JPH0717337Y2

JPH0717337Y2 - ゴルフ練習場

Info

Publication number: JPH0717337Y2
Application number: JP3526091U
Authority: JP
Inventors: 山元磯
Original assignee: 株式会社リゾートコネクションズ
Priority date: 1991-04-18
Filing date: 1991-04-18
Publication date: 1995-04-26
Anticipated expiration: 2005-04-26
Also published as: JPH04120776U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、自動車駐車場を利用し
たゴルフ練習場に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年のゴルフブームでゴルフ人口が急増
し、ゴルフ練習場も非常に混雑することが多くなったた
め、長時間待たされて満足に練習できないといったケー
スが増えている。このため、ゴルフ練習場を増やすこと
が望まれるが、ゴルフ練習場は広大なスペースと大掛か
りな設備とを必要とすることから、用地や経費等の関係
で簡単に練習場を設置することができないのが現状であ
る。

【０００３】このような問題点を解消するため、屋根の
ないいわゆる青空駐車場や、団地等に設けられている調
整池、あるいは資材置場等の上部空間を利用してゴルフ
練習場を設置することが考えられる。しかしながら、こ
のような土地は本来、他の目的のために使用されている
ものであるから、練習場に適するように地面を整地して
使用することができず、従って、そのまま上部空間を何
らかの方法で仕切り、その部分をゴルフ練習場として利
用するしか方法はない。

【０００４】ところが、駐車場や調整池、資材置場等の
上部空間にコンクリート等の床を設けてその上に練習場
を設置するようにすると、設備が大掛かりになって建設
費用がかさむことが避けられず、このため、駐車場や調
整池、資材置場等の上部に簡単なネット等を張設する程
度で練習場として仕切り、そこに打席等の設備を設ける
のようにするのが好ましいが、打席から駐車中の自動車
や水面、放置した資材等が視界に入るため、そのままで
はメンタル面でボールを打ちにくいという問題がある。
従って、何らかの手段によって打席から地面側が透視さ
れないようにしておくことが望ましい。駐車場や調整
池、資材置場以外の適当な空き地の上部空間をそのまま
練習場として利用する場合も同様である。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】本考案の課題は、自動
車駐車場等の上部空間を利用してゴルフ練習場を設置す
るに当り、簡単な設備を施すだけで打席から地面側が目
視されるのを防止し、安心してボールを打つことができ
るようにすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案のゴルフ練習場は、ネットで囲まれた領域内
に、ボールを打つための打席と、グリーン、バンカー等
を模擬した目標物とを所定の高さに配設し、これらの打
席と目標物との間に、それらの間を横断する複数の垂れ
幕を所定間隔で張設することにより、打席から地面側を
目視不能に隠蔽してなることを特徴とするものである。

【０００７】上記各垂れ幕には、ゴルフ場の景色を打席
から目視可能に描写することもできる。また、目標物を
傾斜自在とし、その上に溜ったボールを傾斜によって落
下させるように構成することもできる。

【０００８】

【作用】打席と目標物との間に張設した複数の垂れ幕に
より、打席から地面側が目視されないように隠蔽されて
いるので、地面が他の目的のために使用されていて、練
習場に適した状態に整地されてなくても、それを全く気
にすることなく、安心してボールを打つことができる。

【０００９】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細
に説明するに、図１及び図２は、自動車駐車場１の上部
空間を利用してゴルフ練習場２を設置した場合を例示す
るものであって、上記駐車場１の周囲には適宜間隔で複
数の支柱３が立設され、これらの支柱３には、駐車場１
とゴルフ練習場２とを仕切るための仕切り用ネット４が
水平に張設されると共に、駐車場１の周囲を取り囲む囲
壁用ネット５が張設され、これらのネット４，５で囲ま
れた領域内には、その一側にボールを打つための打席６
が設置され、他側には、グリーン７ａやバンカー７ｂ等
を模擬した目標物７が配設されている。

【００１０】上記目標物７は、支柱８上に傾動自在に取
り付けられ、該支柱８の側面から延びる台板９上のシリ
ンダ１０によって所定の角度傾斜せしめられるようにな
っており、グリーン７ａ上にある程度の数のボールが溜
ると、手動操作により又は重量等を感知して自動的に動
作するシリンダ１０により傾斜し、ボールをバンカー７
ｂ内に落し込んで該バンカーの底の穴１１から仕切り用
ネット４上に落下させるように構成されている。

【００１１】また、上記仕切り用ネット４は、何れかの
方向に適当な傾斜を付けて張設し、該ネット４上のボー
ルがその傾斜に沿って自動的に回収されるようにしてお
くのが望ましい。

【００１２】而して、上記打席６と目標物７との間に
は、それらの間を横断する複数の垂れ幕１２が、打席６
から見た場合に前後の垂れ幕１２，１２が部分的に重複
して地面側即ち自動車１３を完全に視界から遮蔽し得る
ような間隔をおいて張設され、これらの垂れ幕１２に、
ゴルフ場と同様の雰囲気を味わえるように、フェアウエ
イやラフ、バンカー、池などのような、ゴルフ場にある
景色が打席６から目視できるように描写されている。こ
の景色は、絵や写真、模様等により表記することがで
き、あるいは、図２に鎖線で示すように、打席６側の適
宜位置に配置したプロジェクター１４により垂れ幕１２
に投影することで描写することもできる。また、目標物
７の奥のネット５ａに木や林等の景色を描くこともでき
る。

【００１３】上記垂れ幕１２は、上下幅が全部同じであ
っても、互いに異なっていても良いが、同じである場合
には、打席６に近い部分ほど各垂れ幕１２を狭い間隔で
密に配列し、打席６から遠ざかるに従って次第に配列間
隔を広くしていくことが望ましく、一方、上下幅の異な
る垂れ幕１２を使用する場合には、打席６に近い部分に
上下幅の大きい垂れ幕を配設し、打席６から遠ざかるに
従って次第に上下幅の小さいものを配設することが望ま
しい。

【００１４】上記構成を有するゴルフ練習場２は、垂れ
幕１２により遮蔽されて打席６から駐車中の自動車１３
が目視されないため、これらの自動車を全く気にするこ
となく、安心してボールを打つことができる。

【００１５】また、垂れ幕１２に描写した景色によりゴ
ルフ場と同様の雰囲気を味わうことができるばかりでな
く、それらの景色から距離感や方向性等を考えながら、
実戦に即した練習を行うことができる。

【００１６】なお、上記実施例では、自動車駐車場１の
上部空間を利用してゴルフ練習場２を設置しているが、
調整池や資材置場、その他の適当な空き地等を利用して
ゴルフ練習場を設置する場合にも、同様の構成とするこ
とができる。

【００１７】

【考案の効果】以上に詳述した如く、本考案によれば、
打席と目標物との間に、それらの間を横断する複数の垂
れ幕を所定間隔で張設することにより、打席から地面側
を目視不能に隠蔽したので、地面が他の目的のために使
用されていて、練習場に適した状態に整地されてなくて
も、それを全く気にすることなく、安心してボールを打
つことができる。しかも、複数の垂れ幕を張設するだけ
で良いため、設備が簡単で安価にゴルフ練習場を設置す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるゴルフ練習場の一実施例を示す
側断面図である。

【図２】上記練習場を打席側から見た場合の斜視図であ
る。

【符号の説明】

２練習場４ネット５ネット６打席７目標物１２垂れ幕

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ネットで囲まれた領域内に、ボールを打
つための打席と、グリーン、バンカー等を模擬した目標
物とを所定の高さに配設し、これらの打席と目標物との
間に、それらの間を横断する複数の垂れ幕を所定間隔で
張設することにより、打席から地面側を目視不能に隠蔽
してなることを特徴とするゴルフ練習場。
【請求項２】垂れ幕に、ゴルフ場の景色を打席から目
視可能に描写してあることを特徴とする請求項１に記載
のゴルフ練習場。
【請求項３】目標物が傾斜自在であることを特徴とす
る請求項１に記載のゴルフ練習場。