JPH07179492A - 核酸複合体及びその製造方法 - Google Patents

核酸複合体及びその製造方法

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JPH07179492A
JPH07179492A JP32445293A JP32445293A JPH07179492A JP H07179492 A JPH07179492 A JP H07179492A JP 32445293 A JP32445293 A JP 32445293A JP 32445293 A JP32445293 A JP 32445293A JP H07179492 A JPH07179492 A JP H07179492A
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JP
Japan
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nucleic acid
acid complex
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units
complex
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JP32445293A
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Jiro Tokita
二郎 鴇田
Yoshinori Harada
義則 原田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ナノメートル精度で制御された微細構造物を作
るための足場として利用して好適な二次元的広がりを有
する核酸複合体を提供すること。 【構成】他と異なる固有の塩基配列を有する付着性末端
を設けた核酸ユニットを核酸複合体の規模に応じて多種
類用意する。目的とする核酸複合体は、これらの核酸ユ
ニットをハイブリダイゼーションさせることによって製
造する。付着性末端の塩基配列の固有化は、使用する核
酸塩基の種類や配列を適宜変えることによって行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、核酸複合体及びその製
造方法、特にナノメートル精度での制御が可能な微細構
造物を作製する際の足場として使用して好適な核酸複合
体及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日の半導体微細加工技術の進歩には、
目覚ましいものがあり、サブミクロン精度の加工が可能
になっているが、更に微細な加工を行うためには、従来
技術の延長だけでは不充分であり、ナノメートル精度の
微細構造の製造技術が強く求められている。また、最近
では、数十原子〜数百万原子のいわゆるメゾスコピック
領域の物性を用いた電子デバイスや、蛋白質等の生体分
子の複合体(超分子)を用いたバイオテクノロジーに大
きな期待が寄せられている。この種の技術も、ナノメー
トル程度の極微小のものを対象としているため、ナノメ
ートル・テクノロジーと呼ばれており、やはりナノメー
トル精度の微細構造の製造技術の確立がどうしても必要
である。
【0003】このように、ナノメートル精度の微細構造
の製造技術の必要性が非常に高まっているのが現状であ
り、既に幾つかのアプローチがなされている。エピタキ
シャル成長による単原子薄膜の作製や、ラングミュア・
ブロジェット法による単分子膜の作製がその好例であ
る。これらの方法は、ナノメートル精度での膜厚制御が
可能である反面、膜の平面内での配向や構造の制御が困
難である。このほか、平面内での制御が可能なものとし
て走査型トンネル顕微鏡がある。この顕微鏡を用いれ
ば、1原子レベルの加工や操作が出来る反面、並列処理
が困難で大量生産に不向きな上、原子に比べて遥かに巨
大な探針を動かさなければならないため、エネルギーコ
ストが高くなるという問題がある。
【0004】一方、核酸は、0.34nmのピッチで核
酸塩基が一次元に配列した直鎖状分子である。今日で
は、人工合成技術や遺伝子工学の進歩により、任意の塩
基配列の核酸を容易に作ることが出来るため、最小で1
塩基単位(0.34nm単位)の構造制御が可能であ
る。また、核酸は、一度にピコモル(10の11乗)程
度の多数の分子を作ることが可能であるから、大量生産
に向いている上、室温程度で反応するため、エネルギー
コストも安くて済む。このように、核酸には、非常に優
れた性質があるが、天然の核酸は、直鎖状であるため、
それを足場としてナノメートル精度の微細構造の製造す
るためには、二次元的な広がりを持つ核酸複合体を作る
ことがどうしても必要である。
【0005】この種の課題の解決を目的とした核酸複合
体の製造方法は、例えば「ネーチャー(Nature)」第35
0巻(1991年)第631頁〜第633頁に記載され
ている。この方法では、図10に示した梯子状のDNA
合成体11を使用する。当該合成体11の両端は、一本
鎖構造の付着性末端12〜15となっており、その一方
の端部側の付着性末端12,14の塩基配列は、他方の
端部側の付着性末端13,15の塩基配列に対して夫々
相補的であるように構成されている。目的とする核酸複
合体は、ハイブリダイゼーション反応により、梯子状の
DNA合成体11の一端側の付着性末端12,14を他
端側の付着性末端13,15に夫々結合させ、ナノメー
トル・スケールの立方体16を形成することによって製
造する。
【0006】この従来技術は、梯子状のDNA合成体を
出発材料として用いるものであるため、二次元的な広が
りを持つ大規模の核酸複合体を製造することが本質的に
困難である。また、1種類のDNA合成体を出発材料と
するため、個々のDNA合成体の付着性末端に他の合成
体の付着性末端が結合することを抑制することが不可能
であり、目的とする立方体16に加えて、異なる構造の
種々の副反応物17が不所望に生成するという問題があ
る。これらの副反応物は、DNA合成体11を繰返し単
位とする同一の塩基配列を周期的に包含するものである
から、当該副反応物を足場として特定の塩基配列に他の
物質を結合させた場合は、出来上がった構造物も、DN
A合成体11を単位とする周期的な構造となってしま
い、それ以上に複雑な非周期的構造物を作ることが出来
ない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題点を解消し、微細構造物を製造する際の
足場となる二次元的な広がりを持つ新規な核酸複合体を
提供すること及び当該核酸複合体を製造するための新規
な方法を提案することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の前記課題は、他
と異なる固有の塩基配列を有する付着性末端を所定部位
に配設した多種類の核酸ユニットを出発材料として用い
ることによって効果的に解決することが出来る。これら
の核酸ユニットは、核酸複合体の構成要素として機能す
るものであるから、核酸複合体の規模に応じて多種類用
意する必要がある。目的とする核酸複合体は、これらの
多種類の核酸ユニットの相互間においてハイブリダイゼ
ーション反応を起こさせ、核酸複合体の所定の位置に所
定の核酸ユニットを選択的かつ自動的に配置させること
によって製造する。
【0009】核酸ユニットの形状は、必要とする核酸複
合体に応じて種々の態様のものを使用することが可能で
あるが、通常は、4個の付着性末端を所定部位に設けた
十字型核酸ユニットを用いること望ましい。また、核酸
複合体の外縁部に位置する付着性末端が未反応のまま残
存するのを防止するため、当該部分に配置すべき核酸ユ
ニットは、2個又は3個の付着性末端を所定部位に設け
たL字型核酸ユニット及びT字型核酸ユニットを適宜組
み合わせて用いることが望ましい。
【0010】大規模の核酸複合体を製造する場合は、非
常に多くの種類の核酸ユニットを用意する必要があるか
ら、これらの核酸ユニットの配置を一義的に決定する付
着性末端の塩基配列も、非常に多くの種類のものを用意
する必要がある。しかし、DNA(デオキシリボ核酸)
の場合は、アデニン、シトシン、グアニン及びチミンか
らなる4種類の核酸塩基の配列を使用し、RNA(リボ
核酸)の場合も、アデニン、シトシン、グアニン及びウ
ラシルの4種類の核酸塩基の配列を使用することが出来
るため、例えば7個の核酸塩基からなる配列をもって付
着性末端を形成する場合は、核酸塩基の種類や配列を適
宜変えることにより、4の7乗通り(16384通り)
の膨大な組み合せが可能であり、本発明の目的を充分に
実現することが出来る。
【0011】
【作用】核酸複合体は、多種類の核酸ユニットの相互間
を個々の核酸ユニットに配設した付着性末端の相補鎖結
合機能を利用して連結させることによって製造する。従
って、全部の付着性末端の塩基配列を他の付着性末端と
異なる固有のものとすれば、核酸複合体における各構成
ユニットの配置が一意的に決まるため、二次元的な広が
りを持つ所望の大きさの核酸複合体を容易に製造するこ
とが出来る。
【0012】核酸ユニットは、その本体の塩基配列が同
一のものを使用することが出来るほか、必要に応じ、本
体の塩基配列が他の核酸ユニットと異なるものを適宜選
択して使用することも可能である。後者の場合は、核酸
ユニットを繰返し単位とする周期性が失われ、非周期的
な核酸複合体を製造することが可能となる結果、このよ
うな核酸複合体を足場として特定の塩基配列に物質を結
合させることにより、非周期的かつ複雑な構造物を製造
することが出来る。
【0013】
【実施例】以下、本発明をDNA複合体の製造に適用し
た場合の実施例を引用して更に詳細に説明する。
【0014】〈実施例1〉先ず、図1aに示した4種類
の一本鎖DNA断片1〜4を市販の自動合成装置を利用
して合成した後、ハイブリダイゼーション反応により、
これらのDNA断片の相互間を選択的に結合させ、図1
bに示した十字型DNAユニットを調製した。図中の実
線は、一本鎖DNA断片の1単位を表わしており、か
つ、当該実線に付した矢印は、DNA断片の5'末端か
ら3'末端への方向を示す。なお、記号Aはアデニン、
記号Tはチミン、記号Gはグアニン、記号Cはシトシン
を夫々示す。
【0015】図1bの破線で示すように、4種類のDN
A断片1〜4は、相補関係にある塩基対を介して夫々結
合されている。個々のDNA断片の5'末端側の部分5
〜8は、結合相手となる核酸塩基がないため、一本鎖構
造のまま残っており、付着性末端として機能するもので
ある。図1bは、付着性末端5〜8がACGT、TAC
A、GGCT及びAACGの4種類の塩基配列である場
合を示す。本発明の場合は、網目構造のDNA複合体の
全体を埋めるために必要な種類のDNAユニットを用意
し、かつ、全部の付着性末端に他の付着性末端とは異な
る固有の塩基配列を持たせる必要があるから、DNA断
片1〜4の5'末端側の塩基配列を全て変えて同様の調
製作業を繰り返し、多くの種類の十字型DNAユニット
を調製した。
【0016】図2は、このようにして調製した多種類の
DNAユニットを一般的に表現したものである。同図に
おいて、9は、DNAユニット本体(二本鎖DNA部
分)、5〜8は、夫々固有の塩基配列を持たせた4個の
付着性末端である。記号U(n,m)は、網目構造のn列m
行目に配置すべきDNAユニットであることを示し、記
号I(n,m)は、ユニットU(n,m)の本体9が保有する塩基
配列を示している。また、記号Xn,m及び記号X'n+1,m
は、ユニットU(n,m)の左右の付着性末端8及び6が保
有すべき塩基配列を示し、記号Yn,m及び記号Y'n,m+1
は、ユニットU(n,m)の上下の付着性末端5及び7が保
有すべき塩基配列を示している。なお、記号X’及び
Y’を用いて表示した塩基配列は、記号X及びYを用い
て表示した塩基配列に対して相補的であることを意味す
る。
【0017】目的のDNA複合体は、ハイブリダイゼー
ション反応を利用し、図1及び図2に示した多種類のD
NAユニットを夫々の付着性末端5〜8を介して選択的
に相互結合させることによって製造した。得られたDN
A複合体は、図3に示すように、2次元的な広がりを持
つものである。なお、DNAユニットは、各種類ごとに
複数個を作製することにより、その個数に見合う複数枚
のDNA複合体を同時に製造した。
【0018】簡単のため、図3中央部のDNAユニット
U(n,m)について説明すると、当該ユニットの左側の付
着性末端8(塩基配列Xn,m)は、当該末端と相補的な塩
基配列X'n,mを有するn−1列のユニットU(n-1,m)の
右側末端(図示せず)と選択的に結合し、一方、ユニット
U(n,m)の右側末端6(塩基配列X'n+1,m)は、当該末端
と相補的な塩基配列Xn+1,mを有するn+1列のユニッ
トU(n+1,m)の左側末端(図示せず)と選択的に結合し
ている。また、ユニットU(n,m)の上側末端5(塩基配列
Yn,m)は、当該末端と相補的な塩基配列Y'n,mを有す
るm−1行のユニットU(n,m-1)の下側末端(図示せず)
と選択的に結合し、ユニットU(n,m)の下側末端7(塩基
配列Y'n,m+1)は、当該末端と相補的な塩基配列Yn,m+
1を有するm+1行のユニットU(n,m+1)の上側末端(図
示せず)と選択的に結合している。本実施例では、多種
類のDNAユニットとして、本体の塩基配列が全て同一
のものを使用したため、図中では、単に「I」と表記し
た。
【0019】前記方法で製造したDNA複合体は、多数
のDNA断片が塩基間の水素結合や塩基対間の疎水結合
等、比較的弱い結合によって繋がっているため、壊れ易
い傾向がある。このため、ライゲーション反応を更に行
ない、各DNA断片の5'末端と3'末端とを共有結合さ
せることによって同複合体を強化することが望ましい。
【0020】完成したDNA複合体は、その特定の塩基
配列に蛋白質等の機能物質を結合させ、平面状に伸長・
展開した後、乾燥して平面基板の上に固定して使用す
る。なお、本実施例の場合、ユニット本体の塩基配列を
全て同一としたため、機能物質を同本体に結合させる
と、個々のユニットを繰返し単位とする周期性のある構
造物を製造することが出来る。一方、複合体の製造にお
いて付着性末端として使用した部分に機能物質を結合さ
せると、当該部分の塩基配列が夫々固有のものであるた
め、より複雑な非周期的構造物を作ることが出来る。
【0021】〈実施例2〉付着性末端のみならず、DN
Aユニット本体もその塩基配列を個別に異ならしめたD
NA複合体を図4に示す。このDNA複合体は、ユニッ
ト本体の塩基配列I(n,m)が他のDNAユニットと異な
るため、その部分も、DNAユニットを繰返し単位とす
る周期性が失われる。従って、このDNA複合体は、全
ての部分の塩基配列にDNAユニットを繰返し単位とす
る周期性が存在しないため、非常に複雑な非周期的構造
物を製造することが可能となる。
【0022】〈実施例3〉実施例1及び実施例2では、
4個の付着性末端を有する十字型のDNAユニットのみ
を用いてDNA複合体を製造した。このため、出来上が
ったDNA複合体は、その外縁部に一本鎖構造の付着性
末端が未反応のまま残ってしまうのを避けることが出来
ない。このような障害を防止するため、十字型DNAユ
ニットに加えて、図5に示すような3個の付着性末端を
有するT字型DNAユニットを調製し、当該ユニットを
用いてDNA複合体の外縁部(角部を除く)を構成し
た。図5のDNAユニットの代わりに、末端部にDNA
ループ部分10を設けた変形T字型ユニット(図6参
照)を使用することも可能である。
【0023】図7は、DNA複合体の角部を構成するの
に使用して好適なL字型DNAユニットの例を示す。当
該DNAユニットは、2本の一本鎖DNA断片を用いて
調製したもので、2個の付着性末端6及び7がL字型に
配置されている。図7のDNAユニットの代わりに、角
部にDNAループ10部分を設けた変形L字型DNAユ
ニット(図8参照)を使用することも可能である。
【0024】L字型DNAユニット、T字型DNAユニ
ット及び十字型DNAユニットを組み合わせてDNA複
合体をした製造した場合の各ユニットの配列は、図9に
示す通りであり、外縁部に付着性末端が残らない複合体
を製造することが出来る。更にライゲーション反応を行
なえば、出来上がったDNA複合体には、一本鎖構造の
付着性末端など、エキソヌクレアーゼIIIによって分解
されるような部分が存在しないから、同溶剤を用いた仕
上処理を施すことにより、3'末端(付着性末端)が残
っている不所望の副反応物や未完成物を容易に分解して
除去することが出来る。
【0025】〈補足説明〉核酸ユニットは、前記構造の
もののほか、必要に応じて任意の構造をものを使用する
ことが出来る。また、前記実施例では、二次元的な広が
りを持つ核酸複合体の場合について説明したが、本発明
は、一次元又は三次元的な核酸複合体の製造にも適用す
ることが出来るほか、DNAの他にRNAを含む核酸複
合体や、化学修飾されたDNAやRNAを含む一般的な
核酸複合体の製造に適用することも可能である。
【0026】また、本発明の核酸複合体は、更に大規模
の核酸複合体を作製するための素材(核酸ユニット)に
もなり得る。このように、核酸複合体には階層があり、
本発明の本質は、相対的に階層が一つ下の核酸複合体を
ユニットとして一つ上の階層の核酸複合体を作ることに
ある。従って、本発明は、前記実施例で示した以外の階
層の核酸ユニットや核酸複合体についても、非周期的で
更に複雑な複合体を製造することが出来る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、固有の塩基配列の付着
性末端を有する核酸ユニットを用いることにより、二次
元的な広がりを持つ所定の大きさの核酸複合体を容易に
製造することが出来る。しかも、個々の核酸ユニットを
繰返し単位とする周期性を失わせれることも可能である
ため、非周期的でより複雑な核酸複合体を製造すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】DNA複合体を製造するための出発材料として
使用するDNAユニットの一例を示す構成図。
【図2】前記DNAユニットの摸式図。
【図3】本発明に係るDNA複合体の第1の実施例を示
す模式図。
【図4】本発明に係るDNA複合体の第2の実施例を示
す模式図。
【図5】図3及び図4に示したDNA複合体の外縁部
(角部を除く)を構成するのに適したDNAユニットの
一例を示す構成図。
【図6】図5に示したDNAユニットの変形例を示す構
成図。
【図7】図3及び図4に示した核酸複合体の角部を構成
するのに適したDNAユニットの一例を示す構成図。
【図8】図7に示したDNAユニットの変形例を示す構
成図。
【図9】図5〜図8に示した核酸ユニットを併用するこ
とによって製造した核酸複合体の例を示す模式図。
【図10】従来の核酸複合体製造法を説明するための概
念図図。
【符号の説明】
1〜4…1本鎖DNA断片 5〜8…付着性末端 9…DNAユニット本体 10…DNAループ 11…DNA合成体 12〜15…付着性末端 16…DNA立方体 17…副反応物

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の核酸ユニットを個々の核酸ユニット
    の所定部位に設けた付着性末端による相補鎖結合機能を
    用いて相互連結してなる核酸複合体であって、前記付着
    性末端は、その全部が他の付着性末端と異なる固有の塩
    基配列を夫々有するものであることを特徴とする核酸複
    合体。
  2. 【請求項2】前記核酸ユニットの少なくとも一部は、そ
    の本体の塩基配列が他の核酸ユニットと異なるものであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の核酸複合体。
  3. 【請求項3】多数の核酸ユニットを個々の核酸ユニット
    の所定部位に設けた付着性末端による相補鎖結合機能を
    用いて相互連結させることによって核酸複合体を製造す
    る方法であって、当該製造方法は、他と異なる固有の塩
    基配列を有する付着性末端を所定部位に配設してなる核
    酸ユニットを目的とする核酸複合体の規模に応じて多種
    類調製するための工程と、用意した多種類の核酸ユニッ
    トの相互間をハイブリダイゼーション反応によって選択
    的に連結させるための工程を少なくとも含むことを特徴
    とする核酸複合体の製造方法。
  4. 【請求項4】前記多種類の核酸ユニットとして、夫々固
    有の塩基配列を有する4個の付着性末端を所定部位に配
    設した十字型核酸ユニットを用いることを特徴とする請
    求項3に記載の核酸複合体の製造方法。
  5. 【請求項5】核酸複合体の外縁部に配置すべき核酸ユニ
    ットとして、夫々固有の塩基配列を有する2個又は3個
    の付着性末端を所定部位に配設したL字型核酸ユニット
    及びT字型核酸ユニットを組み合わせて用いることを特
    徴とする請求項3又は請求項4に記載の核酸複合体の製
    造方法。
  6. 【請求項6】作製した核酸複合体に残った核酸断片の
    5'末端と3'末端をライゲーション反応によって共有結
    合させことを特徴とする請求項3〜請求項5に記載の核
    酸複合体の製造方法。
  7. 【請求項7】エキソヌクレアーゼIIIを利用した仕上処
    理により、副反応物又は未完成物を分解して除去するた
    めの工程を更に含むことを特徴とする請求項6に記載の
    核酸複合体製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532472A (ja) * 2003-05-29 2007-11-15 ニューヨーク ユニバーシティ はしご型コポリマー

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007532472A (ja) * 2003-05-29 2007-11-15 ニューヨーク ユニバーシティ はしご型コポリマー

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