JPH0720055A - シスジオールの測定方法、固体支持体および測定キット - Google Patents

シスジオールの測定方法、固体支持体および測定キット

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JPH0720055A
JPH0720055A JP29890493A JP29890493A JPH0720055A JP H0720055 A JPH0720055 A JP H0720055A JP 29890493 A JP29890493 A JP 29890493A JP 29890493 A JP29890493 A JP 29890493A JP H0720055 A JPH0720055 A JP H0720055A
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dye
measuring
sample
cisdiol
spectral change
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JP29890493A
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Karla M Robotti
エム ロボッティ カーラ
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Hewlett Packard Co
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    • G01MEASURING; TESTING
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    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/66Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving blood sugars, e.g. galactose
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B29/00Monoazo dyes prepared by diazotising and coupling
    • C09B29/0003Monoazo dyes prepared by diazotising and coupling from diazotized anilines
    • C09B29/0007Monoazo dyes prepared by diazotising and coupling from diazotized anilines containing acid groups, e.g. CO2H, SO3H, PO3H2, OSO3H, OPO2H2; Salts thereof
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N31/00Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods
    • G01N31/22Investigating or analysing non-biological materials by the use of the chemical methods specified in the subgroup; Apparatus specially adapted for such methods using chemical indicators

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シスジオールとの反応又は錯体生成に際しス
ペクトル変化を生ずる染料でサンプル中のシスジオール
を測定する方法、これに使用する固体支持体、キットを
提供する。 【構成】 測定方法は、a)サンプルにシスジオールと
反応するか錯体を生成し得る染料を接触させて染料のス
ペクトル変化を生じさせる工程、b)このスペクトル変
化を測定してサンプル中のシスジオールを定量する工程
を含む。固定支持体は、置換された1以上の染料を持
ち、化1の構造式を有する。 【化1】SU−[R−(−N=N−R−)−N=
N−R−(B(OH) 式中、SUは固体支持体、Rは未置換又は置換フェニレ
ン、Rは未置換又は置換アリーレン、Rは未置換又
は置換アリール、mは0又は1〜約4の整数、nは1〜
2の整数、xは正の整数。キットは、a)シスジオール
と反応するか錯体を生成してスペクトル変化を生ずる染
料、b)染料をサンプルと接触させる手段、c)染料の
スペクトル変化を測定してサンプル中のシスジオールを
定量する手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シスジオールとの反応
あるいは錯体生成に際してスペクトル変化を生ずる染料
によって、サンプル中のシスジオールを測定するための
方法、およびキットに関する。本発明は、また前記染料
を置換基として有する固体支持体に関する。
【0002】
【従来技術】シスジオール、特に、発酵系におけるグル
コース、あるいは製薬工業、食品工業または生物工学工
業におけるバイオリアクターを検出する問題は、重要で
ある。現在のところ、発酵槽におけるシスジオールを定
量するためのリアルタイムのオンラインの方法はない。
発酵系において非常に有用であるためには、検出方法
は、蒸気滅菌に耐性のあるものでなければならない。
【0003】定量方法(〔1〕Mansouri,
S.;Schultz,J.,Bio/Technol
ogy,1984,October,885−890.
〔2〕Narayanaswamy,R.;Sevil
la,F.,Anal.Letters,1988,2
1(7),1165−1175.〔3〕Goldfin
ch,M.J.;Lowe,C.R.,Anal.Bi
ochem.,1984,138,430−436.
〔4〕Bradley,J.;Kidd,A.;And
erson,P.A.;et al.,Analys
t,1989,114,375−379.〔5〕Mas
cini,M.;Selleri,S.,Anal.L
etters,1989,22(6),1429−14
49.〔6〕Abdulla,H.;Greenwa
y,G.;Platt,A.;Fielden,P.;
Analyst,1989,114,785−788.
〔7〕Gunasingham,H.;Tan,C.
H.;Seow,J.,Anal.Chem.,199
0,62,755−759.〔8〕Moreno−Bo
ndi,M.;Wolfbeis,O.;Leine
r,M.;Schaffar,B.,Anal.Che
m.,1990,62,2377−2380.参照)の
一部として酵素、通常はグルコースオキシダーゼを含む
公知のグルコースセンサーがある。このようなシステム
は、蒸気滅菌に耐性がないので、発酵系においてグルコ
ースを測定するための有用性が制約される。
【0004】グルコースは、施光度を測定することによ
って検出されることも知られている。しかしながら、こ
の物理的方法は、他の光学的活性の化合物および低散乱
媒体からの低い信号応答を必要とする。これらの条件
は、代表的な発酵槽には考えられない。
【0005】しかしながら、発酵プロセスを含む様々の
環境において、シスジオールを定量的に測定するための
方法および手段が必要であることは明らかである。
【0006】
【発明の目的】本発明は、このような要求に応えるため
になされたものであって、シスジオールとの反応あるい
は錯体生成に際してスペクトル変化を生ずる染料によっ
て、サンプル中のシスジオールを測定する方法およびキ
ットを提供するとともに、この染料を置換基として有す
る固体支持体をも提供することを目的とする。
【0007】
【発明の概要】本発明は、ある特定の染料がシスジオー
ルとの反応あるいは錯体生成に際してスペクトル的に変
化し、そしてこのスペクトル変化がサンプル中に存在す
るシスジオールの量を定量するために測定できるという
認識に関する。
【0008】したがって、その態様の一つにおいては、
本発明は、シスジオールと反応するか錯体を生成すると
きにスペクトルが変化する染料を使用して、サンプル中
のシスジオールを測定する方法に関する。
【0009】本発明は、また染料置換体をその上に有す
る固体支持体に関する。このような固体支持体は、化2
の式によって示される。
【0010】
【化2】SU−[R−(−N=N−R−)−N=
N−R−(B(OH)
【0011】この式において、SUは固体支持体であ
り、Rはフェニレンまたは置換フェニレンであり、R
は未置換アリーレン(arylene)または置換アリ
ーレンであり、Rは未置換アリール(aryl)また
は置換アリールであり、mは0または1から約4までの
整数、nは1〜2の整数、そしてxは少なくとも1に等
しい整数である。
【0012】さらに、他の構成態様においては、本発明
は、サンプル中のシスジオールを測定するためのキット
に関する。このようなキットは、好適な染料、この染料
を測定されるサンプルに接触させる手段、および染料の
スペクトル変化を測定するための手段を含んでいる。
【0013】前述のように本発明は、サンプル中のシス
ジオールを測定するために染料を使用する方法およびキ
ットに関する。本発明はまた、このような染料を含む固
体支持体に関する。
【0014】本発明をさらに詳細に説明する前に、まず
以下の用語を定義する。
【0015】ここで使用されているシスジオールという
用語は、隣接する炭素原子に結合した2個の水酸基を有
し、この2個の水酸基がいずれも分子の同じ側に存在す
るジヒドロキシアルコールを示す。
【0016】“支持体”および“固体支持体”という用
語は、表面反応性基を有するか、あるいは安定な二重結
合を生成するように染料上の官能基と反応することので
きる表面反応性基を有するように誘導体化することが可
能なあらゆる支持体を示す。好適な固体支持体は、非重
合性であってもよいし、重合性であってもよい。このよ
うな支持体としては、セファローズ(Sepharos
e 4Bを含む)、セルロース、アミノエチルセルロー
ス、ガラス、シリカ、アミノプロピルシリカ、アミノプ
ロピル−CPG(調節された細孔ガラス)、ガラスビー
ズ、トリスアクリル−NH、プロピルアクリルアミド粒
子、様々の膜などがある。このような支持体は、市販さ
れているものであるか、または通常の方法論を利用して
調製することができる。
【0017】“アゾボロン染料”、“アゾボロン酸染
料”および“ボロン酸染料”という用語は、アリール環
に少なくとも一つのボロン酸部分を有するアゾ染料を示
す。
【0018】“分光光度計”という用語は、少なくとも
一つの波長において、吸光あるいは発光を測定する装置
を示し、極く一部のスペクトルにおいて吸光を測定する
ダイオードを含んでいる。
【0019】本発明は、シスジオールを検出する新規な
測光法を提供する。グルコースを含む多くの糖類は、シ
スジオールである。この方法は、存在するシスジオール
の量の尺度として、染料がシスジオールと反応するとき
の染料のスペクトル変化を利用する。製薬的あるいは生
物工学的性質の多くの発酵においては、程度の差はあっ
ても、いつも存在するただ一つのシスジオールは、グル
コースである。
【0020】このような状況の下でのグルコース定量法
のための有用な検出範囲は約1〜100mg/ミリリッ
トル(以下、ミリリットルを「mL」記し、マイクロリ
ットルを「μL」と記す)と期待され、分解能は約0.
5mg/mLが好ましい。
【0021】有用なシスジオール定量法は、pHの範囲
において機能することができなければならない。有用な
常用pH範囲は、約3〜10である。本発明の方法は、
pH変化によっては余り影響を受けず、約3〜10のp
H範囲においてシスジオールを測定することができる。
【0022】水蒸気滅菌(120℃、20分間)に耐え
る能力は、現場の発酵プローブにとっての必要条件であ
る。本発明の方法は、酵素によるものでもタンパク質ベ
ースのものでもなく、そしてこれらの染料はこのような
条件の下では安定なので、この必要条件は満足される。
【0023】スペクトル変化が起るようにシスジオール
と反応するか錯体を生成する能力を有するどのような染
料も、本発明において有用である。アリールボロン酸共
役体がグルコースを含むシスジオールに結合すること
は、この技術分野においては知られている(
〔9〕We
ith,H.;Wiebers,J.;Gilham,
P.,Biochemistry,1970,9,43
96−4401.〔10〕Rosenberg,M.;
Wiebers,J.;Gilham,P.,Bioc
hemistry,1972,11,3623−362
8.〔11〕Wulff,G.;Vesper,W.;
Grobe−Einsler,R.;Sarhan,
A.,Makromol.Chem.,1977,17
8,2799−2816.〔12〕Wulff,G.;
Sarhan,A.;Zabrocki,K.,Tet
rahedron Lett.,1973,(44),
4329−4332参照)。ボロン酸共役体が染料構造
内に含まれていた一つの例が報告されている(〔13〕
Cockbain,J.,International
Publication No.WO92/0872
2,1992.参照)。この場合には、染料は標識剤と
して使用され、シスジオールの検出はスペクトル変化の
測定によっては達成されなかった。アリールボロン酸
は、シスジオールを結合するための親和性クロマトグラ
フィーカラムおよび他の用途に使用されてきた。特に、
ある特定のアゾボロン染料は、シスジオールと反応する
かあるいは錯体を生成し、スペクトルの異常な部分での
スペクトル変化を示すので、本発明において有用である
ことが見出されてきた。例えば、存在する可能性のある
発酵媒体の他の成分は、これらの波長において最大吸収
を有しないので、シスジオールの分光光度定量に干渉す
ることはない。さらに、錯体を生成していない染料は、
干渉することはない。
【0024】どんな場合にも本発明を限定することを意
味しないが、本発明の方法がどのように実施されるかを
詳細に説明するために、本発明に有用なある種の染料の
作用の機構を、化3に示す。
【0025】
【化3】
【0026】化3において、アリールボロン酸1は、水
溶液中で水和して構造2になる。グルコースなどのシス
ジオールを添加すると、2分子の水の分子を失って錯体
3が生成する。通常は、単純なフエニル環である1のア
リール部分(Ar)は、4などの長い共役系によって置
換された。このような長い共役系を含むアゾボロン酸と
のシスジオールの錯体は、化合物1の可視スペクトルが
変化する結果になることが明らかになってきた。
【0027】化4および化5に示すような一連のアゾボ
ロン酸染料を調製した。これらのアゾ染料の合成は、P
awlowski等による米国特許第5,108,50
2号に記載されている。シスジオールと反応するかある
いは錯体を生成するときにスペクトルの変化が起るため
に本発明において有用な他の染料は、市販されている
か、あるいは通常の方法論を利用して調製することがで
きる。
【0028】
【化4】
【0029】
【化5】
【0030】グルコース(または他の特定のシスジオー
ル)用の重合体テンプレートも、本発明の方法において
有用であることが期待される。分子を特定の立体化学に
配向させるか、官能基の群を導入するために、このよう
な重合体テンプレートを製造および使用することは、こ
の技術分野においては公知である(前出の〔11〕、
〔12〕の他に、〔14〕Shea,K.;Thomp
son,E.;Pandey,S,;Beaucham
p,P.,J.Am.Chem.Soc.,1980,
102,3149−3155.〔15〕Shea,
K.;Thompson,E.,J.Org.Che
m.,1978,43,4253−4255.〔16〕
Shea,K.;Dougherty,T.,J.A
m.Chem.Soc.,1986,108,1091
−1093.〔17〕Shea,K.;Sasaki,
D.,J.Am.Chem.Soc.,1989,11
1,3442−3444.参照)。例えば、二つのビニ
ルフエニルボロン酸モノマーにグルコースを錯体化さ
せ、そして錯体を過剰の架橋剤によって共重合させるこ
とによって、重合体の主鎖が生成される。酸で洗浄する
ことによって加水分解させて、重合体からグルコースを
洗い流すと、グルコースに対して特有の結合部位を有す
る重合体テンプレートが残る。重合体にグルコースを錯
体化させると、スペクトル変化を生ずる。この種の重合
体テンプレートは、すべてのシスジオールではなくて、
グルコースなどの問題の特定のシスジオールを検出する
ために造られる。
【0031】本発明の方法に有用な染料は、固体支持体
にカップリングされる。固体支持体は、適切に官能化さ
れる。このカップリング反応は、染料および固体支持体
に補助的な反応性官能基を使用することによって行われ
る。すなわち、固体支持体に使用される表面反応性基
は、安定な二重結合を生成するように、染料の官能基に
対して反応性のある基である。例えば、アミン基が固体
支持体の表面反応性基として使用されるならば、染料の
官能基は、アミンと反応性を有する基(例えば、カルボ
キシル基またはその活性化エステルまたは混合無水物)
でなければならない。このようなカップリング反応は、
この技術分野ではよく知られており、例えばWeeta
llの米国特許第3,652,761号(ガラスビー
ズ)、Blakemore等の米国特許第4,088,
476号(ポリアクリルアミド粒子)などに記載されて
いる。
【0032】カップリング反応は、染料の官能基の一部
を失うか変換させる結果になる。例えば、官能基がアミ
ンと反応するカルボキシル基であるならば、生成したア
ミドは、染料のカルボキシル官能基からの残留カルボニ
ル基のみを有する。このような環境の下では、染料に結
合される官能基の水酸基は、カップリング中に失われて
カルボニル基だけが残留する結果になる。
【0033】カップリング反応は、一般に、本発明の官
能化された染料の1モル当量または十分なモル過剰量
を、染料の官能基が固体支持体の表面反応性基と反応す
る条件の下で、固体担体を含む組成物に添加することに
よって行われる。固体支持体の反応性部位の数に関連し
て添加される官能性染料の量は、それぞれの固体支持体
に結合された官能化染料置換基の数を示す。一般には、
シスジオールと反応するか錯体を生成するときに測定可
能なスペクトル変化を提供するように、十分な官能化染
料が添加される。
【0034】安定な二重結合を介して結合された少なく
とも一つの染料置換基を有する生成固体支持体は、多様
な用途を得られる現場でのシスジオール測定を提供する
ために、特に有用である。少なくとも一つの結合された
染料置換基を有する固体支持体は、ディップスティック
(dipstick)、光学繊維プローブまたはセンサ
ーなどの固相検出装置に含まれる非ブリード性(non
−bleeding)グルコースセンサーとして利用す
ることができる。そうでなければ、固体支持体が水性溶
液中で実質的に安定なサスペンションを生成する粒径を
有するならば、インキュベーション(incubati
on)のシスジオール濃度、発酵槽などは、オンライン
で連続的に監視することができる。さらに、インキュベ
ーション、発酵などの後には、遠心分離によって粒子を
容易に除去することができる。これらの固相指示薬の他
の用途は、この技術分野の熟練者にとっては自明のこと
であろう。
【0035】本発明の固体支持体の一つの好ましい実施
態様は、固体支持体に固定されたある量の染料が液体サ
ンプルに曝すことができるように分岐した光学繊維束の
共通端部に固定された光学繊維プローブである。支持体
は、メッシュ中、あるいは支持体が化合物に干渉する可
能性がないように隔離するのを助けることができる膜中
に含まれていてもよい。固体支持体に向けられる光は、
支持材料によって束中に散乱して戻されるか、材料を通
過した後に研磨された面によって反射される可能性があ
る。戻された光は、所望の信号を得るために、分光計あ
るいはフィルター光度計によって測定される。束の代わ
りに、適用なビーム分割装置とともに使用されるなら
ば、光を支持体材料に伝達し、そして支持体材料から伝
達するために、単一の光学繊維を使用することができ
る。
【0036】本発明の固体支持体の他の一つの好ましい
実施態様は、少なくとも一つの染料置換体が結合された
膜である。
【0037】本発明に有用な染料は、サンプル中のシス
ジオールを測定するために使用されるキットの一部とし
て含まれている。このようなキットも、測定されるべき
サンプルに染料を接触させる手段および染料のスペクト
ル変化を測定する手段を含んでいる。
【0038】サンプルに染料を接触させる手段は、測定
されるべき溶液の一部を取出し、これを染料と混合する
ことを含む。そうでなければ、溶液の一部は、固体支持
体上に存在する染料に接触して置かれる。サンプルに染
料を接触させる他の可能な手段は、測定されるべき溶液
中の固体支持体上に、染料を含むプローブを置くことを
含む。後者の手段は、シスジオールの連続的なリアルタ
イム測定を可能にする。シスジオールのリアルタイム測
定は、結合あるいは未結合染料を使用するフローインジ
ェクション分析を利用しても実施される。
【0039】染料のスペクトル変化を測定する手段は、
染料およびサンプル溶液の色を、カラーチャート、光学
分光計、分光光度計、線状可変フィルター、フィルター
光度計および分光光度計に導く光学繊維ケーブルと比較
することを含む。
【0040】
【実施例】アゾボロン酸は、Pawlowski等の方
法(米国特許第5,108,502号)に従って調製さ
れた。通常は、反応工程および生成混合物は、ベーカー
・フレックスシリカゲルIB−Fシートを使用する薄層
クロマトグラフィーによって監視された。プレートは、
ヨウ素蒸気または紫外線によって可視化された。紫外線
−可視(UV−VIS)スペクトルが、Hewlett
−Packard社製のHP8452ダイオードアレー
分光光度計によって記録された。すべての化学薬品は、
Aldrich Chemical社またはSigma
社から購入され、それ以上精製しないで使用した。セフ
ァロースゲルはPharmaciaから購入され、アミ
ノエチルセルロースはServa Biochemic
alsから得た。Speed Vacシステム(ニュー
ヨク州、ファーミングデールのSavant Inst
ruments社)を使用して、真空下での蒸発を行っ
た。
【0041】実施例1 3−[(2−ヒドロキシフェニル)アゾ]ベンゼンボロ
ン酸(化4の化合物7)を使用したグルコースの測定:
3−[(2−ヒドロキシフェニル)アゾ]ベンゼンボロ
ン酸(化4の化合物7)をPawlowski等の方法
によって調製した。エタノール中で6mg/mLの保存
溶液を調製した。pH7のリン酸塩緩衝液中で0、2
0、40、60、80および100mg/mLのグルコ
ースの保存溶液を調製した。それぞれのグルコース保存
溶液3mLに対して50mLの染料保存溶液を添加し
た。生成した溶液の吸収スペクトルを測定した。図1
は、保存グルコース溶液の吸収スペクトルから0.0m
g/mLのグルコースにおける吸収を差引いたものを示
す。図2は、化合物7についてのグルコース検量線を示
す。
【0042】実施例2 3−[((4−N,N−ジメチル)アミノフェニル)ア
ゾ]ベンゼンボロン酸(化5の化合物20)を使用した
グルコースの測定:化合物20をPawlowski等
の方法によって調製した。エタノール中で6mg/mL
の保存溶液を調製して、pH7の緩衝液中で1、10、
20、60、100および200部/1000部(pp
t)のグルコース保存溶液3mLに対して50μLの染
料保存溶液を添加した。得られた溶液の吸収スペクトル
を測定した。図3はこの吸収スペクトルを示し、図4は
化合物20について得られたグルコース検量線を示す。
【0043】実施例3 3−[((4−N,N−ジメチル)アミノ−2−カルボ
キシフェニル)アゾ]ベンゼンボロン酸(化5の化合物
21)を使用したグルコースの測定:前述の実施例1お
よび2に記載された手順に従って、グルコース標準に対
して溶液中の化合物21を試験した。図5は、グルコー
ス溶液について得られた吸収スペクトルを示す。
【0044】化合物21は、以下の手順を利用してアミ
ノエチルセルロースにカップリングした。アミノエチル
セルロース(0.5g)を、30mLの脱イオン水中で
1時間膨潤した後、収集、保存した。別のビーカー中
で、1.3mmolの化合物21を1mLのジメチルホ
ルムアミド(DMF)に溶解し、そして氷エタノール浴
中で、0℃に冷却した。イソブチルクロロホルマート
(0.23mL、1.8mmol)とN−メチルモルホ
リン(0.2mL、1.8mmol)を添加して、0℃
において、15〜20分間反応を行った。
【0045】アミノエチルセルロースゲルを、約10m
gのベンジルトリブチル臭化アンモニウムおよび30m
Lのホウ酸塩緩衝液(pH9)とともに、反応混合物に
添加した。反応フラスコは、室温において、振盪機上に
一晩置いた。支持体は、フリット上で収集して、それぞ
れある量の水、エタノール、アセトンおよび緩衝水で洗
浄した。
【0046】支持体は、光学繊維プローブ中に置き、保
存グルコース溶液に対して試験した。吸収差スペクトル
は、自由溶液のスペクトルに相当するものであった。
【0047】実施例4 3−[(4−(1,4,5,6−テトラヒドロ−2−カ
ルボキシ−5−メチルフタルイミド)フェニル)アゾ]
ベンゼンボロン酸(化5の化合物26)を使用したグル
コースの測定:前述の実施例1および2に記載された手
順に従って、グルコース標準に対して溶液中で化合物2
6を試験した。結果は、化合物7、20または21より
も小さい応答を示した。
【0048】それから化合物26は、実施例3に記載さ
れた手順に従って、アミノエチルセルロースにカップリ
ングし、光学繊維プローブ中で試験した。図6は、アミ
ノエチルセルロースに結合された化合物26を含む光学
繊維プローブを使用した保存グルコース溶液の吸収差ス
ペクトルを示す。
【0049】pH範囲4〜9における化合物26の追加
試験は、この化合物はpHの変化に対して敏感でないこ
とを示した。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
シスジオールと反応するか、あるいは錯体を生成に際し
てスペクトル変化を生ずる染料を使用することによっ
て、サンプル中のシスジオールを検出することができ
る。
【0051】しかも、本発明によれば、蒸気滅菌にも耐
性を有しており、発酵系において生成するシスジオール
の定量に適したものであるとともに、リアルタイムでの
連続的なオンラインの検出をも可能とし、この種分野に
おいて好適なシスジオールの測定方法を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶液中にて化4に示す化合物7を使用した場合
の吸収差スペクトルを示す。
【図2】化4に示す化合物7についての検量線を示す。
【図3】溶液中にて化5に示す化合物20を使用した場
合の吸収スペクトルを示す。
【図4】化5に示す化合物20についての検量線を示
す。
【図5】溶液中にて化5に示す化合物21を使用した場
合の吸収スペクトルを示す。
【図6】光学繊維プローブ中にて化5に示す化合物26
を使用した場合の吸収差スペクトルを示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンプル中のシスジオールを測定する方
    法であって、(a)前記サンプルに、シスジオールと反
    応するか、あるいは錯体を生成する能力を有する染料を
    接触させることによって、前記染料のスペクトル変化を
    生じさせる工程、および(b)前記染料の前記スペクト
    ル変化を測定することによって、前記サンプル中のシス
    ジオールの量を定量する工程を含むことを特徴とするシ
    スジオールの測定方法。
  2. 【請求項2】 置換された1つ以上の染料を持つ固体支
    持体であって、化1の構造式で示されることを特徴とす
    る固体支持体。 【化1】SU−[R−(−N=N−R−)−N=
    N−R−(B(OH) ここで、SUは固体支持体、Rはフェニレンまたは置換
    フェニレン、Rは未置換アリーレンまたは置換アリー
    レン、Rは未置換アリールまたは置換アリール、mは
    0または1から約4までの整数、nは1〜2の整数、x
    は正の整数である。
  3. 【請求項3】 サンプル中のシスジオールを測定するた
    めのキットであって、(a)シスジオールと反応する
    か、あるいは錯体を生成してスペクトル変化を生じさせ
    る能力を有する染料、(b)前記染料を前記サンプルと
    接触させる手段、および(c)前記染料のスペクトル変
    化を測定することによって、サンプル中のシスジオール
    の量を定量する手段、を含むことを特徴とするシスジオ
    ールの測定キット。
JP29890493A 1992-11-03 1993-11-03 シスジオールの測定方法、固体支持体および測定キット Pending JPH0720055A (ja)

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