JPH07206560A - 難分解性木質物の腐熟促進方法 - Google Patents

難分解性木質物の腐熟促進方法

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JPH07206560A
JPH07206560A JP576794A JP576794A JPH07206560A JP H07206560 A JPH07206560 A JP H07206560A JP 576794 A JP576794 A JP 576794A JP 576794 A JP576794 A JP 576794A JP H07206560 A JPH07206560 A JP H07206560A
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JP
Japan
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hardly decomposable
woody material
woody
calcium silicate
silicate hydrate
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Withdrawn
Application number
JP576794A
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English (en)
Inventor
Tadashi Akiyama
肇志 秋山
Masaru Nomura
野村  勝
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/40Bio-organic fraction processing; Production of fertilisers from the organic fraction of waste or refuse

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 難分解性木質物に多孔質珪酸カルシウム水和
物からなる粉粒体を添加混合することにより、従来の廃
棄物あるいは多大な手間、期間、設備を要せずに堆積物
全体の腐熟を進行せしめ、また、腐熟進行時に発生する
黒色樹液を無くし環境汚染を防止する難分解性木質物の
腐熟促進方法を提供する。 【構成】 難分解性木質物に多孔質珪酸カルシウム水和
物からなる粉粒体を添加混合することを特徴とした腐熟
促進方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、難分解性木質物の腐熟
促進方法に関し、特に難分解性木質物を腐熟させ、従来
のバーク堆肥と同じくバーク堆肥として利用できる道を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ぶな、なら等の広葉樹の樹皮等は
それを鶏糞等と共に堆肥化させ、バーク堆肥として農業
分野や緑化分野等に使用されている。このバーク堆肥は
土壌改良効果や有機物施肥の観点から需要も多くなって
きている。しかし、上述したぶな、なら等の広葉樹の樹
皮等は腐熟が比較的容易でバーク堆肥として利用されて
いるが、杉の皮やユーカリチップダスト等は、1年以上
堆積しても殆ど腐熟化が進まない難分解性木質物であ
り、腐敗が少ない点を利用して昔は屋根葺等に利用され
ていたほどである。しかし、最近はこのような利用用途
が極めて少なくなり、焼却処理したり、廃棄物として処
理せざるを得なくなってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、これ
ら腐熟させ難い難分解性木質物の腐熟を促進させる方法
を提供することを目的とし、難分解性木質物のバーク堆
肥としての活路を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の難分解性木質物
の腐熟促進方法は、難分解性木質物に多孔質珪酸カルシ
ウム水和物からなる粉粒体を添加混合することを特徴と
するものである。本発明において難分解性木質物とは、
木質物の中では相対的に灰分、ヘミセルローズ、セルロ
ーズ及びタンニンが少なく、リグニンが多く、また揮発
性有害物質(モノテルペン等)、フェノール酸、シリン
ガ酸等の酸性物質を含有する分解率が低い木質物であ
る。例えば乾物当りの重量で灰分は0.5%以下、リグ
ニンは25%以上含有するようなものである。一般にバ
ーク堆肥として利用されているような米ツガ、国産材広
葉樹、カラマツ、エゾマツ、ミズナラ等を除くスギ、ヒ
ノキ、ユーカリ等の木質物が好ましい。このような難分
解性木質物は1年以上堆積しても腐熟化がなかなか進行
せず、例えば土壌中での30度下での分解率(二酸化炭
素中の炭素/全炭素)が25%以下であるようなもので
ある。
【0005】本発明において使用する多孔質珪酸カルシ
ウム水和物とは、石灰質原料と珪酸質原料をスラリー状
で混合し、高温高圧下で反応させることにより得られ
る。また、軽量気泡コンクリート(ALC)のように気
泡剤や発泡剤を加えてさらに多孔質に硬化、高温高圧下
で反応させることにより得られる公知のALCブロック
を粉砕や分級することにより使用することもできる。
【0006】多孔質珪酸カルシウム水和物の成分として
はゾノトライト、トバモライト、ジャイロライト、フォ
シャジャイト、ヒレブランダイト、C−S−Hゲル等が
挙げられ、これらの構成比率、他の微量成分等に限定さ
れない。好ましくはトバモライトグループを成分とする
多孔質珪酸カルシウム水和物である。その含有量は50
%以上が好ましく、特に70〜80%が好ましい。トバ
モライトグループは、トバモライト、C−S−H
(I)、C−S−H(II)からなるものである。
【0007】多孔質珪酸カルシウム水和物はサブミクロ
ンオーダーからミリオーダーまでの種々の空隙を持つ多
孔体であり、見かけ比重は0.4〜0.6である。以上
に示した各種の多孔質珪酸カルシウム水和物は、難分解
性木質物を腐熟化させ易くするため、粉粒体の形で使用
される。粉粒体の平均粒径を0.1〜0.6mmとする
と、一般的に難分解性木質物に混合させ易く、特に粉粒
体の平均粒径を1〜3mmとすると混合して腐熟する際
の通気性や保水性を更に向上できる。
【0008】また、難分解性木質物に対する多孔質珪酸
カルシウム水和物の粉粒体の添加量は、使用する難分解
性木質物の種類や大きさ等にもよって異なるが、一般的
には1重量%〜30重量%が使用され、更に好ましい添
加量は3重量%〜10重量%である。また、難分解性木
質物と多孔質珪酸カルシウム水和物の粉粒体の混合後の
処理方法は、難分解性木質物の種類により異なるが、堆
積自然放置を行う方法、切り返し、エアレーション等の
人為作業を加える強制発酵を行う方法、両者を組み合わ
せた方法等が挙げられるが、その手段に関しては特に限
定せず、従来行われているバーク堆肥の製造方法、発酵
設備を世襲すればよい。
【0009】腐熟を促進させる方法として、該難分解性
木質物に多孔質珪酸カルシウム水和物からなる粉粒体を
添加混合する時期は、例えば該難分解性木質物をストッ
クヤード等に入荷荷降ろしした時点や、発酵施設に移動
堆積時、難分解性木質物原料の粉砕時等に添加混合を実
施すればよい。その後、需要等の必要に応じて窒素源、
軽量骨材、黒ボク土等を混合しバーク堆肥と同等な使用
方法を行えばよい。多孔質珪酸カルシウム水和物からな
る粉粒体を添加混合することにより難分解性木質物の腐
熟化に伴い発生する黒色樹液の流出を防止することがで
きる。
【0010】
【作用】本発明の多孔質珪酸カルシウム水和物からなる
粉粒体を添加混合する難分解性木質物の腐熟促進方法を
行うことにより、中性域や通気性確保による好気性環境
など微生物活動を継続的に旺盛にするため、堆積するだ
けでは腐熟しないような酸性物質を含む難分解性木質物
の堆積物全体に亘り腐熟が進行すると共に、腐熟発酵時
に発生する黒色樹液の流出を防止することができるため
環境汚染も防止できる。また、多大な労力、設備を必要
とすること無しに、一般に利用価値の低かったため焼却
処分されることがあった難分解性木質物を簡易に有効に
利用することができる。
【0011】
【実施例】以下に実施例に基づいて本発明を具体的に説
明する。
【0012】
【実施例1】ユーカリのチップダスト75%に窒素源と
して食品汚泥を25%添加した100tの原料に、トバ
モライトとC−S−Hゲルを主成分とする粉粒体を4%
添加混合し、屋外に野積み堆積した。野積み堆積を開始
後堆積物上部と下部の発酵温度測定を行った結果、堆積
10日後の上部、下部温度は共に60℃をオーバーし1
3日目には69℃まで達した。さらに24日後に切り返
し後、堆積物上部は61℃、下部は70℃に上昇、推移
した。上部、下部の発酵温度差は5℃以内で推移し、下
部の方が若干高い発酵温度であった。また、堆肥化物の
色調も黒色化が認められ、全体にわたって発酵分解が進
行していることが分かった。また、腐熟進行中に黒色樹
液の流出は見受けられなかった。
【0013】
【比較例1】ユーカリチップダストに75%に窒素源と
して食品汚泥を25%添加した100tの原料を屋外に
野積み堆積したものにおいては、発酵温度の上昇、色調
の変化は見受けられず、茶褐色のままであった。
【0014】
【実施例2及び比較例2】実施例1及び比較例2で24
日間切り返しを行わずに堆積した試験体において、腐熟
度を検証するためにこまつなの発芽試験を実施した結
果、多孔質珪酸カルシウム水和物からなる粉粒体を4%
添加混合したものでは発芽率が100%であったが、未
混合のものでは60%であった。
【0015】
【実施例3】酸性物質を含む難分解性木質物に多孔質珪
酸カルシウム水和物粉粒体を混合するための作用の一つ
であるカルシウムイオンの溶出性能を5%水溶液でED
TA滴定により測定した。その結果、カルシウムイオン
の溶出は、40分後に120mg/リットル、120分
後に160mg/リットルと時間と共に微増する傾向で
あった。カルシウムイオンによる中和作用という観点か
らみると、多孔質珪酸カルシウム水和物粉粒体は急激に
作用することがなく、徐々に中和し微生物の環境を整え
る効果があるといえる。
【0016】
【比較例3】カルシウムを多量に含有する消石灰のカル
シウムイオンの溶出性能を同様に5%水溶液で測定した
結果、40分後には既に1000mg/リットルに達
し、以降その値で変化無く推移した。この結果により、
カルシウムイオンによる中和作用という観点からみる
と、消石灰は添加混合時に急激に中和作用がおこり添加
量に注意しないと急激に環境変化がおこるといえる。
【0017】
【発明の効果】本発明の多孔質珪酸カルシウム水和物か
らなる粉粒体を添加混合する難分解性木質物の腐熟促進
方法を行うことにより、堆積するだけでは腐熟しないよ
うな酸性物質を含む難分解性木質物の堆積物全体に亘り
腐熟が進行すると共に、腐熟発酵時に発生する黒色樹液
の流出を防止することができるため環境汚染も防止する
ことができる。また、多大な労力、設備を必要とするこ
と無しに、一般に利用価値の低かったため焼却処分され
る等があった難分解性木質物を簡易に有効に利用するこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難分解性木質物に多孔質珪酸カルシウム
    水和物からなる粉粒体を添加混合することを特徴とする
    難分解性木質物の腐熟促進方法。
  2. 【請求項2】 多孔質珪酸カルシウム水和物が、ゾノト
    ライト、トバモライト、ジャイロライト、フォシャジィ
    ト、ヒレブランダイト、C−S−Hゲルから選ばれた一
    種であるか、これらの二種以上の混合物である請求項1
    記載の難分解性木質物の腐熟促進方法。
JP576794A 1994-01-24 1994-01-24 難分解性木質物の腐熟促進方法 Withdrawn JPH07206560A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044756A1 (ja) * 2003-11-11 2005-05-19 Asuna Co., Ltd. 有機性廃棄物の堆肥化処理方法及び装置
CN105272512A (zh) * 2014-07-22 2016-01-27 王健 一种适合食用菌生长的桉树木屑培养基
CN106431655A (zh) * 2016-09-26 2017-02-22 中国林业科学研究院资源昆虫研究所 以桉树料、印楝种子和迷迭香叶为原料的植物源有机药肥及其制备方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005044756A1 (ja) * 2003-11-11 2005-05-19 Asuna Co., Ltd. 有機性廃棄物の堆肥化処理方法及び装置
CN105272512A (zh) * 2014-07-22 2016-01-27 王健 一种适合食用菌生长的桉树木屑培养基
CN106431655A (zh) * 2016-09-26 2017-02-22 中国林业科学研究院资源昆虫研究所 以桉树料、印楝种子和迷迭香叶为原料的植物源有机药肥及其制备方法

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Effective date: 20010403