JPH07190983A - 濃度測定装置 - Google Patents

濃度測定装置

Info

Publication number
JPH07190983A
JPH07190983A JP27006194A JP27006194A JPH07190983A JP H07190983 A JPH07190983 A JP H07190983A JP 27006194 A JP27006194 A JP 27006194A JP 27006194 A JP27006194 A JP 27006194A JP H07190983 A JPH07190983 A JP H07190983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concentration
solution
calibration
measurement
concentration measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27006194A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Seko
幸広 瀬古
Takeshi Hirasawa
健 平沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP27006194A priority Critical patent/JPH07190983A/ja
Publication of JPH07190983A publication Critical patent/JPH07190983A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定対象物質の濃度が既知の標準液以外の溶
液に基づく校正動作を防止する。 【構成】 濃度測定装置本体2の所定位置に標準液容器
7aを収容する収容部7を設けるとともに、標準液容器
7aが収容部7に収容されている状態を検出する容器有
無検出部7bを設け、校正動作が指示された場合におい
て、容器有無検出部7bにより標準液容器7aが収容部
7に収容されている状態が検出されたことを条件とし
て、開蓋阻止部13により内蓋3の開蓋を阻止し、点着
用開口3aの開放を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は濃度測定装置に関し、
さらに詳細にいえば、測定対象溶液中の測定対象物質の
濃度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を有
し、濃度測定電極の経時変化を補償すべく所定のタイミ
ングにおいて測定対象物質の濃度が既知の標準液を点着
して濃度測定を行ない、濃度測定結果に基づいて経時変
化補償処理を行なうようにした濃度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から濃度測定電極の表面に存在する
物質に基づく酸化、還元反応を行なわせ、反応の結果濃
度測定電極から出力される電気信号に基づいて測定対象
溶液中の測定対象物質の濃度を測定する濃度測定装置が
提案されている。具体的には、例えば、過酸化水素電極
等からなる濃度測定電極の表面に酵素等の生理活性物質
を含む膜を被着しておき、生理活性物質の存在下におい
て測定対象溶液中の測定対象物質の酸化、還元反応を行
なわせ、反応の結果、消失され、または生成される物質
を濃度測定電極の表面において還元させ、または酸化さ
せることにより、測定対象溶液中の測定対象物質の濃度
に対応する電気信号を濃度測定電極から出力することが
できる。また、測定対象溶液として体液、特に血液を採
用する場合には、血球等の大径妨害物質による悪影響を
未然に排除するために、上記膜に対して、大径妨害物質
の透過拡散を阻止する妨害物質分離膜が被着される。
【0003】上記の構成の濃度測定装置においては、濃
度測定電極の表面に被着された膜に含まれる生理活性物
質の活性度がほぼ一定に保持されている場合に正確な濃
度測定を達成することができるのであるが、実際には、
生理活性物質の活性度が長時間にわたってほぼ一定に保
持され続けることは極めて希である。したがって、定期
的に、測定対象物質の濃度が既知の標準液を点着して濃
度測定を行ない、既知の濃度と濃度測定結果とに基づい
て生理活性物質の活性度の変化を補償するための補正係
数等の算出処理(いわゆる校正処理)を行なうようにし
ている。そして、所定時間毎(例えば、24時間毎)に
校正処理を行なうべきことを表示して、校正処理を忘れ
ることに起因する濃度測定精度の低下を未然に防止する
ようにしている。
【0004】この校正処理を行なえば、生理活性物質の
活性度の変化に拘らず、測定対象物質の濃度測定を正確
に達成することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、校正処理を行
なうべきことが表示された場合に、標準液の点着は作業
者の手作業により行なわれるのであるから、不馴れな作
業者(例えば、表示の意味を理解することができない作
業者)が上記表示を見た場合には、必ずしも標準液を点
着するという保証がない。また、表示の意味を理解する
ことができる作業者であっても、不注意等により標準液
以外の溶液、例えば、測定対象溶液を点着してしまう可
能性がある。
【0006】そして、このような不都合が発生すると、
標準液以外の溶液であるにも拘らず、標準液が点着され
たものとして校正処理が行なわれることになってしま
い、誤った補正係数等が算出されてしまうことになる。
したがって、その後に行なわれる濃度測定の結果が真値
からかれ離れたものになってしまうという不都合があ
る。具体的には、測定対象溶液が体液である場合には、
臨床検査のために濃度測定が行なわれる場合が殆どであ
り、この濃度測定の結果が真値からかけ離れたものであ
る場合には、健常者を病人と診断してしまい、或は病人
を健常者と診断してしまうことになり、しかもこの診断
結果に基づいて薬物の投与等の処置が行なわれることに
なるのであるから、健常者の健康を阻害し、または病人
の回復を著しく遅らせてしまう等の不都合を招いてしま
う可能性がある。
【0007】標準液以外の溶液として、異なる濃度測定
装置用の標準液、精度確認用液を使用した場合にも同様
の不都合が発生する。
【0008】
【発明の目的】この発明は上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、標準液以外の溶液に基づく校正処理を防
止することができる濃度測定装置を提供することを目的
としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの、請求項1の濃度測定装置は、濃度測定装置本体の
所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物質の濃度に対
応する電気信号を出力する濃度測定電極が設けられてあ
り、測定対象溶液を直接または間接に濃度測定電極に点
着するための開口を覆う蓋が濃度測定装置本体の所定位
置に開閉可能に設けられてあり、さらに、濃度測定装置
本体の所定位置に、濃度測定電極の特性の経時変化を補
償すべく濃度測定を行なわせるための、測定対象物質の
濃度が既知の標準液を収容した容器を保持する容器保持
部と、容器保持部に容器が保持されていない状態を検出
するための検出手段と、濃度測定電極の特性の経時変化
を補償すべく濃度測定を行なわせるべきことを指示する
指示手段とが設けられてあり、さらに、指示手段によ
り、濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度測
定を行なわせるべきことが指示されたことを条件とし
て、検出手段により容器保持部に容器が保持されていな
い状態が検出されたことに応答して蓋の開蓋を阻止する
開蓋阻止手段が濃度測定装置本体の所定位置に設けられ
てある。
【0010】請求項2の濃度測定装置は、濃度測定装置
本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物質の濃
度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を設けて
あるとともに、所定のタイミングで濃度測定電極の特性
の経時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべきこと
を指示する指示手段を設けてあり、指示手段により、濃
度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を行
なわせるべきことが指示されたことを条件として、所定
位置に点着された溶液が、測定対象物質の濃度が既知の
標準液であるか否かを判別する溶液判別手段と、溶液判
別手段により、点着された溶液が標準液でないと判別さ
れたことを条件として、経時変化補償処理を無効にする
補償無効手段とを有している。
【0011】請求項3の濃度測定装置は、濃度測定装置
本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物質の濃
度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を設けて
あるとともに、所定のタイミングで濃度測定電極の特性
の経時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべきこと
を指示する指示手段を設けてあり、指示手段により、濃
度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を行
なわせるべきことが指示されたことを条件として、所定
位置に点着された溶液が、測定対象物質の濃度が既知の
標準液であるか否かを判別する溶液判別手段と、溶液判
別手段により、点着された溶液が標準液でないと判別さ
れたことを条件として、点着された溶液に基づく測定結
果を一時的に保持する測定結果保持手段と、指示手段に
よる濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度測
定を行なわせるべきことの指示を継続させる指示制御手
段と、溶液判別手段により、点着された溶液が標準液で
あると判別されたことを条件として、点着された溶液に
基づく濃度測定および濃度測定結果に基づく経時変化補
償処理を行なう補償手段とを有している。
【0012】請求項4の濃度測定装置は、濃度測定装置
本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物質の濃
度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を設けて
あり、濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく、溶
液を所定位置に点着して校正用濃度測定を行なわせたこ
とに応答して、前回の校正用濃度測定からの経過期間が
所定期間内であることを検出する期間検出手段と、前回
の校正用濃度測定値よりも所定割合以上乖離した校正用
濃度測定値が得られたことを検出する異常値検出手段
と、経過期間が所定期間内であることを示す期間検出手
段の検出信号および前回の校正用濃度測定値よりも所定
割合以上乖離した校正用濃度測定値が得られたことを示
す異常値検出手段の検出信号に応答して再度校正用濃度
測定を行うべきことを指示する校正用濃度測定指示手段
とを有している。
【0013】
【作用】請求項1の濃度測定装置であれば、濃度測定装
置本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物質の
濃度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極が設け
られてあり、測定対象溶液を直接または間接に濃度測定
電極に点着するための開口を覆う蓋が濃度測定装置本体
の所定位置に開閉可能に設けられてあり、さらに、濃度
測定装置本体の所定位置に、濃度測定電極の特性の経時
変化を補償すべく濃度測定を行なわせるための、測定対
象物質の濃度が既知の標準液を収容した容器を保持する
容器保持部と、容器保持部に容器が保持されていない状
態を検出するための検出手段と、濃度測定電極の特性の
経時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべきことを
指示する指示手段とが設けられてあり、さらに、指示手
段により、濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく
濃度測定を行なわせるべきことが指示されたことを条件
として、検出手段により容器保持部に容器が保持されて
いない状態が検出されたことに応答して蓋の開蓋を阻止
する開蓋阻止手段が濃度測定装置本体の所定位置に設け
られてあるので、指示手段により濃度測定電極の特性の
経時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべきことが
指示された場合に、測定対象物質の濃度が既知の標準液
を収容した容器が容器保持部に保持されていれば、開蓋
阻止手段により蓋の開蓋を阻止するので、標準液以外の
溶液が点着されてしまうという不都合を未然に防止する
ことができる。即ち、標準液以外の溶液に基づく校正処
理を未然に防止することができる。
【0014】請求項2の濃度測定装置であれば、濃度測
定装置本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物
質の濃度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を
設けてあるとともに、所定のタイミングで濃度測定電極
の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべ
きことを指示する指示手段を設けてあり、指示手段によ
り、濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度測
定を行なわせるべきことが指示されたことを条件とし
て、所定位置に点着された溶液が、測定対象物質の濃度
が既知の標準液であるか否かを判別する溶液判別手段
と、溶液判別手段により、点着された溶液が標準液でな
いと判別されたことを条件として、経時変化補償処理を
無効にする補償無効手段とを有しているので、指示手段
により濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度
測定を行なわせるべきことが指示された場合に、溶液判
別手段により、点着された溶液が標準液でないと判別さ
れれば、補償無効手段により経時変化補償処理を無効に
することができる。したがって、標準液以外の溶液に基
づく校正処理を未然に防止することができる。
【0015】請求項3の濃度測定装置であれば、濃度測
定装置本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物
質の濃度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を
設けてあるとともに、所定のタイミングで濃度測定電極
の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべ
きことを指示する指示手段を設けてあり、指示手段によ
り、濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべく濃度測
定を行なわせるべきことが指示されたことを条件とし
て、所定位置に点着された溶液が、測定対象物質の濃度
が既知の標準液であるか否かを判別する溶液判別手段
と、溶液判別手段により、点着された溶液が標準液でな
いと判別されたことを条件として、点着された溶液に基
づく測定結果を一時的に保持する測定結果保持手段と、
指示手段による濃度測定電極の特性の経時変化を補償す
べく濃度測定を行なわせるべきことの指示を継続させる
指示制御手段と、溶液判別手段により、点着された溶液
が標準液であると判別されたことを条件として、点着さ
れた溶液に基づく濃度測定および濃度測定結果に基づく
経時変化補償処理を行なう補償手段とを有しているの
で、指示手段により濃度測定電極の特性の経時変化を補
償すべく濃度測定を行なわせるべきことが指示された場
合に、溶液判別手段により、点着された溶液が標準液で
ないと判別されれば、測定結果保持手段により測定結果
を一時的に保持し、指示手段による上記指示を継続させ
ることができる。したがって、標準液以外の溶液に基づ
く校正処理を未然に防止することができる。逆に、溶液
判別手段により、点着された溶液が標準液であると判別
されれば、補償手段により濃度測定および経時変化補償
処理を行なうので、測定結果保持手段に一時的に保持さ
れている測定結果が存在する場合には、測定結果に対し
て補償処理結果に基づく補正処理を施して正確な濃度測
定結果を得ることができる。したがって、測定対象溶液
を再度点着する必要がなくなり、濃度測定のための作業
の繁雑化を大幅に抑制することができる。
【0016】請求項4の濃度測定装置であれば、濃度測
定装置本体の所定位置に、測定対象溶液中の測定対象物
質の濃度に対応する電気信号を出力する濃度測定電極を
設けてあり、濃度測定電極の特性の経時変化を補償すべ
く、溶液を所定位置に点着して校正用濃度測定を行なわ
せたことに応答して、前回の校正用濃度測定からの経過
期間が所定期間内であることを検出する期間検出手段
と、前回の校正用濃度測定値よりも所定割合以上乖離し
た校正用濃度測定値が得られたことを検出する異常値検
出手段と、経過期間が所定期間内であることを示す期間
検出手段の検出信号および前回の測定値よりも所定割合
以上乖離した校正用濃度測定値が得られたことを示す異
常値検出手段の検出信号に応答して再度校正用濃度測定
を行うべきことを指示する校正用濃度測定指示手段とを
有しているので、指示手段により校正用濃度測定を行う
べきことが指示されたことに応答して溶液を濃度測定電
極に点着した場合に、前回の校正用濃度測定からの経過
期間が所定期間以内であり、かつ前回の測定値よりも所
定割合異常異なる測定値が得られたことを条件として再
度の校正用濃度測定を行うべきことを校正用濃度測定指
示手段により指示することができる。したがって、標準
液以外の溶液に基づく校正処理が行われた場合に、再度
校正用濃度測定を行うべきことを指示することができ、
標準液以外の溶液に基づく校正用濃度測定結果をそのま
ま採用してしまうという不都合の発生を防止することが
できる。
【0017】
【実施例】以下、実施例を示す添付図面によって詳細に
説明する。図1はこの発明の濃度測定装置の一実施例を
概略的に示す斜視図、図2は縦断正面図であり、図示し
ない外蓋を有する濃度測定装置本体2の所定位置に内蓋
3が設けられてあるとともに、所定位置に校正動作指
示、濃度測定結果等を表示するための表示器4が設けら
れてある。また、濃度測定装置本体2の内部所定位置に
一方向に走行可能な長尺フィルム5が収容されてあると
ともに、長尺フィルム5の走行方向に関して、内蓋3り
も下流側所定位置に過酸化水素電極からなる濃度測定電
極6が設けられてあり、濃度測定電極6の表面に過酸化
水素選択透過膜6aおよび酵素を固定してなる酵素固定
化膜6bがこの順に被着されてある。さらに、濃度測定
装置本体2の所定位置に、測定対象物質の濃度が既知の
標準液を収容した標準液容器7aを収容するための収容
部7が形成されてあり、収容部7の所定位置、例えば底
部に標準液容器7aの有無を検出するためのマイクロス
イッチ等からなる容器有無検出部7bが設けられてあ
る。さらにまた、長尺フィルム5は、走行方向に配列さ
れた複数の溶液透過穴(図示せず)を有しており、各溶
液透過穴は妨害物質分離膜(図示せず)で覆われてい
る。尚、8aは測定開始指示スイッチ、8bは電源スイ
ッチである。
【0018】図3は図1の濃度測定装置の要部の電気的
構成を示すブロック図であり、例えば、経過時間を経時
して校正動作指示信号を出力する校正指示部11と、標
準液容器7aの有無に対応する容器有無検出信号を出力
する容器有無検出部7bと、内蓋3の開閉を行なうソレ
ノイド等からなる内蓋駆動部12と、校正動作指示信号
および標準液容器7aが存在することを示す容器有無検
出信号を入力として内蓋駆動部12による内蓋3の開蓋
を阻止する開蓋阻止部13とを有している。尚、長尺フ
ィルム5を駆動するための構成、点着された溶液に基づ
く濃度測定を行なうための構成、点着された標準液に基
づく濃度測定および経時変化補償処理を行なうための構
成は従来公知であるから、詳細な説明を省略する。ま
た、校正動作指示信号が出力されていない場合に、外蓋
の開蓋と連動して内蓋駆動部12により内蓋3を開蓋す
るようにしてある。尚、図3において、開蓋阻止部13
は、内蓋駆動部12の動作を阻止するものとして示され
ているから、機械的に内蓋3の開蓋を阻止するものであ
ってもよい。
【0019】上記の構成の濃度測定装置の作用は次のと
おりである。校正指示部11から校正動作指示信号が出
力されていない場合には、外蓋1の開蓋と連動して内蓋
3が開蓋されるので、点着用開口3aを通して長尺フィ
ルム5の該当する溶液透過穴に測定対象溶液を点着する
ことができる。その後、測定開始指示スイッチ8aを操
作すれば、長尺フィルム5が所定距離だけ走行され、測
定対象溶液が点着された溶液透過穴を覆う妨害物質分離
膜が濃度測定電極6上の酵素固定化膜6bと接触し、濃
度測定電極6が、点着された測定対象溶液中の測定対象
物質の量に対応する電気信号を出力する。そして、この
電気信号に基づいて必要な処理を施して測定対象物質の
濃度を得、表示器4により可視的に表示する。
【0020】逆に、校正指示部11から校正動作指示信
号が出力されている場合には、外蓋1を開蓋しても、収
容部7に標準液容器7aが収容されていれば、容器有無
検出部7bが標準液容器7aが存在することを示す容器
有無検出信号を出力するので、開蓋阻止部13が動作
し、内蓋駆動部12による内蓋3の開蓋を阻止する。し
たがって、点着用開口3aは閉塞されたままであり、標
準液以外の溶液が長尺フィルム5の該当する溶液透過穴
に点着されることを未然に防止することができる。この
結果、標準液以外の溶液に基づいて校正動作を行なって
しまうという不都合を防止することができる。また、標
準液を点着すべく標準液容器7aを収容部7から取り出
せば、容器有無検出部7bが標準液容器7aが存在しな
いことを示す容器有無検出信号を出力するので、開蓋阻
止部13の動作が阻止され、内蓋駆動部12による内蓋
3の開蓋を許容する。したがって、点着用開口3aは開
放され、収容部7から取り出した標準液容器7aによる
標準液の点着を行なうことができる。
【0021】図4は上記の動作を簡略化して示すフロー
チャートであり、ステップSP1において校正動作が指
示されているか否かを判別し、校正動作が指示されてい
る場合には、ステップSP2において校正動作を行なう
べきことを可視的に表示し、ステップSP3において標
準液容器7aが取出されているか否かを判別する。そし
て、標準液容器7aが取出されていなければ、再びステ
ップSP2の処理を行なう。逆に、標準液容器7aが取
出されていると判別された場合には、ステップSP4に
おいて内蓋3を開蓋する。もちろん、ステップSP1に
おいて校正動作が指示されていないと判別された場合に
は、直ちにステップSP4の処理を行なう。尚、ステッ
プSP4の処理が行なわれた後の処理は、標準液、また
は測定対象溶液を点着し、濃度測定動作を行なう従来公
知の処理内容であるから図示を省略してある。
【0022】以上の説明から明らかなように、校正指示
部11から校正動作指示信号が出力されている場合に
は、収容部7から標準液容器7aを取り出した場合にの
み内蓋3が開蓋されるので、標準液以外の溶液に基づく
校正動作を行なうという不都合を確実に防止することが
できる。
【0023】
【実施例2】図5はこの発明の濃度測定装置の他の実施
例を概略的に示す縦断正面図であり、図1の実施例と異
なる点は、収容部7、容器有無検出部7bおよび内蓋3
を省略し、代わりに、長尺フィルム5を挟んで点着用開
口3aと正対する、フォトセンサ等からなる検出部9を
設けた点のみである。
【0024】図6は図5の濃度測定装置の要部の電気的
構成を示すブロック図であり、例えば、経過時間を経時
して校正動作指示信号を出力する校正指示部21と、校
正動作指示信号が出力されたことに応答して、検出部9
からの出力信号に基づいて点着用開口3aに対応する溶
液透過穴に点着された溶液が標準液であるか否かを判別
する溶液判別部22と、点着された溶液が標準液でない
ことを示す溶液判別部22からの判別結果に応答して、
経時変化の補償処理を無効にする補償無効部23とを有
している。但し、補償無効部23としては、経時変化の
補償処理の結果得られた測定結果を無効にするものであ
ってもよいが、経時変化の補償処理自体を無効にするも
のであってもよい。また、補償無効部23により経時変
化の補償処理が無効にされた場合に、人為的に長尺フィ
ルム5を走行させ、点着用開口3aを通して標準液を点
着させるように構成してもよいが、補償無効部23によ
る無効処理に応答して、自動的に長尺フィルム5を走行
させ、標準液を点着すべきことを指示し続けるように構
成してもよい。もちろん、点着された溶液が標準液であ
ることを示す溶液判別部22からの判別結果に応答して
経時変化の補償処理を行なう補償処理部を有している
が、図6には図示していない。
【0025】したがって、表示器4により校正動作を行
なうべきことが可視的に表示されている状態において、
不注意等により標準液以外の溶液を点着した場合には、
点着された溶液に基づく、経時変化の補償処理が補償無
効部23により無効にされるので、標準液以外の溶液に
基づく校正動作を有効に行なってしまうという不都合を
確実に防止することができる。
【0026】
【実施例3】図7は図5の濃度測定装置の要部の他の実
施例の電気的構成を示すブロック図であり、例えば、経
過時間を経時して校正動作指示信号を出力する校正指示
部31と、校正動作指示信号が出力されたことに応答し
て、検出部9からの出力信号に基づいて点着用開口3a
に対応する溶液透過穴に点着された溶液が標準液である
か否かを判別する溶液判別部32と、点着された溶液が
標準液でないことを示す溶液判別部32からの判別結果
に応答して、濃度測定電極6から出力される電気信号、
または電気信号に基づいて得られる濃度測定結果を一時
的に保持する測定結果保持部33と、点着された溶液が
標準液でないことを示す溶液判別部32からの判別結果
に応答して、校正動作指示信号の出力を継続させる校正
指示継続部34と、点着された溶液が標準液であること
を示す溶液判別部32からの判別結果に応答して、校正
動作指示信号の出力を停止させる校正指示停止部35
と、点着された溶液が標準液であることを示す溶液判別
部32からの判別結果に応答して、校正処理を行なう校
正処理部36と、校正処理部36により校正処理が行な
われたことに応答して、測定結果保持部33から測定結
果を読み出して校正処理結果に基づく補正処理を行なう
補正処理部37とを有している。
【0027】上記検出部9は、例えば、点着された溶液
の透過光強度を検出するものであり、上記溶液判別部3
2は、検出部9により検出された透過光量に基づいて標
準液か否かを判別するものである。したがって、標準液
の透過率とかなり異なる透過率を有する測定対象溶液、
例えば、血液を採用する場合に適用可能である。尚、長
尺フィルム5を駆動するための構成、点着された溶液に
基づく濃度測定を行なうための構成、点着された標準液
に基づく濃度測定および経時変化補償処理を行なうため
の構成は従来公知であるから、詳細な説明を省略する。
【0028】上記の構成の濃度測定装置の作用は次のと
おりである。校正指示部31により校正動作指示信号が
出力された場合には、表示器4により校正動作を行なう
べきことが可視的に表示されるので、操作者は点着用開
口3aを通して長尺フィルム5の該当する溶液透過穴に
標準液を点着することになる。しかし、不注意等の原因
で、標準液に代えて測定対象溶液を点着した場合には、
検出部9により検出される透過光量が標準液の透過光量
と比較して著しく少なくなるので、溶液判別部32によ
り、標準液以外の溶液であると判別する。そして、この
場合にも通常の濃度測定動作を行ない、得られた測定結
果を測定結果保持部33に一時的に保持させるととも
に、校正指示継続部34により校正動作指示信号の出力
を継続させる。
【0029】その後、標準液が点着されれば、検出部9
により検出される透過光量が十分に多くなるので、溶液
判別部32により標準液であると判別する。この場合に
は、点着された標準液に基づいて校正処理部36により
校正動作を行ない、校正指示停止部35により校正動作
指示信号の出力を停止させる。また、測定結果保持部3
3に測定結果が保持されている場合には、保持されてい
る測定結果を読み出し、補正処理部37により補正処理
を施して正確な濃度測定結果を得る。
【0030】したがって、この実施例の場合には、校正
動作が指示されている状態において測定対象溶液を点着
しても、測定対象溶液に基づいて校正動作を行なってし
まうことはなく、測定対象溶液に基づく通常の濃度測定
動作を行なって得られた測定結果を一時的に保持して最
終的に補正処理を行なって正確な濃度測定結果を得るの
であるから、点着された測定対象溶液が無駄になってし
まうという不都合はなく、しかも正確な校正処理を行な
うことができる。
【0031】尚、この実施例においては、周囲光の変化
の影響を大きく受けてしまうことになる可能性があるの
で、点着の前後における透過光量の変化量を得、変化量
に基づいて標準液か否かの判別を行なうことが好まし
い。
【0032】
【実施例4】図8はこの発明の濃度測定装置のさらに他
の実施例の要部のみを示す概略図であり、図5の実施例
と異なる点は、長尺フィルム5の下方に検出部9を設け
る代わりに、長尺フィルム5のやや上方に発光部10a
および受光部10bからなる検出部10を設けた点のみ
である。尚、発光部10aと受光部10bとは、長尺フ
ィルム5に点着された溶液を挟むように配置されてあ
る。
【0033】したがって、この実施例の場合には、周囲
光の影響をほぼ完全に排除することができ、1回の受光
量検出のみで標準液か否かを正確に判別することができ
るほか、実施例2または実施例3と同様の作用を達成す
ることができる。尚、この発明は上記の実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、実施例1の濃度測定装置に
実施例2、実施例3または実施例4の構成の要部を組み
込むことが可能であるほか、実施例1または実施例4に
おける長尺フィルム5を省略して、濃度測定毎に妨害物
質分離膜を装着するよう構成することが可能であり、そ
の他、この発明の要旨を変更しない範囲内において種々
の設計変更を施すことが可能である。
【0034】
【実施例5】図9はこの発明の濃度測定装置のさらに他
の実施例の要部のみを示すブロック図であり、校正用濃
度測定を行うべきことを指示する校正指示部41と、前
回の校正用濃度測定値を保持する前回測定結果保持部4
2と、前回の校正用濃度測定からの経過期間を測定する
タイマなどからなる経過期間測定部43と、校正用濃度
測定を行うべきことの指示に応答して濃度測定が行われ
たことを条件として、経過期間測定部43により測定さ
れている経過期間を一時的に保持する経過期間保持部4
4と、経過期間保持部44に一時的に保持された経過期
間が所定期間以内であるか否かを判別する経過期間判別
部45(期間検出手段に相当する)と、校正用濃度測定
を行うべきことの指示に応答して点着された溶液に基づ
いて得られる今回の校正用濃度測定値が前回の校正用濃
度測定値よりも所定割合(例えば、±15%)以上乖離
しているか否かを判別する校正用濃度測定値判別部46
(異常値検出手段に相当する)と、経過期間保持部44
に一時的に保持された経過期間が所定期間(例えば、5
日)以内であることを示す経過期間判別部45の判別結
果信号および今回の校正用濃度測定値が前回の校正用濃
度測定値よりも所定割合以上乖離していることを示す校
正用濃度測定値判別部46の判別結果信号に応答して再
度校正用濃度測定を行なうべきことを指示させるために
校正指示部41を動作させる第1校正指示制御部47
(校正用濃度測定指示手段に相当する)と、経過期間保
持部44に一時的に保持された経過期間が所定期間より
も長いことを示す経過期間判別部45の判別結果信号に
応答して再度校正用濃度測定を行なうべきことを指示さ
せるために校正指示部41を動作させる第2校正指示制
御部48と、校正用濃度測定を行うべきことの指示、経
過期間保持部44に一時的に保持された経過期間が所定
期間以内であることを示す経過期間判別部45の判別結
果信号および今回の校正用濃度測定値が前回の校正用濃
度測定値よりも所定割合以上は乖離していないことを示
す校正用濃度測定値判別部46の判別結果信号に応答
し、または校正用濃度測定を行うべきことの指示および
経過期間保持部44に一時的に保持された経過期間が所
定期間よりも長いことを示す経過期間判別部45の判別
結果信号に応答して濃度測定値を新たに前回の校正用濃
度測定値として前回測定結果保持部42に保持させる前
回測定値更新部49と、校正用濃度測定を行うべきこと
の指示、経過期間保持部44に一時的に保持された経過
期間が所定期間以内であることを示す経過期間判別部4
5の判別結果信号および今回の校正用濃度測定値が前回
の校正用濃度測定値よりも所定割合以上は乖離していな
いことを示す校正用濃度測定値判別部46の判別結果信
号に応答し、または校正用濃度測定を行うべきことの指
示および経過期間保持部44に一時的に保持された経過
期間が所定期間よりも長いことを示す経過期間判別部4
5の判別結果信号に応答して校正処理を行う校正処理部
50とを有している。なお、校正処理結果に基づく補正
処理を行う部分は図示を省略してある。また、乖離度
は、前回校正用濃度測定値から今回の校正用濃度測定値
を減算し、さらに前回校正用濃度測定値で除算して得た
値またはその100分比である。
【0035】上記の校正の濃度測定装置の作用は次のと
おりである。校正指示部41により校正用濃度測定を行
うべきことが指示されている場合に、溶液を点着して濃
度測定を行わせれば、経過期間判別部45により、前回
の校正用濃度測定からの経過期間が所定期間よりも長い
か否かが判別され、しかも、校正用濃度測定値判別部4
6により、今回の校正用濃度測定値が前回の校正用濃度
測定値よりも所定割合以上異なっているか否かが判別さ
れる。そして、経過期間が所定期間以内であり、かつ今
回の校正用濃度測定値が前回の校正用濃度測定値よりも
所定割合以上異なっている場合には、この濃度測定装置
用に調製された濃度が既知の校正用標準液ではないか
ら、第1校正指示制御部47により校正指示部41を動
作させて再校正用濃度測定を行うべきことを指示する。
また、経過期間が所定期間を越えている場合にも、第2
校正指示制御部48により校正指示部41を動作させて
再校正用濃度測定を行うべきことを指示する。ただし、
この場合には、校正用濃度測定値判別部46による判別
は行わず、校正用濃度測定値に基づいて校正処理部50
により校正処理を行うとともに、この校正用濃度測定値
に基づいて前回測定値更新部49により前回測定結果保
持部42の内容を更新する。逆に、経過期間が所定期間
以内であり、かつ今回の校正用濃度測定値が前回の校正
用濃度測定値よりも所定割合以上は異なっていない場合
には、この濃度測定装置用に調製された濃度が既知の校
正用標準液であるから、校正用濃度測定値を採用して校
正処理部50により校正処理を行うとともに、前回測定
値更新部49により前回測定結果保持部42の内容を更
新する。
【0036】したがって、この実施例の場合には、所定
期間内に校正用濃度測定が行われ、校正用濃度測定値が
前回の校正用濃度測定値から所定割合以上は離れていな
い場合、および所定期間を越える期間が経過した時点で
校正用濃度測定が行われた場合にのみ正しい校正用濃度
測定値として採用し、他の場合には再び校正用濃度測定
を行うべきことを指示するのであるから、校正用標準液
以外の溶液、例えば、異なる濃度測定装置用の校正用標
準液、精度確認用液などに基づく濃度測定値を校正用濃
度測定値として採用してしまうという不都合の発生を未
然に防止することができる。
【0037】
【具体例】A液として精度確認用液(測定対象物質濃度
が120mg/dl)、B液として他の濃度測定装置用
の標準液(測定対象物質濃度が100mg/dl)、C
液としてこの濃度測定装置用の標準液(測定対象物質濃
度が150mg/dl)をそれぞれ使用して校正用濃度
測定を行い、かつ乖離度を±15%に設定したところ、
表1に示す棄却率が得られた。ここで、棄却率が100
%とは、校正用濃度測定結果の全てが棄却されることを
示している。
【0038】
【表1】
【0039】また、同一機種の濃度測定装置を5台使用
して校正用濃度測定を行い、校正用濃度測定値の乖離度
を測定したところ、図10に示す結果が得られた。図1
0に対応する度数分布を図11に示してある。この結果
から明らかなように、乖離度は常に±15%以内であ
る。また、図10において乖離度がばらついているの
は、濃度測定装置、濃度測定電極の影響であると思われ
る。
【0040】したがって、上述のように、当該機種専用
の標準液以外の溶液を点着して校正用濃度測定を行った
場合には、その校正用濃度測定結果を十分に高い割合で
棄却することができる。ただし、経過期間が所定期間を
越えている場合に、校正用濃度測定を2回行い、両校正
用濃度測定結果に基づいて校正用濃度測定値判別部46
による判別を行わせるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、標準液
に基づく校正動作が指示された場合において、標準液を
収容した容器を収容部から取出した場合にのみ蓋を動作
させて点着用の開口を開放するのであるから、標準液以
外の溶液を点着しようとしている状態における開蓋を阻
止し、校正動作のために標準液を点着する状態を確保す
ることができ、標準液以外の溶液に基づく誤校正動作を
未然に防止することができるという特有の効果を奏す
る。
【0042】請求項2の発明は、標準液に基づく校正動
作が指示された場合に、点着された溶液が標準液である
か否かを判別し、点着された溶液が標準液でない場合に
経時変化の補償処理を無効にするので、標準液以外の溶
液に基づく誤校正動作を確実に防止することができると
いう特有の効果を奏する。請求項3の発明は、標準液に
基づく校正動作が指示された場合に、点着された溶液が
標準液であるか否かを判別し、点着された溶液が標準液
である場合にのみ校正動作を行なわせるので、標準液以
外の溶液に基づく誤校正動作を未然に防止することがで
き、しかも、点着された溶液が標準液でない場合には、
該当する溶液に基づく測定処理を行なって測定結果を一
時的に保持しておくので、点着された溶液を無駄にする
ことなく、校正動作後に正確な濃度測定結果を得ること
ができるという特有の効果を奏する。
【0043】請求項4の発明は、標準液以外の溶液に基
づく校正処理が行われた場合に、再度校正用濃度測定を
行うべきことを指示することができ、標準液以外の溶液
に基づく校正用濃度測定結果をそのまま採用してしまう
という不都合の発生を防止することができるという特有
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の濃度測定装置の一実施例を概略的に
示す斜視図である。
【図2】同上縦断正面図である。
【図3】図1の濃度測定装置の要部の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図4】図1の濃度測定装置の動作を簡略化して示すフ
ローチャートである。
【図5】この発明の濃度測定装置の他の実施例を概略的
に示す縦断正面図である。
【図6】図5の濃度測定装置の要部の電気的構成を示す
ブロック図である。
【図7】図5の濃度測定装置の要部の他の実施例の電気
的構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の濃度測定装置のさらに他の実施例の
要部のみを示す概略図である。
【図9】この発明の濃度測定装置のさらに他の実施例の
要部のみを示すブロック図である。
【図10】経過日数に対する乖離度の変化を示す図であ
る。
【図11】乖離度の度数分布を示す図である。
【符号の説明】
2 濃度測定装置本体 3 内蓋 3a 点着用開口 6 濃度測定電極 7 収容部7a 標準液容器 7b 容器有無検出部 9 検出部 10 検出部 10a 発光部 10b 受光部 11 校正指示部 13 開蓋阻止部 21 校正指示部 22 溶液判別部 23 補償無効部 31 校正指示部 32 溶液判別部 33 測定結果保持部 34 校正指示継続部 36 校正処理部 45 経過期間判別部 46 校正用濃度測定値判別部 47 第1校正指示
制御部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濃度測定装置本体(2)の所定位置に、
    測定対象溶液中の測定対象物質の濃度に対応する電気信
    号を出力する濃度測定電極(6)が設けられてあり、測
    定対象溶液を直接または間接に濃度測定電極(6)に点
    着するための開口(3a)を覆う蓋(3)が濃度測定装
    置本体(2)の所定位置に開閉可能に設けられてあり、
    さらに、濃度測定装置本体(2)の所定位置に、濃度測
    定電極(6)の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を
    行なわせるための、測定対象物質の濃度が既知の標準液
    を収容した容器(7a)を保持する容器保持部(7)
    と、容器保持部(7)に容器(7a)が保持されていな
    い状態を検出するための検出手段(7b)と、濃度測定
    電極(6)の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を行
    なわせるべきことを指示する指示手段(11)とが設け
    られてあり、さらに、指示手段(11)により、濃度測
    定電極(6)の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を
    行なわせるべきことが指示されたことを条件として、検
    出手段(7b)により容器保持部(7)に容器(7a)
    が保持されていない状態が検出されたことに応答して蓋
    (3)の開蓋を阻止する開蓋阻止手段(13)が濃度測
    定装置本体(2)の所定位置に設けられてあることを特
    徴とする濃度測定装置。
  2. 【請求項2】 濃度測定装置本体(2)の所定位置に、
    測定対象溶液中の測定対象物質の濃度に対応する電気信
    号を出力する濃度測定電極(6)を設けてあるととも
    に、所定のタイミングで濃度測定電極(6)の特性の経
    時変化を補償すべく濃度測定を行なわせるべきことを指
    示する指示手段(21)を設けてあり、指示手段(2
    1)により、濃度測定電極(6)の特性の経時変化を補
    償すべく濃度測定を行なわせるべきことが指示されたこ
    とを条件として、所定位置に点着された溶液が、測定対
    象物質の濃度が既知の標準液であるか否かを判別する溶
    液判別手段(9)(10)(10a)(10b)(2
    2)と、溶液判別手段(9)(10)(10a)(10
    b)(22)により、点着された溶液が標準液でないと
    判別されたことを条件として、経時変化補償処理を無効
    にする補償無効手段(23)とを有していることを特徴
    とする濃度測定装置。
  3. 【請求項3】 濃度測定装置本体(2)の所定位置に、
    測定対象溶液中の測定対象物質の濃度に対応する電気信
    号を出力する濃度測定電極(6)を設けてあるととも
    に、所定のタイミングで濃度測定電極(6)の特性の経
    時変化を補償すべく校正用濃度測定を行なわせるべきこ
    とを指示する指示手段(31)を設けてあり、指示手段
    (31)により、濃度測定電極(6)の特性の経時変化
    を補償すべく濃度測定を行なわせるべきことが指示され
    たことを条件として、所定位置に点着された溶液が、測
    定対象物質の濃度が既知の標準液であるか否かを判別す
    る溶液判別手段(9)(10)(10a)(10b)
    (32)と、溶液判別手段(9)(10)(10a)
    (10b)(32)により、点着された溶液が標準液で
    ないと判別されたことを条件として、点着された溶液に
    基づく測定結果を一時的に保持する測定結果保持手段
    (33)と、指示手段(31)による濃度測定電極
    (6)の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を行なわ
    せるべきことの指示を継続させる指示制御手段(34)
    と、溶液判別手段(9)(10)(10a)(10b)
    (32)により、点着された溶液が標準液であると判別
    されたことを条件として、点着された溶液に基づく濃度
    測定および濃度測定結果に基づく経時変化補償処理を行
    なう補償手段(36)とを有していることを特徴とする
    濃度測定装置。
  4. 【請求項4】 濃度測定装置本体(2)の所定位置に、
    測定対象溶液中の測定対象物質の濃度に対応する電気信
    号を出力する濃度測定電極(6)を設けてあり、濃度測
    定電極(6)の特性の経時変化を補償すべく濃度測定を
    行なわせるべく、溶液を所定位置に点着して校正用濃度
    測定を行なわせたことに応答して、前回の校正用濃度測
    定からの経過期間が所定期間内であることを検出する期
    間検出手段(45)と、前回の校正用濃度測定値よりも
    所定割合以上乖離した校正用濃度測定値が得られたこと
    を検出する異常値検出手段(46)と、経過期間が所定
    期間内であることを示す期間検出手段(45)の検出信
    号および前回の校正用濃度測定値よりも所定割合以上乖
    離した校正用濃度測定測定値が得られたことを示す異常
    値検出手段(46)の検出信号に応答して再度校正用濃
    度測定を行うべきことを指示する校正用濃度測定指示手
    段(47)とを有していることを特徴とする濃度測定装
    置。
JP27006194A 1993-11-22 1994-11-02 濃度測定装置 Pending JPH07190983A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27006194A JPH07190983A (ja) 1993-11-22 1994-11-02 濃度測定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-292199 1993-11-22
JP29219993 1993-11-22
JP27006194A JPH07190983A (ja) 1993-11-22 1994-11-02 濃度測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07190983A true JPH07190983A (ja) 1995-07-28

Family

ID=26549047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27006194A Pending JPH07190983A (ja) 1993-11-22 1994-11-02 濃度測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07190983A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005501252A (ja) * 2001-08-22 2005-01-13 インストゥルメンテイション ラボラトリー カンパニー 電気化学センサーを較正するための方法および装置
JP2007050111A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Toshiba Corp 生体情報計測装置及びそのキャリブレーション方法
JP2018185257A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 三浦工業株式会社 水質測定装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005501252A (ja) * 2001-08-22 2005-01-13 インストゥルメンテイション ラボラトリー カンパニー 電気化学センサーを較正するための方法および装置
US8128801B2 (en) 2001-08-22 2012-03-06 Instrumentation Laboratory Company Automated system for continuously and automatically calibrating electrochemical sensors
US8721852B2 (en) 2001-08-22 2014-05-13 Instrumentation Laboratory Company Automated system for continuously and automatically calibrating electrochemical sensors
JP2007050111A (ja) * 2005-08-18 2007-03-01 Toshiba Corp 生体情報計測装置及びそのキャリブレーション方法
JP2018185257A (ja) * 2017-04-27 2018-11-22 三浦工業株式会社 水質測定装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0636880B1 (en) Quantitative analyzing apparatus
AU697232B2 (en) In situ calibration system for sensors located in a physiologic line
JP3220154B2 (ja) 生体液の分析用校正液およびその使用方法
US5208147A (en) Means for measuring a characteristic in a sample fluid
JP2620236B2 (ja) ブドウ糖モニタリング用電気化学システム
ES2588178T3 (es) Método para implementar funciones de corrección basadas en un umbral para biosensores
EP0958499B1 (en) Method for calibrating sensors used in diagnostic testing
Ansell et al. Patient self-management of oral anticoagulation guided by capillary (fingerstick) whole blood prothrombin times
US7133712B2 (en) Method and apparatus for non-invasive monitoring of blood substances using self-sampled tears
US5114859A (en) Method for measuring a characteristic in a sample fluid
EP3672486B1 (en) Implantable chemical sensor with staged activation
WO1999053301A1 (en) Sensor probe for determining hydrogen peroxide concentration and method of use thereof
JPH11318873A (ja) 血漿タンパク質および止血の因子を測定する新規方法ならびに新規な移植できる測定装置
US20090134043A1 (en) Non-biofouling, universal redox electrode and measurement system
US11280756B2 (en) Method for detecting an interferent contribution in a biosensor
US20230210419A1 (en) Sensor calibration
BRPI0806877A2 (pt) Dispositivo de teste de analito
JPH07190983A (ja) 濃度測定装置
JPH0778480B2 (ja) 溶液中の溶質濃度測定電極の自動校正方法
EP2108312B1 (en) Monitor and living body measuring device
JP3516069B2 (ja) グルコース濃度の測定方法
Von Woedtke et al. Glucose oxidase electrodes: effect of hydrogen peroxide on enzyme activity?
JP2002122562A (ja) 唾液用バイオセンサ
Odds Personal opinion: Can antifungal sensitivity tests predict clinical treatment outcomes?
BANI-AMER Improvement of Biocompatibility and Cross-sensitivity Elimination of Amperometric Enzyme Glucose Sensors