JPH07194602A - 腹壁吊り上げ器 - Google Patents

腹壁吊り上げ器

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Publication number
JPH07194602A
JPH07194602A JP35415993A JP35415993A JPH07194602A JP H07194602 A JPH07194602 A JP H07194602A JP 35415993 A JP35415993 A JP 35415993A JP 35415993 A JP35415993 A JP 35415993A JP H07194602 A JPH07194602 A JP H07194602A
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JP
Japan
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abdominal cavity
observation
abdominal wall
lifting device
abdominal
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP35415993A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Mizuno
均 水野
Shuichi Takayama
修一 高山
Akio Nakada
明雄 中田
Yasuhiro Ueda
康弘 植田
Sakae Takehata
栄 竹端
Koichi Umeyama
広一 梅山
Yuichi Ikeda
裕一 池田
Akihiro Horii
章弘 堀井
Naoki Uchiyama
直樹 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP35415993A priority Critical patent/JPH07194602A/ja
Publication of JPH07194602A publication Critical patent/JPH07194602A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は腹腔内の治療部位全体を広範囲に観察
することができるとともに、腹腔内の患部を治療する術
中に必要となる方向の術野を的確に観察することがで
き、腹腔内の患部の治療作業の作業能率の向上を図るこ
とを最も主要な特徴とする。 【構成】吊り上げ器本体6における腹腔2b内への挿入
部9に腹腔2b内を照明する照明窓10とともに、腹腔
2b内を観察する観察窓11を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は腹壁を吊り上げる腹壁吊
り上げ器に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、腹壁の内側の腹腔内の開腹する
ことなく治療する手段として硬性内視鏡の一種である腹
腔鏡が使用されることが多い。そして、治療中、術者は
この腹腔鏡を操作して術野を観察しながら処置具を使い
腹腔内の臓器等の患部を治療するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように腹腔鏡を
操作して術野を観察しながら処置具を使い腹腔内の臓器
等の患部を治療する場合には術者が操作できる腹腔鏡は
1本だけであるため、実際に観察できる視野の範囲が比
較的狭い問題がある。そのため、腹腔内の治療部位全体
を広範囲に観察することができないので、腹腔鏡や、処
置具と臓器との位置関係等を的確に把握することが難し
い問題がある。
【0004】また、1本の腹腔鏡では術者と助手とが同
時に同じ画像を観察することができないので、術者と助
手との共同作業で腹腔内の患部を治療することが難し
く、腹腔内の患部の治療作業の作業能率の向上を図るう
えで問題がある。
【0005】さらに、腹腔鏡の操作と処置具の操作とを
同時に行なうことは難しいので、術者の動きに対応させ
て腹腔内の治療部位の観察画像を切換えることが難しい
問題もある。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、腹腔内の治療部位全体を広範囲に観察
することができるとともに、腹腔内の患部を治療する術
中に必要となる方向の術野を的確に観察することがで
き、腹腔内の患部の治療作業の作業能率の向上を図るこ
とができる腹壁吊り上げ器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は腹腔内に挿通す
る吊り上げ器本体と、腹壁の外部側に延出する延出部と
により腹壁を吊り上げる腹壁吊り上げ器において、前記
吊り上げ器本体における腹腔内への挿入部に前記腹腔内
を照明する照明手段とともに、前記腹腔内を観察する観
察手段を設けたものである。
【0008】
【作用】腹腔内に吊り上げ器本体を挿通させた状態で、
腹壁の外部側に延出させた延出部によって腹壁を吊り上
げるとともに、吊り上げ器本体の挿入部の照明手段によ
って照明される腹腔内を挿入部の観察手段によって観察
するようにしたものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1(A)乃
至図3を参照して説明する。図1(B)は手術室内のベ
ッド1に横たわる患者2の腹壁2aを腹壁吊り上げ器3
で吊り上げ、腹腔2b内の腔間を確保し、腹壁吊り上げ
器3で吊り上げた患者2の腹壁2a内にドクター等の術
者が複数の処置具4を挿入した状態を示すものである。
【0010】ここで、腹壁吊り上げ器3には患者2の両
側にそれぞれ立設された支持脚5a,5a間に支持ロッ
ド5bが架設された略逆U字状の支持具5と、この支持
具5の支持ロッド5bに吊り下げられた吊り上げ器本体
6とが設けられている。
【0011】また、吊り上げ器本体6は図1(A)に示
すように患者2の腹腔2b内に挿通されている。この場
合、吊り上げ器本体6の両端部は腹壁2aの外部側に延
出されている。さらに、吊り上げ器本体6の両端延出部
にはフック状の吊り下げ部材7が取付けられている。そ
して、これらの吊り下げ部材7が吊り下げワイヤ8を介
して支持具5の支持ロッド5bに吊り下げられ、吊り上
げ器本体6における腹腔2b内への挿入部9を介して腹
壁2aを吊り上げるようになっている。
【0012】また、吊り上げ器本体6の挿入部9には略
中央に照明窓(照明手段)10および観察窓(観察手
段)11が設けられている。ここで、照明窓10には図
2に示すように照明レンズ12の内面側にライトガイド
ファイバ13の一端部が対向配置されている。このライ
トガイドファイバ13の他端部は吊り上げ器本体6にお
ける一方の延出部に配設された第1のケーブル接続部1
4に連結されている。このケーブル接続部14には外部
の光源装置15に接続された接続ケーブル16の先端の
コネクタ17が着脱可能に接続されている。この接続ケ
ーブル16の内部にはライトガイドファイバ13に接続
される図示しないライトガイドファイバが配設されてい
るとともに、イメージデータ伝送用の図示しないリード
線が配設されている。
【0013】そして、光源装置15から送られる照明光
が接続ケーブル16内のライトガイドファイバおよび吊
り上げ器本体6内のライトガイドファイバ13を通して
導かれ、レンズ12を介して照明窓10の外部が照明さ
れるようになっている。
【0014】また、観察窓11には複数のレンズ群18
と、このレンズ群18により結像された像を電気データ
に変換するCCD19とが内蔵された観察部ユニット2
0が装着されている。この観察部ユニット20は駆動モ
ータ21によって回動可能になっており、このモータ2
1によって観察窓11の視野方向を変化させることがで
きるようになっている。
【0015】さらに、CCD19はリード線22を介し
て第1のケーブル接続部14に接続され、さらにこの第
1のケーブル接続部14に接続される接続ケーブル16
内のイメージデータ伝送用の図示しないリード線を介し
て外部のビデオプロセッサ23に接続されている。そし
て、観察部ユニット20のレンズ群18により結像され
た像がCCD19によって電気データに変換され、ビデ
オプロセッサ23に送られるようになっている。
【0016】また、ビデオプロセッサ23には図3に示
すようにドクターや助手等の術者24に装着されたヘッ
ド・マウテッド・ディスプレイ(HMD)25が接続さ
れている。そして、観察部ユニット20によって撮影さ
れる観察部の画像がこのヘッド・マウテッド・ディスプ
レイ25に表示されるようになっている。
【0017】また、駆動モータ21は図示しないリード
線を介して吊り上げ器本体6における一方の延出部の光
源接続部14の近傍位置に配設された第2のケーブル接
続部26に接続されている。この第2のケーブル接続部
26には外部のコントローラ27に接続された接続ケー
ブル28の先端のコネクタ29が着脱可能に接続されて
いる。
【0018】さらに、このコントローラ27には図示し
ないフットスイッチ等のリモートコントロール式の入力
装置が接続されている。そして、この入力装置の操作に
ともないコントローラ27によって駆動モータ21が制
御され、観察部ユニット20によって撮影される観察部
の観察視野を変えることができるようになっている。
【0019】次に、上記構成の作用について説明する。
図3は腹壁吊り上げ器3を使用して患者2の腹腔2b内
を治療する具体的な治療例を示す。ここで、吊り上げ器
本体6は図1(A)に示すように患者2の腹腔2b内に
挿通されているとともに、この吊り上げ器本体6の両端
部は腹壁2aの外部側に延出され、さらに吊り上げ器本
体6の両端延出部が吊り下げ部材7および吊り下げワイ
ヤ8を介して支持具5の支持ロッド5bに吊り下げら
れ、吊り上げ器本体6における腹腔2b内への挿入部9
を介して腹壁2aが吊り上げられている。
【0020】また、吊り上げ器本体6の観察窓11の観
察部ユニット20のレンズ群18により結像された像は
CCD19によって電気データに変換され、ビデオプロ
セッサ23に送られたのち、ヘッド・マウテッド・ディ
スプレイ25に表示される。そのため、術者24はヘッ
ド・マウテッド・ディスプレイ25に表示される患者2
の腹腔2b内の映像を見ながら手術を行なうことができ
る。
【0021】この場合、吊り上げ器本体6によって腹壁
6bが吊り上げられているので、患者2の腹腔2b内の
腔間は比較的広い範囲に亙り見渡せる状態に確保されて
いる。そのため、吊り上げ器本体6の観察窓11により
得られる映像としては腹腔2b内の腔間を真上から見下
ろす像が得られるために、従来のスコープで得られる像
に比べると広い視野が得られるので、腹腔2b内の患部
を治療する術中に必要となる方向の術野を的確に観察す
ることができ、腹腔2b内の患部の治療作業の作業能率
の向上を図ることができる また、術者24が吊り上げ器本体6の観察窓11により
得られる映像の視野を変更したい場合には図示しないフ
ットスイッチ等のリモートコントロール式の入力装置が
操作される。そして、この入力装置の操作にともないコ
ントローラ27によって駆動モータ21が制御され、観
察部ユニット20が回動操作される。そのため、吊り上
げ器本体6の観察窓11によって撮影される腹腔2b内
の患部の観察視野を変えることができる。
【0022】また、図4乃至図6は本発明の第2の実施
例を示すものである。これは、吊り上げ器本体6の挿入
部9に第1の実施例のような内蔵型の観察部ユニット2
0に代えて図5に示す外付け式の2組の観察ユニット3
1を設けたものである。この外付け式の観察ユニット3
1はそれ自体が小型カメラのパッケージであり、フック
32によって吊り上げ器本体6の挿入部9に固定されて
いる。
【0023】また、この観察ユニット31の固定方法と
しては、まず吊り上げ器本体6により腹腔2b内に腔間
を確保した後に、患者2の腹壁2aに別の穴を形成す
る。さらに、この穴をトラカール等で確保してそこから
鉗子等で観察ユニット31を患者2の腹腔2b内に挿入
し、吊り上げ器本体6の挿入部9にフック32によって
固定するようになっている。
【0024】なお、照明窓10は吊り上げ器本体6の挿
入部9の中央部位に配設され、この照明窓10の両側に
外付け式の観察ユニット31がそれぞれ配設されてい
る。また、各観察ユニット31の配線コード等も吊り上
げ器本体6の中に配線されており、吊り上げ器本体6の
挿入部9の特定の観察ユニット装着位置に観察ユニット
31との図示しない電気接点が配設されている。
【0025】また、図5は外付け式の観察ユニット31
の内部構造を示すものである。図5中、33はこの観察
ユニット31のユニットケースである。このユニットケ
ース33の一端部側には観察窓部33a、他端部側には
吊り上げ器本体6との連結部33bがそれぞれ設けられ
ている。
【0026】さらに、ユニットケース33内には観察窓
部33a側に観察光学系の本体34が回動ピン35を介
して回動自在に支持されている。さらに、観察光学系本
体34の内部には複数のレンズ群36と、このレンズ群
36により結像された像を電気データに変換するCCD
37とが内蔵されている。
【0027】また、観察光学系本体34の基端部には観
察光学系支持フレーム38が固定されている。この支持
フレーム38には図6に示すように長穴39が形成され
ている。
【0028】さらに、ユニットケース33内の連結部3
3b側には観察光学系本体34の駆動モータ40が配設
されている。この駆動モータ40の回転軸には略クラン
ク状の連結ロッド41が連結されている。この連結ロッ
ド41の先端部は観察光学系支持フレーム38の長穴3
9内に挿入されている。そして、駆動モータ40の駆動
時には連結ロッド41の回転にともないこの連結ロッド
41が支持フレーム38の長穴39に沿って往復動作
し、この連結ロッド41の往復動作にともない観察光学
系本体34が回動ピン35を中心に回動駆動され、観察
窓部33aの視野方向を変化させることができるように
なっている。
【0029】また、ユニットケース33の連結部33b
には一対の電気接点42,43が配設されている。一方
の電気接点42には駆動モータ40、他方の電気接点4
3にはCCD37がそれぞれ接続されている。そして、
観察ユニット31のフック32を吊り上げ器本体6の挿
入部9の観察ユニット装着位置にセットすることによっ
て各観察ユニット31の電気接点42,43が吊り上げ
器本体6の中の配線の電気接点と接続され、各観察ユニ
ット31と吊り上げ器本体6の中の配線とが電気接点を
介して接続されるようになっている。
【0030】そこで、上記構成のものにあっても第1の
実施例と同様に吊り上げ器本体6における腹腔2b内へ
の挿入部9を介して腹壁2aを吊り上げることができる
ので、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
さらに、本実施例では外付け式の観察ユニット31を設
けたので、第1の実施例に比べて吊り上げ器本体6の構
造を簡略化することができる。
【0031】なお、第1の実施例では観察手段は吊り上
げ器本体6に内蔵型の観察部ユニット20を1組のみ設
けたものを示したが、第2の実施例で示す通り2組以上
設けてもよい。この場合には図3のように2人の術者2
4のヘッド・マウテッド・ディスプレイ25にそれぞれ
独立に対応した像を表示させることができる。
【0032】また、上記実施例ではCCD19、37に
より観察像を電気信号に変換し、この電気信号をリード
線を介して伝送する構成のものを示したが、光ファイバ
によって観察像を伝送する構成にしてもよい。
【0033】さらに、吊り上げ器本体6は略U字状のも
のに限定されるものではない。例えば、図7(A)乃至
図8に示す本発明の第3の実施例の構成にしてもよい。
これは、吊り上げ器本体101を体内で腹壁2aを支え
る支え部102と、図示しない吊り上げ器支え器具(例
えば肩胛骨弧状橋)に引っ掛けるためのフック部103
と、支え部102とフック部103との間を連結する連
結部104とから構成したものである。
【0034】この場合、支え部102は略渦巻き状に形
成されており、腹壁2aを支える有効面積を大きくとる
ようにしている。なお、体内に支え部102を挿入する
場合には支え部102の先端を腹壁2aに形成された穴
に挿入したのち、吊り上げ器本体101をねじのように
徐々に回転させることにより、支え部102全体が徐々
に体内に挿入されるようになっている。このとき、支え
部102の先端が腹壁2aの内側の腹腔2b内臓器に当
接された際に腹腔2b内臓器を傷つけないように支え部
102の先端には端縁部を面取り加工して略球状に形成
された球状部105が形成されている。
【0035】また、吊り上げ器本体101の支え部10
2には第1の実施例の照明窓10および観察窓11と同
様の構成の照明窓106および観察窓107が設けられ
ている。さらに、連結部104のフック部103側には
観察窓107に連結されたライトガイドファイバ13お
よび観察窓107に装着された観察部ユニット20のC
CD19に接続される第1のケーブル接続部108と、
観察部ユニット20を回動駆動する駆動モータ21に接
続される第2のケーブル接続部109が配設されてい
る。
【0036】そして、第1のケーブル接続部108には
図8に示すように外部の光源装置15およびビデオプロ
セッサ23に接続された接続ケーブル16の先端のコネ
クタ17が着脱可能に接続され、第2のケーブル接続部
109には外部のコントローラ27に接続された接続ケ
ーブル28の先端のコネクタ29が着脱可能に接続され
ている。
【0037】なお、図8は実際の使用例を示すものであ
る。ここでは支え部102が腹壁2aを吊り上げた状態
でフック部103が外部の吊り上げ器支え器具110に
引っ掛けられている。
【0038】そこで、上記構成のものにあっては第1の
実施例の構成に比べて構造が簡単であり、しかも患者の
腹壁2aに開ける穴も1つですむので、腹腔2b内の患
部の治療作業の作業能率の一層の向上を図ることができ
る。
【0039】また、図9(A)乃至図11は立体画像撮
影装置を示すものである。この立体画像撮影装置には図
9(A)に示す立体画像表示装置であるヘッド・マウテ
ッド・ディスプレイ51と、図9(B)に示す輻輳角可
変機構52と、図9(C)に示す視線検出装置53とが
設けられている。
【0040】ここで、ヘッド・マウテッド・ディスプレ
イ51の本体54には図9(A)に示すように左目用デ
ィスプレイ55と、右目用ディスプレイ56とが設けら
れている。さらに、このヘッド・マウテッド・ディスプ
レイ本体54の両側にはヘッド・マウテッド・ディスプ
レイ51の装着者の視線を検出する視線検出装置53が
配設されている。そして、これらの視線検出装置53に
よって装着者の右目の視線方向θR 及び左目の視線方向
θL がそれぞれ検出されるようになっている。
【0041】また、輻輳角可変機構52には図9(B)
に示すように左目用カメラ57と右目用カメラ58とが
設けられている。そして、対象物59の画像は角度が可
変可能な左右の可動鏡60,61と、固定鏡62,63
を介して左目用カメラ57および右目用カメラ58によ
って撮影される。
【0042】この場合、左右の可動鏡60,61の駆動
機構部64にはモータ65と、このモータ65によって
回転駆動されるすべりねじ66とが設けられている。こ
のすべりねじ66にはねじ溝の巻回方向が異なる第1の
ねじ部66aと、第2のねじ部66bとが設けられてい
る。そして、第1のねじ部66aには第1のナット部材
67、第2のねじ部66bには第2のナット部材68が
それぞれ螺合されている。
【0043】さらに、第1のナット部材67にはリンク
69を介して左可動鏡60、第2のナット部材68には
リンク70を介して右可動鏡61がそれぞれ連結されて
いる。そして、モータ65によって回転駆動されるすべ
りねじ66の回転によって第1のナット部材67および
第2のナット部材68がそれぞれ逆向きに左右に移動さ
れる。さらに、これらの第1のナット部材67および第
2のナット部材68の運動にともないリンク69,70
を介して可動鏡60,61の角度を内側および外側に等
角に変えることができ、これにより、左目用カメラ57
と右目用カメラ58とによって撮影される対象物59の
左右の画像間の輻輳角θF ´を可変できる。
【0044】また、左目用カメラ57および右目用カメ
ラ58はヘッド・マウテッド・ディスプレイ51の左目
用ディスプレイ55および右目用ディスプレイ56にそ
れぞれ接続されている。そして、左目用カメラ57から
の画像が左目用ディスプレイ55に表示され、右目用カ
メラ58からの画像が右目用ディスプレイ56に表示さ
れるようになっている。なお、59´は左目用ディスプ
レイ55および右目用ディスプレイ56にそれぞれ表示
された対象物59の虚像である。
【0045】また、視線検出装置53には図9(C)に
示すようにヘッド・マウテッド・ディスプレイ51の左
目用ディスプレイ55および右目用ディスプレイ56の
両側にそれぞれ赤外光照明器具71a,71bとライン
センサ72a,72bとが設けられている。そして、ヘ
ッド・マウテッド・ディスプレイ51の装着者の視線検
出時には赤外光照明器具71a,71bから装着者の左
右の眼球73a,73bに赤外光を照明し、装着者の眼
球73a,73bの方向(視線方向)にともなう左右の
角膜表面74a,74bの反射光の位置の変化を左右の
ラインセンサ72a,72bで取り出す構成になってい
る。
【0046】また、左右のラインセンサ72a,72b
は図10に示すように左右の視線検出回路75a,75
bを介して輻輳角θF の演算回路76に接続されてい
る。そして、左右のラインセンサ72a,72bの出力
から視線検出回路75a,75bによって左右の視線方
向θR ,θL のデータが得られ、演算回路76ではこれ
らのθR ,θL の和として輻輳角θF が演算される。
【0047】さらに、演算回路76にはモータ回転量算
出部77を介してモータ駆動回路78に接続され、この
モータ駆動回路78にモータ65が接続されている。そ
して、演算回路76で求められた輻輳角θF に対応した
モータ回転量がモータ回転量算出部77で算出され、そ
の回転量を得るようにモータ駆動回路78が制御される
ようになっているする。
【0048】また、図11は視線検出装置の変形例を示
すものである。これは、ヘッド・マウテッド・ディスプ
レイ51の左目用ディスプレイ55および右目用ディス
プレイ56の片側にそれぞれCCDカメラ81が設けら
れている。そして、ヘッド・マウテッド・ディスプレイ
51の装着者の視線検出時にはCCDカメラ81によっ
てとらえた黒目(角膜)82の輪郭から検出する構成に
なっている。
【0049】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形
実施できることは勿論である。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば吊り上げ器本体における
腹腔内への挿入部に腹腔内を照明する照明手段ととも
に、腹腔内を観察する観察手段を設けたので、腹腔内の
治療部位全体を広範囲に観察することができるととも
に、腹腔内の患部を治療する術中に必要となる方向の術
野を的確に観察することができ、腹腔内の患部の治療作
業の作業能率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の第1の実施例の腹壁吊り上
げ器で腹壁を吊り上げている状態を示す側面図、(B)
は腹壁吊り上げ器で吊り上げた腹壁内に処置具が挿入さ
れた状態を示す斜視図。
【図2】 腹壁吊り上げ器の要部構成を示す概略構成
図。
【図3】 腹壁の手術状態を示す斜視図。
【図4】 本発明の第2の実施例の腹壁吊り上げ器で腹
壁を吊り上げている状態を示す側面図。
【図5】 外付け式の観察ユニットを示す概略構成図。
【図6】 観察光学系支持フレームの長穴を示す平面
図。
【図7】 本発明の第3の実施例を示すもので、(A)
は腹壁吊り上げ器本体の正面図、(B)は同側面図、
(C)は同平面図。
【図8】 腹壁吊り上げ器で腹壁を吊り上げている状態
を示す側面図。
【図9】 (A)は立体画像撮影装置のヘッド・マウテ
ッド・ディスプレイの概略構成図、(B)は立体画像撮
影装置の輻輳角可変機構を示す概略構成図、(C)は視
線検出装置の概略構成図。
【図10】 輻輳角の調整機構を示す概略構成図。
【図11】 視線検出装置の変形例を示す概略構成図。
【符号の説明】
2a…腹壁、2b…腹腔、6,101…吊り上げ器本
体、9…挿入部、10,106…照明窓(照明手段)、
11,107…観察窓(観察手段)、31…観察ユニッ
ト(観察手段)、102…支え部(挿入部)。
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】さらに、吊り上げ器本体6は略U字状のも
のに限定されるものではない。例えば、図7(A)乃至
図8に示す本発明の第3の実施例の構成にしてもよい。
これは、吊り上げ器本体101を体内で腹壁2aを支え
る支え部102と、図示しない吊り上げ器支え器具(例
えば肩胛骨挙上鉤)に引っ掛けるためのフック部103
と、支え部102とフック部103との間を連結する連
結部104とから構成したものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田 康弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 竹端 栄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 梅山 広一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 池田 裕一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 堀井 章弘 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 内山 直樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腹腔内に挿通する吊り上げ器本体と、腹
    壁の外部側に延出する延出部とにより腹壁を吊り上げる
    腹壁吊り上げ器において、前記吊り上げ器本体における
    腹腔内への挿入部に前記腹腔内を照明する照明手段とと
    もに、前記腹腔内を観察する観察手段を設けたことを特
    徴とする腹壁吊り上げ器。
JP35415993A 1993-12-28 1993-12-28 腹壁吊り上げ器 Withdrawn JPH07194602A (ja)

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