JPH07190662A - 熱交換器用フィンおよびその製造方法 - Google Patents
熱交換器用フィンおよびその製造方法Info
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- JPH07190662A JPH07190662A JP34584593A JP34584593A JPH07190662A JP H07190662 A JPH07190662 A JP H07190662A JP 34584593 A JP34584593 A JP 34584593A JP 34584593 A JP34584593 A JP 34584593A JP H07190662 A JPH07190662 A JP H07190662A
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F1/00—Tubular elements; Assemblies of tubular elements
- F28F1/10—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses
- F28F1/12—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element
- F28F1/126—Tubular elements and assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with projections, with recesses the means being only outside the tubular element consisting of zig-zag shaped fins
- F28F1/128—Fins with openings, e.g. louvered fins
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- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単位体積当たりの伝熱面積を大きくしたフィ
ンに好適で、良好な風配とルーバ間における凝縮水の滞
留防止を図れる熱交換器用フィンを提供する。 【構成】 チューブ１の間に配置し、かつ空気の流れ方
向と平行して複数段に配置する波状の熱交換器用フィン
であること。各段のルーバ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを空
気の流れ方向に同相位置に配置し、その隣接する各段の
ルーバ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを中心軸Ｌに対し線対称
な形状に形成する。隣接する各段の一山のルーバ４ａ，
４ｂ，５ａ，５ｂによって、空気の流れ方向から見て略
菱形形状で略同一面積の流路を複数区画する。
ンに好適で、良好な風配とルーバ間における凝縮水の滞
留防止を図れる熱交換器用フィンを提供する。 【構成】 チューブ１の間に配置し、かつ空気の流れ方
向と平行して複数段に配置する波状の熱交換器用フィン
であること。各段のルーバ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを空
気の流れ方向に同相位置に配置し、その隣接する各段の
ルーバ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂを中心軸Ｌに対し線対称
な形状に形成する。隣接する各段の一山のルーバ４ａ，
４ｂ，５ａ，５ｂによって、空気の流れ方向から見て略
菱形形状で略同一面積の流路を複数区画する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は単位体積当たりの伝熱面
積を大きくしたフィンに好適で、良好な風配とルーバ間
における凝縮水の滞留防止を図れる熱交換器用フィン
と、これを能率良く製作できるようにした製造方法に関
する。
積を大きくしたフィンに好適で、良好な風配とルーバ間
における凝縮水の滞留防止を図れる熱交換器用フィン
と、これを能率良く製作できるようにした製造方法に関
する。
【０００２】
【従来の技術】例えば空調装置のコンデンサやエバポレ
ータ等の熱交換器には、冷媒を導く扁平チューブの間に
放熱フィンを配置して、冷媒の熱交換を促すようにして
いる。従来、この種のフィンとしてコルゲートフィンが
用いられ、その熱交換性能を向上するために、１ピッチ
当たりの展開長を増やして、単位体積当たりの伝熱面積
を増大するようにしている。
ータ等の熱交換器には、冷媒を導く扁平チューブの間に
放熱フィンを配置して、冷媒の熱交換を促すようにして
いる。従来、この種のフィンとしてコルゲートフィンが
用いられ、その熱交換性能を向上するために、１ピッチ
当たりの展開長を増やして、単位体積当たりの伝熱面積
を増大するようにしている。
【０００３】例えば実開昭６２ー２０４１７９号公報に
は、板金を滑らかな波状に切り起こしてルーバを形成
し、空気の流れ方向に隣接するルーバを、互いに１８０
°位相をずらせて配置したフィンが示され、実開昭５５
ー３４１４６号公報には、板金を台形波または波状に折
り曲げ、それらを背中合わせに配置したフィンが示さ
れ、また実開昭６２ー７０２７６号公報には、二枚の板
金を重ね合わせてコルゲート状に折曲げたフィンが示さ
れている。
は、板金を滑らかな波状に切り起こしてルーバを形成
し、空気の流れ方向に隣接するルーバを、互いに１８０
°位相をずらせて配置したフィンが示され、実開昭５５
ー３４１４６号公報には、板金を台形波または波状に折
り曲げ、それらを背中合わせに配置したフィンが示さ
れ、また実開昭６２ー７０２７６号公報には、二枚の板
金を重ね合わせてコルゲート状に折曲げたフィンが示さ
れている。
【０００４】しかし、これらのフィンは、フィン高さ方
向の風量分布が一様でないため、風配不良を招いてルー
バ部の流速が低下し、熱交換効率の低下を招くうえに、
ルーバが密集して空気通路が狭小になるため、通気抵抗
が大きくなり、しかも熱交換時にルーバ間に凝縮水が溜
り易くなる等の問題がある。
向の風量分布が一様でないため、風配不良を招いてルー
バ部の流速が低下し、熱交換効率の低下を招くうえに、
ルーバが密集して空気通路が狭小になるため、通気抵抗
が大きくなり、しかも熱交換時にルーバ間に凝縮水が溜
り易くなる等の問題がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、単位体積当たりの伝熱面積を大きくしたフ
ィンに好適で、良好な風配を得られるとともに、ルーバ
間における凝縮水の滞留防止を図れるようにした熱交換
器用フィンと、これを能率良く製作できる熱交換器用フ
ィンの製造方法を提供することを目的とする。
題を解決し、単位体積当たりの伝熱面積を大きくしたフ
ィンに好適で、良好な風配を得られるとともに、ルーバ
間における凝縮水の滞留防止を図れるようにした熱交換
器用フィンと、これを能率良く製作できる熱交換器用フ
ィンの製造方法を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の熱交
換器用フィンは、チューブの間に配置し、かつ空気の流
れ方向と平行して複数段に配置する波状の熱交換器用フ
ィンにおいて、各段のルーバを空気の流れ方向に同相位
置に配置し、その隣接する各段のルーバを中心軸に対し
線対称な形状に形成するとともに、隣接する各段の一山
のルーバによって、空気の流れ方向から見て略菱形形状
で略同一面積の流路を複数区画し、単位体積当たりの伝
熱面積を大きくしたフィンに好適で、良好な風配を得ら
れるとともに、ルーバ間における凝縮水の滞留防止と通
気抵抗の低減とを図れるようにしたことを特徴にしてい
る。本発明の熱交換器用フィンの製造方法は、フィンプ
レート材に波状成形部と平坦部とを交互に少なくとも２
段に切り起こす第１ロール成形工程と、前記平坦部を略
山形に形成するとともに、該平坦部の両側の波状成形部
を略山形に形成する第２ロール成形工程と、略波状に成
形したフィンプレート材を押し縮めて所定寸法に成形す
るピッチ出し工程とからなり、熱交換器用フィンの生産
性を向上できるようにしたことを特徴にしている。
換器用フィンは、チューブの間に配置し、かつ空気の流
れ方向と平行して複数段に配置する波状の熱交換器用フ
ィンにおいて、各段のルーバを空気の流れ方向に同相位
置に配置し、その隣接する各段のルーバを中心軸に対し
線対称な形状に形成するとともに、隣接する各段の一山
のルーバによって、空気の流れ方向から見て略菱形形状
で略同一面積の流路を複数区画し、単位体積当たりの伝
熱面積を大きくしたフィンに好適で、良好な風配を得ら
れるとともに、ルーバ間における凝縮水の滞留防止と通
気抵抗の低減とを図れるようにしたことを特徴にしてい
る。本発明の熱交換器用フィンの製造方法は、フィンプ
レート材に波状成形部と平坦部とを交互に少なくとも２
段に切り起こす第１ロール成形工程と、前記平坦部を略
山形に形成するとともに、該平坦部の両側の波状成形部
を略山形に形成する第２ロール成形工程と、略波状に成
形したフィンプレート材を押し縮めて所定寸法に成形す
るピッチ出し工程とからなり、熱交換器用フィンの生産
性を向上できるようにしたことを特徴にしている。
【０００７】
【作用】本発明の熱交換器用フィンは、各段のルーバを
空気の流れ方向に同相位置に配置し、その隣接する各段
のルーバを中心軸に対し線対称な形状に形成すること
で、フィンの構成が簡潔になる。隣接する各段の一山の
ルーバによって、空気の流れ方向から見て略菱形形状で
略同一面積の流路を複数区画し、良好な風配を得られる
とともに、ルーバ間における凝縮水の滞留防止と通気抵
抗の低減とを図れる。したがって、１ピッチ当たりの展
開長を増やし、単位体積当たりの伝熱面積を大きくした
フィンに好適である。また、本発明の熱交換器用フィン
の製造方法は、フィンプレート材に波状成形部と平坦部
とを交互に少なくとも２段に切り起こす第１ロール成形
工程を有し、波状成形部と平坦部とを直接切り起こしす
ことで、事前のスリット形成を不要にし、その分工程を
低減し生産性を向上する。平坦部を略山形に形成すると
ともに、該平坦部の両側の波状成形部を略山形に形成す
る第２ロール成形工程を有し、ルーバ頂部の成形とフィ
ンの波状成形とを一時に行なう。
空気の流れ方向に同相位置に配置し、その隣接する各段
のルーバを中心軸に対し線対称な形状に形成すること
で、フィンの構成が簡潔になる。隣接する各段の一山の
ルーバによって、空気の流れ方向から見て略菱形形状で
略同一面積の流路を複数区画し、良好な風配を得られる
とともに、ルーバ間における凝縮水の滞留防止と通気抵
抗の低減とを図れる。したがって、１ピッチ当たりの展
開長を増やし、単位体積当たりの伝熱面積を大きくした
フィンに好適である。また、本発明の熱交換器用フィン
の製造方法は、フィンプレート材に波状成形部と平坦部
とを交互に少なくとも２段に切り起こす第１ロール成形
工程を有し、波状成形部と平坦部とを直接切り起こしす
ことで、事前のスリット形成を不要にし、その分工程を
低減し生産性を向上する。平坦部を略山形に形成すると
ともに、該平坦部の両側の波状成形部を略山形に形成す
る第２ロール成形工程を有し、ルーバ頂部の成形とフィ
ンの波状成形とを一時に行なう。
【０００８】
【実施例】以下、本発明を車両用空調装置に装備する、
熱交換器としてのコンデンサに適用した図示実施例につ
いて説明すると、図１乃至図６において１は冷媒を導く
アルミニウム製の扁平状のチューブで、それらの間にコ
ルゲート状のフィン２がろう付けされ、このチューブ１
とフィン２とを多数積層配置して、コンデンサコアを構
成している。
熱交換器としてのコンデンサに適用した図示実施例につ
いて説明すると、図１乃至図６において１は冷媒を導く
アルミニウム製の扁平状のチューブで、それらの間にコ
ルゲート状のフィン２がろう付けされ、このチューブ１
とフィン２とを多数積層配置して、コンデンサコアを構
成している。
【０００９】フィン２は、例えば両面にろう材を被覆し
た、フィンプレート材３であるアルミニウムブレージン
グシートで構成され、これをロール成形して、図２の矢
視で示す空気の流れ方向に二段のルーバフィン４，５
を、交互に連続して形成している。
た、フィンプレート材３であるアルミニウムブレージン
グシートで構成され、これをロール成形して、図２の矢
視で示す空気の流れ方向に二段のルーバフィン４，５
を、交互に連続して形成している。
【００１０】ルーバフィン４，５は、等幅で略く字形状
または逆く字形状の一対のルーバ部４ａ，４ｂおよび５
ａ，５ｂと、それらを連結する略Ｕ字形状または逆Ｕ字
形状のルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５ｃ，５ｄとからな
り、これをチューブ１の長さ方向に多数連続して、図３
（ａ），（ｂ）のように略繊毛状に形成している。
または逆く字形状の一対のルーバ部４ａ，４ｂおよび５
ａ，５ｂと、それらを連結する略Ｕ字形状または逆Ｕ字
形状のルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５ｃ，５ｄとからな
り、これをチューブ１の長さ方向に多数連続して、図３
（ａ），（ｂ）のように略繊毛状に形成している。
【００１１】前記ルーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂ
と、ルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５ｃ，５ｄとは、空気
の流れ方向から見てルーバフィン４，５の内側に位置す
る中心軸Ｌを中心に対称に形成かつ配置され、それらの
フィンピッチｐとルーバ間隔Ｄ1 とは同一に形成されて
いて、前記ルーバ頂部４ｃ，４ｄ，５ｃ，５ｄを、チュ
ーブ１，１の内周面にろう付けしている。この実施例で
は、ルーバ間隔Ｄ1 はフィンピッチｐの略１／２、また
はフィン高さの略１／５に形成され、比較的広く形成さ
れている。
と、ルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５ｃ，５ｄとは、空気
の流れ方向から見てルーバフィン４，５の内側に位置す
る中心軸Ｌを中心に対称に形成かつ配置され、それらの
フィンピッチｐとルーバ間隔Ｄ1 とは同一に形成されて
いて、前記ルーバ頂部４ｃ，４ｄ，５ｃ，５ｄを、チュ
ーブ１，１の内周面にろう付けしている。この実施例で
は、ルーバ間隔Ｄ1 はフィンピッチｐの略１／２、また
はフィン高さの略１／５に形成され、比較的広く形成さ
れている。
【００１２】ルーバフィン４，５は、フィンプレート材
３に空気の流れ方向と直交方向に平行に区画した、等幅
のフィンブランク３ａ，３ｂをロール成形して、ルーバ
部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂと、ルーバ頂部４ｃ，４
ｄおよび５ｃ，５ｄとを切り起こし、かつその際空気の
流れ方向に隣接する端縁の一部を切り残して、連結部
６，７を形成している。
３に空気の流れ方向と直交方向に平行に区画した、等幅
のフィンブランク３ａ，３ｂをロール成形して、ルーバ
部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂと、ルーバ頂部４ｃ，４
ｄおよび５ｃ，５ｄとを切り起こし、かつその際空気の
流れ方向に隣接する端縁の一部を切り残して、連結部
６，７を形成している。
【００１３】連結部６，７は、図１のようにルーバ部４
ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂが空気の流れ方向から見て交
差する箇所に設けられ、かつその位置は図３のようにル
ーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂの屈曲部を挟む上下
に位置していて、相対する連結部６，７と連結してい
る。
ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂが空気の流れ方向から見て交
差する箇所に設けられ、かつその位置は図３のようにル
ーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂの屈曲部を挟む上下
に位置していて、相対する連結部６，７と連結してい
る。
【００１４】このようなルーバフィン４，５の製造工程
は、第１および第２ロール成形工程と、ピッチ出し工程
とからなり、このうち第１ロール成形工程は、波形の成
形部と平滑な成形部（図示略）とを有する成形ロール
８，８を用いて、図４のようにフィンプレート材３を平
板状態で成形するもので、各フィンブランク３ａ，３ｂ
に三角形波状の波状成形部９と、平坦部１０とを交互に
形成している。
は、第１および第２ロール成形工程と、ピッチ出し工程
とからなり、このうち第１ロール成形工程は、波形の成
形部と平滑な成形部（図示略）とを有する成形ロール
８，８を用いて、図４のようにフィンプレート材３を平
板状態で成形するもので、各フィンブランク３ａ，３ｂ
に三角形波状の波状成形部９と、平坦部１０とを交互に
形成している。
【００１５】波状成形部９は、前記ルーバ部４ａ，４ｂ
および５ａ，５ｂの原形をなすもので、これらを１８０
°位相をずらせて切り起こし成形し、かつそれらの波高
寸法、つまり山谷高さはフィンピッチｐの略１／２に形
成され、それらの交差部に連結部６，７を同時に形成し
ている。平坦部１０は波状成形部９の展開長の略２／７
に相当する平坦面からなり、前記ルーバ頂部４ｃ，４ｄ
および５ｃ，５ｄの成形部に相当する。この場合、波状
成形部９，９を図４（ａ）のように互いに逆相波形状に
成形したり、同図（ｂ）のように同相状に成形してもよ
い。
および５ａ，５ｂの原形をなすもので、これらを１８０
°位相をずらせて切り起こし成形し、かつそれらの波高
寸法、つまり山谷高さはフィンピッチｐの略１／２に形
成され、それらの交差部に連結部６，７を同時に形成し
ている。平坦部１０は波状成形部９の展開長の略２／７
に相当する平坦面からなり、前記ルーバ頂部４ｃ，４ｄ
および５ｃ，５ｄの成形部に相当する。この場合、波状
成形部９，９を図４（ａ）のように互いに逆相波形状に
成形したり、同図（ｂ）のように同相状に成形してもよ
い。
【００１６】第２成形工程は、周面に異形の成形突起１
１を有する図５（ｂ）のような成形ロール１２を用い
て、前記平坦部１０をルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５
ｃ，５ｄの原形に山形に成形するとともに、その両側に
位置するルーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂを山形に
折り曲げ、かつこれらを同図（ａ）のように波状に成形
するようにしている。
１を有する図５（ｂ）のような成形ロール１２を用い
て、前記平坦部１０をルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５
ｃ，５ｄの原形に山形に成形するとともに、その両側に
位置するルーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂを山形に
折り曲げ、かつこれらを同図（ａ）のように波状に成形
するようにしている。
【００１７】ピッチ出し工程は、前工程で図５（ｂ）の
ように波状に成形されたフィンを、その長さ方向から押
し縮めてパッキングし、ルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５
ｃ，５ｄを所定形状に成形するとともに、ルーバ部４
ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂを起立させ、それらのフィン
ピッチｐとルーバ間隔Ｄ1 とを所定寸法に調整するよう
にしている。図６は成形後のルーバフィン４の状況を示
し、この後該フィン２を熱交換器の寸法に合わせて所定
長さに切断する。
ように波状に成形されたフィンを、その長さ方向から押
し縮めてパッキングし、ルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび５
ｃ，５ｄを所定形状に成形するとともに、ルーバ部４
ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂを起立させ、それらのフィン
ピッチｐとルーバ間隔Ｄ1 とを所定寸法に調整するよう
にしている。図６は成形後のルーバフィン４の状況を示
し、この後該フィン２を熱交換器の寸法に合わせて所定
長さに切断する。
【００１８】図７および図８は本発明の他の実施例を示
し、前述の実施例の構成と対応する部分には同一の符号
を用いている。この実施例は、前述のフィン２に比べ
て、１ピッチｐ当たりの展開長を若干短小にし、したが
って伝熱面積と熱交換性能とを若干抑える代わりに、ル
ーバ間隔Ｄ2 を前述のルーバ間隔Ｄ1 よりも若干広げ
て、当該部における凝縮液の滞留防止を強化するととも
に、通気抵抗を低下させたことを特徴にしている。
し、前述の実施例の構成と対応する部分には同一の符号
を用いている。この実施例は、前述のフィン２に比べ
て、１ピッチｐ当たりの展開長を若干短小にし、したが
って伝熱面積と熱交換性能とを若干抑える代わりに、ル
ーバ間隔Ｄ2 を前述のルーバ間隔Ｄ1 よりも若干広げ
て、当該部における凝縮液の滞留防止を強化するととも
に、通気抵抗を低下させたことを特徴にしている。
【００１９】このように構成した熱交換器用フィンを製
造する場合は、両面にろう材を被覆した、アルミニウム
ブレージングシートからなる所定幅のフィンプレート材
３を用意し、これを第１ロール成形工程に掛けて、成形
ロール８，８を介し、各フィンブランク３ａ，３ｂに三
角形波状の波状成形部９と、平坦部１０とを交互に形成
する。
造する場合は、両面にろう材を被覆した、アルミニウム
ブレージングシートからなる所定幅のフィンプレート材
３を用意し、これを第１ロール成形工程に掛けて、成形
ロール８，８を介し、各フィンブランク３ａ，３ｂに三
角形波状の波状成形部９と、平坦部１０とを交互に形成
する。
【００２０】すなわち、成形ロール８，８は、波状成形
部９の波高寸法、つまり山谷高さをフィンピッチｐの略
１／２にし、かつそれらの交差部に連結部６，７を残し
て、図４（ａ）のように互いに逆相状態に切り起こすと
ともに、平坦部１０の両側縁を切り離す。このように、
本発明は直接波状成形部９と平坦部１０とを形成してい
るから、フィンブランク３ａ，３ｂの両側縁に予めスリ
ットを形成して成形する場合に比べて、工程が簡潔にな
り、その分この種成形作業の生産性が向上する。
部９の波高寸法、つまり山谷高さをフィンピッチｐの略
１／２にし、かつそれらの交差部に連結部６，７を残し
て、図４（ａ）のように互いに逆相状態に切り起こすと
ともに、平坦部１０の両側縁を切り離す。このように、
本発明は直接波状成形部９と平坦部１０とを形成してい
るから、フィンブランク３ａ，３ｂの両側縁に予めスリ
ットを形成して成形する場合に比べて、工程が簡潔にな
り、その分この種成形作業の生産性が向上する。
【００２１】フィンプレート材３は図示のように平板状
態で成形され、成形後は第２ロール成形工程に掛けら
れ、該工程の成形ロール１２によって、前記平坦部１０
を図５（ａ）のように異形に成形し、ルーバ頂部４ｃ，
４ｄおよび５ｃ，５ｄの原形を山形に形成するととも
に、この両側の前記成形ルーバ部４ａ，４ｂおよび５
ａ，５ｂを山形に折り曲げて、これらを波状に成形す
る。
態で成形され、成形後は第２ロール成形工程に掛けら
れ、該工程の成形ロール１２によって、前記平坦部１０
を図５（ａ）のように異形に成形し、ルーバ頂部４ｃ，
４ｄおよび５ｃ，５ｄの原形を山形に形成するととも
に、この両側の前記成形ルーバ部４ａ，４ｂおよび５
ａ，５ｂを山形に折り曲げて、これらを波状に成形す
る。
【００２２】上記成形後、フィンはピッチ出し工程に掛
けられ、該工程において、その長さ方向から適宜手段で
押し縮めてパッキングし、ルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび
５ｃ，５ｄを所定形状に成形するとともに、ルーバ部４
ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂを起立させて、それらのフィ
ンピッチｐとルーバ間隔Ｄ1 を所定寸法に調整する。図
６は成形後のルーバフィン４の状況を示し、この後該フ
ィン２を熱交換器の寸法に合わせて所定長さに切断す
る。
けられ、該工程において、その長さ方向から適宜手段で
押し縮めてパッキングし、ルーバ頂部４ｃ，４ｄおよび
５ｃ，５ｄを所定形状に成形するとともに、ルーバ部４
ａ，４ｂおよび５ａ，５ｂを起立させて、それらのフィ
ンピッチｐとルーバ間隔Ｄ1 を所定寸法に調整する。図
６は成形後のルーバフィン４の状況を示し、この後該フ
ィン２を熱交換器の寸法に合わせて所定長さに切断す
る。
【００２３】この後、所定長さに切断したフィン２をチ
ューブ１，１の間に配置し、これを多段に積層配置し
て、これらをクリップ等で保持し仮止めする。その際、
フィン２は相対するルーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５
ｂを、連結部６，７で連結しているから、これらを切り
離して構成したものに比べて、フィン２の剛性と座屈強
度が改善され、上記積層作業の容易化と、その際の形崩
れを防止し得る。仮止め後、フィン２とチューブ１等の
アセンブリは、ろう付け炉に搬入され、それらの接触部
をろう付けされる。
ューブ１，１の間に配置し、これを多段に積層配置し
て、これらをクリップ等で保持し仮止めする。その際、
フィン２は相対するルーバ部４ａ，４ｂおよび５ａ，５
ｂを、連結部６，７で連結しているから、これらを切り
離して構成したものに比べて、フィン２の剛性と座屈強
度が改善され、上記積層作業の容易化と、その際の形崩
れを防止し得る。仮止め後、フィン２とチューブ１等の
アセンブリは、ろう付け炉に搬入され、それらの接触部
をろう付けされる。
【００２４】こうして構成した熱交換器用フィンは、ル
ーバフィン４，５の１山によって、チューブ１，１の間
に空気の流れ方向から見て、略菱形の空気通路を複数形
成しており、各通路が略同一の流路面積を有している。
したがって、上記通路を流れる風量の均一化を図れ、フ
ィン２の風量分布の一様化を図れるから、風配が良好に
なり、ルーバ部分の流速が維持されて、温度境界層の影
響を抑制し、熱交換性能を増進する。
ーバフィン４，５の１山によって、チューブ１，１の間
に空気の流れ方向から見て、略菱形の空気通路を複数形
成しており、各通路が略同一の流路面積を有している。
したがって、上記通路を流れる風量の均一化を図れ、フ
ィン２の風量分布の一様化を図れるから、風配が良好に
なり、ルーバ部分の流速が維持されて、温度境界層の影
響を抑制し、熱交換性能を増進する。
【００２５】また、本発明はルーバ間隔Ｄ1 がフィンピ
ッチｐの略１／２、またはフィン高さの略１／５に形成
され、比較的広く確保されているから、通気抵抗が抑制
されるとともに、熱交換時にルーバ間に凝縮液膜が付着
して通路を閉塞したり、フィン表面に被覆する親水性液
膜が、当該部に付着して通路を閉塞したりする惧れがな
い。
ッチｐの略１／２、またはフィン高さの略１／５に形成
され、比較的広く確保されているから、通気抵抗が抑制
されるとともに、熱交換時にルーバ間に凝縮液膜が付着
して通路を閉塞したり、フィン表面に被覆する親水性液
膜が、当該部に付着して通路を閉塞したりする惧れがな
い。
【００２６】
【発明の効果】本発明の熱交換器用フィンは以上のよう
に、各段のルーバを空気の流れ方向に同相位置に配置
し、その隣接する各段のルーバを中心軸に対し線対称な
形状に形成したから、フィンの構成が簡潔になり、その
製造の容易化を図ることができる また、隣接する各段の一山のルーバによって、空気の流
れ方向から見て略菱形形状で略同一面積の流路を複数区
画したから、一様な風量分布を促し、良好な風配を得ら
れるとともに、ルーバ間における凝縮水の滞留を防止す
ることができる したがって、熱交換性能向上のために１ピッチ当たりの
展開長を増やし、単位体積当たりの伝熱面積を大きくし
たフィンに好適な効果がある。また、本発明の熱交換器
用フィンの製造方法は、フィンプレート材に波状成形部
と平坦部とを交互に少なくとも２段に切り起こす第１ロ
ール成形工程を有し、波状成形部と平坦部とを直接切り
起こしたから、事前のスリット形成工程が不要になり、
その分工程を低減して生産性を向上することができる。
また、平坦部を略山形に形成するとともに、該平坦部の
両側の波状成形部を略山形に形成する第２ロール成形工
程を有し、ルーバ頂部の成形とフィンの波状成形を一時
に行なうことができる。
に、各段のルーバを空気の流れ方向に同相位置に配置
し、その隣接する各段のルーバを中心軸に対し線対称な
形状に形成したから、フィンの構成が簡潔になり、その
製造の容易化を図ることができる また、隣接する各段の一山のルーバによって、空気の流
れ方向から見て略菱形形状で略同一面積の流路を複数区
画したから、一様な風量分布を促し、良好な風配を得ら
れるとともに、ルーバ間における凝縮水の滞留を防止す
ることができる したがって、熱交換性能向上のために１ピッチ当たりの
展開長を増やし、単位体積当たりの伝熱面積を大きくし
たフィンに好適な効果がある。また、本発明の熱交換器
用フィンの製造方法は、フィンプレート材に波状成形部
と平坦部とを交互に少なくとも２段に切り起こす第１ロ
ール成形工程を有し、波状成形部と平坦部とを直接切り
起こしたから、事前のスリット形成工程が不要になり、
その分工程を低減して生産性を向上することができる。
また、平坦部を略山形に形成するとともに、該平坦部の
両側の波状成形部を略山形に形成する第２ロール成形工
程を有し、ルーバ頂部の成形とフィンの波状成形を一時
に行なうことができる。
【図１】本発明フィンの一実施例を空気の流れ方向から
見た正面図である。
見た正面図である。
【図２】図１の平面図である。
【図３】（ａ）は図１の第１段のフィンを示す正面図で
ある。（ｂ）は図１の第２段のフィンを示す正面図であ
る。
ある。（ｂ）は図１の第２段のフィンを示す正面図であ
る。
【図４】（ａ）は本発明の製造方法における第１ロール
成形工程を示す説明図である。（ｂ）は本発明の製造方
法における第１ロール成形工程を示す説明図で、（ａ）
の他の実施例を示している。
成形工程を示す説明図である。（ｂ）は本発明の製造方
法における第１ロール成形工程を示す説明図で、（ａ）
の他の実施例を示している。
【図５】（ａ）は本発明の製造方法における第２ロール
成形工程を示す説明図である。（ｂ）は本発明の製造方
法における第２ロール成形工程に使用する成形ロールの
一例を示す概略正面図である。
成形工程を示す説明図である。（ｂ）は本発明の製造方
法における第２ロール成形工程に使用する成形ロールの
一例を示す概略正面図である。
【図６】本発明の製造方法におけるピッチ出し工程を示
す説明図で、第１段のフィンのみを図示している。
す説明図で、第１段のフィンのみを図示している。
【図７】本発明フィンの他の実施例を空気の流れ方向か
ら見た正面図である。
ら見た正面図である。
【図８】（ａ）は図７の第１段のフィンを示す正面図で
ある。（ｂ）は図７の第２段のフィンを示す正面図であ
る。
ある。（ｂ）は図７の第２段のフィンを示す正面図であ
る。
１ チューブ ２ フィン ３ フィンプレート材 ４，５ 第１および第２段のルーバフィン ４ａ，４ｂ，５ａ，５ｂ ルーバ部 ９ 波状成形部 １０ 平坦部 Ｌ 中心軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒 田 将 人 埼玉県東松山箭弓町３丁目13番26号 株式 会社ゼクセル東松山工場内
Claims (2)
- 【請求項１】 チューブの間に配置し、かつ空気の流れ
方向と平行して複数段に配置する波状の熱交換器用フィ
ンにおいて、各段のルーバを空気の流れ方向に同相位置
に配置し、その隣接する各段のルーバを中心軸に対し線
対称な形状に形成するとともに、隣接する各段の一山の
ルーバによって、空気の流れ方向から見て略菱形形状で
略同一面積の流路を複数区画したことを特徴とする熱交
換器用フィン。 - 【請求項２】 フィンプレート材に波状成形部と平坦部
とを交互に少なくとも２段に切り起こす第１ロール成形
工程と、前記平坦部を略山形に形成するとともに、該平
坦部の両側の波状成形部を略山形に形成する第２ロール
成形工程と、略波状に成形したフィンプレート材を押し
縮めて所定寸法に成形するピッチ出し工程とからなる熱
交換器用フィンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34584593A JPH07190662A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 熱交換器用フィンおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34584593A JPH07190662A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 熱交換器用フィンおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07190662A true JPH07190662A (ja) | 1995-07-28 |
Family
ID=18379381
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34584593A Withdrawn JPH07190662A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 熱交換器用フィンおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07190662A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006010200A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Daikin Ind Ltd | 熱交換器 |
| JP2010121928A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-06-03 | Nikkei Nekko Kk | 熱交換器及びその製造方法 |
| CN104089517A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-10-08 | 丹佛斯微通道换热器（嘉兴）有限公司 | 用于换热器的翅片和具有该翅片的换热器 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP34584593A patent/JPH07190662A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006010200A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Daikin Ind Ltd | 熱交換器 |
| JP2010121928A (ja) * | 2008-10-24 | 2010-06-03 | Nikkei Nekko Kk | 熱交換器及びその製造方法 |
| CN104089517A (zh) * | 2014-07-18 | 2014-10-08 | 丹佛斯微通道换热器（嘉兴）有限公司 | 用于换热器的翅片和具有该翅片的换热器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010306 |