JPH07205314A - Frp製管状体の製造装置および製造方法 - Google Patents
Frp製管状体の製造装置および製造方法Info
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Abstract
の巻付きを生じさせることなく、目標とする巻付け角で
安定してマンドレルに巻き付ける。 【構成】 樹脂が含浸された強化繊維束12を、マンド
レル19に、該マンドレル19の回転軸方向に往復移動
するフィードローラ14を介して巻き付けてFRP製管
状体を製造するに際し、フィードローラ14に、少なく
とも、マンドレル19に接近、離反する方向(x軸)お
よびマンドレル19の回転軸に沿う方向(y軸)に関し
て角度の自由度をもたせるとともに、上下方向(z軸)
に関して位置の自由度をもたせたFRP製管状体の製造
装置、および製造方法。
Description
ラスチック)製管状体の製造装置および製造方法に関
し、とくに、フィラメントワインディング成形法による
FRP製管状体の製造装置および製造方法に関する。
し、樹脂含浸強化繊維束を回転中のマンドレルに所定の
角度で巻きつけていく、いわゆるフィラメントワインデ
ィング成形法と呼ばれるFRP製管状体の製造方法が知
られている。この成形法においては、通常、マンドレル
直前に、マンドレルの所定の位置に所定の角度で樹脂含
浸強化繊維束を巻き付けるためのフィードローラが設け
られている。強化繊維束のマンドレルへの巻付け角は種
々変更されるので、このフィードローラにも、角度的に
自由度をもたせることが好ましい。
ラに、単にある平面内における角度の自由度をもたせる
だけでは、次のような問題を生じるおそれがある。ま
ず、強化繊維束の送り方向とフィードローラの回転軸方
向とが、互いに直交する関係から大きく外れた場合、フ
ィードローラ上を案内されている強化繊維束が、フィー
ドローラ上でフィードローラの軸に沿う方向に変位し、
強化繊維束の幅が変動するおそれがある。とくに、図1
0に示すように、フィードローラとして鍔付ストレート
ロール101を用いて樹脂含浸強化繊維束102をマン
ドレル103へと案内する場合、張力により例えば図の
上向きの力Fが作用し、強化繊維束102がフィードロ
ーラ101の端部側に押しやられ、鍔101aに当接す
る。その結果、強化繊維束102の幅が変動したり、強
化繊維束102がフィードローラ101に巻き付いたり
することがあり、品質上、生産上の問題を生じる。
層状に巻き付けられていくので、巻径が徐々に増大する
ことになる。このとき、フィードローラのマンドレルに
対する上下方向の位置関係が一定であると、上記巻径の
増大に伴ないフィードローラからの強化繊維束送り出し
位置(高さ)とマンドレルへの巻き付け位置(高さ)と
の関係が変化するので、ある平面内においてフィードロ
ーラに角度の自由度をもたせるだけでは、やはり上記同
様強化繊維束の幅変動の問題を生じるおそれがある。
ィラメントワインディング成形法における問題点に着目
し、フィードローラの角度と位置の両方を積極的に最適
範囲に制御できるようにし、強化繊維束をマンドレルに
幅変動なく所定の角度で安定して巻き付けることができ
るようにすることにある。
に、この発明のFRP製管状体の製造装置は、樹脂が含
浸された強化繊維束を、マンドレルに、該マンドレルの
回転軸方向に往復移動するフィードローラを介して巻き
付けてFRP製管状体を製造する装置において、前記フ
ィードローラに、少なくとも、マンドレルに接近、離反
する方向(x軸)およびマンドレルの回転軸に沿う方向
(y軸)に関して角度の自由度をもたせるとともに、上
下方向(z軸)に関して位置の自由度をもたせたことを
特徴とするものからなる。
造方法は、樹脂が含浸された強化繊維束を、マンドレル
に、該マンドレルの回転軸方向に往復移動するフィード
ローラを介して巻き付けてFRP製管状体を製造するに
際し、フィードローラに、少なくとも、マンドレルに接
近、離反する方向(x軸)およびマンドレルの回転軸に
沿う方向(y軸)に関して角度の自由度をもたせるとと
もに、上下方向(z軸)に関して位置の自由度をもたせ
ることを特徴とする方法からなる。
の自由度を与えられることにより、フィードローラの軸
方向とフィードローラ上を送られる強化繊維束の送り方
向とが直交、あるいはそれに近い関係に制御されること
が可能となる。同時に、上下方向(z軸)に位置の自由
度を与えることにより、マンドレル上で強化繊維束の巻
径が増大していく際にも、フィードローラの高さと、マ
ンドレル上への巻き付け位置の高さとを一定の関係に保
つことが可能となる。
の角度を最適範囲に制御することにより、強化繊維束を
フィードローラ上でフィードローラの軸に沿う方向のい
ずれか一方に押しやる力が作用するのを防止するか、あ
るいはその力が過大になることが防止できる。また、上
記z軸方向の位置(高さ)を最適範囲に制御することに
より、フィラメントワインディング中、フィードローラ
とマンドレルの高さ関係が常に安定した最適関係に保た
れる。その結果、強化繊維束の幅変動を防止することが
可能になり、常に安定した幅、所定の角度でマンドレル
上に巻き付けていくことが可能になる。
フィードローラの角度、z軸方向の位置は、それぞれ次
のように制御されることが望ましい。フィードローラの
角度については、前記強化繊維束のマンドレル回転軸に
対する巻付け角をθ1 °、前記フィードローラの回転軸
のx軸に対する角度をθ2 °、θ2 の許容誤差をΔθ2
としたとき、前記フィードローラが、 θ2 =θ1 ±Δθ2 0°≦Δθ2 ≦15° を満足するように制御されることが好ましい。
ィードローラのz軸方向の位置が、フィードローラから
マンドレルへと送られる強化繊維束が常に実質的に水平
方向に延びるように制御されることが好ましい。
法の望ましい実施例を、図面を参照して説明する。図1
ないし図4は、この発明の一実施例に係るFRP製管状
体の製造装置を示している。図1において、1は、強化
繊維糸(例えば炭素繊維糸)を巻いたボビン2を多数設
置したクリールスタンドを示している。クリールスタン
ド1の各ボビン2から繰り出された強化繊維糸3は、所
定本数引き揃えられて強化繊維束4とされ、セパレート
ロール5へと送られる。強化繊維としては、炭素繊維に
限らず、たとえばガラス繊維、アラミド繊維等を使用す
ることが可能であり、これらを併用することも可能であ
る。
質的に水平方向に延びる一対のフリー回転ロール6a、
6bと、その下流側の、実質的に上下方向に延びる一対
のフリー回転ロール7a、7bと、からなっている。こ
のセパレートロール5により、概ね所定断面形状に引き
揃えられた強化繊維束4は、フリー回転ローラからなる
ガイドロール8を介して樹脂含浸バス9へと導入され
る。
マトリクス樹脂となる、未硬化の樹脂10が収容されて
いる。マトリクス樹脂としては、エポキシ樹脂、フェノ
ール樹脂、ポリイミド樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を使用するが、他
の樹脂、たとえば、ポリアミド、ポリカーボネード、ポ
リエーテルイミド等の熱可塑性樹脂でもよい。
転駆動される、あるいは、フリー回転の、ローラ11
a、11b、11cが設けられている。強化繊維束4
は、これら回転ローラ11a、11b、11c上を順次
案内され、バス9内で強化繊維束4に樹脂10が含浸さ
れる。
樹脂含浸強化繊維束12は、ガイド手段13により、フ
ィードローラ14へと案内される。ガイド手段13は、
本実施例では3本のガイド13a、13b、13cから
なっており、樹脂含浸強化繊維束12は、これらガイド
13a、13b、13c上を順に案内される。
ち、本実施例では、上流側の2本のガイド13a、13
bが、回転自在なローラに構成され、下流側(マンドレ
ル側)のガイド13cが固定ガイドに構成されている。
ただし、ガイド13a、13bも、固定ガイドに構成さ
れていてもよい。
ムからなるパッド15a、15bが設けられており、パ
ッド15a、15bは適当な押圧力で各ローラ13a、
13b上に付勢されている。このローラ13a、13b
の表面とパッド15a、15bにて、この間を通過する
樹脂含浸強化繊維束12をしごいて、余分な樹脂を絞り
取るようになっている。ただし、ローラ13a、13b
のみで、十分に余分な樹脂を絞り取ることができる場合
には、パッド15a、15bは必ずしも必要ではない。
脂含浸強化繊維束12が粘着しにくいように、かつ、毛
羽等が発生しにくいように、低摩擦係数化処理が施され
ていることが好ましい。低摩擦係数化処理としては、梨
地クロムメッキ、フッ素樹脂被覆またはコーティング、
セラミック溶射等が挙げられる。
12は、フィードローラ14へと案内される。本実施例
では、フィードローラ14は、樹脂含浸強化繊維束12
の送り方向に配列された一対のローラ14a、14bか
らなっている。一対のローラ14a、14bは、ブラケ
ット16に回転自在に支持されており、ブラケット16
は、支持体22内に回転自在に支持されたシリンダ18
上に固定されている。樹脂含浸強化繊維束12は、シリ
ンダ18の中空部18aを挿通された後、一対のフィー
ドローラ14a、14bを介して、マンドレル19上へ
と送られるようになっている。フィードローラ14a、
14bは、シリンダ18、キャリッジスタンド17とと
もに、マンドレル19の回転軸19aに沿う方向に移動
されるようになっている。
回動可能に支持されている。移動体23は、キャリッジ
スタンド17に、上下方向に移動可能に支持されてい
る。
14は、ブラケット16、シリンダ18を介して、上下
方向に延びるz軸(図2)を含む平面内において回転可
能となっており(矢印P方向)、支持体22を介して、
z軸周りに回転可能となっており(矢印Q方向)、さら
に支持体23の上下移動を介して、z軸に沿う方向、つ
まり上下方向(矢印R方向)に移動可能となっている。
はz軸周りに回動できるので、フィードローラ14に
は、実質的にあらゆる方向の角度について自由度が与え
られているが、本発明においては、少なくとも、マンド
レル19に接近、離反する方向(x軸:図2、図3およ
び図4)およびマンドレル19の回転軸19aに沿う方
向(y軸:図2及び図3)に関して角度の自由度が与え
られ、つまりx軸、y軸を含む平面面内において角度の
自由度が与えられ、かつ、z軸方向に関して位置の自由
度が与えられることが必要である。それ以上の自由度
は、必要に応じて与えられる。
段20により、所定の回転速度で回転駆動される。マン
ドレル回転駆動手段20は、たとえばモータ、あるいは
モータと減速機との組合せ等からなっている。マンドレ
ル19上に所定の角度で所定の層数巻き付けられること
により、樹脂未硬化のFRP製管状体21が形成され、
樹脂を硬化させることにより、FRP製管状体21の成
形品が得られる。
ては、クリールスタンド1から送り出されてきた強化繊
維糸1が、複数本引き揃えられて強化繊維束4が形成さ
れる。強化繊維束4は、セパレートロール5を通過した
後、ガイドロール8を介して樹脂含浸バス9内に導入さ
れる。樹脂含浸バス9内にて、強化繊維束4は、ローラ
11a、11b、11c上を案内されつつ、樹脂10が
含浸される。
ガイド13a、13b、13c上を順に案内されるが、
ガイド13cが固定ガイドからなっているので、この部
分でしごかれて余分な樹脂が絞り取られる。また、ガイ
ド13a、13bにパッド15a、15bが設けられて
いるので、さらに効率よく余分な樹脂が絞り取られる。
絞り取られた樹脂は、下方の樹脂含浸バス9へと戻され
る。
8の中空部18aを通してフィードローラ14a、14
bへと送られ、そこから、マンドレル19上へと巻き付
けられていく。
bの角度および位置は、たとえば図3、図4に示すよう
に制御される。すなわち、フィードローラ14a、14
bのx軸に対する角度θ2 °は、目標とする強化繊維束
12の巻き付け角θ1 °(y軸に対する角度)に対し、
θ2 =θ1 ±Δθ2 ,0°≦Δθ2 ≦15°を満足する
ように制御される。Δθ2 =0°のとき、つまりθ2 =
θ1 のとき、フィードローラ14a、14b上では強化
繊維束12をフィードローラの軸に沿う方向に移動させ
る力は働かず、強化繊維束12の幅Wが最大となってそ
の幅が安定する。また、Δθ2 に0°〜15°の範囲で
若干角度をもたせることにより、強化繊維束12にフィ
ードローラの軸に沿う方向に小さな一定の力を付与し、
強化繊維束12の幅Wを若干縮小しつつその幅で安定さ
せることもできる。このとき、Δθ2 は小さいので、強
化繊維束12がフィードローラの端部まで移動すること
はない。このような角度の制御により、強化繊維束12
の幅Wが常に安定した一定の幅に保たれる。
すように、フィードローラ14bからマンドレル19上
の巻付け位置に渡る強化繊維束12が水平になるよう
に、フィードローラ14a、14bの高さが制御され
る。このような位置の制御により、フィードローラ14
a、14b上の強化繊維束には、ねじれ、こすれ等が発
生せず、常に安定した最適送り状態に保たれる。
ーラ14a、14bにストレートロールを使用したが、
図5に示すような、ロール表面が鼓形に形成されたロー
ルを用いてもよい。とくに、マンドレル19側、つま
り、フィードローラ14bに鼓形ロールを用いることが
好ましい。
面の曲率半径Rは、200〜500mmの範囲、より好
ましくは300〜400mmの範囲に設定されることが
望ましい。
は、フィードローラ14b上を図5のA−A方向に自由
に移動し得るが、実際にはマンドレル19上への巻付け
に伴う張力が発生しているので、鼓形ローラ表面のR形
状に沿って、ローラ軸方向(A−A方向)中央部へと寄
せられる。この力は、フィラメントワインディング中常
時、かつ自然に作用するものである。
12は,フィードローラ14b上では、常にローラ軸方
向の中央部を通過し、たとえ多少の変動があったとして
も、ローラ端部まで移動することはない。したがって、
ローラ端部に鍔がなくても、樹脂含浸強化繊維束12が
ローラ14b上から脱落することはない。鍔がないた
め、樹脂含浸強化繊維束12が鍔に当たることもなく、
それに伴う強化繊維束12の幅変動が生じることもな
い。また、前述の如く、樹脂含浸強化繊維束12からは
余分な樹脂が絞り取られており、かつ、鍔への当接に伴
う変動も生じないのであるから、フィードローラ14b
への巻付きは極めて生じにくくなる。
ング法においては、マンドレル19の回転方向が一定で
あれば、マンドレル19に成形されるFRP製管状体2
1には、必ず、図6に示すような強化繊維束12の交錯
部25(以下、本明細書では「はかま部」と呼ぶ)が生
じる。このはかま部25は、巻き付ける強化繊維束12
の幅、巻付け角、マンドレル19への初期巻付け位置等
によって生成される長手方向位置が決まる。したがっ
て、これらの条件のうちいずれか少なくとも一つを強制
的に変化させることにより、はかま部をFRP製管状体
21の長手方向に均一分散させ、実質上、はかま部が形
成されないのと同等の状態に成形可能となる。
ーラ14a、14bに角度と位置の自由度が付与されて
いるので、これらを適宜変化するように制御することに
より、上記はかま部の生成位置はFRP製管状体21の
長手方向に均一に分散される。このはかま部は、構造的
な欠陥になりやすい部分であるので、このように均一に
分散させることにより、とくにFRP製管状体21の静
的強度、疲労強度を向上することができる。
成形においては、樹脂含浸強化繊維束12をマンドレル
19に巻き付ける際に、樹脂の温度を下げてその粘度を
上げることが好ましい。樹脂の粘度が低いと巻き込みボ
イド(気泡)を押し出しにくいが、粘度を上げて巻き付
け、径方向に圧力を加えることにより、容易にボイドが
外部に排出されるようになり、品質が向上する。
化の状態では、一般に図7に示すような特性を有する。
成形のため樹脂を硬化させる場合には、温度を上げて矢
印Bで示すように粘度を高めるが、上記においては、ボ
イド排出のため、矢印Cで示すように一旦温度を下げ、
粘度を上げるのである。温度を下げるには、マンドレル
への巻き付け直前に樹脂含浸強化繊維束12に冷風を吹
き付ければよい。また、注水による冷却も可能である。
においては、所定径のマンドレル19上に樹脂含浸強化
繊維束12を巻き付けていくので、形成されるFRP製
管状体21は、内径律則で成形される。FRP製管状体
21は、現実には、外径の仕上り径が所定の径となるよ
うに要求されることが多い。これを達成するために、図
8に示すような方法が挙げられる。
樹脂未硬化状態のFRP製管状体21の外表面に、複数
のローラ30(図示例では3本)からなる組合せローラ
を、それぞれFRP製管状体21の表面上に径方向に押
圧しながら、FRP製管状体21の回転軸に沿う方向に
走行させる。このとき、マンドレル19およびFRP製
管状体21は矢印方向に回転しているので、FRP製管
状体21の周方向には、FRP製管状体21の外表面と
各ローラ30の表面との間には滑りが生じる。各ローラ
30は、自身の回転軸を含む断面でみたとき、FRP製
管状体21の目標成形外径(目標仕上げ径)に相当する
円弧面を有している。
ことにより、未硬化状態のFRP製管状体21の樹脂が
絞られ、押圧力およびFRP製管状体21表面上の走行
回数を調整することにより、外径律則の成形が可能とな
り、正確に目標とする外径仕上げ寸法が得られるように
なる。また、ローラ30の押圧により、巻き込まれてい
たボイドが排出され、成形されるFRP製管状体21の
強度が向上し、品質が向上する。
仕上および梨地仕上のいずれでもよいが、切断糸等がロ
ーラ表面にもっていかれにくい点で、梨地仕上がより好
ましい。
体21の目標仕上径に相当する内径を有するリング40
を、たとえばキャリッジスタンド17と一体的に走行さ
せることもできる。樹脂含浸強化繊維束12は、リング
40に対し所定の角度を保ちながら接しつつ、マンドレ
ル19に巻き付けられていく。樹脂含浸強化繊維束12
は、リング40により樹脂が絞られながら巻き付けられ
ていくとともに、空気の巻き込みが抑えられる。また、
成形されつつある未硬化のFRP製管状体21の外径が
目標径近くになると、部分的に目標径をオーバーした部
分が生じたとしても、その部分はリング40によって絞
られ目標径に納められるので、最終的に外径律則の成形
が可能となり、目標とする仕上げ径が正確に得られる。
ば、樹脂含浸強化繊維束をマンドレルへと案内するフィ
ードローラに、少なくともx軸、y軸に関する角度の自
由度をもたせるとともに、上下方向に位置の自由度をも
たせたので、強化繊維束に幅変動やローラへの巻付きを
生じさせることなく、安定してマンドレルに目標とする
角度で巻き付けることができ、生産の安定化、成形され
るFRP製管状体の品質向上をはかることができる。
装置の概略構成図である。
の部分拡大概略正面図である。
平面図である。
ンドレル近傍の部分正面図である。
図である。
係図である。
法を示す概略縦断面図である。
成形法を示す部分概略斜視図である。
を示す部分概略正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 樹脂が含浸された強化繊維束を、マンド
レルに、該マンドレルの回転軸方向に往復移動するフィ
ードローラを介して巻き付けてFRP製管状体を製造す
る装置において、前記フィードローラに、少なくとも、
マンドレルに接近、離反する方向(x軸)およびマンド
レルの回転軸に沿う方向(y軸)に関して角度の自由度
をもたせるとともに、上下方向(z軸)に関して位置の
自由度をもたせたことを特徴とする、FRP製管状体の
製造装置。 - 【請求項2】 前記強化繊維束のマンドレル回転軸に対
する巻付け角をθ1°、前記フィードローラの回転軸の
x軸に対する角度をθ2 °、θ2 の許容誤差をΔθ2 と
したとき、前記フィードローラが、 θ2 =θ1 ±Δθ2 0°≦Δθ2 ≦15° を満足するように制御される、請求項1のFRP製管状
体の製造装置。 - 【請求項3】 前記フィードローラのz軸方向の位置
が、フィードローラからマンドレルへと送られる強化繊
維束が常に実質的に水平方向に延びるように制御され
る、請求項1又は2のFRP製管状体の製造装置。 - 【請求項4】 樹脂が含浸された強化繊維束を、マンド
レルに、該マンドレルの回転軸方向に往復移動するフィ
ードローラを介して巻き付けてFRP製管状体を製造す
るに際し、フィードローラに、少なくとも、マンドレル
に接近、離反する方向(x軸)およびマンドレルの回転
軸に沿う方向(y軸)に関して角度の自由度をもたせる
とともに、上下方向(z軸)に関して位置の自由度をも
たせることを特徴とする、FRP製管状体の製造方法。 - 【請求項5】 前記強化繊維束のマンドレル回転軸に対
する巻付け角をθ1°、前記フィードローラの回転軸の
x軸に対する角度をθ2 °、θ2 の許容誤差をΔθ2 と
するとき、前記フィードローラを、 θ2 =θ1 ±Δθ2 0°≦Δθ2 ≦15° を満足するように制御する、請求項4のFRP製管状体
の製造方法。 - 【請求項6】 前記フィードローラのz軸方向の位置
を、フィードローラからマンドレルへと送られる強化繊
維束が常に実質的に水平方向に延びるように制御する、
請求項4又は5のFRP製管状体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01409994A JP3268105B2 (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | Frp製管状体の製造装置および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01409994A JP3268105B2 (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | Frp製管状体の製造装置および製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205314A true JPH07205314A (ja) | 1995-08-08 |
JP3268105B2 JP3268105B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=11851675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01409994A Expired - Lifetime JP3268105B2 (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | Frp製管状体の製造装置および製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3268105B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007268817A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Toyota Motor Corp | フィラメントワインディング方法および装置 |
WO2013146837A1 (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-03 | 東レ株式会社 | 管状体の製造方法 |
-
1994
- 1994-01-13 JP JP01409994A patent/JP3268105B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2013146837A1 (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-03 | 東レ株式会社 | 管状体の製造方法 |
JPWO2013146837A1 (ja) * | 2012-03-29 | 2015-12-14 | 東レ株式会社 | 管状体の製造方法 |
US9333711B2 (en) | 2012-03-29 | 2016-05-10 | Toray Industries, Inc. | Method of producing tubular body |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3268105B2 (ja) | 2002-03-25 |
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