JPH07194757A - 保護手袋及び手の保護具 - Google Patents

保護手袋及び手の保護具

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JPH07194757A
JPH07194757A JP19710394A JP19710394A JPH07194757A JP H07194757 A JPH07194757 A JP H07194757A JP 19710394 A JP19710394 A JP 19710394A JP 19710394 A JP19710394 A JP 19710394A JP H07194757 A JPH07194757 A JP H07194757A
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ファブリツィオ・ジューニ
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    • A61F5/058—Splints
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    • A41D19/00—Gloves
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    • A41D19/01582—Protective gloves with means to restrain or support the hand
    • A41D19/01588—Protective gloves with means to restrain or support the hand including rigid elements

Abstract

(57)【要約】 【目的】 指が逆方向に許容範囲を越えて曲げられる
ことを防止するとともに手首への衝撃を軽減し、靱帯や
関節、そして骨を保護する手段を備えた保護手袋を提供
する。 【構成】 手袋本体２と、その掌部に位置するプレー
ト部材１０とを備え、手袋本体２の親指部３１の付根の
領域を囲む環状部１２が前記プレート部材１０の一端部
に形成されている。手袋本体２の手首部に係合するシー
ルド部材２０がプレート部材１０に枢支連結され、手袋
本体２の指部とプレート部材１０とを接続する接続ロッ
ド３０，４０，５０，６０，７０が備えられ、この接続
ロッドは可撓性で、且つ、一定以上に伸びない材質でで
きている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、使用者の手の靱帯や関
節を保護するための手袋及び保護具に関する。
【０００２】
【従来の技術】種々の用途に用いられる保護手袋として
既にいくつかのタイプのものが市販されているが、これ
らは、通常、適切な素材を使用することにより、あるい
は衝撃を和らげるためのパッド設けることにより、もっ
ぱら手の表面のみを保護するように構成されたものであ
る。特にスキー手袋のようなスポーツ用手袋にあって
は、保温機能を有することが第１で、使用者の手を衝撃
から保護するといった機能は二の次である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
手袋は、例えばスキーヤーが転倒した時に生じる強い衝
撃に起因する手の靱帯の損傷、関節の脱臼、あるいは骨
折等から手を十分に保護することができなかった。例え
ば転倒したスキーヤーが掌を地面についたとき、指が無
理に逆方向に曲げられることにより靱帯の損傷や骨折等
が発生する。又、手首に脱臼や骨折が発生することもあ
る。
【０００４】そこで、本発明の目的は、上記のような場
合に指が逆方向に許容範囲を越えて曲げられることを防
止するとともに手首への衝撃を軽減し、靱帯や関節、そ
して骨を保護する手段を備えた保護手袋を提供すること
にある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による保護手袋の
特徴は、手袋本体と、その掌部に位置するプレート部材
とを備え、手袋本体の親指部の付根の領域を囲む環状部
が前記プレート部材の一端部に形成され、手袋本体の手
首部に係合するシールド部材が前記プレート部材に枢支
連結され、手袋本体の指部と前記プレート部材とを接続
する接続ロッドが備えられ、この接続ロッドは可撓性
で、且つ、一定以上に伸びない材質でできている点にあ
る。
【０００６】プレート部材及びシールド部材は硬質の材
料でできており、解剖学的形状を有していることが好ま
しい。さらに好ましくは、プレート部材が、手袋本体の
甲部に接続された帯紐部材によって位置決めされてい
る。他の好ましい構成については作用と共に後述する。
【０００７】又、手の保温機能等を除いて靱帯、関節、
及び骨の保護機能に徹するのであれば、上記構成の保護
手袋から手袋本体を削除した構成による手の保護具も有
意義である。即ち、本発明による手の保護具の特徴は、
手の親指が挿入される環状部を有し帯部材で掌に固定さ
れるプレート部材と、そのプレート部材に枢支連結され
て手首部を覆うシールド部材と、各指の先端部に被せら
れるサックと、そのサックと前記プレート部材とを接続
する接続ロッドが備えられ、この接続ロッドは可撓性
で、且つ、一定以上に伸びない材質でできている点にあ
る。
【０００８】
【作用】上記の特徴構成によれば、使用者の掌や手首が
プレート部材やシールド部材によって保護されるのみな
らず、指部とプレート部材とを接続する接続ロッドによ
って、指が逆方向（外側）へ許容範囲を越えて曲げられ
ることが防止される。一方、各指の内側への曲げは許容
され、又、シールド部材とプレート部材との枢支連結構
造等により、必要最小限の動作自由度は確保される。
【０００９】好ましくは、接続ロッドの一つとして手袋
本体の親指部から延出し、保護プレートの環状部を覆う
ようにしてプレート部材に取り外し可能に接続される第
１接続ロッドを備えている。さらに、プレート部材から
延出し、手袋本体の人差し指部に設けられた第１小リン
グ部材を通って再びプレート部材に着脱自在に接続され
る第２接続ロッドを備えている。同様に、プレート部材
から延出し、手袋本体の中指部に設けられた第２小リン
グ部材を通って再びプレート部材に着脱自在に接続され
る第３接続ロッドを備えている。薬指部及び小指部から
は直接第４又は第５接続ロッドが延出し、その先端部が
プレート部材に着脱自在に接続される。これら、３種類
の少しずつ異なる接続ロッドの構造は、各指の機能・動
きの差異に鑑みたものである。
【００１０】各接続ロッドとプレート部材とを着脱自在
に接続する手段として、例えば、各接続ロッドの自由端
部に複数の穴又はくさび部材を配設し、これに着脱自在
に係合する複数のくさび部材又は穴をプレート部材に配
設することが好ましい。
【００１１】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、使用者の
掌や手首がプレート部材やシールド部材によって保護さ
れるとともに、各指部の接続ロッドによって指が逆方向
へ曲げられることが防止され、手の靱帯、関節、そして
骨が適切に保護される。一方、指の内側への曲げ等、あ
る程度の運動自由度は確保される。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１及び図２に示すように、本発明に係る保護手
袋１は適当な素材でつくられた普通の形状の手袋本体２
を備えている。手袋の掌部には硬質プレート１０が設け
られ、これは手袋本体２の甲部に固定された帯紐１１に
よって手袋本体２に接続される。
【００１３】硬質プレート（以下、保護プレートとい
う）１０の一端側に、手袋本体２の親指部３１の付根の
領域を囲む環状部１２が形成され、ほぼ硬質の保護部材
（以下、保護シールドという）２０が枢支連結されてい
る。この保護シールド２０は前腕の先端部（手首部）に
位置し、保護プレート１０との協動によって手と前腕と
の間の関節を保護し、強い衝撃を受けた場合の関節の脱
臼や骨折を防ぐ働きをする。保護プレート１０及び保護
シールド２０は好ましくは掌及び手首にフィットするよ
うな解剖学的形状を有する。
【００１４】また、手袋本体２の各指部と保護プレート
１０とを各別に接続する複数の接続ロッド(tie-lod) 部
材が設けられ、これによって、衝撃を受けた場合の靱
帯、関節、指の骨の損傷が防止される。接続ロッド部材
の一つとして、第１接続ロッド３０が手袋本体２の親指
部３１に固定され、この第１接続ロッド部材３０は保護
プレート１０の環状部１２を覆うようにして保護プレー
ト１０に接続される。
【００１５】各接続ロッドと保護プレート１０との接続
には種々の手段を用いることができるが、本実施例で
は、図３及び図５に示すように、保護プレート１０に複
数の穴２６が配設され、これに係合する複数のくさび部
材２５が接続ロッドに配設されている。逆に、図４に示
すように、保護プレート１０にくさび部材２５を設け、
接続ロッドに穴を設けてもよい。所定間隔で一列に配設
されたくさび部材より多い数の穴２６を配設すれば、両
者の係合・離脱によって接続ロッドを長さ調節自在に保
護プレート１０に固定することができる。
【００１６】また、保護プレート１０から延出し、手袋
本体２の人指し指部４２の先端部に接続された第１小リ
ング部材４１を通って再び保護プレート１０に接続する
第２接続ロッド４０が設けられている。同様に、保護プ
レート１０から延出し、手袋本体２の中指部５２に備え
られた第２小リング部材５１を通って再び保護プレート
１０に接続する第３接続ロッド５０が設けられている。
【００１７】手袋本体２の薬指部６１の先端部からは第
４接続ロッド６０が直接延出し、帯状部分で終端してい
る。これにも保護プレートの穴２６に係合するくさび部
材２５が配設されている。同様に、手袋本体の小指部７
１からは第５接続ロッド７０が延出し、保護プレートの
穴２６に係合するくさび部材２５が配設された帯状部分
で終端している。
【００１８】以上のように、手袋の掌側に位置する保護
プレートと各指部とを接続する複数の接続ロッドによっ
て、地面への激しい衝突時に指を反対側に曲げようとす
る力が吸収され、手の靱帯、関節、そして骨が適切に保
護される。接続ロッドが可撓性を有することから、使用
者は指をある程度自由に曲げることができる。従って、
例えばスキーに支障無く使用することができ、しかも激
しい衝撃から手を適切に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る保護手袋の掌側から見た図
【図２】手袋本体を掌側から見た図
【図３】保護プレートとこれに枢支連結された保護シー
ルドとを示す外観図
【図４】保護プレートと接続ロッドとの接続手段の別実
施例を示す断面図
【図５】図１〜３における保護プレートと接続ロッドと
の接続手段の拡大断面図
【符号の説明】
２ 手袋本体 １０ プレート部材 １２ 環状部 ２０ シールド部材 ３０，４０，５０，６０，７０ 接続ロッド
フロントページの続き (71)出願人 594142436 ゲオルク・アールバウマー ＧＥＯＲＧ ＡＨＬＢＡＵＭＥＲ スイス 7500 サン・モリッツ ヴィア・ アローナ 34 (72)発明者 ウォルター・ミケロニ イタリア 23100 アルボサッジア（ソン ドリオ） ヴィア・ピアヴァニーニ 30 (72)発明者 ファブリツィオ・ジューニ イタリア 23100 アルボサッジア（ソン ドリオ） ヴィア・カセッレ 13 (72)発明者 ゲオルク・アールバウマー スイス 7500 サン・モリッツ ヴィア・ アローナ 34

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 使用者の手の靱帯や関節を保護するため
    の手袋であって、手袋本体（２）と、その掌部に位置す
    るプレート部材（１０）とを備え、手袋本体（２）の親
    指部（３１）の付根の領域を囲む環状部（１２）が前記
    プレート部材（１０）の一端部に形成され、手袋本体
    （２）の手首部に係合するシールド部材（２０）が前記
    プレート部材（１０）に枢支連結され、手袋本体（２）
    の指部と前記プレート部材（１０）とを接続する接続ロ
    ッド（３０，４０，５０，６０，７０）が備えられ、こ
    の接続ロッドは可撓性で、且つ、一定以上に伸びない材
    質でできている保護手袋。
  2. 【請求項２】 前記プレート部材（１０）及び前記シー
    ルド部材（２０）が、ほぼ硬質の材料でできている請求
    項１記載の保護手袋。
  3. 【請求項３】 前記プレート部材（１０）及び前記シー
    ルド部材（２０）が解剖学的形状を有している請求項１
    記載の保護手袋。
  4. 【請求項４】 前記プレート部材（１０）が手袋本体
    （２）の甲部に接続された帯紐部材（１１）によって位
    置決めされている請求項１記載の保護手袋。
  5. 【請求項５】 手袋本体（２）の親指部（３１）から延
    出し、前記プレート部材（１０）の環状部（１２）を覆
    うようにして前記プレート部材（１０）に取り外し可能
    に接続される第１接続ロッド（３０）を備えている請求
    項１記載の保護手袋。
  6. 【請求項６】 前記プレート部材（１０）から延出し、
    手袋本体（２）の人差し指部（４２）に設けられた第１
    小リング部材（４１）を通って再び前記プレート部材
    （１０）に着脱自在に接続される第２接続ロッド（４
    ０）を備えている請求項１記載の保護手袋。
  7. 【請求項７】 前記プレート部材（１０）から延出し、
    手袋本体（２）の中指部（５２）に設けられた第２小リ
    ング部材（５１）を通って再び前記プレート部材（１
    ０）に着脱自在に接続される第３接続ロッド（５０）を
    備えている請求項１記載の保護手袋。
  8. 【請求項８】 手袋本体（２）の薬指部（６１）から延
    出し、その先端部が前記プレート部材（１０）に着脱自
    在に接続される第４接続ロッド（６０）を備えている請
    求項１記載の保護手袋。
  9. 【請求項９】 手袋本体（２）の小指部（７１）から延
    出し、その先端部が前記プレート部材（１０）に着脱自
    在に接続される第５接続ロッド（７０）を備えている請
    求項１記載の保護手袋。
  10. 【請求項１０】 各接続ロッド（３０，４０，５０，６
    ０，７０）と前記プレート部材（１０）との接続手段と
    して、各接続ロッド（３０，４０，５０，６０，７０）
    の自由端部に複数の穴（２６）又はくさび部材（２５）
    が配設され、これに着脱自在に係合する複数のくさび部
    材（２５）又は穴（２６）が前記プレート部材（１０）
    に配設されている請求項１記載の保護手袋。
  11. 【請求項１１】 使用者の手の靱帯や関節を保護するた
    めの保護具であって、手の親指が挿入される環状部を有
    し帯紐部材で掌に固定されるプレート部材と、そのプレ
    ート部材に枢支連結されて手首部を覆うシールド部材
    と、各指の先端部に被せられるサックと、そのサックと
    前記プレート部材とを接続する接続ロッドが備えられ、
    この接続ロッドは可撓性で、且つ、一定以上に伸びない
    材質でできている手の保護具。
JP19710394A 1993-08-24 1994-08-23 保護手袋 Expired - Fee Related JP3323920B2 (ja)

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