JPH07198802A - 測定用信号生成方法及び測定用記録媒体 - Google Patents

測定用信号生成方法及び測定用記録媒体

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JPH07198802A
JPH07198802A JP5337678A JP33767893A JPH07198802A JP H07198802 A JPH07198802 A JP H07198802A JP 5337678 A JP5337678 A JP 5337678A JP 33767893 A JP33767893 A JP 33767893A JP H07198802 A JPH07198802 A JP H07198802A
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JP
Japan
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signal
measurement
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JP5337678A
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Toshihiko Masuda
稔彦 増田
Makoto Akune
誠 阿久根
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被測定機器のデジタル入力信号語長によって
決まる特性以上の測定を行う。 【構成】 原信号生成部で作られた原信号が入力端子2
1を通じて加算器22に入力され、フィードバックルー
プ内のフィルタ部25の出力と加算される。この加算器
22の出力は量子化器23に入力され、16ビットに量
子化されて出力端子26に出力される。また量子化器2
3の入力信号と出力信号が減算器24に入力され、再量
子化ノイズの極性を反転した減算結果が取り出される。
この減算結果の信号がフィードバックループ内のフィル
タ部25に入力され、このフィルタ部25で所望のフィ
ルタ処理された結果が上述の加算器22に入力される。
そこでこのフィードバックループ内のフィルタ部25の
フィルタの構成によって出力端子26に得られる信号の
ノイズスペクトル分布を任意に変えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばデジタル・オー
ディオ機器におけるD/A変換精度等の測定に使用され
る測定用信号生成方法及び測定用記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えばオーディオ機器においては、いわ
ゆるCDプレーヤやDATなどのデジタル・オーディオ
が主流を占めるようになっている。このようなデジタル
・オーディオ機器において、近年デジタル信号処理技術
の進歩に伴って、特にD/A変換器を有する機器のD/
A変換精度が問われることが多くなってきた。
【0003】ところで例えばCDプレーヤの構成は、図
10に示すようになってる。この図10において、ディ
スク(図示せず)から読み取られた信号は信号処理部5
1で16ビットのオーディオデータに変換され、デジタ
ルフィルタ部52に入力される。このデジタルフィルタ
部52では、サンプリング周波数をアップサンプルしな
がら可聴帯域(DC〜20kHz)以上の帯域を減衰さ
せるフィルタリング処理が行われる。
【0004】このデジタルフィルタ部52からの生成デ
ータがD/A変換部53に入力される。さらにこのD/
A変換部53でアナログ信号に変換された信号は次段の
ローパスフィルタ部54に入力される。そしてこのロー
パスフィルタ部54では、可聴帯域(DC〜20kH
z)以上に存在する標本化ノイズ等の不要なノイズが減
衰される。その結果アナログ・オーディオ信号が取り出
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような例えばCD
プレーヤにおいて、上述のデジタルフィルタ部52の出
力語長は、内部の演算語長を限度として長ければ長いほ
どよい。これは例えば出力語長を演算語長以下にすると
再量子化ノイズが発生し、出力語長をできるだけ長くし
たほうが再量子化ノイズのレベルを小さくできるためで
ある。なお実際にはハード上の制約等もあり、出力語長
は20ビット前後にされている。
【0006】このような背景からD/A変換部53の入
力語長は20ビット前後になっている。すなわちD/A
変換部に要求される精度は、ディスクに記録された信号
が16ビットであるにもかかわらず、20ビット前後の
精度が要求されている。なお近年、D/A変換部自身の
実力として16ビット以上の精度を持つものが増えてき
ている。そこでこのような例えばCDプレーヤ内部のD
/A変換部について、16ビット以上の精度を測定する
手段が必要とされている。
【0007】ところがこのようなD/A変換精度等の測
定において、従来は被測定機器のデジタル入力信号語長
によって測定可能な変換精度は制限を受けていた。すな
わち、被測定機器のデジタル入力信号語長によって決ま
るダイナミックレンジ及び分解能がそのまま測定限界に
なっていた。
【0008】一方、例えばCDプレーヤでは、上述のよ
うにディスクに記録されているデータ(デジタル入力信
号語長)は16ビットである。従ってCDプレーヤに搭
載されているD/A変換部の精度の測定は、従来は16
ビット精度までしか測定することができなかった。
【0009】この出願はこのような点に鑑みて成された
もので、解決しようとする問題点は、従来は被測定機器
のデジタル入力信号語長によって決まるダイナミックレ
ンジ及び分解能が、そのまま測定限界になっていたとい
うものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の手段
は、生成すべき測定用信号の語長よりも長い語長を有す
る測定用信号の原信号を生成(原信号生成部1)し、こ
の原信号を上記測定用信号の語長に量子化(量子化器2
3)したときに発生する量子化誤差(減算器24出力)
をフィルタ(フィルタ部25)に入力し、このフィルタ
の出力を次に量子化される上記原信号のサンプルにフィ
ードバックして加算(加算器22)し、この加算結果を
量子化して上記測定用信号を生成するようにした測定用
信号生成方法である。
【0011】本発明による第2の手段は、第1の手段記
載の測定用信号生成方法において、上記フィルタは、入
力される量子化誤差の周波数分布を特定の帯域で低減さ
せるような伝達関数を有することを特徴とする測定用信
号生成方法である。
【0012】本発明による第3の手段は、生成すべき測
定用信号の語長よりも長い語長を有する測定用信号の原
信号を生成(原信号生成部1)し、この原信号を上記テ
スト信号の語長に量子化(量子化器23)したときに発
生する量子化誤差(減算器24出力)をフィルタ(フィ
ルタ部25)に入力し、このフィルタの出力を次に量子
化される上記原信号のサンプルにフィードバックして加
算(加算器22)し、この加算結果を量子化した上記測
定用信号を記録した測定用記録媒体(記録ディスク5)
である。
【0013】本発明による第4の手段は、第3の手段記
載の記録媒体において、上記加算結果を量子化した測定
用信号を記録ディスクまたは記録テープに記録したこと
を特徴とする測定用記録媒体である。
【0014】
【作用】これによれば、特定の周波数帯域に限って測定
用信号の語長で決まる特性以上のダイナミックレンジ及
び分解能を得ることができ、被測定機器のデジタル入力
信号語長によって決まる特性以上の測定を行うことがで
きる。
【0015】
【実施例】図1は、本発明による測定用信号生成方法及
び測定用記録媒体を作成する際の処理の流れを示す。こ
の図1において、ブロック1〜3の処理は全てコンピュ
ータ上で行われるものである。まず原信号生成部1では
16ビットに量子化する前の24ビットから32ビット
程度の測定用信号の原信号が作られる。この原信号生成
部1で作られた原信号は16ビット量子化部2で16ビ
ットの測定用信号に変換される。
【0016】この16ビット量子化部2で生成された1
6ビットの測定用信号がフォーマット変換部3に入力さ
れ、例えばディスクに記録できるようにフォーマットさ
れる。このフォーマット変換部3でフォーマットされた
信号がレコーダ部4に入力され、記録ディスク5に記録
される。
【0017】さらにこの16ビットの量子化部2では次
のように処理が行われる。すなわち図2において、例え
ば原信号生成部1で作られた原信号が入力端子21に入
力される。この入力端子21に入力された信号が加算器
22に入力され、フィードバックループ内のフィルタ部
25の出力と加算される。この加算器22の出力は量子
化器23に入力され、ここで16ビットに量子化され
て、その結果が出力端子26に出力される。
【0018】また量子化器23の入力信号と出力信号が
減算器24に入力される。そしてこの減算器24で量子
化器23の入力信号から出力信号が減算される。従って
この減算器24からは、量子化器23で発生する再量子
化ノイズの極性を反転した減算結果が取り出される。こ
の減算結果の信号がフィードバックループ内のフィルタ
部25に入力され、このフィルタ部25でフィルタ処理
された結果が上述の加算器22に入力される。
【0019】そこでこのフィードバックループ内のフィ
ルタ部25のフィルタの構成によって出力端子26に得
られる信号のノイズスペクトル分布を変えることができ
る。なおこのフィルタ部25の構成は例えば図3のよう
にされている。すなわち図3において、減算器24から
の再量子化ノイズの極性を反転した減算結果の信号が入
力端子31に入力される。
【0020】この入力された再量子化ノイズは遅延器3
1 へ入力される。ここで321 〜32N は遅延器であ
って、これらは1サンプル周期(Z-1)の遅延処理を行
いその出力を次の遅延器に入力している。これらの遅延
器321 〜32N の出力がそれぞれ乗算器331 〜33
N に入力される。そして各遅延器321 〜32N の出力
はそれぞれ乗算器331 〜33N で係数C1 〜CN と乗
算される。
【0021】これらの乗算器331 〜33N で乗算され
た結果、これらの乗算器331 〜33N の出力が加算器
34で加算されて出力端子35に入力される。なお実際
の処理では、加算器34での加算は上述の加算器22で
行われている。従ってこの構成において、乗算器331
〜33N での乗算の係数C1 〜CN を任意に定めること
によって、任意のノイズスペクトル分布を得ることがで
きる。
【0022】すなわち上述の構成で16ビット量子化部
2は、いわゆるN次のノイズシェーパと呼ばれる技術で
ある。ここで一般のN次ノイズシェーパでは、量子化ノ
イズの分布について高域を持ち上げ、低域で抑圧する微
分特性を持たせている。この時の高域上がりの傾斜は6
×NdB/octとなる。
【0023】本願の発明はこのような技術を応用したも
のである。そこで本願の発明においては、上述のノイズ
シェーパの技術を応用し、測定に必要な帯域における量
子化ノイズを低減し、測定のダイナミックレンジ及び分
解能を拡大するものである。
【0024】すなわち本願の発明では、上述のフィルタ
部25において、量子化ノイズのスペクトル分布を、例
えば「0Hz〜5kHzまでは16ビットのノイズフロ
アよりも約24dB減衰させ、その分5kHz〜22.
05kHz(サンプリング周波数44.1kHzの1/
2)では約7dB持ち上げる」ような係数C1 〜CN
選定する(以下この処理を16ビット量子化処理Aと呼
ぶ)。
【0025】これによって、例えば499Hz、−90
dB、32ビットの正弦波原信号を上述の処理A(但し
N=12)で16ビット量子化した信号(測定用信号
1)をFFT解析した結果を図4のAに示す。一方、同
じ正弦波原信号をディザを加えて16ビットに丸めた信
号(測定用信号2)をFFT解析した結果を図4のBに
示す。但しディザは16ビットに対する±1LSBの振
幅で振れる三角確率分布のデジタルディザである。さら
にこれらを重ね合わせたものを図4のCに示す。
【0026】これらの図から明らかなように、図4のB
では16ビットのディザ丸めのためにノイズフロアは1
6ビットのノイズフロアになっている。これに対して図
4のA及びCによれば、16ビット量子化処理Aを用い
た信号では上述の設計目標にほぼ近い形のノイズフロア
が得られている。この結果、上述の処理Aを用いて測定
用信号を生成することにより、この測定用信号では、例
えば0Hz〜5kHzまでは−120dB、すなわち2
0ビットの精度での測定が可能になる。
【0027】さらに図5は実際の測定結果の例を示す。
すなわちこの測定は、上述の測定用信号1及び2を記録
ディスクに記録し、この記録ディスクをCDプレーヤで
再生し、この時のライン出力を市販の測定装置等に入力
し、上述の例えば0Hz〜5kHzの範囲について測定
を行ったものである。なお図5のAは上述の測定用信号
1の再生ライン出力をFFT解析した結果、図5のBは
測定用信号2の再生ライン出力をFFT解析した結果、
図5のCはこれらを重ね合わせたものである。
【0028】従ってこれらの図から明らかなように、測
定用信号2を再生した図5のBでは上述の図4のBとほ
ぼ同様の結果になる。これに対して測定用信号1を再生
した図5のA及びCによれば、0Hz〜5kHzまでは
テスト信号自身のノイズフロアに比べてノイズフロアが
約10dB高くなっている。これによって上述の16ビ
ット量子化処理Aを用いた測定用信号1を再生した場合
には、0Hz〜5kHzまでは16ビット精度の制限を
受けないCDプレーヤ自身のノイズフロアの実力が観測
できていることがわかる。
【0029】すなわち上述の方法によれば、デジタル信
号の量子化に関し、量子化後のデジタル信号のノイズス
ペクトル分布を任意に変えることができる。これによっ
て例えばD/A変換器の変換精度の測定のためのデジタ
ル測定用信号に関し、特定周波数帯域に限って測定用信
号の語長以上の精度を有することができる。そして例え
ばD/A変換器の変換精度の測定に関し、被測定機器の
デジタル入力信号語長によって制限される測定可能な変
換精度以上の測定が可能になるものである。
【0030】こうして上述の測定用信号生成方法及び測
定用記録媒体によれば、特定の周波数帯域に限って測定
用信号の語長で決まる特性以上のダイナミックレンジ及
び分解能を得ることができ、被測定機器のデジタル入力
信号語長によって決まる特性以上の測定を行うことがで
きるものである。
【0031】さらに図6は、上述の方法を用いてリニア
リティの測定を行う場合で、実際にリニアリティの良好
な装置の測定を行った結果を示す。この場合には測定用
原信号として、例えば499Hzの正弦波を−60dB
から−120dBまでスイープした信号を用いる。そし
てこの測定用原信号を上述の処理Aで16ビット量子化
した信号(測定用信号3)では、図6のAに示すように
16ビット精度の制限を受けないリニアリティの測定を
行うことができる。なお図は横軸に入力信号のレベルを
示し、縦軸は入力信号レベルに対する出力信号レベルの
レベル偏差を表したものである。
【0032】これに対して、従来のディザを加えて16
ビットに丸めた信号(測定用信号4)では、測定結果が
図6のBに示すようになる。すなわちこの例では、入力
信号のレベルが−100dBから−120dBの間でリ
ニアリティの偏差が増加している。これは−100dB
から−120dBでは入力信号自体が16ビット精度で
決まる再量子化ノイズ(約−98dB)に支配されてし
まうためである。従って従来はこの範囲では正しいリニ
アリティの測定は困難であった。
【0033】このようにして本発明の測定用信号生成方
法及び測定用記録媒体によれば、例えばリニアリティの
測定を行うことができる。そしてこの場合に、上述の処
理Aで16ビット量子化した信号では、16ビット精度
の制限を受けることがなく、小レベルまで良好なリニア
リティの測定を行うことができるものである。
【0034】なお図7は実際にリニアリティの悪い装置
の測定を行った結果を示し、図7のAは上述の処理Aで
16ビット量子化した信号を用いた場合、図7のBは従
来のディザを加えて16ビットに丸めた信号を用いた場
合である。従ってこれらの図から明らかなように、ディ
ザを加えて16ビットに丸めた信号では−100dB以
下では再量子化ノイズによってリニアリティの測定は困
難であるのに対して、上述の処理Aで16ビット量子化
した信号ではリニアリティの変化を明瞭に測定すること
ができる。
【0035】また図8は、上述の処理Aで16ビット量
子化した測定用信号3を用いて、ステレオの左右のリニ
アリティを測定したものであって、例えば図8のAに示
す左チャンネル出力に比べて、図8のBに示す右チャン
ネルのリニアリティが−110dB付近から悪化してい
ることが分かる。この場合に、従来のディザを加えて1
6ビットに丸めた信号(測定用信号4)では、このよう
な測定は困難だったものである。
【0036】さらに図8のAに示す左チャンネルでは、
−110dB付近からノイズが顕著に見えはじめてお
り、ノイズフロアが−110dB程度であることが分か
る。一方、図8のBに示す右チャンネルでは、−103
dB付近からノイズが顕著に見えはじめており、ノイズ
フロアが−103dB程度であることが分かる。このよ
うに、実際のノイズフロアについても、おおまかに測定
することができる。この場合も、従来のディザを加えて
16ビットに丸めた信号(測定用信号4)では、測定が
困難だったものである。
【0037】さらに図9では、測定用原信号として、例
えば101Hzの正弦波を−60dBから−120dB
までスイープした信号を用いる。この場合にスイープの
変化速度を2dB/1secとしている。この信号を用
いて測定を行った場合に、被測定機器によっては出力信
号には図示のような波形が現れることがある。
【0038】ここでこの波形は、測定用原信号の101
Hzと電源周波数50Hzの2倍の周波数とのビート成
分であり、これによって電源電圧の信号系への漏洩が測
定される。この場合も、電源電圧の信号系への漏洩は例
えば−90dB以下の微小なものであり、従来のディザ
を加えて16ビットに丸めたような測定用信号では測定
が困難なものであった。
【0039】なお上述の説明では、CDプレーヤを例に
とったため、測定用信号の語長を16ビットとしたが、
これは被測定機器の入力語長に合わせて任意に変えられ
るものである。また上述の16ビット量子化処理Aにつ
いても、量子化語長は任意に定めることができる。
【0040】また再量子化ノイズのスペクトル分布につ
いては、例えば原信号のビット数が20ビットより大き
いものであれば、0Hz〜5kHzまでのノイズフロア
をさらに減衰させることができる。その場合に0Hz〜
5kHzまでのノイズフロアを下げた分、5kHz〜2
2.05kHzのノイズフロアが高くなる。しかし上述
のように特定の周波数だけを抽出して測定を行っている
場合には問題を生じることはない。
【0041】あるいはノイズフロアを減衰させる範囲を
例えば0Hz〜10kHzまでに広げることも可能であ
るが、この場合も10kHz〜22.05kHzのノイ
ズフロアは高くなる。さらにノイズフロアを減衰させる
範囲は任意に定めることができ、例えば測定用信号が一
定周波数のごく狭いものであるときには、その範囲のみ
を極めて低いノイズフロアに設定することも可能であ
る。
【0042】そしてこれら場合において、再量子化ノイ
ズのスペクトル分布をどのような分布にするかについて
は、フィルタ部25の係数C1 〜CN 及び係数の数、す
なわちノイズシェーピングの次数Nを任意に定めること
によって、任意の再量子化ノイズのスペクトル分布を得
ることができるものである。
【0043】また測定用信号の記録される媒体について
は、上述の記録ディスクに限らず、いわゆるDAT規格
に準拠した記録テープに記録してもよい。あるいは上述
のようにして記録ディスクまたは記録テープに記録され
た信号を、さらに圧縮していわゆるミニディスクやDC
C規格の記録テープに記録しても同様の測定を行うこと
ができる。
【0044】
【発明の効果】この発明によれば、特定の周波数帯域に
限って測定用信号の語長で決まる特性以上のダイナミッ
クレンジ及び分解能を得ることができ、被測定機器のデ
ジタル入力信号語長によって決まる特性以上の測定を行
うことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による測定用信号生成方法及び測定用記
録媒体を作成する際の流れを示す一例の構成図である。
【図2】その16ビット量子化部2の具体回路図であ
る。
【図3】そのフィルタ部25の具体回路図である。
【図4】その動作の説明のための図である。
【図5】その動作の説明のための図である。
【図6】その動作の説明のための図である。
【図7】その動作の説明のための図である。
【図8】その動作の説明のための図である。
【図9】その動作の説明のための図である。
【図10】CDプレーヤの説明のための図である。
【符号の説明】
1 原信号生成部 2 16ビット量子化部 3 フォーマット変換部 4 レコーダ部 5 記録ディスク 21 入力端子 22 加算器 23 量子化器 24 減算器 25 フィルタ部 26 出力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生成すべき測定用信号の語長よりも長い
    語長を有する測定用信号の原信号を生成し、この原信号
    を上記測定用信号の語長に量子化したときに発生する量
    子化誤差をフィルタに入力し、このフィルタの出力を次
    に量子化される上記原信号のサンプルにフィードバック
    して加算し、この加算結果を量子化して上記測定用信号
    を生成するようにした測定用信号生成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の測定用信号生成方法にお
    いて、 上記フィルタは、入力される量子化誤差の周波数分布を
    特定の帯域で低減させるような伝達関数を有することを
    特徴とする測定用信号生成方法。
  3. 【請求項3】 生成すべき測定用信号の語長よりも長い
    語長を有する測定用信号の原信号を生成し、この原信号
    を上記テスト信号の語長に量子化したときに発生する量
    子化誤差をフィルタに入力し、このフィルタの出力を次
    に量子化される上記原信号のサンプルにフィードバック
    して加算し、この加算結果を量子化した上記測定用信号
    を記録した測定用記録媒体。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の記録媒体において、 上記加算結果を量子化した測定用信号を記録ディスクま
    たは記録テープに記録したことを特徴とする測定用記録
    媒体。
JP5337678A 1993-12-28 1993-12-28 測定用信号生成方法及び測定用記録媒体 Pending JPH07198802A (ja)

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