JPH07189296A - 建設機械の油圧制御装置 - Google Patents

建設機械の油圧制御装置

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JPH07189296A
JPH07189296A JP5331342A JP33134293A JPH07189296A JP H07189296 A JPH07189296 A JP H07189296A JP 5331342 A JP5331342 A JP 5331342A JP 33134293 A JP33134293 A JP 33134293A JP H07189296 A JPH07189296 A JP H07189296A
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Yusuke Kajita
勇輔 梶田
Kazunori Nakamura
和則 中村
Kazuhiro Ichimura
和弘 一村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】建設機械の油圧制御装置において、アクチュエ
ータの操作量の大きさかつ/または操作速度に応じて可
変圧力補償弁の制御量を変えることにより複合操作の操
作性を向上する。 【構成】ブーム52及びアーム53の動作がブーム上げ
及びアーム引きの同時操作であるかどうかを判定し、同
時操作時にはブーム用圧力補償弁7に対しては通常の制
御圧力Pc1が演算されると共に、アーム用圧力補償弁
9に対しては、第1及び第2制御圧力補正部200でそ
れぞれブーム用流量制御弁6の操作量の大きさ及び操作
速度に応じた第1及び第2補正制御圧力Pc2A,Pc
2Bが求められ、それらの大きい方がアームの出力用制
御圧力Pc2として選択される。これにより水平均し作
業時にはブームを十分にあげることができ、また当該作
業開始時にはアーム用圧力補償弁の応答遅れが防止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブームとアームを用いて
同時操作により水平均し動作を行い得るフロントアタッ
チメント部を備えた油圧ショベル等の建設機械の油圧制
御装置に係わり、特に、ロードセンシング差圧に基づき
可変圧力補償弁の補償圧を制御し流量制御弁の前後差圧
を制御する建設機械の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設機械に用いられるロードセンシング
方式の油圧制御装置として特開昭60−11706号公
報に記載のものがある。この油圧制御装置は、原動機
と、この原動機によって駆動される主油圧ポンプと、こ
の主油圧ポンプから吐出される圧油により駆動される複
数のアクチュエータと、前記複数の油圧アクチュエータ
に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の流量
制御弁と、複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ補償
する複数の可変圧力補償弁と、主油圧ポンプの吐出圧力
と複数のアクチュエータの最大負荷圧力との差圧が所定
の値となるよう主油圧ポンプの押しのけ容積を制御する
ポンプ制御装置と、主油圧ポンプの吐出圧力と前記複数
のアクチュエータの最大負荷圧力との差圧がロードセン
シング差圧として導かれ、そのロードセンシング差圧に
基づき複数の可変圧力補償弁の補償圧を制御する圧力補
償弁制御手段とを備えている。
【0003】また、このような圧力補償弁の制御を電気
・油圧的に行なうものとして特開平2−118203号
公報に記載のものがある。この従来技術は、主油圧ポン
プの吐出圧力と複数のアクチュエータの最大負荷圧力と
の差圧をロードセンシング差圧として検出する差圧検出
器を更に備え、圧力補償弁制御手段は、そのロードセン
シング差圧に基づき複数の可変圧力補償弁の制御量を個
別に演算しこれら制御量に基づいて可変圧力補償弁の補
償圧を制御する構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。特開昭60−117
06号公報に記載の従来技術においては、各流量制御弁
の前後差圧は可変圧力補償弁によりロードセンシング差
圧と等しくなるように制御され、複数のアクチュエータ
を同時に駆動する複合操作では流量制御弁の開口面積比
に応じた流量がアクチュエータに供給され、開口面積比
通りの複合動作が行われる。すなわち、流量制御弁の開
口面積比が例えば1:2ならば、アクチュエータへも
1:2の流量比でポンプ吐出流量が分配され、この分流
比を変更することはできない。
【0005】また、特開平2−118203号公報に記
載の従来技術においては、各流量制御弁の前後差圧は可
変圧力補償弁によりロードセンシング差圧と所定の関係
になるように制御され、開口面積比と所定の関係の流量
がアクチュエータに供給され、複合動作が行われる。す
なわち、この従来技術では、可変圧力補償弁の補償圧
(目標差圧)の設定を変え流量制御弁の前後差圧を異な
らせることにより、流量制御弁の開口面積比が例えば
1:2ならば、アクチュエータへは別の比率、例えば
1.2:2の流量比でポンプ吐出流量が分配されるよう
にすることができる。しかし、補償圧の設定の変更は制
御装置内のメモリの書き替えにより行なうので、一旦設
定した補償圧の設定は複合操作の作業中に変更すること
はできず、少なくとも作業中は同じ分流比でポンプ流量
がアクチュエータに分配される。
【0006】ところで、流量制御弁の開口面積はアクチ
ュエータの単独操作で最良のメータリング特性が得られ
るよう決めるのが普通であり、このようにして決めた開
口面積比が例えば上記の1:2となる。
【0007】また、油圧ショベル等の建設機械に用いら
れる油圧制御装置のポンプ制御装置では、主油圧ポンプ
の吐出圧力と複数のアクチュエータの最大負荷圧力との
差圧が所定の値となるよう主油圧ポンプの押しのけ容積
を制御するロードセンシング制御を行なうと共に、原動
機にかかる最大負荷トルクが制限値を越えないよう主油
圧ポンプの押しのけ容積を制御するいわるP−Q制御
(入力トルク制限制御)を行うことが一般的である(例
えば、特開平2−118203号公報の第29図参
照)。このようにP−Q制御を行なう場合、特に最大負
荷圧力の大きい複合操作ではポンプ吐出流量が減り、操
作レバーの操作量(要求流量)が小さいときも要求流量
に対しポンプ吐出流量が不足する、いわゆるサチュレー
ション状態となっている。
【0008】したがって、複合操作、特にそれぞれの操
作レバーをフルストロークとする複合操作では、分流比
が開口面積比で一義的に決まってしまうと、その開口面
積比は複合操作で望ましい分流比に対応しなくなること
があり、操作性が著しく悪化するという問題がある。
【0009】例えば、油圧ショベルの代表的作業の1つ
として水平均し作業がある。この水平均し作業は、アー
ムを引きながらブーム上げの同時操作をし、バケットの
先端を真っ直ぐに手前に引きながら水平に均し、次にア
ームが鉛直姿勢になるとブーム上げを止め、ブームを下
げる方向に操作し均し作業を連続的に行なう。このよう
な水平均し作業において、アーム用の操作レバーをフル
ストローク、ブーム用の操作レバーをハーフストローク
にしてブーム上げ及びアーム引きの同時操作をしている
とき、その途中で障害物を避けるためにブーム用の操作
レバーをフルストロークにし、ブームを上げようとする
ことがある。上記従来技術では、単独操作で最適のメー
タリング特性が得られるようにブーム用とアーム用の流
量制御弁の開口面積比が決められているので、これを
2:1とすると、ブームを素早く上げるためには4:1
程度の分流比が必要であり、2:1の開口面積比で決ま
る分流比ではブームの上がり量が少なすぎる。したがっ
て、アーム用の操作レバーを戻してブームシリンダへの
流量を増加させなければならず、非常に面倒な操作が必
要となる。
【0010】また、圧力補償弁は上記の分流比を実現す
るために自らの開度を変えつつ作動する。しかしなが
ら、流量制御弁の操作に際して、圧力伝達の遅れや差圧
検出器の作動の遅れにより、流量制御弁の操作→負荷圧
力の検出→シャトル弁→差圧検出器→圧力補償弁といっ
た信号の遅れが存在し、このため流量制御弁の操作に対
する圧力補償弁の応答にずれが生じる。このため、複合
操作を開始するため操作レバーを操作した場合、操作レ
バーを速く動かしても油圧アクチュエータの動作に遅れ
を生じ、意図した複合操作を行なえないことがある。
【0011】例えば、上記の水平均し作業は相当に精度
の高い操作性能が要求され、特に作業開始時の均し始め
は重要であるが、この均し始めにブームを上げようとし
てブーム用の操作レバーを操作したとき、アーム用の圧
力補償弁の応答が遅く、アームシリンダへの流量を絞る
ことができず、このためブームが上がりきらずバケット
が地面に食い込んでしまう。
【0012】本発明の第1の目的は、複合操作に際して
可変圧力補償弁の制御量を変化させることにより複合操
作の操作性を向上する建設機械の油圧制御装置を提供す
ることである。
【0013】本発明の第2の目的は、アクチュエータの
操作量の大きさに応じて可変圧力補償弁の制御量を変え
分流比を変化させることにより複合操作の操作性を向上
する建設機械の油圧制御装置を提供することである。
【0014】本発明の第3の目的は、アクチュエータの
操作量の変化速度に応じて可変圧力補償弁の制御量を変
え応答遅れを改善することにより複合操作開始時の操作
性を向上する建設機械の油圧駆動装置を提供することで
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1及び第
2の目的を達成するために次の構成を採用する。すなわ
ち、原動機と、この原動機によって駆動される主油圧ポ
ンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧油により駆
動される第1及び第2アクチュエータを含む複数のアク
チュエータと、前記複数の油圧アクチュエータに供給さ
れる圧油の流量をそれぞれ制御する複数の流量制御弁
と、前記複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞれ補償す
る複数の可変圧力補償弁と、前記主油圧ポンプの吐出圧
力と前記複数のアクチュエータの最大負荷圧力との差圧
が所定の値となるよう主油圧ポンプの押しのけ容積を制
御しかつ前記原動機にかかる最大負荷トルクが制限値を
越えないよう前記主油圧ポンプの押しのけ容積を制御す
るポンプ制御手段と、前記主油圧ポンプの吐出圧力と前
記複数のアクチュエータの最大負荷圧力との差圧をロー
ドセンシング差圧として検出する差圧検出手段と、前記
ロードセンシング差圧に基づき前記複数の可変圧力補償
弁の補償圧を制御する圧力補償弁制御手段とを備えた建
設機械の油圧制御装置において、前記第1及び第2アク
チュエータの流量制御弁の操作量をそれぞれ検出する第
1及び第2操作検出手段を更に備え、前記圧力補償弁制
御手段は、前記差圧検出手段で検出されたロードセンシ
ング差圧に基づいて前記複数の可変圧力補償弁の第1制
御量を演算する第1演算手段と、前記第1演算手段で求
めた第1制御量に基づいて前記第1アクチュエータの可
変圧力補償弁の補償圧を制御する第1補償圧制御手段
と、前記第1及び第2操作検出手段からの信号に基づい
て前記第1及び第2アクチュエータが同時に駆動された
かどうかを判定する動作判定手段と、前記第1操作検出
手段で検出した第1アクチュエータの流量制御弁の操作
量の大きさに応じて前記第2アクチュエータの流量制御
弁の前後差圧が減少するように前記第1演算手段で求め
た第1制御量を変化させ第2制御量を求める第2演算手
段を含む制御量補正手段と、前記動作判定手段により前
記第1及び第2アクチュエータが同時に駆動されていな
いと判定されたときは前記第1演算手段で求めた第1制
御量に基づいて前記第2アクチュエータの可変圧力補償
弁の補償圧を制御し、同時に駆動されたと判定されたと
きは前記制御量補正手段の第2演算手段で求めた第2制
御量に基づいて前記第2アクチュエータの可変圧力補償
弁の補償圧を制御する第2補償圧制御手段とを有する構
成とする。
【0016】また、本発明は上記第1及び第3の目的を
達成するために次の構成を採用する。すなわち、上記油
圧制御装置において、前記制御量補正手段は、前記動作
判定手段により前記第1及び第2アクチュエータが同時
に駆動されたと判定されたときに、その同時駆動の開始
から所定の時間、前記第1操作検出手段で検出した第1
アクチュエータの流量制御弁の操作量の変化速度に応じ
て前記第2アクチュエータの流量制御弁の前後差圧が減
少するように前記第1演算手段で求めた第1制御量を変
化させ第3制御量を求める第3演算手段と、前記第2及
び第3演算手段で求めた第2及び第3制御量の大きい方
を選択する選択手段とを更に含む構成とする。
【0017】上記油圧制御装置において、好ましくは、
前記第1及び第2アクチュエータはそれぞれ油圧ショベ
ルのブーム及びアームを駆動するアームシリンダ及びブ
ームシリンダであり、前記動作判定手段は前記第1及び
第2操作検出手段からの信号に基づいて前記アームシリ
ンダ及びブームシリンダを同時に駆動するブーム上げと
アーム引きの同時操作が行われたかどうかを判定する手
段である。
【0018】
【作用】以上のように構成した本発明において、第1及
び第2アクチュエータが同時に駆動されると、第1演算
手段ではロードセンシング差圧に基づいて第1制御量が
演算され、第1補償圧制御手段はこの第1制御量に基づ
いて第1アクチュエータの可変圧力補償弁の補償圧を制
御すると共に、動作判定手段で第1及び第2アクチュエ
ータが同時に駆動されたことが判定され、第2補償圧制
御手段では制御量補正手段の第2演算手段で求めた第2
制御量に基づいて第2アクチュエータの可変圧力補償弁
の補償圧を制御する。また、このとき、制御量補正手段
の第2演算手段では第1操作検出手段で検出した第1ア
クチュエータの流量制御弁の操作量に応じて第2アクチ
ュエータの流量制御弁の前後差圧が減少するように第1
制御量を変化させて第2制御量を求めている。このた
め、第1アクチュエータの流量制御弁の操作量が大きく
なると、第2演算手段では第2アクチュエータの流量制
御弁の前後差圧を小さくするように第2制御量が演算さ
れ、第2アクチュエータへ供給される圧油の流量が少な
くなるように第2アクチュエータの圧力補償弁が絞られ
分流比が変更される。この結果、ポンプ吐出流量がサチ
ュレーション状態にありかつ第1アクチュエータが高負
荷圧力側のアクチュエータであっても、第1アクチュエ
ータへ供給される圧油の流量が増大し、複合操作の操作
性の向上が図れる。
【0019】また、動作判定手段により第1及び第2ア
クチュエータが同時に駆動されたと判定されると、制御
量補正手段の第3演算手段では、その同時駆動の開始か
ら所定の時間、第1操作検出手段で検出した第1アクチ
ュエータの流量制御弁の操作量の変化速度に応じて第2
アクチュエータの流量制御弁の前後差圧が減少するよう
に第1制御量を変化させて第3制御量を求めている。こ
のため、第1及び第2アクチュエータを同時に駆動する
複合操作の開始時に、第1アクチュエータの流量制御弁
の操作レバーを速く動かすと、第3演算手段では第2ア
クチュエータの流量制御弁の前後差圧を小さくするよう
に第3制御量が演算され、この第3制御量が出力用の制
御量として出力され、第2アクチュエータへ供給される
圧油の流量が大きく減少するように第2アクチュエータ
の圧力補償弁が過渡的に絞られる。この結果、ポンプ吐
出流量がサチュレーション状態にありかつ第1アクチュ
エータが高負荷圧力側のアクチュエータであっても、複
合操作の開始時に可変圧力補償弁の応答遅れが改善さ
れ、複合操作の操作性の向上が図れる。
【0020】上記制御量補正手段は第1演算手段と第2
演算手段のみを有していても良く、第1演算手段に第2
及び第3演算手段の両方を併用しても良く、更に第1演
算手段と第3演算手段のみを有していても良い。第1演
算手段と第2演算手段のみを有する場合は、第2制御量
に基づく作用のみが得られ、第1演算手段に第2及び第
3演算手段の両方を併用する場合は、第2及び第3制御
量の大きい方を選択手段で選択することにより第2及び
第3制御量の両方に基づく作用が得られ、第1演算手段
と第3演算手段のみを有する場合は、第3制御量に基づ
く作用のみが得られる。
【0021】第1及び第2アクチュエータをそれぞれ油
圧ショベルのブーム及びアームを駆動するアームシリン
ダ及びブームシリンダとし、上記動作判定手段でアーム
シリンダ及びブームシリンダを同時に駆動するブーム上
げとアーム引きの同時操作が行われたかどうかを判定す
ることにより、油圧ショベルによる水平均し作業に際し
て上記の作用が得られる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、本実施例の油圧制御装置は、原
動機即ちエンジン1と、このエンジン1によって駆動さ
れる可変容量型の主油圧ポンプ2と、主油圧ポンプ2か
らの圧油により駆動される複数のアクチュエータ、例え
ば油圧ショベルのブームシリンダ3及びアームシリンダ
4と、これらブームシリンダ3及びアームシリンダ4に
それぞれ供給される圧油の流量を制御する流量制御弁
6,8と、これら流量制御弁6,8の上流側にそれぞれ
設置され各流量制御弁の前後差圧を補償する可変圧力補
償弁7,9とを備えている。
【0023】油圧制御装置が搭載される油圧ショベル
は、図2に示すように下部走行体50と、上部旋回体5
1と、ブーム52、アーム53及びバケット54からな
るフロントアタッチメント部とを備え、ブームシリンダ
3によりブーム52が駆動され、アームシリンダ4によ
りアーム53が駆動される。
【0024】また、本実施例の油圧制御装置はエンジン
1によって駆動されるパイロットポンプ21を備え、パ
イロットポンプ21から吐出した圧油によりパイロット
リリーフ弁23の作用で一定のパイロット圧力Piが生
成される。
【0025】可変圧力補償弁7は流量制御弁6の入口圧
力Pz1が導かれる受圧部7a、流量制御弁6の出口圧
力PL1が導かれる受圧部7b、パイロットポンプ21
からの一定のパイロット圧力Piが導かれる受圧部7c
及び電磁比例弁32が発生する制御圧力Pc1が導かれ
る受圧部7dを有し、受圧部7a,7bに導かれる圧力
の差が閉弁方向に作用し、受圧部7c,7dに導かれる
パイロット圧力Piと制御圧力Pc1との差が開弁方向
に作用し、両者のバランスにより流量制御弁6の前後差
圧がパイロット圧力Piと制御圧力Pc1との差で決定
される目標差圧、すなわち補償圧に一致するよう制御さ
れる。可変圧力補償弁9も同様に受圧部9a〜9dを有
し、受圧部9aには流量制御弁8の入口圧力Pz2が、
受圧部9bには流量制御弁8の出口圧力PL2が、受圧
部9cには一定のパイロット圧力Piが、受圧部9出に
は電磁比例弁33が発生する制御圧力Pc2がそれぞれ
導かれる。
【0026】流量制御弁6,8にはそれぞれアクチュエ
ータ3,4の負荷圧力を検出するための負荷ライン3
A,4Aが接続され、負荷ライン3A,4Aは更にシャ
トル弁12を介して負荷ライン14に接続され、アクチ
ュエータ3,4の最大負荷圧力PLmaxが負荷ライン
14に導かれる。負荷ライン14には差圧センサー82
(後述)が設置されている。
【0027】油圧ポンプ2は斜板ポンプであり、レギュ
レータ75によってその斜板位置、すなわち傾転角(ポ
ンプ押しのけ容積)が制御される。レギュレータ75
は、油圧ポンプ2の斜板を駆動するサーボシリンダ20
と、サーボシリンダー20の位置を制御する2つの高速
電磁弁24,26とを有し、電磁弁24がONするとサ
ーボシリンダ20を図示右方に駆動し、油圧ポンプ2の
斜板傾転角を増大させ、電磁弁26がONするとサーボ
シリンダ20を図示左方に駆動し、油圧ポンプ2の斜板
傾転角を減少させる。このようにして電磁弁24,26
のON・OFFで油圧ポンプ2の押しのけ容積が制御さ
れ、吐出流量が制御される。
【0028】油圧ポンプ2の吐出管路には負荷ライン1
4に導かれた最大負荷圧力が導かれたアンロード弁22
が設けられ、ポンプ吐出圧力が最大負荷圧力に対して所
定値以上高くならないようにしている。
【0029】本実施例の油圧制御装置は、また、可変圧
力補償弁7,9及びレギュレータ75を制御するため、
主油圧ポンプ2の斜板傾転角(押しのけ容積)θeを検
出する傾転角センサー80、主油圧ポンプ2の吐出圧力
Psを検出する圧力センサー81、油圧ポンプ2の吐出
圧力とアクチュエータ3,4の最大負荷圧力との差、即
ちロードセンシング差圧ΔPLSを検出する差圧センサー
82、ブームシリンダ3用の流量制御弁6の操作量とし
て流量制御弁6を駆動するパイロット圧力Pba,Pb
bを検出する圧力センサー83a,83b、アームシリ
ンダ4用の流量制御弁8の操作量として流量制御弁8を
駆動するパイロット圧力Paa,Pabを検出する圧力
センサー84a,84bと、これらセンサー群からの信
号を入力するコントローラ30とを備え、コントローラ
30から高速電磁弁24,26及び電磁比例弁32,3
3に駆動信号が出力される。
【0030】コントローラ30で行われる処理内容を図
3に制御ブロック図で示す。図3において、ブロック9
0はP−Q制御を行なう入力トルク制限制御部であり、
圧力センサー81で検出された主油圧ポンプ2の吐出圧
力Psの信号を入力し、図4に示す入力トルク制限関数
f(P) から、主油圧ポンプ1の吐出流量Qpをエンジン
2の出力馬力の範囲内とする馬力制限制御のための第1
の目標傾転角θT を演算する。ブロック91はロードセ
ンシング制御部であり、差圧センサー82で検出された
差圧ΔPLSの信号を入力し、その差圧を一定に保持す
るロードセンシング制御のための第2の目標傾転角θΔ
p を演算する。
【0031】第2の目標傾転角θΔp の求め方の一例を
図5に示す。これは目標差圧ΔPoと実際の差圧ΔPL
Sとの偏差による積分制御方式で演算される例であり、
図5はそれをブロック図で示したものである。即ち図5
において、ブロック91Aは差圧ΔPLSからΔθΔp
=K(ΔPo −ΔPLS) を演算し、1サイクルタイム
当りの第2の目標傾転角θΔp の増分ΔQΔp 求め、ブ
ロック91BではこのΔθΔp と前回のサイクルで出力
された最終の目標傾転角θr-1 とを加算して第2の目標
傾転角θΔp を得る。なお、第2の目標傾転角θΔp は
比例制御方式あるいは比例・積分制御方式により求めて
もよい。
【0032】図3に戻り、ブロック92では第1及び第
2の目標傾転角θT ,θΔの小さい方の値を最終の目標
傾転角θr として選択する。ブロック93では目標傾転
角θr と傾転角センサー80で検出された主油圧ポンプ
2の傾転角θeの信号を入力し、主油圧ポンプ2の斜板
傾転角を目標傾転角θr に一致させるためのON・OF
F制御信号を演算する。この制御信号は電磁弁24,2
6に出力され、主油圧ポンプ2の斜板傾転角が目標傾転
角θr に一致するよう制御される。
【0033】以上により、第2の目標傾転角θΔp が第
1の目標傾転角θT より小さいときには、主油圧ポンプ
2の傾転角は第2の目標傾転角θΔp となるよう制御さ
れ、主油圧ポンプ2の吐出圧力と最大負荷圧力との差圧
ΔPLSが一定に保持され、ロードセンシング制御がな
される。第2の目標傾転角θΔp が第1の目標傾転角θ
T より大きいときには、主油圧ポンプ2の傾転角は第1
の目標傾転角θT となるよう制御され、主油圧ポンプ2
の吐出流量と吐出圧力との積をエンジン1の出力馬力の
範囲内とするP−Q制御が行われる。
【0034】ブロック94は可変圧力補償弁7,9の制
御部であり、差圧センサー82で検出された差圧ΔPL
Sの信号と、ブーム用の圧力センサー83a,83b及
びアーム用の圧力センサー84a,84bからの信号を
入力し、可変圧力補償弁7,9の補償圧(目標差圧)を
制御するための制御量を演算し、対応する制御信号(駆
動信号)を電磁比例弁32,33に出力する。
【0035】図6〜図8にブロック94の制御機能をフ
ローチャートで示す。まず、図6において、ステップ1
00で差圧センサー82で検出された差圧ΔPLSの信
号と、圧力センサー83a,83b及び圧力センサー8
4a,84bからのブーム用パイロット圧力Pba,P
bb及びPaa,Pabの信号を入力し、ステップ10
1でブーム用の可変圧力補償弁7の補償圧を制御し、ス
テップ102でアーム用の可変圧力補償弁9の補償圧を
制御する。
【0036】図7にステップ101の詳細を示す。図6
において、まずステップ110では、差圧センサー82
で検出された差圧ΔPLSに基づきブーム用の圧力補償
弁7の補償圧をロードセンシング差圧ΔPLSに等しく
する(またはそれと所定の関係にする)制御圧力Pc1
を演算し、ステップ111でその制御圧力を発生する電
磁比例弁32の駆動信号を演算し、ステップ112でそ
の駆動信号を電磁比例弁32に出力する。これにより電
磁比例弁32からは、ブーム用の可変圧力補償弁7の補
償圧がロードセンシング差圧ΔPLSに等しくなるよう
な制御圧力Pc1が出力され、流量制御弁6の前後差圧
がロードセンシング差圧ΔPLSに等しくなる(または
それと所定の関係になる)ように制御される。
【0037】図8にステップ102の詳細を示す。図7
において、まずステップ120で差圧センサー82で検
出された差圧ΔPLSに基づきアーム用の圧力補償弁9
の補償圧をロードセンシング差圧ΔPLSに等しくする
(またはそれと所定の関係にする)初期制御圧力PcL
Sを演算し、ステップ121でブーム用の圧力センサー
83a,83b及びブーム用の圧力センサー84a,8
4bからの信号に基づきブーム上げとアーム引きが同時
に操作されているかどうかを判定する。ステップ121
で同時に操作されていないと判定された場合はステップ
122に進み、ステップ120で演算された初期制御圧
力PcLSを出力用の制御圧力Pc2とし、ステップ1
23で制御圧力Pc2を発生する電磁比例弁33の駆動
信号を演算し、ステップ124でその駆動信号を電磁比
例弁33に出力する。これにより電磁比例弁33から
は、アーム用の可変圧力補償弁9の補償圧がロードセン
シング差圧ΔPLSに等しくなる(またはそれと所定の
関係になる)ような制御圧力Pc2が出力され、流量制
御弁8の前後差圧がロードセンシング差圧ΔPLSに等
しくなる(またはそれと所定の関係になる)ように制御
される。すなわち、ブーム用の圧力補償弁7と共に通常
の分流制御が行われる。
【0038】一方、ステップ121でブーム上げとアー
ム引きが同時に操作されていると判定された場合は、ス
テップ125に進み、ステップ120で演算された初期
制御圧力PcLSをブーム用の流量制御弁6の操作量で
あるパイロット圧力Pba,Pbbに基づき補正し、そ
の補正した制御圧力を出力用の制御圧力Pc2とする。
以後上記と同様に、ステップ123でその制御圧力Pc
2を発生する電磁比例弁33の駆動信号を演算し、ステ
ップ124でその駆動信号を電磁比例弁33に出力す
る。
【0039】ステップ125の処理内容を図9に制御ブ
ロック図で示す。図9において、ブロック200はブー
ム用流量制御弁6の操作量の大きさに応じて分流比を変
えブームの動きを速くするための第1制御圧力補正部で
あり、まずブロック201でブーム用の流量制御弁6の
パイロット圧力Pba,Pbbを入力してその絶対値
(ブーム用流量制御弁6の操作量の大きさ)Pbを求
め、次にブロック202で、予めメモリに記憶されてい
るブーム用流量制御弁6の操作量の大きさPbとアーム
用制御圧力Pc2の加算値βとの関係に基づいてブロッ
ク201で求めた操作量の大きさPbに対応する加算値
βを求める。操作量の大きさPbと加算値βとの関係は
操作量Pbがある値を越えて増加するとその増加にした
がって加算値βも増加するように設定されている。次
に、このブロック202で求めた加算値βを加算部20
3で初期制御圧力PcLSに加算し、第1補正制御圧力
Pc2Aを求める。
【0040】また、ブロック300はブーム用流量制御
弁6の操作量の変化速度に応じて均し作業開始時の可変
圧力補償弁9の応答遅れを改善しアームの落下を防ぐた
めの第2制御圧力補正部であり、まず図8に示すステッ
プ121でブーム上げとアーム引きが同時に操作された
と初めて判定されるとスイッチ301がONすると共
に、ブロック302ではブーム用の流量制御弁6のパイ
ロット圧力Pbaを入力し、1サイクルタイム当たりの
パイロット圧力の増分値(ブーム用流量制御弁6の操作
量の変化速度)ΔPbを求め、次にブロック303で、
予めメモリに記憶されているブーム用流量制御弁6の操
作量の変化速度ΔPbとアーム用制御圧力Pc2の増分
値ΔPcとの関係に基づいてブロック301で求めた操
作量の増分値ΔPbに対応する増分値ΔPcを求める。
操作量の増分値ΔPbと増分値ΔPcとの関係は増分値
ΔPbが増加するにしたがって増分値ΔPcも増加する
ように設定されている。次に、このブロック303で求
めた増分値ΔPcを加算部304で初期制御圧力PcL
Sに加算し、第2補正制御圧力Pc2Bを求める。
【0041】次に、ブロック305で初期制御圧力Pc
LSに増分値ΔPcを加算するループの繰返回数Nが予
め設定したカウント数Mに達したかどうかを判定し、達
しないと判定されるとスイッチ301をOFFすると同
時に、ブロック306でN=N+1、PcLS=Pc2
Bと置き、次のサイクルにおいて再び加算部304でブ
ロック303で求めた増分値ΔPcを初期制御圧力Pc
LSに加算し、第2補正制御圧力Pc2Bを求める。こ
のことをN>Mになるまで繰り返す。これにより、ルー
プを1回繰り返す時間(サイクルタイム)をΔt秒とす
るとM・Δt秒の間、ブーム用流量制御弁6の操作量の
変化速度ΔPbに応じて第2補正制御圧力Pc2Bは増
え続ける。
【0042】ブロック305でN>Mと判定されると、
スイッチ307,308を図示の位置から切換え、第2
補正制御圧力Pc2Bの減少を開始する。すなわち、ブ
ロック309で第2補正制御圧力Pc2Bが初期制御圧
力PcLSに達したかどうかを判定し、達しない場合は
ブロック310でPc2Bから定数kを引いた値を新た
な第2補正制御圧力Pc2Bとし、これを次のサイクル
で出力する。このことをPc2B<PcLSになるまで
繰り返す。これにより、Pc2B<PcLSになるまで
の間、第2補正制御圧力Pc2Bは減り続ける。Pc2
B<PcLSになるとスイッチ307,308を初期状
態に戻してこの補正部300での制御を終了する。
【0043】以上のようにして第1及び第2制御圧力補
正部200,300で第1及び第2補正制御圧力Pc2
A及びPc2Bが求まると、ブロック400で第1及び
第2補正制御圧力Pc2A及びPc2Bの大きい方を選
択し、これを出力用制御圧力Pc2として出力する。
【0044】図10に初期制御圧力PcLSと、上記の
ようにして求められる第1補正制御圧力Pc2A、第2
補正制御圧力Pc2B及び出力用制御圧力Pc2との関
係を示す。ブーム上げとアーム引きの同時操作(水平均
し作業)が開始されると、M・Δt秒の間は第2補正制
御圧力Pc2Bが増え続け、この第2補正制御圧力Pc
2Bが出力用制御圧力Pc2として選択される。M・Δ
t秒後は第2補正制御圧力Pc2Bは減り続けるが、し
ばらくはこの第2補正制御圧力Pc2Bが第1補正制御
圧力Pc2Aより大きく、これが出力用制御圧力Pc2
として選択される。第2補正制御圧力Pc2Bが第1補
正制御圧力Pc2Aより小さくなると、第1補正制御圧
力Pc2Aが出力用制御圧力Pc2として選択され、以
後は第1補正制御圧力Pc2Aが出力用制御圧力Pc2
として選択され続ける。
【0045】以上において、図6に示すステップ100
の機能とステップ101の機能のうち図7に示すステッ
プ110の機能及びステップ102の機能のうち図8に
示すステップ120,122の機能は、差圧センサー8
2で検出されたロードセンシング差圧に基づいて複数の
可変圧力補償弁7,9の制御量(制御圧力)を演算する
演算手段を構成し、ステップ101の機能のうちステッ
プ111,112の機能と電磁比例弁32は、その演算
手段で求めた制御量に基づいてブーム用の可変圧力補償
弁7の補償圧を制御する第1の補償圧制御手段を構成
し、ステップ102の機能のうちステップ121の機能
は、圧力センサー83a,83b及び84a,84bか
らの信号に基づいてブームシリンダ3とアームシリンダ
ー4が同時に駆動されたかどうかを判定する動作判定手
段を構成し、ステップ102の機能のうちのステップ1
25の機能に含まれる図9に示す第1制御圧力補正部2
00は、圧力センサー83a,83bで検出したブーム
用の流量制御弁6の操作量の大きさに応じてアームシリ
ンダ4の流量制御弁8の前後差圧が減少するように上記
第1演算手段で求めた第1制御量を変化させ第2制御量
を求める制御量補正手段の第2演算手段を構成し、ステ
ップ102の機能のうちステップ121,123,12
4の機能は、上記動作判定手段によりブームシリンダー
とアームシリンダが同時に駆動されていないと判定され
たときは上記第1演算手段で求めた第1制御量に基づい
てアーム用の可変圧力補償弁9の補償圧を制御し、同時
に駆動されたと判定されたときは上記制御量補正手段の
第2演算手段で求めた第2制御量に基づいてアーム用の
可変圧力補償弁9の補償圧を制御する第2補償圧制御手
段を構成する。
【0046】また、ステップ102の機能のうちのステ
ップ125の機能に含まれる図9に示す第2制御圧力補
正部300は、上記動作判定手段によりブームシリンダ
ーとアームシリンダが同時に駆動されたと判定されたと
きに、その同時駆動の開始から所定の時間、圧力センサ
ー83aで検出したブーム用の流量制御弁6の操作量の
変化速度に応じてアーム用の流量制御弁8の前後差圧が
減少するように上記第1演算手段で求めた第1制御量を
変化させ第3制御量を求める第3演算手段を構成し、ス
テップ125の機能に含まれる図9に示すブロック40
0は、上記第2及び第3演算手段で求めた第2及び第3
制御量の大きい方を選択する選択手段を構成する。
【0047】以上のように構成した本実施例の作用効果
を説明する。まず、本実施例では、第1制御圧力補正部
200で初期制御圧力PcLSをブーム用のパイロット
圧力Pba,Pbbの大きさに応じて補正し第1補正制
御圧力Pc2Aを求めており、これによりブームとアー
ムの複合操作時に量制御弁6の操作量の大きさに応じて
分流比が補正され、特にブームとアームの操作レバーの
ストローク量を大とする複合操作に際してブームの操作
速度を上げ複合操作性を著しく向上できる。
【0048】例えば、油圧ショベルで行われる代表的作
業の1つとして水平均し作業がある。この水平均し作業
は、図11(I)に示すようにアーム53を引きながら
ブーム52を上げるアーム下げとブーム上げの同時操作
をし、バケット54の先端を真っ直ぐに手前に引きなが
ら水平に均す。次に、図11(II)及び(III)に
示すようにアーム53が鉛直姿勢になるとブーム上げを
止め、ブーム52を下げる方向に操作し均し作業を連続
的に行なう。このような水平均し作業において、アーム
用の操作レバーをフルストローク、ブーム用の操作レバ
ーをハーフストロークにしてブーム上げ及びアーム引き
の同時操作をしているとき、図12に示すようにその途
中で障害物を避けるためにブーム用の操作レバーをフル
ストロークにし、ブームを上げようとすることがある。
ここで、ブーム用とアーム用の流量制御弁の開口面積比
は単独操作で最適のメータリング特性が得られるように
決められており、例えばこの開口面積比は2:1程度で
ある。
【0049】一方、油圧ポンプ2の吐出流量は前述のよ
うにP−Q制御により制限されており、操作レバーの操
作量(要求流量)が小さい場合でも要求流量に対しポン
プ吐出流量が不足する、いわゆるサチュレーション状態
となっているのが普通であり、上記のように障害物を避
けるためには4:1程度の分流比が必要である。このた
め、ブーム用とアーム用の流量制御弁の開口面積比で一
義的に分流比が決まる従来技術では、障害物を避けるた
めにブーム用の操作レバーをフルストロークにしても、
その分流比ではブームの上がり量が少なすぎる。したが
って、障害物を避けるためアーム用の操作レバーを戻し
てブームシリンダへの流量を増加させなければならない
が、この操作は非常に面倒である。
【0050】これに対し、本実施例では、初期制御圧力
PcLSをブーム用のパイロット圧力Pba,Pbbの
大きさに応じて補正し第1補正制御圧力Pc2Aを求め
ることにより、ブームとアームの複合操作時に量制御弁
6の操作量の大きさに応じて分流比が図13に示すよう
に変化する。このため、障害物を避けるためにブーム用
の操作レバーをフルストロークすると、4:1程度の分
流比が得られ、アーム用の操作レバーを戻すことなく障
害物を避けることができる。
【0051】また、本実施例では、第2制御圧力補正部
300で、ブーム上げとアーム引きの同時操作(水平均
し作業)が開始されると、所定時間、初期制御圧力Pc
LSをブーム用のパイロット圧力Pbaの変化速度に応
じて補正し第2補正制御圧力Pc2Bを求めており、こ
れによりブーム上げとアーム引きの同時操作(水平均し
作業)の開始時にアーム用の圧力補償弁の応答遅れによ
るアームの落下を防止することができる。
【0052】すなわち、油圧ショベルにおいて上記の水
平均し作業は非常に重要な作業であり、相当に精度の高
い操作性能が要求されている。この水平均し作業におい
て、特にアームの引き始めは重要であり、このときブー
ムを上げようとしても従来技術では図14に示すように
アームの圧力補償弁の応答が遅れ、アームシリンダ4へ
の圧油の流量を絞ることができず、このためブームが上
がりきらずバケットは地面に食い込んでしまう。
【0053】これに対し本実施例では、上記のように水
平均し作業の開始時から所定時間、ブーム用のパイロッ
ト圧力Pbaの変化速度に応じて第2補正制御圧力Pc
2Bを求め、LS差圧に無関係にアームの圧力補償弁9
の絞り量を決定する。これによりシャトル弁、差圧セン
サー等を経由することによる遅れを省き、図15に示す
ように応答性が改善される。つまり、水平均し作業を始
めてからのレバー速度が遅ければ、オペレータはゆっく
りレバーを入れているのであるから、応答性を改善する
必要は余りない。しかしながら、レバー速度が速いなら
ば、オペレータは素早くレバーを入れているのだから、
応答性は重要であり、そのための増分値(補正量)ΔP
c(図9)もある程度大きく設定しなければならない。
本実施例では、水平均し作業の引き始めにブームのレバ
ー速度に応じて増分値ΔPcが決定され、これに伴って
アームの圧力補償弁9の絞り量が増加するので、アーム
の落下を防止でき、精度の高い操作性能を発揮すること
ができる。
【0054】以上のように本実施例によれば、ブーム上
げとアーム下げを同時に行なう水平均し作業において、
ブーム用流量制御弁6の操作量が大きくなると、第1制
御圧力補正部200(第2演算手段)ではアームシリン
ダ4の流量制御弁8の前後差圧を小さくするように第1
補正制御圧力Pc2Aが演算され、アームシリンダ4へ
供給される圧油の流量が少なくなるように圧力補償弁9
が絞られ分流比が変更される。この結果、ポンプ吐出流
量がサチュレーション状態にありかつブームシリンダ3
が高負荷圧力側のアクチュエータであっても、ブームシ
リンダ3へ供給される圧油の流量が増大し、水平均し作
業に際して障害物を容易に避けることができるなど、操
作性の向上が図れる。
【0055】また、水平均し作業の開始時には、ブーム
用の流量制御弁6の操作レバーを速く動かすと、第2制
御圧力補正部300ではアームシリンダ4の流量制御弁
8の前後差圧を小さくするように第2補正制御圧力Pc
2Bが演算され、この制御圧力が出力用の制御圧力P2
cとして出力され、アームシリンダ4へ供給される圧油
の流量が大きく減少するように圧力補償弁9が過渡的に
絞られる。この結果、ポンプ吐出流量がサチュレーショ
ン状態にありかつブームシリンダ3が高負荷圧力側のア
クチュエータであっても、水平均し作業の開始時に可変
圧力補償弁9の応答遅れが改善され、アームの落下を防
止し精度の高い水平均し面を形成することができる。
【0056】なお、上記実施例では、流量制御弁の操作
量を検出する手段としてパイロット圧力を検出する圧力
センサー83a,83b及び84a,84bを設けた
が、圧力センサーに代え図16に示すように流量制御弁
の変位を検出する変位計86a,86b及び87a,8
7bを設けてもよい。また、図示しない操作レバーの操
作量(レバー変位)を検出してもよい。
【0057】また、上記実施例では図9に示すように第
1制御圧力補正部200及び第2制御圧力補正部300
は両方を設けたが、その一方のみを設けてもよく、これ
によりその一方のみに対応した効果を得ることができ
る。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、アクチュエータの操作
量の大きさに応じて分流比が変わるので、水平均し作業
に際してブーム用流量制御弁の操作量が大きくなればこ
れに応じてブームの上がり量が大きくなるなど、複合操
作の操作性を向上することができる。
【0059】また、アクチュエータの操作量の変化速度
に応じて圧力補償弁の応答遅れが改善されるので、水平
均し作業の開始時にブーム用流量制御弁の操作速度を速
くすればこれに応じてブームの上がりが速くなり、アー
ムの落下を防止し精度の高い水平均し面を形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による建設機械の油圧制御装
置を示す概略図である。
【図2】本発明の油圧制御装置が搭載される油圧ショベ
ルの側面図である。
【図3】コントローラの制御機能を示す機能ブロック図
である。
【図4】入力トルク制限制御部におけるポンプ吐出圧力
と目標傾転角との関係を示す図である。
【図5】ロードセンシング制御部における処理内容を示
す機能ブロック図である。
【図6】可変圧力補償弁制御部における処理内容を示す
フローチャートである。
【図7】ブーム用の可変圧力補償弁の補償差圧制御の処
理内容を示すフローチャートである。
【図8】アーム用の可変圧力補償弁の補償差圧制御の処
理内容を示すフローチャートである。
【図9】初期制御圧力PcLSを補正する処理機能を示
す機能ブロック図である。
【図10】初期制御圧力PcLSと、第1補正制御圧力
Pc2A、第2補正制御圧力Pc2B及び出力用の制御
圧力Pc2との関係を示す特性図である。
【図11】水平均し作業における油圧ショベルの動作姿
勢を示す図である。
【図12】水平均し作業で障害物を避けるときの油圧シ
ョベルの動作を示す図である。
【図13】第1補正制御圧力Pc2Aにより変化する分
流比を示す図である。
【図14】可変圧力補償弁の応答遅れを示す図である。
【図15】第2補正制御圧力Pc2Bにより可変圧力補
償弁の応答遅れが改善されたことを示す図である。
【図16】本発明の他の実施例による油圧制御装置の概
略図である。
【図17】本発明の更に他の実施例による油圧制御装置
の概略図である。
【符号の説明】
1 原動機 2 主油圧ポンプ 3 アームシリンダ(アクチュエータ) 4 ブームシリンダ(アクチュエータ) 6,8 流量制御弁 7,9 可変圧力補償弁 30 コントローラ 32,33電磁比例弁 53 アーム 54 ブーム 75 レギュレータ 81 圧力センサー 82 差圧センサー 83a,83b 圧力センサー(第1操作検出手段) 84a,84b 圧力センサー(第2操作検出手段) 90 入力トルク制限制御部 91 ロードセンシング制御部 94 可変圧力補償弁制御部 200 第1制御圧力補正部(制御量補正手段;第2演
算手段) 300 第2制御圧力補正部(制御量補正手段;第3演
算手段) 400 選択手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による建設機械の油圧制御装
置を示す概略図である。
【図2】本発明の油圧制御装置が搭載される油圧ショベ
ルの側面図である。
【図3】コントローラの制御機能を示す機能ブロック図
である。
【図4】入力トルク制限制御部におけるポンプ吐出圧力
と目標傾転角との関係を示す図である。
【図5】ロードセンシング制御部における処理内容を示
す機能ブロック図である。
【図6】可変圧力補償弁制御部における処理内容を示す
フローチャートである。
【図7】ブーム用の可変圧力補償弁の補償差圧制御の処
理内容を示すフローチャートである。
【図8】アーム用の可変圧力補償弁の補償差圧制御の処
理内容を示すフローチャートである。
【図9】初期制御圧力PcLSを補正する処理機能を示
す機能ブロック図である。
【図10】初期制御圧力PcLSと、第1補正制御圧力
Pc2A、第2補正制御圧力Pc2B及び出力用の制御
圧力Pc2との関係を示す特性図である。
【図11】水平均し作業における油圧ショベルの動作姿
勢を示す図である。
【図12】水平均し作業で障害物を避けるときの油圧シ
ョベルの動作を示す図である。
【図13】第1補正制御圧力Pc2Aにより変化する分
流比を示す図である。
【図14】可変圧力補償弁の応答遅れを示す図である。
【図15】第2補正制御圧力Pc2Bにより可変圧力補
償弁の応答遅れが改善されたことを示す図である。
【図16】本発明の他の実施例による油圧制御装置の概
略図である。
【符号の説明】 1 原動機 2 主油圧ポンプ 3 アームシリンダ(アクチュエータ) 4 ブームシリンダ(アクチュエータ) 6,8 流量制御弁 7,9 可変圧力補償弁 30 コントローラ 32,33電磁比例弁 53 アーム 54 ブーム 75 レギュレータ 81 圧力センサー 82 差圧センサー 83a,83b 圧力センサー(第1操作検出手段) 84a,84b 圧力センサー(第2操作検出手段) 90 入力トルク制限制御部 91 ロードセンシング制御部 94 可変圧力補償弁制御部 200 第1制御圧力補正部(制御量補正手段;第2演
算手段) 300 第2制御圧力補正部(制御量補正手段;第3演
算手段) 400 選択手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機によって駆動され
    る主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧
    油により駆動される第1及び第2アクチュエータを含む
    複数のアクチュエータと、前記複数の油圧アクチュエー
    タに供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の流
    量制御弁と、前記複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞ
    れ補償する複数の可変圧力補償弁と、前記主油圧ポンプ
    の吐出圧力と前記複数のアクチュエータの最大負荷圧力
    との差圧が所定の値となるよう主油圧ポンプの押しのけ
    容積を制御しかつ前記原動機にかかる最大負荷トルクが
    制限値を越えないよう前記主油圧ポンプの押しのけ容積
    を制御するポンプ制御手段と、前記主油圧ポンプの吐出
    圧力と前記複数のアクチュエータの最大負荷圧力との差
    圧をロードセンシング差圧として検出する差圧検出手段
    と、前記ロードセンシング差圧に基づき前記複数の可変
    圧力補償弁の補償圧を制御する圧力補償弁制御手段とを
    備えた建設機械の油圧制御装置において、 前記第1及び第2アクチュエータの流量制御弁の操作量
    をそれぞれ検出する第1及び第2操作検出手段を更に備
    え、 前記圧力補償弁制御手段は、前記差圧検出手段で検出さ
    れたロードセンシング差圧に基づいて前記複数の可変圧
    力補償弁の第1制御量を演算する第1演算手段と、前記
    第1演算手段で求めた第1制御量に基づいて前記第1ア
    クチュエータの可変圧力補償弁の補償圧を制御する第1
    補償圧制御手段と、前記第1及び第2操作検出手段から
    の信号に基づいて前記第1及び第2アクチュエータが同
    時に駆動されたかどうかを判定する動作判定手段と、前
    記第1操作検出手段で検出した第1アクチュエータの流
    量制御弁の操作量の大きさに応じて前記第2アクチュエ
    ータの流量制御弁の前後差圧が減少するように前記第1
    演算手段で求めた第1制御量を変化させ第2制御量を求
    める第2演算手段を含む制御量補正手段と、前記動作判
    定手段により前記第1及び第2アクチュエータが同時に
    駆動されていないと判定されたときは前記第1演算手段
    で求めた第1制御量に基づいて前記第2アクチュエータ
    の可変圧力補償弁の補償圧を制御し、同時に駆動された
    と判定されたときは前記制御量補正手段の第2演算手段
    で求めた第2制御量に基づいて前記第2アクチュエータ
    の可変圧力補償弁の補償圧を制御する第2補償圧制御手
    段とを有することを特徴とする建設機械の油圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の建設機械の油圧制御装置
    において、前記制御量補正手段は、前記動作判定手段に
    より前記第1及び第2アクチュエータが同時に駆動され
    たと判定されたときに、その同時駆動の開始から所定の
    時間、前記第1操作検出手段で検出した第1アクチュエ
    ータの流量制御弁の操作量の変化速度に応じて前記第2
    アクチュエータの流量制御弁の前後差圧が減少するよう
    に前記第1演算手段で求めた第1制御量を変化させ第3
    制御量を求める第3演算手段と、前記第2及び第3演算
    手段で求めた第2及び第3制御量の大きい方を選択する
    選択手段とを更に含むことを特徴とする建設機械の油圧
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の建設機械の油圧制御装置
    において、前記第1及び第2アクチュエータはそれぞれ
    油圧ショベルのブーム及びアームを駆動するアームシリ
    ンダ及びブームシリンダであり、前記動作判定手段は前
    記第1及び第2操作検出手段からの信号に基づいて前記
    アームシリンダ及びブームシリンダを同時に駆動するブ
    ーム上げとアーム引きの同時操作が行われたかどうかを
    判定する手段であることを特徴とする建設機械の油圧制
    御装置。
  4. 【請求項4】 原動機と、この原動機によって駆動され
    る主油圧ポンプと、この主油圧ポンプから吐出される圧
    油により駆動される第1及び第2アクチュエータを含む
    複数のアクチュエータと、前記複数の油圧アクチュエー
    タに供給される圧油の流量をそれぞれ制御する複数の流
    量制御弁と、前記複数の流量制御弁の前後差圧をそれぞ
    れ補償する複数の可変圧力補償弁と、前記主油圧ポンプ
    の吐出圧力と前記複数のアクチュエータの最大負荷圧力
    との差圧が所定の値となるよう主油圧ポンプの押しのけ
    容積を制御しかつ前記原動機にかかる最大負荷トルクが
    制限値を越えないよう前記主油圧ポンプの押しのけ容積
    を制御するポンプ制御手段と、前記主油圧ポンプの吐出
    圧力と前記複数のアクチュエータの最大負荷圧力との差
    圧をロードセンシング差圧として検出する差圧検出手段
    と、前記ロードセンシング差圧に基づき前記複数の可変
    圧力補償弁の補償圧を制御する圧力補償弁制御手段とを
    備えた建設機械の油圧制御装置において、 前記第1及び第2アクチュエータの流量制御弁の操作量
    をそれぞれ検出する第1及び第2操作検出手段を更に備
    え、 前記圧力補償弁制御手段は、前記差圧検出手段で検出さ
    れたロードセンシング差圧に基づいて前記複数の可変圧
    力補償弁の第1制御量を演算する演算手段と、前記演算
    手段で求めた第1制御量に基づいて前記第1アクチュエ
    ータの可変圧力補償弁の補償圧を制御する第1補償圧制
    御手段と、前記第1及び第2操作検出手段からの信号に
    基づいて前記第1及び第2アクチュエータが同時に駆動
    されたかどうかを判定する動作判定手段と、前記動作判
    定手段により前記第1及び第2アクチュエータが同時に
    駆動されたと判定されたときに、その同時駆動の開始か
    ら所定の時間、前記第1操作検出手段で検出した第1ア
    クチュエータの流量制御弁の操作量の変化速度に応じて
    前記第2アクチュエータの流量制御弁の前後差圧が減少
    するように前記演算手段で求めた第1制御量を変化させ
    第2制御量を求める制御量補正手段と、前記制御量補正
    手段で求めた第2制御量に基づいて前記第2アクチュエ
    ータの可変圧力補償弁の補償圧を制御する第2補償圧制
    御手段とを有することを特徴とする建設機械の油圧制御
    装置。
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