JPH07205601A

JPH07205601A - スチールホイール

Info

Publication number: JPH07205601A
Application number: JP34921993A
Authority: JP
Inventors: Lu Tsuai-Chuan; ルーツァイ−チュアン
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1993-12-28
Filing date: 1993-12-28
Publication date: 1995-08-08

Abstract

(57)【要約】【目的】装着される対象に対するより良い弾性上の特
性を有する針金スポーク車輪を提供すること。【構成】針金スポーク車輪は、基本的に、３つの帯金
（１１２Ａ，１１２Ｂ，１１２Ｃ）にそれぞれ固定され
た頂部、中央部および底部を有する鋼製ロッド（１１
１）を含み、これらのロッドの一部が一方向に向けて傾
けられ、残りが反対の方向に向けて傾けられている。帯
金は円形リングに曲げられかつ弾性材料中に形成されタ
イヤ（１）の外形を形作る。このタイヤにフレーム
（２）が取り付けられる。フレームはその一方の端部か
ら外方へ伸びるフランジ（２４）と、キャップ（３）の
複数の整列された穴（３１）への挿通のために周方向に
間隔をおかれた複数のボルトまたは突起（２３）と、車
軸からのボルトまたは突起を受け入れるための複数の穴
（２２）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、針金スポーク車輪(wir
ed wheel) 、より詳細には、弾力性と耐久性のある車輪
を車両に提供する、車輪の外形を形成すべく弾性材料内
で一体に成形される複数の鋼製のロッドおよび帯金で構
成されたタイヤに関する。

【０００２】

【従来の技術】スチールホイールは、タイヤを膨らます
のに空気を必要としない、車輪の外形を形成すべく弾性
材料で一体に成形される複数の鋼製のロッドおよび帯金
とからなる。従来のタイヤ装着法はタイヤＡをフレーム
Ｂに固定することであり、フレームＢは図１に示すよう
に車軸にボルトを通すための複数の穴Ｃを含み、また、
タイヤは一般に３つのタイプに分けられ、１つのタイプ
は図２の（Ａ）に示すように弾性材料を有する充実体に
形成されている、チューブレスタイヤと称されるもので
ある。このタイヤは重量があり、また、使用時により良
い弾性効果を発生することができない。第２のタイプ
は、図２の（Ｂ）に示すように、その内部に受け入れら
れたインナーチューブを有し、装着される車両に良好な
弾性効果を生じさせるが、インナーチューブＤから空気
が抜けると、タイヤＡは扁平になり、走行状態の間に事
故を引き起こす。第３のタイプは、図２の（Ｃ）に示さ
れているように、タイヤＡの内部に形成された多数のイ
ンナーチューブＤを含み、走行中に空気が抜けると前記
第２のタイプのように事故を引き起こす。

【０００３】発明者は、これを考慮して、空気を必要と
せずまた装着される車両に対する弾性上の特性を有する
本発明を完成した。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の主な目的は、
装着される対象に対するより良い弾性上の特性を有する
針金スポーク車輪を提供することにある。

【０００５】本発明の他の目的は、空気を必要とせず、
また、これにより、事故を引き起こす扁平にならない針
金スポーク車輪を提供することにある。

【０００６】本発明のさらに他の目的は、重量の小さい
針金スポーク車輪を提供することにある。

【０００７】さらに本発明の他の目的は、耐久力があ
り、また、これにより、費用有効性を満たす針金スポー
ク車輪を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明に係る針金スポー
ク車輪は、フレームを貫通させるための中央の穴を有し
かつ複数のロッド、少なくとも３つの帯金および金網と
内部で一体であるタイヤであって前記フレームが円筒形
状であり、その軸線に沿って伸びる穴と、前記フレーム
の一端部から外方に突出する互いに間隔をおかれた複数
の一体の突起と、前記一端部に形成された複数の同心の
穴と、前記フレームの反対の端部から外方に伸びる環状
のフランジとを有するタイヤと、環状のキャップであっ
てその外径が前記フランジの外径と同一であり、前記フ
レームの突起の挿通のための円周上に互いに間隔をおか
れた複数の穴と、中央の穴とを有する環状のキャップと
を含む。

【０００９】

【実施例】図３を参照すると、基本的にタイヤ１と、フ
レーム(frame) ２と、環状のキャップ３とを含む本発明
が示されている。

【００１０】タイヤ１は基本的に複数のロッド１１１か
らなり、各ロッドは反対方向において角度的に曲げられ
た両端部を有し、また、図４に示すように、３つの帯金
１１２Ａ，１１２Ｂ，１１２Ｃにそれぞれ固定された各
ロッド１１１の頂部、中央部および底部を有する。各ロ
ッド１１１の幅はその厚さより大きい寸法に設定されて
いる。全ロッド１１１の半分は、下部材として規定さ
れ、３つの帯金１１２Ａ，１１２Ｂ，１１２Ｃ上で一方
向に傾斜しており、また、全ロッド１１１の他の半分は
上部材として規定され、交差方向に傾斜している。ロッ
ド１１１の各下部材は３つの上部材と交差し、各上部材
は３つの下部材と交差している。ロッド１１１の各下部
材はその内端部を通る半径方向線へ、ロッド１１１の次
に隣接する上部材がその外端部を通る半径方向線に傾斜
しているのと同じ角度であるが前記半径方向線と反対側
に傾斜している。全てのロッド１１１が帯金１１２Ａ，
１１２Ｂ，１１２Ｃに固定されると、各帯金の各端部を
互いに他の一方へ向けて曲げ、各帯金の各端部を互いに
接続し、これにより、円形のリングが形成される。次い
で、各外帯金１１２Ｂ，１１２Ｃが内方に曲げられ、前
記リングは、図５の（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）に示す
ように、断面で見て馬蹄形を呈する。前記円形のリング
は、次に、金網１２で覆われまたタイヤの外形を形成す
べくゴムまたはこれと同様の材料で型に入れて単一のピ
ースが作られる。タイヤが形成されるとき、帯金１１２
Ａは外部に位置し、帯金１１２Ｂ，１１２Ｃは中央部に
位置する。

【００１１】図３に示すように、円筒形状のフレーム２
は、車軸とブレーキドラムとを受け入れるように寸法が
設定されている穴２１を有する単一のピースで一体に形
成され、車両に車輪を取り付けるときに車軸のボルトが
伸びる複数の穴２２が一端部に形成されており、また、
複数の一体の突起２３が穴２２に関して同心でありかつ
互いに間隔をおかれ、一端部から軸方向に外方へ突出し
ている。フレーム２の他端部の周囲に、該他端部から外
方へ伸びるフランジ２４がある。

【００１２】図３に示すように、フレーム２のフランジ
２４の外径と同じ外径を有する環状のキャップ３は、周
囲に間隔をおかれた一連の穴３１を設けられ、各穴はフ
レーム２の突起２３と合致し、また、中央の穴３２は車
軸端の複数のボルトの突出のためにある。突起２３は、
正しく合わされた穴３１を通り抜けるとき、ナット３３
により、環状キャップ３の他端部に締結される。

【００１３】組立の際、図６に示すように、フレーム２
を押圧して、フランジ２４が前記タイヤと係合され、ま
た、突起２３が前記タイヤの中央開口の他端を経て突出
するまで前記中央の穴に嵌め込む。次に、環状キャップ
３が、各突起２３が各整列された穴３１を経て伸びるよ
うに取り付けられ、環状キャップ３の他端部でナットに
より締結される。

【００１４】フレーム２の長手方向幅が前記タイヤの太
さより小さく、このため、環状キャップ３がフレーム２
に取り付けられる前、前記タイヤの一部がフレーム２の
フランジの反対の端部から外方に向けられることに注意
すべきである。より多くのトルクが前記ナットに与えら
れると、より多くの張力が前記タイヤに生じる。

【００１５】各打撃力が真直ぐな面に直接に及ぼされる
のに対して、図８の（Ａ）および（Ｂ）に示すように各
打撃力の一部のみが斜面に及ぼされるため、斜面を有す
るロッドが、図７の（Ａ）および（Ｂ）に示すように容
易に形成することができる真直ぐな面を有するロッドの
それより大きくかつより強い打撃力に耐えることができ
る。さらに、傾斜面を有する前記鋼製のロッドは、図９
の（Ａ）および（Ｂ）に示すように、前記打撃力が消え
るとそれの元の位置に戻すべく被曲げ領域を押すより大
きい促進力を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来例の斜視図である。

【図２】（Ａ）、（Ｂ）および（Ｃ）はそれぞれ従来例
の部分縦断面図である。

【図３】本発明の分解図である。

【図４】３つの鋼製帯金に固定されている複数の鋼製ロ
ッドを示す本発明の立面図である。

【図５】（Ａ）は接続された３つの帯金の各端部を有す
る、図４の正面図である。（Ｂ）は（Ａ）の側立面図で
ある。（Ｃ）は線Ａ−Ａに沿って得た図５の（Ｂ）の立
面図である。

【図６】本発明の断面図である。

【図７】（Ａ）および（Ｂ）は、外力が加えられている
真直ぐな鋼製ロッドおよびその殴打後の結果を示す２つ
の立面図である。

【図８】（Ａ）および（Ｂ）は、斜面に外力が加えられ
ている本発明のロッドの２つの立面図である。

【図９】外力による鋼製リング打撃の反作用を示す図５
の（Ａ）の２つの正面図である。

【符号の説明】

１タイヤ２フレーム３キャップ１２金網２１フレームの中央の穴２２，２３フレームの穴および突起２４フランジ３１，３２キャップの穴および中央の穴１１１ロッド１１２Ａ，１１２Ｂ，１１２Ｃ帯金

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フレームを貫通させるための中央の穴を
有しかつ複数のロッド、少なくとも３つの帯金および金
網と内部で一体であるタイヤであって前記フレームが円
筒形状であり、その軸線に沿って伸びる穴と、前記フレ
ームの一端部から外方に突出する互いに間隔をおかれた
複数の突起と、前記一端部に形成された複数の同心の穴
と、前記フレームの反対の端部から外方に伸びる環状の
フランジとを有するタイヤと、環状のキャップであって
その外径が前記フランジの外径と同一であり、前記フレ
ームの突起の挿通のための円周上に互いに間隔をおかれ
た複数の穴と、中央の穴とを有する環状のキャップとを
含む、針金スポーク車輪。
【請求項２】各ロッドの各端部が反対方向に角度的に
曲げられ、前記各ロッドの頂部、中央部および底部がそ
れぞれ３つの帯金に接続され、全ロッドの半分が一方向
に傾斜されかつ他のロッドが反対方向に傾斜され、前記
帯金が内方に曲げられかつその各端部において接続さ
れ、前記帯金がその内方部分および外方部分で一枚の金
網で覆われ、前記帯金が各端部において同じ方向へ内方
に曲げられかつ前記タイヤの外形を形作るべく弾性材料
内に形成される、請求項１に記載の車輪。
【請求項３】前記フレームは前記タイヤの太さよりわ
ずかに小さい長さ寸法を有する、請求項１に記載の車
輪。