JPH07176488A - 非単結晶シリコンカーバイト半導体薄膜およびその作製方法 - Google Patents
非単結晶シリコンカーバイト半導体薄膜およびその作製方法Info
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- JPH07176488A JPH07176488A JP5321796A JP32179693A JPH07176488A JP H07176488 A JPH07176488 A JP H07176488A JP 5321796 A JP5321796 A JP 5321796A JP 32179693 A JP32179693 A JP 32179693A JP H07176488 A JPH07176488 A JP H07176488A
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- Chemical Vapour Deposition (AREA)
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- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
て、電子スピン共鳴(ESR)法で測定されるスピン密
度が2×1018cm-3以下であることを特徴とする非単
結晶シリコンカーバイト膜。 【効果】 本発明の非単結晶シリコンカーバイト膜を用
いれば、従来膜中の多量の欠陥準位によって阻害されて
いた電子の走行性が改善され電気特性の良好な素子が形
成できる。
Description
膜の形成方法に係わり、特に広い禁制帯幅を有し、光電
変換材料や電子材料として用いられる非単結晶シリコン
カーバイト膜の形成法に関する。
膜トランジスター、センサー、光起電力素子などに広く
応用されている。なかでも非単結晶シリコンカーバイト
膜(以下a−SiCx )は、禁制帯幅が大きいので、応
用の範囲が広く種々の研究開発がなされてきた。
トロン共鳴)法などによる非単結晶シリコンカーバイト
膜(以下a−SiCX :H)はシリコン系のガスと炭素
系のガスの組成比により光学的ハンドギャップ(Eg)
を任意に変化させることができるので最も広く用いられ
ている。またこの材料では、CVDにより大面積の薄膜
材料として容易に作製でき、作製温度が低温のために基
板を選ばず、たとえば信号処理回路等が既に形成されて
いる半導体基板上にも積層が可能となる。
料によるヘテロ接合を用いた光電変換装置や薄膜半導体
装置がいろいろと提案されている。例えば太陽電池や光
センサ等の光電変換装置では広い波長範囲においても光
をもれなく利用するために、Egの異なる膜をそれぞれ
積層して短波長から長波長まで効率よく吸収できるよう
な構造をとっている。
どではC組成量の増加とともにEgが広くなると急激に
電気特性の悪化が起こる。これは、膜中の構造欠陥が急
激に増加するためである。このため、ドーピングによる
p型やn型の価電子制御も困難であり、プラズマCVD
法において水素(諸沢等 電子情報通信学会技術報告V
ol.90 No.348 P.25 1990、A.
MATSUDA etl.Journal of No
n−Crystalline Solids98 19
87 P.1367)や希ガス(秋山等 電子写真学会
誌 P.20 Vol.28 No.1 1989)等
の希釈法などによる作製条件の最適化により、2.2e
V程度までは良好なp型やn型や光電流応答性を示すS
i1- x Cx :H膜が得られるようになってきており、主
に太陽電池の窓層等に用いられている。
てSi1-x Cx :F:H膜を作製する研究も行われてき
たが(Mahan A.H etl.Journal
ofNon−Crystalline Solids
vol.77(1985)P.861)(Gangul
y G.etl. Physical Review
B40(1989)P.3830)(Ganguly
G.etl.Journal of Applied
Physics 69(1991)P.3915)前述
したものと同様に、2.2eV以上のバンドギャップで
良好な電気特性を持ったものが得られたという報告はな
い。
ドギャップが2.2eV以上を越えるようなワイドギャ
ップの膜では、最適な構造緩和の方法が確立されておら
ず、従来から行われているような方法で作製されたシリ
コンカーバイト膜では構造欠陥と対応するESR(電子
スピン共鳴)法によって観察されるスピン密度が1018
cm-3を大きく越えてしまい、この様な膜を用いて電子
素子を作製した場合、電気的な特性が大幅に低下すると
いう問題があった。
決するために鋭意検討を行い本発明に到達した。すなは
ち、本発明は光学的バンドギャップが2.2eV以上あ
って、電子スピン共鳴(ESR)法で測定されるスピン
密度が2×1018cm-3以下であることを特徴とする非
単結晶シリコンカーバイト膜である。またこの膜が膜中
のハロゲン元素の含有量が0.1〜20atm%である
ことを特徴とするシリコンカーバイト膜である。またこ
のハロゲン元素がフッ素であることを特徴とするシリコ
ンカーバイト膜である。
と、カーボンを含む原料ガスを導入し光照射、高周波や
熱などの外部エネルギーを加えて分解反応させ、非単結
晶シリコンカーバイト膜を形成する際に、光学的ハンド
ギャップを変化させるために原料ガスの流量比を連続的
に変化させ、その光学的ハンドギャップを1.2〜4.
0eVで変化させた半導体薄膜の製造方法において、
2.2eV〜4.0eVの部分では、原料ガスまたは希
釈ガスにハロゲン化物またはハロゲンガスを用いること
を特徴とする薄膜形成方法である。またこの形成方法に
おいてシリコンを含む原料ガスと、カーボンを含む原料
ガスを導入し光照射、高周波や熱などの外部エネルギー
を加えて分解反応させ、非単結晶シリコンカーバイト膜
を形成する際に、光学的ハンドギャップを変化させるた
めに原料ガスの流量比を変化させ、その光学的ハンドギ
ャップを1.2〜4.0eVまで変化させた半導体薄膜
の製造方法において、2.2eV〜4.0eVの部分で
は、原料ガスまたは希釈ガスに含まれるハロゲン原子の
シリコン原子に対する比率が、光学禁制帯幅の増加に伴
って増加していくことを特徴とする薄膜形成方法であ
り、前記ハロゲン元素がフッ素であることを特徴とする
請求項4及び5記載の薄膜形成方法である。
イト膜は、上述したような問題点を解決するための材料
として、2.2eV以上のワイドギャップであってスピ
ン密度が2×1018cm-3以下であることを特徴として
いる。作製方法としては、シリコンを含む原料ガスと、
カーボン原料として炭化水素を導入し光照射、高周波や
熱などの外部エネルギーを加えて分解反応させ、光学的
バンドギャップ(禁制帯幅)が2.2eV以上のワイド
ギャップである非単結晶シリコンカーバイト膜を形成す
る際に、原料ガスまたは希釈ガスにハロゲン化物または
ハロゲンガスを用いることを特徴としている。
原料ガスの流量比を連続的に変化させ、その光学的ハン
ドギャップを1.2〜4.0eV、好ましくは1.4〜
3.8eV、さらに好ましくは1.5〜3.5eVの範
囲で変化させた半導体薄膜の製造方法において、2.2
eV〜4.0eVの部分では、原料ガスまたは希釈ガス
に含まれるハロゲン原子のシリコン原子に対する比率
が、光学禁制帯幅の増加に伴って増加していくことを特
徴としている。
リコンカーバイトを形成するときには、膜の内部構造に
Si−F結合を導入することを特徴としている。電子ス
ピン共鳴(ESR)分析の結果から、非単結晶シリコン
カーバイトにおいては、膜中のC組成が多くなるとSi
の水素が外れてSiにダングリングボンドが発生すると
考えられる。赤外線吸光(IR)分析の結果をみると、
膜中のHはC−Hn(n=2,3)のような高次の結合
となってCと結合しているのが判る。
っているのでダングリングボンドのターミネーターとし
て働く膜中のHが、Cに強く引き寄せられてしまうため
だと考えられる。以下に非単結晶シリコンカーバイトに
関係の深い化学結合の結合エネルギーを示す。
al/molも小さいが、Si−F結合はC−Fと較べ
ても約25Kcal/mol、C−Hと較べると約30
Kcal/molも大きな結合エネルギーになってい
る。
素(F)を導入してやることにより、Siに起因するダ
ングリングボンドをターミネートし非単結晶シリコンカ
ーバイト膜中の欠陥準位を減少させてやることができ
る。このことによって、C濃度の大きいワイドバンドギ
ャップのシリコンカーバイトの電気伝導度特性を改善す
ることが可能になる。
明者は以下のような予備実験を行った。
によってシリコンカーバイト膜を堆積する際に、シリコ
ン原料をシラン(SiH4 )にした時とフッ化シラン
(SiF4 )にした時の膜中のダングリングボンドの
数をESRを用いて比較した。
mm幅2mmにカットして試料とした。図4はそれぞれ
の原料ガスで作製した試料のエネルギーギャップ(E
g)とESRによるスピンデンシティの関係を示したも
のである。
iF4 を用いたシリコンカーバイト膜の方が、SiH
4 を用いたものに較べてスピンデンシティが小さくなっ
ていることが判る。
れぞれの原料を用いて作製した試料に、バンドギャップ
より十分に高いエネルギーを持った波長350nmの単
色光を照射したところ、暗時との電気伝導度の差は、フ
ッ化シランを用いたものが5×10-9(Ωcm)-1、シ
ランを用いたものが6×10-10 (Ωcm)-1であっ
た。このことから、シリコン原料にフッ化シランを用い
た方が電気伝導度においても、光応答性が向上すること
が判った。
SIMS(二次イオンスペクトル質量分析)法で分析し
たところ、スピンデンシティが2×1018cm-3以下の
ものはFが1〜15%含まれていた。
数と光電流に関して次のような予備実験を行った。実験
1で用いたのと同様に、メタンとフッ化シラン(SiF
4 )から作製したシリコンカーバイト膜の、スピンデン
シティと光電流の関係を示したのが図8である。作製し
た膜のバンドギャップは2.2〜3.5eVで膜厚は3
000Aであった。
に高いエネルギーを持った波長350nmの単色光を照
射したところ、スピンデンシティと光照射時の電気伝導
度(暗時との電気伝導度の差)の関係は、膜中のスピン
デンシティが2×1018cm -3付近で変極点を持ってお
り、同様の原料系を用いて作製した膜でもスピンデンシ
ティが2×1018cm-3以下では光電流が増加していく
傾向があることが判る (実験3)バンドギャップが2.2eV以上で、スピン
デンシティが2×1018cm-3より少なかったシリコン
カーバイト膜試料の作製条件の、原料ガス中のシリコン
原子に対するフッ素原子の比率とバンドギャップの関係
を表したのが図9である。
CH4 /H2 とSiH4 /CF4/H2 の二種の組み合
わせを用いた。
コンカーバイト膜でスピンデンシティの低いものを得よ
うとするには、バンドギャップの増加にともなってシリ
コン原子に対するフッ素原子の比率を増加させていく必
要があることが判る。
る。
eV以上のワイドギャップである非単結晶シリコンカー
バイト膜でスピン密度が2×10-18 cm-3以下のもの
である。作製方法としては以下に詳細に説明するが、シ
リコンを含む原料ガスと、カーボン原料として炭化水素
等を導入し光照射、高周波や熱などの外部エネルギーを
加えて分解反応させ、原料ガスまたは希釈ガスにハロゲ
ン化物またはハロゲンガスを用いている。
ドギャップが大きいシリコンカーバイトを形成する方法
について述べる。図1は本発明に用いられる成膜装置の
一つの例を示したものである。
気した反応容器101に、耐熱性の基板(ガラス、シリ
コンウエハ、石英、金属、セラミック等)102を配置
して適当な温度に加熱しておく。ここに、シリコン原料
としてSin Hm 、Sin H m R、Sin Hm Xk R
(n,m,k=0,1,2,3,4…、XはF,Cl,
Brなどのハロゲン化物、Rはアルキル基アリル基など
の炭化水素等)などの材料ガスと、カーボン原料として
Cn Hm 、Cn Hm Xk 、希釈ガスとしてX2 、HXな
どのハロゲンガスまたはハロゲン化水素およびH2 、H
e、Ar、Ne、Xeなどをマスフローコントローラー
112で制御しながら導入しコンダクタンスバルブ10
4によって所望の圧力に調整し、分解エネルギーを供給
して、シリコン原料とカーボン原料を反応させシリコン
カーバイト膜を堆積させる。(ハロゲン元素は、シリコ
ン原料、カーボン原料、希釈ガスのうち少なくともどれ
かに含まれていれば良い、また全てに入っていても良
い。)この時用いる基板は、表面に電極を堆積させると
か、集積回路を作成するなどの加工がしてあっても良
い。また、基板温度は一般には100〜500℃、好ま
しくは150〜350℃、最適には200〜300℃で
ある。シリコン原料としては、水素化シラン、ハロゲン
化シラン、水素化ハロゲン化シラン、および有機シラン
であっても良い。カーボン原料としては、メタン、エタ
ン、プロパン、ブタン、ペンタンなどの炭化水素および
その一部の水素がハロゲン元素で置換されたもので、不
飽和結合が含まれていても良い。場合によっては、これ
らに加えて他の種類の炭化水素ガス等を同時に混入して
用いても良い。さらに、希釈ガスとしてハロゲンガス、
ハロゲン化水素、水素、不活性ガスなどを加えても良
い。また、導電型の制御をするためのドーピングガスを
加えても良い。分解エネルギーの供給方法としては、高
周波(RF,VHF,マイクロ波等)、光照射、原料ガ
スの熱分解等が適用可能である。もちろん、これらのエ
ネルギー供給方法を複合して用いても良い。
バンド、Evはバレンスバンドを表す)に示したような
膜中でバンドギャップを変化させたシリコンカーバイト
膜の製法に付いて述べる。上記したのと同様の作製装置
において原料以外は同様にして、シリコン原料としてS
in Hm 、Sin Hm R(n,m,k=0,1,2,
3,4…、Rはアルキル基アリル基などの炭化水素等)
などの材料ガスと、カーボン原料としてCn Hm 、希釈
ガスとしてH2 、He、Ar、Ne、Xeなどをマスフ
ローコントローラー112で制御しながら導入し、シリ
コン原料とカーボン原料の比を変化させて2.2eV以
下の所望のバンドギャップを持ったシリコンカーバイト
膜を堆積させる。(図2の例では一点鎖線より左の部
分、図3の例では中央の凹部分)さらに、バンドギャッ
プが2.2eV以上の膜(図2の例では一点鎖線より右
の部分、図3の例では両端の凸部分)を堆積する際に
は、上述したのと同様にシリコン原料としてSin H
m 、Sin Hm R、Sin Hm XkR(n,m,k=
0,1,2,3,4…、XはF,Cl,Brなどのハロ
ゲン化物、Rはアルキル基アリル基などの炭化水素等)
などの材料ガスと、カーボン原料としてCn Hm 、Cn
Hm Xk 、希釈ガスとしてX2 、HXなどのハロゲンガ
スまたはハロゲン化水素およびH2 、He、Ar、N
e、Xeなどをマスフローコントローラー112で制御
しながら導入しコンダクタンスバルブ104によって所
望の圧力に調整し、分解エネルギーを供給して、シリコ
ン原料とカーボン原料を反応させシリコンカーバイト膜
を堆積させる。(バンドギャップが2.2eV以上の膜
の原料中に、ハロゲン元素がシリコン原料、カーボン原
料、希釈ガスのうち少なくともどれかに含まれていれば
良い、また全てに入っていても良い)このとき形成され
るシリコンカーバイト膜中の、F濃度は、一般には、
0.1〜20atm%、好ましくは0.3〜17atm
%、さらに好ましくは1〜15atm%である。
増加していくように膜を堆積させる場合には、バンドギ
ャップの増加にともなって原料ガスまたは希釈ガスに含
まれるハロゲン原子のシリコン原子に対する比率を増加
し、ハロゲン原子によって膜中のC−Hn結合によって
引き起こされるSiのダングリングボンドをターミネイ
トさせる。
膜内部に持った構造にする場合、その素子の応用の目的
に応じて、図2、図3に示した以外の組み合わせで、バ
ンドギャップの小さいものと大きいものを任意の部分に
堆積させられることは言うまでもない。
ルマン原料としてGen Hm 、Ge n Xm 、Gen Hm
Xk 、Gen Hm R(n,m,k=0,1,2,3,4
…、Rはアルキル基アリル基などの炭化水素等)などの
材料ガスを混合して、非単結晶SiGeを作製し本発明
によるSiC膜と積層しても良い。
説明する。
ものである。まず石英基板501上に、EB(エレクト
ロンビーム式)真空蒸着でCr膜502を2000A堆
積した。これを図1に示した真空装置にセットして以下
の条件でプラズマCVD法を使って、図6に示したよう
な膜厚方向にバンドギャップが徐々に大きくなるa−S
iCx 膜503を3000A堆積した。 最後にEB真空蒸着法でPt膜を100A堆積した。
時に石英基板上にa−SiCx 膜だけを堆積させて、E
SR測定をしたところトータルのスピンデンシティは6
×1017cm-3だった。また、二次イオン質量分析(S
IMS)で膜中のフッ素濃度を測定したところ3atm
%であった。
厚とバンドギャップの関係も図6と同じ)、a−SiC
x 膜をプラズマCVD法を使って作成する条件を以下の
ようにした。 これとは別に、プラズマCVDの際に、同時に石英基板
上にa−SiCx 膜だけを堆積させて、ESR測定をし
たところトータルのスピンデンシティは9×1017cm
-3であった。また、二次イオン質量分析(SIMS)で
膜中のフッ素濃度を測定したところ2atm%であっ
た。
厚とバンドギャップの関係も図6と同じ)、a−SiC
x 膜をプラズマCVD法を使って作成する条件を以下の
ようにした。 これとは別に、プラズマCVDの際に、同時に石英基板
上にa−SiCx 膜だけを堆積させて、ESR測定をし
たところトータルのスピンデンシティは7×1017cm
-3であった。また、二次イオン質量分析(SIMS)で
膜中のフッ素濃度を測定したところ6atm%であっ
た。
厚とバンドギャップの関係も図6と同じ)、a−SiC
x 膜をプラズマCVD法を使って作成する条件を以下の
ようにした。 これとは別に、プラズマCVDの際に、同時に石英基板
上にa−SiCx 膜だけを堆積させて、ESR測定をし
たところトータルのスピンデンシティは6×1017cm
-3であった。また、二次イオン質量分析(SIMS)で
膜中のフッ素濃度を測定したところ1atm%であっ
た。
厚とバンドギャップの関係も図6と同じ)、a−SiC
x 膜をプラズマCVD法を使って作成する条件を以下の
ようにした。 これとは別に、プラズマCVDの際に、同時に石英基板
上にa−SiCx 膜だけを堆積させて、ESR測定をし
たところトータルのスピンデンシティは1×1018cm
-3であった。
に、波長350nmの単色光を照射したところ、暗時と
の電気伝導度の変化は、実施例1が6×10-8(Ωc
m)-1、実施例2が1×10-9(Ωcm)-1、実施例3
が8×10-8(Ωcm)-1、実施例4が7×10-8(Ω
cm)-1、比較例1が8×10-9(Ωcm)-1であっ
た。このことから、原料ガスにハロゲン元素が含まれた
ものを用いた実施例1の方が、約1桁程度電気伝導度の
光応答性が良いことが判った。
膜をプラズマCVD法を使って作成する条件を以下のよ
うにした。図7に示したような膜厚方向にバンドギャッ
プが1.45eVから3.52eVまで大きくなるa−
SiGex Cy膜を3000A堆積した。 これとは別に、プラズマCVDの際に、石英基板上にa
−SiCx 膜だけを堆積させて、ESR測定をしたとこ
ろトータルのスピンデンシティは2×1017cm-3だっ
た。また、二次イオン質量分析(SIMS)で膜中のフ
ッ素濃度を測定したところ11atm%であった。
厚とバンドギャップの関係も図7と同じ)、a−SiG
ex Cy 膜をプラズマCVD法を使って作成する条件を
以下のようにした。 これとは別に、プラズマCVDの際に石英基板上にa−
SiGex Cy 膜だけを堆積させて、ESR測定をした
ところトータルのスピンデンシティは9×10 17cm-3
だった。
波長350nmの単色光を照射したところ、暗時との電
気伝導度の変化は、実施例5が7×10-8(Ωc
m)-1、比較例2が8×10-9(Ωcm)-1であった。
このことから、原料ガスにハロゲン元素が含まれたもの
を用いた実施例1の方が、約1桁程度電気伝導度の光応
答性が良いことが判った。
単結晶シリコンカーバイト膜を用いれば、従来膜中の多
量の欠陥準位によって阻害されていた電子の走行性が改
善され電気特性の良好な素子が形成できる。
膜のバンド図の例。
膜のバンド図の例。
係。
評価の為の試料断面図。
させたSiC膜のバンド図。
させたSiC膜のバンド図。
伝導度の関係。
料ガス中の(F原子数/Si原子数)の関係。
Claims (6)
- 【請求項1】 光学的バンドギャップが2.2eV以上
あって、電子スピン共鳴(ESR)法で測定されるスピ
ン密度が2×1018cm-3以下であることを特徴とする
非単結晶シリコンカーバイト膜。 - 【請求項2】 膜中のハロゲン元素の含有量が0.1〜
20atm%であることを特徴とする請求項1記載のシ
リコンカーバイト膜。 - 【請求項3】 前記ハロゲン元素がフッ素であることを
特徴とする請求項1記載のシリコンカーバイト膜。 - 【請求項4】 シリコンを含む原料ガスと、カーボンを
含む原料ガスを導入し光照射、高周波や熱などの外部エ
ネルギーを加えて分解反応させ、非単結晶シリコンカー
バイト膜を形成する際に、光学的ハンドギャップを変化
させるために原料ガスの流量比を連続的に変化させ、そ
の光学的ハンドギャップを1.2〜4.0eVで変化さ
せた半導体薄膜の製造方法において、2.2eV〜4.
0eVの部分では、原料ガスまたは希釈ガスにハロゲン
化物またはハロゲンガスを用いることを特徴とする薄膜
形成方法。 - 【請求項5】 シリコンを含む原料ガスと、カーボンを
含む原料ガスを導入し光照射、高周波や熱などの外部エ
ネルギーを加えて分解反応させ、非単結晶シリコンカー
バイト膜を形成する際に、光学的ハンドギャップを変化
させるために原料ガスの流量比を変化させ、その光学的
ハンドギャップを1.2〜4.0eVまで変化させた半
導体薄膜の製造方法において、2.2eV〜4.0eV
の部分では、原料ガスまたは希釈ガスに含まれるハロゲ
ン原子のシリコン原子に対する比率が、光学禁制帯幅の
増加に伴って増加していくことを特徴とする薄膜形成方
法。 - 【請求項6】 前記ハロゲン元素がフッ素であることを
特徴とする請求項4及び5記載の薄膜形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5321796A JPH07176488A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 非単結晶シリコンカーバイト半導体薄膜およびその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5321796A JPH07176488A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 非単結晶シリコンカーバイト半導体薄膜およびその作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07176488A true JPH07176488A (ja) | 1995-07-14 |
Family
ID=18136517
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5321796A Pending JPH07176488A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 非単結晶シリコンカーバイト半導体薄膜およびその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07176488A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100269932B1 (ko) * | 1995-11-07 | 2000-10-16 | 니시무로 타이죠 | 반도체 장치의 제조방법 및 그 제조장치 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP5321796A patent/JPH07176488A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100269932B1 (ko) * | 1995-11-07 | 2000-10-16 | 니시무로 타이죠 | 반도체 장치의 제조방법 및 그 제조장치 |
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