JPH07196238A - 上衣の自動折り畳み方法および装置 - Google Patents

上衣の自動折り畳み方法および装置

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JPH07196238A
JPH07196238A JP31250894A JP31250894A JPH07196238A JP H07196238 A JPH07196238 A JP H07196238A JP 31250894 A JP31250894 A JP 31250894A JP 31250894 A JP31250894 A JP 31250894A JP H07196238 A JPH07196238 A JP H07196238A
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JP
Japan
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plate
folding
main plate
hem
upper garment
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Application number
JP31250894A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Horiuchi
誠久 堀内
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TOSHIN SEIKI KK
Original Assignee
TOSHIN SEIKI KK
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Publication date
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】シャツ等の上衣の折り畳みを自動化する方法を
提供する。 【構成】シャツ100の上半分中央部100aを矩形の
メインプレート10に載せる。これにより、シャツ10
0の上半分の左右部100bや袖100cがメインプレ
ート10の左右縁から垂れ下がる。また、メインプレー
ト10の前縁から裾100eが垂れ下がる。折り畳み用
のプレートを左右からこのメインレート10の下面に向
かって移動させることにより、シャツ100の左右部1
00bを折り畳む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シャツ等の上衣を自動
的に折り畳む方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリーニング業者は、洗濯後のシ
ャツ等の上衣を人手によって折り畳んでいたが、作業が
煩雑であり、折り畳みのためのコストが高かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、一部または全
部の工程を、人手を用いずに折り畳む方法が望まれてい
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を克服するた
め、請求項1の自動折り畳み方法では、平面形状が略矩
形をなして略水平に配置されたメインプレートに、上衣
の上側中央部を載せ、この状態で折り畳みプレートをメ
インプレートに向かって移動させることにより、上衣の
上記メインプレートから垂れ下がった部位をメインプレ
ートと折り畳みプレートとの間で折り畳むことを特徴と
する。請求項2の自動折り畳み装置では、(イ)平面形
状が略矩形をなして略水平に配置され、上衣の上側中央
部を載せるメインプレートと、(ロ)上記メインプレー
トの左右のうち一方側からメインプレートの下面近傍ま
で移動することにより、メインプレートから垂れ下がっ
た上衣の上側の左右部のうち上記一方側を折り畳む第1
折り畳みプレートと、(ハ)上記第1折り畳みプレート
による折り畳み動作後に、上記メインプレートの左右の
うち他方側から、第1折り畳みプレートの下面近傍まで
移動することにより、第1折り畳みプレートから垂れ下
がった上衣の上側の左右部のうち上記他方側を折り畳む
第2折り畳みプレートと、を備えたことを特徴とする。
【0005】請求項3では、請求項2の自動折り畳み装
置において、上記第1折り畳みプレートは水平をなして
メインプレートより若干低く配置され、上記第2折り畳
みプレートは水平をなして第1折り畳みプレートより若
干低く配置されており、さらに、(i) 上記第1折り
畳みプレートを、メインプレートの左右のうち上記一方
側の初期位置とメインプレートの下側の作業位置との間
で水平移動させる移動手段と、(ii)上記第2折り畳み
プレートを、メインプレートの左右のうち上記他方側の
初期位置とメインプレートの下側の作業位置との間で水
平移動させる他の移動手段と、を備えたことを特徴とす
る。請求項4では、請求項3の自動折り畳み装置におい
て、さらに、上記第1,第2の折り畳みプレートのそれ
ぞれの折り畳み動作時に、これら折り畳みプレートの移
動方向に沿いメインプレートの下側に向かって略水平に
エアを噴き出す一対のエアノズルを備えたことを特徴と
する。請求項5では、請求項2〜4のいずれかの自動折
り畳み装置において、(i)上記第1折り畳みプレート
による折り畳み動作後、第2折り畳みプレートによる折
り畳み動作前に、メインプレートの後方から第1折り畳
みプレートの下面に向かって移動して、上記第1折り畳
みプレートから垂れ下がった上衣の左右の袖のうち上記
一方側の袖を折り畳む第3折り畳みプレートと、(ii)
上記第2折り畳みプレートによる折り畳み動作後に、メ
インプレートの後方から第2折り畳みプレートの下面に
向かって移動して、第2折り畳みプレートから垂れ下が
った上衣の左右の袖のうち上記他方側の袖を折り畳む第
4折り畳みプレートと、を備えたことを特徴とする。
【0006】請求項6では、請求項3〜5のいずれかの
自動折り畳み装置において、さらに、(i)メインプレ
ートの前端縁から垂れ下がった上衣の裾の中央部を受け
る裾受けプレートと、(ii)上記第1折り畳みプレート
による折り畳み動作前に、裾受けプレートの前面に向か
って移動することにより、裾の中央部を押える裾押えプ
レートと、(iii)上記第1折り畳みプレートによる折
り畳み動作後、上記第2折り畳みプレートによる折り畳
み動作前に、上記裾受けプレートの後面に向かって移動
することにより、裾の左右部のうち上記一方側を折る第
1裾折りプレートと、(iv)上記第2折り畳みプレート
による折り畳み動作後に、上記第1裾折りプレートの後
面に向かって移動することにより、裾の左右部のうち上
記他方側を折る第2裾折りプレートと、を備えたことを
特徴とする。請求項7では、請求項6の自動折り畳み装
置において、さらに、上記第1,第2の裾折りプレート
のそれぞれの裾折り動作時に、上記裾の折り方向に沿い
裾受けプレートに向かってエアを噴き出す一対のエアノ
ズルを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項8では、請求項2〜7のいずれかの
自動折り畳み装置において、さらに、(i)上記メイン
プレートを第1位置とこれより前方の第2位置との間で
前後方向に移動させる移動手段と、(ii)水平をなし上
記メインプレートより低い位置にある載置プレートと、
(iii)上記載置プレートを、上記メインプレートの初
期位置の左右いずれか一方側の初期位置と、メインプレ
ートの第2位置とほぼ同じ作業位置との間で水平移動さ
せる他の移動手段と、を備え、上記メインプレートは、
上記第1位置で上記折り畳みプレートによる折り畳み作
業が終了した後に、第2位置へ移動し、上記作業位置に
ある載置プレートと協働して、既に左右に折り畳まれた
縦長の上衣を2つ折りにすることを特徴とする。請求項
9では、請求項8の自動折り畳み装置において、上記メ
インプレートは平坦部とこの平坦部の左右両側に形成さ
れ断面ハ字形をなす一対の傾斜部とを有し、さらに、
(i)上記メインプレートが第2位置に移動して上衣を
2つ折りした状態で、メインプレートの後端近傍でこの
メインプレートの平坦部より若干下方に配置される折り
返し用ロッドと、(ii)上記メインプレートと載置プレ
ートで上衣を2つ折りした後、載置プレートの後端縁か
らはみ出した裾の下端部を載せて、上記折り返し用ロッ
ドより若干高くメインプレートの平坦部より若干低い位
置まで上昇し、さらに前方へ水平移動することにより、
裾の下端部を上記折り返し用ロッドで折り返しながら、
この裾の下端部を上記メインプレートの平坦部とこの平
坦部の下側に位置する上衣の上側の折り畳まれた左右部
との間の隙間に押し込む押し込みプレートと、を備えた
ことを特徴とする。請求項10では、請求項2〜9のい
ずれかの自動折り畳み装置において、さらに、上記メイ
ンプレートに上衣の上側中央部を載せた後にこの上衣の
両肩部を押える一対の肩押え手段を備えたことを特徴と
する。
【0008】
【作用】請求項1の方法では、メインプレートに上衣の
上側中央部を載せ、他の部位をメインプレートから垂れ
下がるようにし、この垂れ下がった部位を、折り畳みプ
レートをメインプレートの下側に向かって移動させるこ
とにより、この部位を自動的に上衣を折り畳むことがで
きる。請求項2の装置では、第1,第2の折り畳みプレ
ートをメインプレートの下面近傍まで移動させることに
より、メインプレートから垂れ下がった上衣の上側の左
右部を、折り畳むことができる。請求項3の装置では、
第1,第2の折り畳みプレートは、メインプレートの左
右から水平に移動するので、メインプレートから垂れ下
がった上衣の上側の左右部を、撫でながら折り畳むこと
ができ、折り畳みの際に余分な皺が生じるのを防ぐこと
ができる。請求項4の装置では、第1,第2の折り畳み
プレートの折り畳み動作に際して、エアを吹き付けるこ
とにより、メインプレートから垂れ下がった上衣の上側
の左右部を、折り畳み方向になびかせながら浮かすこと
ができ、折り畳みプレートがこれら部位を撫でる際に抵
抗を少なくでき、皺の発生を極力抑えることできるとと
もに、これら部位を傷めることもない。請求項5の装置
では、第3,第4の折り畳みプレートにより、上衣の左
右の袖も折り畳むことができる。請求項6の装置では、
上衣の裾の中央部を裾受けプレートと裾押えプレートで
押えることにより、上記折り畳みプレートによる折り畳
み動作に際して、裾の左右部を折れ易くすることができ
る。そして、上衣の上側の左右部が折り畳まれるたび
に、第1,第2裾折りプレートを移動させることにより
上衣の裾の左右部を確実に折ることができる。請求項7
の装置では、裾の左右部の折り方向に沿ってエアを噴き
出すことにより、裾折りをより確実に実行することがで
きる。請求項8の装置では、第1位置にあるメインプレ
ートと折り畳みプレートで折り畳みを実行した後、メイ
ンプレートを第2位置まで、すなわち載置プレートの上
方まで移動させる。これにより、既に左右に折り畳まれ
た縦長の上衣を2つ折りにすることができる。請求項9
の装置では、メインプレートが一対の傾斜部を有してい
るため、上衣の上側の左右部が折り畳まれた状態で、メ
インプレートの平坦部とこの上衣の上側の左右部との間
に隙間ができる。そして、折り返し用ロッドと押し込み
プレートが協働して、この隙間に裾の下端部を押し込む
ことができる。請求項10の装置では、上衣をメインプ
レートにセットした状態で、一対の肩押え手段で両肩を
押えるので、折り畳み動作の際に、上衣がずれることが
なく、確実に折り畳みを行うことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1〜図4に示すように、自動折り畳み装
置は、フレーム1と、このフレーム1の底部に固定され
たベース板2とを備えている。後述するすべての構成要
素は、これらフレーム1,ベース板2のいずれかに直接
的または間接的に取り付けられている。本実施例では、
これら構成要素を移動させる手段としてエアシリンダが
用いられている。これらエアシリンダの動作を制御する
手段としては例えばマイクロコンピュータが用いられ
る。
【0010】自動折り畳み装置は、シャツ(上衣)をセ
ットするためのメインプレート10を備えている。この
メインプレート10は、上記ベース板2から所定高さに
配置されており、前後方向に移動できるようになってい
る。上記メインプレート10を移動させる機構について
詳述する。ベース板2の正面から見て右側部の上面に
は、前後方向に延びるレール11が設置されている(図
3参照)。このレール11には移動台12が載り、レー
ル11に沿ってスライド可能に支持されている。移動台
12には、正面から見てL字形のアーム13の垂直部が
固定されている。図1に示すように、アーム13の水平
部は左方向に延び、その先端部はベース板2の左右方向
の中央部まで延びている。このアーム13の先端部に
は、支持板14を介して上記メインプレート10の後端
部上面が固定されている。
【0011】図2,図3に最も良く示されているよう
に、上記ベース板2の右側部の前端にはブラケット16
を介してエアシリンダ17の基端が連結されている。こ
のエアシリンダ17のロッド17aの先端は、ブラケッ
ト18を介して上記移動台12に連結されている。した
がって、エアシリンダ17を伸縮させることにより、移
動台12を前後移動させることができ、ひいてはメイン
プレート10を前後移動させることができる。電源オフ
の状態では、図示のようにエアシリンダ17は伸びた状
態にあり、メインプレート10は後方に退いた第1位置
にある。電源オン時にエアシリンダ17が縮んでメイン
プレート10が前進し、メインプレート10はベース板
2の前端部の真上の位置、すなわち第2位置に到達す
る。そして、後述するようにスタートボタンを押すと再
びエアシリンダ17が伸びてメインプレートが第1位置
に至り、所定時間経過後に再びエアシリンダ17が縮ん
で第2位置に至る。
【0012】図5〜図7に示すように、上記メインプレ
ート10は、平面矩形状をなし、中央の平坦部10a
と、その左右両側縁から斜め下方に傾斜して断面ハ字形
をなす一対の傾斜部10bとを有している。図3,図4
に示すように、この平坦部10aは後方に向かって高く
なるように傾斜している。なお、平坦部10aの横幅は
前方に向かうにつれて徐々に増大し、傾斜部10bの横
幅は前方に向かうにつれて徐々に減少する。メインプレ
ート10の前端縁では、傾斜部10bは無く、全幅にわ
たって平坦部10aが占める。平坦部10aの上面中央
には前後方向に延びるゴム板19が取り付けられてい
る。このゴム板19はシャツをセットする際の位置決め
用目印となるとともに、滑り止めともなる。
【0013】図5,図6に最も良く示されているよう
に、上記メインプレート10の一対の傾斜部10bの後
部には、シャツの肩を押えるための肩押え手段20がそ
れぞれ設けられている。各肩押え手段20は、エアシリ
ンダ21と、このエアシリンダ21を傾斜部10bに固
定するためのブラケット22と、エアシリンダ21のロ
ッド21aの先端に固定された押え部材23とを備えて
いる。
【0014】自動折り畳み装置は、シャツの裾を受ける
ための裾受けプレート25を有している。この裾受けプ
レート25は垂直に起立するとともに正面を向いてお
り、アーム25aによりベース板2の左右方向の中央に
固定されている。裾受けプレート25は、メインプレー
ト10の第1位置と第2位置との間に位置している。
【0015】前述した裾受けプレート25の後方には、
裾受けプレート25と平行な裾折りプレート26(第2
裾折りプレート)が左右方向に移動可能に配置されてい
る。この裾折りプレート26のための移動機構について
詳述する。図2,図4に示すように、ベース板2の左側
部の上面には、裾受けプレート25より後方において、
左右方向に延びるレール27が固定されている。このレ
ール27には移動台28が移動可能に支持されている。
この移動台28にはアーム26aを介して上記裾折りプ
レート26が固定されている。ベース板2の上面にはエ
アシリンダ29の基端が固定されており、このエアシリ
ンダ29のロッド29aの先端が上記移動台28に連結
されている。エアシリンダ29が伸びた状態では、裾折
りプレート26は、左側の初期位置にあり、エアシリン
ダ29が縮むと、裾折りプレート26が裾受けプレート
25の真後ろの作業位置に至る。
【0016】自動折り畳み装置は、折り畳み終了後のシ
ャツを載せるための載置プレート30を備えている。こ
の載置プレート30は、平面矩形をなし上記メインプレ
ートより若干低い高さで水平に配置されている。この載
置プレート30は、ベース板2の前縁部の左側の初期位
置と中央の作業位置との間で左右方向に水平移動される
ようになっている。この載置プレート30の作業位置
は、メインプレート10の第2位置とほぼ一致する。
【0017】上記載置プレート30を移動させるための
機構について詳述する。ベース板2の前端縁近傍には左
右方向に延びるレール31が固定されており、このレー
ル31には基台32がスライド可能に載せられている。
この基台32の上端に、上記載置プレート30が固定さ
れている。また、ベース板2の上面にはエアシリンダ3
3の基端が固定されており、このエアシリンダ33のロ
ッド33aの先端には上記基台32が連結されている。
エアシリンダ33が伸びた状態では、基台32および載
置プレート30は、上記左側の初期位置に位置してお
り、エアシリンダ33が縮むと載置プレート30が上記
中央の作業位置に至る。なお、載置プレート30の後端
縁には、シャツの引っ掛かりをなくして移動を滑らかに
するためのロッドが34が取り付けられており、載置プ
レート30の上面の左右には、ゴム板35が取り付けら
れている。
【0018】上記基台32には、裾押えプレート36が
前後方向に移動可能に取り付けられている。この裾押え
プレート36は、垂直に起立するとともに、前述した裾
受けプレート25と平行をなしている。上記裾押えプレ
ート36を前後方向に移動させる機構について詳述す
る。図4に示すように、基台32の下部にはレール37
が設けられており、このレール37には移動台38がス
ライド可能に支持されている。移動台38に上記裾押え
プレート36が固定されている。また、基台32にはエ
アシリンダ39の基端が連結されており、このエアシリ
ンダ39のロッド39aの先端は移動台38に連結され
ている。エアシリンダ39が図示のように縮んだ状態で
は、裾押えプレート36は基台32に近い位置にある。
基台32が作業位置にある時に、エアシリンダ39が伸
びて、裾押えプレート36が後方に移動し裾受けプレー
ト25に当たるようになっている。
【0019】上記基台32には、裾折りプレート40
(第1裾折りプレート)が前後移動可能かつ回動可能に
取り付けられている。この裾折りプレート40を移動,
回動させるための機構について詳述すると、図3に最も
良く示されているように、基台32の右側には、移動台
41がレール42(図1参照)を介して前後方向にスラ
イド可能に支持されている。基台32にはエアシリンダ
43の基端が連結されており、このエアシリンダ43の
ロッド43aの先端が上記移動台41に連結されてい
る。したがって、このエアシリンダ43の伸縮により移
動台41が前後方向に移動するようになっている。
【0020】上記移動台41の先端には、ヒンジ44に
より、上記裾折りプレート40の右縁の折曲部40aが
回動可能に連結されている。上記移動台41にはエアシ
リンダ45の基端が連結されており、このエアシリンダ
45のロッド45aの先端は裾折りプレート40の折曲
部40aに連結されている。図示のようにエアシリンダ
45が伸びた状態では、裾折りプレート40は閉じられ
ていて上記裾押えプレート36と平行をなしこの裾押え
プレート36を覆っている。エアシリンダ45が縮む
と、裾折りプレート40が回動して開くようになってい
る。
【0021】移動台41にはアーム46が斜め前方に起
立した状態で固定されており、このアーム46の上端に
はエアノズル47が取り付けられている。このエアノズ
ル47は、図4において紙面と直交する方向(すなわち
略水平)に手前に向かってエアを噴射するようになって
いる。また、前述した裾押えプレート36を支持する移
動台38にはアーム48が左に傾いて固定されている。
このアーム48の上端には、エルボ管からなるエアノズ
ル49が取り付けられている。このエアノズル48は、
図3において、紙面と直交する方向(すなわち略水平)
に手前に向かってエアを噴き出すようになっている。
【0022】上記基台32には、ガイド部材50が上下
移動かつ前後移動可能に取り付けられている。このガイ
ド部材50は、板をプレス成形することにより形成さ
れ、平面台形をなす水平部50a(押し込みプレート)
と、水平部50aの後端から垂直に下方に延びる垂直部
50bと、この垂直部50bの両側縁から後方に突出し
た一対のガイド部50cと、を備えている。一対のガイ
ド部50cは、後方に向かうにしたがって、互いの離間
距離が増大するようになっている。
【0023】上記ガイド部材50を移動させるための機
構について図3,図4を参照しながら詳述する。上記基
台32には垂直に延びるレール51が固定されている。
このレール51には第1移動台52がスライド可能に支
持されている。基台32にはエアシリンダ53の基端が
連結されており、このエアシリンダ53のロッド53a
の先端が上記第1移動台52に連結されている。そし
て、このエアシリンダ53の伸縮により第1移動台52
が上下移動するようになっている。
【0024】上記第1移動台52の上端には、第2移動
台55がレール56を介して前後方向に移動可能に支持
されている。第1移動台52にはエアシリンダ57の基
端が連結されており、このエアシリンダ57のロッド5
7aの先端が上記第2移動台55に連結されている。こ
のエアシリンダ57の伸縮により、第2移動台55が前
後方向に移動するようになっている。第2移動台55の
後端には、上記ガイド部材50の垂直部50bが固定さ
れている。
【0025】上記第1位置にるメインプレート10の右
側には、水平をなす略矩形の2枚の折り畳みプレート6
0,61が配置されており、左側にも水平をなす略矩形
の1枚の折り畳みプレート62が配置されている。3枚
のうち右側の折り畳みプレート60(第1折り畳みプレ
ート)が最も高い位置にあるが、上記メインプレート1
0よりは若干低い位置にある。また、3枚のうち右側の
折り畳みプレート61が最も低い位置にある。左側の折
り畳みプレート62(第2折り畳みプレート)は、折り
畳みプレート60より若干低く、折り畳みプレート61
より若干高い。これら折り畳みプレート60〜62は、
上記メインプレート10の左右の初期位置と、メインプ
レート10の第1位置と略等しい作業位置との間で、左
右方向に移動可能となっている。
【0026】まず、右方の上側の折り畳みプレート60
を移動するための機構について詳述する。ベース板2の
右側部には、左右に延びるレール(図示しない)が設け
られており、このレールには移動台64(図2,図4参
照)がスライド可能に載っている。この移動台64には
起立するアーム65が固定されており、このアーム65
の上端には水平に前方に延びる細長いアーム66が固定
されている。このアーム66に、折り畳みプレート60
の右側縁部が固定されている(図1参照)。また、図1
に示すように、ベース板2の後端に固定されたブラケッ
ト67と上記移動台64には、それぞれエアシリンダ6
8,69の基端が連結されており、このエアシリンダ6
8,69のロッド68a,69aの先端は一直線をなし
て連結されている。
【0027】長袖のシャツを折り畳む場合には、上記エ
アシリンダ68だけが縮んで、折り畳みプレート60を
第1の作業位置まで移動させる。シャツが半袖の場合に
は両方のエアシリンダ68,69が縮んで、折り畳みプ
レート60を第2の作業位置まで移動させる。これら第
1,第2の作業位置については後述する。
【0028】次に、左方の折り畳みプレート62を移動
させるための機構について詳述する。ベース板2の左側
部には、左右に延びるレール70(図4参照)が固定さ
れており、このレール70には移動台71がスライド可
能に載っている。この移動台71には起立するアーム7
2が固定されており、このアーム72の上端には水平に
前方に延びる細長いアーム73が固定されている。この
アーム73に、折り畳みプレート61の左側縁部が固定
されている(図1参照)。また、図1に示すように、ベ
ース板2の後端に固定されたブラケット74と上記移動
台71にはそれぞれエアシリンダ75,76の基端が連
結されており、このエアシリンダ75,76のロッド7
5a,76aの先端は一直線をなして連結されている。
【0029】長袖のシャツを折り畳む場合には、上記エ
アシリンダ75だけが縮んで、折り畳みプレート62を
第1の作業位置まで移動させる。シャツが半袖の場合に
は両方のエアシリンダ75,76が縮んで、折り畳みプ
レート62を第2の作業位置まで移動させる。これら第
1,第2の作業位置については後述する。
【0030】次に、右方の下側の折り畳みプレート61
を移動させる機構について説明する。図3,図4に示す
ように、ベース板2の右側部には、左右に延びるレール
77が固定されており、このレール77には移動台78
がスライド可能に載っている。この移動台78には起立
するアーム79が固定されており、このアーム79の上
端には水平に前方に延びる細長いアーム80が固定され
ている。このアーム80に、折り畳みプレート61の右
側縁部(図1参照)が固定されている。また、図2に示
すように、ベース板2にはエアシリンダ81の基端が連
結されており、このエアシリンダ81のロッド81aの
先端は上記移動台78に連結されている。このエアシリ
ンダ81が縮むことにより、折り畳みプレート61は、
右側の初期位置から中央の作業位置へと水平移動するよ
うになっている。
【0031】図3,図4に示すように、上記左右の折り
畳みプレート60,62を支持するアーム66,73の
前端の下面にはエアノズル82,83が取り付けられて
いる。なお、図1では、図を簡略化するためにこれらエ
アノズル82,83を省く。これらエアノズル82,8
3は、後述する時期に、メインプレート10に向かって
水平方向にエアを噴射するものである。
【0032】上記左方の折り畳みプレート62を支持す
るアーム72には、左右方向に水平に延びるエアシリン
ダ84が固定されており、このエアシリンダ84のロッ
ド84aの先端には前後方向に水平に延びる袖受けロッ
ド85の後端部が連結されている。エアシリンダ84を
伸縮することにより袖受けロッド85は左右に移動する
ようになっている。
【0033】上記右方の下側の折り畳みプレート61を
支持する移動台78の上端には、前方へ延びる支持板7
8aが固定されており、この支持板78aの先端には、
回動アーム86の下端が前後方向に回動可能に連結され
ている。この回動アーム86の上端には左右方向に水平
に延びる折り返し用ロッド87の右端が連結されてい
る。また、上記支持板78aにはエアシリンダ88の基
端が回動可能に連結されており、このエアシリンダ88
のロッド88aの先端が上記回動アーム86の中間部に
回動可能に連結されている。図のようにエアシリンダ8
8が縮んでいる状態では、折り返し用ロッド87は後方
に位置しており、後述する時期にエアシリンダ88が延
びると、回動アーム86が回動して折り返し用ロッド8
7が前方へ移動する。
【0034】本実施例の自動折り畳み装置は、さらに第
1位置におけるメインプレート10の後方に配置された
2枚の折り畳みプレート91,92(第3,第4の折り
畳みプレート)を備えている。この折り畳みプレート9
1,92は初期位置で垂直をなしており、折り畳みプレ
ート91が折り畳みプレート92より前に位置してい
る。これら折り畳みプレート91,92は、メインプレ
ート10の下面に向かって回動して、メインプレート1
0とほぼ平行をなす作業位置に達するようになってい
る。
【0035】上記折り畳みプレート91,92を回動す
るための機構について詳述する。フレーム1には、ブラ
ケット93が固定されており、このブラケット93に
は、一対の回動部材94,95が、左右方向に水平に延
びる軸を中心に回動可能に支持されている。これら回動
部材94,95の後端部には、左右方向に延びるアーム
91a,92aを介して上記折り畳みプレート91,9
2の上端部がそれぞれ連結されている。他方、フレーム
1にはエアシリンダ96,97の基端が回動可能に連結
されており、これらエアシリンダ96,97のロッド9
6a,97aの先端が上記回動部材94,95の前端部
に回動可能に連結されている。そして、図示のようにエ
アシリンダ96,97が延びた状態では、折り畳みプレ
ート91,92は垂直をなす初期位置にあり、エアシリ
ンダ96,97が縮むと、上記作業位置まで回動する。
【0036】上記構成の折り畳み装置の作用を説明す
る。なお、以下の説明において、各構成要素の左右およ
びシャツの左右は正面から見た時の左右を意味するもの
とする。電源オフの時には図1〜図4に示す状態にあ
る。すなわち、メインプレート10は後方の第1位置に
あり、載置プレート30,基台32は、左方の初期位置
にあり、折り畳みプレート60〜62はメインプレート
10の左右に別れた初期位置にあり、折り畳みプレート
91,92は、メインプレート10の後方の初期位置に
おいて下方に垂直に延びた姿勢を維持している。
【0037】電源スイッチをオンすると、マイクロコン
ピュータの制御によりエアシリンダ17が縮んでメイン
プレート10が前方の第2位置まで移動する。図6,図
8に示すように、作業者Aは、第2位置でのメインプレ
ート10の前に立ち、このメインプレート10に洗濯済
みで前ボタンを閉じた状態の長袖シャツ100(上衣)
をセットする。すなわちシャツ100の胴の上側中央部
100a(胸部と背中部)を載せる。これにより、上側
の左右両側部100bと両袖100cとがメインプレー
ト10の左右両側縁から垂れ下がり、胴の下側中央部1
00dと裾100eがメインプレート10の前縁から垂
れ下がる。この状態で、スタートボタンを押すと、以下
シーケンシャルに自動折り畳みが開始される。
【0038】まず、一対の肩押え手段20のエアシリン
ダ21が作動して、その先端に設けた押え部材23がメ
インプレート10の傾斜部10bに向かって移動し、シ
ャツ100の両肩部100xを押える。これと略同時期
に、図8に示すように、袖受けロッド85が右方向へ移
動してメインプレート10の左側縁より内側(すなわち
右側)に至る。次に、エアシリンダ17が伸びてメイン
プレート10が第2位置から、後方の第1位置に戻る。
すると、図9に示すようにシャツ100の裾100eの
中央部が裾受けプレート25に引っ掛かる。
【0039】メインプレート10は、図9の状態から再
び前方へ所定距離移動し、その後で図9の状態に戻る。
これを1回または複数回繰り返すことにより、袖100
cや裾100eを振らせて整えることができる。
【0040】次に、エアシリンダ33が縮むことによ
り、図10に示すように、基台32およびこれに取り付
けられた載置プレート30,裾押えプレート36,裾折
りプレート40が右方向に移動して中央の作業位置に至
る。次に、基台32に設けられた裾折りプレート40が
開き、その後、基台32に設けられた裾押えプレート3
6が前方に移動して上記裾受けプレート25に当たる。
これにより、両プレート25,36でシャツ100の裾
100eの中央部を押える。また、これとほぼ同時期
に、袖受けロッド85がメインプレート10の右側縁の
内側から外側へ向かって移動し、これにより、メインプ
レート10から垂れ下がった左側の袖100cがメイン
プレート10の左側縁の外側に移動される。
【0041】次に、図11に示すように、第1位置にあ
るメインプレート10の右側に配置された折り畳みプレ
ート60が、メインプレート10に向かって水平移動す
る。これにより、図12に示すように、折り畳みプレー
ト60がメインプレート10の下面側においてこのメイ
ンプレート10と重なり、その結果、シャツ100の上
側の右側部100bが折り畳まれる。なお、メインプレ
ート10は両側に傾斜部10aを有しているので、折り
畳まれた右側部100bと平坦部10aとの間には隙間
Xができる。上記折り畳みプレート60の折り畳み動作
により、裾100eの右側部も折られる。
【0042】上記折り畳みプレート60の水平移動の過
程で、エアノズル82から圧縮エアがメインプレート1
0に向かって略水平に吹き付けられる。これにより、上
側の右側部100bがメインプレート10の内側に寄せ
られるようにして浮くとともに、胴部の上側の左側部1
00bがメインプレート10の外側に向かって膨れる。
そのため、右側部100bは確実に折り畳まれ、左側部
100bが折り込まれることがない。また、右側部10
0bが折り畳みプレート60に擦れて傷付くこともな
い。
【0043】長袖シャツ100の場合には、エアシリン
ダ68が作動しエアシリンダ69が作動しないので、折
り畳みプレート60の移動ストロークは短く、上記折り
畳みプレート60は第1作業位置にあり、折り畳みプレ
ート60の左側縁はメインプレート10の左側縁より所
定距離右方に位置する。そのため、右側の袖100c
は、折り畳みプレート60の左側縁から垂れ下がった状
態で、メインプレート10の左側縁から離れている。
【0044】次に、図12に示すように、袖受けロッド
85が右方向に移動して、折り畳みプレート60から垂
れ下がった右側の袖100cの先端部を右側に寄せてこ
の袖100cを斜めにする。
【0045】次に、図13に示すように、メインプレー
ト10の後方に配置された折り畳みプレート91がメイ
ンプレート10に向かって回動し、図14に示すように
折り畳みプレート60に重ねられる。その結果、右側の
袖部100cが先端部を残して折り畳みプレート60と
折り畳みプレート91との間に挟み込まれるようにして
折り畳まれる。
【0046】次に、シリンダ43が作動して裾折りプレ
ート40が前方に移動し、さらにシリンダ45が作動し
て裾折りプレート40が反時計回り方向に回動すること
により、図14に示すように裾折りプレート40が裾受
けプレート25に当たり、この裾100eの右側を確実
に折る。この際、ノズル47から裾受けプレート25に
向かってエアが噴射され、上記折り動作をより確実にす
る。
【0047】次に、図15に示すように、上記折り畳み
プレート60が上記と逆方向に水平移動して、初期位置
に復帰する。これにより、シャツ100は、メインプレ
ート10と折り畳みプレート91によって支持される。
【0048】次に、図15に示すように左側の折り畳み
プレート62が右方向に水平移動しする。これにより、
図16に示すように、折り畳みプレート62がメインプ
レート10の下面側において折り畳みプレート91と重
なり、その結果、シャツ100の上側の左側部100b
が中央部100aに対して折り畳まれる。なお、この折
り畳みプレート60の水平移動の過程で、エアノズル8
3から圧縮エアがメインプレート10に向かって略水平
に吹き付けられる。
【0049】長袖シャツ100の場合には、エアシリン
ダ75が作動しエアシリンダ76が作動しないので、折
り畳みプレート62の移動ストロークは短く、折り畳み
プレート62は第1作業位置にあり、折り畳みプレート
62の右側縁は折り畳みプレート91の右側縁より所定
距離左方に位置する。そのため、左側の袖100cは、
折り畳みプレート62の右側縁から垂れ下がった状態
で、折り畳みプレート91の右側縁から離れている。
【0050】上記折り畳みプレート62の折り畳み動作
により、裾100eの左側部も折られる。次に、裾折り
プレート26が図17に示すように、中央の作業位置す
なわち裾受けプレート25の真後まで移動する。これに
より、この裾100eの左側部が確実に折られる。この
裾折り動作の際にも、エアノズル49からエアが裾受け
プレート25に向かって噴射される。
【0051】次に、図17に示すように、メインプレー
ト10の後方に配置された折り畳みプレート92がメイ
ンプレート10に向かって回動し、図18に示すように
折り畳みプレート62に重ねられる。その結果、左側の
袖部100cが先端部を残して折り畳みプレート62と
折り畳みプレート92との間に挟み込まれるようにして
折り畳まれる。次に、上記折り畳みプレート62を初期
位置に復帰させる。これにより、シャツ100は、メイ
ンプレート10と折り畳みプレート91,92によって
支持される。
【0052】上記のように4枚の折り畳みプレート6
0,62,91,92の折り畳み動作により、シャツ1
00は、上から順に、上側の中央部100a,上側の右
側部100b,右側の袖部100c,上側の左側部10
0b,左側の袖部100cが折り畳まれた状態になる。
中央部100aと右側部100bとの間にはメインプレ
ート10が介在し、右側の袖部100cと左側部100
bとの間には折り畳みプレート91が介在し、左側の袖
部100cの下に折り畳みプレート92が配置されてい
る。なお、右側の袖部100cの先端部は、折り畳みプ
レート92の前縁から垂れ下がる。
【0053】次に、折り畳みプレート62が右方の初期
位置から中央の作業位置に至る。この折り畳みプレート
62が作業位置まで移動しても、長袖シャツ100の場
合には、折り畳み作業は行われない。図19に示すよう
に、この折り畳みプレート62と連動して、アーム86
と折り返し用ロッド87が中央へ移動し、折り返し用ロ
ッド87はプレート10,91,92の前縁部の近傍か
つ下方に入り込む。また、これとほぼ同時期に、載置プ
レート30の下方に配置されたガイド部材50が後方に
水平移動し(図20参照)、シャツ100の移動を待
つ。
【0054】次に、図20に示すように、メインプレー
ト10が前方の第2位置まで移動し、載置プレート30
の上方に至る。これにより、左右に折られて縦長をなす
シャツ100は、折り畳みプレート91,92から抜き
取られるとともに、裾受けプレート25,袖押えプレー
ト36,裾折りプレート26,40から抜き取られ、上
下に2つ折りされる。この際、シャツ100の胴部の下
側部100dはガイド部材50の一対のガイド部50c
間を通って案内される。また、シャツ100の裾100
eの下端部がガイド部材50の水平部50aに載る。な
お、メインプレート10の移動と略同時期にアーム86
が前方へ回動することにより、折り返し用ロッド87が
前方に移動し、載置プレート30の後端近傍で載置プレ
ート30より若干上方の位置に至る。
【0055】次に、裾100eを載せたガイド部材50
が上昇して図21に示すように、メインプレート10の
平坦部10aと折り畳まれた胴部の右側部100bとの
間に形成された隙間Xと同じ高さになる。次に、ガイド
部材50が前方へ移動し、その水平部50aが折り返し
用ロッド87の上を通って上記隙間Xに入り込む。その
結果、図22に示すように、裾100eは折り返し用ロ
ッド87で折り返され、上記隙間Xに押し込まれる。
【0056】次に、図22に示すように、メインプレー
ト10を後方の第1位置まで移動させてシャツ100か
ら抜き取り、さらに、アーム86を紙面と直交する方向
に水平移動させることにより、折り返し用ロッド87を
シャツ100から抜き取る。このようにして、載置プレ
ート30には、折り畳みを完了したシャツ100が載せ
られることになる。作業者は、載置プレート30のシャ
ツ100と取るとともに、終了ボタンを押す。すると、
各構成部材は初期位置に戻る。
【0057】半袖シャツを折り畳む場合は、折り畳みプ
レート91,92は回動しないで、垂直状態を維持した
ままである。折り畳みプレート60は、2つのエアシリ
ンダ68,69の作動で第2作業位置まで移動し、その
左側縁がメインプレートの左側縁と一致する。同様に折
り畳みプレート62も2つのエアシリンダ75,76の
作動で第2作業位置まで移動し、その右側縁が折り畳み
プレート92の右側縁と一致する。折り畳みプレート6
1の水平移動により右側の袖が折り畳まれる。
【0058】本発明は上記実施例に制約されず種々の態
様が可能である。例えば、図23に示すように、折り畳
みプレート60,62の後縁60a,62aを移動方向
に対して略45°に傾斜させてもよい。この実施例で
は、折り畳みプレート61,62で上衣の上側の左右部
を折り畳んだ時、左右の袖が上記折り畳みプレート6
0,62の後縁60a,62aからそれぞれ垂れ下が
る。その後、前述の実施例と同様にして後方の折り畳み
プレート91,92(図1〜図4参照)で袖を折り畳む
際に、これら袖が折り畳みプレート91,92に対して
45°傾いているので、折り畳み易い。上衣は、コック
コート,作業衣,半白衣等であってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の方法に
よれば、上衣の折り畳み工程の一部または全部を自動化
することができる。請求項2の装置によれば、上衣の上
側の左右部を折り畳んで3つ折りにすることができる。
請求項3の装置によれば、上衣の上側の左右部を皺なく
折り畳むことができる。請求項4の装置によれば、上衣
の上側の左右部を傷めることなく折り畳むことができ
る。請求項5の装置によれば、左右の袖も折り畳むこと
ができる。請求項6の装置によれば、裾の左右部を確実
に折り畳むことができる。請求項7の装置によれば、裾
の折り畳みをより一層確実に行える。請求項8の装置に
よれば、3つ折りした縦長の上衣を2つ折りにすること
ができる。請求項9の装置によれば、裾の下端部を折り
畳むことができる。請求項10の装置によれば、上衣の
両肩を押えることにより、折り畳みを確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる自動折り畳み装置の正面図であ
る。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の右側面図である。
【図4】同装置の左側面図である。
【図5】メインプレートおよび肩押え機構の拡大正面図
である。
【図6】同拡大平面図である
【図7】図6においてVIIーVII線に沿う断面図である。
【図8】シャツ折り畳み工程の初期を示す平面図であ
る。
【図9】図8に続く工程を示す平面図である。
【図10】図9に続く工程を示す平面図である。
【図11】図10に続く工程を示す正面図である。
【図12】図11に続く工程を示す正面図である。
【図13】図12に続く工程を示す側面図である。
【図14】図13に続く工程を示す側面図である。
【図15】図14に続く工程を示す正面図である。
【図16】図15に続く工程を示す正面図である。
【図17】図16に続く行程を示す側面図である。
【図18】図17に続く工程を示す側面図である。
【図19】図18に続く工程を示す側面図である。
【図20】図19に続く工程を示す拡大側面図である。
【図21】図20に続く工程を示す拡大側面図である。
【図22】図21に続く工程を示す拡大側面図である。
【図23】他の態様をなす折り畳みプレートを示す平面
図である。
【符号の説明】
10 … メインプレート 10a … 平坦部 10b … 傾斜部 20 … 肩押え手段 25 … 裾受けプレート 26 … 第2裾折りプレート 36 … 裾押えプレート 30 … 載置プレート 40 … 第1裾折りプレート 47,49,82,83 … エアノズル 50a … ガイド部材の水平部(押し込みプレート) 60 … 第1折り畳みプレート 62 … 第2折り畳みプレート 87 … 折り返し用ロッド 91 … 第3折り畳みプレート 92 … 第4折り畳み用プレート 100 … シャツ(上衣)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が略矩形をなして略水平に配置
    されたメインプレートに、上衣の上側中央部を載せ、こ
    の状態で折り畳みプレートをメインプレートに向かって
    移動させることにより、上衣の上記メインプレートから
    垂れ下がった部位をメインプレートと折り畳みプレート
    との間で折り畳むことを特徴とする上衣の自動折り畳み
    方法。
  2. 【請求項2】(イ)平面形状が略矩形をなして略水平に
    配置され、上衣の上側中央部を載せるメインプレート
    と、(ロ)上記メインプレートの左右のうち一方側から
    メインプレートの下面近傍まで移動することにより、メ
    インプレートから垂れ下がった上衣の上側の左右部のう
    ち上記一方側を折り畳む第1折り畳みプレートと、
    (ハ)上記第1折り畳みプレートによる折り畳み動作後
    に、上記メインプレートの左右のうち他方側から、第1
    折り畳みプレートの下面近傍まで移動することにより、
    第1折り畳みプレートから垂れ下がった上衣の上側の左
    右部のうち上記他方側を折り畳む第2折り畳みプレート
    と、を備えたことを特徴とする上衣の自動折り畳み装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1折り畳みプレートは水平をなし
    てメインプレートより若干低く配置され、上記第2折り
    畳みプレートは水平をなして第1折り畳みプレートより
    若干低く配置されており、さらに、(i) 上記第1折
    り畳みプレートを、メインプレートの左右のうち上記一
    方側の初期位置とメインプレートの下側の作業位置との
    間で水平移動させる移動手段と、(ii)上記第2折り畳
    みプレートを、メインプレートの左右のうち上記他方側
    の初期位置とメインプレートの下側の作業位置との間で
    水平移動させる他の移動手段と、を備えたことを特徴と
    する請求項2に記載の上衣の自動折り畳み装置。
  4. 【請求項4】 さらに、上記第1,第2の折り畳みプレ
    ートのそれぞれの折り畳み動作時に、これら折り畳みプ
    レートの移動方向に沿いメインプレートの下側に向かっ
    て略水平にエアを噴き出す一対のエアノズルを備えたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の上衣の自動折り畳み装
    置。
  5. 【請求項5】 さらに、(i)上記第1折り畳みプレー
    トによる折り畳み動作後、第2折り畳みプレートによる
    折り畳み動作前に、メインプレートの後方から第1折り
    畳みプレートの下面に向かって移動して、上記第1折り
    畳みプレートから垂れ下がった上衣の左右の袖のうち上
    記一方側の袖を折り畳む第3折り畳みプレートと、(i
    i)上記第2折り畳みプレートによる折り畳み動作後
    に、メインプレートの後方から第2折り畳みプレートの
    下面に向かって移動して、第2折り畳みプレートから垂
    れ下がった上衣の左右の袖のうち上記他方側の袖を折り
    畳む第4折り畳みプレートと、を備えたことを特徴とす
    る請求項2〜4のいずれかに記載の上衣の自動折り畳み
    装置。
  6. 【請求項6】 さらに、(i)メインプレートの前端縁
    から垂れ下がった上衣の裾の中央部を受ける裾受けプレ
    ートと、(ii)上記第1折り畳みプレートによる折り畳
    み動作前に、裾受けプレートの前面に向かって移動する
    ことにより、裾の中央部を押える裾押えプレートと、
    (iii)上記第1折り畳みプレートによる折り畳み動作
    後、上記第2折り畳みプレートによる折り畳み動作前
    に、上記裾受けプレートの後面に向かって移動すること
    により、裾の左右部のうち上記一方側を折る第1裾折り
    プレートと、(iv)上記第2折り畳みプレートによる折
    り畳み動作後に、上記第1裾折りプレートの後面に向か
    って移動することにより、裾の左右部のうち上記他方側
    を折る第2裾折りプレートと、を備えたことを特徴とす
    る請求項3〜5のいずれかに記載の上衣の自動折り畳み
    装置。
  7. 【請求項7】 さらに、上記第1,第2の裾折りプレー
    トのそれぞれの裾折り動作時に、上記裾の折り方向に沿
    い裾受けプレートに向かってエアを噴き出す一対のエア
    ノズルを備えたことを特徴とする請求項6に記載の上衣
    の自動折り畳み装置。
  8. 【請求項8】 さらに、(i)上記メインプレートを第
    1位置とこれより前方の第2位置との間で前後方向に移
    動させる移動手段と、(ii)水平をなし上記メインプレ
    ートより低い位置にある載置プレートと、(iii)上記
    載置プレートを、上記メインプレートの初期位置の左右
    いずれか一方側の初期位置と、メインプレートの第2位
    置とほぼ同じ作業位置との間で水平移動させる他の移動
    手段と、を備え、上記メインプレートは、上記第1位置
    で上記折り畳みプレートによる折り畳み作業が終了した
    後に、第2位置へ移動し、上記作業位置にある載置プレ
    ートと協働して、既に左右に折り畳まれた縦長の上衣を
    2つ折りにすることを特徴とする請求項2〜7のいずれ
    かに記載の上衣の自動折り畳み装置。
  9. 【請求項9】 上記メインプレートは平坦部とこの平坦
    部の左右両側に形成され断面ハ字形をなす一対の傾斜部
    とを有し、さらに、(i)上記メインプレートが第2位
    置に移動して上衣を2つ折りした状態で、メインプレー
    トの後端近傍でこのメインプレートの平坦部より若干下
    方に配置される折り返し用ロッドと、(ii)上記メイン
    プレートと載置プレートで上衣を2つ折りした後、載置
    プレートの後端縁からはみ出した裾の下端部を載せて、
    上記折り返し用ロッドより若干高くメインプレートの平
    坦部より若干低い位置まで上昇し、さらに前方へ水平移
    動することにより、裾の下端部を上記折り返し用ロッド
    で折り返しながら、この裾の下端部を上記メインプレー
    トの平坦部とこの平坦部の下側に位置する上衣の上側の
    折り畳まれた左右部との間の隙間に押し込む押し込みプ
    レートと、を備えたことを特徴とする請求項8に記載の
    上衣の自動折り畳み装置。
  10. 【請求項10】 さらに、上記メインプレートに上衣の
    上側中央部を載せた後にこの上衣の両肩部を押える一対
    の肩押え手段を備えたことを特徴とする請求項2〜9の
    いずれかに記載の上衣の自動折り畳み装置。
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JP2011084381A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Ist Corp 折り畳み装置および折り畳み方法

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JP2011084381A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Ist Corp 折り畳み装置および折り畳み方法
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