JPH07183106A - 摺動接点装置用厚膜導体 - Google Patents

摺動接点装置用厚膜導体

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JPH07183106A
JPH07183106A JP32871993A JP32871993A JPH07183106A JP H07183106 A JPH07183106 A JP H07183106A JP 32871993 A JP32871993 A JP 32871993A JP 32871993 A JP32871993 A JP 32871993A JP H07183106 A JPH07183106 A JP H07183106A
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JP
Japan
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thick film
wiring pattern
film conductor
sliding contact
contact
Prior art date
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Pending
Application number
JP32871993A
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English (en)
Inventor
Hiroya Inaoka
宏弥 稲岡
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】配線パターンを構成する厚膜導体の材質を改良
することにより接点材及び配線パターンの磨耗を防止す
る。 【構成】厚膜導体から構成された配線パターン2をもつ
配線板と、配線板に対向して設けられ配線パターンと摺
接する接点部材3と、からなる摺動接点装置に用いられ
る厚膜導体であって、導電性粒子20と、導電性粒子2
0間に分散して存在する微細な潤滑材粒子21とからな
ることを特徴とする。配線パターン2と接点部材3との
摺接により潤滑材粒子21が砕かれて界面に極めて薄い
固体潤滑材層を形成するので、金属どうしの摩擦が回避
され磨耗が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ボリュームスイッチ、
ポテンショメータ、トリマーなどに用いられている摺動
接点装置に関し、詳しくはその配線パターンを構成する
厚膜導体の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ボリュームスイッチ、ポテンショメー
タ、トリマーなどには、従来より摺動接点装置が用いら
れている。この摺動接点装置は、例えば図2に示すよう
に、セラミックス基板40上に厚膜抵抗パターン41と
厚膜導体からなる配線パターン42が形成され回動自在
な配線板4と、配線板4に対向して設けられ配線パター
ン42表面と摺接する接点部材5とから構成されてい
る。接点部材5はスプリング端子材50と接点材51か
ら構成され、スプリング端子材50のバネ弾性により接
点材51は配線板4表面に弾接している。
【0003】この摺動接点装置では、配線パターン42
表面に異物や腐食物などが付着したとしても、接点部材
5の摺接によるワイピング作用により機械的に除去され
るため、常に清浄な金属面どうしの接触が得られ電気的
導通が確保される。ところが従来の摺動接点装置では、
配線パターン42の材質が接点部材5の接点材51の材
質より軟質であったために、配線パターン42の磨耗が
多いという問題があった。そこで特開昭63−3187
04号公報には、接点材51をAg−炭素0.5〜5w
t%(Hv80〜100)とするとともに、配線パター
ン42をCu導体ペーストから形成し、接点材51を配
線パターン42より軟質として配線パターン42の磨耗
を防止した摺動接点装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで例えば自動車
用の摺動接点装置では、屋外の過酷な腐食環境で使用さ
れるために、配線パターン表面に酸化物や硫化物などの
腐食物が生成され易い。ところが上記特開昭63−31
8704号公報に記載された材質では、接点材51が軟
質であるためにワイピング作用が不十分となり、腐食物
の除去が不十分となる場合があった。このように腐食物
が摺接表面に介在すると、ノイズが発生したり、接触抵
抗が増大して接触不良となるような不具合が発生する。
【0005】そこで接点部材5の配線板4への接触圧力
を高くし、ワイピング作用を高めることが考えられる
が、接触圧力が増大するとともに接点材51の磨耗が激
しくなり寿命が低下するという問題がある。本発明はこ
のような事情に鑑みてなされたものであり、配線パター
ンを構成する厚膜導体の材質を改良することにより接点
材及び配線パターンの磨耗を防止することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の摺動接点装置用厚膜導体は、厚膜導体から構成され
た配線パターンをもつ配線板と、配線板に対向して設け
られ配線パターンと摺接する接点部材と、からなる摺動
接点装置に用いられる厚膜導体であって、導電性粒子
と、導電性粒子間に分散して存在する微細な潤滑材粒子
とからなることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の厚膜導体から構成された配線パターン
に接点部材が摺接すると、配線パターン表面に露出した
潤滑材粒子が摩擦により砕かれて極微粒子となり、配線
パターンと接点部材の間に極めて薄い固体潤滑層が形成
される。これにより金属どうしの摩擦が回避され、配線
パターン及び接点部材の磨耗や焼付きが防止される。
【0008】そして固体潤滑層は極めて薄いので、導体
抵抗や接触抵抗の増大なく、接点部材と配線パターンの
間の導電性が確保される。
【0009】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。図1
に本発明の一実施例の厚膜導体を用いた摺動接点装置の
配線板の要部断面図を示す。この配線板は、アルミナ製
基板1と、基板1の表面に厚膜導体から形成された配線
パターン2とから構成され、接点部材3と摺接して配電
するものである。
【0010】厚膜導体からなる配線パターン2は、焼結
により一体化したフレーク状のAg−Pt(Pt:1〜
2wt%)合金粒子20と、組織中に一様に均一に分散
したサブミクロンオーダーの微細な炭素粒子21と、ガ
ラスボンド層22とから構成され、硬度はHv150以
上となっている。合金粒子20は90wt%以上含有さ
れ、厚膜導体の基体を構成している。そしてAg−Pt
合金とすることにより、接触抵抗の低減が図られてい
る。
【0011】炭素粒子21は、厚膜導体全体中に0.5
〜1wt%の範囲とされている。炭素粒子21の含有量
が0.5wt%に満たないと添加した効果が得られず、
1wt%を超えると導体抵抗が増大するため好ましくな
い。またガラス成分は、厚膜導体全体に15〜20wt
%含まれている。15wt%より少ないと厚膜導体の焼
結性が低下して強度が低下し、20wt%より多くなる
と耐磨耗性は向上するものの導体抵抗が増大し、ガラス
浮きなどにより組織が不均一となって接触抵抗も増大す
る。
【0012】上記配線パターン2を形成するには、先ず
Ag−Pt合金粒子20と15〜20wt%のガラスフ
レークと、溶媒とからなる合金ペーストを用意し、例え
ばサブミクロンオーダーの炭素粒子21を固形分中に
0.5〜1wt%となるように混合する。その混合ペー
ストを基板1に所定のパターンとなるように印刷し、8
00〜850℃で焼成することにより厚膜導体からなる
配線パターン2が形成される。
【0013】なお、炭素粒子21としては、化学めっき
法や蒸着法などにより予めAg,Pd,Ptなどでメタ
ライズしたものを用いることもできる。接点部材3は、
Cuを主成分としNi,Si,P,Zn,Sn,Beな
どを含む多元合金から形成され、その硬度は配線パター
ン2と同様のHv150以上である。
【0014】さて、上記配線パターン2と接点部材3と
が摺接すると、表面に露出している炭素粒子21が摩擦
により砕かれて極微粒子となり、配線パターン2と接点
部材3との間に極めて薄い固体潤滑層(図示せず)を形
成する。これにより金属どうしの摩擦が回避され、磨耗
や焼付きが防止される。接触圧力が高くなると炭素粒子
21が一層砕かれ易くなるので、固体潤滑層が一層形成
され易く、磨耗は同様に防止される。一方、ワイピング
作用は大きくなるので配線パターン2表面の酸化物や硫
化物などの腐食物は容易に除去され、抵抗値の増大は一
層防止される。
【0015】さらに、摺動時に接点部材3が配線パター
ン2から離れる際には、炭素粒子21の存在によりアー
クが防止され、金属の凝着が抑制されるので磨耗量が一
層低減される。そして炭素粒子21を含有しているの
で、大気下で焼成しても金属の酸化が防止され還元雰囲
気で焼成する必要がない。したがって製造コストを低減
することができる。
【0016】なお、上記実施例では潤滑材粒子として炭
素粒子を用いたが、本発明ではこれに限らず炭素繊維、
フッ化炭素の微粒子や繊維などを用いることもできる。
【0017】
【発明の効果】すなわち本発明の摺動接点用厚膜導体に
よれば、厚膜導体から構成された配線パターンの磨耗が
防止され、接点部材の磨耗も防止される。したがって配
線パターンと接点部材の接触圧力をより高くすることが
でき、また接点部材の硬度を配線パターンの硬度と同等
とすることができるので、異物や腐食物のワイピング作
用を一層大きくすることができ接触不良を確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の厚膜導体をもつ摺動接点装
置の要部断面図である。
【図2】摺動接点装置の一例の斜視図である。
【符号の説明】
1:基板 2:配線パターン(厚膜導体) 3:
接点部材 20:合金粒子(導電性粒子) 21:炭素粒子
(潤滑材粒子)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚膜導体から構成された配線パターンを
    もつ配線板と、該配線板に対向して設けられ該配線パタ
    ーンと摺接する接点部材と、からなる摺動接点装置に用
    いられる厚膜導体であって、 導電性粒子と、該導電性粒子間に分散して存在する微細
    な潤滑材粒子とからなることを特徴とする摺動接点装置
    用厚膜導体。
JP32871993A 1993-12-24 1993-12-24 摺動接点装置用厚膜導体 Pending JPH07183106A (ja)

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JP32871993A JPH07183106A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 摺動接点装置用厚膜導体

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JP32871993A JPH07183106A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 摺動接点装置用厚膜導体

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JPH07183106A true JPH07183106A (ja) 1995-07-21

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ID=18213422

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JP32871993A Pending JPH07183106A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 摺動接点装置用厚膜導体

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