JPH07194706A - 光信号と音信号とを使用したリラクセーション方法及びリラクセーション機器 - Google Patents

光信号と音信号とを使用したリラクセーション方法及びリラクセーション機器

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JPH07194706A
JPH07194706A JP5349220A JP34922093A JPH07194706A JP H07194706 A JPH07194706 A JP H07194706A JP 5349220 A JP5349220 A JP 5349220A JP 34922093 A JP34922093 A JP 34922093A JP H07194706 A JPH07194706 A JP H07194706A
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JP
Japan
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signal
brain
relaxation
wave state
state
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JP5349220A
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English (en)
Inventor
Kenji Kokama
賢司 小蒲
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SATERAITO INTELLIGENCE KK
Original Assignee
SATERAITO INTELLIGENCE KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効果的に体内リズムの補正を可能としてリラ
クセーション効果を発揮できるようにし、環境に応じた
脳波の同調を可能として、リラクセーション効果を発揮
できるようにする。 【構成】 脳は周波数追随反応を利用して視覚神経及び
聴覚神経から、誘導プログラムに基づく周期的な信号を
脳に与えることで、脳波Wを通常活動中のβ波状態か
ら、平穏なα波状態へと誘導して(導入過程)、α波状
態を継続してリラックスを解消できる状態にし(中心過
程)、その後このα波状態からβ波状態へ誘導して(エ
ンディング過程)、通常活動が円滑に行えるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光信号と音信号とを使
用したストレス解消などに有効であるリラクセーション
方法及びリラクセーション機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、生活においても、仕事場において
も機械化や自動化がすすみ、生活環境や労働環境が複雑
化、高度化しており、そのために現代人は心理的に疲労
が蓄積されており、このような事情を背景として効果的
にくつろげるようにしたり、ストレスの解消や軽減を図
ることなどを目的とするリラクセーション方法が提案さ
れている。この方法として、例えば、ストレス解消のた
めの音楽、指圧などのマッサージ、呼吸法などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】音楽による方法は、そ
のリラクセーション効果は人によって異なり、誰にでも
効果があるものではない。そしてマッサージでも部分的
な対処方法であって、必ずしも効果が発揮されない。ま
た呼吸法も習得するのに面倒で時間がかかる上、リラク
セーション効果が必ずしも十分でない。この発明の目的
は、効果的に体内リズムの補正を可能としてリラクセー
ション効果を発揮できるようにすることにある。この発
明の他の目的は環境に応じた脳波の同調を可能として、
リラクセーション効果を発揮できるようにすることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】人間は、接触、震動、
音、光など、諸々の外部からの刺激を受けるが、生物学
的に、何に対して最も敏感に体内リズムが反応を示すか
というと、それは太陽光であるといわれている。人間
は、サーカディアンリズム(CIRCADIAN RH
YTHM)と言われる体内リズムによって支配されてい
ることが知られている。この体内リズムが傷病、時差、
ストレスなどによって狂わされると、心身に不調が発生
する。サーカディアンリズムとは、解りやすくいうと、
他の動植物と同様に太陽を中心にした光周性のリズムで
ある。太陽が昇れば活動を開始し、暗くなれば眠るとい
う基本動作のことであり、この基本動作が人間の自律
性、自然治癒能力を生み出している。現代人は不規則な
生活を強いられており、生活環境の複雑化とそれらから
生じるストレスによってサーカディアンリズムは大きく
狂わされて、人間本来が持っていた思考や創造性、そし
て自然治癒能力といった能力を失っていくばかりか、か
つてはなかったであろう難病や奇病をも誘発しているの
が実情である。規則正しいストレスのない生活を続けれ
ば、元に戻っていくが、現実問題としては無理な話であ
る。それゆえ近年、現代人の狂った体内リズム、体内バ
ランスを補正する必要がでてきた。この補正をするため
の手段としては、危険を伴う薬物は別として、東洋医学
の発想のように、人間本来が持っている五感(視覚、聴
覚、触覚、嗅覚、味覚)を刺激することが最良である。
つまり光、音、接触、震動、匂い、味など、諸々の外部
からの刺激の中で、最も敏感に体内リズムが反応を示す
外部刺激は、光周性を司る光であることは上述したとお
りである。
【0005】そこで、サーカディアンリズムに狂いが生
じたために起こる、体内リズムの狂いを補正するための
手段として、光や音を利用したリラクセーション方法に
着目したのである。
【0006】このような方法によって補正を可能とする
理由は、次の説明によって明確になる。脳は、周波数追
随反応(FFR=Frequecy Followin
g Respose)といって、周りの環境(周波数)
に脳波を同調しようとする性質がある。この性質は、医
学的にはかなり昔から分かっていし、また日常生活の中
で、しばしば経験している。例えば、 水車小屋の番人の居眠り(周期的な聴覚神経作用) 木漏れ陽の中での昼寝 (周期的な視覚神経作用) 電車や車など、乗り物でのうたた寝(周期的な震動及び
聴覚神経作用) などがその例である。脳は、常に微弱電流を特定の周波
数で出しており、これが脳波であって、この脳波は、次
のように4つに大別される。 β波 17〜30Hz 気が散っていて、緊張や
ストレスを感じている状態 α波 α1 12〜30Hz 緊張を伴いながらも、物
事に集中している α2 9〜11Hz 心身共にリラックスしていて、
集中力が非常に高まっている α3 7〜 8Hz 非常にリラックスした安らかな
状態 θ波 4〜 6Hz 深くリラックスし、まど
ろみや眠気を感じている δ波 1〜 4Hz 夢も見ない熟睡状態 この周波数追随反応を利用すれば、人為的に体内リズム
を補正できる。例えば、対象者に対して、特定の光によ
って刺激される視覚神経作用や特定の音によって刺激さ
れる聴覚神経作用によって生じる脳波が特定の周波数例
えばα波となるように設定して、リラックス状態にし
て、ストレス解消を図るのである。
【0007】視覚信号による左目からの刺激は脳の右後
頭部、右目からの刺激は脳の左後頭部、聴覚信号よる左
耳からの刺激は右前頭部、右耳からの刺激は脳の左前頭
部に、という具合に互いにクロスしながら信号が伝達さ
れることは、明らかになっている。このような基本的原
理を応用して、この発明のリラクセーション方法では、
左目、右目に対する視覚信号と、左耳、右耳に対する聴
覚信号とを組合わせた複数の信号パターンのうち1つ又
は複数の信号パターンを周期的に脳に伝達する誘導プロ
グラムに基づいて、脳の右後頭部と左後頭部を、右前頭
部と左頭前部を、相互に、又は同時に刺激することで、
脳波を徐々に誘導しながら論理的思考を行う左脳と、感
性や創造的思考を受け持つ右脳のバランスをとって、脳
を活性化してリラクセーション効果を効果的なものにす
るものである。この発明のリラクセーション方法では、
脳は周波数追随反応を利用して視覚神経及び聴覚神経か
ら、誘導プログラムに基づく周期的な信号を脳に与える
ことで、脳波の状態を所定の周波数の波状態からこれよ
り低い波状態又は高い状態に誘導するものである。脳波
を例えば通常活動中のβ波状態、或いはイライラしてス
トレスがたまっているHiβ波状態から、平穏なα波状
態や、よりリラックス状態であるより低いθ、δ波状態
へと導くように脳波の周波数が高い方から低い方に誘導
したり、また例えばθ、δ波状態からα波状態に誘導す
るように脳波の周波数が低い方から高い方に誘導するも
のである。この発明に係るリラクセーション方法に使用
するリラクセーション機器において、上記誘導プログラ
ムを備えた本体と、この本体に制御され対象者への光伝
達手段及び音伝達手段とを備えているものである。この
リラクセーション機器には、脳波を正確に誘導するため
に、本体に脳波計測機能を備えており、本体に脳波検出
センサを接続しているものである。
【0008】
【実施例】図7に示すリラクセーション機器Rを使用し
てリラクセーション方法を説明する。リラクセーション
機器Rの本体を構成する制御駆動部本体1は外部音声入
力端子2があり、また制御駆動部本体にはこれから光信
号が送られる光伝達手段である光ゴーグル(光アイマス
ク)3と、音伝達手段である音信号(音声パルス信号)
が送られるヘッドホン4が接続されている。なお、制御
駆動部本体1は、光信号用の輝度調整機能や音信号用の
音量調整機能を備え、そして外部音声信号を入力した場
合、音信号と外部音声信号とのミキシング機能、仕様目
的別に誘導プログラムを有し、機能選択を有し、さらに
誘導プログラムのスタートとストップ機能を有する。光
は、光ゴーグル3におけるフラッシュライトであり、制
御駆動部本体1によって点灯時間、消灯時間、点滅の間
隔スピード、輝度などが制御される。音は、ヘッドホン
4からのピッチトーン(方形波)、サーフ(白色雑音)
及びメトロノーム(タック音)のうちいずれかの1つ又
は2つ以上を組合せたものに、ハート音又は音楽による
背景音(BGM)を加えたものである。音の大きさ、高
低、音を送る時間などは制御駆動部本体1によって制御
される。
【0009】図1を参照してリラクセーション方法を説
明する。なお、図1の横軸は時間を、縦軸は脳波のθ波
からHiβ波までに対応する周波数をそれぞれ示す。W
は、脳波を誘導するための光信号と音信号のタイミング
を示す曲線である。この方法は、後述する誘導プログラ
ムに基づいて、所定の光信号及び音信号を所定のタイミ
ングで制御駆動部本体1から光ゴーグル3及びヘッドホ
ン4へ伝達して、対象者に対して目及び耳を通じて点滅
する光や音声を認識させて、脳の周波数追随反応により
脳波を曲線Wに示すように導入過程から中心過程へさら
にエンデング過程へ誘導するものである。この方法で
は、誘導プログラムによって対象者の脳波の状態を通常
活動中のβ波状態、あるいはイライラしてストレスがた
まっているHiβ波状態から、平穏なα波状態を経て、
さらにはよりリラックス状態であるLowα波状態まで
導いて(導入過程)、このLowα波状態を継続させ
(中心過程)、その後再びLowα波状態からα波状態
を経てβ波状態に戻る(エンデング過程)ように誘導す
るものである。この方法に導入過程を設ける理由は、脳
波を少しずつ誘導することにより脳波をα波状態又はL
owα波状態に同調しやすくするためである。α波状態
になっていない脳波に対してα波状態に同調するような
環境を誘導することなく与えても効果的に反応しないの
である。またエンディング過程を設けた理由は、中心過
程で脳波の誘導を停止した場合には、対象者の脳波の状
態が通常活動(例えば勤務活動、学習活動など)中のβ
波状態となっていないことを意味し、このためこの方法
によって対象者がストレスが解消したものの、直ちに、
思考力が十分発揮されないなどの通常活動に障害が生じ
るおそれがあるからである。したがって、エンディング
過程を設けたことによって、対象者はストレスの軽減又
は解消が図れると同時に直ちに通常の活動が可能となる
のである。これは、目が十分覚めた状態では仕事は効果
が上るが、覚めないうちは効果が上がないことは、日常
経験しているとおりであり、このことがエンディング過
程を設ける理由である。
【0010】誘導プログラムによって中心過程まで導入
する脳波の状態は、図示の例ではLowα波状態とした
が、α波状態でも、θ,δ波状態などでもよい。また例
えばα波状態からθ波状態またはδ波状態まで導びいて
もよく、θ波状態からδ波状態まで導びいてもよい。脳
波の誘導目的によっては、必ずしもエンディング過程ま
でを必要としない。対象者を熟睡状態まで誘導する場
合、すなわち中心過程が脳波をδ波状態まで誘導する目
的の場合には、エンディング過程を必要とすることもあ
るが、ストレスの軽減を目的とする場合にはエンディン
グ過程を必要としないこともある。リラクセーションの
方法として、誘導プログラムにより誘導する脳波は、所
定の周波数の波状態からこれより低い波状態に誘導した
り、または所定の周波数の波状態からこれより高い波状
態に誘導するものであって、上例のようにHiβ波状態
からLowα波状態まで誘導したり、Lowα波状態か
らβ波状態に誘導するものに限られない。
【0011】脳波をより一層正確に誘導可能とするため
に、図8に示すようにリラクセーション機器R1の本体
を構成する制御駆動部本体11に脳波検出センサ15を
接続してもよい。制御駆動部本体11は脳波の検出、解
析、フィードバック機能を備えており、対象者の脳波を
計測しながら、対象者の誘導の度合によって誘導プログ
ラムのタイミング、パターン及び誘導速度を制御し、誘
導の正確さを高める。リラクセーション機器R1のその
他の構成は、リラクセーション機器Rのそれと実質的に
変ることがない。12は、外部音声入力端子であり、1
3は光ゴーグルであり、14はヘッドホンである。な
お、脳波計測機能は、上例のように制御駆動部本体11
に内蔵してもよいが、本体とは独立した脳波計測機を接
続するなど外付けするようにしてもよい。
【0012】さて、ここで誘導プログラムを図2乃至図
6に基づいて説明する。この発明では、図3乃至図6に
示す光信号と音信号の組合わせの4個の信号パターン
A,B,C,Dを5〜40Hzの周波数で発生せたもの
を連続的に組合わせることで誘導プログラムを決める。
誘導プログラムは、脳波の誘導目的に応じてそれぞれの
周波数でパルシングしている信号パターンを組合せて作
られる。各信号パターンA〜Dの内容の理解を容易にす
るために、図2における視覚信号及び聴覚信号と、これ
らの信号によって刺激される脳の刺激部位の関係を説明
する。図2において、上段の「田」字状の4つの枠は視
覚及び聴覚信号を示し、下段の「田」字状の4つの枠は
脳の刺激部位を示している。上段及び下段の各4つの枠
は上下の位置で対応している。上段の4つの枠におい
て、上左側の枡目E1は左目からの視覚信号を、右側の
枡目E2は右目からの視覚信号を示すものであり、下左
側の枡目E3は左耳からの聴覚信号を、右側の枡目E4
は右耳からの聴覚信号をそれぞれ示し、各枡目の点描図
示部分は刺激されている部位を示している。下段の4つ
の枠において、上左側の枡目B4は左前頭部を、右側の
枡目B3は右前頭部を示すものであり、下左側の枡目B
2は左後頭部を、右側枡目B1は右後頭部をそれぞれ示
し、各枡目の点描図示部分は刺激されている部位を示し
ている。したがって、上段の各枠は左から右に向けて左
目、右目、左耳及び右耳からの信号が脳に伝達されるこ
とを意味し、この信号に対応して下段の各枠は左から右
に向けて右後頭部、左後頭部、右前頭部及び左前頭部が
それぞれ上記信号によって刺激されることが各枡目の点
描図示部分によって明らかである。
【0013】そこで、誘導プログラムを構成する信号パ
ターンA〜Dを説明する。図3に基づいて信号パターン
Aを説明する。第1段階として、左右の両目及び左右の
両耳に対する視覚信号及び聴覚信号がONの状態のとき
は、脳のすべての部位すなわち、右後頭部(枡目B1)
と左後頭部(枡目B2)、右前頭部(枡目B3)と左頭
前部(枡目B4)とは同時に刺激される。第2段階とし
て、左右の両目及び左右の両耳がOFFの状態になる
と、脳のすべての部位は同時に刺激が停止される。第3
段階として、再び左右の両目及び左右の両耳がONの状
態になると、脳のすべての部位は同時に刺激されて、第
1の段階と同様の状態となる。このように左右の両目及
び左右の両耳に対する視覚信号及び聴覚信号がONの状
態とOFFの状態を周期的に繰り返えす信号パターンA
により、脳の右後頭部と左後頭部とは、また右前頭部と
左前頭部とは同時に刺激されることになる。
【0014】図4に基づいて信号パターンBを説明す
る。第1段階として、左目(E1)に対する視覚信号が
ONの状態、右目(E2)に対する視覚信号がOFFの
状態、左耳(E3)に対する聴覚信号がONの状態、右
耳(E4)に対する聴覚信号がOFFの状態のときは、
脳の右後頭部(枡目B1)と右前頭部(枡目B3)とは
同時に刺激されるが、左後頭部(枡目B2)と左頭前部
(枡目B4)とはいずれも刺激されない。第2段階とし
て、視覚信号及び聴覚信号の入力を第1段階とは逆にす
ると、すなわち、左目(E1)に対する視覚信号がOF
Fの状態、右目(E2)に対する視覚信号がONの状
態、左耳(E3)に対する聴覚信号がOFFの状態、右
耳(E4)に対する聴覚信号がONの状態のときは、脳
の右後頭部(枡目B1)と右前頭部(枡目B3)とはい
ずれも刺激されないが、左後頭部(枡目B2)と左前頭
部(枡目B4)とは同時に刺激される。第3段階とし
て、再び第1段階と同様に視覚信号及び聴覚信号を送る
ことにより、第1と同様の結果となる。このように
(1)左目に対する視覚信号をON、右目に対する視覚
信号をOFF、左耳に対する聴覚信号をON、右耳に対
する聴覚信号をOFFの組合せパターンと、(2)左目
に対する視覚信号をOFF、右目に対する視覚信号をO
N、左耳に対する聴覚信号をOFF、右耳に対する聴覚
信号をONの組合せパターンとを周期的に繰り返えす信
号パターンBにより、脳の右後頭部と左後頭部とは、ま
た右前頭部と左前頭部とは交互に刺激されることにな
る。換言すれば、信号パターンによって右脳(枡目B
1,B3)と左脳(枡目B2,B4)とが交互に刺激さ
れる。
【0015】図5に基づいて信号パターンCを説明す
る。第1段階として、左目(E1)に対する視覚信号が
ONの状態、右目(E2)に対する視覚信号がONの状
態、左耳(E3)に対する聴覚信号がOFFの状態、右
耳(E4)に対する聴覚信号がOFFの状態のときは、
脳の右後頭部(枡目B1)と左後頭部(枡目B2)とは
同時に刺激されるが、右前頭部(枡目B3)と左前頭部
(枡目B4)とはいずれも刺激されない。
【0016】第2段階として、視覚信号及び聴覚信号の
入力を第1段階とは逆にすると、すなわち、左目(E
1)に対する視覚信号がOFFの状態、右目(E2)に
対する視覚信号がOFFの状態、左耳(E3)に対する
聴覚信号がONの状態、右耳(E4)に対する聴覚信号
がONの状態のときは、脳の右後頭部(枡目B1)と左
後頭部(枡目B2)とはいずれも刺激されないが、右前
頭部(枡目B3)と左前頭部(枡目B4)とは同時に刺
激される。第3段階として、再び第1段階と同様に視覚
信号及び聴覚信号を送ることにより、第1と同様の結果
となる。このように(1)左目に対する視覚信号をO
N、右目に対する視覚信号をON、左耳に対する聴覚信
号をOFF、右耳に対する聴覚信号をOFFの組合せパ
ターンと、(2)左目に対する視覚信号をOFF、右目
に対する視覚信号をOFF、左耳に対する聴覚信号をO
N、右耳に対する聴覚信号をONの組合せパターンとを
周期的に繰り返えす信号パターンCにより、脳の左右の
後頭部と、左右の前頭部とは交互に刺激されることにな
る。
【0017】図6に基づいて信号パターンDを説明す
る。左目(E1)に対する視覚信号がONからOFFへ
再びONとなると、右目(E2)に対する視覚信号がO
FFからONへ再びOFFとなると、左耳(E3)に対
する聴覚信号がOFFからONへ再びOFFとなると、
右耳(E4)に対する聴覚信号がONからOFFへ再び
ONとなると、右後頭部(枡目B1)は刺激状態から非
刺激状態へ再び刺激状態となり、左後頭部(枡目B2)
は右後頭部とは逆に、非刺激状態から刺激状態へ再び非
刺激状態となり、右前頭部(枡目B3)は非刺激状態か
ら刺激状態へ再び非刺激状態となり、左前頭部(枡目B
4)は右前頭部とは逆に、刺激状態から非刺激状態へ再
び刺激状態となる。このように(1)左目に対する視覚
信号をON、右目に対する視覚信号をOFF、左耳に対
する聴覚信号をOFF、右耳に対する聴覚信号をONの
組合せパターンと、(2)左目に対する視覚信号をOF
F、右目に対する視覚信号をON、左耳に対する聴覚信
号をON、右耳に対する聴覚信号をOFFの組合せパタ
ーンとを周期的に繰り返えす信号パターンDにより、右
後頭部と左後頭部とは、右前頭部と左前頭部とは、交互
に刺激されることになる。
【0018】図示するように、左目(枡目E1)、右目
(枡目E2)に対する視覚信号と、左耳(枡目E3)、
右耳(枡目E4)に対する聴覚信号とを組合わせ(シン
クロさせ)た信号パターンA〜Dによって、脳の右後頭
部、左後頭部、右前頭部、左頭前部を交互に、もしくは
同時に決められたプログラムによって刺激することで、
脳波を徐々に誘導しながら論理的思考を行う左脳と、感
性や創造的思考を受け持つ右脳のバランスをとって、脳
を活性化していくものである。図1に示す例では、信号
パターンAから信号パターンDまでを連続して順次所定
時間周期的に繰り返えして(A→B→C→D→A→B・
・・)、脳全体にむらなく刺激を与えて目的に応じて脳
波を誘導するものとなっている。もちろん、4つの信号
パータンをすべて使用することなく、例えば信号パター
ンAから信号パターンBまで、信号パターンBからDま
でなどのように、また例えば信号パターンA,B,Cを
その順序を適宜組替える(例えばA→B→C,B→C→
A,B→A→Cなど)などのように、複数を周期的に繰
り返えすものであってもよい。信号パターンを単独で周
期的に繰り返えすようにしてもよいが、複数の信号パタ
ーンの組合せに比較してリラクセーション効果が劣るこ
とは否定できない。
【0019】この誘導プログラムは、図1の例では脳波
を導入過程から中心過程を経てエンディング過程へ誘導
するものであったが、誘導過程は誘導導入過程と中心過
程との構成であってもよく、また単に中心過程における
ものだけであってもよい。
【0020】
【発明の効果】この発明によれば、誘導プログラムによ
り光信号と音信号とを周期的に脳に与えて、脳全体にむ
らなく刺激させるものであるから、効果的に体内リズム
の補正を可能にでき、リラクセーション効果を発揮でき
る。そしてこの発明によれば、環境に応じて脳波を誘導
するので、環境に応じた脳波の同調を可能とし、リラク
セーション効果を発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法における脳波を誘導する光信
号と音信号のタイミングの曲線を示すグラフである。
【図2】光信号及び音信号と、脳の刺激部位との関連を
示す図である。
【図3】光信号と音信号との組合せパターンAと、脳の
刺激部位との関連を示す図である。
【図4】光信号と音信号との組合せパターンBと、脳の
刺激部位との関連を示す図である。
【図5】光信号と音信号との組合せパターンCと、脳の
刺激部位との関連を示す図である。
【図6】光信号と音信号との組合せパターンDと、脳の
刺激部位との関連を示す図である。
【図7】本発明の一実施例に係る機器を示すブロック図
である。
【図8】本発明の他の実施例に係る機器を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 制御駆動部本体 3 光伝達手段(光ゴーグル) 4 音伝達手段(ヘッドホン) 11 制御駆動部本体 13 光伝達手段(光ゴーグル) 14 音伝達手段(ヘッドホン) R リラクセーション機器 R1 リラクセーション機器 W 脳波を誘導する光信号と音信号のタイミングの曲

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左目、右目に対する視覚信号と、左耳、
    右耳に対する聴覚信号とを組合わせた複数の信号パター
    ンのうち1つ又は複数の信号パターンを周期的に脳に伝
    達する誘導プログラムに基づいて、脳の右後頭部と左後
    頭部を、右前頭部と左頭前部を、相互に、又は同時に刺
    激することで、脳波を徐々に誘導しながら脳を活性化し
    ていくことを特徴とする光信号と音信号とを使用したリ
    ラクセーション方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、誘導プログラムによ
    って脳波の状態を所定の周波数の波状態からこれより低
    い波状態に誘導することを特徴とする光信号と音信号と
    を使用したリラクセーション方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、誘導プログラムによ
    って脳波の状態を所定の周波数の波状態からこれより高
    い波状態に誘導することを特徴とする光信号と音信号と
    を使用したリラクセーション方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載のリラクセ
    ーション方法に使用するリラクセーション機器であっ
    て、誘導プログラムを備えた本体と、この本体に制御さ
    れ対象者への光伝達手段及び音伝達手段とを備えている
    ことを特徴とする光信号と音信号とを使用したリラクセ
    ーション機器。
  5. 【請求項5】 請求項4において、本体は脳波計測機能
    を備えており、本体に脳波検出センサを接続しているこ
    とを特徴とする光信号と音信号とを使用したリラクセー
    ション機器。
JP5349220A 1993-12-28 1993-12-28 光信号と音信号とを使用したリラクセーション方法及びリラクセーション機器 Pending JPH07194706A (ja)

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JP5349220A JPH07194706A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 光信号と音信号とを使用したリラクセーション方法及びリラクセーション機器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101008541B1 (ko) * 2008-04-22 2011-02-15 (주) 싱크업 시, 청각 자극을 제공하는 인지능력 향상 장치
JP2014138865A (ja) * 2007-05-25 2014-07-31 Young Hyun Lim それを必要としている被験体において集中力および/または記憶力を改善するための処置の方法
JP2019500182A (ja) * 2015-11-23 2019-01-10 サナ ヘルス インコーポレイテッドSana Health, Inc. 脳に刺激を与えるための方法およびシステム

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