JPH07207713A - 土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材 - Google Patents

土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材

Info

Publication number
JPH07207713A
JPH07207713A JP183594A JP183594A JPH07207713A JP H07207713 A JPH07207713 A JP H07207713A JP 183594 A JP183594 A JP 183594A JP 183594 A JP183594 A JP 183594A JP H07207713 A JPH07207713 A JP H07207713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel
less
bucket
sand
excavation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP183594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Usami
賢一 宇佐美
Hiroshi Takayasu
博 高安
Shigeyoshi Nakamura
重義 中村
Toshihiro Ono
俊弘 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd, Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP183594A priority Critical patent/JPH07207713A/ja
Publication of JPH07207713A publication Critical patent/JPH07207713A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/28Small metalwork for digging elements, e.g. teeth scraper bits
    • E02F9/2808Teeth
    • E02F9/285Teeth characterised by the material used
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/28Small metalwork for digging elements, e.g. teeth scraper bits
    • E02F9/2808Teeth
    • E02F9/2816Mountings therefor
    • E02F9/2825Mountings therefor using adapters
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/28Small metalwork for digging elements, e.g. teeth scraper bits
    • E02F9/2808Teeth
    • E02F9/2816Mountings therefor
    • E02F9/2833Retaining means, e.g. pins

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】土木用機械等、岩石や土砂を破砕、掘削および
採取する特に、ブルド−ザ−やパワ−ショベル等に装着
されるポイントツ−ス(爪)の耐摩耗性および寿命の向上
を図る。 【構成】土砂掘削用の掘削爪(ポイントツ−ス)を焼もど
し処理によりビッカ−ス硬さが550〜700を有する
マルテンサイトのマトリックス相中にNbを主とする複
合炭化物を析出した混合組織をもつ鋼材で構成した。ま
た該鋼材は重量%で、C:0.35〜0.50%、Si:
0.30〜2.00%、Mn:1.00%以下、P:0.0
3%以下、S:0.03%以下、Ni:1.00〜2.5
0%、Cr:0.50〜5.00%、Mo:0.30〜1.
50%、B:0.0005〜0.003%からなる組成
に、さらにV/Nb比が1.0以下(V:0.15〜0.6
0%、Nb:0.10〜0.5%)を複合含有した鋳鋼材
であることが好ましい。 【効果】土砂掘削爪の使用時の摩耗損傷による寿命の延
長、作業効率の向上並びにコスト低減が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建設作業、鉱山掘削等に
用いられる土砂掘削機械に係り、特に岩盤等の破砕、掘
削、採取に使用されるブルド−ザやパワ−ショベル用バ
ケットの耐摩耗、耐久性に優れた爪部を有する土砂掘削
機械及びその爪部部材に関する。
【0002】
【従来の技術】上記爪部部材は従来、JIS規格のG3
221やG5111に類似し、かつ、強度、靭性、耐摩
耗性および耐食性を考慮してその含有量を変動させ、さ
らに他の元素を微量添加して、主に、焼入処理後の焼も
どし処理によってビッカ−ス硬さを450〜550とし
た成分系の鋼種が多く用いられている。
【0003】しかし、近年、岩盤の掘削作業等において
は環境的問題から、従来の爆破工法が制限されることが
多くなり、ブルド−ザやパワ−ショベルに装備された掘
削爪(ポイントツ−ス)による機械化工法による掘削作業
が主力となっている。この場合、極めて高硬度を有する
岩盤等をも掘削の対象とするため、その主要部品である
掘削爪材等の摩耗による損傷が著しくなるとともに、岩
盤との接触面圧の向上による掘削爪表面の温度が上昇
し、その構成部材の表面硬度が低下することにより、耐
摩耗性が損なわれる。そのため、掘削爪を構成する部材
の寿命低下が生じている。なお、掘削時における爪材表
面の温度は条件によって異なるが、500〜550℃ま
で上昇すると言われている。
【0004】従って、掘削爪等に用いられる材料は高温
に曝されても硬度の低下が小さい、すなわち焼もどし軟
化温度が高く、かつ耐摩耗性を有する材料を適用するこ
とによる長寿命化が重要となっている。これに対し特開
昭61−12850号公報ではC:0.5〜0.7%、S
i:0.8〜1.6%、Mn:1.0〜2.0%、Cr:
3.0〜5.0%、Mo:0.8〜1.2%、V:0.2〜
0.5%、Nb:0.1〜0.5%、更にB:0.001%
以下添加した鋼をブルド−ザ、パワ−ショベル用の掘削
刃に用いることが開示されている。この材料は作業時の
加熱による材料劣化を考慮した上で、焼もどし軟化温度
が高く、微細炭化物析出による靭性向上もはかられた材
料である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記材料はC量が0.
5%以上と多いため、炭化物の生成量の増加による材料
の高硬度化、すなわち、耐摩耗性の向上は著しい。しか
し、炭化物の生成による、靭性の低下が、使用時の割れ
の発生や焼入れ処理時の焼割れを生ずる。また、Mnの
添加量が1.0%以上となっているが、Mnは析出する
炭化物を粗大化させ、靭性を低下させる。
【0006】本発明の目的は岩盤等の破砕及び掘削用と
して使用されるブルド−ザやパワ−ショベル等の掘削爪
用の部材に、使用時の摩擦熱による高温加熱に対しても
軟化温度が高いため、硬度の低下が少なく、また、高硬
度による良好な耐摩耗性を有し、かつ、材料靭性が大き
く、使用時に割れが生じないような鋼を用いることによ
り、掘削爪の寿命が長く、従って、保守費用が少ない掘
削機械を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、バケッ
トに取り付けられる、複数の屈曲可能な接続部を介し油
圧、電動機等の動力を伝達するように構成され、更に前
記バケットの回転動作のための支持軸と対向する位置に
設けられる土砂掘削用爪を備える土砂掘削機械におい
て、前記爪部の部材が前記組成を有する組成鋼を部品形
状に溶製後、焼入処理を900〜1000℃、焼もどし
処理を300〜600℃からなる温度領域での熱処理を
行い、ビッカ−ス硬さを550〜700とし、かつ焼も
どしマルテンサイトのマトリックス中にNbを主とする
複合炭化物を析出させた混合組織とした材料とすること
により達成される。
【0008】また、前記材料として重量%で、C:0.
30〜0.50%、Si:0.30〜2.00%、Mn:
1.00%以下、P:0.03%以下、S:0.03%以
下、Ni:1.00〜3.50%、Cr:0.50〜5.0
0%、Mo:0.30〜1.50%、B:0.0005〜
0.003%、さらに、V:0.10〜0.50%、N
b:0.15〜1.00%を含有し、残部は実質的にFe
および不可避的不純物からなる鋼で前記掘削爪の部材を
構成することによっても本発明の目的は達成される。
【0009】また、本発明の部品を構成する鋼は、上記
組成の範囲で、かつ、そのV/Nbの重量比を1.0以
下とすることが効果的である。
【0010】
【作用】溶製後、焼入処理を900〜1000℃、焼も
どし処理を300〜600℃からなる温度領域での熱処
理を行い、ビッカ−ス硬さを550〜700とし、かつ
焼もどしマルテンサイトのマトリックス中にNbを主と
する複合炭化物を析出させた混合組織とした材料を用い
ることにより、材料硬度を高めることができるため、耐
摩耗性を付与することができる。特に焼もどし処理温度
を高めることによって、マルテンサイトのマトリックス
中にNbを主とする複合炭化物を十分に析出させること
ができるため望ましい。上記の効果が最も得られ易い材
料として、重量%で、C:0.30〜0.50%、Si:
0.30〜2.00%、Mn:1.00%以下、P:0.0
3%以下、S:0.03%以下、Ni:1.00〜3.5
0%、Cr:0.50〜5.00%、Mo:0.30〜1.
50%、B:0.0005〜0.003%、さらに、V:
0.10〜0.50%、Nb:0.15〜1.00%を含有
し、残部は実質的にFeおよび不可避的不純物からなる
鋼がある。
【0011】以下に、本発明の鋼材の成分それぞれにつ
いての作用について述べる。なお、以下の組成量はすべ
て重量比で記載している。
【0012】Cは強度および硬さを向上し耐摩耗性を付
与するために必要であるとともに、Cr、V、Nb等の
元素と結合し炭化物を生成する。しかし、0.30%以
下では、本発明における組成範囲内では特に、ビッカ−
ス硬さ550は得がたく、0.50%以上で硬さ700
以上となり、耐摩耗性の付与には有効なものの、焼入処
理時の焼割れ、靭性の劣化による使用時の破壊を生ず
る。そのため、0.30〜0.50%が望ましい。更に、
好ましくは、0.35〜0.45%である。
【0013】Siは通常、鋼の脱酸のため添加される。
本発明におけるSiは焼入れおよび焼もどし処理鋼のマ
トリックス組織中にNb等複合炭化物を析出させる反応
を促進させるために積極的に加える元素である。しか
し、0.30%以下ではその効果が発揮されず、2.00
%以上ではマトリックスの靭性低下に影響する。そのた
め、望ましくは、硬さや耐摩耗性向上のために炭化物を
生成するC、Nb、V、Cr量にもよるが0.60〜1.
50%の範囲が好適である。
【0014】Mnは脱酸作用を有し、焼入れ性を向上さ
せる元素であるが、Sと結合し割れの起点や靭性を劣化
する。また、析出させる炭化物を粗大化させる作用を示
すため、1%以下が望ましい。
【0015】Pは粒界に偏析し、靭性を低下する元素で
あり極力少ない方が好ましいため、0.03%以下が望
ましい。
【0016】Sは単独でも粒界に偏析し靭性を低め、ま
た、Mnと結合し硫化物を生成し鋼の製造性に影響す
る。そのため、0.03%が望ましい。より好ましくは
極力少ない0.01%以下が好適である。
【0017】Niは鋼の焼入性や靭性を向上させる元素
である。本発明によるNiの添加は耐摩耗性向上に有効
な炭化物を析出させることによって生ずるマトリックス
相の靭性低下を抑制するためである。しかし、その添加
量が1.00%以下では効果がなく、3.50%以上では
靭性向上には有効であるがマトリックスの硬度が低くな
り耐摩耗性を劣化させる。そのため、上限が3.50%
であることが望ましい。より好ましくは、1.50〜2.
50%である。
【0018】Crは鋼の焼入れ性および耐食性を向上さ
せるために必要な元素である。本発明での添加は焼もど
し軟化温度を向上させるとともに、マトリックス中に炭
化物生成傾向が大きいフェライト生成元素のMo、V、
Nbとの複合作用による炭化物を析出させ、耐摩耗性を
向上させるためで、0.50%以下ではその効果が見ら
れず、5.0%以上ではより硬さが向上して製造時の割
れ等に影響を及ぼす。したがって、0.50〜5.00%
が望ましい。より好ましくは、1.00〜3.50%であ
る。
【0019】MoはCrと同様、鋼の焼入れ性および耐
食性を向上させる元素であるが、Cr、Nbとの複合添
加により鋼の焼もどし温度を著しく向上させる。しか
し、0.3%以下ではその効果が発揮されず、1.5%以
上添加してもその効果の増大が期待できなくなる。した
がって、0.30〜1.50%の範囲が望ましい。より好
ましくは、0.60〜1.20%である。
【0020】VおよびNbは鋼の強度向上、焼もどし軟
化温度の向上に有効であるとともに、かつCr,Moと
の複合添加により鋼の結晶粒粗大化防止並びに細粒化に
寄与する。しかし、本発明の目的である炭化物を析出さ
せ耐摩耗性を付与するためには単独添加ではその効果が
発揮できない。また、これらの元素を添加しない場合は
Cr炭化物が析出し、マトリックスのCr濃度が減少し
耐食性や強度に影響する。従って、本発明はCrよりも
炭化物生成の標準自由エネルギ−が小さいVとNbを複
合添加し、焼もどし処理において、Cr系炭化物の生成
を抑制し、そのかわりにNbを主とする炭化物を析出さ
せ、Vは結晶粒の微細化や強度、焼もどし軟化温度の向
上に寄与させることに着目したものである。しかし、V
量は0.10%未満ではその作用が発揮されず、本発明
の目的である効果が得られない。また、0.50%以上
添加してもその効果が飽和するとともに製造性に影響を
及ぼし好ましくない。
【0021】一方、Nb量は0.15%未満では本発明
の効果を確保できず、1.00%以上添加すると、Vと
同様、その効果が飽和するとともに製造性に影響を及ぼ
し好ましくない。しかしながら、本発明の目的であるV
とNbの複合添加による耐摩耗性の向上の効果を発揮す
るにはV量よりNb量を高くすることにより達成され
る。従って、そのV/Nb比が1以上となるとNb量が
少なくなるため特にNbを主とする炭化物の析出による
耐摩耗性の向上が見られず、望ましくない。そのため
に、V量は0.10〜0.50%、Nb量は0.15〜1.
00%の範囲内で、そのV/Nbの重量比を1以下に限
定した。更に、V/Nb比0.2〜0.7が最も好まし
い。
【0022】Bは結晶粒を微細にし、強度向上に有効な
元素であるが、多量の添加はB化合物を生成し靭性を低
下させるため、0.0005〜0.003%が望ましい。
【0023】その他、上記元素限定範囲にAl、Ti、
Zr、Cu、N等強度、靭性、耐摩耗性、耐食性を付与
する元素は1%以下が望ましい。
【0024】
【実施例】以下、この発明を実施例により説明する。
【0025】建設、鉱山用土砂掘削機械の掘削用バケッ
トは、図1の(A)に示すような構造になっている。(B)
に、掘削用爪の取付機構概要の一例を示す。このよう
に、部品構造はポイントツ−ス(掘削爪)1をバケット2
に装着されたアダプタ3に差し込み、ロックピン4で固
定される連結構造体となっていることが多い。ポイント
ツ−ス(掘削爪)は摩耗した場合、その部分のみを交換し
て使用できるようになっている。
【0026】この掘削用爪部材として、表1に、硬さお
よび耐摩耗性を評価するために供した本発明における材
料と比較材の化学組成を示す。本発明における材料はN
o.1〜No.10で、No.11〜No.13は本発明が規定
する組成範囲外の比較鋼である。
【0027】
【表1】
【0028】これらの鋼を各30kgずつ大気中で溶解
し、爪形状に鋳込み冷却後、1000℃で焼入れ処理
し、300〜600℃の各温度で焼もどし処理を施し
た。試験片は熱処理後、短冊上に切断し採取した。な
お、摩耗試験片は6t×65mm×20mmの形状と
し、試験面をエメリ−紙#1200で仕上げて試験に供
した。表2に本発明鋼と比較鋼の500℃焼もどし処理
材の硬さを示す。
【0029】
【表2】
【0030】図2は本発明鋼No.3と比較鋼No.11
の焼もどし温度と硬さとの関係を示す。表2および図2
より、本発明鋼は各焼もどし温度でのビッカ−ス硬さが
550〜700の範囲にあり、かつ、温度が高くなって
も硬度低下が小さく焼もどし軟化温度の大きい鋼種であ
ることがわかる。比較鋼No.11はV/Nb比が2.
10と大きく、またBが入っていないことが本発明鋼と
の差になって表れたものと考えられる。また、比較鋼N
o.12、13はBが入っていないこと、V、Nbが入
っていないことが、本発明鋼との差になって表れたもの
と考えられる。このように本発明鋼では、B、V、Nb
が必須であり、またV/Nb比が1以下であることが望
ましいことがわかる。また、表には示していないがC量
が0.50%より多くなると、材料硬度は高くなるもの
の靭性が低下し使用中に割れが発生する可能性が高く望
ましくないこともわかっている。
【0031】次に、摩耗試験結果について述べる。
【0032】図3に砂摩耗試験機の概要を示す。摩耗試
験は試験片11をラバ−ホイル12に押しつけ、レバ−
13で荷重を付加後、砂をホッパ14からノズル15を
通して試験片11とラバ−ホイル12との接触面に連続
的に供給し、ラバ−ホイル12を回転させた。その試験
条件はホイル回転数を200rpm、押し付荷重を20.8kgf/mm
2とし、使用砂をAFS 50/70 Test Sandを用い、30g/min
で供給し、ラバ−ホイル回転数を最高104回とした。
【0033】表3に鋼種No.1〜No.11における50
0℃焼もどし処理材のラバ−ホイル回転数103回での摩
耗減量(mg)を示す。
【0034】
【表3】
【0035】図4に本発明鋼No.3と比較鋼No.11の
500℃で焼もどし処理材のラバ−ホイル回転数と摩耗
減量との関係を示す。
【0036】図5に本発明鋼No.3と比較鋼No.11の
焼もどし温度と摩耗減量との関係を示す。本発明鋼は比
較鋼に比べ、摩耗量が少なくなっており、また焼もどし
処理温度による摩耗量の変化も少ない。これは析出物の
増大によるものである。従って、表3、図4および図5
より、本発明鋼の耐摩耗性は比較鋼に比べて優れてい
る。
【0037】
【発明の効果】本発明は土木建設用機械であるブルド−
ザやパワ−ショベル等の土砂掘削用の爪部材を焼もどし
軟化温度が高く、微細炭化物が析出していることにより
靭性の高い鋼材を用いることにより、摩耗等による損傷
が抑制できる。従って、土砂、岩盤等の破砕、掘削およ
び採取時等の摩耗損傷が軽減され、部品の寿命および作
業効率の向上並びに部品交換周期等の延長が図れ、コス
ト低減等にも大いに効果が発揮されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】掘削爪(ポイントツ−ス)取付機構を示す概要図
【図2】本発明鋼と比較鋼の焼もどし温度と硬さとの関
係を示す線図
【図3】砂摩耗試験機を説明する概要図
【図4】本発明鋼と比較鋼との摩耗減量比較図
【図5】本発明鋼と比較鋼のラバ−ホイル回転数と摩耗
減量との関係を示す線図。
【符号の説明】
1…掘削爪(ポイントツ−ス)、2…バケット、3…アダ
プタ−、4…ロックピン、11…試験片、12…ラバ−
ホイル、13…レバ−、14…ホッパ14、15…ノズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 重義 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 大野 俊弘 茨城県土浦市神田町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バケットに取り付けられる、複数の屈曲可
    能な接続部を介し油圧、電動機等の動力を伝達するよう
    に構成され、更に前記バケットの回転動作のための支持
    軸と対向する位置に設けられる土砂掘削用爪を備える土
    砂掘削機械において、前記爪部の部材が前記組成を有す
    る組成鋼を部品形状に溶製後、焼入処理を900〜10
    00℃、焼もどし処理を300〜600℃からなる温度
    領域での熱処理を行い、ビッカ−ス硬さを550〜70
    0とし、かつ焼もどしマルテンサイトのマトリックス中
    にNbを主とする複合炭化物を析出させた混合組織とし
    た材料であることを特徴とする土砂掘削機械。
  2. 【請求項2】バケットに取り付けられる、複数の屈曲可
    能な接続部を介し油圧、電動機等の動力を伝達するよう
    に構成され、更に前記バケットの回転動作のための支持
    軸と対向する位置に設けられる土砂掘削用爪において、
    前記爪部の部材が重量%で、C:0.30〜0.50%、
    Si:0.30〜2.00%、Mn:1.00%以下、
    P:0.03%以下、S:0.03%以下、Ni:1.0
    0〜3.50%、Cr:0.50〜5.00%、Mo:0.
    30〜1.50%、B:0.0005〜0.003%、か
    つV:0.10〜0.50%、Nb:0.15〜1.00%
    を複合含有し、残部は実質的にFeおよび不可避的不純
    物からなることを特徴とする土砂掘削機械の爪部の部
    材。
  3. 【請求項3】バケットに取り付けられる、複数の屈曲可
    能な接続部を介し油圧、電動機等の動力を伝達するよう
    に構成され、更に前記バケットの回転動作のための支持
    軸と対向する位置に設けられる土砂掘削用爪において、
    前記爪部の部材が重量%で、C:0.30〜0.50%、
    Si:0.30〜2.00%、Mn:1.00%以下、
    P:0.03%以下、S:0.03%以下、Ni:1.0
    0〜3.50%、Cr:0.50〜5.00%、Mo:0.
    30〜1.50%、B:0.0005〜0.003%、か
    つV:0.10〜0.50%、Nb:0.15〜1.00%
    を複合含有し、残部は実質的にFeおよび不可避的不純
    物からなり、かつV/Nbの重量比は1.0以下である
    ことを特徴とする土砂掘削機械の爪部の部材。
JP183594A 1994-01-13 1994-01-13 土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材 Pending JPH07207713A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP183594A JPH07207713A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP183594A JPH07207713A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07207713A true JPH07207713A (ja) 1995-08-08

Family

ID=11512622

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP183594A Pending JPH07207713A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07207713A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1174546A1 (en) * 1999-10-07 2002-01-23 Shimura, Kiyomitsu Excavating ripper (tooth)
KR20120053616A (ko) * 2010-11-18 2012-05-29 두산인프라코어 주식회사 내마모성과 내충격성이 향상된 건설기계용 버켓 투스
US9003681B2 (en) * 2006-09-18 2015-04-14 Deere & Company Bucket teeth having a metallurgically bonded coating and methods of making bucket teeth
CN105886910A (zh) * 2016-04-20 2016-08-24 大连华锐重工特种备件制造有限公司 一种低温环境下使用的高性能复合铲齿及其制备方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1174546A1 (en) * 1999-10-07 2002-01-23 Shimura, Kiyomitsu Excavating ripper (tooth)
EP1174546A4 (en) * 1999-10-07 2003-01-15 Shimura Kiyomitsu EXCAVATOR
US9003681B2 (en) * 2006-09-18 2015-04-14 Deere & Company Bucket teeth having a metallurgically bonded coating and methods of making bucket teeth
KR20120053616A (ko) * 2010-11-18 2012-05-29 두산인프라코어 주식회사 내마모성과 내충격성이 향상된 건설기계용 버켓 투스
CN105886910A (zh) * 2016-04-20 2016-08-24 大连华锐重工特种备件制造有限公司 一种低温环境下使用的高性能复合铲齿及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4812220B2 (ja) 高硬度高靭性鋼
KR101165654B1 (ko) 가공성이 우수한 내마모 강판 및 그 제조 방법
KR100204545B1 (ko) 고내마모성 기계요소의 생산을 위한 강과 생산방법
JP2003027181A (ja) 高靭性耐摩耗用鋼
JPH06500825A (ja) オーステナイト耐磨耗鋼とその熱処理法
EP3527725B1 (en) Construction machine bucket part and manufacturing method therefor
CA2886286A1 (en) Method for producing cast steel having high wear resistance and steel having said characteristics
JP2009001910A (ja) 高硬度高靭性鋼
CN103627960A (zh) 一种耐磨铸钢
CN105002430A (zh) Hb360级复相组织耐磨钢板及其生产方法
JPH07207713A (ja) 土砂掘削用機械及び土砂掘削用爪部部材
CN108467990A (zh) 适应硬质环境的中碳低合金耐磨高性能合金结构钢及其制造、热处理方法
JPH0578781A (ja) 高強度高靱性耐摩耗用鋼
JP2002235144A (ja) 耐摩耗強靭鋼、カッティングエッジ、バケットツースおよびバケットリップ
KR20030002183A (ko) 경화능이 우수한 고강도 내마모강 및 그의 제조방법
JPH08144009A (ja) 高靱性耐摩耗鋳鋼
JPH11131193A (ja) 耐火物破砕用チゼル
JPH0121846B2 (ja)
CN109055857A (zh) 一种铲刃用hb500级马氏体耐磨钢及其加工方法
JP2017193745A (ja) 無限軌道帯の履板用耐摩耗性鋼
CN104561813B (zh) 一种中碳硅锰系高耐磨空冷钢
CN1417366A (zh) 稀土硼中铬耐磨合金钢及其制备方法
JP3070658B2 (ja) 耐摩耗性に優れ、かつ靱性に富む高マンガン鋼
JP2008280618A (ja) 高硬度高靭性鋼
JP3874557B2 (ja) 靱性に優れた快削非調質鋼