JPH07198990A - 光モジュールの実装構造 - Google Patents

光モジュールの実装構造

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JPH07198990A
JPH07198990A JP33844093A JP33844093A JPH07198990A JP H07198990 A JPH07198990 A JP H07198990A JP 33844093 A JP33844093 A JP 33844093A JP 33844093 A JP33844093 A JP 33844093A JP H07198990 A JPH07198990 A JP H07198990A
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JP
Japan
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optical module
optical
optical fiber
silicon
encapsulating resin
Prior art date
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JP33844093A
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English (en)
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Shinji Ishikawa
真二 石川
Masahide Saito
眞秀 斉藤
Masaru Yui
大 油井
Shigeru Semura
滋 瀬村
Shigeru Hirai
茂 平井
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光モジュール価格の上昇を抑制し、しかも、
光モジュールの特性劣化の防止が期待できる光モジュー
ルの実装構造を提供する。 【構成】 ケース14の内部に、光導波路基板1、入力
用光ファイバ9、V溝付シリコン10、出力用光ファイ
バ12、及びV溝付シリコン13からなる光モジュール
を収納する。また、ケース14の内部には、光モジュー
ルを被包するシリコン樹脂からなる封入樹脂15を充填
・封入し、この封入樹脂15中には、予めシリカゲル
(比表面積300m2/g、粒子径10μm)を5重量
%含有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システム中で使
用される光導波路回路を備えた光モジュールに関し、特
に、耐環境特性に優れた光モジュールの実装構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来における光モジュールの実装構造
は、図示しないが、導波路を備えた光導波路基板の入力
部に、導波路のコアに光を入射させる入力用光ファイバ
をV溝に固定した光ファイバアレイを介して軸合わせ接
続するとともに、光導波路基板の出力部には、導波路の
コアからの光を伝送する出力用光ファイバアレイを介し
て軸合わせ接続している。そして、これら光導波路基
板、入力用光ファイバ、及び出力用光ファイバからなる
光モジュールを密封作用を営む密封容器の内部、又は、
樹脂中に封入し、湿度等の外界の環境から有効に保護す
るようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来における光モジュ
ールの実装構造は、以上のように構成されていたが、光
モジュールの密封容器への封入に際しては、レーザ溶接
等の技術が必要不可欠となるので、光モジュールの価格
が否応なく上昇してしまうという大きな問題点があっ
た。さらに、光モジュールを樹脂中に封入する場合に
は、価格的には問題にならないが、樹脂の湿度の透過に
伴い、光モジュールの特性が劣化するという問題点があ
った。
【0004】本発明は上記に鑑みなされたもので、光モ
ジュール価格の上昇を抑制し、しかも、光モジュールの
特性劣化の防止を図ることができる光モジュールの実装
構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては上述の
目的を達成するため、導波路を備えた光導波路基板と、
この光導波路基板の導波路のコアに光を入射させる入力
用光ファイバと、該導波路のコアからの光を伝送する出
力用光ファイバとを備え、少なくとも、上記光導波路基
板、入力用光ファイバ、及び出力用光ファイバの接続部
を封入樹脂で被包するとともに、この封入樹脂中には、
二酸化硅素を主成分とするガラス粉末を含有させるよう
にしている。
【0006】尚、本発明における上記封入樹脂は、シリ
コン系の樹脂であることが望ましい。
【0007】さらに、本発明における上記ガラス粉末
は、封入樹脂に対して1wt%以上、20wt%以下で
含有されていることが好ましい。
【0008】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、シリカゲル
等を含有したシリコン系の樹脂からなる封入樹脂が、水
分の浸入に伴い問題化する光モジュールの周囲、少なく
とも、光導波路基板、入力用光ファイバ、及び出力用光
ファイバの接続部を隙間無く被包する。また、上記構成
を有する本発明によれば、二酸化硅素を含有した封入樹
脂が浸入した水分と反応し、二酸化硅素を飽和状態にす
るので、入出力光ファイバの水分劣化が減少する。
【0009】
【実施例】以下、図1乃至図3に示す一実施例に基づき
本発明を詳説する。
【0010】本発明に係る光モジュールの実装構造は、
図1(a)、(b)に示す如く、ケース14の内部に、
光導波路基板1、入力用光ファイバ9、及び出力用光フ
ァイバ12を収納するとともに、これらを被包する封入
樹脂15を充填・封入し、この封入樹脂15には、二酸
化硅素(SiO2)を主成分とするガラス粉末を含有さ
せるようにしている。
【0011】上記光導波路基板1は、図2(a)、
(b)、(c)や図3に示す如く、耐熱性や耐湿性等に
優れたシリコン基板2の上面に、バッファ層3、複数の
コア4を備えたコア層、及び保護層5が火炎堆積法(F
HD)で順次積層されてガラス層が形成されるととも
に、コア径8μm、比屈折率差0.3%の埋込型で直線
形を呈した導波路6が反応性イオンエッチング法(RI
E)で形成されている。さらに、光導波路基板1の一端
部には、光の入射用の入力部7が形成され、光導波路基
板1の他端部には、光の出射用の出力部8が形成されて
いる。
【0012】また、上記した入力用光ファイバ9は、図
2(a)、(b)、(c)に示す如く、その先端部がV
溝付シリコン10のV溝に嵌着状態で搭載され、このV
溝付シリコン10が光導波路基板1の入力部7にエポキ
シ系の光硬化接着剤11で軸合わせ接着されている。然
して、この軸合わせ接着に基づき、入力用光ファイバ9
と導波路6のコア4との光軸が相互に一致するようにな
っている。
【0013】他方、上記出力用光ファイバ12は、同図
に示す如く、その先端部がV溝付シリコン13のV溝に
嵌着状態で搭載され、このV溝付シリコン13が光導波
路基板1の出力部8にエポキシ系の光硬化接着剤11で
軸合わせ接着されている。然して、この軸合わせ接着に
基づいて、出力用光ファイバ12と導波路6のコア4と
の光軸が相互に一致するようになっている。尚、これら
出入力の光ファイバ9・12の接続部を含む損失は0.
31dBであり、反射減衰量は−45dBである。
【0014】一方、上記したケース14は、図1
(a)、(b)に示す如く、ポリカーボネート製の容器
からなり、その両端が閉塞したほぼ筒形に構成されてお
り、光導波路基板1、入力用光ファイバ9、V溝付シリ
コン10、出力用光ファイバ12、及びV溝付シリコン
13からなる光モジュールを収納している。
【0015】さらに、上記封入樹脂15は、シリカゲル
(比表面積300m2/g、粒子径10μm)を5重量
%含有したシリコン樹脂からなり、図1(a)、(b)
に示すように、ケース14の内部に充填・封入されて光
モジュールの全周囲を隙間無く被包している。この封入
樹脂15がシリコン系の樹脂であるのが好ましいのは、
シリコン系の樹脂の場合には、SiO2系粒子との密着
性が良く、シリコン系樹脂中におけるSiO2系粒子の
均一化に有効であるという理由に基づくものである。然
して、封入樹脂15の封入後における損失、及び反射減
衰量は、封入前のそれと同等であった。
【0016】上記構成によれば、シリカゲルを5重量%
含有したシリコン樹脂からなる封入樹脂15がケース1
4の内部に充填・封入され、光モジュールの周囲を被包
しているので、レーザ溶接等の技術が全く不要となり、
光モジュール価格の上昇を著しく抑制することができ
る。
【0017】また、以下の理由から、樹脂の湿度の透過
に伴う光モジュールの特性劣化を確実に防止することが
可能となる。即ち、透過した湿度(水分)が光モジュー
ルに劣化をもたらすのは、V溝付シリコン10・13、
換言すれば、光ファイバ9・12と光導波路基板1とを
接着するエポキシ系の光硬化接着剤11中に水分が浸入
し、光ファイバ9・12の石英ガラスと反応してSIO
H(シラノール基)を形成し、接着強度が実質的に低下
するという理由に基づくものである。そこで、本発明で
はこの点に鑑み、封入樹脂15中に予めSiO2を含有
させ、これを浸入した水分と反応させてSiO2を飽和
状態にするようにしているので、光ファイバ9・12の
水分劣化を大幅に減少させることができる。この点に関
し、上記した光モジュールを75゜C、90%の相対湿
度中に放置し、定期的にその損失、及び反射減衰量を測
定した。その結果、2000時間を経過しても、損失、
及び反射減衰量の劣化が全く見られないという実験結果
が得られた。
【0018】尚、上述したSiO2の含有量は、1wt
%以上、20wt%以下であるのが望ましい。これは、
SiO2の含有量が1wt%以下の場合には、SiOH
の形成が不十分となり、SiO2の含有量が20wt%
以上の場合には、封入樹脂15の可撓性が無くなり、封
入が困難になるという理由に基づくものである。また、
SiO2の比表面積が小さい場合には、水分との反応面
積が小さくなり、飽和するSiOH濃度に水分がなる前
に光ファイバ9・12と導波路6との接続部に到達する
こととなる。
【0019】さらにまた、表面積の大きいガラス粒子の
製造方法としては、乾式法である四塩化ケイ素の火炎加
水分解反応による手法(ハロゲン化ケイ素の高温気相加
水分解法)や、ケイ酸ナトリウム溶液の酸による分解に
よる手法等がある。これらの製造方法をそれぞれ実施す
れば、40〜800m2 /gの比表面積を有するガラス
粒子を容易に得ることが可能となる(この点につき、齋
藤進六監修 超微粒子ハンドブック 754頁乃至75
9頁参照)。
【0020】次に、図1乃至図4に基づき本発明の第2
の実施例を詳説する。
【0021】本実施例における光モジュールの実装構造
は、基本的には、上記第1の実施例と同様に構成されて
いるが、出入力の光ファイバ9・12の接続部を含む損
失が0.33dBであり、反射減衰量が−45dBであ
る点が異なる。
【0022】この光モジュールをケース14に収納し、
その後、シリカ微粒子(比表面積50m2/g、平均粒
子径0.07μm)を15重量%含有したシリコン樹脂
からなる封入樹脂15をケース14に充填した。この封
入樹脂15の封入後における損失、及び反射減衰量は、
封入前のそれと同等であった。
【0023】然して、上記した光モジュールを75゜
C、90%の相対湿度中に放置し、定期的にその損失、
及び反射減衰量を測定した。その結果、2000時間を
経過しても、損失、及び反射減衰量の劣化が全く見られ
ないという実験結果が得られた。
【0024】最後に、本発明の効果を比較法的見地から
示すため、SiO2を含有しない封入樹脂15を用いた
光モジュールの実装構造について述べる。
【0025】この比較例における光モジュールの実装構
造は、基本的には、上記第1の実施例と同様に構成され
ているが、出入力の光ファイバ9・12の接続部を含む
損失が0.35dBである点が異なる。然して、この光
モジュールをケース14に収納し、その後、SiO2粒
子を含有しないシリコン樹脂からなる封入樹脂15をケ
ース14に充填した。そして、上記第1、第2の実施例
と同様の湿度中で処理したところ、500時間経過後に
反射減衰量が−45dBから−35dBまで劣化し、7
00時間経過後には、フレネル反射レベルである−15
dBまで劣化したのを明瞭に確認した。尚、第1の実施
例、第2の実施例、及び比較例における湿度中処理時間
と反射減衰量との関係を図4に示す。
【0026】尚、上記諸実施例では図2(a)、
(b)、(c)に示す光モジュールを使用するものを示
したが、同様の機能を営むものであれば、何等これに限
定されるものでないのは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、レーザ溶
接等の技術が不要となるので、光モジュール価格の上昇
を抑制することができ、さらに、樹脂の湿度の透過に伴
う光モジュールの特性劣化を防止することが可能になる
というい顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光モジュールの実装構造の一実施
例を示す断面説明図である。
【図2】本発明に係る光モジュールの実装構造の接続構
造を示す説明図である。
【図3】本発明に係る光モジュールの実装構造の光導波
路基板を示す断面説明図である。
【図4】湿度中処理時間と反射減衰量との関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1…光導波路基板、4…コア、6…導波路、7…入力
部、8…出力部、9…入力用光ファイバ、10・13…
V溝付シリコン、12…出力用光ファイバ、14…ケー
ス、15…封入樹脂。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬村 滋 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 平井 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波路を備えた光導波路基板と、この光
    導波路基板の導波路のコアに光を入射させる入力用光フ
    ァイバと、該導波路のコアからの光を伝送する出力用光
    ファイバとを備えた光モジュールの実装構造において、
    少なくとも、上記光導波路基板、入力用光ファイバ、及
    び出力用光ファイバの接続部を封入樹脂で被包するとと
    もに、この封入樹脂中には、二酸化硅素を主成分とする
    ガラス粉末を含有させることを特徴とする光モジュール
    の実装構造。
  2. 【請求項2】 上記封入樹脂は、シリコン系の樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1記載の光モジュールの実装
    構造。
  3. 【請求項3】 上記ガラス粉末は、該封入樹脂に対して
    1wt%以上、20wt%以下含有されていることを特
    徴とする請求項1又は請求項2記載の光モジュールの実
    装構造。
JP33844093A 1993-12-28 1993-12-28 光モジュールの実装構造 Pending JPH07198990A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0903594A1 (en) * 1997-09-18 1999-03-24 PIRELLI CAVI E SISTEMI S.p.A. Method for performing fixing inside a container for optical connection components
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JP2005250115A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Fujikura Ltd 光導波路モジュール

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