JPH07191758A - 混合ガスのカロリー制御装置 - Google Patents

混合ガスのカロリー制御装置

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JPH07191758A
JPH07191758A JP33283093A JP33283093A JPH07191758A JP H07191758 A JPH07191758 A JP H07191758A JP 33283093 A JP33283093 A JP 33283093A JP 33283093 A JP33283093 A JP 33283093A JP H07191758 A JPH07191758 A JP H07191758A
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flow
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料ガス及び空気等の混合ガスのカロリー制
御装置において、低流量領域の流量制御精度を向上して
カロリー制御精度を向上する。 【構成】 広測定レンジ流量計4A’の測定値QA0が所
定値Q1以下の低流量領域において、流量調節計6Aが制
御弁5Aを閉鎖制御し流量調節計6aが制御弁5aを出力
すべき混合ガス中のガスの流量QAに応じて開制御し、
供給源1Aからのガスを小容量配管3aのみを介して供給
する。Q1以上の領域において、制御弁5aを流量Q1
なるように保持し制御弁5Aを流量QA−Q1となるよう
に制御し、大容量及び小容量配管3A、3aの両方からガ
スを供給する。流量計4A’、4aの測定値QA0、Qa1
比率計13AB、13abを介して流量調節計6B、6bに供
給され、ブロワー1Bからの空気の流量が混合比率(空
気/ガス)に応じた流量となるように制御弁5B、5b
制御する。流量制御されたガスと空気がミキサー7ab
ABで混合されバーナーに供給される。低流量領域で低
精度の広測定レンジ流量計を該領域の制御に用いていな
いのでガスの流量制御精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、混合ガスのカロリー制
御装置に関し、特に、鉄鋼、電力等の燃料設備におい
て、高カロリーガスを適正な低カロリーの希釈ガスにす
るためのカロリー制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】希釈ガス(燃料ガスと空気との混合ガ
ス)に限らず、複数の異種ガスの混合ガスのカロリーを
制御することが、該ガスが供給されて消費される設備
(例えば、加熱炉、ボイラー)において、省エネルギー
の面及び安全性の面から重要な問題である。例えば加熱
炉を例にとると、加熱炉の下工程負荷により燃焼量が大
きく変動する。この変動量はターンダウンとして一般に
知られており、このターンダウンにより混合ガスのカロ
リーが変動すると、その変動分は燃焼用空気を余分に富
加させ、この余分な空気により燃料消費が必要以上に増
加してエネルギー消費が増大する。逆に、燃焼用空気を
富加させなければ空気不足燃焼となり、燃焼しない未燃
成分が煙突等から排出されるが、この未燃成分の割合が
大きくなれば、バックファイアーや爆発が生じてしまう
場合もある。低カロリーガス及び高カロリーガスからな
る混合ガスのカロリー制御方式が、特開昭61−670
2号公報等に開示されており、該方式は、混合ガスの吐
出圧力から負荷変動を検出し、その変動に応じて低カロ
リーガスの流量を制御し、混合ガスのカロリー変動幅に
応じて変化するゲインで高カロリーガスの流量を制御
し、混合ガスのカロリーが所定値となるようにフィード
バック制御するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
例の制御方式は、ターンダウンレシヨが比較的小さいと
きにのみしか採用できないものである。すなわち、ガス
の流量測定には通常オリフィス型の差圧流量計が用いら
れるが、この流量計は、測定レンジの10%以下は測定
誤差が大きくなるため流量の正確な測定ができない。し
たがって測定レンジの10%以下までターンダウンを求
める場合は、低流量領域での混合精度が得られないとい
う問題点があった。したがって本発明の目的は、混合ガ
スのカロリー制御装置において、低流量領域においても
ガスの混合精度を高くできるようにすることによって混
合ガスのカロリー制御の精度を向上できるようにするこ
とである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明の混合ガスのカロリー制御装置は、第1
のガスを分配して供給するための大容量の第1の配管及
び小容量の第2の配管と、第2のガスを分配して供給す
るための大容量の第3の配管と小容量の第4の配管と、
第1の配管及び第2の配管にそれぞれ介在され、第1の
ガスの流量を制御するための第1及び第2の制御弁と、
第3の配管及び第4の配管にそれぞれ介在され、第2の
ガスの流量を制御するための第3及び第4の制御弁と、
第1、第2、第3及び第4の制御弁を介して第1、第
2、第3及び第4の配管から供給された第1及び第2の
ガスを混合して出力配管に供給するためのミキサー手段
と、第1及び第2の配管に流れる第1のガスの流量を測
定するための第1及び第2の流量計と、第3及び第4の
配管に流れる第2のガスの流量を測定するための第3及
び第4の流量計と、出力配管に流れる混合ガスの流量を
測定するための第5の流量計と、第1、第2、第3、第
4及び第5の流量計の測定値、出力配管から供給される
べき混合ガスの流量、並びに該混合ガスに対する第1及
び第2のガスの第1及び第2の比率にしたがって、第
1、第2、第3及び第4の制御弁の開度を制御するため
の制御手段であって、第5の流量計の測定値が所定値以
下の場合、第1及び第3の制御弁を閉じた状態に制御
し、かつ第2及び第4の流量計の測定値が、出力配管か
ら供給されるべき混合ガスの流量に第1及び第2の比率
を乗算した流量値となるように、第2及び第4の制御弁
を制御し、第5の流量計の測定値が所定値以上の場合、
第2及び第4の制御弁を閉じた状態に制御し、かつ第1
及び第3の流量計の測定値が、出力配管から供給される
べき混合ガスの流量に第1及び第2の比率を乗算した流
量値となるように、第1及び第3の制御弁を制御するよ
う構成されている制御手段とを備えていることを特徴と
している。
【0005】また、本発明の他の混合ガスのカロリー制
御装置においては、第1のガスを分配して供給するため
の大容量の第1の配管及び小容量の第2の配管と、第2
のガスを分配して供給するための大容量の第3の配管と
小容量の第4の配管と、第1の配管及び第2の配管にそ
れぞれ介在され、第1のガスの流量を制御するための第
1及び第2の制御弁と、第3の配管及び第4の配管にそ
れぞれ介在され、第2のガスの流量を制御するための第
3及び第4の制御弁と、第1、第2、第3及び第4の制
御弁を介して第1、第2、第3及び第4の配管から供給
された第1及び第2のガスを混合して出力配管に供給す
るためのミキサー手段と、第1のガスの供給源から第1
及び第2の配管の両方に供給される第1のガスの元流量
を測定するための第1の流量計、及び第2の配管に供給
される第1のガスの流量を測定するための第2の流量計
と、第2のガスの供給源から第3及び第4の配管の両方
に供給される第2のガスの元流量を測定するための第3
の流量計、及び第4の配管に供給される第2のガスの流
量を測定するための第4の流量計と、第1、第2、第3
及び第4の流量計の測定値、出力配管から供給されるべ
き混合ガス中の第1のガスの流量、並びに該混合ガス中
の第1のガスと第2のガスとの混合比率にしたがって、
第1、第2、第3及び第4の制御弁の開度を制御するた
めの制御手段であって、第1の流量計の測定値が所定値
以下の場合は、第1の制御弁を閉じた状態に制御し、か
つ第2の流量計の測定値が出力配管から供給されるべき
混合ガスの中の第1のガスの流量となるように第2の制
御弁を制御し、第1の流量計の測定値が所定値以上の場
合は、第2の流量計の測定値が該所定値を保持するよう
に第2の制御弁を制御し、かつ第1の配管を流れる第1
のガスが、出力配管から供給されるべき混合ガス中の第
1のガスの流量と該所定値との差の流量となるように第
1の制御弁を制御し、第3及び第4の流量計の測定値
が、第1及び第2の流量計の測定値に混合比率を乗算し
た流量となるように第3及び第4の制御弁を制御するよ
う構成されている制御手段とを備えていることを特徴と
している。
【0006】すなわち本発明は、混合すべきガスそれぞ
れを大容量配管と小容量配管とを介してミキサー手段に
導き、出力配管から供給される混合ガスの流量または該
混合ガス中の所定のガスの流量を監視し、該流量が低流
量領域にある場合は小容量配管のみを介して混合すべき
複数のガスがミキサー手段に供給されるようにすること
を特徴としており、大容量配管用の測定レンジが広い流
量計の測定値を低流量領域において実質的に用いないよ
うにしたことにより、低流量領域における測定精度が向
上でき、それによりガスの混合精度が向上できるように
したことを特徴としている。
【0007】
【実施例】図1には、本発明の一実施例の2分配混合方
式に基づく混合ガスのカロリー制御装置が記載されてお
り、図1において、1AはLPGガス等のガスAを供給
するためのガス供給源であり、該ガスAは、安全遮断弁
Aを介して大容量配管3Aに供給され、さらにその一部
が小容量配管3aへ分配される。大容量配管3Aには、
測定レンジの広い流量計4A及び制御弁5Aが介装されて
おり、同様に、小容量配管3aにも、測定レンジの狭い
流量計4a及び制御弁5aが介装されている。制御弁
A、5aは、流量調節計(FIC)6A、6aによって弁
の開度がそれぞれ制御される。1Bは、ガスAに混合す
る空気Bを供給するためのブロアーであり、ブロアーか
らの空気は大容量配管3Bと小容量配管3bとに分配され
る。そしてガスAの場合と同様に、それぞれの配管3B
及び3bは、測定レンジの広い流量計4B、制御弁5B
び流量調節計6B、並びに測定レンジの小さい流量計
b、制御弁5b及び流量調節計6bを備えている。
【0008】さらに、大容量配管3A、3Bと小容量配管
a、3b中のガスAと空気Bとを大容量配管、小容量配
管毎に混合するための大容量のミキサー7AB、小容量の
ミキサー7abを備えており、それぞれのミキサーにおい
て混合された希釈ガスは1つの出力配管に集められ、流
量計8及び負荷変動を圧力変化で検出するための圧力計
9を介して加熱炉等のバーナー(不図示)に供給され
る。圧力計9の出力は圧力調節計10に供給され、該圧
力調節計は出力配管を流れる希釈ガスの圧力を調節する
ため出力を発生する。圧力調節計10からの出力は、結
果として出力配管から供給される希釈ガスの流量を調節
するための流量調節計11に供給され、該流量調節計1
1において圧力/流量変換が行われ、出力配管から供給
されるべき希釈ガスの流量が比率計12Aa、12Bbに供
給される。また流量調節計11は、流量計8の流量を監
視し、該測定値が所定値以下か否かの信号も比率計12
Aa、12Bbに供給する。ガスAの流量を制御するための
流量調節計6A、6aは、比率計12Aaの出力と流量計4
A、4aの測定値に応じて制御弁5A、5aの開度を制御
し、また空気Bの流量を調節するための流量調節計
B、6bは、比率計12Bbの出力と流量計4B、4bの測
定値に応じて制御弁5B、5bの開度を制御する。
【0009】このように構成された実施例の動作を、図
2(A)〜(C)のグラフを参照して以下に詳細に説明
する。なお、ガスAの小容量配管3a及び空気B小容量
配管3bの最大流量は、ガスAの大容量配管3Aの最大流
量QMAXA及び空気Bの最大流量QMAXB、すなわち流量計
A及び4Bの測定レンジ(フルスケール)の例えば15
%であるように、それぞれ設定されているものとする。
また、ミキサー7ABから出力配管を介してバーナーに供
給される希釈ガス流量QAB(すなわち流量計8の測定
値)が、図2(A)に説明のために模式的示されるよう
に、圧力調節計10の出力によって変化するよう制御さ
れるものとし、さらに比率計12Aa、12Bbには、出力
配管から出力すべき希釈ガスに対する該希釈ガス中のガ
スAの比率RA、空気Bの比率RBが予め設定されている
ものとする。したがって、希釈ガス中のガスA及び空気
BをそれぞれQA、QBとすると、 QA=RAABB=RBAB で表される。
【0010】ガスA及び空気Bがガス供給源1A及びブ
ロワー1Bから供給されるが、流量調節計11は流量計
8の測定値QABを監視し、該測定値が流量計8のフルレ
ンジの例えば15%である所定値Q以下の場合、小容量
配管3a、3bを介してのみガスA及び空気Bが供給され
るように制御する。すなわち流量調節計11は、供給す
べき希釈ガスの流量QABとともに流量計8の測定値が所
定値Q以上か否かの信号を、比率計12Aa、12Bbに対
して供給する。これら比率計はそれぞれ、 QAB×RAAB×RB の演算を実行し、かつ流量計8の測定値が所定値Q以下
であることを表す信号が供給されている場合には、得ら
れた演算結果を小容量配管に設けられた流量調節計
a、6bに対して供給する。これにより流量調節計
a、6bは、流量計4a、4bの測定値Qa1、Qb1が Qa1=QA=RAABb1=QB=RBAB となるように、制御弁5a、5bの開度を制御する。この
とき、大容量配管3A、3Bの制御弁5A、5Bは閉じたま
まの状態に制御される。したがって希釈ガスの供給量Q
ABがQ以下、すなわち希釈ガス中のガスAの流量QA
AQ以下である期間(0〜t1)においては、図2
(B)及び(C)に示されるように、ガスAは小容量配
管3aを介してのみ供給される。
【0011】その後の小容量配管3a、3bの流量Qa1
b1が増加し、時点t1でこれら流量Qa1、Qb1がR
AQ、RBQに到達すると、出力配管に設けられた流量計
8の測定値QABは QAB=RAQ+RBQ=Q ∵ RA+RB=1 となるので、流量調節計11は、出力配管から供給すべ
き希釈ガスの流量QABを比率計12Aa、12Bbを介して
大容量配管の流量調節計6A、6Bのみに伝達し、これら
流量調節計は流量計4A、4Bの測定値QA1、QB1が QA1=QA=RAABB1=QB=RBAB となるように、制御弁5A、5Bの開度を制御する。それ
とともに制御弁5a、5bは閉鎖制御され、したがって流
量計8の測定値QABがQ以上の期間(t1〜t2)におい
ては、ガスA及び空気Bは大容量配管3A及び3Bを介し
てのみ供給される。時点t2以降においては、流量計8
の測定値がQ以下となり、したがって流量調節計11の
作用により、再び小容量配管3a、3bを介してのみガス
A及び空気Bが供給される。このようにして流量制御さ
れたガスA及び空気Bは、大容量配管及び小容量配管毎
にミキサー7AB、7abで混合され、出力配管を介してバ
ーナー等に供給される。
【0012】以上のように、図1に示された実施例にお
いて、ガスA及び空気Bは、希釈ガスが所定の流量Q以
下の低流量領域では小容量配管3a、3bのみを介して供
給され、所定流量Q以上の領域では大容量配管3A、3B
のみを介して供給される。そして、測定レンジが広い流
量計8は、希釈ガスの流量が所定値Q以下か否かを監視
し、それにより大容量配管と小容量配管とを切り替える
ために用いられているだけであり、かつ低流量領域にお
いては測定レンジが低い流量計4a、4bのみを用いて流
量制御を行っているので、低流量領域の流量制御が高精
度で実行できる。
【0013】図3には本発明の他の実施例の混合ガスの
カロリー制御装置が記載されており、図3において、図
1に示した実施例と同一又はほぼ同一な機能の構成要素
には同一の参照番号が付されている。図3の実施例にお
いては、図1における流量計4A、4Bを、大容量配管か
ら小容量配管にガスを分配する前のガスの元流量を測定
する流量計4A’、4B’として配設し、図1における流
量計8を削除している。また、流量計4A’と流量調節
計6Bとの間に混合比率計(R)13ABを、流量計4a
流量調節計6bとの間に混合比率計13abを設けてい
る。流量調節計6A、6B、6a、6bはインテリジェント
型の調節計であって、マイクロプロセッサを内蔵して四
則演算やシーケンス制御機能を有している。そして、流
量調節計6Aが、流量計4A’及び4aの測定値並びに圧
力調節計10の出力に応じて制御弁5Aを制御し、流量
調節計6Bが、流量計4B’及び4bの測定値並びに混合
比率計13ABの出力に応じて制御弁5Bを制御し、流量
調節計6aが、流量計4aの測定値及び圧力調節計10の
出力に応じて制御弁5aを制御し、流量調節計6bが、流
量計4bの測定値及び混合比率計13abの出力に応じて
制御弁5bを制御するように構成されている。
【0014】混合比率計13AB、13abには共に、ガス
Aに対する空気Bの混合比率Rが設定され、混合比率計
13ABは、流量計4A’からのガスAの測定値に混合比
率Rを乗算して空気Bの大容量の流量調節計6Bに供給
し、混合比率計13abは、流量計4aからのガスAの測
定値に混合比率Rを乗算して空気Bの小容量の流量調節
計6bに供給するよう構成されている。さらにこの実施
例においては、小容量のミキサー7abで混合されたガス
をガスA用の大容量配管3Aに導き、そして大容量のミ
キサー7ABにおいて、大容量配管3Aからの空気が少量
混入されたガスと大容量配管3Bからの空気とが混合さ
れるよう構成されている。なお、14はミキサー7AB
直前の大容量配管3Aに介装されているチャッキ逆止弁
であり、また15B、16B、17Bは、ブロワー1Bの回
転数を制御してブロワーからの空気圧が所定値となるよ
うに制御するための、圧力計、圧力調節計、ブロワー回
転数制御装置(BRC)である。
【0015】このように構成された実施例の動作を、図
4(A)〜(C)のグラフを参照して以下に説明する。
なおこの実施例においても、ガスAの小容量配管3a
び空気Bの小容量配管3bの最大流量は、ガスAの大容
量配管3Aの最大流量QMAXA及び空気Bの最大流量Q
MAXB、すなわち流量計4A’及び4B’の測定レンジ(フ
ルスケール)の例えば15%であるように、それぞれ設
定されているものとする。また、ミキサー7ABから出力
配管を介してバーナー(不図示)に供給される希釈ガス
中のガスAの流量QAが、図4(A)に説明のために模
式的に示されるように、圧力調節計10からの出力によ
って変化するものとし、さらに、出力配管からの希釈ガ
スのガスAに対する空気の混合比率Rが混合比率計13
AB、13abに予め設定されているものとする。ガスA及
び空気がガス供給源1A及びブロワー1Bから供給され、
流量計4A’、4B’においてガスAの流量QA1、空気B
の流量QB1が測定されるが、まず、ガスAの流量制御に
ついて説明する。
【0016】流量調節計6Aは、流量計4A’の測定値Q
A0を監視し、該測定値が、流量計4A’のフルレンジの
15%に対応する所定値Q1以下の場合、大容量配管3A
の制御弁5Aを閉じたままの状態に保持するよう制御す
る。一方、小容量配管3aの流量調節計6aは、流量計4
aの測定値が図4(A)に示される設定値に従った値と
なるように、制御弁5aの開度を制御し、ガス供給量が
少ない所定期間(0〜t1)においては、図4(B)及
び(C)に示すようにガスAは小容量配管3aを介して
のみ供給される。したがって、小容量配管3aの流量Q
a1は Qa1=QA0 で表される。その後の制御により、小容量配管3aの流
量Qa1が増加し、時点t1で該流量Qa1がガスAの最大
流量QMAXAの15%である所定値Q1になると、流量計
A’の測定値QA0が所定値Q1となる。従って、時点t
1以降においては、制御弁5aが時点t1の開度(全開状
態)に保持されて、小容量配管3aにおいて流し得る最
大流量Q1を図4(C)に示すように流し続け、それと
ともに、流量調節計6Aから制御弁5Aを所定の流量に制
御する信号が供給され、それにより大容量配管3Aを介
しても流量QA1のガスAが図4(B)に示すように供給
される。
【0017】なお、流量計4A’の測定値QA0は、 QA0=QA1+Qa1 で表され、よって QA1=QA0−Qa1 である。従って、流量調節計6Aにおいては、測定値Q
A0と測定値Qa1との差を演算し、その差とQA−Q
a1(設定値−小容量配管の流量値)が等しくなるように
制御弁5Aを制御するものである。すなわち、 QA1=QA0−Qa1=QA−Qa1 時点t2以降では、ガスAの流量設定値QAが所定値Q以
下になるので、流量調節計6Aの制御作用により、再び
制御弁5Aが閉鎖されて大容量配管3Aを介してのガスA
の供給が停止される。そして小容量配管3aの制御弁5a
が流量調節計6aにより制御されて、その流量Qa1が設
定値QAに従って減少するように制御される。
【0018】次に、空気の流量制御について説明する。
ガスAに関する流量計4A’及び4aの測定値QA0及びQ
a1が混合比率計13AB及び13abにそれぞれ供給され
て、該測定値に混合比率R(空気流量QB/ガスA流量
A)が掛け算される。 R×QA0 R×Qa1 これらの値が空気用の流量調節計6B及び6bにそれぞれ
供給され、流量調節計6bにおいては、流量計4bからの
測定値Qb1と混合比率計13abからの出力R×Qa1との
差 R×Qa1−Qb1 が演算され、この差がゼロ(すなわち、R×Qa1
b1)となるように、制御弁5bの開度が制御される。
一方、流量調節計6Bにおいては、流量計4B’からの測
定値QB0と流量計4bからの測定値Qb1との差が演算さ
れ、この差が、混合比率計13ABからの出力R×QA0
流量計4bからの測定値Qb1との差と等しくなるよう
に、制御弁5Bを制御する。すなわち、大容量配管3B
流れる空気の流量QB1は、 QB1=QB0−Qb1=R×QA0−Qb1 で表される。
【0019】ところで、図4の時点t1までの期間にお
いては、ガスAは小容量配管3aを介してのみ供給され
るので、混合比率計13abの出力R×Qa1に等しくなる
よう制御される流量計4bからの測定値Qb1は、混合比
率計13ABからの出力R×QA0と等しい。したがって、 QB1=R×QA0−Qb1=R×QA0−(R×QA0)=0 したがって、流量調節計6Bは、時点t1までの期間、及
び時点t2からの期間は、制御弁5Bを閉じたままの状態
に保持し、それ以外の期間(t1〜t2)は、流量QB1
空気が大容量配管3Bを流れるように、制御弁5Bの開度
を制御する。このようにして流量が制御されたガスA及
び空気は、まず小容量のミキサー7abにおいて、小容量
配管3a、3bのガスAと空気Bとが混合され、その混合
ガスがガスA用の大容量配管3Aに導入される。そして
大容量のミキサー7ABにおいて、大容量配管3Aからの
空気が少量混入されたガスAと大容量配管3Bからの空
気とが混合され、加熱炉等のバーナーに供給される。
【0020】なお、出力配管からの希釈ガスのカロリー
制御において、ガスAと空気Bとの比率を一定に保持す
る必要がある場合があるが、この場合、比率計12Aa
12Bbに設定される比率RA、RB、または混合比率計1
AB、13abに設定される混合比率Rは、常に一定であ
る。またカロリーを適宜に変動制御する場合にも適用可
能であり、その場合は、その変動カロリーとガスAの流
量とに応じて比率RA、RB、または混合比率Rが変化す
るよう設定されるものである。以上、希釈ガスのカロリ
ー制御について説明したが、3種類以上のガスの混合に
おいても、同様にして制御できることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】オリフィス型流量計等の流量計の精度保
証範囲は一般にフルスケールの約15%以上の範囲であ
って、15%以下の範囲は精度が低いものである。本発
明においては、測定レンジが広い流量計のフルスケール
の15%以下に相当する所定値以下の場合には、該流量
計からの測定値が実質的に流量制御動作に寄与してな
く、小容量配管に設けられた測定レンジが低い流量計の
みが流量制御に寄与しているものである。そして、小容
量配管に設けられた流量計のフルスケールの少なくとも
15%以上の範囲は精度が正確であるので、低流量領域
においても混合すべき複数のガスの流量制御を従来例に
比べて高精度で実行することができ、したがって、出力
配管から混合ガスのカロリー制御をほぼ全域に亙って高
精度で実行することができる。なお、図1に示された第
1の実施例の場合は、大流量動作時と小流量動作時とで
大容量配管及び小容量配管の一方が閉鎖状態になるよう
に制御弁を切り替える必要があるが、図3に示された第
2の実施例の場合は、このような切り替え制御を必要と
しないので、切替時に流量が不安定になることもなくさ
らに有効である。また第2の実施例において必要な流量
計は4個であり、流量計が5個必要な第1の実施例に比
べて必要な流量計の数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発明の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示された実施例の動作を説明するための
グラフである。なお、(A)は、出力配管を介してバー
ナー等に供給される希釈ガスの流量QABの模式図、
(B)は、大容量配管3AにおけるガスAの流量QA1
模式図 (C)は、小容量配管3aにおけるガスAの流量Qa1
模式図である。
【図3】本発明の別の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】図3に示された実施例の動作を説明するための
グラフである。なお、(A)は、出力配管を介してバー
ナー等に供給される希釈ガス中のガスAの流量QAの模
式図、(B)は、大容量配管3AにおけるガスAの流量
A1の模式図 (C)は、小容量配管3aにおけるガスAの流量Qa1
模式図である。
【符号の説明】
A ガスAの供給源 1B ブロワー 3A、3B 大容量配管 3a、3b 小容量配
管 4A、4B、4A’、4B’大容量の流量計 4a、4b 小容量の流量計 5A、5B、5a、5b
制御弁 6A、6B、6a、6b 流量調節計 7AB、7ab ミキサー 8 大容量の流量計 9 圧力計 10 圧力調節計 12Aa、12Bb 比率計 13AB、13ab
合比率計

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類のガスの流量をそれぞ
    れ制御しこれらのガスを混合することによって、該混合
    ガスのカロリーを制御するためのカロリー制御装置にお
    いて、 第1のガスを分配して供給するための大容量の第1の配
    管及び小容量の第2の配管と、 第2のガスを分配して供給するための大容量の第3の配
    管と小容量の第4の配管と、 第1の配管及び第2の配管にそれぞれ介在され、第1の
    ガスの流量を制御するための第1及び第2の制御弁と、 第3の配管及び第4の配管にそれぞれ介在され、第2の
    ガスの流量を制御するための第3及び第4の制御弁と、 第1、第2、第3及び第4の制御弁を介して第1、第
    2、第3及び第4の配管から供給された第1及び第2の
    ガスを混合して出力配管に供給するためのミキサー手段
    と、 第1及び第2の配管に流れる第1のガスの流量を測定す
    るための第1及び第2の流量計と、 第3及び第4の配管に流れる第2のガスの流量を測定す
    るための第3及び第4の流量計と、 出力配管に流れる混合ガスの流量を測定するための第5
    の流量計と、 第1、第2、第3、第4及び第5の流量計の測定値、出
    力配管から供給されるべき混合ガスの流量、並びに該混
    合ガスに対する第1及び第2のガスの第1及び第2の比
    率にしたがって、第1、第2、第3及び第4の制御弁の
    開度を制御するための制御手段であって、 第5の流量計の測定値が所定値以下の場合、第1及び第
    3の制御弁を閉じた状態に制御し、かつ第2及び第4の
    流量計の測定値が、出力配管から供給されるべき混合ガ
    スの流量に第1及び第2の比率を乗算した流量値となる
    ように、第2及び第4の制御弁を制御し、 第5の流量計の測定値が所定値以上の場合、第2及び第
    4の制御弁を閉じた状態に制御し、かつ第1及び第3の
    流量計の測定値が、出力配管から供給されるべき混合ガ
    スの流量に第1及び第2の比率を乗算した流量値となる
    ように、第1及び第3の制御弁を制御するよう構成され
    ている制御手段とを備えていることを特徴とするカロリ
    ー制御装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも2種類のガスの流量をそれぞ
    れ制御しこれらのガスを混合することによって、該混合
    ガスのカロリーを制御するためのカロリー制御装置にお
    いて、 第1のガスを分配して供給するための大容量の第1の配
    管及び小容量の第2の配管と、 第2のガスを分配して供給するための大容量の第3の配
    管と小容量の第4の配管と、 第1の配管及び第2の配管にそれぞれ介在され、第1の
    ガスの流量を制御するための第1及び第2の制御弁と、 第3の配管及び第4の配管にそれぞれ介在され、第2の
    ガスの流量を制御するための第3及び第4の制御弁と、 第1、第2、第3及び第4の制御弁を介して第1、第
    2、第3及び第4の配管から供給された第1及び第2の
    ガスを混合して出力配管に供給するためのミキサー手段
    と、 第1のガスの供給源から第1及び第2の配管の両方に供
    給される第1のガスの元流量を測定するための第1の流
    量計、及び第2の配管に供給される第1のガスの流量を
    測定するための第2の流量計と、 第2のガスの供給源から第3及び第4の配管の両方に供
    給される第2のガスの元流量を測定するための第3の流
    量計、及び第4の配管に供給される第2のガスの流量を
    測定するための第4の流量計と、 第1、第2、第3及び第4の流量計の測定値、出力配管
    から供給されるべき混合ガス中の第1のガスの流量、並
    びに該混合ガス中の第1のガスと第2のガスとの混合比
    率にしたがって、第1、第2、第3及び第4の制御弁の
    開度を制御するための制御手段であって、 第1の流量計の測定値が所定値以下の場合は、第1の制
    御弁を閉じた状態に制御し、かつ第2の流量計の測定値
    が出力配管から供給されるべき混合ガスの中の第1のガ
    スの流量となるように第2の制御弁を制御し、 第1の流量計の測定値が所定値以上の場合は、第2の流
    量計の測定値が該所定値を保持するように第2の制御弁
    を制御し、かつ第1の配管を流れる第1のガスが、出力
    配管から供給されるべき混合ガス中の第1のガスの流量
    と該所定値との差の流量となるように第1の制御弁を制
    御し、 第3及び第4の流量計の測定値が、第1及び第2の流量
    計の測定値に混合比率を乗算した流量となるように第3
    及び第4の制御弁を制御するよう構成されている制御手
    段とを備えていることを特徴とするカロリー制御装置。
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