JPH0718146U - エアコンディショナにおける動作表示制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エアコンディショナにおいて、安眠モードで
の運転が選択されたときには、該安眠モードで運転され
ている運転モードを表示する発光ダイオードの輝度を睡
眠を妨げない明るさまで低下させる。 【構成】 リモートコントロールスイッチ３やキーボー
ドスイッチ４によって安眠モードが選択されたときに、
この選択に連動してコントローラ２から輝度調整手段７
に信号を送り、表示部６においてこの安眠モードで発光
表示されているすべての発光ダイオードに通電するパル
ス電流のデューティ比を小さく変化させて輝度を落とす
ように構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、各種運転動作を表示する発光素子を有するエアコンディショナにお ける動作表示制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

周知のようにエアコンディショナにおいては、運転時間を設定するタイマ機能 、除湿機能、温度調節機能および風量調節機能等が与えられ、これらの機能に対 応する運転動作（以下運転モードと呼ぶ）のリモートコントールスイッチ等の動 作選択手段が設けられると共に、選択された運転モードの表示を行なうために発 光ダイオードを備えた表示部が設けられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、安眠モードなどの夜間運転モードを選んで運転する場合、室内の照 明が落とされているために、動作表示している発光ダイオードの光が明るすぎて まぶしく、睡眠を阻害されることがある。

【０００４】 これを避けるためには、室内の明るさを検出する光センサを設けて、室内照明 が落とされたときに発光ダイオードの輝度を低下させたり、発光ダイオードの前 に設けられているレンズ類の光透過率を変えたり、または安眠モードでのみ発光 表示される発光ダイオードに輝度が低い発光ダイオートを用いることによって対 処することが考えられる。

【０００５】 しかし、上記の対処手段は光センサ等の使用のためや、回路設計が複雑になる ことからコストアップを招く難点があると共に、複数種の発光ダイオードの使用 によって部品点数の増加を招く不具合がある。

【０００６】 そこで本考案は、コストアップを招くことなく、エアコンディショナの安眠モ ードなどの夜間運転モードにおける発光ダイオードなどの発光素子のまぶしさを 低減することができる動作表示装置の提供を目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

すなわち本考案は、動作選択手段によって選択される各種の運転動作を発光素 子によって表示するエアコンディショナにおける動作表示制御装置であって、上 記動作選択手段によって選択される運転動作中に夜間運転動作が含まれると共に 、上記発光素子に対する通電量を調整して輝度を可変する輝度調整手段と、上記 動作選択手段によって選択された運転動作に対応する発光素子を発光させ、かつ 夜間運転動作が選択されたときに該選択に連動して上記輝度調整手段によって動 作表示している発光素子への通電量を低減させて輝度を低下させる制御手段とを 備えたことを特徴とする。

【０００８】

【作用】

上記の構成によれば、動作選択手段によって夜間運転動作が選択されたときは 、発光素子への通電量が低減されてこれらの発光素子の輝度が自動的に低下され ることになる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。

【００１０】 図１は本考案のエアコンディショナ１における制御回路を示し、コントローラ ２に運転時間や運転モードを選択するリモートコントロールスイッチ３（および これに加えて同様な選択を行なう本体側のキーボードスイッチ４）と、これらの スイッチ３，４によって設定された運転時間をメモリするタイマ５と、各種運転 モードを図２および図４示す発光ダイオードＬＥＤ１〜３によって発光表示する 表示部６とが接続されると共に、発光ダイオードの輝度を調整する輝度調整手段 ７が接続される。その場合、この輝度調整手段７は、リモートコントロールスイ ッチ３またはキーボードスイッチ４によって安眠モードが選択されたときに、該 選択操作に連動してコントローラ２から入力される信号によって、この安眠モー ドにおいて発光表示されているすべて発光ダイオードＬＥＤ１〜３の輝度を低下 させる。

【００１１】 すなわち上記輝度調整手段７は、安眠モードが選択されていないときは図３の ように発光ダイオードＬＥＤ１〜３に通電するパルス電流のデューティ比を大き くして通常の輝度で発光させ（図３では５０％デューティとしている）、安眠モ ードが選択されたときは上記のデューティ比を図５のように小さく変化させて、 輝度を睡眠を妨げない程度まで低下させる（図５では２０％デューティとしてい る）。 なお、図２および図３で示している３つの発光ダイオードＬＥＤ１〜３は安眠 モードで運転される場合に発光表示される素子の一例を示すものであって、図の ように３つに限定されるものではない。

【００１２】 このような制御を加えれば、発光ダイオードＬＥＤ１〜３の輝度を睡眠に入ろ うとするときに下げることができるから、睡眠が妨げられることがなくなる。し かも、室内の明るさを検出するセンサやレンズ類の光透過率を可変させる回路を 使用することなく、単に発光ダイオードＬＥＤ１〜３に対する通電量を制御する ものであるから、部品も少なく、かつ回路的にも簡単になってローコストに構成 できることになる。

【００１３】 なお、上記実施例では安眠モード等に輝度を低下させるよう構成しているが安 眠モードに変えて、切タイマが設定された場合に輝度を低下させるようにしても よい。

【００１４】

【考案の効果】

以上の記載によって明らかなように、本考案によれば、動作選択手段によって 夜間運転動作が選択されたときは、該選択に連動して夜間運転動作状態で選択さ れている運転動作に対応する発光素子の輝度が自動的に低下されることになるか ら、睡眠が発光素子の光によって妨げられることがなくなると共に、このような 制御が発光素子に対する通電量制御で行なわれるからローコストな回路構成で対 処できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例にかかる制御回路図。

【図２】 上記制御回路によって通常状態の輝度で発
光されている発光ダイオードを示す図。

【図３】 安眠モード以外のときに発光ダイオードに
流すパルス電流の波形図。

【図４】 安眠モード状態で発光されている発光ダイ
オードを示す図。

【図５】 安眠モードで発光ダイオードに流すパルス
電流の波形図。

【符号の説明】

１ エアコンディショナ ２ コントローラ ３ リモートコントロールスイッチ ６ 表示部 ７ 輝度調整手段 ＬＥＤ１〜３ 発光ダイオード

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 動作選択手段によって選択される各種の
   運転動作を発光素子によって表示するエアコンディショ
   ナにおける動作表示制御装置であって、上記動作選択手
   段によって選択される運転動作中に夜間運転動作が含ま
   れると共に、上記発光素子に対する通電量を調整して輝
   度を可変する輝度調整手段と、上記動作選択手段によっ
   て選択された運転動作に対応する発光素子を発光させ、
   かつ夜間運転動作が選択されたときに該選択に連動して
   上記輝度調整手段によってモード表示している発光素子
   への通電量を低減させて輝度を低下させる制御手段とを
   備えたことを特徴とするエアコンディショナにおけるモ
   ード表示制御手段。