JPH07197028A - コークス炉の石炭装入方法 - Google Patents

コークス炉の石炭装入方法

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JPH07197028A
JPH07197028A JP35543093A JP35543093A JPH07197028A JP H07197028 A JPH07197028 A JP H07197028A JP 35543093 A JP35543093 A JP 35543093A JP 35543093 A JP35543093 A JP 35543093A JP H07197028 A JPH07197028 A JP H07197028A
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JP
Japan
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coal
sleeve
charging
coke oven
oven
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Withdrawn
Application number
JP35543093A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Matsuno
勤 松野
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は炭化室内粉状石炭の飛散粉塵の次工
程への弊害を防止する。 【構成】 装炭車1を所定の炭化室2の装炭口3に停止
させ、複数個の装炭口の図示しない装炭口蓋を取外し装
炭する。複数個のスリーブ7a〜7dよりなる伸縮スリ
ーブ7が速度可変の懸垂ワイヤー8を巻取装置9より送
出して伸長し、その先端を炭化室2の図示ない底部に位
置させて停止する。次に石炭の装入を開始すると、伸縮
スリーブ7の先端Aは石炭層23の頂点10の上昇速度
に同調するように設定された速度で巻取装置9に懸垂ワ
イヤー8を巻取ることにより、伸縮スリーブ7の先端A
と石炭層23の頂点10は接した状態で上昇する。 【効果】 予熱乾燥した粉状炭を装炭しても、コークス
炉上昇管の石炭粉の付着減少、安水・タール中への懸濁
減少により、上昇管清掃頻度の減少、タール水分の低
下、コークス歩留の向上と云う多大な効果をもたらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコークス炉の石炭装入
(以降装炭と云う)方法において、炭化室内で発生する
粉状石炭の飛散粉塵による次工程への弊害を防止する装
炭方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在主流をなしている室炉式コークス炉
の装入炭は各種の石炭を配合して使用するが、石炭は天
然産物で不均質であるために、通常3mm以下80〜9
0%に粉砕している。
【0003】上記のような粉状炭を装炭する場合、粉状
石炭の飛散を生じることから、装炭方法については種々
の検討が成されている。
【0004】実開昭62−162242号公報には装炭
車下部ホッパーの下端に接続された固定シュートの長手
方向外周に、前記下部ホッパーの下端に接続した伸縮継
手を連続するスライドシュートを昇降可能に設け、この
スライドシュートの外側にスライドフードを固設してな
る装炭車給炭シュートが開示されている。
【0005】上記スライドシュートの昇降・調節によっ
て、装炭口周辺部分への粉状石炭の飛散を防止する方法
である。
【0006】また、特開平5−156259号公報には
コークス炉における原料装入方法として、原料炭ホッパ
ーの下端にはモーターにより駆動されるテーブルフィー
ダーが配置され、その出口を構成するフードには伸縮機
構より成る装入スリーブが設けられており、前記モータ
ーの負荷が急激に増加した際、一旦テーブルフィーダー
の駆動を停止して再駆動を行うことが開示されている。
【0007】上記では粉状石炭の飛散を防止するため
に、伸縮機構より成る装入スリーブを設けているが、こ
こでは装入スリーブからテーブルフィーダーの出口付近
の原料炭の詰まりを自動的に防止している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】室炉式コークス炉は石
炭の予熱乾燥が次の効果をもたらすことから、近年は水
分8〜10%の粉状石炭を水分2〜6%に予熱乾燥し
て、それをコークス炉炭化室に装入する例が多くなって
いる。
【0009】 乾留所要時間の短縮によるコークス炉
生産性の向上、 装入密度の向上と乾留時の石炭の軟化溶融層幅の拡
大によるコークス化性の改善向上、 効率的な乾燥予熱機の採用による総乾留所要熱量の
低減、 安水発生量の減少による安水処理費の低減、 炭化室煉瓦に対するヒートショックの減少による炭
化室煉瓦の熱的スポーリングの低減、
【0010】しかしながら、水分2〜6%の粉状石炭を
コークス炉炭化室に装入した場合、炭化室内における、
粉状石炭の飛散・散乱が増大し、次工程のコークス炉上
昇管に石炭粉の付着及び安水・タール中への懸濁を招聘
し、操業に支障を来すと云う問題を生じている。
【0011】これは炭化室内での石炭粒子間の摩擦抵抗
の減少による落下運動の増大に起因する。
【0012】実開昭62−162242号公報、特公平
5ー156259号公報に示される技術は、コークス炉
炭化室の装炭口への装入までの粉状石炭の飛散、散乱、
更には炭詰まりを防止するには効果があるが、炭化室内
での飛散・散乱の発生に対しては何ら効力がない。
【0013】本発明は上記のような問題点の解決を図っ
たものであり、炭化室内の粉状石炭の飛散・散乱による
次工程への弊害の発生を防止することが出来るコークス
炉の石炭装入方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は次のようにし
て達成される。本発明は装炭口から装炭車ホッパーを介
してコークス炉内に装炭する方法において、前記ホッパ
ーの下端に取付けた伸縮スリーブを伸長させてその先端
部を炉底近傍に位置決めし、その後、伸縮スリーブを介
して石炭を炉内に装入し、堆積する石炭層に順応させ
て、前記伸縮スリーブを短縮させ、石炭層の表面が基準
の高さに達した際に、前記伸縮スリーブを炉上に引上げ
ることを特徴としたコークス炉の石炭装入方法である。
【0015】本発明は上記において、上昇管に近い装炭
口から装入する伸縮スリーブを半円網状のスリーブとす
るコークス炉の石炭装入方法である。
【0016】
【作用】本発明によれば、装炭する際に、装炭車ホッパ
ーの下端に取付けた伸縮スリーブを伸長させてその先端
部を炉底近傍に位置決めし、その後、伸縮スリーブを介
して石炭を炉内に装入する。
【0017】堆積する石炭層に順応させて、前記伸縮ス
リーブをコークス炉炭化室高さ方向に短縮させる。炉内
において、装入される石炭はスリーブの先端と接触して
いるので、石炭粉の飛散の舞い上がりが防止される。
【0018】この場合、上昇管に近い装炭口から装入す
る伸縮スリーブを半円網状のスリーブとすることによっ
て、上記スリーブを使用してもなお炭化室内に飛散する
粉塵をスリーブの金網に捕捉して、下部に落下させ、粉
塵の次工程への送出を防止する。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。図
1は本発明による伸縮スリーブを用いた石炭の装入状態
を示す図である。4は装炭車ホッパーで装炭車に複数個
載置されている。
【0020】7は伸縮スリーブで、ホッパーの下端に取
付けられている。装炭車1を所定の炭化室2の装炭口3
に停止させ、複数個の装炭口の図示しない装炭口蓋を取
外し切出装置5を運転して装炭する。
【0021】本発明による複数個のスリーブ7a、7
b、7c、7dよりなる伸縮スリーブ7が懸垂ワイヤー
8を任意の速度に設定出来るようになされた巻取装置9
より送り出すことによって、伸長し、その先端を炭化室
2の図示ない底部に位置させて停止する。17は固定金
具でスリーブ7aに設けられ、18は案内金具でその他
のスリーブ7b〜7dに設けられている。
【0022】次に石炭の装入を開始すると、伸縮スリー
ブ7の先端Aは石炭層23の頂点10の上昇速度に同調
するように設定された速度で巻取装置9に懸垂ワイヤー
8を巻取ることにより、伸縮スリーブ7の先端Aと石炭
層23の頂点10は接した状態で上昇する。
【0023】本発明では、石炭装入時に発生し、上昇管
の方に粗コークス炉ガスの流れと共に、流れる粉塵は従
来に比べて15%に減少することが確認された。伸縮ス
リーブ7の伸長及び短縮を停止させる装置として回転式
リミットスイッチ12を備えている。
【0024】なお、図中固定スリーブ13、固定フード
14、防塵スリーブ15、防塵スリーブ昇降レバー16
は従来のものと同様で、固定フード14には図示しない
開口が設けられており、同じく図示しない集塵機に接続
されているのも同様である。
【0025】22はコークス炉の炉蓋である。図2は本
発明の他の伸縮スリーブの斜視を示す図である。図中の
11は半円網状の伸縮スリーブである。これは上昇管に
近い装炭口から装入する伸縮スリーブとして使用し、粉
塵の次工程への送出を防止する。
【0026】図2に示すように、伸縮スリーブ11は半
円網状のスリーブ11a、11b、11c、11dで構
成されている。ここでは0.5〜1mm程度の目開きの
金網Bを例として用いている。
【0027】最先端のスリーブ11aには懸垂ワイヤー
8の固定金具17が設けられている。その他のスリーブ
11b、11c、11dには懸垂のワイヤー8の案内金
具18が設けられている。なお、スリーブの枠19と半
円状の金網Bの材質はステンレスが好ましい。
【0028】半円網状の伸縮スリーブ11を上昇管に近
い装炭口から伸長させて、炉底近傍に位置決めし、伸縮
スリーブ11を介して粉状石炭を炉内に装入する。
【0029】石炭の装入が終了する頃になると伸縮スリ
ーブ7は幾重かに重なるのであるが、上記に示す適切な
目開きの金網によって、石炭の粒子による網目の閉塞も
なく、粗コークス炉ガスの流れの支障も生じない。本発
明では、石炭装入時に発生し、上昇管の方に粗コークス
炉ガスの流れと共に、流れる粉塵は従来に比べて20%
に減少することが確認された。
【0030】図3は伸縮スリーブの複数個のスリーブが
連動して動く機構を示す図である。各、スリーブ7a、
7b、7c、7dの上部は片ツバのリンク板20よりな
り、下部は両ツバのリンク板21よりなっているので、
懸垂ワイヤー8の送出し、巻取りにより伸縮スリーブ7
は伸長、又は短縮される。
【0031】石炭の装入が終了すると、従来と同様に、
装炭口の蓋を閉めて、一連の装入作業を終了する。最先
端のスリーブ下端近傍の石炭の落下の影響を受けない位
置にレベル計を設けることにより、スリーブの上昇より
も石炭レベルの上昇が速い場合に、スリーブの埋没を防
止することが出来る。
【0032】本発明によれば、予熱乾燥した粉状炭を装
炭しても、炭化室内の粉状石炭の飛散・散乱による次工
程への弊害の発生を防止することが出来るので、コーク
ス炉上昇管の詰まりによる清掃頻度が1 回/7 日から1
回/30日に激減し、安水・タール中への懸濁が減少した
ことにより、タール水分は5%から1%に低下し、ター
ル滓歩留は1.5%から0.3%に低下し、その分コー
クスの歩留が向上した。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、予熱乾燥した粉状炭を
装炭しても、粉状石炭の飛散・散乱による次工程への弊
害の発生を防止することが出来るので、コークス炉上昇
管の石炭粉の付着が減少し、また安水・タール中への懸
濁が減少する。その結果、上昇管清掃頻度の減少、ター
ル水分の低下、コークス歩留の向上と云う多大な効果を
もたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伸縮スリーブを用いた石炭の装入
状態を示す図である。
【図2】本発明の他の伸縮スリーブの斜視を示す図であ
る。
【図3】本発明の伸縮スリーブの複数個のスリーブが連
動して動く機構を示す図である。
【符号の説明】
1 装炭車 2 炭化室 3 装炭口 4 ホッパー 5 切出装置 6 上昇管 7 伸縮スリーブ 7a、7b、7c、7d 伸縮スリーブ中の各スリーブ 8 懸垂ワイヤー 9 巻取装置 10 石炭層頂部 11 半円網状の伸縮スリーブ 11a、11b、11c、11d 半円網状の伸縮スリ
ーブ中の各スリーブ 12 回転式リミットスイッチ 13 固定スリーブ 14 固定フード 15 防塵スリーブ 16 昇降レバー 17 固定金具 18 案内金具 19 スリーブ枠 20 片ツバリング板 21 両ツバリング板 22 炉蓋 23 石炭層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装炭口から装炭車ホッパーを介してコーク
    ス炉内に装炭する方法において、前記ホッパーの下端に
    取付けた伸縮スリーブを伸長させてその先端部を炉底近
    傍に位置決めし、その後、伸縮スリーブを介して石炭を
    炉内に装入し、堆積する石炭層に順応させて、前記伸縮
    スリーブを短縮させ、石炭層の表面が基準の高さに達し
    た際に、前記伸縮スリーブを炉上に引上げることを特徴
    としたコークス炉の石炭装入方法。
  2. 【請求項2】上昇管に近い装炭口から装入する伸縮スリ
    ーブを半円網状のスリーブとすることを特徴とする請求
    項1記載のコークス炉の石炭装入方法。
JP35543093A 1993-12-30 1993-12-30 コークス炉の石炭装入方法 Withdrawn JPH07197028A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100761734B1 (ko) * 2006-10-31 2007-10-04 주식회사 포스코 탄화실 석탄 장입 조절장치
KR100812700B1 (ko) * 2001-10-31 2008-03-12 주식회사 포스코 웨이호퍼 분진 비산방지장치
CN107723004A (zh) * 2017-10-19 2018-02-23 天津大学 一种炼焦工业中炼焦煤装煤方法与装置
CN108190452A (zh) * 2017-10-17 2018-06-22 枣庄大兴矿业有限责任公司 可伸缩式落煤筒

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