JPH07181242A - 測位システム - Google Patents

測位システム

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JPH07181242A
JPH07181242A JP5324512A JP32451293A JPH07181242A JP H07181242 A JPH07181242 A JP H07181242A JP 5324512 A JP5324512 A JP 5324512A JP 32451293 A JP32451293 A JP 32451293A JP H07181242 A JPH07181242 A JP H07181242A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 CDMA方式ディジタル移動通信システムに
おける4つの基地局1、2、3、4の座標と上記4つの
基地局1、2、3、4から移動端末5へ送信される信号
の伝搬時間とを用いて、上記4つの基地局1、2、3、
4のPN符号の送信時の時間差を得、上記移動端末5の
位置を測定する。 【効果】 移動局に位置を簡易に求めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動局(移動端末)の
位置を測位する測位システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動局或いは移動端末の測位を行
う測位システムとしては、航法システムの一つであり、
人工衛星から発射する電波を利用して位置情報を得る方
法であるGPS(グローバル・ポジショニング・システ
ム)や、船舶のための電波による航行援助システムを利
用する航法であって、陸上の送信局からの同一周波数の
同期したパルス電波の到来時間差を測定して距離を求め
るいわゆるロラン−C等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記GPS
やロラン−Cを用いて測位を行う場合には、アンテナや
別の受信機器等が必要となる。そこで、上記GPSやロ
ラン−C等よりも、さらに簡易な測位システムとして、
移動通信システムを利用して測位を行うことが好まし
い。その具体例として、CDMA(符号分割多元接続:
Code Devision Multiple Access)方式のいわゆるディジ
タルセルラシステムを用いて測位を行う測位システムが
考えられる。
【0004】近年、情報の帯域幅より数百〜数千倍もの
広いスペクトル帯域に被変調波を拡散させて通信を行う
スペクトル拡散通信方式、即ちいわゆるSS方式が注目
されている。このスペクトル拡散通信方式により、送信
機側で搬送波(キャリヤ)がPN(疑似雑音)符号系列
によって変調されて、周波数スペクトルが拡散される。
また、受信機側では、送信機と同一構造のPN符号系列
発生器により発生するPN系列を用いた逆拡散過程或い
は相関過程を経た後、ベースバンド復調されることによ
りデータを得る。
【0005】上記スペクトル拡散通信方式により受信機
側で受信信号を復調するためには、受信信号のPN系列
のパターンが一致していること以外に、時間的にも一致
していなければならない。即ち、発生タイミング或いは
発生位相が一致していなければならない。よって、通信
回線を成立させることができるのは、同一系列で時間的
にも位相が一致した場合のみである。このようなスペク
トル拡散通信方式の特徴を利用し、同じ周波数帯を用い
て、PN系列の違いにより多数のチャンネルを使用する
ことが可能となる。このようなスペクトル拡散通信方式
の特徴を用いてPN符号によってチャンネルの識別を実
現し、多元接続を行う方式をCDMA方式と呼ぶ。
【0006】このCDMA方式によるディジタル移動通
信システムは音声通話を目的に構築されようとしている
システムであり、従来のアナログセルラと比較して非常
に大きな通信容量、高品質な通話を実現することが特長
である。このCDMA方式ディジタル移動通信システム
は上述のスペクトル拡散通信方式により、複数の基地局
からパイロット・チャンネルと呼ばれるチャンネルで拡
散符号(パイロットPN符号)が繰り返し送られている
ため、各基地局からの拡散符号の伝搬遅延時間差を測定
すれば、基本的には移動局の測位を行うことは可能であ
る。
【0007】しかし、このCDMA方式ディジタル移動
通信システムを用いた測位システムには、次のような問
題点がある。
【0008】先ず、移動端末側で測位を行う全ての測位
システムに共通することであるが、測位用の電波の放射
点の位置が判っていなければならない。CDMA方式デ
ィジタル移動通信システムでは、この放射点は基地局に
あたるが、その放射点の位置が移動局において予め判っ
ている必要がある。
【0009】また、CDMA方式ディジタル移動通信シ
ステムは音声通話のためのシステムであり、この本来の
サービスに悪影響、例えば通信容量を損なうことなどが
無いように、測位システムが実現されなければならな
い。
【0010】ここで、移動通信システムの基本的な構成
を図20に示す。図20に示す基地局1、基地局2、及
び基地局3を含む領域(サービスエリア)201、20
2、203は隙間無く並べられている。例えば、領域2
03内の基地局3から移動端末204へ送信する場合に
は、基地局3からの電波は公衆回線網により交換制御局
200を介して移動端末204に送信される。
【0011】これらの領域201、202、203の境
界付近では、回線を接続できる基地局が複数存在するこ
とになるが、他の領域への干渉を小さく抑えるために各
基地局1、2、3の送信電力は必要最小限に抑えられて
いる。よって、ある領域の中央付近で、他の領域の回線
を接続することができるほど、他の領域の基地局の送信
電力は大きくない。
【0012】図21はセルラに代表される陸上移動通信
の電波伝搬の概略的な構成を示している。セルラの場合
には、基地局、例えば基地局4のアンテナ高は数十メー
トルであり、それ程高くないため、郊外で見通しの良い
ところでないかぎり移動端末204に電波が直接届くこ
とは無い。よって、通常は、ビル、山、及び崖等による
反射波RWを受信することになる。この場合には、図2
1に示すように、反射波RWの伝搬距離は直接波DWの
伝搬距離よりも大きくなる。これが位置計算の障害とな
る。
【0013】図22は電波の伝搬距離と信号強度との関
係を示す。移動端末204における基地局からの電波の
強度、即ち信号強度は遠い基地局ほど小さくなる。遠い
基地局は10km以上になることも予想され、非常に弱
い信号を検出しなければならない。
【0014】このように、人工衛星を用いた測位システ
ムの場合、移動端末は人工衛星から直接届く直接波を受
信して所在位置を計算するが、セルラのような地上通信
の場合には、移動端末が基地局からの直接波を受信でき
ることは稀であり、多くの場合は反射波を受信する。そ
の場合に、位置計算に大きな誤差を生ずる可能性があ
り、これをいかに小さく抑えるかが重要となる。人工衛
星を用いた測位システムの場合には、移動端末における
各人工衛星からの電波強度は大きく違わないが、CDM
A方式ディジタル移動通信システムを用いた場合には、
移動端末における各基地局からの電波強度は大きく違っ
ており、これに対して配慮しなければならない。
【0015】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、従来
よりも簡易な方法を用いて、移動端末において測位を行
うことができる測位システムを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測位システ
ムは、複数の基地局との間でCDMA方式により通信を
行う移動通信システムにおける移動局の位置を測定する
測位システムであって、上記複数の基地局が送信する同
系列のスペクトル拡散信号から、予め各基地局毎に決め
られた送信時間の差分を減算し、複数の基地局からのス
ペクトル拡散信号の伝搬遅延時間差を得ることにより、
上記移動局の位置を求めることにより上述した課題を解
決する。
【0017】また、上記移動局は上記複数の基地局が送
信するスペクトル拡散信号と同じスペクトル拡散信号を
発生し、このスペクトル拡散信号と上記複数の基地局が
送信するスペクトル拡散信号との相関値を算出する相関
値算出手段と、この相関値を遅延する複数の遅延手段
と、これら複数の遅延手段からの複数の遅延信号を相互
に比較する複数の比較手段と、これら複数の比較手段に
より比較された複数の遅延信号が所定のエネルギ以上の
エネルギをもつスペクトル拡散信号を受信した時刻を測
定する測定手段とにより、上記移動局はスペクトル拡散
信号の受信タイミングを決定することを特徴とする。
【0018】さらに、上記移動局はマルチパスによって
複数のタイミングで受信した複数の基地局からのスペク
トル拡散信号の内で最短タイミングのスペクトル拡散信
号を、所定の基地局から送信されるスペクトル拡散信号
の受信タイミングとすることを特徴とする。
【0019】また、上記移動局から遠い基地局から送信
されるスペクトル拡散信号の拡散符号長を大きくして、
相関値を計算することを特徴とする。
【0020】さらに、上記移動局は複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号を検出した後、スペクトル
拡散符号検出のための拡散符号長を大きくして既に検出
したタイミングより早い範囲で、さらに先行するタイミ
ングのスペクトル拡散信号があるか否かを検索すること
を特徴とする。
【0021】ここで、上記移動局は、予め複数の基地局
毎に決められたスペクトル拡散信号の送信時間の差分と
位置情報とをテーブルとして備え、複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号の周期情報を送信するため
のシンク・チャンネルのメッセージを復調し、復調タイ
ミングを検出する復調手段と、上記復調手段により復調
されたデータから上記基地局のスペクトル拡散信号の送
信時間の差分を求めるシフト量抽出手段と、上記スペク
トル拡散信号の受信時刻を検出する受信信号検出手段
と、上記復調手段からの復調タイミングと上記シフト量
抽出手段からの送信時間の差分と上記受信信号検出手段
からのスペクトル拡散信号の受信時刻とにより受信信号
の基準タイミングを求めるタイミング抽出手段と、上記
タイミング抽出手段により抽出された受信信号の基準タ
イミングから複数の基地局の座標情報を求める基地局座
標出力手段と、上記タイミング抽出手段からの複数の基
地局の受信時刻及び送信時間の差分と、上記基地局座標
出力手段からの複数の基地局の座標情報とにより複数の
基地局の位置を算出する位置算出手段とから成ることを
特徴とする。
【0022】また、上記シンク・チャンネルのメッセー
ジには、所定の基地局及びこの所定の基地局の周辺の基
地局のスペクトル拡散信号の送信時間の差分と座標情報
とが含まれ、上記復調手段により復調されたデータから
複数の基地局の送信時間の差分に対応する座標情報を抽
出する座標情報抽出手段を設けることを特徴とする。
【0023】ここで、上記所定の基地局及びこの所定の
基地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間
の差分と座標情報とを含むメッセージをチャンネルの割
り当て情報の送信に用いられるページング・チャンネル
又は測位専用チャンネルを介して送信することを特徴と
する。
【0024】さらに、上記測位専用チャンネルのデータ
レートを小さくし、スペクトル拡散信号の拡散率を大き
くすることを特徴とする。
【0025】尚、上記各基地局において、所定の基地局
の座標情報はそのまま送信し、周辺の基地局の座標情報
は上記所定の基地局との差を送信することを特徴とす
る。
【0026】そのうえ、上記所定の基地局及び所定の基
地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の
差分と座標情報とを送信する際に、それぞれの基地局毎
の誤り検出符号又は誤り訂正符号を送信することを特徴
とする。
【0027】上記移動局から基地局方向の通信チャンネ
ルの内のアクセス・チャンネルを用いて、上記移動局の
位置情報を基地局或いは測位専用の管理局に送信するこ
とを特徴とする。
【0028】また、上記移動局が待ち受け状態の場合に
は上記アクセス・チャンネルを用い、上記移動局が通話
状態の場合には音声情報の送信に用いられるトラフィッ
ク・チャンネルを用いて上記移動局の位置情報を基地局
或いは測位専用の管理局に送信することを特徴とする。
【0029】このとき、上記移動局から基地局方向の通
信チャンネルに測位結果送信用チャンネルを設け、この
測位結果送信用チャンネルを用いて上記移動局の位置情
報を基地局或いは測位専用の管理局に送信することを特
徴とする。
【0030】また、上記移動局から送信されるスペクト
ル拡散信号のデータレートを小さくし、スペクトル拡散
信号の拡散率を大きくすることを特徴とする。
【0031】さらに、上記移動局はCDMA方式移動通
信システムにより使用される周波数チャンネル以外の周
波数チャンネルを用いて、CDMA方式移動通信システ
ムによる複数の基地局或いは測位専用の管理局又は既存
の通信網による複数の基地局に上記移動局の位置情報を
送信することを特徴とする。
【0032】
【作用】本発明においては、移動局において、CDMA
方式ディジタル移動通信システムおける複数の基地局が
送信する同系列のスペクトル拡散信号から予め各基地局
毎に決められた送信時間の差分を減算し、複数の基地局
からのスペクトル拡散信号の伝搬遅延時間差を得ること
により、簡易に移動局の位置を求める。
【0033】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0034】図1は、本発明に係る測位システムの基地
局からの送信の概略的な構成を示す。移動局の所在を特
定するには最低3つの基地局からの信号を受信しなけれ
ばならない。しかし、受信できる基地局が多ければそれ
だけ推定精度は向上する。よって、この図1では、基地
局を4つとし、移動端末5、基地局1、基地局2、基地
局3、基地局4の座標を、それぞれ(x,y,z)、
(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、
(x3 ,y3 ,z3 )、(x4 ,y4 ,z4 )とする。
【0035】ここで、図2に、各基地局の送信部の概略
的な構成を示す。本発明の測位システムが適用されるC
DMA方式ディジタル移動通信システム、例えばいわゆ
るディジタルセルラシステムでは、複数の基地局間で送
受信を行い、その送受信に用いられるスペクトル拡散信
号には、送信時の基準タイミングに対する上記複数の基
地局毎に設定された時間遅延量、具体的にはいわゆるパ
イロットPNオフセットが含まれることが特徴となって
いる。このCDMA方式ディジタル移動通信システムに
おける基地局から移動局方向(フォワード・リンク)へ
の信号には、パイロット・チャンネル、シンク・チャン
ネル、ページング・チャンネル、トラフィック・チャン
ネルの4種類のコード・チャンネルが用意されている。
パイロット・チャンネルはデータを含まずPN符号が繰
り返し送られるチャンネルであり、移動端末5の同期獲
得と維持、及びクロック再生のために用いられる。シン
ク・チャンネルは基地局と移動端末5との間で時刻情報
及び長周期のPN符号を合わせるために使用される。ペ
ージング・チャンネルは最大7通りであり、ハンドオフ
に必要な情報、着信時の端末呼び出し情報、発信時の基
地局からの応答情報、及びトラフィック・チャンネルの
割り当て情報の送信に用いられるチャンネルである。ト
ラフィック・チャンネルは最大64通りであり、通話時
に使用される音声情報を送信するチャンネルである。
【0036】CDMA方式ディジタル移動通信システム
では上記4つのチャンネルデータに掛け合わせる拡散符
号を変えて多重化され、同一周波数で送られる。このシ
ステムではPN符号と直交関数系のウォルシュ符号(W
alsh Code)とを掛け合わせた符号が拡散符号
となり、このウォルシュ符号を変えることで各チャンネ
ルを生成している。
【0037】先ず、PN符号発生器6により発生された
PN符号は、乗算器7、8、10、12に送られる。パ
イロット・チャンネルのためのウォルシュ符号(Wal
shCode 0)は常時ゼロであり、乗算器7を介し
たPN符号はそのままパイロット・チャンネルとしてチ
ャンネル加算器14に送られることになる。よって、移
動端末5において基地局から送信されるPN符号を検出
するときには、パイロット・チャンネルの拡散符号のタ
イミングを検索する。また、シンク・チャンネル・デー
タは、値が32のウォルシュ符号とPN符号とが乗算器
8で乗算された値と乗算器9で乗算される。ページング
・チャンネル・データは、値が1のウォルシュ符号とP
N符号とが乗算器10で乗算された値と乗算器11で乗
算される。トラフィック・チャンネル・データは、値が
nのウォルシュ符号とPN符号とが乗算器12で乗算さ
れた値と乗算器13で乗算される。上記パイロット・チ
ャンネル及びそれぞれの乗算器9、11、13で乗算さ
れたチャンネルはチャンネル加算器14に送られた後、
基地局の変調器へ送出される。
【0038】移動端末5ではPN符号発生器6が生成す
る拡散符号を選択することにより、パイロット・チャン
ネル以外の希望のコード・チャンネルのデータを復調す
る。CDMA方式ディジタル移動通信システムは、他の
方式の移動通信システムと異なり、隣合う領域、即ちサ
ービスエリアを含めて全ての基地局が同一の周波数を使
用する。このため、1周波数チャンネルを受信する一つ
の受信機で複数の基地局が送信するPN符号を検出でき
るので、測位を行うには非常に都合が良い。また、パイ
ロットPNオフセットと呼ばれる基準タイミングからの
遅延時間が基地局毎に予め決められていて、各基地局は
PN符号を上記パイロットPNオフセット分だけ遅延し
て送信している。よって、スペクトル拡散においては、
時間差を持たせて多重された信号であれば受信側で分離
復調できるので、移動端末において複数の基地局からの
PN符号を検出することが可能である。
【0039】次に、受信側である移動端末について説明
する。CDMA方式ディジタル移動通信システムを利用
した測位システムでは、移動端末において各基地局が送
信するパイロット・チャンネルを受信し、検出する。図
3には、各基地局から送信されるパイロット・チャンネ
ルを検出する検出回路の概略的な構成を示す。
【0040】基地局からの信号は移動端末のアンテナ1
5を介して受信機16に入力される。受信機16では、
受信された周波数がマッチト・フィルタ17に最適な周
波数にダウンコンバートされ、検波されて、マッチト・
フィルタ17に入力される。マッチト・フィルタ17は
予め決められた符号列、即ちPN符号との相関値を計算
し、その相関の程度に応じた出力が得られる。
【0041】図4は上記マッチト・フィルタ17の出力
の一例として、米国のCDMA方式ディジタル移動通信
システムの出力を示す。このCDMA方式ディジタル移
動通信システムによるPN符号の周期は約26.7ms
であり、上記マッチト・フィルタ17からの出力もその
周期で特定の基地局に対応する出力となる。異なる基地
局はPN符号を予め決められた送信時間の差分、具体的
にはいわゆるパイロットPNオフセット分だけずらして
送信している。このパイロットPNオフセットとは、ス
ペクトル拡散信号の送信時の基準タイミングに対する各
基地局毎に設定された時間遅延量のことである。よっ
て、上記マッチト・フィルタ17からの出力も、パイロ
ットPNオフセット分だけずれた時刻に検出される。
尚、各基地局1、2に対応する出力S1、S2が複数の
ピークを持っているのは、複数の反射波によるいわゆる
マルチパスが存在し、伝搬経路長差に応じた時間だけず
らしてPN符号が検出されるためである。
【0042】図5には、各基地局から送信されるパイロ
ット・チャンネルを検出するための回路の第2の概略的
な構成を示す。アンテナ20を介して得られる基地局か
らの信号は受信機21でダウンコンバート及び検波さ
れ、乗算器22に入力される。一方、PN符号発生器2
3で発生されたPN符号も上記乗算器22に入力され、
受信信号と掛け合わされる。この掛け合わされた信号は
次に積算器24に入力され、各時刻の掛け算結果が足し
合わされていく。上記積算器24では制御回路26のリ
セット信号によりリセットされてから入力信号を足し合
わせ、その出力は制御回路26によりホールド回路25
でホールドされ、相関結果が得られる。この相関結果は
瞬間での相関値であり、PN符号1周期分の結果を得る
ためにはPN符号発生器23の出力を時間的にシフトさ
せて、上記一連の相関値を得る操作を繰り返す。ここ
で、制御回路26からPN符号発生器23に入力される
信号はPN符号をシフトするための制御信号である。こ
の検出回路を用いることにより図3に示す構成からの出
力と同様の出力を得ることができるが、PN符号1周期
分の結果を得るのに時間がかかる。しかし、回路規模が
小さくて済むことが特徴である。
【0043】次に、測位方法について詳細に説明する。
上記各基地局1、2、3、4から送信される信号の移動
端末5までの伝搬時間をtp1 、tp2 、tp3 、tp
4 とする。上記基地局1、2、3、4は予め決められた
パイロットPNオフセット分だけずらしてPN符号を送
信しており、その遅延時間をts1 、ts2 、ts3
ts4 とする。また、時間的にずらさないで送信する場
合のPN符号を送信する時刻をt0 とし、移動局の移動
端末5が各基地局1、2、3、4のPN符号を受信する
時刻をt1 、t2 、t3 、t4 とする。
【0044】よって、各基地局1、2、3、4と移動端
末5との距離は伝搬時間に電波の速度、即ち光速をかけ
たものに等しいので、次の(1)〜(4)式が得られ
る。ここでは、4つの基地局からのPN符号を検出でき
たとして説明している。
【0045】 (x-x1)×2+(y-y1)×2+(z-z1)×2=(tp1×c)×2 ・・・(1) (x-x2)×2+(y-y2)×2+(z-z2)×2=(tp2×c)×2 ・・・(2) (x-x3)×2+(y-y3)×2+(z-z3)×2=(tp3×c)×2 ・・・(3) (x-x4)×2+(y-y4)×2+(z-z4)×2=(tp4×c)×2 ・・・(4) ここで、cは光速である。
【0046】上記(1)〜(4)式において、未知数は
x、y、z、tp1 、tp2 、tp 3 、tp4 の7個で
ある。次に、各基地局がPN符号の先頭を送信する時刻
はそれぞれt0 +ts1 、t0 +ts2 、t0 +t
3 、t0 +ts4 である。これらの時刻によるPN符
号を移動端末5が受信する時刻には伝搬遅延が加わるの
で、それぞれの時刻はt0 +ts1 +tp1 、t0 +t
2 +tp2 、t0 +ts 3 +tp3 、t0 +ts4
tp4 となる。ここで、移動端末5内での処理時間は相
殺されるため、上記それぞれの時刻では削除してある。
【0047】CDMA方式ディジタル移動通信システム
では移動端末5の正確な時刻合わせは行なわれないた
め、移動端末5側では時刻t0 を判別することができな
い。従って、移動端末5が測定することができるのは、
図6に示されるように各基地局のPN符号が移動端末5
に到来する時間差である。例えば、基地局1を基準にし
た基地局2、基地局3、及び基地局4からのPN符号の
受信時の時間差dt2 、dt3 、dt4 は次の(5)〜
(7)式に示すようになる。
【0048】 dt2=t2-t1=t0+ts2+tp2-(t0+ts1+tp1)=ts2-ts1+tp2-tp1 ・・・(5) dt3=t3-t1=t0+ts3+tp3-(t0+ts1+tp1)=ts3-ts1+tp3-tp1 ・・・(6) dt4=t4-t1=t0+ts4+tp4-(t0+ts1+tp1)=ts4-ts1+tp4-tp1 ・・・(7)
【0049】上記(1)〜(4)式に上記(5)〜
(7)式を加えると合計7式になり、未知数は7個であ
るので解を得ることができる。また、5つ以上の基地局
からのPN符号が検出された場合には、最小自乗法等を
用いて解を求めることができ、基地局が4つの場合と比
較して測位精度の向上が期待できる。
【0050】次に、スペクトル拡散信号の到来タイミン
グを決定するためのPN符号検出回路の概略的な構成を
図7に示す。移動端末5において受信された信号はPN
符号相関器30でPN符号との相関値が計算され出力さ
れる。このPN符号相関器30は、具体的には図3又は
図5に示した回路を用いる。このPN符号相関器30か
ら出力される相関値をcとし、この相関値cを遅延回路
31で遅延した信号をb、この遅延信号bを遅延回路3
2でさらに遅延した信号をaとする。また、閾値をdと
する。比較器33、34を用いて、それぞれa<b、c
<bの条件で最高点を検出し、比較器35を用いてb>
dの条件で一定レベル以上のものを検出して、AND回
路36を介すことにより、時刻を記録するためのイネー
ブル信号EN1 として書き込み制御回路37に入力され
る。一方、時計、或いはタイマ39の値は書き込み制御
回路37に入力される。書き込み制御回路37は、上記
イネーブル信号である入力信号EN1 、及び後述する入
力信号EN2 、EN3 が全てハイレベルの場合に、書込
み信号WRを出力し、また、時計39からの値をメモリ
等から成る記録媒体38へ記録する。
【0051】上記CDMA方式ディジタル移動通信シス
テムの受信側では、RAKE受信機という技術を使用す
る。従来の移動通信システムでは、マルチパスが存在す
ると妨害となっていたが、CDMA方式ディジタル移動
通信システムで用いられるスペクトル拡散技術では、マ
ルチパスが存在しても各反射波にPN符号のタイミング
を合わせて逆拡散することによりそれぞれの反射波を別
々に復調することができるため、マルチパスを復調し合
成することで誤り率を改善する特徴がある。従って、C
DMA方式ディジタル移動通信システムでは、より強い
マルチパスを利用しようとする。即ち、マルチパスが存
在し、PN符号検出器に複数のピークが検出された場合
には、エネルギの大きい信号から選んで復調する。
【0052】これに対して、本発明の測位システムで
は、各基地局からの複数のマルチパスのうち最も早い反
射波の受信時刻を測位に利用する。測位システムにおい
ては、基地局から移動端末までの直線距離を知ることが
重要であり、遅延の小さなパスほど直接波に近く、伝搬
時間に光速を掛けた値が基地局と移動端末の直線距離に
近くなるためである。
【0053】図8は、上述のマルチパスのうちで最も早
い反射波を受信する受信機の概略的な回路図である。こ
こで、PN符号検出回路40は、図7に示す回路であ
る。図9に示されるように、PN符号検出器40からの
出力ODはマルチパスによって各基地局毎に固まって出
現する。従って、このマルチパスから各反射波を検出す
る場合には、各基地局に対応した範囲を定め、その範囲
内のみを調べる。これにより不要な範囲を調べることが
ない。上記PN符号検出器40は、図9の検出期間IP
を示す信号を入力信号EN2 として入力することによ
り、決められた範囲内の最高点のみが記録される。一
方、Dフリップフロップ41からの出力はNOT回路4
2で反転され、この反転信号が入力信号EN3 として入
力される。このDフリップフロップは検出期間IPの先
頭で発生されるリセット信号REにより出力がローレベ
ルとなり、検出期間IP内で最高点が検出される。次
に、書き込み信号WRが発生されるとハイレベルとな
り、それ以後の記録が禁止される。このため、検出範囲
内の先頭の最高点の受信時刻のみが記録される。図5に
示すようなPN符号相関器の場合には、このPN符号相
関器内で発生されるPN符号のタイミングを進める方向
で動作させれば、PN符号の相関出力は図9で示される
出力とは時間的に逆方向に出力される。その場合には、
入力信号EN3 を使用する必要がない。即ち、同じ検出
範囲内で最高点が検出されれば、重ね書きするようにし
ておけば良い。
【0054】上述のように、4つの基地局のパイロット
・チャンネルに含まれるPN符号を検出するためには、
遠くて信号強度の弱いPN符号も検出しなければならな
い。図5に示すPN符号相関器を用いた場合には、PN
符号長を長くしても、回路規模は殆ど大きくならず、相
関をとるPN符号長を変えることが容易である。但し、
相関をとるPN符号長を長くすれば遠くの基地局から届
く弱いPN符号まで検出することができるが、複数の基
地局分の検出期間を一通り調べるのに時間がかかり過ぎ
てしまう。そこで、まずPN符号長を比較的短くしてP
N符号の検出を行う。これにより、基地局4つ分のPN
符号の検出ができれば、移動端末の位置を計算すること
ができる。また、基地局が4つに満たない場合には、P
N符号長を長くして未検出範囲を調べることにより、あ
まり時間をかけずに遠い基地局まで検出することができ
る。さらに、後述するような方法で、各基地局のパイロ
ットPNオフセットと基地局の位置情報とを保持するこ
とにより、信号の強い基地局の近傍に移動端末がいると
考え、この移動端末の近傍の基地局からの各基地局の距
離をもとに、検出できそうな基地局を選択して、検出期
間を限定したり基地局毎にPN符号長を変えて相関をと
ったりすることで検出時間の短縮或いは検出能力、即ち
感度を高めることも可能である。
【0055】1つの基地局からのマルチパスのうち最も
早い反射波の受信時刻を記録したり、相関をとるPN符
号長を長くすることで検出能力を高くしたりする方法に
ついて上述したが、信号強度が小さくてもできる限り早
い反射波を見つけるためには相関をとるPN符号長を長
くする必要がある。しかし、PN符号長を常時長くする
と、検出に要する時間が長くなり過ぎる。そこで、時間
がかからない程度のPN符号長で検出を行い、次にPN
符号が検出されたタイミングの直前の短期間を符号長を
長くして再検出することで早い反射波を検出する。これ
により、早いが信号強度の弱いPN符号を、検出時間を
あまりかけずに検出することができる。また、移動端末
における基地局4つ分のPN符号の受信時刻が測定で
き、これにより移動端末の位置を上記(1)〜(7)式
を用いて計算したときに、通常の範囲を越えた解が得ら
れた場合、或いは基地局5つ以上のPN符号の受信時刻
が得られ、最小自乗法などを用いて解を求めた結果、誤
差が大きいと判断された場合に、もっと早い反射波を見
つけるために、PN符号長を長くして再検出を行っても
良い。
【0056】上述したように、各基地局の位置を既知と
した場合には、計算により移動端末の位置を特定するこ
とができる。しかし、CDMA方式ディジタル移動通信
システムにおいては、移動端末が基地局の位置を知る手
段を有しておらず、新たにその手段を用意しなければな
らない。よって、この基地局の位置を知る手段として、
移動端末内にパイロットPNオフセットから基地局の位
置を求める変換テ−ブルを予め内蔵し、位置計算に使用
する手段を用いる。
【0057】図10には、移動端末の受信回路の第1の
概略的な構成を示す。移動端末の電源投入後、或いはリ
セット後、図7に示すような構成のPN符号検出器52
でPN符号のタイミングを調べ、その結果をシンク・チ
ャンネル復調器50に送る。シンク・チャンネル復調器
50は、上記入力されたタイミングにPN符号を合わ
せ、シンク・チャンネル・データを復調する。シンク・
チャンネルにはその基地局の情報が送られており、パイ
ロットPNオフセットが含まれる。PN時間シフト量抽
出回路51は、上記復調されたシンク・チャンネル・デ
ータからその基地局のパイロットPNオフセットを抽出
する。抽出されたパイロットPNオフセットは基地局別
PN符号タイミング抽出回路53に供給される。一方、
PN符号検出器52は各タイミングの相関値を基地局別
PN符号タイミング抽出回路53に供給する。基地局別
PN符号タイミング抽出回路53はシンク・チャンネル
復調器50が発生しているPN符号の復調タイミングと
PN時間シフト量検出回路51から受け取るパイロット
PNオフセットとから基準のタイミングを検出し、PN
符号検出器52の検出結果から検出できた各基地局のパ
イロットPNオフセットts1 、ts2 、・・・を特定
して基地局座標出力回路54に供給するとともに、各基
地局のパイロットPNオフセットts1 、ts2 、・・
・と受信時刻t1 、t2 、・・・とを位置計算回路55
に供給する。各基地局のPN符号のパイロットPNオフ
セットを受け取った基地局座標出力回路54は位置計算
回路55に各基地局の座標を供給する。位置計算回路5
5は各基地局のパイロットPNオフセットts1 、ts
2 、・・・、受信時刻t1 、t2 、・・・、及び各基地
局の座標情報(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z
2 )、・・・から移動端末の位置を計算し、結果を出力
する。
【0058】次に、移動端末の受信回路の第2の概略的
な構成を図11に示す。この第2の実施例が、上述した
第1の実施例と異なる点は、基地局の位置情報である座
標情報を基地局からシンク・チャンネルを介して受け取
って用いることである。基地局はシンク・チャンネルを
用いて自局のパイロットPNオフセットだけでなく、周
辺の基地局のパイロットPNオフセットと座標情報とを
送信する。
【0059】ここで、図12にCDMA方式ディジタル
移動通信システムにおける基地局から移動局方向へのメ
ッセージのフォーマットを示す。このメッセージは、メ
ッセージ長ML、メッセージ・タイプMTとデータDT
とから成るメッセージ・ボディMB、及びエラー・チェ
ック・ビットECにより構成される。このメッセージの
内のメッセージ・タイプMTに、新たに基地局のパイロ
ットPNオフセットと座標情報とを割り当てることによ
って、シンク・チャンネルを用いて上記データを移動端
末に送ることが可能になる。
【0060】移動端末の電源投入後、或いはリセット
後、移動端末はPN符号検出器62でPN符号のタイミ
ングを調べ、その結果をシンク・チャンネル復調器60
に送る。シンク・チャンネル復調器60はそのタイミン
グにPN符号を合わせ、シンク・チャンネル・データを
復調する。シンク・チャンネルにはその基地局の情報が
送られており、その中にはパイロットPNオフセットが
含まれる。PN時間シフト量抽出回路61はその復調さ
れたシンク・チャンネル・データからその基地局のパイ
ロットPNオフセットを抽出する。抽出されたパイロッ
トPNオフセットは基地局別PN符号タイミング抽出回
路63に供給される。基地局座標情報抽出回路66は上
記復調されたシンク・チャンネル・データから各基地局
のパイロットPNオフセットに対応する基地局の座標情
報を抽出し、基地局座標出力回路64に供給する。これ
により、基地局座標出力回路64はパイロットPNオフ
セットと基地局の座標情報とのテーブルを持つことがで
きる。一方、PN符号検出器62は各タイミングの相関
値を基地局別PN符号タイミング抽出回路63に供給す
る。基地局別PN符号タイミング抽出回路63はシンク
・チャンネル復調器60が発生しているPN符号のタイ
ミングとPN時間シフト量検出回路61から受け取るパ
イロットPNオフセットとから基準のタイミングを検出
し、PN符号検出器62の検出結果から検出された各基
地局のパイロットPNオフセットts1、ts2 、・・
・を特定して基地局座標出力回路64に供給するととも
に、各基地局のパイロットPNオフセットts1 、ts
2 、・・・と受信時刻t1 、t2、・・・とを位置計算
回路65に供給する。また、各基地局のPN符号のパイ
ロットPNオフセットを受け取った基地局座標出力回路
64は、位置計算回路65に各基地局の座標情報を供給
する。位置計算回路65は各基地局のPN符号のパイロ
ットPNオフセットts1 、ts2 、・・・、受信時刻
1 、t2 ・・・、及び各基地局の座標情報(x1 ,y
1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、・・・から移動端
末の位置を計算し、結果を出力する。
【0061】次に、移動端末の受信回路の第3の概略的
な構成を図13に示す。この第3の実施例が、上述した
第1の実施例と異なる点は、基地局の座標情報を基地局
から既存のページング・チャンネルを介して受け取って
用いることである。基地局はページング・チャンネルを
用いて自局のパイロットPNオフセットだけでなく、周
辺の基地局のパイロットPNオフセットと座標情報とを
送信する。移動端末の電源投入後、或いはリセット後、
PN符号検出器72はPN符号のタイミングを調べ、そ
の結果をシンク・チャンネル復調器70に送る。シンク
・チャンネル復調器70はそのタイミングにPN符号を
合わせ、シンク・チャンネル・データを復調する。シン
ク・チャンネルにはその基地局の情報が送られており、
その中にはパイロットPNオフセットが含まれる。PN
時間シフト量抽出回路71は上記復調されたシンク・チ
ャンネル・データからその基地局のパイロットPNオフ
セットを抽出する。抽出されたパイロットPNオフセッ
トは基地局別PN符号タイミング抽出回路73に供給さ
れる。
【0062】ページング・チャンネル復調器77はペー
ジング・チャンネルの復調を行い、この復調されたペー
ジング・チャンネル・データは基地局座標情報抽出回路
76に供給される。基地局座標情報抽出回路76は各基
地局のパイロットPNオフセットに対応する基地局の座
標情報を抽出し、基地局座標出力回路74に供給する。
これにより、基地局座標出力回路74はパイロットPN
オフセットと基地局の座標情報とのテーブルを持つこと
ができる。一方、PN符号検出器72は各タイミングの
相関値を基地局別PN符号タイミング抽出回路73に供
給する。基地局別PN符号タイミング抽出回路73はシ
ンク・チャンネル復調器70が発生しているPN符号の
タイミングとPN時間シフト量検出回路71から受け取
るパイロットPNオフセットとから基準のタイミングを
検出し、PN符号検出器72の検出結果から検出された
各基地局のパイロットPNオフセットts1 、ts2
・・・を特定して基地局座標出力回路74に供給すると
ともに、各基地局のパイロットPNオフセットts1
ts2 、・・・と受信時刻t1 、t2 、・・・とを位置
計算回路75に供給する。各基地局のパイロットPNオ
フセットを受け取った基地局座標出力回路74は、位置
計算回路75に各基地局の座標情報を供給する。位置計
算回路75は各基地局のパイロットPNオフセットts
1 、ts2 、・・・、受信時刻t1 、t2 、・・・、及
び各基地局の座標情報(x1 ,y1 ,z1 )、(x2
2 ,z2 )、・・・から移動端末の位置を計算し、結
果を出力する。
【0063】次に、移動端末の受信回路の第4の概略的
な構成を図14に示す。この第4の実施例が、上述した
第1の実施例と異なる点は、基地局の座標情報を基地局
から新たに設けた測位用データ・チャンネルを介して受
け取って用いることである。基地局は新たに設けた測位
用データ・チャンネルを用いて自局のパイロットPNオ
フセットだけでなく、周辺の基地局のパイロットPNオ
フセットと座標情報とを送信する。上述した第2、第3
の実施例では、CDMA方式ディジタル移動通信システ
ムに使用される既存のチャンネルを利用するため、CD
MA方式ディジタル移動通信システムに悪影響を与える
可能性もある。即ち、CDMA方式ディジタル移動通信
システムの運用が開始されているところに、CDMA方
式ディジタル移動通信システム用チャンネルに新たなメ
ッセージを設けることは、既に販売されている端末に障
害を与えないとは言えず、既に売られている移動端末が
新たなメッセージを全く無視して影響無く動作する保証
はない。これに対して、専用のデータチャンネルを用意
することにより、CDMA方式ディジタル移動通信シス
テムに与える悪影響の可能性を軽減することができる。
【0064】移動端末の電源投入後、或いはリセット
後、PN符号検出器82はPN符号のタイミングを調
べ、その結果をシンク・チャンネル復調器80へ送る。
シンク・チャンネル復調器80はそのタイミングにPN
符号を合わせシンク・チャンネル・データを復調する。
シンク・チャンネルにはその基地局の情報が送られてお
り、その中にはパイロットPNオフセットが含まれる。
PN時間シフト量抽出回路81はその復調されたデータ
からその基地局のパイロットPNオフセットを抽出す
る。抽出されたパイロットPNオフセットは基地局別P
N符号タイミング抽出回路83に供給される。測位専用
チャンネル復調器87は測位専用チャンネルの復調を行
い、測位専用チャンネル・データが基地局座標情報抽出
回路86に供給される。基地局座標情報抽出回路86は
パイロットPNオフセットに対応する基地局の座標情報
を抽出し、基地局座標出力回路84に供給する。これに
より、基地局座標出力回路84はパイロッPNシフト量
と基地局の座標とのテーブルを持つことができる。一
方、PN符号検出器82は各タイミングの相関値を基地
局別PN符号タイミング抽出回路83に供給する。基地
局別PN符号タイミング抽出回路83はシンク・チャン
ネル復調器80が発生するPN符号のタイミングとPN
時間シフト量検出回路81から受け取るパイロットPN
オフセットから基準のタイミングとを検出し、PN符号
検出器82の検出結果から検出された各基地局のパイロ
ットPNオフセットts1 、ts2 、・・・を特定して
基地局座標出力回路84に供給するとともに、各基地局
のパイロットPNオフセットts1 、ts2 、・・・と
受信時刻t1 、t2 、・・・とを位置計算回路85に供
給する。各基地局のパイロットPNオフセットを受け取
った基地局座標出力回路84は、位置計算回路85に各
基地局の座標情報を供給する。位置計算回路85は各基
地局のパイロットPNオフセットts1 、ts2 、・・
・、受信時刻t1 、t2 ・・・、及び各基地局の座標情
報(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、・・
・から移動端末の位置を計算し、結果を出力する。
【0065】上記第4の実施例では、基地局が新たに設
けた測位用データ・チャンネルを用いて、自局を含めた
周辺基地局のパイロットPNオフセットと座標情報とを
送る場合にビットレートを低くし、スペクトル拡散を行
う際の拡散率を大きくすることによって、測位用データ
・チャンネルの送信電力を小さく抑え、CDMA方式デ
ィジタル移動通信システム本来のサービスへの影響、例
えばシステム容量の減少等を小さくする。測位用データ
・チャンネルで送信するデータは少なくて基地局10〜
20局分のパイロットPNシフト量及び位置情報である
こと、移動通信システムの電話端末とは異なり、初期化
が終了するまでの時間に厳しくないこと、そしてこれら
の情報は固定値であることからスペクトル拡散信号のデ
ータレートは小さくて良い。具体的には、情報量は50
0ビット程度で、転送時間に数秒かかっても良いとする
と、スペクトル拡散信号のデータレートは100bps
或いはそれ以下になる。CDMA方式ディジタル移動通
信システムのスペクトル拡散率は100倍から300倍
程度であるが、測位専用チャンネルの場合に、例えば1
0000倍以上にすることによって、既存のチャンネル
の送信電力に比べて数十分の一以下、データレートによ
っては百分の一以下にできるので、本来のCDMA方式
ディジタル移動通信システムには、ほとんど影響を与え
ないで済む。
【0066】また、上記第4の実施例で述べたように、
各基地局のパイロットPNオフセットと位置情報とを新
たに設けたデータ・チャンネルを用いて送信する場合
に、自局の位置は省略せずにそのまま送り、周辺の基地
局の位置については自局の位置との差を送るようにすれ
ば、送信データ量を小さく抑えることができる。例え
ば、位置を局座標(緯度、経度、高度)を用いて1メー
トルまで表現するには65ビットが必要である。これに
対して、例えば、周辺の基地局が緯度経度で+10〜−
10分、高度差で+1000〜−1000メートルとす
れば、上記必要な65ビットを43ビットに抑えること
ができる。
【0067】さらに、上記第2、第3、第4の実施例に
おいて、各基地局のパイロットPNオフセットと位置情
報とを送信する場合には、基地局がn局であるとする
と、図15に示されるように、自局データDT1 及びチ
ェックビットCB1 の後に、n局分の基地局データとチ
ェックビットとが、基地局データDT2 、チェックビッ
トCB2 、・・・、基地局データDTn 、チェックビッ
トCBn の順に送信される。このように、各基地局に対
応する情報毎に誤り検出又は誤り訂正符号を付けて送信
する。このとき、移動端末が必要とするのは、PN符号
を検出することができた基地局のパイロットPNオフセ
ット及び位置情報であり、全ての基地局の情報を正しく
受け取る必要は無い。ここで、移動通信においては送信
データに誤りを生ずる可能性があり、ビット誤り率が一
定であって、データ長が大きくなると、誤りが生ずる確
率も大きくなる。従って、誤り検出又は誤り訂正符号を
付けるデータの単位を小さくすれば、1つのデータ単位
で誤りが生じる確率は小さくなる。これにより、移動端
末は全てのPN符号を検出することができた基地局の情
報を受け取ることができれば測位を行うことができる。
【0068】上記複数の実施例では、CDMA方式ディ
ジタル移動通信システムを用いて測位を行い、これによ
って移動端末側で自分自身の位置を知ることが可能にな
る方法について説明した。しかし、このままではRDS
S(Radio Determination Saterite Service)のようなサ
ービスを提供することはできない。例えば、運送会社の
センタが各トラックの位置を管理しようとする場合に
は、なんらかの手段を用いて移動端末で測位した結果を
センタに送信しなければならない。そこで、CDMA方
式ディジタル移動通信システムで使用されているアクセ
ス・チャンネルを用いて、測位データを転送する手段を
用意することを考える。
【0069】図16は、受信機側のチャンネルの概略的
な構成を示しており、アンテナ96で受信されたスペク
トル拡散信号は、受信機95で各チャンネル毎に分割さ
れ、復調器に送られる。上記アクセス・チャンネルは、
移動通信システムの電話端末が発信する際の発信要求を
送信したり、ページング・チャンネルを用いた基地局か
らのメッセージに対する応答メッセージを送信するため
に用いられる。このアクセス・チャンネルは1ページン
グ・チャンネルに付き数チャンネルあるので、それぞれ
アクセス・チャンネル復調器90、アクセス・チャンネ
ル復調器91、・・・に送られて復調される。このアク
セス・チャンネルのフォーマットは、図17に示すよう
にメッセージ長ML、メッセージ・ボディMB、及びエ
ラー・チェック・ビットECから成り、上記メッセージ
・ボディMBは、メッセージ・タイプMT、測位データ
番号DD、及び測位データDAにより構成される。この
メッセージ・タイプMTに位置情報転送用のメッセージ
を割り当てることによって測位データの転送が可能にな
る。
【0070】図18には、アクセス・チャンネルを用い
て測位を行う測位システムの構成を示す。移動端末5は
アクセス・チャンネルを介して測位結果を送信する。こ
の送信された信号は複数の基地局に受信される可能性が
ある。例えば、基地局1、2、3に受信された信号は制
御局100に送られ、この制御局100で測位データ中
に含まれる測位データ番号DDにより重複データが削除
された後、各ユーザ局101、102、103に転送さ
れる。
【0071】上述のようにアクセス・チャンネルを用い
る場合には、移動通信システムの電話端末と本発明の測
位用移動端末とを兼用する場合に不都合が生じる可能性
がある。そこで、移動通信システムの電話端末は、通話
中にトラフィック・チャンネルと呼ばれる通話チャンネ
ルを使用していることから、通話中はトラフィック・チ
ャンネルを用いて測位データの転送を行い、待ち受け状
態である場合にはアクセス・チャンネルを用いて測位デ
ータの転送を行う。これにより、CDMA方式ディジタ
ル移動通信システムの電話端末と測位システム用の移動
端末との両方に使用することができる端末を実現するこ
とができる。上記トラフィック・チャンネルのフォーマ
ットは図17に示したアクセス・チャンネルのフォーマ
ットと同様である。また、受信機側のチャンネルの概略
的な構成は図16に示すものと同様であり、上記トラフ
ィック・チャンネルもアクセス・チャンネルと同様に、
1ページングチャンネルに付き数チャンネルあるので、
それぞれトラフィック・チャンネル復調器92、トラフ
ィック・チャンネル復調器93、・・・に送られて復調
される。
【0072】さらに、CDMA方式ディジタル移動通信
システムで既に使用されているアクセス・チャンネル或
いはトラフィック・チャンネルを用いて測位データを転
送する場合には、移動通信システムの電話端末に悪い影
響を与える可能性がある。そこで、測位データ専用チャ
ンネルを用意することが考えられる。測位専用チャンネ
ルのフォーマットはCDMA方式ディジタル移動通信シ
ステムの既存のチャンネルのフォーマットと同じにする
必要はなく、少なくとも測位データ番号があれば良い。
また、受信機側のチャンネルの構成には、図16に示す
ように測位専用チャンネル復調器94が設けられる。測
位専用チャンネルを使用した測位システムも、図18に
示した測位システムと同様であり、移動端末5は測位専
用チャンネルを介して測位結果を送信する。この送信信
号は複数の基地局に受信される可能性があり、受信され
た信号は制御局1に送られて測位データ中に含まれる測
位データ番号により重複データを削除され、ユーザ局1
01、102、103に転送される。
【0073】また、上記測位専用チャンネルを用いる場
合には、ビットレート小さくして、スペクトル拡散信号
の拡散率を大きくし、送信電力を小さくすることによっ
て、移動通信システムの電話端末への影響を小さく抑え
ることができる。
【0074】ここで、上述のように測位専用チャンネル
をCDMA方式ディジタル移動通信システムに設けて測
位データを転送する場合に、測位専用チャンネルはCD
MA方式ディジタル移動通信システムの既存のチャンネ
ルと同一周波数で測位データを転送するため、測位用移
動端末が頻繁にデータを送信しようとするときには、移
動通信システムの電話端末に悪影響が出て、通話品質の
低下及びシステム・キャパシティの低下を招くことが予
想される。そこで、CDMA方式ディジタル移動通信シ
ステムとは独立した通信網を用い、この通信網を測位デ
ータ転送チャンネルとすることでこれを回避することが
できる。メッセージ・フォーマットはCDMA方式ディ
ジタル移動通信システムのチャンネルのフォーマットと
同様にする必要はないが、少なくとも測位データ番号は
必要である。測位データ転送チャンネルを使用した場合
の測位システムは図19に示すようであり、移動端末5
は測位データ転送チャンネルを介して測位結果を送信す
る。この送信信号は別システムの基地局19に受信さ
れ、各ユーザ局101、102、103に転送される。
【0075】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る測位システムは、複数の基地局との間でCDM
A方式により通信を行う移動通信システムにおける移動
局の位置を測定する測位システムであって、上記複数の
基地局が送信する同系列のスペクトル拡散信号から、予
め各基地局毎に決められた送信時間の差分を減算し、複
数の基地局からのスペクトル拡散信号の伝搬遅延時間差
を得ることにより、上記移動局の位置を簡易に求めるこ
とができる。
【0076】また、上記移動局は上記複数の基地局が送
信するスペクトル拡散信号と同じスペクトル拡散信号を
発生し、このスペクトル拡散信号と上記複数の基地局が
送信するスペクトル拡散信号との相関値を算出する相関
値算出手段と、この相関値を遅延する複数の遅延手段
と、これら複数の遅延手段からの複数の遅延信号を相互
に比較する複数の比較手段と、これら複数の比較手段に
より比較された複数の遅延信号が所定のエネルギ以上の
エネルギをもつスペクトル拡散信号を受信した時刻を測
定する測定手段とにより、上記移動局はスペクトル拡散
信号の受信タイミングを決定することにより、スペクト
ル拡散信号のPN符号の検出性能を向上させることがで
き、このPN符号の検出時間を短縮することができる。
【0077】さらに、上記移動局はマルチパスによって
複数のタイミングで受信した複数の基地局からのスペク
トル拡散信号の内で最短タイミングのスペクトル拡散信
号を、所定の基地局から送信されるスペクトル拡散信号
の受信タイミングとすることにより、スペクトル拡散信
号のPN符号の検出性能を向上させることができ、この
PN符号の検出時間を短縮することができる。
【0078】そのうえ、上記移動局から遠い基地局から
送信されるスペクトル拡散信号の拡散符号長を大きくし
て、相関値を計算することにより、スペクトル拡散信号
のPN符号の検出性能を向上させることができ、このP
N符号の検出時間を短縮することができる。
【0079】さらに、上記移動局は複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号を検出した後、スペクトル
拡散符号検出のための拡散符号長を大きくして既に検出
したタイミングより早い範囲で、さらに先行するタイミ
ングのスペクトル拡散信号があるか否かを検索すること
により、スペクトル拡散信号のPN符号の検出性能を向
上させることができ、このPN符号の検出時間を短縮す
ることができる。
【0080】ここで、上記移動局は、予め複数の基地局
毎に決められたスペクトル拡散信号の送信時間の差分と
位置情報とをテーブルとして備え、複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号の周期情報を送信するため
のシンク・チャンネルのメッセージを復調し、復調タイ
ミングを検出する復調手段と、上記復調手段により復調
されたデータから上記基地局のスペクトル拡散信号の送
信時間の差分を求めるシフト量抽出手段と、上記スペク
トル拡散信号の受信時刻を検出する受信信号検出手段
と、上記復調手段からの復調タイミングと上記シフト量
抽出手段からの送信時間の差分と上記受信信号検出手段
からのスペクトル拡散信号の受信時刻とにより受信信号
の基準タイミングを求めるタイミング抽出手段と、上記
タイミング抽出手段により抽出された受信信号の基準タ
イミングから複数の基地局の座標情報を求める基地局座
標出力手段と、上記タイミング抽出手段からの複数の基
地局の受信時刻及び送信時間の差分と、上記基地局座標
出力手段からの複数の基地局の座標情報とにより複数の
基地局の位置を算出する位置算出手段とから成ることに
より、上記移動局の位置を算出する際に必要な基地局に
位置情報を簡易に求めることができる。
【0081】また、上記シンク・チャンネルのメッセー
ジには、所定の基地局及びこの所定の基地局の周辺の基
地局のスペクトル拡散信号の送信時間の差分と座標情報
とが含まれ、上記復調手段により復調されたデータから
複数の基地局の送信時間の差分に対応する座標情報を抽
出する座標情報抽出手段を設けることにより、上記移動
局の位置を算出する際に必要な基地局に位置情報を簡易
に求めることができる。
【0082】さらに、上記所定の基地局及びこの所定の
基地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間
の差分と座標情報とを含むメッセージをチャンネルの割
り当て情報の送信に用いられるページング・チャンネル
又は測位専用チャンネルを介して送信することにより、
上記移動局の位置を算出する際に必要な基地局に位置情
報を簡易に求めることができる。
【0083】そのうえ、上記測位専用チャンネルのデー
タレートを小さくし、スペクトル拡散信号の拡散率を大
きくすることにより、CDMA方式のディジタル移動通
信システム本来のサービスへの悪影響を抑えることがで
きる。
【0084】ここで、上記各基地局において、所定の基
地局の座標情報はそのまま送信し、周辺の基地局の座標
情報は上記所定の基地局との差を送信することにより、
CDMA方式のディジタル移動通信システム本来のサー
ビスへの悪影響を抑えることができる。
【0085】そのうえ、上記所定の基地局及び所定の基
地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の
差分と座標情報とを送信する際に、それぞれの基地局毎
の誤り検出符号又は誤り訂正符号を送信することによ
り、CDMA方式のディジタル移動通信システム本来の
サービスへの悪影響を抑えることができる。
【0086】上記移動局から基地局方向の通信チャンネ
ルの内のアクセス・チャンネルを用いて、上記移動局の
位置情報を基地局或いは測位専用の管理局に送信するこ
とにより、CDMA方式のディジタル移動通信システム
により測位された移動端末からユーザ局へ測位結果を転
送することができる。
【0087】また、上記移動局が待ち受け状態の場合に
は上記アクセス・チャンネルを用い、上記移動局が通話
状態の場合には音声情報の送信に用いられるトラフィッ
ク・チャンネルを用いて上記移動局の位置情報を基地局
或いは測位専用の管理局に送信することにより、CDM
A方式のディジタル移動通信システムにより測位された
移動端末からユーザ局へ測位結果を転送することができ
る。
【0088】このとき、上記移動局から基地局方向の通
信チャンネルに測位結果送信用チャンネルを設け、この
測位結果送信用チャンネルを用いて上記移動局の位置情
報を基地局或いは測位専用の管理局に送信することによ
り、CDMA方式のディジタル移動通信システムにより
測位された移動端末からユーザ局へ測位結果を転送する
ことができる。
【0089】また、上記移動局から送信されるスペクト
ル拡散信号のデータレートを小さくし、スペクトル拡散
信号の拡散率を大きくすることにより、CDMA方式の
ディジタル移動通信システムにより測位された移動端末
からユーザ局へ測位結果を転送することができる。
【0090】さらに、上記移動局はCDMA方式ディジ
タル移動通信システムにより使用される周波数チャンネ
ル以外の周波数チャンネルを用いて、CDMA方式ディ
ジタル移動通信システムによる複数の基地局或いは測位
専用の管理局又は既存の通信網による複数の基地局に上
記移動局の位置情報を送信することにより、測位された
移動端末からユーザ局へ測位結果を転送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測位システムの概念的な構成を示
す図である。
【図2】CDMA方式ディジタル移動通信システムの基
地局から移動局方向のチャンネルの概略的な構成を示す
図である。
【図3】移動端末のPN符号検出回路の概略的な構成を
示す図である。
【図4】図3のPN符号検出回路からの出力を示す図で
ある。
【図5】第2のPN符号検出回路の概略的な構成を示す
図である。
【図6】移動端末で検出される各基地局の時間を示す図
である。
【図7】移動端末のPN符号検出回路の概略的な構成を
示す図である。
【図8】第2の移動端末のPN符号検出回路の概略的な
構成を示す図である。
【図9】図8のPN符号検出回路におけるタイミングを
示す図である。
【図10】移動端末の概略的な構成を示す図である。
【図11】シンク・チャンネルを用いた場合の移動端末
の概略的な構成を示す図である。
【図12】基地局から移動局方向のメッセージ・フォー
マットを示す図である。
【図13】ページング・チャンネルを用いた場合の移動
端末の概略的な構成を示す図である。
【図14】測位専用チャンネルを用いた場合の移動端末
の概略的な構成を示す図である。
【図15】各基地局のメッセージ・フォーマットを示す
図である。
【図16】CDMA方式ディジタル移動通信システムの
移動局から基地局方向のチャンネルの概略的な構成を示
す図である。
【図17】測位データのフォーマットを示す図である。
【図18】本発明に係る測位システムによる測位データ
を各ユーザ局に転送するシステムの概略的な構成を示す
図である。
【図19】本発明に係る測位システムによる測位データ
を各ユーザ局に転送する第2のシステムの概略的な構成
を示す図である。
【図20】ディジタル移動通信システムの概略的な構成
を示す図である。
【図21】陸上移動通信における電波伝搬の概略的な構
成を示す図である。
【図22】陸上移動通信における基地局からの距離と信
号強度との関係を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3、4・・・・・・基地局 5・・・・・・・・・・・・移動端末 6、23・・・・・・・・・PN符号発生器 14・・・・・・・・・・・チャンネル加算器 15、20、96・・・・・アンテナ 16、21、95・・・・・受信機 17・・・・・・・・・・・マッチト・フィルタ 19・・・・・・・・・・・別システム基地局 30・・・・・・・・・・・PN符号相関器 40・・・・・・・・・・・PN符号検出器 50、60、70、80・・シンク・チャンネル復調器 51、61、71、81・・PN時間シフト量抽出回路 52、62、72、82・・PN符号検出器 53、63、73、83・・基地局別PN符号タイミン
グ抽出回路 54、64、74、84・・基地局座標出力回路 55、65、75、85・・位置計算回路 66、76、86・・・・・基地局座標情報抽出回路 77・・・・・・・・・・・ページング・チャンネル復
調器 87・・・・・・・・・・・測位専用チャンネル復調器 90、91・・・・・・・・アクセス・チャンネル復調
器 92、93・・・・・・・・トラフィック・チャンネル
復調器 94・・・・・・・・・・・測位専用チャンネル復調器
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 測位システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動局(移動端末)の
位置を測位する測位システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、移動局或いは移動端末の測位を行
う測位システムとしては、航法システムの一つであり、
人工衛星から発射する電波を利用して位置情報を得る方
法であるGPS(グローバル・ポジショニング・システ
ム)や、船舶のための電波による航行援助システムを利
用する航法であって、陸上の送信局からの同一周波数の
同期したパルス電波の到来時間差を測定して距離を求め
るいわゆるロラン−C等が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記GPS
やロラン−Cを用いて測位を行う場合には、アンテナや
別の受信機器等が必要となる。そこで、上記GPSやロ
ラン−C等よりも、さらに簡易な測位システムとして、
移動通信システムを利用して測位を行うことが好まし
い。その具体例として、CDMA(符号分割多元接続:
Code Devision Multiple Access)方式のいわゆるディジ
タルセルラシステムを用いて測位を行う測位システムが
考えられる。
【0004】近年、情報の帯域幅より数百〜数千倍もの
広いスペクトル帯域に被変調波を拡散させて通信を行う
スペクトル拡散通信方式、即ちいわゆるSS方式が注目
されている。このスペクトル拡散通信方式により、送信
機側で搬送波(キャリヤ)がPN(疑似雑音)符号系列
によって変調されて、周波数スペクトルが拡散される。
また、受信機側では、送信機と同一構造のPN符号系列
発生器により発生するPN系列を用いた逆拡散過程或い
は相関過程を経た後、ベースバンド復調されることによ
りデータを得る。
【0005】上記スペクトル拡散通信方式により受信機
側で受信信号を復調するためには、受信信号のPN系列
のパターンが一致していること以外に、時間的にも一致
していなければならない。即ち、発生タイミング或いは
発生位相が一致していなければならない。よって、通信
回線を成立させることができるのは、同一系列で時間的
にも位相が一致した場合のみである。このようなスペク
トル拡散通信方式の特徴を利用し、同じ周波数帯を用い
て、PN系列の違いにより多数のチャンネルを使用する
ことが可能となる。このようなスペクトル拡散通信方式
の特徴を用いてPN符号によってチャンネルの識別を実
現し、多元接続を行う方式をCDMA方式と呼ぶ。
【0006】このCDMA方式によるディジタル移動通
信システムは音声通話を目的に構築されようとしている
システムであり、従来のアナログセルラと比較して非常
に大きな通信容量、高品質な通話を実現することが特長
である。このCDMA方式ディジタル移動通信システム
は上述のスペクトル拡散通信方式により、複数の基地局
からパイロット・チャンネルと呼ばれるチャンネルで拡
散符号(パイロットPN符号)が繰り返し送られている
ため、各基地局からの拡散符号の伝搬遅延時間差を測定
すれば、基本的には移動局の測位を行うことは可能であ
る。
【0007】しかし、このCDMA方式ディジタル移動
通信システムを用いた測位システムには、次のような問
題点がある。
【0008】先ず、移動端末側で測位を行う全ての測位
システムに共通することであるが、測位用の電波の放射
点の位置が判っていなければならない。CDMA方式デ
ィジタル移動通信システムでは、この放射点は基地局に
あたるが、その放射点の位置が移動局において予め判っ
ている必要がある。
【0009】また、CDMA方式ディジタル移動通信シ
ステムは音声通話のためのシステムであり、この本来の
サービスに悪影響、例えば通信容量を損なうことなどが
無いように、測位システムが実現されなければならな
い。
【0010】ここで、移動通信システムの基本的な構成
を図20に示す。図20に示す基地局1、基地局2、及
び基地局3を含む領域(サービスエリア)201、20
2、203は隙間無く並べられている。例えば、領域2
03内の基地局3から移動端末204へ送信する場合に
は、基地局3からの電波は公衆回線網により交換制御局
200を介して移動端末204に送信される。また、家
庭用の電話から移動端末204へ送信する場合には、公
衆回線網、交換制御局200、及び基地局3を介して送
られる。
【0011】これらの領域201、202、203の境
界付近では、回線を接続できる基地局が複数存在するこ
とになるが、他の領域への干渉を小さく抑えるために各
基地局1、2、3の送信電力は必要最小限に抑えられて
いる。よって、ある領域の中央付近で、他の領域の回線
を接続することができるほど、他の領域の基地局の送信
電力は大きくない。
【0012】図21はセルラに代表される陸上移動通信
の電波伝搬の概略的な構成を示している。セルラの場合
には、基地局、例えば基地局4のアンテナ高は数十メー
トルであり、それ程高くないため、郊外で見通しの良い
ところでないかぎり移動端末204に電波が直接届くこ
とは無い。よって、通常は、ビル、山、及び崖等による
反射波RWを受信することになる。この場合には、図2
1に示すように、反射波RWの伝搬距離は直接波DWの
伝搬距離よりも大きくなる。これが位置計算の障害とな
る。
【0013】図22は電波の伝搬距離と信号強度との関
係を示す。移動端末204における基地局からの電波の
強度、即ち信号強度は遠い基地局ほど小さくなる。遠い
基地局は10km以上になることも予想され、非常に弱
い信号を検出しなければならない。
【0014】このように、人工衛星を用いた測位システ
ムの場合、移動端末は人工衛星から直接届く直接波を受
信して所在位置を計算するが、セルラのような地上通信
の場合には、移動端末が基地局からの直接波を受信でき
ることは稀であり、多くの場合は反射波を受信する。そ
の場合に、位置計算に大きな誤差を生ずる可能性があ
り、これをいかに小さく抑えるかが重要となる。人工衛
星を用いた測位システムの場合には、移動端末における
各人工衛星からの電波強度は大きく違わないが、CDM
A方式ディジタル移動通信システムを用いた場合には、
移動端末における各基地局からの電波強度は大きく違っ
ており、これに対して配慮しなければならない。
【0015】そこで、本発明は上述の実情に鑑み、従来
よりも簡易な方法を用いて、移動端末において測位を行
うことができる測位システムを提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測位システ
ムは、複数の基地局との間でCDMA方式により通信を
行う移動通信システムにおける移動局の位置を測定する
測位システムであって、上記複数の基地局が送信する同
系列のスペクトル拡散信号から、予め各基地局毎に決め
られた送信時間の差分を減算し、複数の基地局からのス
ペクトル拡散信号の伝搬遅延時間差を得ることにより、
上記移動局の位置を求めることにより上述した課題を解
決する。
【0017】また、上記移動局は上記複数の基地局が送
信するスペクトル拡散信号と同じスペクトル拡散信号を
発生し、このスペクトル拡散信号と上記複数の基地局が
送信するスペクトル拡散信号との相関値を算出する相関
値算出手段と、この相関値を遅延する複数の遅延手段
と、これら複数の遅延手段からの複数の遅延信号を相互
に比較する複数の比較手段と、これら複数の比較手段に
より比較された複数の遅延信号が所定のエネルギ以上の
エネルギをもつスペクトル拡散信号を受信した時刻を測
定する測定手段とにより、上記移動局はスペクトル拡散
信号の受信タイミングを決定することを特徴とする。
【0018】さらに、上記移動局はマルチパスによって
複数のタイミングで受信した複数の基地局からのスペク
トル拡散信号の内で最も早いタイミングのスペクトル拡
散信号を、所定の基地局から送信されるスペクトル拡散
信号の受信タイミングとすることを特徴とする。
【0019】また、上記移動局から遠い基地局から送信
されるスペクトル拡散信号の拡散符号長を大きくして、
相関値を計算することを特徴とする。
【0020】さらに、上記移動局は複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号を検出した後、スペクトル
拡散符号検出のための拡散符号長を大きくして既に検出
したタイミングより早い範囲で、さらに先行するタイミ
ングのスペクトル拡散信号があるか否かを検索すること
を特徴とする。
【0021】ここで、上記移動局は、予め複数の基地局
毎に決められたスペクトル拡散信号の送信時間の差分と
位置情報とをテーブルとして備え、複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号の周期情報を送信するため
のシンク・チャンネルのメッセージを復調し、復調タイ
ミングを検出する復調手段と、上記復調手段により復調
されたデータから上記基地局のスペクトル拡散信号の送
信時間の差分を求めるシフト量抽出手段と、上記スペク
トル拡散信号の受信時刻を検出する受信信号検出手段
と、上記復調手段からの復調タイミングと上記シフト量
抽出手段からの送信時間の差分と上記受信信号検出手段
からのスペクトル拡散信号の受信時刻とにより受信信号
の基準タイミングを求めるタイミング抽出手段と、上記
タイミング抽出手段により抽出された受信信号の基準タ
イミングから複数の基地局の座標情報を求める基地局座
標出力手段と、上記タイミング抽出手段からの複数の基
地局の受信時刻及び送信時間の差分と、上記基地局座標
出力手段からの複数の基地局の座標情報とにより複数の
基地局の位置を算出する位置算出手段とから成ることを
特徴とする。
【0022】ここで、上記所定の基地局及びこの所定の
基地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間
の差分と座標情報とを含むメッセージを、複数の基地局
から送信されるスペクトル拡散信号の周期情報の送信に
用いられるシンク・チャンネル、チャンネルの割り当て
情報の送信に用いられるページング・チャンネル、又は
測位専用チャンネルを介して送信することを特徴とす
る。
【0023】また、上記測位専用チャンネルのデータレ
ートを小さくし、スペクトル拡散信号の拡散率を大きく
することを特徴とする。
【0024】尚、上記各基地局において、所定の基地局
の座標情報はそのまま送信し、周辺の基地局の座標情報
は上記所定の基地局との差を送信することを特徴とす
る。
【0025】そのうえ、上記所定の基地局及び所定の基
地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の
差分と座標情報とを送信する際に、それぞれの基地局毎
の誤り検出符号又は誤り訂正符号を送信することを特徴
とする。
【0026】上記移動局から基地局方向の通信チャンネ
ルの内のアクセス・チャンネルを用いて、上記移動局の
位置情報を基地局或いは測位専用の管理局に送信するこ
とを特徴とする。
【0027】また、上記移動局が待ち受け状態の場合に
は上記アクセス・チャンネルを用い、上記移動局が通話
状態の場合には音声情報の送信に用いられるトラフィッ
ク・チャンネルを用いて上記移動局の位置情報を基地局
或いは測位専用の管理局に送信することを特徴とする。
【0028】このとき、上記移動局から基地局方向の通
信チャンネルに測位結果送信用チャンネルを設け、この
測位結果送信用チャンネルを用いて上記移動局の位置情
報を基地局或いは測位専用の管理局に送信することを特
徴とする。
【0029】また、上記移動局から送信されるスペクト
ル拡散信号のデータレートを小さくし、スペクトル拡散
信号の拡散率を大きくすることを特徴とする。
【0030】さらに、上記移動局はCDMA方式移動通
信システムにより使用される周波数チャンネル以外の周
波数チャンネルを用いて、CDMA方式移動通信システ
ムによる複数の基地局或いは測位専用の管理局又は既存
の通信網による複数の基地局に上記移動局の位置情報を
送信することを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明においては、移動局において、CDMA
方式ディジタル移動通信システムおける複数の基地局が
送信する同系列のスペクトル拡散信号から予め各基地局
毎に決められた送信時間の差分を減算し、複数の基地局
からのスペクトル拡散信号の伝搬遅延時間差を得ること
により、簡易に移動局の位置を求める。
【0032】
【実施例】以下、本発明の好ましい実施例について、図
面を参照しながら説明する。
【0033】図1は、本発明に係る測位システムの基地
局からの送信の概略的な構成を示す。移動局の所在を特
定するには最低3つの基地局からの信号を受信しなけれ
ばならない。しかし、受信できる基地局が多ければそれ
だけ推定精度は向上する。よって、この図1では、基地
局を4つとし、移動端末5、基地局1、基地局2、基地
局3、基地局4の座標を、それぞれ(x,y,z)、
(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、
(x3 ,y3 ,z3 )、(x4 ,y4 ,z4 )とする。
【0034】ここで、図2に、各基地局の送信部の概略
的な構成を示す。本発明の測位システムが適用されるC
DMA方式ディジタル移動通信システム、例えばいわゆ
るディジタルセルラシステムでは、複数の基地局間で送
受信を行い、その送受信に用いられるスペクトル拡散信
号には、送信時の基準タイミングに対する上記複数の基
地局毎に設定された時間遅延量、具体的にはいわゆるパ
イロットPNオフセットが含まれることが特徴となって
いる。このCDMA方式ディジタル移動通信システムに
おける基地局から移動局方向(フォワード・リンク)へ
の信号には、パイロット・チャンネル、シンク・チャン
ネル、ページング・チャンネル、トラフィック・チャン
ネルの4種類のコード・チャンネルが用意されている。
パイロット・チャンネルはデータを含まずPN符号が繰
り返し送られるチャンネルであり、移動端末5の同期獲
得と維持、及びクロック再生のために用いられる。シン
ク・チャンネルは基地局と移動端末5との間で時刻情報
及び長周期のPN符号を合わせるために使用される。ペ
ージング・チャンネルは最大7通りであり、ハンドオフ
に必要な情報、着信時の端末呼び出し情報、発信時の基
地局からの応答情報、及びトラフィック・チャンネルの
割り当て情報の送信に用いられるチャンネルである。ト
ラフィック・チャンネルは最大(63−シンク・チャン
ネル数−ページング・チャンネル数)通りであり、通話
時に使用される音声情報を送信するチャンネルである。
【0035】CDMA方式ディジタル移動通信システム
では上記4つのチャンネルデータに掛け合わせる拡散符
号を変えて多重化され、同一周波数で送られる。このシ
ステムではPN符号と直交関数系のウォルシュ符号(W
alsh Code)とを掛け合わせた符号が拡散符号
となり、このウォルシュ符号を変えることで各チャンネ
ルを生成している。
【0036】先ず、PN符号発生器6により発生された
PN符号は、乗算器7、8、10、12に送られる。パ
イロット・チャンネルのためのウォルシュ符号(Wal
shCode 0)は常時ゼロであり、乗算器7を介し
たPN符号はそのままパイロット・チャンネルとしてチ
ャンネル加算器14に送られることになる。よって、移
動端末5において基地局から送信されるPN符号を検出
するときには、パイロット・チャンネルの拡散符号のタ
イミングを検索する。また、シンク・チャンネル・デー
タは、値が32のウォルシュ符号とPN符号とが乗算器
8で乗算された値と乗算器9で乗算される。ページング
・チャンネル・データは、値が1のウォルシュ符号とP
N符号とが乗算器10で乗算された値と乗算器11で乗
算される。トラフィック・チャンネル・データは、値が
nのウォルシュ符号とPN符号とが乗算器12で乗算さ
れた値と乗算器13で乗算される。上記パイロット・チ
ャンネル及びそれぞれの乗算器9、11、13で乗算さ
れたチャンネルはチャンネル加算器14に送られた後、
基地局の変調器へ送出される。
【0037】移動端末5ではウォルシュ符号の番号を選
択することにより、パイロット・チャンネル以外の希望
のコード・チャンネルのデータを復調する。CDMA方
式ディジタル移動通信システムは、他の方式の移動通信
システムと異なり、隣合う領域、即ちサービスエリアを
含めて全ての基地局が同一の周波数を使用する。このた
め、1周波数チャンネルを受信する一つの受信機で複数
の基地局が送信するPN符号を検出できるので、測位を
行うには非常に都合が良い。また、パイロットPNオフ
セットと呼ばれる基準タイミングからの遅延時間が基地
局毎に予め決められていて、各基地局はPN符号を上記
パイロットPNオフセット分だけ遅延して送信してい
る。よって、スペクトル拡散においては、時間差を持た
せて多重された信号であれば受信側で分離復調できるの
で、移動端末において複数の基地局からのPN符号を検
出することが可能である。
【0038】次に、受信側である移動端末について説明
する。CDMA方式ディジタル移動通信システムを利用
した測位システムでは、移動端末において各基地局が送
信するパイロット・チャンネルを受信し、検出する。図
3には、各基地局から送信されるパイロット・チャンネ
ルを検出する検出回路の概略的な構成を示す。
【0039】基地局からの信号は移動端末のアンテナ1
5を介して受信機16に入力される。受信機16では、
受信された周波数がマッチト・フィルタ17に最適な周
波数にダウンコンバートされ、検波されて、マッチト・
フィルタ17に入力される。マッチト・フィルタ17は
予め決められた符号列、即ちPN符号との相関値を計算
し、その相関の程度に応じた出力が得られる。
【0040】図4は上記マッチト・フィルタ17の出力
の一例として、米国のCDMA方式ディジタル移動通信
システムの出力を示す。このCDMA方式ディジタル移
動通信システムによるPN符号の周期は約26.7ms
であり、上記マッチト・フィルタ17からの出力もその
周期で特定の基地局に対応する出力となる。異なる基地
局はPN符号を予め決められた送信時間の差分、具体的
にはいわゆるパイロットPNオフセット分だけずらして
送信している。このパイロットPNオフセットとは、ス
ペクトル拡散信号の送信時の基準タイミングに対する各
基地局毎に設定された時間遅延量のことである。よっ
て、上記マッチト・フィルタ17からの出力も、パイロ
ットPNオフセット分だけずれた時刻に検出される。
尚、各基地局1、2に対応する出力S1、S2が複数の
ピークを持っているのは、複数の反射波によるいわゆる
マルチパスが存在し、伝搬経路長差に応じた時間だけず
らしてPN符号が検出されるためである。
【0041】図5には、各基地局から送信されるパイロ
ット・チャンネルを検出するための回路の第2の概略的
な構成を示す。アンテナ20を介して得られる基地局か
らの信号は受信機21でダウンコンバート及び検波さ
れ、乗算器22に入力される。一方、PN符号発生器2
3で発生されたPN符号も上記乗算器22に入力され、
受信信号と掛け合わされる。この掛け合わされた信号は
次に積算器24に入力され、各時刻の掛け算結果が足し
合わされていく。上記積算器24では制御回路26のリ
セット信号によりリセットされてから入力信号を足し合
わせ、その出力は制御回路26によりホールド回路25
でホールドされ、相関結果が得られる。この相関結果は
瞬間での相関値であり、PN符号1周期分の結果を得る
ためにはPN符号発生器23の出力を時間的にシフトさ
せて、上記一連の相関値を得る操作を繰り返す。ここ
で、制御回路26からPN符号発生器23に入力される
信号はPN符号をシフトするための制御信号である。こ
の検出回路を用いることにより図3に示す構成からの出
力と同様の出力を得ることができるが、PN符号1周期
分の結果を得るのに時間がかかる。しかし、回路規模が
小さくて済むことが特徴である。
【0042】次に、測位方法について詳細に説明する。
上記各基地局1、2、3、4から送信される信号の移動
端末5までの伝搬時間をtp1 、tp2 、tp3 、tp
4 とする。上記基地局1、2、3、4は予め決められた
パイロットPNオフセット分だけずらしてPN符号を送
信しており、その遅延時間をts1 、ts2 、ts3
ts4 とする。また、時間的にずらさないで送信する場
合のPN符号を送信する時刻をt0 とし、移動局の移動
端末5が各基地局1、2、3、4のPN符号を受信する
時刻をt1 、t2 、t3 、t4 とする。
【0043】よって、各基地局1、2、3、4と移動端
末5との距離は伝搬時間に電波の速度、即ち光速をかけ
たものに等しいので、次の(1)〜(4)式が得られ
る。ここでは、4つの基地局からのPN符号を検出でき
たとして説明している。
【0044】 (x-x1)2+(y-y1)2+(z-z1)2=(tp1×c)2 ・・・(1) (x-x2)2+(y-y2)2+(z-z2)2=(tp2×c)2 ・・・(2) (x-x3)2+(y-y3)2+(z-z3)2=(tp3×c)2 ・・・(3) (x-x4)2+(y-y4)2+(z-z4)2=(tp4×c)2 ・・・(4) ここで、cは光速である。
【0045】上記(1)〜(4)式において、未知数は
x、y、z、tp1 、tp2 、tp 3 、tp4 の7個で
ある。次に、各基地局がPN符号の先頭を送信する時刻
はそれぞれt0 +ts1 、t0 +ts2 、t0 +t
3 、t0 +ts4 である。これらの時刻によるPN符
号を移動端末5が受信する時刻には伝搬遅延が加わるの
で、それぞれの時刻はt0 +ts1 +tp1 、t0 +t
2 +tp2 、t0 +ts 3 +tp3 、t0 +ts4
tp4 となる。ここで、移動端末5内での処理時間は相
殺されるため、上記それぞれの時刻では削除してある。
【0046】CDMA方式ディジタル移動通信システム
では移動端末5の正確な時刻合わせは行なわれないた
め、移動端末5側では時刻t0 を判別することができな
い。従って、移動端末5が測定することができるのは、
図6に示されるように各基地局のPN符号が移動端末5
に到来する時間差である。例えば、基地局1を基準にし
た基地局2、基地局3、及び基地局4からのPN符号の
受信時の時間差dt2 、dt3 、dt4 は次の(5)〜
(7)式に示すようになる。
【0047】 dt2=t2-t1=t0+ts2+tp2-(t0+ts1+tp1)=ts2-ts1+tp2-tp1 ・・・(5) dt3=t3-t1=t0+ts3+tp3-(t0+ts1+tp1)=ts3-ts1+tp3-tp1 ・・・(6) dt4=t4-t1=t0+ts4+tp4-(t0+ts1+tp1)=ts4-ts1+tp4-tp1 ・・・(7)
【0048】上記(1)〜(4)式に上記(5)〜
(7)式を加えると合計7式になり、未知数は7個であ
るので解を得ることができる。また、5つ以上の基地局
からのPN符号が検出された場合には、最小自乗法等を
用いて解を求めることができ、基地局が4つの場合と比
較して測位精度の向上が期待できる。
【0049】次に、スペクトル拡散信号の到来タイミン
グを決定するためのPN符号検出回路の概略的な構成を
図7に示す。移動端末5において受信された信号はPN
符号相関器30でPN符号との相関値が計算され出力さ
れる。このPN符号相関器30は、具体的には図3又は
図5に示した回路を用いる。このPN符号相関器30か
ら出力される相関値をcとし、この相関値cを遅延回路
31で遅延した信号をb、この遅延信号bを遅延回路3
2でさらに遅延した信号をaとする。また、閾値をdと
する。比較器33、34を用いて、それぞれa<b、c
<bの条件で最高点を検出し、比較器35を用いてb>
dの条件で一定レベル以上のものを検出して、AND回
路36を介すことにより、時刻を記録するためのイネー
ブル信号EN1 として書き込み制御回路37に入力され
る。一方、時計、或いはタイマ39の値は書き込み制御
回路37に入力される。書き込み制御回路37は、上記
イネーブル信号である入力信号EN1 、及び後述する入
力信号EN2 、EN3 が全てハイレベルの場合に、書込
み信号WRを出力し、また、時計39からの値をメモリ
等から成る記録媒体38へ記録する。
【0050】上記CDMA方式ディジタル移動通信シス
テムの受信側では、RAKE受信機という技術を使用す
る。従来の移動通信システムでは、マルチパスが存在す
ると妨害となっていたが、CDMA方式ディジタル移動
通信システムで用いられるスペクトル拡散技術では、マ
ルチパスが存在しても各反射波にPN符号のタイミング
を合わせて逆拡散することによりそれぞれの反射波を別
々に復調することができるため、マルチパスを復調し合
成することで誤り率を改善する特徴がある。従って、C
DMA方式ディジタル移動通信システムでは、より強い
マルチパスを利用しようとする。即ち、マルチパスが存
在し、PN符号検出器に複数のピークが検出された場合
には、エネルギの大きい信号から選んで復調する。
【0051】これに対して、本発明の測位システムで
は、各基地局からの複数のマルチパスのうち最も早い反
射波の受信時刻を測位に利用する。測位システムにおい
ては、基地局から移動端末までの直線距離を知ることが
重要であり、遅延の小さなパスほど直接波に近く、伝搬
時間に光速を掛けた値が基地局と移動端末の直線距離に
近くなるためである。
【0052】図8は、上述のマルチパスのうちで最も早
い反射波を受信する受信機の概略的な回路図である。こ
こで、PN符号検出回路40は、図7に示す回路であ
る。図9に示されるように、PN符号検出器40からの
出力ODはマルチパスによって各基地局毎に固まって出
現する。従って、このマルチパスから各反射波を検出す
る場合には、各基地局に対応した範囲を定め、その範囲
内のみを調べる。これにより不要な範囲を調べることが
ない。上記PN符号検出器40は、図9の検出期間IP
を示す信号を入力信号EN2 として入力することによ
り、決められた範囲内の最高点のみが記録される。一
方、Dフリップフロップ41からの出力はNOT回路4
2で反転され、この反転信号が入力信号EN3 として入
力される。このDフリップフロップは検出期間IPの先
頭で発生されるリセット信号REにより出力がローレベ
ルとなり、検出期間IP内で最高点が検出される。次
に、書き込み信号WRが発生されるとハイレベルとな
り、それ以後の記録が禁止される。このため、検出範囲
内の先頭の最高点の受信時刻のみが記録される。図5に
示すようなPN符号相関器の場合には、このPN符号相
関器内で発生されるPN符号のタイミングを進める方向
で動作させれば、PN符号の相関出力は図9で示される
出力とは時間的に逆方向に出力される。その場合には、
入力信号EN3 を使用する必要がない。即ち、同じ検出
範囲内で最高点が検出されれば、重ね書きするようにし
ておけば良い。
【0053】上述のように、4つの基地局のパイロット
・チャンネルに含まれるPN符号を検出するためには、
遠くて信号強度の弱いPN符号も検出しなければならな
い。図5に示すPN符号相関器を用いた場合には、PN
符号長を長くしても、回路規模は殆ど大きくならず、相
関をとるPN符号長を変えることが容易である。但し、
相関をとるPN符号長を長くすれば遠くの基地局から届
く弱いPN符号まで検出することができるが、複数の基
地局分の検出期間を一通り調べるのに時間がかかり過ぎ
てしまう。そこで、まずPN符号長を比較的短くしてP
N符号の検出を行う。これにより、基地局4つ分のPN
符号の検出ができれば、移動端末の位置を計算すること
ができる。また、基地局が4つに満たない場合には、P
N符号長を長くして未検出範囲を調べることにより、あ
まり時間をかけずに遠い基地局まで検出することができ
る。さらに、後述するような方法で、各基地局のパイロ
ットPNオフセットと基地局の位置情報とを保持するこ
とにより、信号の強い基地局の近傍に移動端末がいると
考え、この移動端末の近傍の基地局からの各基地局の距
離をもとに、検出できそうな基地局を選択して、検出期
間を限定したり基地局毎にPN符号長を変えて相関をと
ったりすることで検出時間の短縮或いは検出能力、即ち
感度を高めることも可能である。
【0054】1つの基地局からのマルチパスのうち最も
早い反射波の受信時刻を記録したり、相関をとるPN符
号長を長くすることで検出能力を高くしたりする方法に
ついて上述したが、信号強度が小さくてもできる限り早
い反射波を見つけるためには相関をとるPN符号長を長
くする必要がある。しかし、PN符号長を常時長くする
と、検出に要する時間が長くなり過ぎる。そこで、時間
がかからない程度のPN符号長で検出を行い、次にPN
符号が検出されたタイミングの直前の短期間を符号長を
長くして再検出することで早い反射波を検出する。これ
により、早いが信号強度の弱いPN符号を、検出時間を
あまりかけずに検出することができる。また、移動端末
における基地局4つ分のPN符号の受信時刻が測定で
き、これにより移動端末の位置を上記(1)〜(7)式
を用いて計算したときに、通常の範囲を越えた解が得ら
れた場合、或いは基地局5つ以上のPN符号の受信時刻
が得られ、最小自乗法などを用いて解を求めた結果、誤
差が大きいと判断された場合に、もっと早い反射波を見
つけるために、PN符号長を長くして再検出を行っても
良い。
【0055】上述したように、各基地局の位置を既知と
した場合には、計算により移動端末の位置を特定するこ
とができる。しかし、CDMA方式ディジタル移動通信
システムにおいては、移動端末が基地局の位置を知る手
段を有しておらず、新たにその手段を用意しなければな
らない。よって、この基地局の位置を知る手段として、
移動端末内にパイロットPNオフセットから基地局の位
置を求める変換テ−ブルを予め内蔵し、位置計算に使用
する手段を用いる。
【0056】図10には、移動端末の受信回路の第1の
概略的な構成を示す。移動端末の電源投入後、或いはリ
セット後、図7に示すような構成のPN符号検出器52
でPN符号のタイミングを調べ、その結果をシンク・チ
ャンネル復調器50に送る。シンク・チャンネル復調器
50は、上記入力されたタイミングにPN符号を合わ
せ、シンク・チャンネル・データを復調する。シンク・
チャンネルにはその基地局の情報が送られており、パイ
ロットPNオフセットが含まれる。PN時間シフト量抽
出回路51は、上記復調されたシンク・チャンネル・デ
ータからその基地局のパイロットPNオフセットを抽出
する。抽出されたパイロットPNオフセットは基地局別
PN符号タイミング抽出回路53に供給される。一方、
PN符号検出器52は各タイミングの相関値を基地局別
PN符号タイミング抽出回路53に供給する。基地局別
PN符号タイミング抽出回路53はシンク・チャンネル
復調器50が発生しているPN符号の復調タイミングと
PN時間シフト量検出回路51から受け取るパイロット
PNオフセットとから基準のタイミングを検出し、PN
符号検出器52の検出結果から検出できた各基地局のパ
イロットPNオフセットts1 、ts2 、・・・を特定
して基地局座標出力回路54に供給するとともに、各基
地局のパイロットPNオフセットts1 、ts2 、・・
・と受信時刻t1 、t2 、・・・とを位置計算回路55
に供給する。各基地局のPN符号のパイロットPNオフ
セットを受け取った基地局座標出力回路54は位置計算
回路55に各基地局の座標を供給する。位置計算回路5
5は各基地局のパイロットPNオフセットts1 、ts
2 、・・・、受信時刻t1 、t2 、・・・、及び各基地
局の座標情報(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z
2 )、・・・から移動端末の位置を計算し、結果を出力
する。
【0057】次に、移動端末の受信回路の第2の概略的
な構成を図11に示す。この第2の実施例が、上述した
第1の実施例と異なる点は、基地局の位置情報である座
標情報を基地局からシンク・チャンネルを介して受け取
って用いることである。基地局はシンク・チャンネルを
用いて自局のパイロットPNオフセットだけでなく、周
辺の基地局のパイロットPNオフセットと座標情報とを
送信する。
【0058】ここで、図12にCDMA方式ディジタル
移動通信システムにおける基地局から移動局方向へのメ
ッセージのフォーマットを示す。このメッセージは、メ
ッセージ長ML、メッセージ・タイプMTとデータDT
とから成るメッセージ・ボディMB、及びエラー・チェ
ック・ビットECにより構成される。このメッセージの
内のメッセージ・タイプMTに、新たに基地局のパイロ
ットPNオフセットと座標情報とを割り当てることによ
って、シンク・チャンネルを用いて上記データを移動端
末に送ることが可能になる。
【0059】移動端末の電源投入後、或いはリセット
後、移動端末はPN符号検出器62でPN符号のタイミ
ングを調べ、その結果をシンク・チャンネル復調器60
に送る。シンク・チャンネル復調器60はそのタイミン
グにPN符号を合わせ、シンク・チャンネル・データを
復調する。シンク・チャンネルにはその基地局の情報が
送られており、その中にはパイロットPNオフセットが
含まれる。PN時間シフト量抽出回路61はその復調さ
れたシンク・チャンネル・データからその基地局のパイ
ロットPNオフセットを抽出する。抽出されたパイロッ
トPNオフセットは基地局別PN符号タイミング抽出回
路63に供給される。基地局座標情報抽出回路66は上
記復調されたシンク・チャンネル・データから各基地局
のパイロットPNオフセットに対応する基地局の座標情
報を抽出し、基地局座標出力回路64に供給する。これ
により、基地局座標出力回路64はパイロットPNオフ
セットと基地局の座標情報とのテーブルを持つことがで
きる。一方、PN符号検出器62は各タイミングの相関
値を基地局別PN符号タイミング抽出回路63に供給す
る。基地局別PN符号タイミング抽出回路63はシンク
・チャンネル復調器60が発生しているPN符号のタイ
ミングとPN時間シフト量検出回路61から受け取るパ
イロットPNオフセットとから基準のタイミングを検出
し、PN符号検出器62の検出結果から検出された各基
地局のパイロットPNオフセットts1、ts2 、・・
・を特定して基地局座標出力回路64に供給するととも
に、各基地局のパイロットPNオフセットts1 、ts
2 、・・・と受信時刻t1 、t2、・・・とを位置計算
回路65に供給する。また、各基地局のPN符号のパイ
ロットPNオフセットを受け取った基地局座標出力回路
64は、位置計算回路65に各基地局の座標情報を供給
する。位置計算回路65は各基地局のPN符号のパイロ
ットPNオフセットts1 、ts2 、・・・、受信時刻
1 、t2 ・・・、及び各基地局の座標情報(x1 ,y
1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、・・・から移動端
末の位置を計算し、結果を出力する。
【0060】次に、移動端末の受信回路の第3の概略的
な構成を図13に示す。この第3の実施例が、上述した
第1の実施例と異なる点は、基地局の座標情報を基地局
から既存のページング・チャンネルを介して受け取って
用いることである。基地局はページング・チャンネルを
用いて自局のパイロットPNオフセットだけでなく、周
辺の基地局のパイロットPNオフセットと座標情報とを
送信する。移動端末の電源投入後、或いはリセット後、
PN符号検出器72はPN符号のタイミングを調べ、そ
の結果をシンク・チャンネル復調器70に送る。シンク
・チャンネル復調器70はそのタイミングにPN符号を
合わせ、シンク・チャンネル・データを復調する。シン
ク・チャンネルにはその基地局の情報が送られており、
その中にはパイロットPNオフセットが含まれる。PN
時間シフト量抽出回路71は上記復調されたシンク・チ
ャンネル・データからその基地局のパイロットPNオフ
セットを抽出する。抽出されたパイロットPNオフセッ
トは基地局別PN符号タイミング抽出回路73に供給さ
れる。
【0061】ページング・チャンネル復調器77はペー
ジング・チャンネルの復調を行い、この復調されたペー
ジング・チャンネル・データは基地局座標情報抽出回路
76に供給される。基地局座標情報抽出回路76は各基
地局のパイロットPNオフセットに対応する基地局の座
標情報を抽出し、基地局座標出力回路74に供給する。
これにより、基地局座標出力回路74はパイロットPN
オフセットと基地局の座標情報とのテーブルを持つこと
ができる。一方、PN符号検出器72は各タイミングの
相関値を基地局別PN符号タイミング抽出回路73に供
給する。基地局別PN符号タイミング抽出回路73はシ
ンク・チャンネル復調器70が発生しているPN符号の
タイミングとPN時間シフト量検出回路71から受け取
るパイロットPNオフセットとから基準のタイミングを
検出し、PN符号検出器72の検出結果から検出された
各基地局のパイロットPNオフセットts1 、ts2
・・・を特定して基地局座標出力回路74に供給すると
ともに、各基地局のパイロットPNオフセットts1
ts2 、・・・と受信時刻t1 、t2 、・・・とを位置
計算回路75に供給する。各基地局のパイロットPNオ
フセットを受け取った基地局座標出力回路74は、位置
計算回路75に各基地局の座標情報を供給する。位置計
算回路75は各基地局のパイロットPNオフセットts
1 、ts2 、・・・、受信時刻t1 、t2 、・・・、及
び各基地局の座標情報(x1 ,y1 ,z1 )、(x2
2 ,z2 )、・・・から移動端末の位置を計算し、結
果を出力する。
【0062】次に、移動端末の受信回路の第4の概略的
な構成を図14に示す。この第4の実施例が、上述した
第1の実施例と異なる点は、基地局の座標情報を基地局
から新たに設けた測位用データ・チャンネルを介して受
け取って用いることである。基地局は新たに設けた測位
用データ・チャンネルを用いて自局のパイロットPNオ
フセットだけでなく、周辺の基地局のパイロットPNオ
フセットと座標情報とを送信する。上述した第2、第3
の実施例では、CDMA方式ディジタル移動通信システ
ムに使用される既存のチャンネルを利用するため、CD
MA方式ディジタル移動通信システムに悪影響を与える
可能性もある。即ち、CDMA方式ディジタル移動通信
システムの運用が開始されているところに、CDMA方
式ディジタル移動通信システム用チャンネルに新たなメ
ッセージを設けることは、既に販売されている端末に障
害を与えないとは言えず、既に売られている移動端末が
新たなメッセージを全く無視して影響無く動作する保証
はない。これに対して、専用のデータチャンネルを用意
することにより、CDMA方式ディジタル移動通信シス
テムに与える悪影響の可能性を軽減することができる。
【0063】移動端末の電源投入後、或いはリセット
後、PN符号検出器82はPN符号のタイミングを調
べ、その結果をシンク・チャンネル復調器80へ送る。
シンク・チャンネル復調器80はそのタイミングにPN
符号を合わせシンク・チャンネル・データを復調する。
シンク・チャンネルにはその基地局の情報が送られてお
り、その中にはパイロットPNオフセットが含まれる。
PN時間シフト量抽出回路81はその復調されたデータ
からその基地局のパイロットPNオフセットを抽出す
る。抽出されたパイロットPNオフセットは基地局別P
N符号タイミング抽出回路83に供給される。測位専用
チャンネル復調器87は測位専用チャンネルの復調を行
い、測位専用チャンネル・データが基地局座標情報抽出
回路86に供給される。基地局座標情報抽出回路86は
パイロットPNオフセットに対応する基地局の座標情報
を抽出し、基地局座標出力回路84に供給する。これに
より、基地局座標出力回路84はパイロッPNシフト量
と基地局の座標とのテーブルを持つことができる。一
方、PN符号検出器82は各タイミングの相関値を基地
局別PN符号タイミング抽出回路83に供給する。基地
局別PN符号タイミング抽出回路83はシンク・チャン
ネル復調器80が発生するPN符号のタイミングとPN
時間シフト量検出回路81から受け取るパイロットPN
オフセットから基準のタイミングとを検出し、PN符号
検出器82の検出結果から検出された各基地局のパイロ
ットPNオフセットts1 、ts2 、・・・を特定して
基地局座標出力回路84に供給するとともに、各基地局
のパイロットPNオフセットts1 、ts2 、・・・と
受信時刻t1 、t2 、・・・とを位置計算回路85に供
給する。各基地局のパイロットPNオフセットを受け取
った基地局座標出力回路84は、位置計算回路85に各
基地局の座標情報を供給する。位置計算回路85は各基
地局のパイロットPNオフセットts1 、ts2 、・・
・、受信時刻t1 、t2 ・・・、及び各基地局の座標情
報(x1 ,y1 ,z1 )、(x2 ,y2 ,z2 )、・・
・から移動端末の位置を計算し、結果を出力する。
【0064】上記第4の実施例では、基地局が新たに設
けた測位用データ・チャンネルを用いて、自局を含めた
周辺基地局のパイロットPNオフセットと座標情報とを
送る場合にビットレートを低くし、スペクトル拡散を行
う際の拡散率を大きくすることによって、測位用データ
・チャンネルの送信電力を小さく抑え、CDMA方式デ
ィジタル移動通信システム本来のサービスへの影響、例
えばシステム容量の減少等を小さくする。測位用データ
・チャンネルで送信するデータは少なくて基地局10〜
20局分のパイロットPNシフト量及び位置情報である
こと、移動通信システムの電話端末とは異なり、初期化
が終了するまでの時間に厳しくないこと、そしてこれら
の情報は固定値であることからスペクトル拡散信号のデ
ータレートは小さくて良い。具体的には、情報量は50
0ビット程度で、転送時間に数秒かかっても良いとする
と、スペクトル拡散信号のデータレートは100bps
或いはそれ以下になる。CDMA方式ディジタル移動通
信システムのスペクトル拡散率は100倍から300倍
程度であるが、測位専用チャンネルの場合に、例えば1
0000倍以上にすることによって、既存のチャンネル
の送信電力に比べて数十分の一以下、データレートによ
っては百分の一以下にできるので、本来のCDMA方式
ディジタル移動通信システムには、ほとんど影響を与え
ないで済む。
【0065】また、上記第2の実施例では各基地局のパ
イロットPNオフセットと位置情報とをシンク・チャン
ネルを用いて送信する場合、上記第3の実施例では各基
地局のパイロットPNオフセットと位置情報とをページ
ング・チャンネルを用いて送信する場合、及び、上記第
4の実施例では各基地局のパイロットPNオフセットと
位置情報とを新たに設けたデータ・チャンネルを用いて
送信する場合に、自局の位置は省略せずにそのまま送
り、周辺の基地局の位置については自局の位置との差を
送るようにすれば、送信データ量を小さく抑えることが
できる。例えば、位置を局座標(緯度、経度、高度)を
用いて1メートルまで表現するには65ビットが必要で
ある。これに対して、例えば、周辺の基地局が緯度経度
で+10〜−10分、高度差で+1000〜−1000
メートルとすれば、上記必要な65ビットを43ビット
に抑えることができる。
【0066】さらに、上記第2、第3、第4の実施例に
おいて、各基地局のパイロットPNオフセットと位置情
報とを送信する場合には、基地局がn局であるとする
と、図15に示されるように、自局データDT1 及びチ
ェックビットCB1 の後に、n局分の基地局データとチ
ェックビットとが、基地局データDT2 、チェックビッ
トCB2 、・・・、基地局データDTn 、チェックビッ
トCBn の順に送信される。このように、各基地局に対
応する情報毎に誤り検出又は誤り訂正符号を付けて送信
する。このとき、移動端末が必要とするのは、PN符号
を検出することができた基地局のパイロットPNオフセ
ット及び位置情報であり、全ての基地局の情報を正しく
受け取る必要は無い。ここで、移動通信においては送信
データに誤りを生ずる可能性があり、ビット誤り率が一
定であって、データ長が大きくなると、誤りが生ずる確
率も大きくなる。従って、誤り検出又は誤り訂正符号を
付けるデータの単位を小さくすれば、1つのデータ単位
で誤りが生じる確率は小さくなる。これにより、移動端
末は全てのPN符号を検出することができた基地局の情
報を受け取ることができれば測位を行うことができる。
【0067】上記複数の実施例では、CDMA方式ディ
ジタル移動通信システムを用いて測位を行い、これによ
って移動端末側で自分自身の位置を知ることが可能にな
る方法について説明した。しかし、このままではRDS
S(Radio Determination Saterite Service)のようなサ
ービスを提供することはできない。例えば、運送会社の
センタが各トラックの位置を管理しようとする場合に
は、なんらかの手段を用いて移動端末で測位した結果を
センタに送信しなければならない。そこで、CDMA方
式ディジタル移動通信システムで使用されているアクセ
ス・チャンネルを用いて、測位データを転送する手段を
用意することを考える。
【0068】図16は、基地局の受信機のチャンネルの
概略的な構成を示しており、アンテナ96で受信された
スペクトル拡散信号は、受信機95で各チャンネル毎に
分割され、復調器に送られる。上記アクセス・チャンネ
ルは、移動通信システムの電話端末が発信する際の発信
要求を送信したり、ページング・チャンネルを用いた基
地局からのメッセージに対する応答メッセージを送信す
るために用いられる。このアクセス・チャンネルは1ペ
ージング・チャンネルに付き数チャンネルあるので、そ
れぞれアクセス・チャンネル復調器90、アクセス・チ
ャンネル復調器91、・・・に送られて復調される。こ
のアクセス・チャンネルのフォーマットは、図17に示
すようにメッセージ長ML、メッセージ・ボディMB、
及びエラー・チェック・ビットECから成り、上記メッ
セージ・ボディMBは、メッセージ・タイプMT、測位
データ番号DD、及び測位データDAにより構成され
る。このメッセージ・タイプMTに位置情報転送用のメ
ッセージを割り当てることによって測位データの転送が
可能になる。
【0069】図18には、アクセス・チャンネルを用い
て測位を行う測位システムの構成を示す。移動端末5は
アクセス・チャンネルを介して測位結果を送信する。こ
の送信された信号は複数の基地局に受信される可能性が
ある。例えば、基地局1、2、3に受信された信号は制
御局100に送られ、この制御局100で測位データ中
に含まれる測位データ番号DDにより重複データが削除
された後、各ユーザ局101、102、103に転送さ
れる。
【0070】上述のようにアクセス・チャンネルを用い
る場合には、移動通信システムの電話端末と本発明の測
位用移動端末とを兼用する場合に不都合が生じる可能性
がある。そこで、移動通信システムの電話端末は、通話
中にトラフィック・チャンネルと呼ばれる通話チャンネ
ルを使用していることから、通話中はトラフィック・チ
ャンネルを用いて測位データの転送を行い、待ち受け状
態である場合にはアクセス・チャンネルを用いて測位デ
ータの転送を行う。これにより、CDMA方式ディジタ
ル移動通信システムの電話端末と測位システム用の移動
端末との両方に使用することができる端末を実現するこ
とができる。上記トラフィック・チャンネルのフォーマ
ットは図17に示したアクセス・チャンネルのフォーマ
ットと同様である。また、基地局の受信機のチャンネル
の概略的な構成は図16に示すものと同様であり、上記
トラフィック・チャンネルもアクセス・チャンネルと同
様に、1ページングチャンネルに付き数チャンネルある
ので、それぞれトラフィック・チャンネル復調器92、
トラフィック・チャンネル復調器93、・・・に送られ
て復調される。
【0071】さらに、CDMA方式ディジタル移動通信
システムで既に使用されているアクセス・チャンネル或
いはトラフィック・チャンネルを用いて測位データを転
送する場合には、移動通信システムの電話端末に悪い影
響を与える可能性がある。そこで、測位データ専用チャ
ンネルを用意することが考えられる。測位専用チャンネ
ルのフォーマットはCDMA方式ディジタル移動通信シ
ステムの既存のチャンネルのフォーマットと同じにする
必要はなく、少なくとも測位データ番号があれば良い。
また、受信機側のチャンネルの構成には、図16に示す
ように測位専用チャンネル復調器94が設けられる。測
位専用チャンネルを使用した測位システムも、図18に
示した測位システムと同様であり、移動端末5は測位専
用チャンネルを介して測位結果を送信する。この送信信
号は複数の基地局に受信される可能性があり、受信され
た信号は制御局1に送られて測位データ中に含まれる測
位データ番号により重複データを削除され、ユーザ局1
01、102、103に転送される。
【0072】また、上記測位専用チャンネルを用いる場
合には、ビットレート小さくして、スペクトル拡散信号
の拡散率を大きくし、送信電力を小さくすることによっ
て、移動通信システムの電話端末への影響を小さく抑え
ることができる。
【0073】ここで、上述のように測位専用チャンネル
をCDMA方式ディジタル移動通信システムに設けて測
位データを転送する場合に、測位専用チャンネルはCD
MA方式ディジタル移動通信システムの既存のチャンネ
ルと同一周波数で測位データを転送するため、測位用移
動端末が頻繁にデータを送信しようとするときには、移
動通信システムの電話端末に悪影響が出て、通話品質の
低下及びシステム・キャパシティの低下を招くことが予
想される。そこで、CDMA方式ディジタル移動通信シ
ステムとは独立した通信網を用い、この通信網を測位デ
ータ転送チャンネルとすることでこれを回避することが
できる。メッセージ・フォーマットはCDMA方式ディ
ジタル移動通信システムのチャンネルのフォーマットと
同様にする必要はないが、少なくとも測位データ番号は
必要である。測位データ転送チャンネルを使用した場合
の測位システムは図19に示すようであり、移動端末5
は測位データ転送チャンネルを介して測位結果を送信す
る。この送信信号は別システムの基地局19に受信さ
れ、各ユーザ局101、102、103に転送される。
【0074】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る測位システムは、複数の基地局との間でCDM
A方式により通信を行う移動通信システムにおける移動
局の位置を測定する測位システムであって、上記複数の
基地局が送信する同系列のスペクトル拡散信号から、予
め各基地局毎に決められた送信時間の差分を減算し、複
数の基地局からのスペクトル拡散信号の伝搬遅延時間差
を得ることにより、上記移動局の位置を簡易に求めるこ
とができる。
【0075】また、上記移動局は上記複数の基地局が送
信するスペクトル拡散信号と同じスペクトル拡散信号を
発生し、このスペクトル拡散信号と上記複数の基地局が
送信するスペクトル拡散信号との相関値を算出する相関
値算出手段と、この相関値を遅延する複数の遅延手段
と、これら複数の遅延手段からの複数の遅延信号を相互
に比較する複数の比較手段と、これら複数の比較手段に
より比較された複数の遅延信号が所定のエネルギ以上の
エネルギをもつスペクトル拡散信号を受信した時刻を測
定する測定手段とにより、上記移動局はスペクトル拡散
信号の受信タイミングを決定することにより、スペクト
ル拡散信号のPN符号の検出性能を向上させることがで
き、このPN符号の検出時間を短縮することができる。
【0076】さらに、上記移動局はマルチパスによって
複数のタイミングで受信した複数の基地局からのスペク
トル拡散信号の内で最も早いタイミングのスペクトル拡
散信号を、所定の基地局から送信されるスペクトル拡散
信号の受信タイミングとすることにより、スペクトル拡
散信号のPN符号の検出性能を向上させることができ、
このPN符号の検出時間を短縮することができる。
【0077】そのうえ、上記移動局から遠い基地局から
送信されるスペクトル拡散信号の拡散符号長を大きくし
て、相関値を計算することにより、スペクトル拡散信号
のPN符号の検出性能を向上させることができ、このP
N符号の検出時間を短縮することができる。
【0078】さらに、上記移動局は複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号を検出した後、スペクトル
拡散符号検出のための拡散符号長を大きくして既に検出
したタイミングより早い範囲で、さらに先行するタイミ
ングのスペクトル拡散信号があるか否かを検索すること
により、スペクトル拡散信号のPN符号の検出性能を向
上させることができ、このPN符号の検出時間を短縮す
ることができる。
【0079】ここで、上記移動局は、予め複数の基地局
毎に決められたスペクトル拡散信号の送信時間の差分と
位置情報とをテーブルとして備え、複数の基地局から送
信されるスペクトル拡散信号の周期情報を送信するため
のシンク・チャンネルのメッセージを復調し、復調タイ
ミングを検出する復調手段と、上記復調手段により復調
されたデータから上記基地局のスペクトル拡散信号の送
信時間の差分を求めるシフト量抽出手段と、上記スペク
トル拡散信号の受信時刻を検出する受信信号検出手段
と、上記復調手段からの復調タイミングと上記シフト量
抽出手段からの送信時間の差分と上記受信信号検出手段
からのスペクトル拡散信号の受信時刻とにより受信信号
の基準タイミングを求めるタイミング抽出手段と、上記
タイミング抽出手段により抽出された受信信号の基準タ
イミングから複数の基地局の座標情報を求める基地局座
標出力手段と、上記タイミング抽出手段からの複数の基
地局の受信時刻及び送信時間の差分と、上記基地局座標
出力手段からの複数の基地局の座標情報とにより複数の
基地局の位置を算出する位置算出手段とから成ることに
より、上記移動局の位置を算出する際に必要な基地局に
位置情報を簡易に求めることができる。
【0080】また、上記所定の基地局及びこの所定の基
地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の
差分と座標情報とを含むメッセージを、複数の基地局か
ら送信されるスペクトル拡散信号の周期情報の送信に用
いられるシンク・チャンネル、チャンネルの割り当て情
報の送信に用いられるページング・チャンネル、又は測
位専用チャンネルを介して送信することにより、上記移
動局の位置を算出する際に必要な基地局に位置情報を簡
易に求めることができる。
【0081】さらに、上記測位専用チャンネルのデータ
レートを小さくし、スペクトル拡散信号の拡散率を大き
くすることにより、CDMA方式のディジタル移動通信
システム本来のサービスへの悪影響を抑えることができ
る。
【0082】ここで、上記各基地局において、所定の基
地局の座標情報はそのまま送信し、周辺の基地局の座標
情報は上記所定の基地局との差を送信することにより、
CDMA方式のディジタル移動通信システム本来のサー
ビスへの悪影響を抑えることができる。
【0083】そのうえ、上記所定の基地局及び所定の基
地局の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の
差分と座標情報とを送信する際に、それぞれの基地局毎
の誤り検出符号又は誤り訂正符号を送信することによ
り、移動局が必要としない基地局分のデータに誤りがあ
っても測位を行うことができる。
【0084】上記移動局から基地局方向の通信チャンネ
ルの内のアクセス・チャンネルを用いて、上記移動局の
位置情報を基地局或いは測位専用の管理局に送信するこ
とにより、CDMA方式のディジタル移動通信システム
により測位された移動端末からユーザ局へ測位結果を転
送することができる。
【0085】また、上記移動局が待ち受け状態の場合に
は上記アクセス・チャンネルを用い、上記移動局が通話
状態の場合には音声情報の送信に用いられるトラフィッ
ク・チャンネルを用いて上記移動局の位置情報を基地局
或いは測位専用の管理局に送信することにより、CDM
A方式のディジタル移動通信システムにより測位された
移動端末からユーザ局へ測位結果を転送することができ
る。
【0086】このとき、上記移動局から基地局方向の通
信チャンネルに測位結果送信用チャンネルを設け、この
測位結果送信用チャンネルを用いて上記移動局の位置情
報を基地局或いは測位専用の管理局に送信することによ
り、CDMA方式のディジタル移動通信システムにより
測位された移動端末からユーザ局へ測位結果を転送する
ことができる。
【0087】また、上記移動局から送信されるスペクト
ル拡散信号のデータレートを小さくし、スペクトル拡散
信号の拡散率を大きくすることにより、CDMA方式の
ディジタル移動通信システムに与える影響を小さく抑え
て移動端末からユーザ局へ測位結果を転送することがで
きる。
【0088】さらに、上記移動局はCDMA方式ディジ
タル移動通信システムにより使用される周波数チャンネ
ル以外の周波数チャンネルを用いて、CDMA方式ディ
ジタル移動通信システムによる複数の基地局或いは測位
専用の管理局又は既存の通信網による複数の基地局に上
記移動局の位置情報を送信することにより、測位された
移動端末からユーザ局へ測位結果を転送することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測位システムの概念的な構成を示
す図である。
【図2】CDMA方式ディジタル移動通信システムの基
地局から移動局方向のチャンネルの概略的な構成を示す
図である。
【図3】移動端末のPN符号検出回路の概略的な構成を
示す図である。
【図4】図3のPN符号検出回路からの出力を示す図で
ある。
【図5】第2のPN符号検出回路の概略的な構成を示す
図である。
【図6】移動端末で検出される各基地局の時間を示す図
である。
【図7】移動端末のPN符号検出回路の概略的な構成を
示す図である。
【図8】第2の移動端末のPN符号検出回路の概略的な
構成を示す図である。
【図9】図8のPN符号検出回路におけるタイミングを
示す図である。
【図10】移動端末の概略的な構成を示す図である。
【図11】シンク・チャンネルを用いた場合の移動端末
の概略的な構成を示す図である。
【図12】基地局から移動局方向のメッセージ・フォー
マットを示す図である。
【図13】ページング・チャンネルを用いた場合の移動
端末の概略的な構成を示す図である。
【図14】測位専用チャンネルを用いた場合の移動端末
の概略的な構成を示す図である。
【図15】各基地局のメッセージ・フォーマットを示す
図である。
【図16】CDMA方式ディジタル移動通信システムの
移動局から基地局方向のチャンネルの基地局の受信機の
概略的な構成を示す図である。
【図17】測位データのフォーマットを示す図である。
【図18】本発明に係る測位システムによる測位データ
を各ユーザ局に転送するシステムの概略的な構成を示す
図である。
【図19】本発明に係る測位システムによる測位データ
を各ユーザ局に転送する第2のシステムの概略的な構成
を示す図である。
【図20】ディジタル移動通信システムの概略的な構成
を示す図である。
【図21】陸上移動通信における電波伝搬の概略的な構
成を示す図である。
【図22】陸上移動通信における基地局からの距離と信
号強度との関係を示す図である。
【符号の説明】 1、2、3、4・・・・・・基地局 5・・・・・・・・・・・・移動端末 6、23・・・・・・・・・PN符号発生器 14・・・・・・・・・・・チャンネル加算器 15、20、96・・・・・アンテナ 16、21、95・・・・・受信機 17・・・・・・・・・・・マッチト・フィルタ 19・・・・・・・・・・・別システム基地局 30・・・・・・・・・・・PN符号相関器 40・・・・・・・・・・・PN符号検出器 50、60、70、80・・シンク・チャンネル復調器 51、61、71、81・・PN時間シフト量抽出回路 52、62、72、82・・PN符号検出器 53、63、73、83・・基地局別PN符号タイミン
グ抽出回路 54、64、74、84・・基地局座標出力回路 55、65、75、85・・位置計算回路 66、76、86・・・・・基地局座標情報抽出回路 77・・・・・・・・・・・ページング・チャンネル復
調器 87・・・・・・・・・・・測位専用チャンネル復調器 90、91・・・・・・・・アクセス・チャンネル復調
器 92、93・・・・・・・・トラフィック・チャンネル
復調器 94・・・・・・・・・・・測位専用チャンネル復調器

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局との間でCDMA方式によ
    り通信を行う移動通信システムにおける移動局の位置を
    測定する測位システムであって、 上記複数の基地局が送信する同系列のスペクトル拡散信
    号から、予め各基地局毎に決められた送信時間の差分を
    減算して、複数の基地局からのスペクトル拡散信号の伝
    搬遅延時間差を得ることにより、上記移動局の位置を求
    めることを特徴とする測位システム。
  2. 【請求項2】 上記移動局は上記複数の基地局が送信す
    るスペクトル拡散信号と同じスペクトル拡散信号を発生
    し、このスペクトル拡散信号と上記複数の基地局が送信
    するスペクトル拡散信号との相関値を算出する相関値算
    出手段と、この相関値を遅延する複数の遅延手段と、こ
    れら複数の遅延手段からの複数の遅延信号を相互に比較
    する複数の比較手段と、これら複数の比較手段により比
    較された複数の遅延信号が所定のエネルギ以上のエネル
    ギをもつスペクトル拡散信号を受信した時刻を測定する
    測定手段とにより、上記移動局はスペクトル拡散信号の
    受信タイミングを決定することを特徴とする請求項1記
    載の測位システム。
  3. 【請求項3】 上記移動局はマルチパスによって複数の
    タイミングで受信した複数の基地局からのスペクトル拡
    散信号の内で最短タイミングのスペクトル拡散信号を、
    所定の基地局から送信されるスペクトル拡散信号の受信
    タイミングとすることを特徴とする請求項2記載の測位
    システム。
  4. 【請求項4】 上記移動局から遠い基地局から送信され
    るスペクトル拡散信号の拡散符号長を大きくして、相関
    値を計算することを特徴とする請求項1又は3記載の測
    位システム。
  5. 【請求項5】 上記移動局は複数の基地局から送信され
    るスペクトル拡散信号を検出した後、スペクトル拡散符
    号検出のための拡散符号長を大きくして既に検出したタ
    イミングより早い範囲で、さらに先行するタイミングの
    スペクトル拡散信号があるか否かを検索することを特徴
    とする請求項3記載の測位システム。
  6. 【請求項6】 上記移動局は、予め複数の基地局毎に決
    められたスペクトル拡散信号の送信時間の差分と位置情
    報とをテーブルとして備え、複数の基地局から送信され
    るスペクトル拡散信号の周期情報を送信するためのシン
    ク・チャンネルのメッセージを復調し、復調タイミング
    を検出する復調手段と、上記復調手段により復調された
    データから上記基地局のスペクトル拡散信号の送信時間
    の差分を求めるシフト量抽出手段と、上記スペクトル拡
    散信号の受信時刻を検出する受信信号検出手段と、上記
    復調手段からの復調タイミングと上記シフト量抽出手段
    からの送信時間の差分と上記受信信号検出手段からのス
    ペクトル拡散信号の受信時刻とにより受信信号の基準タ
    イミングを求めるタイミング抽出手段と、上記タイミン
    グ抽出手段により抽出された受信信号の基準タイミング
    から複数の基地局の座標情報を求める基地局座標出力手
    段と、上記タイミング抽出手段からの複数の基地局の受
    信時刻及び送信時間の差分と、上記基地局座標出力手段
    からの複数の基地局の座標情報とにより複数の基地局の
    位置を算出する位置算出手段とから成ることを特徴とす
    る請求項1記載の測位システム。
  7. 【請求項7】 上記シンク・チャンネルのメッセージに
    は、所定の基地局及びこの所定の基地局の周辺の基地局
    のスペクトル拡散信号の送信時間の差分と座標情報とが
    含まれ、上記復調手段により復調されたデータから複数
    の基地局の送信時間の差分に対応する座標情報を抽出す
    る座標情報抽出手段を設けることを特徴とする請求項6
    記載の測位システム。
  8. 【請求項8】 上記所定の基地局及びこの所定の基地局
    の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の差分
    と座標情報とを含むメッセージをチャンネルの割り当て
    情報の送信に用いられるページング・チャンネルを介し
    て送信することを特徴とする請求項7記載の測位システ
    ム。
  9. 【請求項9】 上記所定の基地局及びこの所定の基地局
    の周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の差分
    と座標情報とを含むメッセージを測位専用チャンネルを
    介して送信することを特徴とする請求項7記載の測位シ
    ステム。
  10. 【請求項10】 上記測位専用チャンネルのデータレー
    トを小さくし、スペクトル拡散信号の拡散率を大きくす
    ることを特徴とする請求項9記載の測位システム。
  11. 【請求項11】 上記各基地局において、所定の基地局
    の座標情報はそのまま送信し、周辺の基地局の座標情報
    は上記所定の基地局との差を送信することを特徴とする
    請求項7、8、又は9記載の測位システム。
  12. 【請求項12】 上記所定の基地局及び所定の基地局の
    周辺の基地局のスペクトル拡散信号の送信時間の差分と
    座標情報とを送信する際に、それぞれの基地局毎の誤り
    検出符号又は誤り訂正符号を送信することを特徴とする
    請求項9記載の測位システム。
  13. 【請求項13】 上記移動局から基地局方向の通信チャ
    ンネルの内のアクセス・チャンネルを用いて、上記移動
    局の位置情報を基地局或いは測位専用の管理局に送信す
    ることを特徴とする請求項1記載の測位システム。
  14. 【請求項14】 上記移動局が待ち受け状態の場合には
    上記アクセス・チャンネルを用い、上記移動局が通話状
    態の場合には音声情報の送信に用いられるトラフィック
    ・チャンネルを用いて上記移動局の位置情報を基地局或
    いは測位専用の管理局に送信することを特徴とする請求
    項13記載の測位システム。
  15. 【請求項15】 上記移動局から基地局方向の通信チャ
    ンネルに測位結果送信用チャンネルを設け、この測位結
    果送信用チャンネルを用いて上記移動局の位置情報を基
    地局或いは測位専用の管理局に送信することを特徴とす
    る請求項13記載の測位システム。
  16. 【請求項16】 上記移動局から送信されるスペクトル
    拡散信号のデータレートを小さくし、スペクトル拡散信
    号の拡散率を大きくすることを特徴とする請求項15記
    載の測位システム。
  17. 【請求項17】 上記移動局は上記移動通信システムに
    より使用される周波数チャンネル以外の周波数チャンネ
    ルを用いて、上記移動通信システムによる複数の基地局
    或いは測位専用の管理局又は既存の通信網による複数の
    基地局に上記移動局の位置情報を送信することを特徴と
    する請求項1記載の測位システム。
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