JPH0717678B2 - セリンプロテアーゼインヒビターおよびこれを含有する医薬組成物 - Google Patents

セリンプロテアーゼインヒビターおよびこれを含有する医薬組成物

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JPH0717678B2
JPH0717678B2 JP4166079A JP16607992A JPH0717678B2 JP H0717678 B2 JPH0717678 B2 JP H0717678B2 JP 4166079 A JP4166079 A JP 4166079A JP 16607992 A JP16607992 A JP 16607992A JP H0717678 B2 JPH0717678 B2 JP H0717678B2
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inhibitor
protease inhibitor
serine
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シー. トムソン,ロバート
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サイナーゲン バイオロジカルズ,インコーポレーテッド
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精製セリンプロテアー
ゼインヒビターおよびこのプロテアーゼインヒビターを
含有する医薬組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内因性蛋白分解酵素は、侵入する生物、
抗原−抗体複合体、および生物にとってもはや必要でな
いかまたは有用でないある種の組織蛋白質を分解するの
に役立っている。正常に機能する生物において、蛋白分
解酵素は、限定された量において導かれ、そしてプロテ
アーゼインヒビターの合成を通して部分的に調節され
る。
【0003】非常に多数の天然に生成するプロテアーゼ
インヒビターは、内因性プロテアーゼを、局所的および
1時間にそれらの反応を限定することにより、制御する
のに役立っている。加えて、プロテアーゼインヒビター
は、感染剤により身体中に導かれるプロテアーゼを阻害
しうる。特に蛋白分解性攻撃および感染を受けやすい組
織、たとえば気道のそれはプロテアーゼインヒビターに
富んでいる。
【0004】プロテアーゼインヒビターは、約10%の
人血漿蛋白質からなる。少くとも8種のインヒビターが
この給源から単離されており、そして文献中に特徴づけ
られている。それらは、α2 −マクログロブリン(α2
M)、α1 −プロテアーゼインヒビター(α1 PI)、
α1 −アンチキモトリプシン(α1 Achy)、β1
アンチコラゲナーゼ(β1 AC)およびインターα−ト
リプシンインヒビター(IαI)を包含する。
【0005】プロテアーゼ/プロテアーゼインヒビター
平衡の乱れは、肺気腫、関節炎、糸球体腎炎、歯周炎、
筋萎縮症、腫瘍侵襲、および各種の他の病的状態を包含
するプロテアーゼ−介在組織破壊を導きうる。
【0006】ある種の状況、たとえば敗血症または急性
白血病のような重篤な病的過程においては、存在する遊
離蛋白分解酵素の量は、分泌細胞からの酵素の放出に起
因し増加する。加えて、あるいは他の状況において別
に、生物の減少した調節インヒビター容量はまた、プロ
テアーゼ/プロテアーゼインヒビター平衡における変更
を生じうる。そのような減少した調節インヒビター容量
の例は、α1 −プロテアーゼインヒビター欠乏であり、
それは肺気腫の発現と高度に関係している。
【0007】そのような異常な状態が存在している生物
においては、蛋白分解酵素を制御するための処置を取る
ことができなければ、生物に対する重篤な損傷が生じう
る。従って、蛋白分解酵素を制御するために、生物に対
し投与することのできるプロテアーゼインヒビターが求
められてきた。
【0008】特に薬理学的興味をひく1つのプロテアー
ゼは、白血球エラスターゼである。白血球エラスターゼ
は、細胞外に放出されるとき、結合組織および他の価値
ある蛋白質を分解する。正常に機能する生物にとって、
ある量の結合組織および他の蛋白質を分解することが必
要であるけれども、過剰量の白血球エラスターゼの存在
は、各種の病的状態、たとえば肺気腫およびリウマチ性
関節炎と結び付いてきた。白血球エラスターゼが正常よ
り大きな量において存在するとき、その効果と対抗する
ために、白血球エラスターゼに特異であるプロテアーゼ
インヒビターが求められてきた。
【0009】過去において、少くとも2種の白血球エラ
スターゼインヒビターが文献中に同定されている。Sc
hiessler等の“Acid−Stable In
hibitors of Granulocyte N
eutral Proteases in Human
Mucous Secretions:Bioche
mistry and Possible Biolo
gical Function”、in Neutra
l Proteases of HumanPolym
orphoneuclear Leucocytes、
Havemann等(編集)、Urban and S
chwarzenberg,Inc.(1978)中に
記載されている1つの蛋白質は、人間の精液血漿および
唾液から単離され、そしてN−末端アミノ酸としてチロ
シンを有する大きさ約11Kdaであると特徴づけられ
た。
【0010】この蛋白質の文献報告は、部分アミノ酸配
列のみを提供しているが、この部分配列さえもがこの蛋
白質は本発明の蛋白質から著しく異っていることを示し
ている。この蛋白質の配列の報告は、本発明の蛋白質に
ついての全アミノ酸配列データとの組合せにおいて、本
発明者等に対し、シースラー等により配列された生成物
は単一ポリペプチド鎖ではない分解された蛋白質であり
えたことを示している。
【0011】1例において人間血漿から単離される第2
の蛋白質は、α1 −プロテアーゼインヒビターと命名さ
れている。この蛋白質についての業績は、Travis
およびSalvesenによりAnnual Revi
ew of Biochemistry、52:655
〜709(1983)中に要約されている。
【0012】本発明の単一ポリペプチド鎖蛋白質と先行
技術の任意の単一ポリペプチド鎖セリンプロテアーゼイ
ンヒビターとの間の構造における著しい相違の故に、先
行技術の単一ポリペプチド鎖セリンプロテアーゼインヒ
ビターは、本発明の蛋白質と“実質的に相同”(“su
bstantially homologous”)で
はない。
【0013】トリプシンは、薬理学的立場から特に興味
深い他のプロテアーゼである。トリプシンは、各種の急
性状態、たとえば膵炎の間の、ある種の軟器官組織、た
とえば膵臓組織の分解を開始させることが知られてい
る。種々の努力が、トリプシンの作用を阻害するであろ
うことが望まれた蛋白質の使用を通して、顕著な成功な
しに、それら状態の治療に向けられてきた。そのような
努力の例は、人間膵炎の治療における外因性牛トリプシ
ンインヒビターを使用する試みである。そのような技術
は欧州において試みられてきたけれども、それらはユー
・エス・フード・アンド・ドラッグ・アドミニストレー
ション(U.S.Food and Drug Adm
inistration)によって有効とは承認されな
かった。
【0014】従って、各種の急性および慢性状態におい
て、過剰のトリプシンの中和に有効なプロテアーゼイン
ヒビターについての要求がある。上記に論述した白血球
エラスターゼインヒビターの場合における如く、トリプ
シンインヒビターは、もしもそれが精製された形におい
て、そして医薬的に有用であるのに充分な量において単
離されそして製造されうるならば、特に有用であろう。
【0015】カテプシンGは、白血球中に大量に存在す
る別のプロテアーゼである。カテプシンGは、補充経路
のそれらを包含する各種の価値ある蛋白質をインビトロ
で分解しうることが知られている。膵臓エラスターゼ
は、膵炎において役割を有しうる他のプロテアーゼであ
る。従って、それらプロテアーゼのインヒビターはま
た、強力な医薬価値のものである。
【0016】白血球エラスターゼ、トリプシン、カテプ
シンGおよび膵臓エラスターゼはセリンプロテアーゼと
して知られている1つの種類のプロテアーゼの例であ
り、これらは共通の構造および機構の要素を有してい
る。異った基質に対するそれらの活性および異ったイン
ヒビターに対するそれらの感受性は、僅か数個のアミノ
酸残基における変化からの結果と信じられる。類推によ
り、構造および機構の共通の要素をまた有する1つの種
類のセリンプロテアーゼインヒビターを予想することが
可能であり、それにおいては比較的少ないアミノ酸の変
化が異ったプロテアーゼの阻害を生じえ、そしてこの種
類の少くとも1つのものは前者の種類の各セリンプロテ
アーゼを阻害しうる。そこでこの種類のセリンプロテア
ーゼインヒビターは実質的な価値を有するものであろ
う。
【0017】
【発明の開示】本出願は、1984年12月6日に出願
された米国特許出願第678,823号の部分継続出願
である。
【0018】驚くべきことには、本発明者等は、アミノ
酸配列が単一ポリペプチド鎖セリンプロテアーゼインヒ
ビターの報告された配列から非常に異っている、耳下腺
分泌から精製された形において単離される12Kda プロ
テアーゼインヒビターを見出した。本発明のプロテアー
ゼインヒビターは、少くとも2つの活性部位を有するも
のと信じられる。1つの部位は白血球エラスターゼ阻害
性質を示し、一方第2の部位はトリプシンに対し活性を
示す。本発明者等は、本新規プロテアーゼインヒビター
の全長を正確に配列づけした。この配列は、以後により
完全に示す。
【0019】
【発明の要旨】本発明は、一般的にはプロテアーゼイン
ヒビター、そしてより特定的には、人間の多形核(PM
N)−顆粒球プロテアーゼを指向するインヒビターに関
する。特に、本発明は、人間白血球エラスターゼおよび
トリプシンを包含するセリンプロテアーゼインヒビター
の生物活性同族体に関する。
【0020】本発明の目的は、1つまたは種々のものの
組合せのセリンプロテアーゼに対し活性である精製され
た形のプロテアーゼインヒビターを提供することにあ
る。本発明の付加的目的は、そのようなプロテアーゼイ
ンヒビターのアミノ酸配列の決定である。本発明の更に
他の目的は、白血球エラスターゼおよび他のセリンプロ
テアーゼに対し活性を発揮する医薬製剤として価値のあ
る精製された形のプロテアーゼインヒビターを提供する
ことを包含する。更に、高められたあるいは等価の性質
を有するそのようなプロテアーゼインヒビターの生物活
性同族体の同定はまた、本発明の目的の1つである。
【0021】これらの目的を達成するため、そして本発
明の目的に従い、セリンプロテアーゼ、特にエラスター
ゼ、たとえば白血球エラスターゼに対し阻害活性を示す
プロテアーゼインヒビターが開示される。好ましいイン
ヒビターは、耳下腺分泌から精製された形で単離され
た。本プロテアーゼインヒビターは、完全に変性された
後に、ジスルファイド結合を形成または再形成する能力
を有し、そして生化学的刺激の不存在において所望のセ
リンプロテアーゼ阻害活性の発現をなしうる活性三次元
構造を構成または再構成するのに必要である適当な非共
有相互反応を受ける。
【0022】本発明の好ましいインヒビターは、セリン
プロテアーゼインヒビター活性を示す少くとも1つの活
性部位を有する精製された単一ポリペプチド鎖蛋白質で
あり、そして耳下腺分泌から単離される天然セリンプロ
テアーゼインヒビターと実質的に一致する。好ましく
は、活性部位において示されるセリンプロテアーゼイン
ヒビター活性は、耳下腺分泌から単離される天然インヒ
ビターのそれと生物学的に等価である。
【0023】本発明の特に好ましいインヒビターは、次
のアミノ酸配列を有する:
【化3】 式中、R1 はセリンまたはプロリンからなる群から選択
され、R7 はアラニンまたはプロリンからなる群から選
択され、R2 、R3 、R8 およびR9 は、同一または異
なってメチオニン、バリン、アラニン、フェニルアラニ
ン、チロシン、トリプトファン、リジン、グリシン、ロ
イシンまたはアルギニンからなる群から選択され、なら
びにR4 、R5 およびR6 は、メチオニンまたはバリン
からなる群から選択される、ただしR1 がセリンであ
り、R2 がアルギニンであり、R3、R4 、R5 および
6 がメチオニンであり、R7 がアラニンであり、そし
てR 8 およびR9 がロイシンである場合を除く。
【0024】上記略語により示されるアミノ酸について
は、好ましい態様の記述において説明する。本発明のプ
ロテアーゼインヒビターの生物学的に活性な改善された
同族体は、インヒビターアミノ酸配列において各種の他
のアミノ酸を置換することにより得ることができる。付
加的に、目的を達成するためおよび本発明の目的に従
い、活性成分、本発明に従うプロテアーゼインヒビター
またはここに示したその生理学的に活性な同族体の少く
とも1つを含有する医薬組成物が開示される。
【0025】
【好ましい態様の記述】後記の実施例と一緒で、本発明
の原理を説明するのに役立つ論述を、本発明の目下好ま
しい態様について、ここで詳細に行う。上記に示した如
く、本発明は、精製された形において単離されたプロテ
アーゼインヒビターに関する。好ましくは、本発明のセ
リンプロテアーゼインヒビターは、人間の耳下腺分泌か
ら単離される天然セリンプロテアーゼインヒビターと実
質的に均一であり、そして最も好ましくは生物学的に等
価である単一ポリペプチド鎖蛋白質である。明細書およ
び請求の範囲を通して使用される“生物学的に等価”
(“biologically equivalen
t”)の用語は、本発明の組成物が天然プロテアーゼイ
ンヒビターと同じ程度である必要はないが同じ型のプロ
テアーゼ誘導組織損傷を阻害しうることを意味する。
【0026】明細書および請求の範囲を通して使用され
る“実質的に相同”(“substantially
homologous”)の用語は、先に報告された単
一ポリペプチド鎖セリンプロテアーゼインヒビター蛋白
質により示される相同性以上の天然耳下腺インヒビター
に対する相同性(homology)の程度を意味す
る。好ましくは、この相同性の程度は、40%以上、最
も好ましくは50%以上であって、蛋白質の特に好まし
い群は、天然耳下腺インヒビターに対し60%以上の相
同性を有する。上記のパーセント相同性は、2つの配列
のより大きなもの中にもまた見出されうる2つの配列の
より小さなもの中にみいだされる成分のパーセントとし
て計算され、成分は4つの隣接するアミノ酸の配列とし
て理解される。
【0027】本発明のプロテアーゼインヒビターは、熱
および酸による変性に著しく抵抗性あり、そしてキモト
リプシン、マウス下顎プロテアーゼおよびクロストリパ
インを包含する多くの蛋白分解酵素にさらしたとき、活
性の損失に抵抗する。それらインヒビターはまた、必要
なジサルファイド結合を形成する能力を有し、そして生
化学的刺激の不存在においてセリンプロテアーゼインヒ
ビター活性を表現しうる活性三次元構造を構成するため
に適当な非共有相互反応をうけ、あるいはもしもジサル
ファイド結合が破壊されそして非共有相互反応が崩壊し
ているならば、生化学的刺激の不存在においてそのよう
な活性第三次元構造を再獲得するためにそのような結合
および相互反応を再形成する能力を有する。
【0028】本発明の好ましいプロテアーゼインヒビタ
ーは耳下腺分泌中に発見され、そして初めて精製された
形で単離された。本発明の目的のために、“純粋形”
(“pure form”)、あるいは“精製された
形”(“purified form”)の用語が、こ
こに開示されているプロテアーゼインヒビターに関して
使用されるとき、セリンプロテアーゼインヒビター蛋白
質ではない他の蛋白質を実質的に含んでいないことを意
味する。好ましく、本発明のプロテアーゼインヒビター
は少くとも90%の純度、そして好ましく95%の純度
を有する。
【0029】本発明の好ましい形においては、耳下腺分
泌は、人間から得られる。しかしながら、他の哺乳動物
給源から得られる耳下腺分泌が本発明のそれと等価の活
性のプロテアーゼインヒビターの製造において有用であ
ろうことは予測される。
【0030】本発明のプロテアーゼインヒビターは、 (a)哺乳動物の耳下腺分泌物を採取し; (b)分泌中の蛋白性物質を分画することにより耳下腺
分泌からインヒビターを単離し; (c)セリンプロテアーゼインヒビター活性、好ましく
は白血球エラスターゼインヒビター活性を有する画分を
同定し; (d)セリンプロテアーゼインヒビター活性を示す画分
を濃縮することからなる方法により耳下腺分泌から純粋
形で単離しうる。
【0031】この方法において、哺乳動物耳下腺分泌
は、任意の公知手段により採取しうる。それらは、イン
ヒビターを実質的に変形させる酵素を含有しうる他の口
中液体の採取される検体中への導入を防止するために耳
下腺導管に取り付けられる吸引装置の使用を通して採取
するのが好ましい。
【0032】好ましい態様においては、耳下腺分泌中に
存在する蛋白性物質は、各種濃度の塩溶液の存在におい
てカチオン交換物質と結合するその能力に従う物質の分
離により分画される。本発明のプロテアーゼインヒビタ
ーは、クロマトグラフィカラム中に存在する強カチオン
交換物質から、0.005Mから1.0Mまでの濃度範
囲、そしてより特定的には0.4Mから0.8Mまでの
濃度範囲内の塩化ナトリウム溶出の画分により溶出しう
る。しかしながら、特定のカチオン交換カラムの性質に
依存し、他の塩溶液濃度が、プロテアーゼインヒビター
を溶出するために必要でありうる。
【0033】かく得られた画分は、セリンプロテアーゼ
インヒビター、好ましくは白血球エラスターゼインヒビ
ター活性の存在につきスクリーニングされる。好ましく
は、これは画分を既知濃度のプロテアーゼ、好ましくは
白血球エラスターゼと混合し、そして残留活性酵素を分
光光度計で観察される如きメトキシサクシニルAla−
Ala−Pro−Val p−ニトロアニリドを加水分
解するその能力を検定することにより遂行される。同定
された画分の蛋白性物質は、ついで大きさに従い、好ま
しくはゲル濾過により分離される。もしもゲル濾過分離
が使用されるならば、好ましい溶出液は、0.5M塩化
ナトリウム溶液である。そのような活性を示す画分は、
ついでプロテアーゼインヒビターの精製されそして濃縮
された形を得るために、たとえば限外濾過のような手段
により濃縮される。
【0034】上記方法により単離されるプロテアーゼイ
ンヒビターは、一般的に、セリンプロテアーゼ、たとえ
ば白血球エラスターゼに関係して理論当量的活性を示
す。理論当量的活性は、プロテアーゼインヒビターの各
分子が1分子の白血球エラスターゼと反応し、そしてそ
れによって活性を著しく減少させることを意味する。イ
ンヒビターおよび白血球エラスターゼが10-8Mもしく
はそれより大きな濃度で存在する本発明の好ましいイン
ヒビターの溶液において、そのようなインヒビターは、
白血球エラスターゼの等価分子量の少くとも90%と反
応しうる。
【0035】上記の如く、本発明者等は、セリンプロテ
アーゼインヒビターを、耳下腺分泌から、従来得られて
いない精製された形で単離することに成功した。この酵
素の精製された形における単離は、インヒビターの正し
い配列決定のため、ならびにプロテアーゼインヒビター
およびその同族体を含有する医薬組成物を開発するため
の必須工程であった。
【0036】ポリペプチド中のアミノ酸残基は、下記の
略語でそれぞれ示す。 アミノ酸 略 語 アラニン Ala バリン Val ロイシン Leu イソロイシン Ile プロリン Pro フェニルアラニン Phe トリプトファン Trp メチオニン Met グリシン Gly セリン Ser スレオニン Thr システイン Cys チロシン Tyr アスパラギン Asn グルタミン Gln アスパラギン酸 Asp グルタミン酸 Glu リジン Lys アルギニン Arg ヒスチジン His
【0037】これらのプロテアーゼインヒビターは、1
つ以上の明確な領域を有することが見出された。1つ以
上の明確な領域は、蛋白質が各種酵素に対し機能的であ
る複数の活性部位を有することを意味する。それら部位
の存在および位置は、プロテアーゼインヒビターの少く
とも2つの部分の間に実質的相同性の発見により決定さ
れた。明確な領域の存在は、本プロテアーゼインヒビタ
ーに、白血球エラスターゼおよびトリプシンの両者を包
含する各種のセリンプロテアーゼを阻害する能力を付与
するものと信じられる。
【0038】これらプロテアーゼインヒビターの明確な
領域の複数性に起因して、プロテアーゼインヒビター
は、各種の他の活性部位が付加性質を有するプロテアー
ゼインヒビターを創製するために構成されうる骨格とし
て役立ちうることが更に認められた。本発明の好ましい
態様は、白血球エラスターゼ、カテプシンGおよびトリ
プシンを阻害するプロテアーゼインヒビターである。こ
れらの酵素はすべて、共通の機構および多くの構造特徴
を分けあうセリンプロテアーゼとして知られているプロ
テアーゼの1つの種類のものである。
【0039】本発明のプロテアーゼインヒビター上の数
個のアミノ酸側鎖の改変を通して、インヒビターの多様
性が創製されるものと信じられ、各々は全種類のセリン
プロテアーゼの少くとも1つのものを阻害しうる。更
に、そのような側鎖変形は、上記のセリン蛋白質の種類
の特定のものに関して改善された阻害性質を有する複数
個のインヒビターを生成させることが期待できる。
【0040】これらの目標を達成するために必要とされ
るアミノ酸側鎖変化は、インヒビターの重要な機能部分
がX線結晶学を通して説明されてきた本発明の好ましい
インヒビターと他のセリンプロテアーゼインヒビターと
の間の構造類似性のある種の要素により示唆される。構
造類似性のそれら要素は、上記の本発明の好ましいセリ
ンプロテアーゼインヒビターのアミノ酸17から29ま
で、およびアミノ酸70から83までを包含する。トリ
プシン様セリンプロテアーゼに向けての、量または質の
いずれかにおけるインヒビター活性を改善することを示
唆する変化は、20位のアミノ酸におけるArgからL
ysへの、72位または74位のアミノ酸におけるLe
uからLysまたはArgへの、および73位のアミノ
酸のMetからLysまたはArgへの1つもしくはそ
れ以上の変化を包含する。
【0041】キモトリプシン様のセリンプロテアーゼに
向けての、量または質のいずれかにおけるインヒビター
活性を改善することを示唆する変化は、20位のアミノ
酸におけるArg、Phe、TyrまたはTrpへの7
2位または74位のアミノ酸におけるLeuからPh
e、TyrまたはTrpへのおよび73位のアミノ酸に
おけるMetからPhe、TyrまたはTrpへの1つ
もしくはそれ以上の変化を包含する。膵臓エラスターゼ
様セリンプロテアーゼに向けての、量または質のいずれ
かにおけるインヒビター活性を改善することを示唆する
変化は、20位のアミノ酸におけるArgからAlaへ
の、72位または74位のアミノ酸におけるLeuから
Alaへの、および73位のアミノ酸におけるMetか
らAlaへの1つもしくはそれ以上の変化を包含する。
【0042】本発明の実施において、本蛋白質に対し新
しいプロテアーゼ阻害性質を賦与するためのアミノ酸配
列の変更は、白血球エラスターゼに向けて、またはトリ
プシンに向けてのインヒビター活性を破壊しうることを
心に留めなければならない。そのような効果は、本発明
に従い定常的実験により決定しうる。
【0043】更に、上記に示した如き別個のアミノ酸、
またはアミノ酸の別個の配列の置換は、本プロテアーゼ
インヒビターの白血球エラスターゼ阻害性質またはトリ
プシン阻害性質のいずれかを高めることが意図され、一
方高められていない領域の若干の活性を殺す。実際に、
インヒビター蛋白質の任意の領域の活性は適当なアミノ
酸置換により完全に不活性化しえ、それにより蛋白質が
正常に活性である酵素の1つもしくは若干のサブセット
に特異のインヒビター蛋白質を創製する。たとえば、2
0位のArgのGlyへの置き換えはトリプシン阻害領
域を不活性化し、一方73位のMet、あるいは72ま
たは74位のLeuのGlyへの置き換えは、白血球阻
害領域を不活性化する。領域はまた分離蛋白質に分離し
え、その各々は所望の阻害機能を保持する。本請求の範
囲は、それら手段により導かれる他のインヒビターに拡
張される。
【0044】上記アミノ酸配列は好ましいものであり、
そして上記に列挙した特徴を有する白血球エラスターゼ
インヒビターを生成するけれども、本発明はまた、医薬
的立場からまた望ましいものである白血球エラスターゼ
阻害活性を包含する特徴を示すこのインヒビターのある
種の同族体を提供する。従って、そのような同族体はま
た、本発明の好ましい組成物である。特に、もしもアミ
ノ酸メチオニンがアミノ酸バリンに置換されたならば、
生成したインヒビターは、酸化的不活性化に対し改善さ
れた抵抗性を示し、従って改善された白血球エラスター
ゼおよびカテプシンGインヒビター性質を示す。同様の
変化はタバコタールによる不活性化に対するインヒビタ
ーの抵抗性を改善するためになされうる。
【0045】追加置換は、特許請求されたプロテアーゼ
インヒビターの他の各種性質を高めえ、そして生成蛋白
質を蛋白分解酵素インヒビターとしてより有用なものと
するのに役立ちうる、本発明の実施を通して、この技術
分野において通常の熟練度の者には明らかとなるであろ
うことが可能である。そのような更に他の置換は本発明
の範囲内にあることが意図される。
【0046】更に、蛋白質のアミノ酸配列における僅か
な変化は、たとえそれらが蛋白質の機能を高めないとし
ても、著しく減少した活性を有しない同族体を創製する
ことが、この技術分野において熟練している者により認
識される。従って、配列が上記に示した好ましい配列の
それから僅かの変化を含有する上記に論述したプロテア
ーゼインヒビターの同族体は、本発明の範囲内に包含さ
れることが意図される。特に、C−およびN−末端にお
けるアミノ酸配列の僅かな変更は、開示されたプロテア
ーゼインヒビターの活性を顕著には変化しないであろう
と信じられる。特に、C−またはN−末端における環化
アミノ酸たとえばプロリンでの置換は、所望のセリンプ
ロテアーゼ阻害活性を有するプロテアーゼインヒビター
を生成すると信じられる。また、C−またはN−末端に
おける変更を有し、その変更が同族体のセリンプロテア
ーゼインヒビター性質を破壊しない開示されたプロテア
ーゼインヒビターの同族体は、本発明の範囲内に包含さ
れる。
【0047】本プロテアーゼインヒビターのC−または
N−末端に対するポリペプチド鎖の付加は、本発明の範
囲内にあることがまた意図される。特に、ポリペプチド
鎖は、蛋白融合技術を通していずれかの末端に結合しう
る。それらの追加ポリペプチドは、本プロテアーゼイン
ヒビターの薬学的有効性を高めるのに役立ちうる。たと
えば、ポリペプチドは、他の蛋白質との融合により、粘
膜に固定されうるようになって、プロテアーゼインヒビ
ターが特定部位、たとえば肺に留ることを生じるように
なしうる。
【0048】これら同族体において、アミノ酸配列の変
化は、プロテアーゼインヒビターが投与される生物にお
いて悪い免疫応答を生じさせるようなものであってはな
らない。生物学的分子が悪い免疫応答を生じさせるかど
うかを決定する方法は、この技術分野において通常の熟
練度の者には知られている。
【0049】上記の置き換えは、各種の方法により行い
うる。たとえば、リコンビナントDNA法によりインヒ
ビターを導くために使用される一般的指示を、宿主微生
物が所望の同族体の合成を生じるように変更しうる。そ
のようなリコンビナント法は、1984年12月6日に
出願された、Recombinant Methods
for Isolation 0f Serine
Protease Inbivitors and D
NA Sequences Useful for S
ameと題するPradip K.Bandyopad
hyay等の米国特許出願第678,822号、および
それと同日に出願されたRecombinant Me
thods for Isolation of Se
rineProtease Inhibitors a
nd DNA Sequences Useful f
or Sameと題するPradip K.Bandy
opadhyay等の米国特許出願第678,823号
中に示されている。蛋白質同族体を生化学的に合成する
他の方法は、この技術分野において通常の熟練度の者に
は知られており、そしてそれらおよび他の同族体の創製
のために、本発明の範囲内に包含することが意図されて
いる。
【0050】本発明のプロテアーゼインヒビターおよび
その同族体は、セリンプロテアーゼインヒビター活性、
特に白血球エラスターゼインヒビター活性を所有する医
薬製品の形において、人間および動物用途を意図され
る。活性成分少くとも1つ、本セリンプロテアーゼイン
ヒビター1つを含有する医薬製剤はまた、意図される投
薬形に依存し、適当な医薬的に受容しうる担体、希釈
剤、充填剤、結合剤および他の賦形薬を含有することが
期待される。
【0051】経口投与のためには、工程は、消化管中に
おける活性蛋白質の分解を防止するようになされなけれ
ばならない。腸溶被覆投薬形が、経口投与に適当な1つ
の形として意図される。もしも経口投与が選択されるな
らば、製剤は、水、または塩溶液、または他の医薬的に
受容しうる懸濁化剤を含有しうる。一般的に、非経口投
与が意図される製剤は、全製剤を体液と等張にするのに
充分な濃度における塩化ナトリウムを含有するのが好ま
しい。
【0052】本発明のセリンプロテアーゼインヒビタ
ー、特に白血球エラスターゼインヒビター蛋白質を含有
する医薬製剤は、局所化酵素不均衡の治療のために、注
射または局所適用により局所的に投与されうることがま
た意図される。本インヒビター、特に白血球エラスター
ゼインヒビターはまた、特に肺気腫の治療における如く
肺に適用するとき、エアロゾルとして投与しうる。それ
らの場合、適当な担体、希釈剤およびプロペラントが使
用される。
【0053】投与されるプロテアーゼインヒビターの量
は、各投薬状態において、生物中に存在する過剰の蛋白
分解酵素の量に依存する。適当な用量を決定するために
は、存在する蛋白分解酵素の過剰量を定量し、そして投
与される特定の種のプロテアーゼインヒビターまたはそ
れらの混合物の活性に基き、過剰の蛋白分解酵素を中和
するのに必要なプロテアーゼインヒビターの総量を決定
しうる。そのような決定は免疫学的障害の治療における
治療用量の決定において、この技術分野において通常の
熟練度の者により定常的になされ、そして特に標準検定
およびここに開示された検定の知識の下に、彼等により
過度の実験なしに定常的に遂行される課業の範囲内にあ
る。しかしながら、本発明のプロテアーゼインヒビター
の大過剰量は、過剰の蛋白分解酵素を有する生物に投与
するとき、毒性でなくまたは悪い反応を生じないと信じ
られることは認識されるべきである。最適量に比し少な
い量よりはむしろプロテアーゼインヒビターの最適量の
過剰における量を使用するのが好ましい。
【0054】特定の問題または環境に対する本発明の教
示の適用は、ここに含まれる教示の知識の下に、この技
術分野において通常の知識を有する者の能力の範囲内に
あることは理解されるべきである。
【0055】
【実施例】以下の実施例は本発明に係る生成物の例、な
らびにそれらの単離および製造のための例示的方法を示
すものである。
【0056】例1 耳下腺分泌からの人間白血球エラスターゼインヒビター
の精製 耳下腺分泌を、志願者から、耳下腺導管の出口に付した
吸引器具で採取した。分泌は、酢っぱいキャンデーをし
ゃぶることにより刺激した。2〜3リットルの集めた耳
下腺分泌を、水酸化ナトリウムで pH6.0にもってい
き、そして遠心分離して、沈澱を除去した。上澄液を
0.05M酢酸ナトリウム、 pH6.0およ0.005
M塩化ナトリウムで平衡化したSPセファデックス(S
EPHADEX:登録商標)C50の2.5×40.0
cmカラムに適用した。カラムを0.005から1Mまで
の塩化ナトリウムの線状グラジエントで溶出した。得ら
れた画分を、インヒビターの存在につき免疫検定により
試験した。
【0057】活性のピークに相当する画分は、0.6M
付近で得られたものであった。それら画分をアミコン
(AMICON:登録商標)UM2フィルターに通す限
外濾過により3mlに濃縮し、そして濃縮物を0.05M
トリス、 pH7.4および0.5M塩化ナトリウムで平
衡化したセファデックスG50の1.6×100cmカラ
ムに適用した。カラムをついでこのバッファーで溶出
し、そして画分を免疫検定により試験した。活性画分を
貯蔵し、そして上記の如く限外濾過により濃縮した。2
〜4mgのインヒビターが回収され、これは実質的に10
0%活性であった。
【0058】例2 化膿性気管支粘膜から人間白血球エラスターゼインヒビ
ターの精製 気管支粘液を、小吸気疾患の病院患者から採取し、そし
て貯蔵した。貯蔵物を凍結し、そして凍結乾燥した。凍
結乾燥粉末を5%過塩素酸の冷溶液に懸濁し、そしてこ
の混合物を2時間激しく撹拌し、そして4M水酸化カリ
ウムの添加により中和した。混合物を、0℃において1
2,000gで30分間遠心分離して、不溶物を除去し
た。
【0059】この蛋白質の粗溶液を、100,000ダ
ルトンより大きい、そして10,000ダルトンより小
さい分子量のすべての物質を除去するように設計された
膜に通す限外濾過により分画した。第1工程中におい
て、溶液は、薄チャンネル限外濾過装置中のアミコンX
M 100A膜に再循環した。膜を通した物質を、つい
でMX 100A膜をYM 10に置換した同じ装置に
通した。物質は、ミニタン(MINITAN:登録商
標)装置中におけるミリポア(MILLIPORE:登
録商標)100K膜上の最初の再循環により分画するこ
とがまた可能であった。この場合、フィルターを通過す
る物質は、ついで10K膜を有する同じ装置に通した。
両方の場合において、膜により保持された物質は、引続
く処理のために回収された。
【0060】限外濾液を、逆相高圧液体クロマトグラフ
ィ(HPLC)カラム上、クロマトグラフィに付した。
蛋白質総量約20mgおよびインヒビター約0.6mgを含
有する約1mlを、RP8カラム(Synchrom I
nc.製、Linden,Indiana)上に、1分
当たり1mlの流速でのせた。蛋白質を、水中のトリフル
オロ酢酸の0.05%溶液、ついでアセトニトリル中の
0.05%トリフルオロ酢酸(TFA)の0%溶液から
50%溶液までの線状グラジエントで溶出した。画分を
採取し、そして既知量のキモトリプシンと混合し、引続
いて上記標準方法を使用して残留活性キモトリプシンを
決定することにより、プロテアーゼインヒビター活性に
つき検定した。活性物質は、25%および30%アセト
ニトリル溶液の間で溶出した。それら画分を、更に処理
するために貯蔵した。
【0061】RP8カラムからの集めた画分を凍結乾燥
し、そして、0.05Mリン酸ナトリウム、 pH6.0
に溶かし、そして同じバッファーで平衡化したブラウン
リーCX300カチオン交換カラムに適用した。カラム
を0から100%までの0.5Mリン酸ナトリウム、 p
H6.0の線状グラジエントで溶出した。活性画分を、
それらのキモトリプシンを阻害する能力につき、再び検
出した。0.24M、0.26Mおよび0.28Mホス
フェートで溶出する3つの活性ピークを検出した。活性
物質の3つの貯蔵物を作り、そしてそれらを凍結して貯
蔵するのに先立ち、YM 10膜を有するアミコン装置
中で脱塩および濃縮した。
【0062】各画分の活性をキモトリプシンに対する検
定により決定し、そして蛋白質濃度はプラッドフォード
検定法(Bradford assay)[Analy
tical Biochem.,72:248(197
6)]により決定した。各画分は、例1の耳下腺分泌か
ら精製されたインヒビターにつき観察されたそれの約8
0%であるキモトリプシンに対する活性を有した。
【0063】例3 耳下腺分泌から単離された白血球エラスターゼインヒビ
ターのアミノ酸配列の決定 天然インヒビターを、標準方法により還元およびカルボ
キシメチル化した。インヒビター1.0mg(80n m
ol)を、ジチオスレイトール1.32molおよびト
リスバッファー、 pH8.0を含有する0.1Mトリス
HCl、 pH8.0中の6Mグアニジウム塩酸塩溶液6
00リットル中に溶かした。37℃で一時間後に、(2
3H)ヨウド酢酸3.32n molを加え、そして
インキュベーションを37℃で更に一時間継続した。ジ
チオスレイトール0.66nmol、そして37℃で一
時間インキュベート後に、別の(2− 3H)ヨウド酢酸
1.36n molを加えた。
【0064】37℃で一時間インキュベートの後、反応
混合物を、0.1M塩化ナトリウムを含有するトリスバ
ッファー、 pH8.0に対し広範に透析した。生成した
溶液をシンクロムRP8 HPLCカラムに適用し、そ
して生成物を水中の0.05%TFA、ついでアセトニ
トリル中の0.05%TFAの線状グラジエントで、カ
ラムから溶出した。還元されたカルボキシメチル化蛋白
質は、215および280nmにおける吸収、ならびに
それら画分の( 3H)含量により決定される如く、22
%のアセトニトリル溶液において溶出した。この物質
を、次の使用のために真空下に乾燥した。
【0065】還元されたカルボキシメチル化蛋白質は、
アミノ酸配列の残基1から41までの同定を生じる自動
エドマン分解により配列づけした。それらは次の如くで
ある:
【化4】
【0066】還元されたカルボキシメチル化蛋白質を、
マウス下顎プロテアーゼでの消化に付し、そして生成し
たペプチドをシンクロムRP8カラム上、上記と同じ溶
液およびグラジエントを使用する逆相HPLCにより分
離した。20%アセトニトリル溶液で溶出するそれらペ
プチドの1つを自動化エドマン分解により配列づけし、
そして次の結果を得た:
【化5】
【0067】この同じペプチドを、キモトリプシンでの
消化に付して2つの新しいペプチドを得、それを再び上
記に示した如くシンクロムRP8カラム上の逆相HPL
Cにより分離した。17%MeCNアセトニトリルで溶
出するそれらの1つを自動化エドマン分解により配列づ
けし、そして次の配列を得た:
【化6】
【0068】還元されたカルボキシメチル化蛋白質を、
Lys−Cプロテアーゼで消化し、そして生成したペプ
チドをシンクロムRP8カラム上の逆相HPLCにより
分離した。13%および15%アセトニトリルの間で溶
出する( 3H)含有物質のピークをエドマン分解に付
し、それは次の配列を与えた。
【化7】
【0069】還元されたカルボキシメチル化インヒビタ
ーのマウス下顎プロテアーゼ消化から得られ、そして2
6%および28%アセトニトリルの間で溶出するペプチ
ドを自動化エドマン分解により配列づけし、そして次の
配列を得た:
【化8】
【0070】還元されたカルボキシメチル化インヒビタ
ーをV8プロテアーゼでの消化に付し、そしてペプチド
をシンクロムRP8カラム上の逆相HPLCにより分離
した。19%アセトニトリルで溶出するペプチドを自動
化エドマン分解により配列づけし、そして次の配列を得
た:
【化9】
【0071】還元されたカルボキシメチル化インヒビタ
ーの下顎プロテアーゼ消化から生成し、そしてシンクロ
ムRP8カラムから26%および28%アセトニトリル
の間で溶出するペプチドを、更にトリプシンで消化し
た。生成したペプチドを同じカラム上の逆相HPLCに
より分離し、9%アセトニトリルで溶出するペプチドを
手操作エドマン分解により配列づけして、次の配列を得
た。
【化10】
【0072】同じ組成および配列のペプチドは、蛋白質
のLys−Cプロテアーゼ消化から単離しうる。このペ
プチドは、シンクロムRP8カラムから8および10%
アセトニトリルの間で溶出する。
【0073】還元されたカルボキシメチル化蛋白質を6
M塩酸中で加熱することにより加水分解し、そしてSD
S−ポリアクリルアミドゲル電気泳動からの分子量約1
4,000に基くその構成アミノ酸は次のものであると
決定された: Ala 3.5 Arg 5.8 Asp 8.5 Cys 15.7 Glu 5.2 Gly 10.6 His 0.0 Ile 1.0 Leu 5.0 Lys 16.2 Met 4.0 Phe 2.1 Pro 14.8 Ser 3.7 Thr 2.4 Tyr 2.1 Val 4.7
【0074】上記データは、還元されたカルボキシメチ
ル化インヒビターから得られる1組の重なり合うペプチ
ドを限定することが決定された。従って、本インヒビタ
ーの全配列は次の如くである:
【化11】
【0075】この蛋白質の塩酸加水分解物から予測され
たアミノ酸組成は、次の如くである: Ala 3 Arg 5 Asp 9 Cys 16 Gly 9 Glu 7 His 0 Ile 1 Leu 5 Lys 15 Met 4 Phe 2 Pro 13 Ser 6 Thr 4 Tyr 2 Trp 1 Val 5 更に、Cys残基のすべてはお互いに結合してジスルフ
ァイド結合を形成するものと信じられる。
【0076】例4 気管支粘膜からのエラスターゼインヒビターの、耳下腺
からのそれとの同定 ブラウンリーCX300カラムから0.28Mホスフェ
ートで溶出されるインヒビターは、次の如く特徴づけら
れた: (a)インヒビターの検体を、標準条件下に、6M塩酸
中で加熱することにより加水分解した。本インヒビター
のアミノ酸組成は、 Ala 3.8 Arg 5.0 Asp 8.8 Gly 11.3 Glu 6.3 His 0 Ile 1.3 Leu 5.0 Lys 13.8 Met 3.8 Phe 2.5 Pro 12.5 Ser 6.3 Thr 3.8 Tyr 1.3 Val 5.0 である。これは、耳下腺からのインヒビターのアミノ酸
組成、あるいは上記配列から計算されるそれと著しくは
相違していない。
【0077】(b)インヒビターを、耳下腺からのイン
ヒビターにつき上に記した条件下に還元し、そしてカル
ボキシメチル化した。この蛋白質をついでマウス下顎プ
ロテアーゼで消化し、そして生成物をシンクロムRP8
カラム上の逆相HPLCにより分析した。消化パターン
は、ピークが耳下腺インヒビターの異った検体間でさえ
も溶出位置において異っている31および35%アセト
ニトリルの間で溶出するピークの形状を除いて、同時に
操作した耳下腺からの還元されたカルボキシメチル化イ
ンヒビターのそれと区別できないようにみえる。これは
多分、単一ペプチドの化学的変形から生じる。
【0078】(c)本インヒビターを自動化エドマン分
解に付し、そして第1の14アミノ酸について次のアミ
ノ酸配列を得た:
【化12】 そのX、YおよびZは、同定するには低すぎる水準で回
収されるアミノ酸である。気管支粘液から単離されたイ
ンヒビターと耳下腺分泌から単離されたそれとの間の強
い類似製は、それら2つの蛋白質の間の相違についてど
のような証拠も不存在であることと一緒で、それらが同
一かほぼ同一であることを示す。
【0079】例5 それを白血球エラスターゼのインヒビターとして臨床使
用に適当なものとするインヒビターの特徴の同定 (a)例1の耳下腺インヒビターの溶液 pH8.0バッ
ファーおよび人間血清アルブミンの存在において白血球
エラスターゼの溶液に加え、そして残留遊離酵素を、メ
トキシサクシニル−Ala−Ala−Pro−Val
p−ニトロアニリドを加水分解するその能力を検定する
ことにより決定した。データーは、1インヒビターが1
酵素を不活性化し、そして酵素−インヒビター複合体の
解離定数が5×10-10 Mである酵素−インヒビター相
互反応の標準モデルに適合する。
【0080】同様の実験において、いくつかの他の人間
プロテアーゼを阻害する本インヒビターの能力を決定し
た。それらの解離定数を下記表に示す。
【表1】 25℃および pH7.8における 例1のインヒビターとの複合体の セリンプロテアーゼ 解離定数 人間白血球エラスターゼ 5×10-10 M 人間カテプシンG 1.5×10-8M 人間トリプシン 1.5×10-9M 人間キモトリプシン 1.5×10-10 M 人間膵臓エラスターゼ 2×10-8
【0081】(b)0.2MトリスHCl、 pH7.8
中の耳下腺の溶液を栓つきチューブ中で70℃に加熱
し、そして検体を各時間に検定のために採取した。結果
は、インヒビターが大略第1次カイネチックスで活性を
失い、そして約10時間の半減期を有することを示し
た。この安定性の程度は、溶液中の蛋白質につき例外的
であり、そしてエラスターゼインヒビターとしての臨床
使用のための蛋白質の製剤において、顕著な利点を構成
する。
【0082】(c)70%のギ酸中の本インヒビターの
溶液を37℃で40時間維持し、そして検定したとき、
そのもとの活性の少くとも80%を維持することが認め
られた。 (d)本インヒビターの溶液を、マウス下顎プロテアー
ゼ、クロストリパインおよびサーモリシンで処理した。
後者酵素のみが、37℃において3時間で、阻害活性の
著しい損失を生じた。この酵素により分解に対する抵抗
性は、それが化膿性気管支粘液中に存在しうる型の他の
酵素に対するインヒビターの一般的抵抗性を支持するの
で、インビボにおける白血球エラスターゼインヒビター
としてのこの蛋白質の使用において著しい利点を構成す
る。
【0083】(e)すべての限定された小僧を失った他
の蛋白質との類似性により予測して、6Mグアニジウム
塩酸塩および30mMジチオスレイトール中の本インヒ
ビターの溶液は、酸化グルタチオンを使用したジチオス
レイトールの10倍過剰において加え、そして溶液を2
5mMトリスHCl、 pH9.0で10倍希釈したと
き、その天然の阻害活性の少くとも90%が回収され
た。この結果は、本蛋白質の活性構造がポリペプチド鎖
の安定な構造であることを示す。結果は更に、本蛋白質
が各種の苛酷な処理下に活性を保ち、そして活性を破壊
する若干の条件下においてさえも、それら条件が逆転さ
れたとき活性を回復する能力を保持しうることを意味す
る。
【0084】この技術分野において熟練している者に
は、各種の変形および変化が本発明の方法および生成物
に対しなしうることは明らかであろう。従って、本発明
は、それらが添付された請求の範囲およびそれらの均等
内に入ると言う条件で、本発明の変形および変化を包含
する。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一の非断片化ポリペプチド鎖を有し、
    少なくとも1種のセリンプロテアーゼのプロテアーゼ活
    性を阻害可能であり、次のアミノ酸配列を有する精製セ
    リンプロテアーゼインヒビター。 【化1】 式中、 Rはセリンまたはプロリンからなる群から選択され; Rは、アラニンまたはプロリンからなる群から選択さ
    れ; R、R、RおよびRは、同一または異なってメ
    チオニン、バリン、アラニン、フェニルアラニン、チロ
    シン、トリプトファン、リジン、ロイシンまたはアルギ
    ニンからなる群から選択され;ならびに R、RおよびRは、メチオニンまたはバリンから
    なる群から選択される、但し、Rがセリンであり、R
    がアルギニンであり、R、R、RおよびR
    メチオニンであり、Rがアラニンであり、そしてR
    およびRがロイシンである場合を除く。
  2. 【請求項2】 Rがセリンであり、およびRがアラ
    ニンである請求項1に記載のセリンプロテアーゼインヒ
    ビター。
  3. 【請求項3】 がメチオニンである請求項1に記載
    のセリンプロテアーゼインヒビター。
  4. 【請求項4】 RおよびRがアルギニンである請求
    項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビター。
  5. 【請求項5】 Rがアルギニンであり、およびR
    メチオニンである請求項1に記載のセリンプロテアーゼ
    インヒビター。
  6. 【請求項6】 、R、RおよびRがメチオニ
    ンであり、ならびにRおよびRがロイシンである請
    求項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビター。
  7. 【請求項7】 、R、R またはR 1個以上
    がバリンであり、天然セリンプロテアーゼインヒビター
    に比して酸化的不活性化に対してより抵抗性である請求
    項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビター。
  8. 【請求項8】 R またはRの1個以上
    がアラニンであり、天然セリンプロテアーゼインヒビタ
    ーに比して膵臓エラスターゼの阻害においてより活性で
    ある請求項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビタ
    ー。
  9. 【請求項9】 R 、R またはRの1個以上
    がフェニルアラニン、チロシンおよびトリプトファンか
    らなる群から選択され、天然セリンプロテアーゼインヒ
    ビターに比してカテプシンGの阻害においてより活性で
    ある請求項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビタ
    ー。
  10. 【請求項10】 R、R、R、R、R、R
    またはRの1個以上がリジンまたはアルギニンからな
    る群から選択され、天然セリンプロテアーゼインヒビタ
    ーに比してトリプシンの阻害においてより活性である請
    求項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビター。
  11. 【請求項11】 RおよびRの少なくとも1つがプ
    ロリンであり、セリンプロテアーゼの少なくとも1種を
    阻害する請求項1に記載のセリンプロテアーゼインヒビ
    ター。
  12. 【請求項12】 単一の非断片化ポリペプチド鎖を有
    し、少なくとも1種のセリンプロテアーゼのプロテアー
    ゼ活性を阻害可能であり、次のアミノ酸配列: 【化2】 式中、 Rはセリンまたはプロリンからなる群から選択され; Rは、アラニンまたはプロリンからなる群から選択さ
    れ; R、R、RおよびRは、同一または異なってメ
    チオニン、バリン、アラニン、フェニルアラニン、チロ
    シン、トリプトファン、リジン、ロイシンまたはアルギ
    ニンからなる群から選択され;ならびに R、RおよびRは、メチオニンまたはバリンから
    なる群から選択される、但し、Rがセリンであり、R
    がアルギニンであり、R、R、RおよびR
    メチオニンであり、Rがアラニンであり、そしてR
    およびRがロイシンである場合を除く; を有する精製セリンプロテアーゼインヒビターおよび医
    薬的に許容される担体からなる医薬組成物。
  13. 【請求項13】 経口投与、非経口投与、局所投与およ
    びエアロゾル投与からなる群から選択される経路による
    投与に適した形態である請求項12に記載の組成物。
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