JPH07191738A - ロボットのツール先端点設定方法及び設定用治具 - Google Patents

ロボットのツール先端点設定方法及び設定用治具

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JPH07191738A
JPH07191738A JP34818493A JP34818493A JPH07191738A JP H07191738 A JPH07191738 A JP H07191738A JP 34818493 A JP34818493 A JP 34818493A JP 34818493 A JP34818493 A JP 34818493A JP H07191738 A JPH07191738 A JP H07191738A
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robot
coordinate system
tool
face plate
jig
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JP34818493A
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Atsushi Watanabe
淳 渡辺
Takayuki Ito
孝幸 伊藤
Koji Umihori
弘次 海堀
Yukinobu Tsuchida
行信 土田
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な手順によるツール先端点の設定方法と
該方法に使用されるツール先端点設定用治具の提供。 【構成】 ツール先端点設定用治具Mは、板状部材1上
に同心円状のパターン2及び直交する2直線3,4が描
かれている。治具Mの位置・姿勢が既知の場合には、そ
のデータをロボットに教示する。それが未知の場合に
は、ツール未装着の状態でロボットを操作し、マークK
x が治具座標系のXm 軸を表わす直線3と一致するよう
に、フェイスプレートFPを同心円パターン2に重ね合
わせ、円2fがフェイスプレートFPの外縁とを一致さ
せ、該状態をロボットに教示する。次に、ツールTLを
装着し、ツール先端で治具Mに触れる。この状態で、治
具座標系は設定されるツール座標系と一致する。フェイ
スプレート座標系からツール座標系を見た行列を[Tt
]とすると、[Tt ]=[Tf2]-1・[Tm ]の関係
から[Tt ]を計算してロボットに教示すれば、ツール
先端点が設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、ツールを付けて使用
するロボットのツール先端点設定方法と該方法を実施す
る際に使用される設定用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】ロボットを各種作業に適用するに際して
は、ロボットアームのフェイスプレート(メカニカルイ
ンターフェイス)に種々のツールを取り付けてロボット
に作業を行なわせることが通常である。そして、ロボッ
トに所望の作業を実行させる為には、ロボットに、フェ
イスプレートに対するツールの位置・姿勢を表わすデー
タを与える必要がある。
【0003】そこで、このツールの位置と姿勢をツール
先端点(TCP)で代表させ、このツール先端点を原点
とするツール座標系を定義し、フェイスプレート代表点
(通常は中心点)を原点とするフェイスプレート座標系
から見たツール座標系の位置・姿勢を表わすデータをロ
ボットに与えることが行なわれる。これをツール先端点
の設定と言う。
【0004】従来より知られているツール先端点設定方
法の1つとして、ツールの設計データに基づいてツール
先端点の位置・姿勢をロボットコントローラに直接入力
するというやり方がある。
【0005】また、図1に示したように、ロボットのツ
ール先端点TCPが作業空間上に設定された同一点P0
を指す(TCP位置とP0 位置を一致させる。)ような
3つの姿勢RB1〜RB3をロボットに教示し、その際
のロボット位置・姿勢のデータからツール先端点のフェ
イスプレートに対する相対位置を求め、更に、ツール座
標系の座標軸の方向を教示によって与えるという方法が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、設計データを
利用する方法は、設計データ自体が入手出来ない場合に
は実行不可能であり、また、入手可能な場合であって
も、実際のツールの製造誤差や取り付け誤差の為に正確
さに欠ける恐れがある。
【0007】一方、3つの姿勢を教示する方法は、必要
な教示回数が座標軸方向の教示を含めて6回と多いの
で、手順が煩雑となり、設定誤差も発生し易い。
【0008】本願発明の目的は、これら従来技術の問題
点を克服し、設計データを必要とせず、必要な教示回数
が少なく全体の設定手順が簡単で設定誤差も発生し難い
ツール先端点設定方法を提供すると共に、このツール先
端点設定方法に有効に使用される設定用治具を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本願発明は、先ず、「少な
くとも1つの平坦な外表面領域を有し、該領域内には、
座標系の原点位置及び前記座標系の少なくとも1つの座
標軸の方向を表わす座標系表示パターンが設けられ、作
業空間内の既知の位置に定置されるツール先端点設定用
治具の位置・姿勢データをロボットに既知データ入力に
より教示する段階と;ロボットにツールを取り付けた状
態で該ロボットを移動させ、前記ツールが前記治具の平
坦な外表面領域に表示された座標系表示パターンに対し
て設定を希望するツール座標系の位置・姿勢関係に対応
した位置・姿勢をとる状態とし、該状態を前記ロボット
に教示する段階と;前記各教示内容に基づいて、前記ロ
ボットのフェイスプレートに対するツール先端点の位置
・姿勢を求めてツール先端点を前記ロボットに設定する
段階を含むことを特徴とするロボットのツール先端点設
定方法。」によって、ツール先端点設定用治具の位置・
姿勢が既知の場合に適合した、前記技術課題の解決手段
を提供したものである。
【0010】また、ツール先端点設定用治具の位置・姿
勢が未知の場合に対しては、「少なくとも1つの平坦な
外表面領域を有し、該領域内には、座標系の原点位置及
び前記座標系の少なくとも1つの座標軸の方向を表わす
座標系表示パターンと、フェイスプレート位置合わせパ
ターンとが設けられており、前記フェイスプレート位置
合わせパターンは、前記平坦な外表面領域にツール先端
点設定対象ロボットのフェイスプレートを当接密着させ
る際に、前記外表面領域に表示された原点位置とフェイ
スプレートに設定された座標系の原点の位置を合致させ
る為の目標指標となるように描かれているツール先端点
設定用治具を作業空間内の未知の位置に定置する段階
と;ロボットにツールを取り付けない状態で該ロボット
を移動させ、前記平坦な外表面領域に前記ツール先端点
設定対象ロボットのフェイスプレートを、前記外表面領
域に表示された原点位置とフェイスプレートに設定され
た座標系の原点の位置を合致させるように当接密着させ
た状態とし、該状態をロボットに教示する段階と;ロボ
ットにツールを取り付けた状態で該ロボットを移動さ
せ、前記ツールが前記治具の平坦な外表面領域に表示さ
れた座標系表示パターンに対して設定を希望するツール
座標系の位置・姿勢関係に対応した位置・姿勢をとる状
態とし、該状態を前記ロボットに教示する段階と;前記
各教示内容に基づいて、前記ロボットのフェイスプレー
トに対するツール先端点の位置・姿勢を求めてツール先
端点を前記ロボットに設定する段階を含むことを特徴と
するロボットのツール先端点設定方法。」によって前記
技術課題を解決したものである。
【0011】更に、本願発明は、上記いずれの方法にも
使用出来るツール先端点設定用治具として、「少なくと
も1つの平坦な外表面領域を有し、該領域内には、座標
系の原点位置及び前記座標系の少なくとも1つの座標軸
の方向を表わす座標系表示パターンと、フェイスプレー
ト位置合わせパターンとが設けられており、前記フェイ
スプレート位置合わせパターンは、前記平坦な外表面領
域にツール先端点設定対象ロボットのフェイスプレート
を当接密着させる際に、前記外表面領域に表示された原
点位置とフェイスプレートに設定された座標系の原点の
位置を合致させる為の目標指標となるように描かれてい
ることを特徴とするロボットのツール先端点設定用治
具。」を提供したものである。
【0012】
【作用】本願発明のツール先端点設定方法の原理につい
て説明する。また、その中で本願発明の設定用治具の使
用法について述べる。先ず、図2(a)は、本願発明の
ツール先端点設定方法を実施する際に使用される設定用
治具の典型的な1例を示したものであり、図2(b)は
該治具に定義された座標系を併記したものである。両図
に示されているように、治具Mは、板状部材1(一般に
は、有平面形状の部材またはアセンブリ)からなり、そ
の平面表面上には同心円状のパターン2及び直交する2
直線3,4が、その交点と同心円パターン2の中心Om
が一致するように描かれている。2直線3,4はその交
点と合わせて座標系表示パターンを形成している。
【0013】同心円状のパターン2は、フェイスプレー
ト位置合わせパターンとして機能するもので、フェイス
プレートの外縁形状に対応した図柄を有し、想定される
フェイスプレートのサイズ種類に対応した半径を有する
同心円の集合を含んでいることが好ましい。ここでは、
ツールを取り付けるフェイスプレートの外縁が外側から
3番目の円2fに対応しているものとする。
【0014】そして、治具Mには点Om を原点とし、一
方の直線3をXm 軸、他方の直線4をYm 軸、治具表面
に立てた法線方向をZm 軸とする治具座標系Σm (Om
−Xm Ym Zm )が定義されているものとする。
【0015】一方、図3に示したように、円筒状のロボ
ットアームRAの先端部のフェイスプレートFPには、
フェイスプレートFPの中心Of を原点とし、フェイス
プレートFPに立てた法線方向をZf 軸にとり、アーム
側面先端部に付されたマークKx の方向をXf 軸、フェ
イスプレートFP上でXf 軸と直交する方向をYf 軸と
するフェイスプレート座標系Σf (Of −Xf Yf Zf
)が定義されているものとする。
【0016】以下、この設定用治具Mを用いてツール先
端点を設定する手順を原理的に説明する。なお、ロボッ
トには、作業空間上で定義された座標系Σw が設定済み
であるものとする。また、[]、<>を各々行列、ベク
トルを表わす記号として適宜使用する。
【0017】(手順1)設定用治具Mの置かれた位置・
姿勢が座標系Σw 上で既知の場合;この場合には、設定
用治具Mの位置・姿勢を座標系Σw 上で表わす4行4列
行列[Tm ]に相当するデータをロボットコントローラ
に数値入力する。 (手順1’)設定用治具Mの置かれた位置・姿勢が座標
系Σw 上で未知の場合;この場合には、次に説明するプ
ロセスによって、設定用治具Mの位置・姿勢を座標系Σ
w 上で表わす4行4列行列[Tm ]のデータを求めて、
ロボットに教示する。
【0018】先ず、図4に示したように、ツールを取り
付けない状態でロボットを操作し、マークKx が治具座
標系Σm のXm 軸を表わす直線3と一致するように、フ
ェイスプレートFPを設定用治具Mに描かれた同心円パ
ターン2に重ね合わせ、円2fとフェイスプレートFP
の外縁とを一致させる。この状態では、治具座標系Σm
の原点Om とフェイスプレート座標系Σf の原点Of は
(目視は出来ないが)一致し、Xm 軸はXf 軸と一致し
ている。また、Ym 軸とYf 軸及びZm 軸とZf 軸は、
各々互いに向きが180°異なる関係で重なり合ってい
る。
【0019】ここで、座標系Σw 上で治具の位置と姿勢
を表わす行列[Tm ]及び上記状態におけるフェイスプ
レートFPの位置と姿勢を表わす行列[Tf1]を列ベク
トル(ノーマルベクトル、オリエンテーションベクト
ル、アプローチベクトル及び位置ベクトル)を用いて次
式(1),(2)で表せば、下記(3)〜(6)の各式
が成立することになる。
【0020】
【数1】 <Nm >=<Nf1> ・・・(3) <Om >=−<Of1> ・・・(4) <Am >=−<Af1> ・・・(5) <Pm >=<Pf1> ・・・(6) ここで、上記(2)〜(6)各式における<Nf1>,<
Of1>,<Af1>及び<Pf1>は、上記状態におけるロ
ボットが認識している量であるから、これらの式から、
行列[Tm ]が求まることになる。このようにして、手
順1あるいは1’が完了したならば、次の手順2を実行
する。
【0021】(手順2)図5に示されているように、フ
ェイスプレートFPに、ツール先端点設定対象とするツ
ールTLを取り付け、ツール先端で治具Mに触れる。こ
の場合、設定を希望するツール座標系Σt と治具座標系
Σm が一致するようにツール先端の位置と姿勢を選択す
る。通常は、図5に示したように、ツール先端を原点O
m に一致させる。一般的に言えば、この手順2で選択す
る状態における治具座標系Σm の位置と姿勢が設定され
るツール座標系Σt を決定する。従って、必ずしも、ツ
ールTLの物理的な先端点を治具Mに接触させる必要は
無い。但し、設定されるツール先端点をツールTLの物
理的な先端点と一致させたい通常の場合には、ツールT
Lの物理的な先端点を治具Mの原点Om に接触させなけ
ればならない。各図はこの通常のケースを想定して描か
れている。
【0022】さて、座標系Σw 上でこの状態におけるフ
ェイスプレートFPの位置と姿勢を表わす行列[Tf2]
を[Tf1]と同様の形式で表わせば下記(7)式のよう
になる。
【0023】
【数2】 (手順3)図6は、上記手順2で選択した状態における
各座標系間の関係を表わしたものである。上記手順2で
説明したことから、図中における治具座標系Σm は、設
定されるツール座標系Σt と一致している。従って、ツ
ール座標系Σt の各座標軸Xt ,Yt ,Zt は治具座標
系Σm のXm ,Ym ,Zm 軸と一致している。そこで、
この状態におけるフェイスプレート座標系Σf から治具
座標系Σm を見た位置・姿勢を表わす行列を[Tfm]と
すれば、これはフェイスプレート座標系Σf からツール
座標系Σt を見た行列に他ならない。従って、この[T
fm]に等しい行列を[Tt ]とすると、次式(8)が成
立する。 [Tt ]=[Tf2]-1・[Tm ] ・・・(8) ここで、行列[Tm ]のデータは、手順1によって既知
かあるいは、手順1’における(1)〜(6)式の関係
によって求められており、[Tf2]のデータは手順2に
おけるロボットの保有データによって既知である。従っ
て、(8)式の計算を実行すれば、フェイスプレートF
Pに対するツール座標系Σt の位置・姿勢を表わす行列
[Tt ]が決定される。これをロボットに教示すれば、
ツール先端点の設定が完了する。行列[Tt ]を次式
(9)の表式で表わせば、ツール座標系Σt のXYZW
PR表現は、各行列要素を用いて次のように表わされ
る。
【0024】
【数3】 x=px ・・・(10) y=py ・・・(11) z=pz ・・・(12) R=atan2 [ny ,nx ] ・・・(13)P
=atan2 [−nz ,nx ・cos (R)−ny ・sin
(R)]・・・(14) W=atan2 [ax ・sin (R)−ay ・cos (R),o
x ・sin (R)+oy ・cos (R)] ・・・
(15) 但し、atan2 [α,β]は、cos (A)=α且つsin
(A)=βとなる角度Aを表わすものとする。このよう
に、上記手順1→手順2→手順3または手順1’→手順
2→手順3を順次遂行することによって、ツール先端点
の設定を行なうことが出来る。以上の説明は、設定用治
具Mとして図2(a)に示したものを使用する前提で行
なったが、上記説明した設定治具Mの使用法から判るよ
うに、本願発明の方法に使用出来る設定用治具は図2
(a)に示したものに限らない。
【0025】例えば、想定される円形フェイスプレート
のサイズの上下限に合わせた範囲で同心円を高密度に描
いておけば、任意のサイズの円形フェイスプレートに対
応出来る。また、多角形のフェイスプレートを使用する
ことが有り得る場合には、同心円と併せて、あるは、同
心円に代えて、同心多角形を描いたものを使用すれば良
い。想定するフェイスプレートのサイズが1種類であれ
ば、同心円あるいは多角形でなく、単一の円や多角形パ
ターンを描いただけのものとすることも出来る。
【0026】更に、特殊なケースとして、図7(a)に
示すように、フェイスプレート座標系がフェイスプレー
ト中心以外の点O’に設定されている場合には、フェイ
スプレートを治具に当接(図8参照)した時に、フェイ
スプレート外縁を治具上に描かれたパターンに対して位
置決めすることによって、その点O’を治具上に定義さ
れた治具座標系Σm の原点に一致させることが出来るよ
うな特徴パターンが治具M上に描かれていれば良い。図
7(b)は、その1例を示す。
【0027】座標軸の方向合わせについても、要は、フ
ェイスプレートを治具に当接した時にフェイスプレート
座標系の1つの座標軸の方向と治具座標系の1つの座標
軸の方向を方向合わせ出来るような特徴が存在していれ
ば良いことは明らかである。例えば、上記手順の説明中
で使用される治具M(図2,4,5,6)においては、
フェイスプレートFPのマークKx がX軸方向を表わし
ているから、Y軸方向を表わす直線4を省略することも
可能である。
【0028】なお、設定用治具Mの位置が既知の場合に
は、治具Mの位置・姿勢を知る為にフェイスプレートを
設定用治具に当接密着する操作を要しないから、理論的
に言えば、治具Mに描かれるパターンは、フェイスプレ
ートの位置合わせパターン(同心円等)を含んでいる必
要は無い(請求項1参照)。
【0029】しかし、フェイスプレートの位置合わせパ
ターン(同心円等)を含んだものは、含まないものを当
然兼ねることが出来る。また、図5のツール当接状態で
は治具M上の原点位置がオペレータから見にくくなる場
合(例えば、ツールが尖頭状のものでない場合)には、
フェイスプレート位置合わせ用のパターンをツールの位
置合わせにも兼用することが出来る。更に、ツールの位
置合わせ専用のパターンを併せて描いた治具を使用する
ことも考えられる。
【0030】
【実施例】図9は、本願発明に従ってツール先端点の設
定を実行する際に使用されるロボットシステムの概要を
要部ブロック図で表わしたものである。図中、10はロ
ボットを制御するロボットコントローラ、20はロボッ
ト本体部、30はオフラインプログラミング装置を兼ね
たワークステーションを示している。ロボットコントロ
ーラ10は中央演算処理装置(以下、CPUという)1
1を有し、該CPU11には、ROMからなるメモリ1
2,RAMからなるメモリ13,不揮発性メモリ14,
液晶ディスプレイ(LCD)とキーボード(KB)を備
えた教示操作盤15,入出力装置16及びロボット軸制
御器17がバス19を介して接続されている。
【0031】メモリ12にはCPU11が実行すべき各
種の制御プログラムが格納されている。メモリ13は、
主としてCPU11が行なう各種演算のデータの一時記
憶等に使用される。そして、不揮発性メモリ14には、
教示操作盤15から入力された各種プログラム、設定デ
ータ、あるいは入出力装置16を介してワークステーシ
ョン30で作成されたオフラインプログラムデータ等が
格納されている。
【0032】また、軸制御器16にはサーボ回路17が
接続され、該サーボ回路17の出力により、ロボット本
体20の各軸のサーボモータを駆動しロボットを駆動す
る。
【0033】以上の構成及び機能は、従来から知られて
いるロボットシステムと基本的に変わるところはない
が、本実施例においては、更に、本願発明に従ったツー
ル先端点の設定を実行する為に、ツール先端点設定の為
の指令やデータの画面入力を行なうに必要な処理(画面
呼出/表示/入力等)を実行するプログラム及び関連設
定値がメモリ12及び不揮発性メモリ14に格納されて
いる。
【0034】以下、このシステムと作用の欄で説明した
設定用治具Mを用いて本願発明に従ったツール先端点設
定を行なうシステム操作手順の一例を説明する。なお、
ここでは、設定用治具M及びフェイスプレートFPは図
2〜図6で参照された態様のものを想定し、設定用治具
Mの配置(既知または未知の位置)は完了しているもの
とする。
【0035】ツール先端点の設定操作を開始するにあた
っては、はじめ図10に示された画面を教示操作盤15
のLCD画面上に呼び出し、次の要領で教示操作盤15
の操作を行なう。なお、図10の画面における最下行の
[ガメン]〜イチキオクの表示は、欄外に示したキーボ
ードのファンクションキーF1〜F5に対応したもので
ある。
【0036】(設定用治具Mの位置が既知の場合)先
ず、カーソルを図10の画面の1行目に合わせ、ファン
クションキーF4(チョクセツ)を押下し、図11
(a)の画面を呼び出して同図に例示されているよう
に、XYZWPR形式で設定用治具の位置・姿勢データ
を入力する。データ入力が終わったら、ファンクション
キーF5(オワリ)を押下し、前画面に戻る。画面の表
示内容は、治具位置・姿勢の教示が完了したことに対応
して、「1ジグイチ」の欄が、「ミキョウジ」(図1
0)から「キョウジズミ」に変わっている。図11
(b)は、この状態を示したものである。
【0037】(設定治具Mの位置が未知の場合)先ず、
カーソルを図10の画面の1行目に合わせ、ツールを付
けずに、ロボットをジョグ送りで操作し、フェイスプレ
ートFPが治具Mに密着当接位置合わせされた状態(図
4参照)で停止させ、ファンクションキーF5(イチキ
オク)を押下する。ロボットコントローラ10のCPU
11は、ロボットの現在位置・姿勢データに基づいて、
フェイスプレートFPの位置・姿勢を表わすデータ(行
列[Tf1]に相当するデータ)を不揮発性メモリ14内
の所定記憶領域に格納する。そして、この位置教示が完
了すると、上記治具位置直接入力時と同様に、1行目の
画面表示が図11(b)の通り「キョウジズミ」に変わ
る。
【0038】次に、カーソルを図11(b)の画面の2
行目に合わせ、ツール先端点の教示を行なう。ロボット
にツールTLを付けて、ロボットをジョグ送りで操作
し、設定を希望するツール座標系Σt の姿勢に合致させ
たツール姿勢を選択しながら、ツールTL先端が、治具
Mに当接位置合わせされた状態(図5参照)で停止さ
せ、ファンクションキーF5(イチキオク)を押下す
る。ロボットコントローラ10のCPU11は、ロボッ
トの現在位置・姿勢データに基づいて、その時点におけ
るフェイスプレートFPの位置・姿勢を表わすデータ
(行列[Tf2]に相当するデータ)を不揮発性メモリ1
4内の所定記憶領域に格納する。そして、この位置教示
が完了すると、図12に示した通り、2行目(2 ツー
ルセンタンテン)の画面表示が「キョウジズミ」に変わ
る。
【0039】また、CPU11は教示されたデータに基
づいて、前述(8)式に相当する計算を実行し、その結
果に基づき、前述(10)式〜(15)式の関係を使っ
て、ツール先端点のXYZWPR値を求める。ツール先
端点設定結果は、図12に例示したように、XYZWP
R形式で3行目〜8行目に数値表示される。
【0040】なお、以上の操作は、ロボットコントロー
ラ10の教示操作盤15のキーボードとLCD画面によ
って実行したが、治具データの教示や各計算の全部ある
いは一部を入出力装置16を介して接続されたワークス
テーション30上で実行し、必要に応じてロボットコン
トローラ10とデータの授受を行なう方式としても良
い。
【0041】
【発明の効果】本願発明によれば、設計データが入手出
来ない場合でも、簡単な設定用治具を利用することによ
り、簡単な手順で希望する姿勢でツール先端点を設定す
ることが出来る。また、ツールの製造誤差や取り付け誤
差の影響を受けて設定精度が低下する恐れがない。
【0042】更に、本願発明のツール先端点設定方法
は、従来の3姿勢による教示と座標軸方向の教示を行な
う方法に比べても、教示回数が少ないので、設定作業が
楽に行えるばかりでなく、教示作業毎に誤差が発生して
大きな設定誤差が発生する可能性が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ツール先端点が作業空間上に設定された同一点
を指すような3つのロボット姿勢を教示する方式を説明
する図である。
【図2】(a)は、本願発明のツール先端点設定方法を
実施する際に使用される設定用治具の典型的な1例を示
したものであり、(b)は該治具に定義された座標系を
併記したものである。
【図3】円筒状のロボットアームの先端部のフェイスプ
レートに定義されたフェイスプレート座標系について説
明する図である。
【図4】ツールを取り付けない状態でロボットを操作
し、フェイスプレートに付したマークが治具座標系Σm
のXm 軸方向と一致するように、フェイスプレートを設
定用治具に描かれた同心円パターンに重ね合わせる操作
を説明する図である。
【図5】フェイスプレートに、ツール先端点設定対象と
するツールを取り付け、ツール先端で治具に触れる操作
を説明する図である。
【図6】手順2で選択した状態における各座標系間の関
係を表わした図である。
【図7】(a)は、フェイスプレート座標系がフェイス
プレート中心以外の点O’に設定されているケースにつ
いて説明する図であり、(b)は該ケースにおいて使用
される設定用治具を例示したものである。
【図8】フェイスプレート座標系がフェイスプレート中
心以外の点O’に設定されているケースにおいてフェイ
スプレートを治具に当接した状態を表わした図である。
【図9】本願発明に従ってツール先端点の設定を実行す
る際に使用されるロボットシステムの概要を要部ブロッ
ク図で表わしたものである。
【図10】ツール先端点の設定操作の開始時における教
示操作盤付属のLCD画面を例示したものである。
【図11】(a)は、教示操作盤付属のLCD画面に表
示される、設定用治具の位置・姿勢データ入力画面を例
示したものである。(b)は、データ入力終了後に表示
される画面を例示したものである。
【図12】ツール先端点設定結果が表示された画面を例
示したものである。
【符号の説明】
1 板状部材 2 設定用治具上に描かれたパターン 2f フェイスプレート外縁に対応した円 3,4 治具に定義された座標系のXm ,Ym 軸方向を
表わす直線 10 ロボット制御装置 11 中央演算処理装置(CPU) 12 メモリ(ROM) 13 メモリ(RAM) 14 不揮発性メモリ 15 教示操作盤 16 入出力装置 17 軸制御器 18 サーボ回路 19 バス 20 ロボット(本体) 30 ワークステーション FP フェイスプレート Kx フェイスプレート座標系のXf 軸方向を表わすマ
ーク M 設定用治具 P0 各ロボット姿勢でツール先端点が指す同一の点 RA ロボットアーム RB1〜RB3 ロボット姿勢
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 海堀 弘次 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 土田 行信 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの平坦な外表面領域を有
    し、該領域内には、座標系の原点位置及び前記座標系の
    少なくとも1つの座標軸の方向を表わす座標系表示パタ
    ーンが設けられ、作業空間内の既知の位置に定置される
    ツール先端点設定用治具の位置・姿勢データをロボット
    に既知データ入力により教示する段階と;ロボットにツ
    ールを取り付けた状態で該ロボットを移動させ、前記ツ
    ールが前記治具の平坦な外表面領域に表示された座標系
    表示パターンに対して設定を希望するツール座標系の位
    置・姿勢関係に対応した位置・姿勢をとる状態とし、該
    状態を前記ロボットに教示する段階と;前記各教示内容
    に基づいて、前記ロボットのフェイスプレートに対する
    ツール先端点の位置・姿勢を求めてツール先端点を前記
    ロボットに設定する段階を含むことを特徴とするロボッ
    トのツール先端点設定方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの平坦な外表面領域を有
    し、該領域内には、座標系の原点位置及び前記座標系の
    少なくとも1つの座標軸の方向を表わす座標系表示パタ
    ーンと、フェイスプレート位置合わせパターンとが設け
    られており、前記フェイスプレート位置合わせパターン
    は、前記平坦な外表面領域にツール先端点設定対象ロボ
    ットのフェイスプレートを当接密着させる際に、前記外
    表面領域に表示された原点位置とフェイスプレートに設
    定された座標系の原点の位置を合致させる為の目標指標
    となるように描かれているツール先端点設定用治具を作
    業空間内の未知の位置に定置する段階と;ロボットにツ
    ールを取り付けない状態で該ロボットを移動させ、前記
    平坦な外表面領域に前記ツール先端点設定対象ロボット
    のフェイスプレートを、前記外表面領域に表示された原
    点位置とフェイスプレートに設定された座標系の原点の
    位置を合致させるように当接密着させた状態とし、該状
    態をロボットに教示する段階と;ロボットにツールを取
    り付けた状態で該ロボットを移動させ、前記ツールが前
    記治具の平坦な外表面領域に表示された座標系表示パタ
    ーンに対して設定を希望するツール座標系の位置・姿勢
    関係に対応した位置・姿勢をとる状態とし、該状態を前
    記ロボットに教示する段階と;前記各教示内容に基づい
    て、前記ロボットのフェイスプレートに対するツール先
    端点の位置・姿勢を求めてツール先端点を前記ロボット
    に設定する段階を含むことを特徴とするロボットのツー
    ル先端点設定方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも1つの平坦な外表面領域を有
    し、該領域内には、座標系の原点位置及び前記座標系の
    少なくとも1つの座標軸の方向を表わす座標系表示パタ
    ーンと、フェイスプレート位置合わせパターンとが設け
    られており、前記フェイスプレート位置合わせパターン
    は、前記平坦な外表面領域にツール先端点設定対象ロボ
    ットのフェイスプレートを当接密着させる際に、前記外
    表面領域に表示された原点位置とフェイスプレートに設
    定された座標系の原点の位置を合致させる為の目標指標
    となるように描かれていることを特徴とするロボットの
    ツール先端点設定用治具。
JP34818493A 1993-12-24 1993-12-24 ロボットのツール先端点設定方法及び設定用治具 Withdrawn JPH07191738A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6256552B1 (en) 1997-09-10 2001-07-03 Honda Giken Kabushiki Kaisha Method for setting tool-based working condition in off-line teaching
US6332101B1 (en) 1997-07-16 2001-12-18 Honda Giken Kogya Kabushiki Kaisha Off-line teaching method for correcting robot model by revising teaching data on basis of difference between actual and target position
JP2016185572A (ja) * 2015-03-27 2016-10-27 セイコーエプソン株式会社 ロボット、ロボット制御装置およびロボットシステム

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