JPH0717920U - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

内燃機関の冷却装置

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JPH0717920U
JPH0717920U JP5074093U JP5074093U JPH0717920U JP H0717920 U JPH0717920 U JP H0717920U JP 5074093 U JP5074093 U JP 5074093U JP 5074093 U JP5074093 U JP 5074093U JP H0717920 U JPH0717920 U JP H0717920U
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JP
Japan
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cooling water
internal combustion
combustion engine
thermostat
cooling
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Application number
JP5074093U
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English (en)
Inventor
稔夫 番場
伸広 松永
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Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 冷却水源2からウォータポンプ7により送り
出される冷却水により冷却される内燃機関本体3、4
と、そのポンプ7から送り出される冷却水により内燃機
関本体3、4に供給される流体を冷却するクーラー5、
6と、冷却水が設定温度以上の場合に放熱側出口を開く
冷却水温度の調節用サーモスタット8とを備える。その
クーラー5、6の下流に内燃機関本体3、4が配置さ
れ、その内燃機関本体3、4の下流にサーモスタット8
が配置され、そのクーラー5、6の冷却水出口とサーモ
スタット8の放熱側出口の下流とを接続する配管12が
設けられ、そのサーモスタット8とウォータポンプ7の
吸引側との間は冷却水の流れが規制または遮断される。 【効果】 クーラーを大型化することなく潤滑油の劣化
を防止し、機関出力の低下を防止し、NOx や黒煙の排
出量を低減し、コストを低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、一つのウォータポンプにより内燃機関本体だけでなく内燃機関本体 に供給される潤滑油や給気を冷却するオイルクーラやインタクーラへ冷却水を供 給する内燃機関の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に示す従来の内燃機関の冷却装置は、冷却水源となるラジエータ101と 、このラジエータ101から冷却水を送り出すウォータポンプ106と、そのウ ォータポンプ106から送り出される冷却水により冷却される内燃機関本体のシ リンダブロック104及びシリンダヘッド105と、そのウォータポンプ106 から送り出される冷却水により内燃機関本体に供給される給気を冷却するインタ クーラー103と、そのウォータポンプ106から送り出される冷却水により内 燃機関本体に供給される潤滑油を冷却するオイルクーラー102と、冷却水温度 の調節用サーモスタット107とを備える。そのオイルクーラー102の下流に 内燃機関本体が配置され、その内燃機関本体の下流にサーモスタット107が配 置され、そのインタクーラー103の冷却水出口とサーモスタット107の上流 側とを接続する配管108が設けられている。
【0003】 そのサーモスタット107に流入する冷却水温度が一定温度以下の場合はサー モスタット107のラジエータ側出口(放熱側出口)が閉鎖されると共にウォー タポンプ側出口は開かれ、冷却水はラジエータ101を通ることなく循環し、冷 却水温度が一定温度を超えるとサーモスタット107のラジエータ側出口が開か れ、冷却水はラジエータ101を介し循環し、これにより、内燃機関本体の過冷 却による出力ロスや低温腐食を防止している。
【0004】 また、図10に示す従来例では、冷却水源として減圧タンク131を用い、こ の場合、サーモスタット107の放熱側出口から排出される冷却水は還流するこ となく放水される。他は上記従来例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記構成では、オイルクーラー102およびインタクーラー103に 供給される冷却水温度が内燃機関本体に供給される冷却水温度と等しいため、内 燃機関本体の潤滑油温度および内燃機関の給気温度を充分に低下させることがで きず、潤滑油の劣化が早く、機関出力が低下し、内燃機関からの窒素酸化物(N Ox )や黒煙の排出量が増加するという問題がある。これを防止するためオイル クーラーおよびインタクーラーを大型にするとコストが増大するという問題があ る。
【0006】 本考案は、上記従来技術の問題を解決することのできる内燃機関の冷却装置を 提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、冷却水源と、この冷却水源から冷却水を送り出すウォータポンプと 、そのポンプから送り出される冷却水により冷却される内燃機関本体と、そのポ ンプから送り出される冷却水により内燃機関本体に供給される流体を冷却するク ーラーと、冷却水温度の調節用サーモスタットとを備え、そのサーモスタットは 冷却水が設定温度以上の場合に放熱側出口を開く内燃機関の冷却装置において、 その内燃機関本体の下流にサーモスタットが配置され、そのクーラーの冷却水出 口とサーモスタットの放熱側出口の下流とを接続する配管が設けられ、そのサー モスタットとウォータポンプの吸引側との間は冷却水の流れが規制または遮断さ れることを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の構成によれば、ウォータポンプから送り出される冷却水の流れには、 クーラーからサーモスタットの放熱側出口の下流に至る流れと、クーラーから内 燃機関本体を通りサーモスタットに至る流れの2系統がある。そのサーモスタッ トとウォータポンプとの間の冷却水の流れは規制または遮断されるので、クーラ ーを通過する冷却水に内燃機関本体により昇温された冷却水が合流するのを低減 し、あるいは、完全に防止することができる。これにより、クーラーの冷却水温 度を低減することができる。
【0009】
【実施例】
図1に示す第1実施例の内燃機関の冷却装置は、冷却水源となるラジエータ2 と、このラジエータ2から冷却水を送り出すウォータポンプ7と、そのウォータ ポンプ7から送り出される冷却水により冷却される内燃機関本体のシリンダブロ ック3及びシリンダヘッド4と、そのウォータポンプ7から送り出される冷却水 により内燃機関本体に供給される給気を冷却するインタクーラー6、そのウォー タポンプ6から送り出される冷却水により内燃機関本体に供給される潤滑油を冷 却するオイルクーラー5と、冷却水温度の調節用サーモスタット8とを備える。 そのオイルクーラー5の下流に内燃機関本体とインタクーラー6とが配置され、 その内燃機関本体の下流にサーモスタット8が配置され、そのインタクーラー6 の冷却水出口とサーモスタット8のラジエータ2側出口(放熱側出口)の下流と を接続する配管12が設けられている。また、そのサーモスタット8とウォータ ポンプ7の吸引側とを接続する配管9が設けられ、この配管9に固定絞り10が 設けられ、この固定絞り10によりサーモスタット8からウォータポンプ7への 冷却水の流れが絞られることで規制される。
【0010】 上記構成によれば、ウォータポンプ7から送り出される冷却水の流れには、オ イルクーラー5およびインタクーラー6からサーモスタット8の放熱側出口に至 る流れと、オイルクーラー5から内燃機関本体を通りサーモスタット8に至る流 れの2系統がある。そのサーモスタット8に流入する冷却水温度が一定温度以下 の場合はサーモスタット8のラジエータ2側出口が閉鎖されると共にウォータポ ンプ側出口は開かれ、固定絞り10の開度により定まる僅かな流量のラジエータ 2を通ることなく循環する冷却水により内燃機関本体を冷却する。冷却水温度が 一定温度を超えるとサーモスタット8のラジエータ2側出口が開かれ、ラジエー タ2を介して循環する冷却水流量が増減され、これにより、内燃機関本体の過冷 却による出力ロスや低温腐食を防止している。また、そのサーモスタット8とウ ォータポンプ7との間の冷却水流量は固定絞り10により僅かな流量とされるの で、オイルクーラー5とインタクーラー6を通過し、ラジエータ2を通過した多 量の冷却水と合流する内燃機関本体により昇温された冷却水は僅かなものとでき 、これにより、クーラー5、6を通過する冷却水は殆どがラジエータ2により常 時冷却されるので冷却水温度を低減することができる為、給気潤滑油の温度を低 減できる。
【0011】 なお、サーモスタット8とウォータポンプ7の吸引側との間を遮断してもよい が、その間に配管9を設けて内燃機関本体を通過する冷却水を冷却水温度が一定 温度以下の場合でも循環させることで、シリンダヘッド4とサーモスタット8と の間の配管14に冷却水が滞留して内燃機関本体での冷却水とサーモスタット8 での冷却水との間に温度差が生じるのを防止でき、サーモスタット8を正確な温 度で作動させることができる。この場合、固定絞り10の開度により定まるサー モスタット8とウォータポンプ7との間の冷却水流量は、その温度差が生じない 範囲で可及的に小さくするのが好ましい。なお、図2の第2実施例に示すように 、そのサーモスタット8をシリンダヘッド4の出口に直結する場合は、内燃機関 本体での冷却水とサーモスタット8での冷却水との間に温度差が殆ど生じること はないので、サーモスタット8とウォータポンプ7の吸引側との間を遮断しても サーモスタット8を正確に作動させることができる。この場合は、内燃機関の負 荷が低く冷却水温度が低いためサーモスタット8とラジエータ2との間が閉鎖さ れている状態では、内燃機関本体では冷却水が循環しないので、第1実施例に比 べ内燃機関本体温度を低負荷においても高くでき、出力ロスや低温腐食の防止効 果を大きくできる。なお、第2実施例において他は第1実施例と同様で同一部分 は同一符号で示す。
【0012】 また、第1実施例ではウォータポンプ7から送り出された冷却水は一旦全流量 がオイルクーラー5に供給され、しかる後に内燃機関本体とインタクーラー6と に分流されるためオイルクーラー5の冷却が優先されるが、図3の第3実施例で は、ウォータポンプ7から送り出された冷却水は一旦全流量がインタクーラー6 に供給され、しかる後にオイルクーラー5に供給され、内燃機関本体とサーモス タット8の放熱側出口の下流側とに分流されるためインタクーラー6の冷却が優 先される。なお、第3実施例において他は第1実施例と同様で同一部分は同一符 号で示す。また、図4の第4実施例ではウォータポンプ7から送り出された冷却 水の全流量をインタクーラー6及びオイルクーラー5に供給した後に、内燃機関 本体を通り、サーモスタット8に至る流れとサーモスタット8の放熱側出口に至 る流れの2系統がある。これによりクーラーの冷却が優先される。なお、第4実 施例において他は第1実施例と同様で同一部分は同一符号で示す。また、図5の 第5実施例に示すように、ウォータポンプ7から送り出された冷却水を分流して オイルクーラー5とインタクーラー6とに供給するようにしてもよい。なお、第 5実施例において他は第1実施例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0013】 また、上記第1実施例では冷却水源としてラジエータ2を用いたが、図6の第 6実施例に示すように、減圧タンク31を冷却水源としてしてもよく、この場合 、サーモスタット8の放熱側出口から排出される冷却水とインタクーラー6の冷 却水出口から排出される冷却水は還流することなく放水される。その減圧タンク 31は、常に冷却水が補給されて一定の水位が保たれる。なお、第6実施例にお いて他は第1実施例と同様で同一部分は同一符号で示す。
【0014】 また、上記各実施例ではインタクーラー6とオイルクーラー5の双方を備える 内燃機関に本考案を適用したが、何方か一方のクーラーを備える内燃機関にも適 用できる。
【0015】 図7の(1)は、第1実施例と図9に示した従来例における内燃機関の軸出力 に対する潤滑油温度および給気のインタクーラー出入口部温度を室温略一定下で 測定した結果を示す。これより、各クーラーに供給される冷却水温度が第1実施 例における方が従来例より低減され潤滑油及び給気の温度が低減されているのを 確認できる。図7の(2)は、第1実施例と図9に示した従来例におけるシリン ダヘッドの出口温度とウォータポンプの出口温度とを室温略一定下で測定した結 果を示す。これより、シリンダヘッドの出口温度とウォータポンプの出口温度と は第1実施例と従来例とで差が小さく従来同様に内燃機関本体の過冷却を防止で きることを確認できる。
【0016】 図8の(1)は、第6実施例と図10に示した従来例における内燃機関の軸出 力に対する潤滑油温度および給気のインタクーラー出入口部温度を室温略一定下 で測定した結果を示す。これより、各クーラーに供給される冷却水温度が第6実 施例における方が従来例より低減され潤滑油及び給気の温度が低減されているの を確認できる。図8の(2)は、第6実施例と図10に示した従来例におけるシ リンダヘッドの出口温度とウォータポンプの出口温度とを室温略一定下で測定し た結果を示す。これより、シリンダヘッドの出口温度とウォータポンプの出口温 度とは第6実施例と従来例とで差が小さく従来同様に内燃機関本体の過冷却を防 止できるのを確認できる。
【0017】
【考案の効果】
本考案によれば、クーラーを大型化することなく潤滑油の劣化を防止し、機関 出力の低下を防止し、NOx や黒煙の排出量を低減し、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例の冷却装置の構成図
【図2】本考案の第2実施例の冷却装置の構成図
【図3】本考案の第3実施例の冷却装置の構成図
【図4】本考案の第4実施例の冷却装置の構成図
【図5】本考案の第5実施例の冷却装置の構成図
【図6】本考案の第6実施例の冷却装置の構成図
【図7】本考案の第1実施例と従来例の冷却能力の比較
試験結果を示す図
【図8】本考案の第6実施例と従来例の冷却能力の比較
試験結果を示す図
【図9】従来の冷却装置の構成図
【図10】従来の冷却装置の構成図
【符号の説明】
2 ラジエータ 3 シリンダブロック 4 シリンダヘッド 5 オイルクーラー 6 インタクーラー 7 ウォータポンプ 8 サーモスタット 12 配管

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却水源と、この冷却水源から冷却水を
    送り出すウォータポンプと、そのポンプから送り出され
    る冷却水により冷却される内燃機関本体と、そのポンプ
    から送り出される冷却水により内燃機関本体に供給され
    る流体を冷却するクーラーと、冷却水温度の調節用サー
    モスタットとを備え、そのサーモスタットは冷却水が設
    定温度以上の場合に放熱側出口を開く内燃機関の冷却装
    置において、その内燃機関本体の下流にサーモスタット
    が配置され、そのクーラーの冷却水出口とサーモスタッ
    トの放熱側出口の下流とを接続する配管が設けられ、そ
    のサーモスタットとウォータポンプの吸引側との間は冷
    却水の流れが規制または遮断されることを特徴とする内
    燃機関の冷却装置。
JP5074093U 1993-08-24 1993-08-24 内燃機関の冷却装置 Pending JPH0717920U (ja)

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JP5074093U JPH0717920U (ja) 1993-08-24 1993-08-24 内燃機関の冷却装置

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JP5074093U Pending JPH0717920U (ja) 1993-08-24 1993-08-24 内燃機関の冷却装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522893A (ja) * 2003-04-11 2006-10-05 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 給気を冷やすための回路装置およびこのような回路装置を作動させるための方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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