12-06 | 1997-09-30 | ハートポート インコーポレイテッド | 心臓内処置のための装置及び方法 |
JP2010518971A (ja) * | 2007-02-21 | 2010-06-03 | タイコ ヘルスケア グループ リミテッド パートナーシップ | 栓塞子先端 |
JP2011131063A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Richard Wolf Gmbh | トロカールスリーブ |
US8545448B2 (en) | 2009-12-24 | 2013-10-01 | Richard Wolf Gmbh | Trocar sleeve |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19980305 |