JPH07194001A - 配変バンク停止時の負荷移行手順作成方法及び負荷移行制御装置 - Google Patents

配変バンク停止時の負荷移行手順作成方法及び負荷移行制御装置

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JPH07194001A
JPH07194001A JP5332701A JP33270193A JPH07194001A JP H07194001 A JPH07194001 A JP H07194001A JP 5332701 A JP5332701 A JP 5332701A JP 33270193 A JP33270193 A JP 33270193A JP H07194001 A JPH07194001 A JP H07194001A
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汎 井上
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Shigeichi Sakae
繁市 寒河江
Hiroki Kono
弘樹 河野
Naoki Masuda
直毅 増田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配電用変電所の変電所停止時の負荷移行の手
順作成の簡単化とその手順に従った負荷移行を行わせた
い。 【構成】 変圧器1Bを停止させたい時に、制御所側か
らブス回し指定を可能にし、ブス回し指定があった場
合、営業所側ではブス回しによる負荷移行手順を優先的
に作成し、その後で配電線回しの負荷移行手順を作成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電用変電所の変圧器
を点検等の要因により停止させる時の負荷移行手順作成
方法及び負荷移行制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配電用変電所の変圧器停止時の負
荷移行のため配電線自動切替方法を図2、図3で説明す
る。図2は、配電用変電所1、2とその配電系統11、
12より成る広義の配電系統を示す図である。変電所1
は、2つの変圧器11B、12Bとを持ち、変電所2は
1つの変圧器21Bを持つ。通常、1つの変電所は、3
つの変圧器を持つ例が多い。従って、図2はあくまで説
明の便宜のためである。更に、変電所の各変圧器は、バ
ンクと呼ばれ、従って、変電所1は、2バンク#B−
1、#B−2を持つ例、変電所2は1バンク#B−1を
持つ例となる。
【0003】変電所1、2共に、送電線からの1次側ブ
ス1A、2A、配電系統側への2次側ブス1B、1C、
2Bとを持ち、変圧器11Bは遮断器111、112を
介してブス1A、1Bに接続され、変圧器12Bは遮断
器121、122を介してブス1A、1Cに接続され、
変圧器21Bは遮断器211、212を介してブス2
A、2Bに接続されてる。変電所1内では、バンク#B
−1と#B−2とは遮断器113とを介して連結してい
る。
【0004】変電所1のバンク#B−1はブス1B、1
Cからそれぞれ3つの遮断器(F111、F112、F
113)、(F121、F122、F123)を介して
配電線系統11へと連結している。変電所2のバンク#
B−1もブス2Bからの遮断器(F211、F212、
F213)を介して配電系統12へと連結している。
【0005】配電系統11は、各遮断器F111〜F1
23を介して配電を受ける線路L1〜L6を有する。線路
1〜L6は、それぞれ線路区分開閉器111−1〜12
3−3で区分され、配電線路への電力供給をはかる。配
電系統12も同様に、3つの線路L7〜L9と線路区分用
開閉器211−1〜213−3を持つ。
【0006】この様な系統例において、変電所1の変圧
器12Bを点検等の要因により停止する場合、該変圧器
より電力供給を受ける配電線用遮断器F121〜F12
3及びその下位の配電系統の負荷区間、即ち開閉器12
1−1〜121−3、122−1〜122−3、123
−1〜123−3、によって切り分け区分される負荷区
間へ他の配電系統から負荷供給を行うように、負荷移行
する必要がある。
【0007】負荷移行には、変圧器11B側に属する配
電系統から余分な電力をまわしてもらうやり方、他の変
電所に属する変圧器21B側に属する配電線系統から余
分な電力をまわしてもらうやり方がある。この負荷移行
のために、各配電系統相互間には各配電系統連係開閉器
(図2のT11〜T16)を設けてあるが、図1では図
面の簡明化のために省略してある。
【0008】従来の負荷移行制御装置では、負荷融通計
算により負荷移行手順を求めている。この負荷融通計算
による負荷移行手順とは、上記配電系統連係開閉器の選
択及びその投入手順を示したものである。この負荷融通
計算による負荷移行手順の求め方、及び負荷移行切替例
を以下で説明する。
【0009】先ず、停止対象変圧器12Bに属する配電
線遮断器F121〜F123に接続する、第1開閉器1
21−1、122−1、123−1を仮に切り状態にす
ることにより、その負荷側区間の電力供給を断わった状
態で負荷融通計算を施すことにより、変圧器12Bより
電力供給を受ける全配電線の全負荷区間を他の系統に切
替る手順を求める。切替手順が求められると当該切替手
順に従った系統切替操作を実施後、変圧器12Bの遮断
器F121、F122を開路することにより、変圧器を
停止状態とする。本方法により系統を切替えた後の状態
例を図2に示す。尚系統を切戻すときは基本的に切替る
ときの逆順序の操作手順により切戻しを行う。図2は図
1と同一の系統例を示し、図面記号も同一としているこ
とと図面を簡素化するため図1で省略していた、配電系
統関連係開閉器T11〜T16まを付加している。図2
においては、変圧器12Bに属する、配電線遮断器F1
21、F122、F123を介して電力供給を受けてい
る配電系統の負荷区間を、配電系統連係開閉器T11〜
T16を投入状態とすることにより負荷移行し停電を回
避している状態を示す。ここで負荷移行後の状態で、電
力供給元となっている変圧器、及び配電線が過負荷にな
らないように考慮することは、負荷融通計算の機能の一
部として考慮されていることは前提条件である。又、開
閉器T11〜T16の全てを投入としたがこれは負荷分
配の計算によって決まるものであり、本来は任意であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような方法により
停止変圧器の負荷移行を行った場合、停止変圧器に属す
る配電線と配電系統規模が大きくなる程、開閉器の入切
状態の組合せ数が膨大となり、処理能率の低下が顕じる
しくなり、又切替操作の手順数が多くなるという欠点を
もっている。
【0011】本発明の目的は、配電系統の標準運用形態
をくずさず、少ない操作手順で配電系統の切替及び切戻
操作を可能にする負荷移行手順作成方法及び負荷移行制
御装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、配電用変電所
のバンク区分された変圧器を停止する際の、負荷移行手
順作成方法において、停止する変圧器の負荷移行先とし
て、同一変電所内の母線連係遮断器投入による移行先変
圧器の指定であるブス回し指定、配電線の開閉器を介し
ての切替負荷量の指定である配電線回し指定との少なく
ともいずれか一方を指定し、その指定内容に従って負荷
移行手順を作成することとする。
【0013】更に本発明は、上記ブス回し指定、配電線
回しの指定は、制御所側にて行い、この指定を受けての
負荷移行手順の作成は、配電を担当する営業所側にて行
うこととする。
【0014】更に本発明は、上記負荷移行手順の作成で
は、ブス回し指定の有無、配電線回しの指定の有無をチ
ェックし、ブス回し指定があればこのブス回し指定によ
る負荷配分のための手順を優先的に求め、その後で配電
線回しの負荷配分のための手順を求めることとした。
【0015】更に本発明は、変圧器毎にバンク区分され
た複数の変電所と、変電所毎に、隣合うバンク相互を変
圧器の2次側で連結する母線連係遮断器と、各バンク毎
に変圧器の2次側に設けた配電線と、各配電線路区分の
開閉を行う線路区分開閉器と、配電線間の連係を行う連
係開閉器と、より成る配電系統に於て、バンク区分され
た変圧器の停止に先立って、停止する変圧器の負荷移行
先として、同一変電所内の母線連係遮断器投入による移
行先変圧器の指定であるブス回し指定、及び配電線の開
閉器を介しての切替負荷量の指定である配電線回し指定
を、制御所側にて設定する設定手段と、この設定内容に
従って負荷移行手順を作成する。営業所側に設けた作成
手段と、この負荷移行手順に従って母線連係遮断器及び
線路区分開閉器及び連係開閉器の選択的な投入を行う制
御手段と、より成る。
【0016】更に本発明は、変圧器毎にバンク区分され
た複数の変電所と、変電所毎に、隣合うバンク相互を変
圧器の2次側で連結する母線連係遮断器と、各バンク毎
に変圧器の2次側に設けた配電線と、各配電線路区分の
開閉を行う線路区分開閉器と、配電線間の連係を行う連
係開閉器と、より成る配電系統に於て、バンク区分され
た変圧器の停止に先立って、停止する変圧器の負荷移行
先として、同一変電所内の母線連係遮断器投入による移
行先変圧器の指定であるブス回し指定、及び配電線の開
閉器を介しての切替負荷量の指定である配電線回し指定
を、制御所側にて設定する設定手段と、この設定内容に
従ってブス回し指定の有無、配電線回し指定をチェック
し、ブス回し指定があればこのブス回し指定による負荷
配分のための手順を優先的に求め、その後で配電線回し
の負荷配分のための手順を求めて負荷移行手順を作成す
る、営業所側にて設けた作成手段と、この負荷移行手順
に従ってブス回し指定では該当する連係遮断器の投入を
行ってバス回し負荷移行制御を行い、配電線回し指定で
は該当する線路区分開閉器及び連係開閉器の投入を行っ
て配電線回し負荷移行制御を行う。制御手段と、より成
る。
【0017】更に本発明は、上記ブス回しでの連係遮断
器の投入制御は制御所から行い、配電線回1での線路区
分開閉器及び連係開閉器の投入制御は営業所から行うよ
うにした。
【0018】
【作用】本発明によれば、停止変圧器の指定のみでな
く、ブス回し及び配電線回しをも指定可能となり、負荷
移行手順の作成が簡単になる。
【0019】更にそうした負荷移行手順に従っての負荷
移行制御を達成する。
【0020】
【実施例】変電所内の変圧器を停止させる場合の負荷移
行のためには、電力会社における業務区分を考慮する必
要がある。変電所の管轄は制御所側によって行われ、配
電系統の管轄は各担当営業所によって行われる。これを
システム図として示したのが図4である。制御所側に
は、監視制御装置20があり、送電系統の監視と共に変
電所の監視及び制御を行っている。各営業所(A、B、
……、C)側には、それぞれ担当する配電系統の監視及
び制御を行う監視制御装置21、22、……、23があ
る。制御所側監視制御装置20は、停止変圧器の属する
営業所の監視制御装置(例えば21)へ、変圧器停止す
る旨と、その変圧器番号、及びブス回しの可否と、ブス
回し可での回し先のブス番号、配電線回しの可否と、配
電線回しの指示とを設定して送る。これを受信した監視
制御装置21は切替操作手順を作成し、この作成した手
順に従って負荷配分の切替えを行う。
【0021】かかる制御所側と営業所側との全体の処理
フローを図5に示す。制御所側では、変圧器停止計画を
作成し(ステップS1)、停止作業に先立ってブス回し
移行先バンク指定及び配電線回しの移行量の設定を行い
(ステップS2)、これを伝送線(有線、無線のどちら
でもよい)を介して担当営業所の監視制御装置21へ送
る(ステップS3)。監視制御装置21は、これを受信
し(ステップS4)、切替操作手順を作成し(ステップ
S5)、更にその手順に従っての負荷配分のため切替制
御を行う(ステップS6)但し、ブス回しの場合には母
線連係遮断器113を投入することになるがこの投入制
御は業務分担としては制御所側に属することが多い。こ
うした場合は、ブス回しによる母線連係遮断器113の
投入制御は営業所側からは行わず、営業所側では配電線
回しのための負荷移行制御を行う。
【0022】尚、営業所とは、図2の例では、2つの変
電所1、2からの2つの配電系統11、12を管轄する
部署を云う。そして、この営業所には、1つの監視制御
装置(例えば21)が設けられ、負荷配分及び移行制御
を行う。1つの営業所が配電系統をどれだけ管轄するか
は任意であり、地域的、電力政策的に定められるもので
ある。
【0023】ここで、制御所側で設定するブス回し移行
先バンク指定(ブス回し指定のこと)とは変圧器の2次
ブス間の連係遮断器を投入することにより負荷移行を行
うときの移行先変圧器の指定有無の指定を云う。例え
ば、図2の系統によれば、2次ブス間の連係遮断器と
は、遮断器113のことであり、移行先変圧器とは、変
圧器11Bのことである。更に、図2では、変電所1と
2との間には変電所レベルでは連係遮断器113の如き
ものは存在せず、図3に示す如く配電系統間の連係開閉
器T12、T13、T16で、配電系統11と12との
間が結ばれているだけである。従って、図2の如き構成
では、変電所1側の内部での#B−1→#B−2又は#
B−2→#B−1へのブス回しのみが指定可能と云うこ
とができる。
【0024】更に、配電所回しの移行量設定(配電線回
し指定のこと)とは、配電系統の線路用区分開閉器ある
いは配電系統間の連係開閉器操作により負荷移行を行う
負荷量の設定の有無の指定を云う。図2の例でみるに、
線路用区分開閉器とは、111−1〜111−3〜12
3−1〜123−3のことであり、配電系統間の連係開
閉器とは、図3の例でみるに、T11〜T16のことで
ある。
【0025】配電用変電所の変圧器が停止時には上記2
種の情報の設定有無の状態に合わせ系統切替手順を求め
るものであり、図1にそのブロック図を示す。図1にお
いてブロックaはブス回し移行先バンク指定有無を判定
するブロックで、指定があるときはブロックbに、指定
がないときは、ブロックcの機能へ移行する判断機能を
示す。
【0026】ブロックbは配電線回しの移行量の設定有
無を判定するブロックで、設定があるときはブロックj
に、指定がないときはブロックdの機能に移行する判断
機能を示す。ブロックcはブロックbと同じ配電線回し
の移行量の設定有無を判定するブロックで、指定がある
ときは、ブロックhに移行し、指定がないときは、ブロ
ックgに移行する判断を示す。ブロックdは、ブス回し
の移行先バンク指定があり、配電線回しの移行量設定が
されていないときは、ブス回し移行先バンクの予備力に
合わせ配電線単位の切替をする配電線を決定するブロッ
クで以下の手順により決定する。 (1)、ブス回し移行先バンクの予備力を求める。 (予備力)=(設備許容量)−(移行先バンクの現在負
荷又は予測負荷)。 (2)、停止変圧器の2次側に接続される配電線の組合
せと組合せ毎の配電線負荷量の和を求める。 (3)、(1)で求めた予備力以外で(2)で求めた和
が最も大きな配電線の組合せを決定し当該配電線をブス
回しによる切替配電線と決定し、他の配電線は配電線回
しによる切替配電線として決定する。
【0027】(1)〜(3)の決定例を図6に示す。図
6に於て、1Bが停止変圧器(図2と逆であるが考え方
は同じ)で2Bがブス回し移行先バンクと指定されたと
き、変圧器2Bの予備力は200−145=55Aとな
る(ここで、変圧器2Bの設備容量が200Aである
と、現在使用電流が145Aであるとしている)。一方
停止変圧器1Bに接続される配電線遮断器F11、F1
2、F13の電流容量は10A、20A、30Aとする
と、この3つの組合せは図6に示す7通りがあり、それ
ぞれの組合せ毎の配電線電流の和はそれぞれの組合せ毎
の合計電流欄に示す値となる。このとき、変圧器2Bの
予備力以外で合計電流の和も最も大きな配電線の遮断器
F12とF13の組合せがブス回しによる一括切替対象
配電線として決定する。図1に戻り、ブロックeは、ブ
ス回しによる切替配電線が摘出されたか否かを判断する
ブロックで、摘出されなかったときはブロックgへ、摘
手されたときはブロックfの機能へ移行する判断ブロッ
クである。
【0028】ブロックfはブロックdによりブス回し対
象とならなかった配電線の負荷区間に負荷融通計算を施
し切替手順を求めるブロックでありブロックdでブス回
し決定配電線は対象外となるため、処理能率がよくなり
求める手順数も最小化を図ることができる。又、ブス回
しにより停止変圧器に属する全配電線が切替可能なとき
には、切替前の配電系統の運用形態を変えずに切替が可
能となる。
【0029】ブロックgはブス回し切替先バンク指定も
なく、配電線回しの移行量設定もないときの機能ブロッ
クで、停止変圧器に属する配電線の全ての負荷区間に対
し融通計算を施すことにより切替手順をもとめる機能ブ
ロックであり、従来技術で述べた、手法により切替手順
を求める場合に相当する。ブロックhは、ブス回し移行
先バンク指定がなく配電線回しの移行負荷量が設定され
ている場合の切替対象負荷量を求めるブロックで以下の
手順により決定する。 (1)、停止変圧器の2次側に接続される配電線の組合
せと組合せ毎の配電線負荷量の和を求める。 (2)、(1)で求めた電流和が配電線回しとして設定
された移行量以上で設定値に最も近い組合の配電線を配
電線回しの切替対象配電線と決定し、他の配電線はブス
回しによる切替配電線として決定する。 (1)〜(2)の決定例を図7に示す。図7に於て変圧
器1Bが停止変圧器で変圧器1Bより電力供給を受ける
配電線F11、F12、F13の総負荷180Aのうち
100Aのうち100A相当以上の負荷区間を他の配電
線に負荷移行できれば残存負荷はブス回しにより切替で
きることを示す例であり、それぞれの配電線の組合せの
中で配電線F11とF12の組合が上記(2)の条件に
合致する組合せであることを示している。
【0030】図1に戻り、ブロックiは、ブロックhに
より摘出された配電線の負荷区間に負荷融通計算を施し
切替手順を求めるブロックであり、ブロックfの機能と
同様、処理性の向上と手順数の最小化を図ることができ
る。又、ブロックfとiは、切替対象配電線を指定し、
負荷融通計算を行うという点で同一の機能ブロックであ
る。
【0031】ブロックjは、ブス回し移行先バンク指定
も、配電線回しの移行量設定もあるときの機能ブロック
であり、以下の手順により切替対象配電線と決定する。 (1)、配電線回しの切替対象配電線を決定する。 (2)、上記(1)で決定した配電線を除外したり残り
の配電線に対しブス回し切替対象配電線を決定する。 (3)、上記(1)(2)で選択されなかった配電線は
全て配電線回しの切替対象配電線として決定する。 (1)〜(3)の決定例を図8に示す。図8に於て変圧
器1Bが停止変圧器で変圧器2Bがブス回し移行先変圧
器として指定され、且つ配電線回し負荷移行量が60A
以上と設定された時の例を示すものである。
【0032】先ず配電線回しの切替配電線を図1で説明
した手段と同じ手段で決定しF12を選定し、その後、
残りのF11とF13についてブス回し切替対象配電線
を図6で説明した手段と同じ手段で決定している例を示
す。
【0033】以上、図1を用いた実施例として説明した
ように、ブス回し移行先バンク指定、或は、配電線回し
移行量を外部設定することにより、配電系統の連係開閉
器、線路用区分開閉器を用いて系統切替する対象配電線
を限定することができ、負荷移行のため負荷融通計算の
処理性を向上させることと、切替手順数を減らす効果が
期待できる。本実施例では変圧器1台当り、3配電線の
例で説明したが一般に配電用変電所は1変電所当り3変
圧器、10配電線/変圧器が多く、系統規模が大きくな
る程、本発明の効果は顕著となる。
【0034】図9は、図1に従った制御所側と営業所側
との関連図を示す。形態1とは、ブス回しのみの指定例
であり、制御所側では変圧器点検計画を立案し、これに
従って停止変圧器の指定及びこの変圧器相当の配電系統
へ負荷供給する移行変圧器の指定を行う。この指定した
ブス回し指定を営業所側に送り、営業所側ではブス回し
配電所の決定と他の配電線の切替手順を作成する。この
結果を制御所側へ送り、制御所側では、母線連係遮断器
を投入すると共に、営業所側へ負荷移行手順内容の了解
を伝える。営業所側では、自己の担当する開閉器の操作
を負荷移行手順に従って行う。
【0035】形態2とはブス回しと配電線回しとの指定
を制御所側から行う例であり、形態3とはブス回しの指
定がなく従来と同じように停止変圧器のみを指定し、営
業所側で負荷配分を決定する例である。形態2、3の詳
細は省略する。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、変圧器の
停止に伴う配電系統の負荷区間切替時に於て、外部より
ブス回し切替先バンク指定、配電線回しの負荷移行量の
2つの情報を与えることにより、切替対象配電線を特定
した切替手順が求められるため、処理性の向上と切替手
順数を減らす効果が得られる。又系統切戻手順は基本的
には切替手順の逆手順となるため、切替時得られた効果
の倍増化が期待できる。一方、外部設定情報がないとき
は従来技術と等価技術レベルが維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切替手順作成処理フローチャートを示
す図である。
【図2】変電所及び配電系統を示す図である。
【図3】変圧器停止時の配電系統切替の説明図である。
【図4】制御所側と営業所側との監視制御システム図で
ある。
【図5】本発明の制御所側と営業所側との全体処理フロ
ーチャートを示す図である。
【図6】本発明のブス回し切替配電線の決定例を示す図
である。
【図7】本発明の配電線回しによる切替配電線の決定例
を示す図である。
【図8】本発明のブス回し切替先変圧器指定と配電線回
し負荷移行量の量設定があるときの切替配電線の決定例
を示す図である。
【図9】本発明の制御所側及び営業所側での負荷配分形
態及び処理手順を示す図である。
【符号の説明】
1、2 変電所 11、12 配電系統 11B、12B、21B 変圧器 1A、2A 変圧器一次側ブス 1B、1C、2B 変圧器二次ブス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000006013 三菱電機株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 (72)発明者 井上 汎 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 江川 進 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 信方 智彰 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 寒河江 繁市 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 河野 弘樹 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事業所内 (72)発明者 増田 直毅 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番2 号 三菱電機株式会社制御製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電用変電所のバンク区分された変圧器
    を停止する際の、負荷移行手順作成方法に於て、停止す
    る変圧器の負荷移行先として、同一変電所内の母線連係
    遮断器投入による移行先変圧器の指定であるブス回し指
    定、配電線の開閉器を介しての切替負荷量の指定である
    配電線回し指定との少なくともいずれか一方を指定し、
    その指定内容に従って負荷移行手順を作成することとす
    る配変バンク停止時の負荷移行手順作成方法。
  2. 【請求項2】 上記ブス回し指定、配電線回しの指定
    は、制御所側にて行い、この指定を受けての負荷移行手
    順の作成は、配電を担当する営業所側にて行うこととす
    る請求項1の配変バンク停止時の負荷移行手順作成方
    法。
  3. 【請求項3】 上記負荷移行手順の作成では、ブス回し
    指定の有無、配電線回しの指定の有無をチェックし、ブ
    ス回し指定があればこのブス回し指定による負荷配分の
    ための手順を優先的に求め、その後で配電線回しの負荷
    配分のための手順を求めることとした請求項1又は2の
    配変バンク停止時の負荷移行手順作成方法。
  4. 【請求項4】 変圧器毎にバンク区分された複数の変電
    所と、変電所毎に、隣合うバンク相互を変圧器の2次側
    で連結する母線連係遮断器と、各バンク毎に変圧器の2
    次側に設けた配電線と、各配電線路区分の開閉を行う線
    路区分開閉器と、配電線間の連係を行う連係開閉器と、
    より成る配電系統に於て、バンク区分された変圧器の停
    止に先立って、停止する変圧器の負荷移行先として、同
    一変電所内の母線連係遮断器投入による移行先変圧器の
    指定であるブス回し指定、及び配電線の開閉器を介して
    の切替負荷量の指定である配電線回し指定を、制御所側
    にて設定する設定手段と、この設定内容に従って負荷移
    行手順を作成する営業所側に設けた作成手段と、この負
    荷移行手順に従って母線連係遮断器及び線路区分開閉器
    及び連係開閉器の選択的な投入を行う制御手段と、より
    成る配変バンク停止時の負荷移行制御装置。
  5. 【請求項5】 変圧器毎にバンク区分された複数の変電
    所と、変電所毎に、隣合うバンク相互を変圧器の2次側
    で連結する母線連係遮断器と、各バンク毎に変圧器の2
    次側に設けた配電線と、各配電線路区分の開閉を行う線
    路区分開閉器と、配電線間の連係を行う連係開閉器と、
    より成る配電系統に於て、バンク区分された変圧器の停
    止に先立って、停止する変圧器の負荷移行先として、同
    一変電所内の母線連係遮断器投入による移行先変圧器の
    指定であるブス回し指定、及び配電線の開閉器を介して
    の切替負荷量の指定である配電線回し指定を、制御所側
    にて設定する設定手段と、この設定内容に従ってブス回
    し指定の有無、配電線回し指定をチェックし、ブス回し
    指定があればこのブス回し指定による負荷配分のための
    手順を優先的に求め、その後で配電線回しの負荷配分の
    ための手順を求めて負荷移行手順を作成する、営業所側
    にて設けた作成手段と、この負荷移行手順に従ってブス
    回し指定では該当する連係遮断器の投入を行ってバス回
    し負荷移行制御を行い、配電線回し指定では該当する線
    路区分開閉器及び連係開閉器の投入を行って配電線回し
    負荷移行制御を行う制御手段と、より成る配変バンク停
    止時の負荷移行制御装置。
  6. 【請求項6】 上記ブス回しでの連係遮断器の投入制御
    は制御所から行い、配電線回1での線路区分開閉器及び
    連係開閉器の投入制御は営業所から行うようにした請求
    項4又は5の配変バンク停止時の負荷移行制御装置。
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CN117293823A (zh) * 2023-11-21 2023-12-26 国网浙江省电力有限公司金华供电公司 台区间使用交直流互济装置进行电能传输的需求定位方法

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