JPH07163273A - 擬似餌 - Google Patents
擬似餌Info
- Publication number
- JPH07163273A JPH07163273A JP31177493A JP31177493A JPH07163273A JP H07163273 A JPH07163273 A JP H07163273A JP 31177493 A JP31177493 A JP 31177493A JP 31177493 A JP31177493 A JP 31177493A JP H07163273 A JPH07163273 A JP H07163273A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polymer material
- bait
- sea
- lure
- simulated bait
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 使用後の廃棄処理が容易であり、しかも海中
等で部分的にちぎれたような場合でも、その残片が海中
に散乱し残存するようなこともなく、ひいては環境汚染
を生じさせることのない擬似餌を提供することを目的と
する。 【構成】 分解性高分子材料で構成されてなることを構
成上の要旨とする。
等で部分的にちぎれたような場合でも、その残片が海中
に散乱し残存するようなこともなく、ひいては環境汚染
を生じさせることのない擬似餌を提供することを目的と
する。 【構成】 分解性高分子材料で構成されてなることを構
成上の要旨とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、釣り具として使用され
る擬似餌、特に使用後に自然分解可能である擬似餌に関
する。
る擬似餌、特に使用後に自然分解可能である擬似餌に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、曳縄、トローリング或いはル
アーフィッシィング等に使用される擬似餌はプラスチッ
ク、木等の材質からなる魚状に形成されたものがあり、
これらの擬似餌を使用する場合には、擬似餌の一端部に
糸を取付け、他端部に釣針を付けて漁獲効果を生じさせ
る。
アーフィッシィング等に使用される擬似餌はプラスチッ
ク、木等の材質からなる魚状に形成されたものがあり、
これらの擬似餌を使用する場合には、擬似餌の一端部に
糸を取付け、他端部に釣針を付けて漁獲効果を生じさせ
る。
【0003】また、トローリングの場合には、烏賊の形
状を模した擬似餌や、いわゆるスカートと称される魚寄
せのための多数の紐状体が一体的に取り付けられた擬似
餌を複数個釣り糸につけて使用されることが多い。
状を模した擬似餌や、いわゆるスカートと称される魚寄
せのための多数の紐状体が一体的に取り付けられた擬似
餌を複数個釣り糸につけて使用されることが多い。
【0004】しかし、このような擬似餌は従来プラスチ
ック等で成形されているため、例えば、使用後に廃棄物
として処分する際に埋め立てた場合には半永久的に原型
を止めたまま地中に残存することになる。また、この弊
害を避けるには焼却する必要があるが、この場合にはコ
ストがかかり、また焼却する際に有毒ガスが発生する等
の問題点があった。
ック等で成形されているため、例えば、使用後に廃棄物
として処分する際に埋め立てた場合には半永久的に原型
を止めたまま地中に残存することになる。また、この弊
害を避けるには焼却する必要があるが、この場合にはコ
ストがかかり、また焼却する際に有毒ガスが発生する等
の問題点があった。
【0005】また、特に前述した、トローリングの場合
には複数個を一度に使用するため、海中において紛失す
ることも多く、さらに烏賊の形状の擬似餌やスカートを
有する擬似餌を使用する場合には紐状体の部分を有する
ため、該紐状部分が魚や岩等によって引きちぎられ、海
中に散乱し塵となるため環境を汚染するという問題点が
あった。
には複数個を一度に使用するため、海中において紛失す
ることも多く、さらに烏賊の形状の擬似餌やスカートを
有する擬似餌を使用する場合には紐状体の部分を有する
ため、該紐状部分が魚や岩等によって引きちぎられ、海
中に散乱し塵となるため環境を汚染するという問題点が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な問題点を解決するためになされたもので、使用後の廃
棄処理が容易であり、しかも海中等で部分的にちぎれた
ような場合でも、その残片が海中に散乱し残存するよう
なこともなく、ひいては環境汚染を生じさせることのな
い擬似餌を提供することを課題とするものである。
な問題点を解決するためになされたもので、使用後の廃
棄処理が容易であり、しかも海中等で部分的にちぎれた
ような場合でも、その残片が海中に散乱し残存するよう
なこともなく、ひいては環境汚染を生じさせることのな
い擬似餌を提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、擬似餌が分解性高分子材料で構成
されたことを特徴とする。
題を解決するために、擬似餌が分解性高分子材料で構成
されたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の擬似餌は、分解性高分子材料からなる
ため、使用中に擬似餌の一部がちぎれたり、又は使用後
に海中等に破棄され、擬似餌が放置されても、光または
微生物等によって自然に分解され、海中等に残存するこ
とがない。
ため、使用中に擬似餌の一部がちぎれたり、又は使用後
に海中等に破棄され、擬似餌が放置されても、光または
微生物等によって自然に分解され、海中等に残存するこ
とがない。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に従って
説明する。図1において、1は一端部に複数の紐状体2
が形成された烏賊の形態を模した擬似餌本体であり、該
擬似餌本体1はデンプンとポリビニルアルコール共重合
体の混合物からなる生分解性高分子材料でディップ成形
等の成形方法によって成形されている。
説明する。図1において、1は一端部に複数の紐状体2
が形成された烏賊の形態を模した擬似餌本体であり、該
擬似餌本体1はデンプンとポリビニルアルコール共重合
体の混合物からなる生分解性高分子材料でディップ成形
等の成形方法によって成形されている。
【0010】このようなデンプンとポリビニルアルコー
ル共重合体の混合物からなる擬似餌本体1を釣りに使用
する場合には、図1に示すように、前記擬似餌本体1を
釣糸3に複数個取付けて、該擬似餌本体1の紐状体2が
海中で揺れる動きで漁獲効果が発揮されて、紐状体2の
下方に付けられた釣針4によって魚が捕獲されるのであ
る。
ル共重合体の混合物からなる擬似餌本体1を釣りに使用
する場合には、図1に示すように、前記擬似餌本体1を
釣糸3に複数個取付けて、該擬似餌本体1の紐状体2が
海中で揺れる動きで漁獲効果が発揮されて、紐状体2の
下方に付けられた釣針4によって魚が捕獲されるのであ
る。
【0011】しかし、この紐状体2は細長い紐状である
ため、図1に示すように魚等にくいちぎられたり、また
岩等に引っ掛かってちぎれたりし残片5として海中にち
らばりやすい。また、漁をするうちに擬似餌本体1全体
が糸からはずれて海中に落ちてしまうこともある。
ため、図1に示すように魚等にくいちぎられたり、また
岩等に引っ掛かってちぎれたりし残片5として海中にち
らばりやすい。また、漁をするうちに擬似餌本体1全体
が糸からはずれて海中に落ちてしまうこともある。
【0012】このような場合でも、擬似餌本体1はデン
プンとポリビニルアルコール共重合体の混合物からなる
ため、海水中の微生物によって、時間がたつにつれ自然
に分解され、残片5が塵として海中に残存することがな
いのである。
プンとポリビニルアルコール共重合体の混合物からなる
ため、海水中の微生物によって、時間がたつにつれ自然
に分解され、残片5が塵として海中に残存することがな
いのである。
【0013】また、擬似餌を使用し終え、廃棄処分する
場合にも、従来の擬似餌のように焼却する必要がなく、
埋め立て処理すれば自然に分解され、しかも環境を汚染
するおそれもないのである。
場合にも、従来の擬似餌のように焼却する必要がなく、
埋め立て処理すれば自然に分解され、しかも環境を汚染
するおそれもないのである。
【0014】尚、上記実施例では、烏賊の形状を模した
擬似餌を形成したが、擬似餌の形状はこれに限定される
ものではなく、例えば図2に示すようなトローリング用
のスカート付の擬似餌や、また図3に示すような射出成
形によって成形されるルアーフィッシング用や渓流釣り
用の擬似餌にも本発明は適用でき、擬似餌の種類、形
状、ムクであるか中空体であるか等の形態は問わない。
擬似餌を形成したが、擬似餌の形状はこれに限定される
ものではなく、例えば図2に示すようなトローリング用
のスカート付の擬似餌や、また図3に示すような射出成
形によって成形されるルアーフィッシング用や渓流釣り
用の擬似餌にも本発明は適用でき、擬似餌の種類、形
状、ムクであるか中空体であるか等の形態は問わない。
【0015】また、上記実施例では擬似餌の材料の分解
性高分子材料としてポリビニルアルコール共重合体を使
用したが、他の分解性高分子材料を使用することも可能
である。例えば、ポリビニルアルコール共重合体と同様
に微生物によって低分子に分解されるポリエチレングリ
コールやポリウレタン等を含む混合物等の生分解性高分
子材料を使用してもよいのである。
性高分子材料としてポリビニルアルコール共重合体を使
用したが、他の分解性高分子材料を使用することも可能
である。例えば、ポリビニルアルコール共重合体と同様
に微生物によって低分子に分解されるポリエチレングリ
コールやポリウレタン等を含む混合物等の生分解性高分
子材料を使用してもよいのである。
【0016】また、糖類等を栄養源として培養された微
生物の細胞質内に産出されるβ−ヒドロキシ酪酸とβ−
ヒドロキシ吉草酸との共重合体からなるポリエステル等
も前記ポリビニルアルコール共重合体の混合物と同様に
微生物によって分解される生分解性高分子材料として使
用することができる。
生物の細胞質内に産出されるβ−ヒドロキシ酪酸とβ−
ヒドロキシ吉草酸との共重合体からなるポリエステル等
も前記ポリビニルアルコール共重合体の混合物と同様に
微生物によって分解される生分解性高分子材料として使
用することができる。
【0017】この他、分解性を有する高分子材料として
は微生物が存在しない条件下でも分解される、いわゆる
易分解性高分子材料、例えば光分解あるいは加水分解し
やすい化学結合を主鎖中に含む高分子材料等を使用する
こともできる。また、微生物による分解性を有する高分
子材料と易分解性高分子材料を混合した複数の分解性を
有する高分子材料を使用してもよく、要は海中や河川中
または土壌などに放置した場合に、自然条件下において
分解される材料から形成された擬似餌体であればよく、
いずれの分解性高分子材料も本発明の擬似餌に適用する
ことができる。
は微生物が存在しない条件下でも分解される、いわゆる
易分解性高分子材料、例えば光分解あるいは加水分解し
やすい化学結合を主鎖中に含む高分子材料等を使用する
こともできる。また、微生物による分解性を有する高分
子材料と易分解性高分子材料を混合した複数の分解性を
有する高分子材料を使用してもよく、要は海中や河川中
または土壌などに放置した場合に、自然条件下において
分解される材料から形成された擬似餌体であればよく、
いずれの分解性高分子材料も本発明の擬似餌に適用する
ことができる。
【0018】さらに、分解させる手段として、上記実施
例のように海中で分解させる他、例えば土中に埋設して
分解することも可能であり、分解させる手段も問わな
い。いずれにしても、海中や土中、その他種々の場所に
存在する微生物の種類に応じて、その微生物で分解しう
る高分子材料が選定され使用されればよいのである。
例のように海中で分解させる他、例えば土中に埋設して
分解することも可能であり、分解させる手段も問わな
い。いずれにしても、海中や土中、その他種々の場所に
存在する微生物の種類に応じて、その微生物で分解しう
る高分子材料が選定され使用されればよいのである。
【0019】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、分解性高分子
材料で擬似餌を構成したため、海や河川、土壌中等に放
置された場合でも時間が経過するにつれて微生物あるい
は光等によって自然に分解され、消滅する。そのため、
塵として残存した擬似餌の残片が環境を汚染する等の問
題を生じないのである。
材料で擬似餌を構成したため、海や河川、土壌中等に放
置された場合でも時間が経過するにつれて微生物あるい
は光等によって自然に分解され、消滅する。そのため、
塵として残存した擬似餌の残片が環境を汚染する等の問
題を生じないのである。
【0020】また、擬似餌の使用後に廃棄物として処理
する際にも、焼却する必要がないので、廃棄処理のコス
トがかからず、また焼却時に排出される有毒ガス等が生
じるおそれもないという効果が得られるのである。
する際にも、焼却する必要がないので、廃棄処理のコス
トがかからず、また焼却時に排出される有毒ガス等が生
じるおそれもないという効果が得られるのである。
【図1】本発明の擬似餌の一実施例の使用状態を示す斜
視図。
視図。
【図2】他実施例の擬似餌を示す斜視図。
【図3】他実施例の擬似餌を示す斜視図。
1…擬似餌本体 3…糸 4…釣針 5…残片
Claims (1)
- 【請求項1】 分解性高分子材料で構成されてなること
を特徴とする擬似餌。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31177493A JPH07163273A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 擬似餌 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31177493A JPH07163273A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 擬似餌 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07163273A true JPH07163273A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18021314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31177493A Pending JPH07163273A (ja) | 1993-12-13 | 1993-12-13 | 擬似餌 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07163273A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7076911B2 (en) * | 2004-12-03 | 2006-07-18 | Thorne David L | Soft body covered swimming-jig fishing lure |
KR200447474Y1 (ko) * | 2009-05-27 | 2010-01-25 | 김상수 | 인조미끼 |
WO2010009656A1 (zh) * | 2008-07-20 | 2010-01-28 | 集伍国际控股集团有限公司 | 可生物降解人造鱼饵及其制造方法 |
-
1993
- 1993-12-13 JP JP31177493A patent/JPH07163273A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7076911B2 (en) * | 2004-12-03 | 2006-07-18 | Thorne David L | Soft body covered swimming-jig fishing lure |
WO2010009656A1 (zh) * | 2008-07-20 | 2010-01-28 | 集伍国际控股集团有限公司 | 可生物降解人造鱼饵及其制造方法 |
KR200447474Y1 (ko) * | 2009-05-27 | 2010-01-25 | 김상수 | 인조미끼 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021011 |