JPH07182095A - 座標入力装置 - Google Patents

座標入力装置

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Publication number
JPH07182095A
JPH07182095A JP32486293A JP32486293A JPH07182095A JP H07182095 A JPH07182095 A JP H07182095A JP 32486293 A JP32486293 A JP 32486293A JP 32486293 A JP32486293 A JP 32486293A JP H07182095 A JPH07182095 A JP H07182095A
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JP
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power supply
voltage
coordinate
output
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Application number
JP32486293A
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English (en)
Inventor
Kosei Tagawa
孝生 田川
Kengo Takahama
建吾 高浜
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出ペンの操作性を向上させた座標入力装置
を実現する。 【構成】 検出ペン5aから出力される座標検出信号Q
y,Qxと、ペンON検出信号Qpと、本体2aから出
力される電源電圧Vzとを単一のラインLaを介して相
互に伝送するために、BPF22a,22bと、LPF
23a,23bとを検出ペン5aと本体2aにそれぞれ
配置し、所望する信号あるいは電圧を取り込んで抽出す
るとともに、不所望な信号あるいは電圧の進入を阻止す
る。これにより前記複数の信号および電圧を単一のライ
ンLaに重畳させることができ、接続コード6の線数が
可及的に削減される。このため細くて柔軟性に富む接続
コード6を使用することができ、検出ペン5aの操作性
が向上する。また接続用ジャック7の構造も簡易化さ
れ、接触不良や、断線などの不具合が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるペン入力機能
を備えたパーソナルコンピュータや、ワードプロセッサ
などの情報機器に好適に実施される座標入力装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】いわゆるペン入力機能によって、筆記用
具感覚で手書き入力できるようにしたパーソナルコンピ
ュータやワードプロセッサなどの情報機器が広く使用さ
れるようになっている。これらは、液晶パネルなどで実
現される表示パネルと、検出ペンとを備え、検出ペンの
先端を表示パネル上の所望する位置に接触させると、先
端に設けられた検出電極に、接触位置に近接する電極に
印加されている駆動電圧が静電誘導によって誘起され、
指示している位置が読み取られるというものである。液
晶表示パネルでは、複数のX電極とY電極とが液晶層を
挟んで互いに直交して対向配置され、各電極の交点に形
成される画素の位置がXY座標によって示される。した
がって検出電極に電圧が誘起されるタイミングによっ
て、検出ペンが指示している位置を読み取ることができ
る。このように検出ペンを用いて表示パネル上の位置を
指示して位置情報を読取る装置は、一般に座標入力装置
と呼ばれている。
【0003】座標入力装置の典型的な例が図13に示さ
れている。座標入力装置1は、液晶表示パネル3および
キーボード4などを備える本体2と、検出ペン5とを含
む。検出ぺン5の先端には図示しない検出電極と、検出
ペン5の先端と表示パネル3との接触による検出電極の
変位と連動して導通遮断するスイッチ(以下、「ペンス
イッチ」という)とが取付けられている。検出ペン5に
はカールコードのような伸縮性を有する接続コード6が
連結され、本体2の側面に設けられているジャック7
(図示されていない)に挿入して接続される。
【0004】使用者が検出ペン5の先端を表示パネル3
の表示面に接触させると、前記検出電極には、画素に印
加されている駆動電圧が静電誘導によって誘起されると
ともに、ペンスイッチからは検出ペン5の先端が表示パ
ネル3と接触していることを知らせる信号が出力され
る。検出電極に誘起された電圧と、パネルとの接触を知
らせる信号とは、接続コード6を介して本体2に入力さ
れる。同時に本体2側からは、検出ペン5を電力付勢す
る電源電圧が接続コード6を介して検出ペン5に与えら
れる。
【0005】図14は、従来技術による座標入力装置1
01の構成を示すブロック図である。座標入力装置10
1は、本体102と、検出ペン105とを含み、両者は
5本のラインL11〜L15を有する接続コード106
で接続されている。
【0006】本体102には、図示しない表示パネル
や、電極駆動回路などとともに、電源回路113と、座
標検出回路116と、ペンON検出回路117とが設け
られている。電源回路113からは、電源電圧Vp,V
nがラインL12,L13に出力される。座標検出回路
116は、後述する座標検出信号Qy,Qxに基づい
て、検出ペン105が指示している座標を判別し、Y座
標信号Syと、X座標信号Sxとを出力する。またペン
ON検出回路117は、後述するペンON検出信号Qp
に基づいて、検出ペン5が表示パネルと接触しているこ
とを示すペンON信号を出力する。
【0007】検出ペン105は、先端に検出電極114
と、検出電極114と連動するペンスイッチ118とが
取り付けられ、内部には増幅回路115と、入力保護回
路121とが設けられている。入力保護回路121は、
針状電極119と、ダイオードD101,D102の逆
並列接続で構成されるリミッタ回路120と、検出電極
114と増幅回路115間に接続される入力抵抗R10
1,R102とを含んで構成されている。針状電極11
9は、検出電極114から進入するサージ電圧を阻止
し、リミッタ回路120は、入力抵抗R101,R10
2と協働して増幅回路115への過電圧入力を防止する
ものである。ペンスイッチ118は、検出電極114と
一体的に設けられるスイッチであるが、図では別々に画
かれている。参照符Gは接地ラインである。
【0008】検出電極114に誘起される電圧は増幅回
路115で増幅されて、Y座標検出信号Qyと、X座標
検出信号QxとしてラインL11に導出される。同時に
ペンスイッチ118がONして、ラインL15を接地ラ
インL14に接続し、ペンON検出信号Qpが導出され
る。
【0009】本体102と、検出ペン105の各ブロッ
ク間の接続関係を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】したがって従来技術では、電源回路113
の帰路と、検出ペン105と本体102間の信号の帰路
とを1本のラインL14に共通に接続しても、接続コー
ド106の線数は5本が必要である。このため本体10
2側に設けられる接続用ジャック107も5極用が必要
となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来技術では、検出ペン105と本体102とを接続する
線数が多いために、接続コード106が硬くなって柔軟
性が失われ、検出ペン105の操作性が損なわれるとい
う問題点がある。また接続用ジャック107の極数が多
いために、この箇所で接触不良や断線などが生じる原因
ともなる。
【0013】このような不具合を避けるために、接続用
ジャック107を廃止して接続コード106を本体10
2と直結することが考えられるけれども、直結すれば検
出ペン105の故障の際などの交換が簡単にできなくな
る。また接続コード106を本体102のたとえば右側
に直結した場合、本体102の左側に付けてほしいとい
う左利きのユーザからの要望などに対応することが困難
になる。このような問題点を解決するためには、接続コ
ード106の線数は可及的に少なく、細くて柔軟性に富
むことが望ましい。
【0014】本発明の目的は、上述の問題点を解消し
て、座標指示手段である検出ペンと、座標判別手段と電
源手段とを含む本体との間の線数を減らし、細くて柔軟
性のある接続コードが使えるようにして、座標指示手段
の操作性を向上させた座標入力装置を提供することであ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の帯状の
X電極と、複数の帯状のY電極とが互いに直交して対向
配置され、X−Y座標が規定されているパネルと、前記
複数のX電極と複数のY電極とに電圧を順次印加する電
極駆動手段と、前記X電極とY電極とに印加されている
電圧を静電誘導によって検出して出力する電圧検出手段
と、前記電圧検出手段と前記パネルとの接触を検知して
出力する接触検知手段とを含む座標指示手段と、前記座
標指示手段の出力に基づいて座標を判別する座標判別手
段と、前記座標指示手段を電力付勢する電源電圧を電力
供給線を介して出力する電源手段とを備える座標入力装
置において、前記座標指示手段は、前記電圧検出手段と
前記電力供給線との間に介挿されて電源電圧の進入を阻
止するとともに、電圧検出手段の出力を電力供給線に導
出する手段と、前記電力供給線に接続され、前記電圧検
出手段の出力の進入を阻止し、前記電源電圧の進入を許
容する電源電圧許容手段とを含み、前記接触検知手段
は、前記電源電圧許容手段に一端が接続され、電圧検出
手段とパネルとの接触/非接触によって導通/遮断する
スイッチング手段を含み、前記座標判別手段は、前記電
力供給線から前記電圧検出手段の出力と、前記接触検知
手段の出力とを抽出する手段を含み、前記電源手段は、
前記電圧検出手段の出力と、前記接触検知手段の出力と
が、当該電源手段の出力端子に印加されるのを阻止する
手段とを含むことを特徴とする座標入力装置である。
【0016】本発明は、複数の帯状のX電極と、複数の
帯状のY電極とが互いに直交して対向配置され、X−Y
座標が規定されているパネルと、前記複数のX電極と複
数のY電極とに電圧を順次印加する電極駆動手段と、前
記X電極とY電極とに印加されている電圧を静電誘導に
よって検出して出力する電圧検出手段と、前記電圧検出
手段と前記パネルとの接触を検知して出力する接触検知
手段とを含む座標指示手段と、前記座標指示手段の出力
に基づいて座標を判別する座標判別手段と、前記座標指
示手段を電力付勢する電源電圧を電力供給線を介して出
力する電源手段とを備える座標入力装置において、前記
座標指示手段は、前記電圧検出手段および前記接触検知
手段と前記電力供給線との間に介挿され、前記電圧検出
手段の出力と、前記接触検知手段の出力とを前記電力供
給線に導出するとともに、前記電源電圧の進入を阻止す
る手段と、前記電力供給線に接続され、前記電圧検出手
段の出力と、前記接触検知手段の出力の進入を阻止し、
前記電源電圧の進入を許容する電源電圧許容手段とを含
み、座標判別手段は、前記電力供給線から前記電圧検出
手段の出力と、前記接触検知手段の出力とを抽出する手
段を含み、前記電源手段は、前記電圧検出手段の出力
と、前記接触検知手段の出力とが、当該電源手段の出力
端子に印加されるのを阻止する手段とを含むことを特徴
とする座標入力装置である。
【0017】本発明は、複数の帯状のX電極と、複数の
帯状のY電極とが互いに直交して対向配置され、X−Y
座標が規定されているパネルと、前記複数のX電極と複
数のY電極とに電圧を順次印加する電極駆動手段と、前
記X電極とY電極とに印加されている電圧を静電誘導に
よって検出して出力する電圧検出手段と、前記電圧検出
手段と前記パネルとの接触を検知して出力する接触検知
手段とを含む座標指示手段と、前記座標指示手段の出力
に基づいて座標を判別する座標判別手段と、前記座標指
示手段を電力付勢する電源電圧を電力供給線を介して出
力する電源手段とを備える座標入力装置において、前記
座標指示手段は、前記電圧検出手段の出力と、接触検知
手段の出力のうちの一方を前記電力供給線に導出する手
段を含み、前記座標判別手段は、前記導出された出力を
電力供給線から抽出する手段を含むことを特徴とする座
標入力装置である。
【0018】
【作用】本発明に従う座標入力装置は、座標指示手段を
パネルに接触させることによって、この接触位置に対応
したX−Y座標が入力される。座標指示手段に含まれる
電圧検出手段からは、パネルに規定されるX−Y座標に
対応するX電極とY電極とに印加されている駆動電圧が
静電誘導によって誘起されて出力される。また、接触検
知手段は電圧検出手段とパネルとの接触を検知する。接
触検知手段は、スイッチング手段を含み、このスイッチ
ング手段は電圧検出手段とパネルとの接触/非接触によ
って導通/遮断する。したがって、座標指示手段とパネ
ルとが接触するとスイッチング手段が導通し、電源電圧
が座標指示手段に供給され、電力供給線1で電流が流れ
る。この電流が、接触検知手段の出力となる。
【0019】座標指示手段は、電源電圧の進入を阻止す
る手段と、電源電圧の進入を許容する電源電源許容手段
とを含む。したがって、前記電圧検出手段の出力が前記
阻止手段を介して電力供給線に導出されるとともに、電
圧検出手段の出力端子に電源電圧が進入することが阻止
される。これによって電力供給線には、電源電圧と、電
圧検出手段の出力とが重畳される。
【0020】座標判別手段は、前記電圧検出手段の出力
と、前記接触検知手段の出力とを抽出する手段によっ
て、電力供給線からこれらの出力を電源電圧とは分離し
て取り出す。一方、電源手段では、前記電圧検出手段の
出力と、前記接触検知手段の出力とが当該電源手段の出
力端子に印加されるのを阻止する手段によって、前記出
力が当該電源手段の出力端子に印加されることがないよ
うに阻止する。
【0021】また本発明に従う座標入力装置は、座標指
示手段が前記電源電圧の進入を阻止する手段を介して、
前記電圧検出手段の出力と前記接触検知手段の出力と
を、電力供給線に導出する。座標判別手段では、電圧検
出手段の出力と、接触検知手段の出力とを抽出する手段
によって、電力供給線からこれらの出力を電源電圧とは
分離して取り出す。一方、電源手段では、前記電圧検出
手段の出力と、前記接触検知手段の出力とが当該電源手
段の出力端子に印加されるのを阻止する手段によって、
前記出力が当該電源手段の出力端子に印加されることが
ないように阻止する。
【0022】さらに本発明に従う座標入力装置は、座標
指示手段が電圧検出手段の出力と、接触検知手段の出力
の一方を電力供給線に導出する。座標判別手段では、前
記電力供給線から前記導出された出力を抽出する手段に
よって前記出力を取り出す。
【0023】これによって所望する出力が抽出されると
ともに、不所望な出力あるいは電圧の進入が阻止され、
電力供給線が共有される。したがって座標指示手段と、
座標検出手段と、電源手段とを接続するライン数が最小
限に削減される。
【0024】
【実施例】図1は、本発明による座標入力装置1の電気
的構成を示すブロック図である。図1において、前掲図
13と対応する部分には同一の参照符を付してある。液
晶表示パネル3は、互いに交差する方向に配列されたコ
モン電極Y1,Y2,…,Yn−1,Yn(総称すると
きは参照符Yで示す)と、セグメント電極X1,X2,
…Xm−1,Xm(総称するときは参照符Xで示す)と
の間に液晶層が介在され、m本のセグメント電極Xとn
本のコモン電極Yとによって、m×n個の画素が形成さ
れる。したがってXY座標に基づいて各画素の位置を表
すことができる。コモン電極Yを駆動するためのコモン
電極駆動回路8yと、セグメント電極Xを駆動するため
のセグメント電極駆動回路8xとは、ディスプレイ制御
回路9を介して表示制御回路10と位置検出制御回路1
1とにそれぞれ接続される。
【0025】ディスプレイ制御回路9は、切換制御回路
12によって切換制御され、表示期間では表示制御回路
10からのコモン電極駆動出力Dy(添字yは1,2,
…,n、以下同じ)と、セグメント電極駆動出力Dx
(添字xは1,2,…,m、以下同じ)とを、それぞれ
コモン電極駆動回路8yとセグメント電極駆動回路8x
とに出力し、位置検出期間では、位置検出制御回路11
からのコモン電極位置検出用出力Pyと、セグメント電
極位置検出用出力Pxとを、前記各駆動回路8y,8x
に出力する。これによってコモン電極Yとセグメント電
極Xは、表示期間中は前記コモン電極駆動出力Dyとセ
グメント電極駆動出力Dxによって走査され、位置検出
期間中は前記コモン電極位置検出用出力Pyとセグメン
ト電極位置検出用出力Pxによって走査される。
【0026】各電極Y,Xに印加される駆動電圧Vy,
Vxは、電源回路13からコモン電極駆動回路8yと、
セグメント電極駆動回路8xにそれぞれ与えられる。電
源回路13からはさらに、座標指示手段である検出ペン
5を電力付勢するための電源電圧Vzが出力され、接続
コード6を介して検出ペン5側に送られる。
【0027】検出ペン5の先端には、電圧検出手段であ
る検出電極14が取付けられ、内部には増幅回路15が
設けられている。使用者が表示パネル3の所望の位置に
検出ペン5を接触させると、検出電極14には静電誘導
によって画素に印加されている駆動電圧が誘起される。
誘起電圧は増幅回路15で増幅されて出力される。同時
に検出ペン5に設けられているペンスイッチ(図示せ
ず)からは、検出電極14と表示パネル3との接触を知
らせるペンON検出信号Qpが出力される。増幅回路1
5の出力と、ペンON検出信号Qpは、接続コード6を
介して本体2に伝送される。
【0028】本体2には座標判別手段である座標検出回
路16と、ペンON検出回路17とが設けられ、増幅回
路15の出力は座標検出回路16に入力され、ペンON
検出信号QpはペンON検出回路17に入力される。座
標検出回路16は、切換制御回路12によって、位置検
出期間中の信号だけを受付けるように制御されるため、
前記位置検出用出力Py,Pxに基づく信号、すなわち
座標検出信号Qy,Qxだけを受付け、座標検出信号Q
y,Qxに基づいてY座標信号SyとX座標信号Sxを
出力する。またペンON検出回路17は、ペンON検出
信号Qpに基づいてペンON信号Spを出力する。Y座
標信号SyおよびX座標信号Sxと、ペンON信号Sp
とは、図示しないCPUなどの制御部に入力される。
【0029】図2は、表示期間と位置検出期間との関係
を示すタイムチャートである。図2(1)に示される表
示期間A1,A2,…は、それぞれが1フレーム表示期
間に相当し、位置検出期間B1,B2,…は垂直帰線期
間に相当する。位置検出期間B1,B2,…はさらに、
Y座標検出期間B1yと、X座標検出期間B1xとに2
分割され、それぞれの期間においてコモン電極Yとセグ
メント電極Xとは、前記位置検出信号Px,Pyに基づ
いて走査され、駆動電圧Vy,Vxが印加される。
【0030】図2(2)は、検出ペン5から出力される
Y座標検出信号QyとX座標検出信号Qxの波形であ
る。2つの信号Qy,Qxの振幅が異なるのは、検出電
極14との配置の相違によるもので、コモン電極Yの方
がセグメント電極Xよりも検出電極14に近い位置に配
置され、セグメント電極の一部を遮蔽するためである。
Y座標検出信号QyとX座標検出信号Qxとは、接続コ
ード6を介して本体2の座標検出回路16に入力され、
座標検出回路16からは図2(3)に示されるY座標信
号SyとX座標信号Sxとがそれぞれ出力される。した
がってY座標信号SyとX座標信号Sxとが出力される
タイミングTy,Txと、前記位置検出信号Px,Py
によって電極Y,Xに印加される駆動電圧Vy,Vxの
印加タイミングと照合することによって、検出ペン5が
指示しているパネル上の座標を求めることができる。
【0031】図3は、検出ペン5から出力される座標検
出信号Qy,Qxの周波数成分を示すグラフである。図
1と図2を参照して、位置検出期間B1,B2,…に、
コモン電極Yとセグメント電極Xとを3MHzのクロッ
ク周波数で走査した場合、図2(2)に示されるY座標
検出信号QyおよびX座標検出信号Qxの各周波数成分
は、図3に示されるように、大略60KHzを中心に2
0〜100KHzの範囲に分布している。したがってY
座標検出信号Qyと、X座標検出信号Qxの周波数帯域
を40〜80KHzと見れば、座標検出に必要な情報が
伝達されることになる。
【0032】図4は、本発明の第1実施例を説明するた
めの電気的構成を示すブロック図である。図4におい
て、図1と対応する部分には同一の参照符を付してあ
る。第1実施例に基づく検出ペン5aの先端部には、検
出電極14と、ペンスイッチ18とが取付けられてい
る。ペンスイッチ18は、前記検出電極14が図示しな
いパネルと接触した際の図面右側への変位に連動して、
接点a,b間が導通するスイッチング手段であって、接
点aが増幅回路15の第1電源端子v1と、分圧回路2
4とに接続されている。検出電極14と増幅回路15の
入力端子との間には、入力保護回路21が介挿されてい
る。入力保護回路21は、針状電極19と、リミッタ回
路20と、入力抵抗R1,R2とを含んで構成される。
針状電極19は、検出電極14を介して進入するサージ
波形から増幅回路15を保護するものである。リミッタ
回路24は、ダイオードD1,D2の逆並列接続によっ
て一定レベル以上の電圧が印加されるのを防止するもの
である。検出ペン5aが表示パネル(図示せず)上の位
置を指示すれば、検出電極14がパネルとの接触によっ
て変位し、同時にペンスイッチ18がONする。検出電
極14には前記位置検出駆動電圧Vx,Vyに基づく電
圧が誘導され、増幅回路15で増幅されて、前掲図2に
示されているような座標検出信号Qy,Qxが出力され
る。
【0033】本実施例において注目すべきは、検出ペン
5aと本体2aとを結ぶ接続コード6の線数を、ライン
LaとラインLcとの2本だけとしていることである。
ラインLaは、本体2aに設けられている電源手段であ
る電源回路13から出力される電源電圧Vzが印加され
る電源供給線であり、ラインLcは検出ペン5aと本体
2aの双方の接地点Gを結ぶ接地ラインである。線数が
僅か2本のため、細くて柔軟性に富む接続コード6の採
用が可能となり、検出ペン5aの操作性を向上させるこ
とができる。また本体2aに設けられる接続用ジャック
7の極数も2極だけとなるので構造が簡単化され、接触
不良や断線など不具合を防止することができるととも
に、本体2aの右側だけでなく、左利きの使用者の便を
図って、本体2aの左側への取り付けも容易になる。
【0034】前述の目的を実現するため、本実施例にお
いては、ラインLaと、増幅回路15の出力端子との間
に、電源電圧Vzの進入を阻止するとともに、増幅回路
15の出力である座標検出信号Qy,Qxの通過を許容
する手段である帯域濾波器(バンドパスフィルタ、以下
「BPF」という)22aが介挿されるとともに、ライ
ンLaとペンスイッチ18の接点bとの間には、電源電
圧Vzの進入を許容し、座標検出信号Qy,Qxの進入
を阻止する電源電圧許容手段である低域濾波器(ローパ
スフィルタ、以下「LPF」という)23aが介挿され
ている。
【0035】BPF22aは、前掲図3に示されている
たとえば40KHz〜80KHzの周波数成分のみを通
過させ、LPF23aはそれより以下の、たとえば20
KHz以下の周波数成分のみを通過させる。またBPF
22aには直流を阻止するとともに信号を伝送するコン
デンサCが内蔵されている。したがって座標検出信号Q
y,Qxは、ラインLaを介して本体2側に伝送される
けれども、電源電圧Vzが増幅回路15の出力端子に印
加されるのは阻止される。同時に電源電圧VzはLPF
23aからペンスイッチ18を介して、増幅回路15の
第1電源端子v1と分圧回路24とに印加されるけれど
も、座標検出信号Qy,Qxは進入を阻止される。これ
によってラインLaには電源電圧Vzと座標検出信号Q
y,Qxとが重畳され、ラインLaの共用化によって接
続コード6の線数を削減することができるのである。
【0036】LPF23aを介して導出される電源電圧
Vzは、前記ペンスイッチ18のONによって、増幅回
路15の第1電源端子v1および分圧回路24に印加さ
れる。分圧回路24は、抵抗R3,R4の直列回路と増
幅回路A1とのブースター回路で形成されているが、電
流値によっては増幅回路A1を省略し、抵抗R3,R4
の直列回路のみでもよい。分圧回路24によって分圧さ
れた電圧は、増幅回路15の第2電源端子v2に印加さ
れる。分圧回路24の他端は接地ラインLcに接続され
ている。本実施例では、分圧回路24を検出ペン5a側
に設け、本体2aから供給される単一の電源電圧Vzに
基づいて増幅回路15に必要な2個の電源電圧v1,v
2を生成しており、これによって接続コード6の線数を
1本減じることができる。
【0037】本体2aには、電源回路13と、座標検出
回路16と、ペンON検出回路17と、BPF22b
と、LPF23bとが設けられている。ペンON検出回
路17は、電源回路13とLPF23bとの間に介挿さ
れ、電源回路13からの電源電圧Vzは、ペンON検出
回路17に設けられている検出抵抗R6と、LPF23
bとを介してラインLaに導出される。BPF22b
と、LPF23bとは、検出ペン5a側に設けられてい
るBPF22aとLPF23aと同じ特性を備えてお
り、BPF22bは、ラインLaと座標検出回路16の
入力側との間に介挿され、LPF23bはラインLaと
前記ペンON検出回路17との間に介挿されている。こ
れによって電源電圧Vzは、座標検出回路16への進入
が阻止され、ラインLaに導出される。一方、ラインL
aを介して本体2aに入力される座標検出信号Qy,Q
xは、BPF22bを介して座標検出回路16に入力さ
れるが、電源回路13への進入はLPF23bによって
阻止されるようになっている。
【0038】検出ペン5aのパネルとの接触に連動し
て、ペンスイッチ18の接点a−b間が導通し、増幅回
路15が電力付勢されて、電流iがラインLaから流入
する。電流iは本体2aの電源回路13から流出する電
流であるから、電流iの発生を本体2a側で検出すれ
ば、検出ペン5aとパネルとの接触を検出することがで
きる。本実施例では、ペンスイッチ18の導通によって
発生する電流iを、ペンON検出信号Qpとして、本体
2a側に設けたペンON検出回路17によって検出する
ようにしている。
【0039】ペンON検出回路17は、抵抗R6〜R8
と演算増幅器A2とによる比較回路によって実現され
る。電源回路13の出力端子とラインLaとの間に挿入
されている抵抗R6は検出抵抗で、電源回路13からの
流出電流によって電圧降下が生じ、抵抗R6とLPF2
3bとの接続点には電圧e2が発生する。電圧e2は、
演算増幅器A2の反転入力端子に入力される。一方、電
源回路13の出力端子と接地ラインLcとの間には抵抗
R7,R8による直列回路が接続される。抵抗R7,R
8の接続点に生じる略一定の基準電圧e1は、演算増幅
器A2の非反転入力端子に入力される。したがって電流
iが流出すれば、電圧e2のレベルが下がるので、基準
電圧e1との比較によって、演算増幅器A2からはペン
ON信号Spが出力されるのである。検出ペン5aをパ
ネルに接触させなければ電流iは流れないから、消費電
力を低減させることができる。またペンスイッチ18が
ONされないと増幅回路15が動作せず、座標検出信号
Qy,Qxも導出されないので、本体2a側での前記電
流iおよび座標検出信号Qy,Qxの各検出状況によっ
て検出ペン5aの状況を判別することができる。
【0040】図5は、本発明の第2実施例を説明するた
めのブロック図である。第2実施例は、前述の第1実施
例に類似し、たとえば本体2aのように、第1実施例と
同一部分には同一の参照符を付し、その説明を省略す
る。
【0041】本実施例で注目すべきは、検出ペン5bの
ペンスイッチにホトインタラプタ27を用いていること
である。ホトインタラプタ27は、対向配置される発光
ダイオードLDおよびホトトランジスタPTと、検出電
極14の変位と連動するシャッタ片14cとを備える。
検出ペン5bがパネルとの接触によって図面右方へ変位
すると、シャッタ片14cは図面上方に変位して、発光
ダイオードLDとホトトランジスタPTとの間の光路j
が遮断されるようになっている。ホトトランジスタPT
のコレクタは、スイッチングトランジスタ28のベース
に接続されており、抵抗R5を介して電源電圧Vzが印
加される。
【0042】常時はホトトランジスタPTは導通してい
るが、光路jが遮断されると遮断される。このためスイ
ッチングトランジスタ28のベース電位が上昇し、スイ
ッチングトランジスタ28のコレクタ−エミッタ間が導
通し、スイッチングトランジスタ28を介して電流iが
増幅回路15に流入する。したがって、本体2aの電源
回路13とLPF23bとの間に介挿されているペンO
N検出回路17によって電流iの発生を検出することが
でき、検出ペン5bとパネルが接触状態のとき、ペンO
N信号Spが出力されるのである。
【0043】なお、スイッチングトランジスタ28のベ
ースとラインLcとの間に接続されているコンデンサC
1と、前記抵抗R5とによって、シャッタ片14cの振
動の影響を軽減する時定数回路が形成されている。
【0044】図6は、前記第2実施例で用いられている
検出ペン5bの構造を示す断面図である。図6におい
て、図5と対応する部分には、同一の参照符を付してあ
る。検出ペン5bは、金属または外表面を金属メッキし
た絶縁樹脂材で形成される略円錐台形状の先端部31
と、金属で形成される略筒状の筐体32とが、ねじ部3
3で螺合されて一体化されている。先端部31には金属
製の検出電極14が嵌挿される貫通孔31aが穿設さ
れ、筐体32の後端部32bからは、抜け止め部材6a
を介して接続コード6が引き出される。検出電極14の
先端部はプラスチック製の保護カバー14aで被覆さ
れ、中間部にストッパ部材14bが取り付けられ、後端
にはシャッタ片14cが形成されている。
【0045】筐体32の内周にストッパ32aが設けら
れ、ストッパ32aと後端部32bとの間に形成される
空間32cには、先端にホトインタラプタ27が一体的
に固着された回路基板34が収納される。ホトインタラ
プタ27は、凹所27aを隔てて発光ダイオードLD
と、ホトトランジスタPTとが対向して取り付けられて
いる。ホトインタラプタ27から筐体32の後端部32
bに向かって延在する回路基板34の両面には、増幅回
路15、保護回路21、BPF22a、LPF23aな
どの回路部品が搭載され、検出電極14と回路基板34
とは内部リード線34aで接続されている。
【0046】検出電極14のストッパ部材14bと、筐
体32に設けられているストッパ32aとの間にコイル
ばね14dが嵌め込まれる。貫通孔31aに嵌挿された
検出電極14は、コイルばね14dのばね力によって常
時は図面下方へ変位させられている。この状態では、検
出電極14の後端に形成されているシャッタ片14c
は、ホトインタラプタ27の凹所27aに入り込まず、
発光ダイオードLDからホトトランジスタPTに向かう
光路jは開放されている。検出電極14が表示パネルと
接触して、図面上向きに押圧されると、シャッタ片14
cが前記凹所27aに入り込んで、光路jを遮断する。
これによってホトトランジスタPTは遮断され、OFF
状態となり、図5に示されるスイッチングトランジスタ
28がONする。すなわちホトインタラプタ27はペン
スイッチとして機能する。本実施例による検出ペン5b
のペンスイッチは、機械的スイッチのような接点の摩耗
や、雑音、チャタリングなどが発生せず、長寿命であ
り、信頼性が高いという利点がある。
【0047】図7は、本発明の第3実施例を説明するた
めのブロック図である。図7に示されている検出ペン5
cは、前述までの実施例のものと類似し、同一部分には
同一参照符を付して説明は省略する。
【0048】この実施例で注目すべきは、検出電極14
がペンスイッチの機能を備えていることである。金属製
の検出電極14の後端部には鍔状電極14eが形成さ
れ、これに対向して接点部材35が設けられている。検
出電極14が図面右方に押圧されると、鍔状電極14e
と接点部材35とが接触し、検出電極14と増幅回路1
5とが保護回路21を介して接続される。これによって
検出電極14に誘起される電圧が増幅回路15に入力さ
れ、座標検出信号Qy,Qxとして増幅回路15から出
力される。
【0049】座標検出信号Qy,Qxは、BPF22a
を介してラインLaに導出され、接続コード6を介して
本体2b側に伝送される。したがって検出電極14がパ
ネルと接触によって変位しない限り、座標検出信号Q
y,Qxは検出ペン5cからは導出されない。本体2b
側では、座標検出回路16が座標検出信号Qy,Qxを
検出すれば、同時に検出電極14の接触が検知され、座
標検出回路16から座標信号Sy,SxとともにペンO
N信号Spを出力させることができる。
【0050】本実施例によれば、座標信号Qy,Qxが
ペンON検出信号Qpを兼ねるので、増幅回路15に流
入する電流を監視する必要はなく、そのための検出回路
(図4,図5において参照符17で示す)が不用となっ
て部品点数が削減され、構成が簡単化される。
【0051】図8は、前掲図7に示されている検出ペン
5cの構造を示す断面図である。図8は前掲図6に類似
し、対応する部分には同一の参照符を付してある。検出
ペン5cは、金属または表面に金属層が形成されている
絶縁樹脂材で形成される略円錐台形状の先端部31と、
金属または表面に金属層が形成されている樹脂材で形成
される略円筒状の筐体32とが、ねじ部33で螺合され
て一体化される構造である。先端部31には金属製の検
出電極14が嵌挿される貫通孔31aが穿設され、筐体
32の後端部32bからは、抜け止め部材6aを介して
接続コード6が引き出される。検出電極14は、棒状の
先端がプラスチック保護カバー14aで被覆され、中間
部にストッパ部材14bが取り付けられ、後端部に圧接
用段差部14fが形成された鍔状電極14eが一体的に
取り付けられている。
【0052】筐体32の内周の中間から先端部寄りの位
置にストッパ32a,32dが設けられる。ストッパ3
2dと後端部32bとの間に形成される空間32cに
は、回路基板34が収納される。回路基板34の一方の
面に増幅回路15、保護回路21、分圧回路24などが
搭載され、他方の面にはBPF22a、LPF23aな
どの回路部品が搭載されている。またストッパ32dの
前記鍔状電極14eと対向する面には、接点部材35が
貼着され、内部リード線34aによって回路基板34と
接続されている。接点部材35はたとえば、円形金属板
35aと、導電ゴムなどで実現される弾性部材35bと
を、導電性接着剤によって接着することによって実現さ
れる。
【0053】検出電極14のストッパ部材14bと、筐
体32の内周に設けられているストッパ32aとの間
に、コイルばね14dが嵌め込まれ、先端部31に嵌挿
された検出電極14は、コイルばね14dのばね力によ
って常時は図面下方に変位させられている。この状態で
は、検出電極14の鍔状電極14eと、前記弾性部材3
5bとの間には間隙dが生じて非接触状態に保たれてい
る。
【0054】一方、検出ペン5cが表示パネルと接触し
て、検出電極14が図面上方へ変位すると、鍔状電極1
4eが弾性部材35bに圧接し、検出電極14と回路基
板34とが接続される。これによって検出電極14に誘
導された電圧が増幅回路15に入力され、座標検出信号
Qy,Qxが接続コード6を介して導出される。したが
って検出電極14の鍔状電極14eと接点部材35とが
接触しない限り、座標検出信号Qy,Qxは出力され
ず、また表示パネル以外の箇所と接触した場合などでも
出力されないから、図示しない本体側では、座標検出信
号Qy,Qxを検出することによって、検出電極14の
接触状態を同時に判別することができるのである。本実
施例によれば、検出電極とペンスイッチとが一体化さ
れ、構造が簡単化され、部品点数が削減されるという利
点がある。
【0055】図9は、本発明の第4実施例を説明するた
めのブロック図である。図9において前述までの実施例
と同一部分には同一の参照符を付して説明を省略する。
本実施例で注目すべきは、検出ペン5dにはペンON信
号発生回路25が内蔵され、ペンスイッチ18がONさ
れると、ペンON信号発生回路25からペンON検出信
号Qpが出力されるようにしていることである。
【0056】ペンON信号発生回路25は、たとえば発
振回路で実現され、予め定められる周波数のペンON検
出信号Qpfを出力する。添字fは発振回路の出力であ
ることを示す。ペンON検出信号Qpfは、増幅回路1
5とBPF22aとの間に介挿される合成回路26の一
方端子に入力され、他方端子に入力される座標検出信号
Qy,Qxと重畳され、BPF22aを介してラインL
aに導出される。このため検出ペン5d側に設けられる
BPF22aは、座標検出信号Qy,QxとペンON検
出信号Qpfとを通過させるため、前述の実施例に比べ
て帯域幅が広く設定される。
【0057】ラインLaには本体2c側から供給される
電源電圧Vzも重畳されるが、電源電圧Vzの合成回路
26の方向への進入はBPF22aによって阻止され
る。またラインLaに導出される座標検出信号Qy,Q
xおよびペンON検出信号QpfのラインLd方向への
進入は、LPF23aによって阻止されるので、検出ペ
ン5dの動作に支障を生じることはない。なお図9で
は、ペンスイッチ18の一方の接点bをラインLdに接
続し、ペンスイッチ18がONすればペンON信号発生
回路25に電源電圧が印加されるようにしているけれど
も、発振回路25を常時動作させておき、ペンスイッチ
18の接点によって発振回路25aの出力をON/OF
Fさせて、検出電極14を表示パネルに接触させたとき
の応答性を向上させることができる。
【0058】本体2c側には、前記座標検出信号Qy,
Qxと、ペンON検出信号QpfとをラインLaから個
別に抽出するために、BPF22bとBPF22cとが
設けられている。このうちBPF22bは座標検出信号
Qy,Qxのみを通過させて、ペンON検出信号Qpf
と電源電圧Vzとの進入を阻止し、BPF22cはペン
ON検出信号Qpfのみを通過させて、座標信号Qy,
Qxと電源電圧Vzとの進入を阻止する。BPF22b
を通過した座標検出信号Qy,Qxは、座標検出回路1
6に入力され、座標検出信号Qy,Qxに基づく座標信
号Sy,Sxが出力される。またBPF22cを通過し
たペンON検出信号Qpfは、ペンON検出回路17a
に入力され、ペンON検出信号Qpfに基づくペンON
信号Spが出力される。
【0059】合成回路26はミキサ回路などで実現され
るが、その他にたとえば、ペンON検出信号Qpfの周
波数を高くして、座標検出信号Qy,QxをペンON検
出信号Qpfで振幅変調(AM)あるいは周波数変調
(FM)して本体2側に送るという方法がある。次にこ
の方法について説明する。
【0060】図10は、本発明の第5実施例を説明する
ためのブロック図である。本実施例で注目すべきは、検
出ペン5eにペンON信号発生回路25aと変調回路4
0とを設け、本体2dに検波回路41を設けたことであ
る。前述の第4実施例と本実施例との主な相違点は、合
成回路26を変調回路40に、BPF22bを検波回路
41にそれぞれ置き換えて、ペンON信号発生回路25
aから出力されるペンON検出信号Qpfの周波数を座
標検出信号Qy,Qxよりも十分に高く(たとえば1M
Hz)するものである。このようにペンON検出信号Q
pfを高周波化して変調回路40に入力し、座標検出信
号Qy,Qxを被変調波とすれば、ペンON検出信号Q
pfをキャリアとして座標検出信号Qy,Qxを本体2
d側に伝送することができるので、本体2d側では1個
のBPF22dを用いて出力を取り出すことができる。
すなわちキャリア出力のレベルに基づいてペンスイッチ
18の状況を検出することができ、キャリア出力を検波
(AMまたはFM)することによって座標検出信号Q
y,Qxを検出することができる。本実施例によれば、
BPF22cの通過帯域はペンON検出信号Qpfの周
波数fを中心としたf±Δf(Δfは座標検出信号Q
y,Qxの帯域)となるが、fが大きいためにΔf/f
は小さくなり、極めて狭い帯域濾波器の、したがって小
形のコンデンサやセラミック振動子でBPF22dを形
成することができ、電源電圧Vzの回り込みも小容量の
結合コンデンサC2で阻止することができるとともに、
LPF23cを形成するインダクタンスも小形にできる
ので、検出ペン5eを小形、軽量化する上で有利であ
る。
【0061】また本実施例のように、発振回路をペンO
N信号発生回路25aとして使用すれば、ペンスイッチ
18のON/OFF以外のペン情報を本体2dに伝送す
ることができる利点がある。ここに「ペン情報」とは、
たとえば検出ペン5eをパネル面に接触させたときの接
触圧や、たとえば検出ペン5eの側面に設けられる補助
スイッチ18aのON/OFF状況などである。
【0062】たとえば検出ペン5eの押圧によって間隔
が変化するような2枚の対向する板状電極を設け、この
対向電極を発振回路に接続しておけば、検出ペン5eの
押圧力によって発振周波数が変わるから、これを本体2
d側で検出すれば、検出ペン5eの圧力を検知すること
ができる。補助スイッチ18aのON/OFFによって
発振周波数fが変化するように、コンデンサなどの回路
素子を設ければ、本体2d側で補助スイッチ18aの状
況を検知し、使用者からのコマンドを判別することがで
きる。
【0063】図11は、本発明の第6実施例を説明する
ためのブロック図である。図11は前掲図7に示されて
いる第3実施例と類似し、同一部分には同一の参照符を
付して説明を省略する。本実施例で注目すべきは、帯域
濾波器(BPF)と低域濾波器(LPF)を用いずに検
出ペン5fを構成し、接続コード6aの線数を、信号ラ
インL1と、電源ラインL2と、接地ラインL3の3本
としていることである。
【0064】検出電極14の変位と連動して、ホトイン
タラプタ27のシャッタ片14cが図面上方に変位し、
光路jを遮断すると、ホトトランジスタPTがOFF
し、スイッチングトランジスタ28のベース電位が上昇
し、スイッチングトランジスタ28がONする。このた
め電源ラインL2から電流i1が増幅回路15に流入
し、電流i1の発生は、本体2eのペンON検出回路1
7で検出される。すなわち電流i1がペンON信号Qp
として用いられ、ペンON検出回路17が電流i1の発
生を検出すると、ペンON信号Spが出力される。なお
スイッチングトランジスタ28のベースと接地ラインL
3との間に接続されているコンデンサC1は、抵抗R5
とともに時定数回路を形成するもので、シャッタ片14
cの振動による影響を軽減するためのものである。
【0065】本実施例では、増幅回路15から出力され
る座標検出信号Qy,Qxを信号ラインL1を介して伝
送し、ペンON検出信号Qpは電源ラインL2に重畳さ
せることによって、電源電圧Vzの進入を阻止するため
の帯域濾波稀器や、電源電圧Vzの進入を許容する低域
濾波器などが不用となり、検出ペン5fの小形化、軽量
化に寄与するものである。
【0066】図12は、本発明の第7実施例を説明する
ためのブロック図である。本実施例は前記第6実施例に
類似し、同一部分には同一参照符を付して説明を省略す
る。本実施例と前記第6実施例との相違点は、検出ペン
5gでのペンON検出信号Qpを生成する方法である。
前掲図11では増幅回路15に流入する電流i1をペン
ON検出信号Qpとしているのに対して、本実施例で
は、増幅回路15に並列されるシャント回路29を設
け、シャント電流i2によってペンON検出信号Qpが
出力されるようにしている。
【0067】検出電極14の変位と連動してホトインタ
ラプタ27のシャッタ片14cが図面上方に変位し、光
路jを遮断すると、ホトトランジスタPTがOFFし、
シャント回路29を形成するスイッチングトランジスタ
30のベース電位が上昇する。このためスイッチングト
ランジスタ30はONして、電源ラインL2から接地ラ
インL3に向かって電流i2が流れる。したがって電源
ラインL2には電流i2によるペンON検出信号Qpが
出力され、電源電圧Vzと重畳されることになる。ペン
ON検出信号Qpすなわち電流i2の発生は、本体2e
のペンON検出回路17によって検出され、検出ペン5
gとパネルとの接触を示すペンON信号Spが出力され
る。
【0068】シャント回路29は、複数の抵抗R10,
R11と、スイッチングトランジスタ30とで形成さ
れ、電流i2はスイッチングトランジスタ30のコレク
タ電流に相当する。スイッチングトランジスタ30のベ
ースと接地ラインL3との間に接続されているコンデン
サC1は、抵抗R10とともに時定数を設定するもの
で、シャッタ片14cの振動の影響を軽減するために設
けられている。
【0069】ホトインタラプタ27のシャッタ14cが
図面下方にあるとき、すなわち検出電極14が図面左方
に変位しているときには、ホトインタラプタ27の光路
jは遮断されず、ホトトランジスタPTは導通してい
る。したがってシャント回路29のスイッチングトラン
ジスタ30はOFF状態で、コレクタ電流i2は流れな
い。
【0070】検出電極14が押圧されて、シャッタ14
cが図面上方に変位し、光路jが遮断されると、スイッ
チングトランジスタ30のベース電位が上昇するため、
コレクタ電流i2が電源ラインL2から接地ラインL3
に向かって流れる。抵抗R11の値によって電流i2の
検出に十分な値に設定することができ、これによって本
体2e側では検出電極14の動作を確実に検出すること
ができるのである。
【0071】前記第6実施例および本実施例では、検出
ペン5fあるいは検出ペン5gの一方の出力であるペン
ON検出信号Qpを電源ラインL2に導出させ、もう一
方の出力である座標検出信号Qy,Qxを信号ラインL
1に導出させるようにしているのでフィルタ回路が不用
となり、使用部品が削減されて小形化とコストダウンが
実現する。とくに検出ペン5f,5gに大形部品である
フィルタを使用しないことは、小型化とあいまってデザ
インの向上や、軽量化とあいまって使用感覚を向上させ
る上で大きく寄与するものである。
【0072】本実施例および第6実施例では接続コード
が3本のため、接続用ジャック7aも3極用が必要であ
るが、第1〜第5実施例に比べて1極だけの増加であ
り、接続コード6aの柔軟性を損するものではない。ま
た本実施例や第6実施例では、ペンスイッチをホトイン
タラプタ27で形成しているので、機械式スイッチのよ
うな接点の摩耗といった問題が無いので長寿命であり、
雑音なども発生せず高信頼性という優れた利点を備えて
いる。
【0073】以上、いくつかの実施例について説明した
けれども、本発明はこれらに限定されるものではなく、
たとえばEL(エレクトロルミネッセンス)パネル、プ
ラズマ表示パネルなどを用いた座標入力装置にも適用さ
れるべきものである。またペンスイッチも光学素子であ
るホトインタラプタ以外に、たとえば磁気素子であるホ
ール素子、リードスイッチ、あるいは感圧センサなども
適用できるものであることはいうまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上のように本発明による座標入力装置
は、座標指示手段に含まれる電圧検出手段の出力と、接
触検知手段の出力とを電力供給線に導出し、電力供給線
を介して座標判別手段に伝送させるようにしている。前
記出力を電源電圧が印加されている電力供給線へ導出さ
せるにあたっては、電圧検出手段の出力の進入を許容
し、電源電圧の進入を阻止する手段と、電圧検出手段の
出力を阻止し、電源電圧の進入を許容する手段とを設け
たので、不所望な信号や電圧の回り込みを防止し、座標
指示手段と、座標判別手段と、電源手段とを接続する接
続コードの線数を最少限まで削減できる。これによって
細くて柔軟性に富む接続コードを使用することでき、座
標指示手段である検出ペンの操作性を格段に向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である座標入力装置1の電気
的構成を示すブロック図である。
【図2】座標入力装置1の表示期間と位置検出期間との
関係を示すタイムチャートである。
【図3】検出ペン5から出力される座標検出信号の周波
数成分を示すグラフである。
【図4】本発明の第1実施例を説明するためのブロック
図である。
【図5】本発明の第2実施例を説明するためのブロック
図である。
【図6】第2実施例の検出ペン5bの構造を示す断面図
である。
【図7】本発明の第3実施例を説明するためのブロック
図である。
【図8】第3実施例の検出ペン5cの構造を示す断面図
である。
【図9】本発明の第4実施例を説明するためのブロック
図である。
【図10】本発明の第5実施例を説明するためのブロッ
ク図である。
【図11】本発明の第6実施例を説明するためのブロッ
ク図である。
【図12】本発明の第7実施例を説明するためのブロッ
ク図である。
【図13】座標入力装置1の外観を示す斜視図である。
【図14】従来技術による座標入力装置101の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 座標入力装置 2 本体 3 表示パネル 5a〜5g 検出ペン 6 接続コード 7 接続用ジャック 13 電源回路 14 検出電極 15 増幅回路 16 座標検出回路 17 ペンスイッチON検出回路 18 ペンスイッチ 22a〜22d 帯域濾波器 23a〜23c 低域濾波器 24 電圧分圧回路 25,25a ペンON信号発生回路 26 合成回路 27 ホトインタラプタ 40 変調回路 41 検波回路 Sp ペンON信号 Sy Y座標信号 Sx X座標信号 Qp,Qpf ペンON検出信号 Qy Y座標検出信号 Qx X座標検出信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の帯状のX電極と、複数の帯状のY
    電極とが互いに直交して対向配置され、X−Y座標が規
    定されているパネルと、 前記複数のX電極と複数のY電極とに電圧を順次印加す
    る電極駆動手段と、 前記X電極とY電極とに印加されている電圧を静電誘導
    によって検出して出力する電圧検出手段と、前記電圧検
    出手段と前記パネルとの接触を検知して出力する接触検
    知手段とを含む座標指示手段と、 前記座標指示手段の出力に基づいて座標を判別する座標
    判別手段と、 前記座標指示手段を電力付勢する電源電圧を電力供給線
    を介して出力する電源手段とを備える座標入力装置にお
    いて、 前記座標指示手段は、 前記電圧検出手段と前記電力供給線との間に介挿されて
    電源電圧の進入を阻止するとともに、電圧検出手段の出
    力を電力供給線に導出する手段と、 前記電力供給線に接続され、前記電圧検出手段の出力の
    進入を阻止し、前記電源電圧の進入を許容する電源電圧
    許容手段とを含み、 前記接触検知手段は、前記電源電圧許容手段に一端が接
    続され、電圧検出手段とパネルとの接触/非接触によっ
    て導通/遮断するスイッチング手段を含み、 前記座標判別手段は、前記電力供給線から前記電圧検出
    手段の出力と、前記接触検知手段の出力とを抽出する手
    段を含み、 前記電源手段は、前記電圧検出手段の出力と、前記接触
    検知手段の出力とが、当該電源手段の出力端子に印加さ
    れるのを阻止する手段とを含むことを特徴とする座標入
    力装置。
  2. 【請求項2】 複数の帯状のX電極と、複数の帯状のY
    電極とが互いに直交して対向配置され、X−Y座標が規
    定されているパネルと、 前記複数のX電極と複数のY電極とに電圧を順次印加す
    る電極駆動手段と、 前記X電極とY電極とに印加されている電圧を静電誘導
    によって検出して出力する電圧検出手段と、前記電圧検
    出手段と前記パネルとの接触を検知して出力する接触検
    知手段とを含む座標指示手段と、 前記座標指示手段の出力に基づいて座標を判別する座標
    判別手段と、 前記座標指示手段を電力付勢する電源電圧を電力供給線
    を介して出力する電源手段とを備える座標入力装置にお
    いて、 前記座標指示手段は、 前記電圧検出手段および前記接触検知手段と前記電力供
    給線との間に介挿され、前記電圧検出手段の出力と、前
    記接触検知手段の出力とを前記電力供給線に導出すると
    ともに、前記電源電圧の進入を阻止する手段と、 前記電力供給線に接続され、前記電圧検出手段の出力
    と、前記接触検知手段の出力の進入を阻止し、前記電源
    電圧の進入を許容する電源電圧許容手段とを含み、 座標判別手段は、前記電力供給線から前記電圧検出手段
    の出力と、前記接触検知手段の出力とを抽出する手段を
    含み、 前記電源手段は、前記電圧検出手段の出力と、前記接触
    検知手段の出力とが、当該電源手段の出力端子に印加さ
    れるのを阻止する手段とを含むことを特徴とする座標入
    力装置。
  3. 【請求項3】 複数の帯状のX電極と、複数の帯状のY
    電極とが互いに直交して対向配置され、X−Y座標が規
    定されているパネルと、 前記複数のX電極と複数のY電極とに電圧を順次印加す
    る電極駆動手段と、 前記X電極とY電極とに印加されている電圧を静電誘導
    によって検出して出力する電圧検出手段と、前記電圧検
    出手段と前記パネルとの接触を検知して出力する接触検
    知手段とを含む座標指示手段と、 前記座標指示手段の出力に基づいて座標を判別する座標
    判別手段と、 前記座標指示手段を電力付勢する電源電圧を電力供給線
    を介して出力する電源手段とを備える座標入力装置にお
    いて、 前記座標指示手段は、前記電圧検出手段の出力と、接触
    検知手段の出力のうちの一方を前記電力供給線に導出す
    る手段を含み、 前記座標判別手段は、前記導出された出力を電力供給線
    から抽出する手段を含むことを特徴とする座標入力装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7092024B2 (en) 1995-09-21 2006-08-15 Nikon Corporation Electronic camera having pen input function
US11412628B2 (en) * 2019-06-28 2022-08-09 Siemens Automotive Epowertrain Systems (Shanghai) Co. Ltd. Module configured to reduce or eliminate NVH problems of electrical equipment and electrical equipment

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US11412628B2 (en) * 2019-06-28 2022-08-09 Siemens Automotive Epowertrain Systems (Shanghai) Co. Ltd. Module configured to reduce or eliminate NVH problems of electrical equipment and electrical equipment

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