JPH0718481A - 組立式アノードボックス - Google Patents

組立式アノードボックス

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JPH0718481A
JPH0718481A JP18336193A JP18336193A JPH0718481A JP H0718481 A JPH0718481 A JP H0718481A JP 18336193 A JP18336193 A JP 18336193A JP 18336193 A JP18336193 A JP 18336193A JP H0718481 A JPH0718481 A JP H0718481A
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anode
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anode box
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JP18336193A
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Kazuyuki Kondo
和之 近藤
Kazuyuki Takaishi
和幸 高石
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非鉄金属製錬装置において、電解採取法に用
いるアノードボックスを安価かつ簡便に作成可能とし、
損傷部分のみ容易に取り替え可能とする。 【構成】 アノードボックスが上辺部、側辺部、下辺
部、桟部及びろ布部で構成され、2つの側辺部の上部に
上辺部を、下部に下辺部を組み立て、表面と裏面に桟部
を取り付け、その骨組全体をろ布部で包んだもので、各
部が分割構造であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非鉄金属製錬装置に関
し、特に、電解採取法に用いるアノードボックスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】非鉄金属製錬などの中間工程、あるいは
最終工程として電解採取法がある。この電解採取法で
は、陽極として不溶性電極を用い、陰極としてステンレ
ス板やチタン板や目的金属の薄板(種板と称する)など
を用いている。そして、通電に伴い通常、陽極ではガス
が発生し、陰極では目的金属が析出する。
【0003】例えば、塩化物と硫酸塩との混合浴を電解
液として用いたニッケル電解採取の場合には、陽極で酸
素と有毒な塩素ガスが発生する。このため、陽極自体を
収納するアノードボックスは、窓枠形に前面と裏面とが
開口しているFRP製の枠の前面と裏面とに電解液が流
通可能なろ布を張り付けて作成し、塩素ガス等をアノー
ドボックス外に出ないようにする。
【0004】一方、アノードボックス内で発生する塩素
ガスなどをアノードボックス上辺部に設けた排出管によ
り電解液と共に系外に排出している。
【0005】FRPは高い耐熱性と耐食性とを有するた
め、前記したような電解採取用のアノードボックスの枠
材としてしばしば用いられる。しかしながら、アノード
ボックス自体が電解浴中に浸漬されるため、アノードボ
ックスを組立式にした場合、枠材の組立加工が不十分で
あるとFRPの特性が発揮されず寿命の短いものとなっ
てしまう。そのため、このような枠は、ハンドレイアッ
プ法(いわゆる手積み法)で一体物として作成されるの
が常であり、人手による加工のためどうしても高価な物
とならざるを得ない。
【0006】また、FRPと言えどもアノードボックス
内に発生する塩素による劣化は無視できない。そして、
最も劣化する部分は塩素ガスが多量に存在する上辺部で
ある。そのため、側辺部や、下辺部に何の異常もないに
もかかわらず、一体物であるが故に、上辺部のみ劣化し
たアノードボックスを廃棄せざるを得ず、コストを高く
する一因となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年のコストダウンの
要求は極めて厳しく、この要求に答えるべく種々の改善
がなされている。しかしながら、前記アノードボックス
をより安価にかつ簡便に作成する事は未だなされていな
い。
【0008】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、より安価で簡便に作成可能なアノードボッ
クスの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の組立式アノードボックスは、不溶性アノー
ドを収納するアノードボックスであって、該不溶性アノ
ードを吊り下げるための吊り具ケースとボックス内で発
生するガスを電解液と共に系外に排出する排出管とを有
する上辺部と、該上辺部と共にボックスの外周部(枠)
を構成する2つの側辺部及び下辺部と、ボックス全体を
覆う袋状のろ布と、該袋状のろ布と不溶性アノードとの
接触を防止する桟部により構成される。
【0010】また、前記組立式アノードボックスは、上
辺部と側辺部及び下辺部を嵌合、ビス止め、ボルト・ナ
ット止めの少なくともいずれか一つの方法で組み立て、
上辺部の取り替えが容易な構造であることが望ましい。
【0011】さらに、組立式アノードボックスは、嵌合
により、あるいはOリング、ゴムバンドのいずれかによ
り袋状のろ布を上辺部に取り付けることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明においては、アノードボックスを大きく
5つの部分に分けている。上辺部、側辺部、下辺部、桟
部及びろ布部である。上辺部、側辺部、下辺部が枠を構
成する。上辺部などの枠材は、耐熱塩化ビニールやポリ
プロピレン等の耐熱性と耐食性に富み、かつ射出成形や
プレス成形や異形押し出しなどの加工方法が適用できる
材料で形成する。各枠材は、射出成形などの安価な方法
により予め作成しておき、現場で例えばボルト・ナット
や嵌合やピン止めにより組み立てる。これにより、アノ
ードボックスの製造コストを低減できる。また、こうす
ることにより操業後に発生した劣化部分のみの交換を可
能とし、ランニングコストの低減を可能とする。
【0013】アノードボックスの枠を形成する上辺部に
吊り具用ケースを設けるが、それはこの部分に枠内の不
溶性アノードの吊り部を貫通させ、該吊り部とアノード
ビームとを結合するためである。よって、吊り具用ケー
スの取付位置や取付数は用いる不溶性アノードの吊り部
の位置や数と合わせることが必要となる。また、排ガス
管はノズル状のものでよく、電解槽に設置後塩化ビニー
ル製の管やホースで、通常電解槽側面に設けられた廃液
管と結合する。
【0014】枠を構成する上辺部、側辺部そして下辺部
の断面の形状はU字状でもコの字状でも良く、特にこだ
わらないが、枠組立後の内部に不溶性アノードを収納で
きる間隔が得られなければならない。
【0015】枠の前面と裏面とに桟部を形成するのは、
ろ布がボックス内に侵入して不溶性アノードと接触する
ことを防止するためである。よって、この目的さえ達成
できれば、特に桟部の形状にはこだわらない。とは言
え、桟部は格子状とすることが簡便であり好ましい。格
子状とした場合、各桟部材間の距離は上記目的を達成で
きる範囲内でできるだけ広げる方が部品の数が減少する
ので好ましい。
【0016】本発明の枠を組み立てる際の最も安価な組
立方法はボルト・ナットを用いるもの、あるいは嵌合に
よるものであるが、この場合どうしても結合部に隙間が
空き十分なシールが得られない。そのため、組み立てた
枠全体を所定の通液度のろ布で作成した袋に入れ、袋上
部を例えば桟木を用いた嵌合やゴムバンドやOリングで
上辺部に固定する。この場合、吊り具用ケースなどは袋
から出ている。
【0017】
【実施例】本発明の実施例について図1に基づいて説明
する。
【0018】図1は、本発明の実施例に係る組立式アノ
ードボックスの斜視図で、ろ布袋はその一部のみを図示
してある。
【0019】図1に示す本発明実施例のアノードボック
スはニッケル電解用である。このアノードボックスは上
辺部1と側辺部2a、2b、下辺部3からなる枠と格子
状の桟部4とに分かれている。側辺部2a、2bと下辺
部3とは、異形押し出し法で大量生産した部材にボルト
穴を開けTi製の皿ビス13と固定板(図示せず)とで
組み立て可能としている。
【0020】上辺部1は両端の肩部5a、5bとストレ
ート部6と吊り具用ケース7a、7bと排ガス管8とか
らなり、肩部5a、5bと吊り具用ケース7a、7bと
は射出成形で作成し、ストレート部6は異形押し出し法
で作成している。肩部5a、5bとストレート部6とは
熱溶着で機械溶着されており、ストレート部6と吊り具
用ケース7a、7bの部分は、不溶性アノード12の吊
り部12aが貫通した形で溶接されている。そして、排
ガス管8とストレート部6は差し込み式で取り付けられ
ている。
【0021】桟部4は平板を切断して部材4a、4b、
4c、4d、4e、4f、4gを形成し、所定の位置に
切り込みを入れ格子状に組み込んだ。各桟部材と外周部
の枠との取り合いは外周部の枠の対応する位置に切り込
み部を設けることにより嵌合とした。
【0022】ろ布製の袋9はニッケルの電解採取で使用
している通常のろ布を袋状に縫い合わせ、枠を全体的に
覆い、上辺の溝部10でOリング11により固定されて
いる。この場合、釣具用ケース7a、7bや排ガス管8
は袋9から出ている。
【0023】図2は図1のアノードボックスの枠のA−
A断面図であり、側辺部が略U字状となっている。桟部
4と側辺部2a、2bとの取り合いが差し込みにしてあ
ることを示している。図2において、不溶性アノードは
図示していない。
【0024】なお、本発明のアノードボックスの組立
は、網目状の不溶性アノード12に上辺部1を取り付
け、その後不溶性アノード12の前面と裏面とに桟部4
を設け、側辺部2a、2bと下辺部3とを取り付け、袋
9を枠の下からはかせて、全体をろ布製の袋9で包み、
袋9の上端をOリング11で固定することにより行っ
た。なお、不溶性アノード12の吊り部12aが上辺部
1の吊り具用ケース7a、7bを貫通している。
【0025】以上説明した構成のアノードボックスをニ
ッケル電解採取に使用した。下辺部3と側辺部2a、2
bの組立部は、Ti製の皿ビス13で固定しているため
腐食などによるゆるみもなく、使用状態は良好であっ
た。上辺部1は、桟部4及び側辺部2a、2bと嵌合に
より組み立てられているので、上辺部1が塩素ガスで劣
化した場合、上辺部1のみを交換可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下の効果を奏する。
【0027】(1)本発明のアノードボックスは、用い
る枠が分割構造であり、各部品が安価な方法で作成でき
るため、1組当たりの製造価格が従来の一体物として生
産されるFRP製の物の約1/3となった。
【0028】(2)塩素ガスなどで劣化しやすい上辺
部、その他の損傷部のみの取り替えが可能となり、コス
トの大幅な圧縮が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のニッケル電解採取用アノードボックス
の斜視図で、ろ布袋は、その一部のみを図示してある。
【図2】図1のアノードボックスの枠のA−A断面図で
ある。ただし、不溶性アノードは省略してある。
【符号の説明】
1 上辺部 2a,2b 側辺部 3 下辺部 4a,4b,4c,4d,4e,4f,4g 桟部 5a,5b 肩部 6 ストレート部 7a,7b 吊り具用ケース 8 排ガス管 9 ろ布袋 10 溝部 11 Oリング 12 不溶性アノード 12a 吊り部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不溶性アノードを収納するアノードボッ
    クスであって、該不溶性アノードを吊り下げるための吊
    り具ケースとアノードボックス内で発生するガスを電解
    液と共に系外に排出する排出管とを有する上辺部と、該
    上辺部と共にアノードボックスの外周部を構成する2つ
    の側辺部及び下辺部と、アノードボックス全体を覆う袋
    状のろ布と、該袋状のろ布と不溶性アノードとの接触を
    防止する桟部とにより構成されることを特徴とする組立
    式アノードボックス。
  2. 【請求項2】 上辺部と側辺部及び下辺部を嵌合、ビス
    止め、ボルト・ナット止めの少なくともいずれか一つの
    方法で組み立て、上辺部の取り替えが容易な構造である
    請求項1に記載の組立式アノードボックス。
  3. 【請求項3】 嵌合により、あるいはOリング、ゴムバ
    ンドのいずれかにより袋状のろ布を上辺部に取り付ける
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の組立
    式アノードボックス。
JP05183361A 1993-06-30 1993-06-30 組立式アノードボックス Expired - Lifetime JP3083028B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6520880B1 (en) 1996-08-22 2003-02-18 Unisia Jecs Corporation Traction distributing devices for motor vehicles
WO2010022649A1 (zh) * 2008-08-27 2010-03-04 东莞市松山科技集团有限公司 一种组合式电解阴极板
CN104060301A (zh) * 2014-05-08 2014-09-24 昆明有色冶金设计研究院股份公司 一种废电解液处理系统及方法
CN104060301B (zh) * 2014-05-08 2016-11-30 昆明有色冶金设计研究院股份公司 一种废电解液处理系统及方法

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