JPH07160176A - プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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JPH07160176A
JPH07160176A JP5306554A JP30655493A JPH07160176A JP H07160176 A JPH07160176 A JP H07160176A JP 5306554 A JP5306554 A JP 5306554A JP 30655493 A JP30655493 A JP 30655493A JP H07160176 A JPH07160176 A JP H07160176A
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JP
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process cartridge
photosensitive drum
frame body
image
toner
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JP5306554A
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English (en)
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Tadayuki Tsuda
忠之 津田
Kazunori Kobayashi
和典 小林
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Original Assignee
Canon Inc
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  • Cleaning In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型・軽量なプロセスカートリッジを提供す
ること。 【構成】 代表的な構成は、画像形成装置本体に装着可
能なプロセスカートリッジにおいて、像担持体と、トナ
ーを前記像担持体の現像部位へ導く現像剤担持体と、を
同一枠体に有し、前記現像剤担持体を、回転保持する軸
受部材の支持部材を前記枠体に有し、前記支持部材の曲
げ弾性率が前記枠体の曲げ弾性率よりも大きいことを特
徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像形成装置に用いる
プロセスカートリッジ及びこれを装填して画像を形成す
るための画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機等の画像形成装置は、一様に帯電
させた像担持体に選択的な露光をして潜像を形成し、こ
の潜像をトナーで顕像化すると共に、該トナー像を記録
媒体に転写して画像形成を行う。このような装置にあっ
ては、各部材のメンテナンスは専門のサービスマンが行
い、ユーザには不便を伴うことが多かった。
【0003】そこで、前記像担持体、帯電器、現像器、
クリーニング部等を一体構造にまとめてカートリッジ化
することにより、ユーザが前記カートリッジを装置本体
に装着することによってトナーの補給や寿命に達した像
担持体等の部品を交換可能とし、メンテナンスを容易に
したプロセスカートリッジ及びこれを装着可能として画
像形成装置に実用化されている。このようなプロセスカ
ートリッジにあっては、小型化が求められており、ハウ
ジングを構成する枠体内に各部材を効率的に収納してい
る。
【0004】ここで画像形成装置本体に装置可能なプロ
セスカートリッジにおいては、それぞれ、薄肉厚で樹脂
成形された第一枠体と前記第一枠体と係合・分離可能な
第二枠体とを有し、前記第一枠体には、現像に用いるト
ナーを収納するトナー収納手段と帯電手段とを設け、前
記第二枠体には、像担持体と、現像手段とクリーニング
手段と同一枠体に設けることが考えられている。これに
よって、各部材を効率的に収納して、より小型化、軽量
化、部品の削減、及び像担持体とプロセス手段との位置
精度の向上を実現すると共に、画質の高精細化、組立て
工程の短縮も実現している。
【0005】そして、薄肉成形樹脂の材料としては、精
度、成形性及び汎用性の観点から、HIPS(ハイイン
パクトスチロール)、PPO(ポリフェニレンオキサイ
ド)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体)樹脂を使用しており、安価でリサイクル性
も良いことから枠体機能を持つ成形材料として、これら
が最適である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トナー
を現像部位へ導く現像スリーブを回転させる為の駆動伝
達力(駆動ギアの噛み合い力)によって、枠体の強度が
弱いと枠体が撓んでしまうおそれがある。そして、枠体
内面の現像スリーブごと変形方向に位置がずれるおそれ
がある。さらに、像担持体や、枠体側に固設された、現
像スリーブ上のトナー層を均一にする役目をするDブレ
ードとの位置関係に変化が生じて、トナーコート層にム
ラが出来、画像ムラの発生原因になるおそれがある等の
問題がある。特に、スリーブはトナーもれを防ぐトナー
モール部材との摺動抵抗もあり、その必要な回転トルク
は大きい。そのために、枠体の強度を高める為に、合成
樹脂等で構成される枠体の厚みを厚くしたり、あるいは
枠体内に補強リブ等を設けて強度を高め、スリーブ駆動
ギアへの噛み合い力によっても撓まないように構成すれ
ばよい。しかしながら、この構成では、カートリッジが
大型化すると共に重量も増加してしまい、プロセスカー
トリッジを小型軽量化する際の障害となってしまうおそ
れがある。
【0007】本発明の目的は、前述課題を解決するもの
であり、その目的は、現像剤担持体への駆動力伝達時に
大きな力が働いたとしても枠体の変形による現像剤担持
体の位置ズレをなくして、画像ムラのない高画質化、小
型軽量化を達成することを可能にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る代表的な構
成は、画像形成装置本体に装着可能なプロセスカートリ
ッジにおいて、像担持体と、トナーを前記像担持体の現
像部位へ導く現像剤担持体と、を同一枠体に有し、前記
現像剤担持体を、回転保持する軸受部材の支持部材を前
記枠体に有し、前記支持部材の曲げ弾性率が前記枠体の
曲げ弾性率よりも大きいことを特徴とする。
【0009】
【作用】前記構成にあっては、小型軽量化するために枠
体の厚さを薄くし枠体材質もHIPS、ABS、PPO
等の容器材としての一般材質を使いこなしながらも、現
像剤担持体を回転駆動する時の噛み合い力方向への撓み
を小さくして、現像剤担持体の位置ずれを殆んどなくす
ことが出来、画像ムラのない、且つプロセスカートリッ
ジの小型軽量化を達成することが出来た。
【0010】
【実施例】
〔第一実施例〕次に本発明の第一実施例に係るプロセス
カートリッジ及びプロセスカートリッジを用いる画像形
成装置について、図面を参照して説明する。
【0011】{プロセスカートリッジ及びこれを装着し
た画像形成装置の全体説明}まず画像形成装置の全体構
成について概略説明する。尚、図2は画像形成装置の一
態様であるプロセスカートリッジを装着した複写機の断
面構成説明図、図3は複写機のトレイを開いた状態の外
観説明図、図4はプロセスカートリッジの断面構成説明
図、図5はプロセスカートリッジの外観説明図、図6及
び図7は前記プロセスカートリッジを逆さにした状態の
外観説明図である。
【0012】この画像形成装置Aは図2に示すように、
原稿読取手段1によって原稿2の画像情報を光学的に読
み取る。そして、給送トレイ3に積載された、或いは給
送トレイ3から手差しした記録媒体4を搬送手段5によ
って搬送し、この記録媒体4をプロセスカートリッジB
としてカートリッジ化された画像形成部に導いて、前記
画像情報に基づいて形成した現像剤(以下トナー)像を
転写手段6で記録媒体4に転写する。そして、該記録媒
体4を定着手段7に搬送して前記トナー像を前記記録媒
体4に定着して排出トレイ8へ排出するものである。
【0013】前記画像形成部を構成するプロセスカート
リッジBは、像担持体である感光ドラム9を回転してそ
の表面を帯電手段10によって一様に帯電し、次いで露光
手段11から前記読取手段1で読み取った光像を露光して
感光ドラム9に潜像を形成し、その後現像手段12で前記
潜像に応じたトナー像を形成することにより前記潜像を
可視像化する。そして前記転写手段6でトナー像を記録
媒体4に転写した後は、クリーニング手段13によって感
光ドラム9に残留したトナーを除去する。
【0014】尚、前記プロセスカートリッジBは感光ド
ラム9等を枠体内に収納してカートリッジ化しており、
その枠体は第一枠体である上枠体14と、第二枠体である
下枠体15とによって構成している。尚、本実施例では、
上枠体14,下枠体15ともにハイインパクトスチロール樹
脂(HIPS)で形成しており、小型軽量化の為に上枠
体14の厚みを約 2.0mm、下枠体15の厚みを約 2.5mm
としている。しかしながら、材質,厚さ等は、成形性、
精度出しに有利な、PPO,ABS樹脂等のガラス繊維
等の補強添加物を含まない一般汎用材質かつ厚さにおい
てもより薄い方が小型軽量化にとって効果的である。
【0015】次に前記画像形成装置A及びこれに装着す
るプロセスカートリッジBの各部の構成について詳細に
説明する。
【0016】{画像形成装置}まず前記画像形成装置A
の各部の構成について説明する。
【0017】(原稿読取手段)原稿読取手段1は原稿2
の記載情報を光学的に読み取るものであり、図2に示す
ように、装置本体16の上部に原稿2を載置するための原
稿ガラス1aを設け、内天面にスポンジ1b1を貼着した
原稿押さえ板1bを前記原稿ガラス1a上に開閉可能に
取り付けている。そして前記原稿ガラス1a及び原稿押
さえ板1bを装置本体16に対して図2の左右方向へスラ
イド可能に取り付けている。
【0018】一方、装置本体16の上部であって原稿ガラ
ス1aの下方にはレンズユニット1cが設けてあり、こ
のユニット1c内に光源1c1及び短焦点結像レンズアレ
イ1c2を設けている。
【0019】これにより、前記原稿ガラス1aに原稿記
載面を下にして原稿2を載置し、光源1c1を点灯すると
共に原稿ガラス1aを図2の左右方向へスライドさせ、
原稿2からの反射光をレンズアレイ1c2を介してプロセ
スカートリッジBの感光ドラム9へ露光するように構成
している。
【0020】(記録媒体搬送手段)搬送手段5は給送ト
レイ3に載置された記録媒体4を画像形成部へ搬送する
と共に、定着手段7へ搬送するものである。即ち、複数
枚の記録媒体4を給送トレイ3に載置し、或いは1枚の
記録媒体4を給送トレイ3から手差しし、記録媒体4の
先端が給送ローラ5a及びこれに圧接する摩擦パッド5
bのニップ部に至るようにセットしてコピーボタンA3
を押すと、給送ローラ5aが回転して記録媒体4を分離
給送すると共に、レジストローラ対5c1,5c2で画像形
成動作に応じて搬送する。そして画像形成後の記録媒体
4を搬送ベルト5d及びガイド部材5eによって定着手
段7へと搬送し、且つ定着後の記録媒体4を排出ローラ
対5f1,5f2によって排出トレイ8へ排出するように構
成している。
【0021】(転写手段)転写手段6は感光ドラム9に
形成されたトナー像を記録媒体4に転写するものであ
り、本実施例の転写手段6は図2に示すように、転写ロ
ーラ6によって構成している。即ち、画像形成装置本体
に装着したプロセスカートリッジBの有する感光ドラム
9に装置本体側に設けた転写ローラ6によって記録媒体
4を押圧し、該転写ローラ6に感光ドラム9に形成され
たトナー像と逆極性の電圧を印加することにより、感光
ドラム9上のトナーを記録媒体2に転写する。
【0022】(定着手段)次に定着手段7は前記転写ロ
ーラ6の電圧印加によって記録媒体4に転写したトナー
像を記録媒体4に定着させるものであり、図2に示すよ
うに、駆動回転する駆動ローラ7aとホルダ7bに保持
された加熱体7c及びテンション板7dに耐熱性の定着
フィルム7eが掛け渡されている。尚、前記テンション
板7dは引張バネ7fによって付勢され、定着フィルム
7eにテンションを付与している。また前記定着フィル
ム7eには加熱体7c部分で加圧ローラ7gが圧接して
おり、定着に必要な力で定着フィルム7eを加熱体7c
に加圧している。
【0023】そしてトナー像を転写した記録媒体4が前
記定着フィルム7eと加圧ローラ7gの間を通る際に、
熱及び圧力を印加して前記トナー像を記録媒体4に定着
させる。
【0024】尚、前記の如く定着手段7の加熱等により
装置本体内に熱がこもるのを防止するために、装置本体
16内には冷却ファン17を設けている。このファン1
7は例えばコピーボタンA3(図3参照)をオンすると
回転し、図2の矢印aに示すように給送口から装置内に
流入し、排出口から流出する空気流を生じさせる。前記
空気流により装置内のカートリッジBを含めた各部材が
冷却され、装置内に熱がこもらないようにしている。
【0025】{プロセスカートリッジ}次に前記画像形
成装置Aに装着されるプロセスカートリッジBの各部の
構成について説明する。
【0026】このプロセスカートリッジBは像担持体
と、少なくとも1つのプロセス手段を備えたものであ
る。ここでプロセス手段としては、例えば像担持体の表
面を帯電させる帯電手段、像担持体にトナー像を形成す
る現像手段、像担持体表面に残留したトナーを除去する
ためのクリーニング手段等がある。本実施例のプロセス
カートリッジBは図1及び図4に示すように、像担持体
である電子写真感光ドラム9の周囲に帯電手段10、トナ
ー(現像剤)を収納した現像手段12、及びクリーニング
手段13を配置し、これらを上下枠体14,15からなるハウ
ジングで覆って一体的にカートリッジ化し、装置本体16
に対して着脱可能に構成している。
【0027】そして上枠体14には帯電手段10、露光手段
11(開口部11a)、現像手段12のトナー溜12aが設けて
あり、下枠体15には感光ドラム9、現像手段12の現像ス
リーブ12dやクリーニング手段13が設けてある。次にプ
ロセスカートリッジBの各部の構成を、感光ドラム9、
帯電手段10、露光手段11、現像手段12、クリーニング手
段13の順に詳細に説明する。尚、図8は上下枠体を分割
した状態のプロセスカートリッジの断面説明図、図9は
下枠体側の内部斜視説明図、図10は上枠体側の内部斜
視説明図である。
【0028】(感光ドラム)本実施例に係る感光ドラム
9は肉厚約1mmの円筒状のアルミニウムからなるドラ
ム基体9aの外周面に有機感光層9bを塗布し、外径24
mmの感光ドラム9として構成している。そして前記ド
ラム9の一方端に固着したフランジギヤ9c(図9参
照)に本体側に設けた駆動モータ(図示せず)の駆動力
を伝達することにより、感光ドラム9を画像形成動作に
応じて図2の矢印方向へ回転させる。
【0029】画像形成に際しては前記感光ドラム9を回
転させるのに伴い、該ドラム9に接触した帯電ローラ10
に直流電圧と交流電圧を重畳させた振動電圧を印加して
感光ドラム9の表面を一様に帯電させる。
【0030】また本実施例では図12に示すように、感
光ドラム9の内周面にアース用接点18aが接触するよ
うにして、また、他端が装置本体側のドラムアース用接
点ピン35aと当接することによって、該ドラム9を電
気的にアースしている。そして、このアース用接点18
aは感光ドラム9に対してフランジギヤ9cが設けられ
ている側と反対側の端部内面に接触するように設けてい
る。
【0031】(帯電手段)帯電手段は前記感光ドラム9
の表面を帯電させるためのものであり、本実施例では特
開昭63−149669号公報に示すような、所謂接触帯電方法
を用いている。即ち、図4に示すように、上枠体14の内
面に帯電ローラ10を摺動軸受10cを介して回動自在に設
けている。この帯電ローラ10は金属製のローラ軸10b
(例えば、鉄、SUS等の導電性芯金)にEPDM、N
BR等の弾性ゴム層を設け、更にその周面にカーボンを
分散したウレタンゴム層を設けたもの、或いは金属製の
ローラ軸にカーボンを分散した発泡ウレタンゴム層を被
覆したもの等で構成している。そして前記帯電ローラ10
のローラ軸10bは摺動軸受10cを介して上枠体14の軸受
スライドガイド爪10dによって脱落しないように取り付
けてあり、且つ感光ドラム9方向へ僅かにスライド可能
に取り付けてある。そして、該ローラ軸をスプリング10
aによって感光ドラム9方向へ付勢して、帯電ローラ10
は感光ドラム9表面に接触する。この帯電手段は帯電ロ
ーラ10が上枠体14に軸受10cを介して直接組み込まれて
いる。
【0032】画像形成に際しては、前記帯電ローラ10が
感光ドラム9の回転に従動回転し、このとき帯電ローラ
10に前述したように直流電圧と交流電圧を重畳して印加
することにより感光ドラム9の表面を均一に帯電させる
ものである。
【0033】前記帯電ローラ10への給電は、図11に示す
ように、帯電バイアス用接点18cの一端18c1が後述する
装置本体側の帯電バイアス用接点ピンと圧接することで
行われ、この帯電バイアス用接点18cの他端18c2が金属
製のローラ軸10bと圧接して帯電ローラ10に電圧を印加
する。
【0034】この帯電ローラ10を上枠体14に組み込む場
合には、まず上枠体14のガイド爪10dに軸受10cを支持
させ、帯電ローラ10のローラ軸10bを前記軸受10cに嵌
め込むだけでよく、この上枠体14を下枠体15と合体する
ことにより、図4に示すように、帯電ローラ10が感光ド
ラム9に圧接するようになる。
【0035】尚、帯電ローラ10の給電側軸受10cは、カ
ーボンフィラを多く含んだ導電性軸受材料を使用してお
り、帯電バイアス用接点18cから金属性のスプリング10
aを介して帯電ローラ10に給電する構成になっており、
安定した帯電バイアスを印加することが出来る。
【0036】(露光手段)露光手段11は前記帯電ローラ
10によって均一に帯電した感光ドラム9の表面に、読取
手段1からの光像を露光するものである。図1及び図4
に示すように、上枠体14には装置本体側に設けられてい
るレンズアレイ1c2からの光を感光ドラム9へ照射する
ための開口部11aが設けてある。尚、プロセスカートリ
ッジBを装置本体Aから取り外したときに、前記開口部
11aを介して感光ドラム9が外光にさらされると劣化し
てしまう虞がある。そのため前記開口部11aにはシャッ
タ部材11bが取り付けてあり、プロセスカートリッジB
を装置本体Aから取り外すとシャッタ部材11bが開口部
11aを閉鎖し、装置本体Aに装着すると前記開口部11a
を開口するようにしている。
【0037】(現像手段)次に現像手段12について説明
する。現像手段12は前記露光によって感光ドラム9に形
成された静電潜像をトナーによって可視像化するもので
ある。尚、この画像形成装置Aは現像に使用するトナー
として磁性及び非磁性の何れでも使用出来るが、この実
施例では一成分磁性現像剤としての磁性トナーを収納し
たプロセスカートリッジBを装着する例を示している。
【0038】前記現像に使用される一成分磁性トナー
は、主成分たる磁性トナーの結着樹脂として、ポリスチ
レン、ポリビニルトルエン等のスチレン及びその置換体
の単重合体;スチレン−プロピレン共重合体、スチレン
−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリ
ン共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸ブチル共重合体等のスチレン系共重
合体;ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリ
レート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジ
ン、変性ロジン、テンペル樹脂、フェノール樹脂、脂肪
族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、パラフ
ィンワックス、カルナバワックス等が単独或いは混合し
て使用出来る。
【0039】磁性トナーに更に添加し得る着色材料とし
ては、従来公知のカーボンブラック、銅フタロシアニ
ン、鉄黒等が使用出来る。
【0040】磁性トナーに含有される磁性微粒子として
は、磁界の中に置かれて磁化される物質が用いられ、
鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金属の粉末、若しく
はマグネタイト、フェライト等の合金や化合物が使用出
来る。
【0041】前記磁性トナーによってトナー像を形成す
る現像手段12は、図4に示すように、トナーを収納する
トナー溜12aを有し、且つトナー溜12a内部にはトナー
を送り出すためのトナー送り機構12bを設けてある。更
に、内部に磁石12cを有する現像スリーブ12dを回転さ
せてその表面に送り出されたトナーを付着させて、薄い
トナー層を形成する。この現像スリーブ12dにトナー層
が形成されるときに、トナーと現像スリーブ12dとの摩
擦によって感光ドラム9上の静電潜像を現像可能な摩擦
帯電電荷を得ている。またトナーの層厚を規制するため
に現像ブレード12eが、現像スリーブ12dの表面に圧接
している。現像スリーブ12dは、感光ドラム9の表面か
ら、約 100〜 400μmのギャップ幅をもって臨むように
取り付けてある。
【0042】また下枠体15の所定位置には先端が現像ス
リーブ12dの長手方向表面に 0.5〜1.5mmの隙間を空
けるように吹出シートが設けてある。この吹出シートは
現像ブレード12eによって層厚を規制され、現像スリー
ブ12d表面に形成されたトナー層のうち、感光ドラム9
に転写されないトナーをトナー溜め12aへ回収し、外へ
漏れないようにするためのものであり、可撓性シートを
両面テープによって下枠体15に貼着している。
【0043】前記磁性トナーの送り機構12bは、図4に
示すように、ポリプロピレン(PP)、アクリロブタジ
エンスチロール(ABS)、ハイ・インパクトスチロー
ル(HIPS)等の材質からなる送り部材12b1をトナー
溜12aの底面に沿って矢印f方向へ往復移動可能に構成
している。この送り部材12b1は断面形状が略三角形状に
なるように形成してあり、且つトナー溜12aの底面全体
のトナーを掻くように、感光ドラムの回転軸方向(図4
の表裏面方向)に沿って長い複数本の棒状部材を設け、
この棒状部材の長手方向両端部を連結して一体部材とし
ている。さらに、送り部材12b1は3本よりなり、往復移
動幅は、略三角の底辺幅と比べ同等より大きくすること
によって、底面のトナー掻残りをなくすように構成して
いる。又、アーム部材の一端に、突起12b6を形成し、送
り部材12b1の組込み時の浮き、あばれを防止する構成に
している。
【0044】そして前記送り部材12b1は長手方向一方端
部に係止突起12b4が形成してあり、この係止突起12b4が
アーム部材12b2に設けた長孔12b5に回動可能に係止して
いる。該アーム部材12b2は上枠体14に対して軸12b3を中
心にして回動可能に取り付けてあると共に、トナー溜12
aの外部に設けられた図示しないアームと連結してい
る。更に前記送り部材12b1には、プロセスカートリッジ
Bを画像形成装置Aに装着したときに、前記軸12b3を中
心にしてアーム部材12b2を一定角度で揺動するように装
置本体A側の駆動力を伝達するための駆動伝達手段が連
結する。尚、図8等に示すように、前記送り部材12b1と
アーム部材12b2とをポリプロピレン、ポリアミド等の樹
脂によって一体的に、且つ連結部で折り曲げ可能にした
構成でも良い。
【0045】従って、画像形成に際しては前記アーム部
材12b2を一定角度で揺動すると、送り部材12b1が図4の
実線の状態と破線の状態に示すようにトナー溜12aの底
面に沿って矢印f方向に往復移動する。これによりトナ
ー溜12aの底部付近にあるトナーが送り部材12b1によっ
て現像スリーブ12d方向へ送られる。このとき前記送り
部材12b1は断面形状が略三角形状であるために、トナー
は送り部材12b1の傾斜面に沿って掻くようにして緩やか
に送られる。
【0046】このため現像スリーブ12d近傍の磁性トナ
ーは攪拌され難く、現像スリーブ12dの表面に形成され
るトナー層が劣化し難くなる。
【0047】またトナー溜12aの蓋部材12fの内天面に
は図4に示すように垂下部材12f1が設けてある。この垂
下部材12f1の下端とトナー溜底面との間隔は、トナー送
り部材12b1の三角断面高さよりも多少広く設定してあ
る。従って、トナー送り部材12b1はトナー溜底面と垂下
部材12f1の間を往復移動し、このとき送り部材12b1がト
ナー溜底面から浮き上がろうとしても前記垂下部材12f1
によって規制され、該送り部材12b1の浮き上がりが防止
される。
【0048】次に前記トナー層が形成される現像スリー
ブ12dと感光ドラムは9とは微小間隔(前記磁性トナー
を収納したプロセスカートリッジでは約 300μm程度)
をもって対向するように位置決めされている。そのため
本実施例では現像スリーブ12dの軸方向両端部近傍であ
ってトナー層形成領域外に現像スリーブ外径よりも前記
間隔分だけ外径が大きい当接リング部を設け、該リング
部が感光ドラム9の潜像形成領域外に当接するようにし
ている。
【0049】ここで感光ドラム9と現像スリーブ12dと
の位置関係について説明する。図20は感光ドラム9と現
像スリーブ12dの位置関係と、現像スリーブ12dの加圧
方法を示す横断面説明図であり、図13は図12のA−
A断面を示す縦断面図、図14は図12のB−B断面を
示す縦断面図である。
【0050】図12に示すように、トナー層が形成され
る現像スリーブ12dと感光ドラム9とは微小間隔( 100
μm〜 400μm程度)を持って対向するように位置決め
られる。このとき、感光ドラム9は、その一端に設けら
れたフランジギヤ9cを回転軸9fによって下部枠体15
に画像形成装置本体側の軸支持部材33を介して回転可能
に固定され、他端は同じく下部枠体15に嵌入固定された
軸受部材26の軸受部26aによって回転可能に固定されて
いる。現像スリーブ12dは、軸方向両端部近傍にあって
トナー層形成領域外にあり、現像スリーブ12dの外径よ
りも前記間隔分だけ外径の大きい当接リング部12d1を嵌
めて、そのリング部12d1が感光ドラム9の潜像形成領域
外に当接するようにする。
【0051】また、現像スリーブ12dは、その軸方向両
端部近傍にある当接リング部12d1より内側にあり、現像
スリーブ12dのトナー層形成領域外でスリーブ軸受12i
によって回転自在に支持され、スリーブ軸受12iは図中
矢印g方向へ多少スライド可能となるように下部枠体15
に取り付けられている。スリーブ軸受12iは、その後方
に伸びた突起部に押圧スプリング12jが付いており、こ
れが下部枠体15の壁に押されて現像スリーブ12cを常に
感光ドラム9側へ付勢している。これにより、当接リン
グ部12d1が感光ドラム9と常に当接し、現像スリーブ12
dと感光ドラム9との間隔は常に保証され、感光ドラム
9のフランジギヤ9c及び該ギヤ9cと噛合する現像ス
リーブ12dのスリーブギヤ12kに駆動力を伝達すること
ができる。ここでスリーブギヤ12kは、現像スリーブ12
dのフランジ部を兼ねており、即ち本実施例によれば、
スリーブギヤ12kとフランジ部とを樹脂部材(例えば、
ポリアセチレン樹脂)で一体成形している。そこで本実
施例によれば、フランジ部材とギヤ部材とを樹脂により
一体成形できるため、製作の容易化が図られると共に、
現像スリーブ12dしいてはプロセスカートリッジBの軽
量化が図られる。
【0052】ここで、前述したスリーブ軸受12iのスラ
イド可能方向について図18を参照して説明する。ま
ず、現像スリーブ12dの駆動側から述べる。装置本体16
の駆動源(駆動モータ)からフランジギヤ9cに駆動力
が伝達されると、そのフランジギヤ9cからスリーブギ
ヤ12kに駆動力が伝達されるとき、その噛み合い力はフ
ランジギヤ9cの噛み合いピッチ円と、スリーブギヤ12
kの噛み合いピッチ円との接線方向から圧力角(本実施
例では20°)分傾いた方向に向かう。このため、図18
に示す矢印P方向(θ≒20°)に噛み合い力は向かう。
このとき、感光ドラム9の回転中心と現像スリーブ12d
の回転中心を結ぶ直線と平行な方向にスリーブ軸受12i
をスライドさせようとすると、噛み合い力Pをスライド
方向と水平方向の分力Psとスライド方向と垂直方向の
分力Phとに分解すると、スライド方向と水平方向の分
力Psは、図18に示すように、感光ドラム9から離れ
る方向に向いてしまう。このため、現像スリーブ12dの
駆動側では、感光ドラム9と現像スリーブ12dとの間隔
がフランジギヤ9cとスリーブギヤ12kの噛み合い力に
よって変化しやすくなり、現像スリーブ12d上のトナー
が感光ドラム9へ的確に移動しなくなり、現像性の悪化
を招き易くなってしまう。
【0053】そこで、本実施例では、フランジギヤ9c
からスリーブギヤ12kへの駆動力の伝達を加味し、図1
3に示すように、駆動側(スリーブギヤ12kが取り付け
られている側)のスリーブ軸受12iのスライド可能方向
を矢印Q方向にする。即ち、フランジギヤ9cとスリー
ブギヤ12kの噛み合い力Pと駆動側スリーブ軸受12iの
スライド可能方向のなす角ψは約90°(本実施例では92
°)に設定する。このように構成することで、前記噛み
合い力Pのスライド方向と水平方向の分力Psは殆どな
くなり、本実施例の場合では前記分力Psは若干現像ス
リーブ12dを感光ドラム9側へ付与する方向へ作用す
る。こうした場合、現像スリーブ12dは略押圧スプリン
グ12jのバネ圧α分だけ加圧され、感光ドラム9と現像
スリーブ12dとの間隔は一定に保たれ、的確な現像を行
うことができる。
【0054】ここで図15を用いて説明する。
【0055】さてこの時、噛み合い力Pの力は、現像ス
リーブ12dを回転させるのに必要なトルク分だけで約
500gr〜5kgとなる。軸受12iを受けている下
枠体15は、省スペースの観点から、板厚を約2mm〜
3mmでかつ、成形性から、枠体材料として一般汎用材
である合成樹脂材(HIPS、PPO、ABS等)であ
る。その為、噛み合い力Pの荷重によって、矢示A方向
へ容易に約0.5〜1mm(15→15Rの位置)撓ん
でしまう。その為、軸受12i,スリーブ12dも約
0.5〜1mm下枠の撓みB方向に感光ドラム9,現像
ブレード12eとの最適位置から、変位してしまう。そ
こでこれが原因となって、画像の濃度が薄くなる、ある
いは画像のむらの発生原因となる。さらに、紙搬送ガイ
ドとして、使用しているガイド部15h1が紙ガイドの
隙間を狭くする方向へ撓むことがあり、この撓みが発生
すると紙がひっかかってジャムしたり、斜行の原因にな
るおそれがある。
【0056】さて図1は、本発明を適用した実施例のプ
ロセスカートリッジの側断面図(図4)のスリーブ駆動
側のスリーブ軸受近傍の位置関係を説明する側断面図で
ある。本実施例では、図1及び図16で説明するように
軸受12iを保持する補強部材12pを下枠体15の内
側に、例えばネジあるいは接着、溶着等で固定して設
け、そのスライド面12p1で軸受12iを受けてい
る。補強部材12pは、下枠体15(2×104〜3×
104kg/cm2)よりも曲げ弾性率が大きいガラス繊
維入りの合成樹脂(7×104〜20×104kg/cm
2)例えばナイロン,HIPS,PCのガラス入り等あ
るいはAlダイキャスト、金属部品を使用している。こ
のように、弱い箇所の部分的補強によってスリーブ噛み
合い力Pの力にも耐え得る剛性を満足することが出来
る。
【0057】さらに、他の実施例を示す。本実施例は、
図17で説明するように、下枠体15の下側に、厚さ1
mm〜2mm程度の板金12Qを熱カシメで部分補強す
る方法である。本実施例も、前述実施例と同等の効果を
発揮することが出来る。さてプロセスカートリッジを逆
さから見た図6で板金12Qの取り付け部が下枠15の
1部分熱カシメで固定されていることが解る。また図7
は、板金をさらに駆動側まで延長して曲げを追加するこ
とで板金自体を補強した構成である。
【0058】実験によると、プロセスカートリッジの寿
命耐久までの下枠体15の変形、及び現像スリーブの変
位が、前述構成を適用していないプロセスカートリッジ
では、0.5〜1mm程度あったが、この変形、変位が
0.2mm以下まで小さくすることが出来た。
【0059】次に、非駆動側(スリーブギヤ12kが取り
付けられていない側)のスリーブ軸受12iのスライド方
向について述べる。
【0060】非駆動側では前述した駆動側と違い、他か
ら力を受けるわけではないので、スリーブ軸受12iのス
ライド方向は、図14に示すように、感光ドラム9の中
心と現像スリーブ12dの中心を結ぶ直線に対して略水平
にしておく。
【0061】このように、現像スリーブ12dを単独で感
光ドラム9に加圧する場合、駆動側と非駆動側とで現像
スリーブ12dを加圧する角度を変えることにより、現像
スリーブ12dと感光ドラム9との位置関係が常に適正に
保持されるため、的確な現像を行うことが可能となる。
【0062】尚、駆動側のスリーブ軸受12iのスライド
可能方向を非駆動側と同様に感光ドラム9の中心と現像
スリーブ12dの中心を結ぶ直線と略平行方向に設定して
も良い。即ち、前述した実施例で述べたように、駆動側
ではフランジギヤ9cとスリーブギヤ12kの噛み合い力
のスリーブ軸受12iのスライド方向への分力Psによっ
て現像スリーブ12dが感光ドラム9から離れる方向に力
が作用するため、本実施例ではこの分力Psに対向して
現像スリーブ12dを加圧できるように、駆動側の押圧ス
プリング12jによる加圧力を非駆動側より分力Ps分だ
け大きく設定してやれば良い。つまり、非駆動側の押圧
スプリング12jの現像スリーブ12dへの加圧力をP1
すると、駆動側の押圧スプリング12jのその加圧力P2
は、P2=P1 +Psに設定しておくと、現像スリーブ1
2dは常に適正な加圧力を受けて感光ドラム9との一定
の間隔を保証される。
【0063】(クリーニング手段)次にクリーニング手
段13は、感光ドラム9のトナー像を転写手段6によって
記録媒体4に転写した後に、感光ドラム9に残留したト
ナーを除去するためのものである。このクリーニング手
段13は図4に示すように、感光ドラム9の表面に接触
し、該ドラム9に残留したトナーを掻き落とすための弾
性クリーニングブレード13aと、前記掻き落としたトナ
ーを掬い取るために前記ブレード13aの下方に位置し、
且つ感光ドラム9の表面に軽く接触したスクイシート13
bと、前記掬い取った廃トナーを溜めるための廃トナー
溜め13cとで構成している。尚、スクイシート13bは、
感光ドラム9の表面に軽く接触しており、感光ドラム9
表面の残留トナーは通過させ、前記ブレード13aによっ
て感光ドラム9表面から除去されたトナーを、感光ドラ
ム9から離れた方向へ導く。
【0064】(上下枠体)次にプロセスカートリッジB
のハウジングを構成する上下枠体14,15について説明す
る。下枠体15側には図8及び図9に示すように感光ドラ
ム9の他に、現像手段12を構成する現像スリーブ12d、
現像ブレード12e、更にはクリーニング手段13が設けて
ある。一方、上枠体14側には図8及び図10に示すよう
に、帯電ローラ10、現像手段12を構成するトナー溜め12
a及びトナー送り機構12bが設けてある。
【0065】そして前記上下枠体14,15を結合するため
に、上枠体14には長手方向に4対の係止爪14aが略等間
隔で上枠体14と一体成型されており、下枠体15には前記
係止爪14aが係止するための係止開口15a及び係止突部
15bが下枠体15と一体成型されている。従って、前記上
下枠体14,15を強制嵌合して係止爪14aを係止開口15a
及び係止突部15bに係止すると、上下枠体14,15が結合
される。尚、この結合状態をより確実にするために、下
枠体15の長手方向両端近傍には図8に示すように係止爪
15c及び係止開口15dが設けてあり、上枠体14の長手方
向両端近傍には図10に示すように前記係止爪15c及び
係止開口15dと係止するための係止開口14b及び係止爪
14cが設けてある。
【0066】前記のようにプロセスカートリッジBを構
成する各部材を上下枠体14,15に分けて構成するに際
し、感光ドラム9に対して位置決めする必要がある部
材、例えば現像スリーブ12dや現像ブレード12e及びク
リーニングブレード13a等を同一枠体(本実施例では下
枠体15)側に設けることにより、各部材の位置出しを精
度良く行うことが出来、プロセスカートリッジBの組立
を容易に行うことが出来る。
【0067】また本実施例の下枠体15には、図9に示す
ように、枠体の一方側端部近傍に嵌合凹部15nが設けて
ある。また上枠体14には、図10に示すように、枠体の
一方側端部近傍には係止爪14a間の略中間位置で、係止
爪14aの近傍に前記嵌合凹部15nに嵌合する嵌合凸部14
hが設けてある。
【0068】更に本実施例の下枠体15には、図9に示す
ように、枠体の略二隅近傍に嵌合凸部15e及び他の略二
隅近傍に嵌合凹部15fが設けてある。また上枠体14に
は、図9に示すように、枠体の略二隅近傍に前記嵌合凸
部15eが嵌合するするための嵌合凹部14dが設けてあ
り、また他の略二隅近傍には前記嵌合凹部15fが嵌合す
るための嵌合凸部14eが設けてある。
【0069】従って、上下枠体14,15を結合するときに
前記上下枠体14,15に設けた嵌合凸部14h,14e,15e
を嵌合凹部に15n,15f,14dに嵌合することにより、
両枠体14,15の結合が強固なものとなり、結合状態で上
下枠体14,15に捩じれ力が加わったとしても結合状態が
ずれてしまうことがない。
【0070】尚、前記嵌合凸部を嵌合凹部の位置は前記
以外にも、結合した上下枠体14,15に対する捩じれ力に
対してずれないようにし得る位置であれば、他の位置に
設けても良い。
【0071】また上枠体14には、図10に示すように、
軸22aを中心に回動可能な保護カバー22が取り付けてあ
る。この保護カバー22は軸22aに取り付けた捩じりコイ
ルバネ(図示せず)によって図10の矢印h方向へ付勢
されており、プロセスカートリッジBを画像形成装置A
から取り外した状態にあっては、図4に示すように、感
光ドラム9を被蓋するように構成している。
【0072】即ち、感光ドラム9は現像トナーを記録媒
体4に転写するために、図1に示すように、下枠体15に
形成された開口15gから露出して転写ローラ6と対向す
るように構成している。しかし、プロセスカートリッジ
Bを画像形成装置Aから取り外した状態にあっては感光
ドラム9が露出していると、感光ドラム9が外光にさら
されて劣化してしまう虞があると共に、該ドラム9に塵
等が付着してしまう。そのためプロセスカートリッジB
を画像形成装置Aから取り外したときに保護カバー22が
前記開口15gを閉じることによって感光ドラム9を外光
及び塵等から保護するものである。尚、前記保護カバー
22はプロセスカートリッジBを画像形成装置Aに装着す
ると、図示しない回動機構によって回転し、図2に示す
ように感光ドラム9を開口15gから露出するように構成
してある。
【0073】また図2から明らかなように本実施例で
は、下枠体15の下面は記録媒体4を搬送するためのガイ
ドを兼用するものである。この下面は両側ガイド部15h1
に対して中央ガイド部15h2が段差をもつように構成して
ある(図6)。この中央ガイド部15h2の段差はハガキサ
イズ幅(約 100mm)よりも僅かに幅広である約 102m
m〜 120mmであって(本実施例では約 107mm程度に
設定)、深さ約 0.8mm〜2mm程度に構成している。
これにより前記中央ガイド部15h2部分は記録媒体4の搬
送空間が広くなり、厚手で腰の強いハガキ、名刺或いは
封筒等を記録媒体4として使用した場合、これらの厚手
の記録媒体4が下枠体15のガイド面に突っ掛かってジャ
ムするおそれがなくなる。またハガキサイズ幅以上で薄
手の普通紙等を記録媒体4として使用した場合には、該
記録媒体4は下枠体15の両側ガイド部15h1でガイドされ
るため、浮き上がることなく搬送されるようになる。
【0074】ここで記録媒体の搬送ガイドとして機能す
る前記下枠体15の下面について、より具体的に説明す
る。両側ガイド部15h1は図19に示すように、感光ドラ
ム9と転写ローラ6とのニップ位置Nでの接線方向Xに
対してLa =5〜7mm程度の寸法分だけ撓む状態にあ
る。この両側ガイド部15h1は現像スリーブ12d及びトナ
ーをスリーブ12dに供給するのに必要な空間をもつよう
に構成された下枠体15の下面であるために、適切な現像
条件を得るために決められた現像スリーブ12dの位置等
によって決定され、これをニップ接線方向Xに近づける
と下枠体15が肉薄になり、プロセスカートリッジBの強
度上問題がある。
【0075】またクリーニング手段13の下端13fは後述
するクリーニングブレード13aやスクイシート13b等の
クリーニング手段13を構成するのに必要な配置で決定さ
れ、搬送される記録媒体4と干渉しない距離Lb =3〜
5mm程度をもつように構成している。尚、本実施例で
は図19に示す感光ドラム9の回転中心からの垂線と、
感光ドラム9及び転写ローラ6の回転中心を結ぶ線との
角度β=5〜20°に設定している。
【0076】このため中央ガイド部15h2のみに深さLc
=1〜2mm程度の段差を設け、該部分をニップ接線方
向Xに近づけることにより、下枠体15の強度を損なうこ
となく、ハガキ等の厚手で腰の強い記録媒体4の搬送を
スムーズに行うようにしている。尚、厚手で腰の強い記
録媒体4は画像形成装置の一般的な仕様条件としても名
刺や封筒等であってハガキサイズよりも幅狭であること
が殆どであるため、段差を設けた中央ガイド部15h2の幅
はハガキサイズよりも僅かに幅広に構成しておけば実用
上問題はない。
【0077】この様に、紙搬送ガイドとしての隙間を確
保する為にも、前述のごとく、現像スリーブを駆動する
為の噛み合い力P方向への下枠体15の撓みを小さくす
ることは、記録媒体4を斜行、ジャムすることなく搬送
されることになる。
【0078】更に下枠体15の外面には、図2に示すよう
にレジストローラ5c2の逃げ凹部15jが形成してある。
このためプロセスカートリッジBを画像形成装置Aに装
着するに際し、レジストローラ5c2に近接して装着する
ことが可能となり、装置全体の小型化を図ることが出来
る。
【0079】(プロセスカートリッジの組立構成)次に
前記構成のプロセスカートリッジBの組み立てについて
説明する。図20に於いて、まず下枠体15には現像手段
12の端部及びクリーニング手段13の端部にトナー漏れを
防止するための定形のモルトプレーン(商品名)ゴムか
らなるトナー漏れ防止シールSを両面テープで貼着す
る。尚、このトナー漏れ防止シールSは定形のものでな
くても、前記シールを取り付ける部分に凹部を形成し、
該凹部に固化してエラストマーとなる液状物質を注入し
てトナー漏れ防止シールを取り付けるようにしても良
い。
【0080】前記下枠体15には、現像ブレード12eを取
り付けたブレード支持部材12e1及びクリーニングブレー
ド13aを取り付けたブレード支持部材13a1をそれぞれビ
ス24a,24bによって取り付ける。このとき本実施例に
あっては図20の破線に示すように、前記ビス24a,24
bのビス止めを同一方向から行うことが出来るように、
ブレード支持部材12e1、13a1のブレード取付面を平行又
は略平行に設けている。そのためプロセスカートリッジ
Bを量産する場合に、現像ブレード12e及びクリーニン
グブレード13aのビス止めを自動機等によって連続的に
行うことが出来る。これによりネジ回転用ドライバー等
のスペースを確保して両ブレード12e,13aの組立性を
向上させると共に、ハウジングの型抜き方向をそろえる
ことによって型構造を簡略化してコストダウンを図るこ
とが出来る。
【0081】尚、前記現像ブレード12e及びクリーニン
グブレード13aはビス止めする以外にも、例えば、下枠
体15に対して接着剤によって接着して取り付けるように
しても良い。この場合も、前記接着を同一方向から行う
ことが出来るようにすれば、ビス止めの場合と同様に現
像ブレード12e及びクリーニングブレード13aの取り付
けを自動機等によって連続的に行うことが出来る。
【0082】前記のようにブレード12e,13aを取り付
けた後に、現像スリーブ12dを下枠体15に取り付ける。
次いで感光ドラム9を下枠体15に取り付ける。そのため
本実施例では現像ブレード支持部材12e1及びクリーニン
グブレード支持部材13a1の感光ドラム対向面側であっ
て、感光ドラム9の長手方向画像形成領域(図22の領
域C)外にガイド部材25a,25bを取り付けてある
(尚、本実施例では、ガイド25a,25bは下枠体15と一
体成形している)。そして前記両ガイド部材25a,25b
の間隔Lを感光ドラム9の外径Dよりも大きく設定して
いる。
【0083】このため感光ドラム9は下枠体15に取り付
けるブレード12e,13a等の各部材を取り付けた後、図
21に示すように、ガイド部材25a,25bによって長手
方向両端部近傍(画像形成領域外)をガイドしながら最
後に取り付けることが出来る。即ち、感光ドラム9はブ
レード13aを少し撓ませながら、また現像スリーブ12d
を少し逃がし、また回転させながら下枠体15に取付られ
る。
【0084】これを下枠体15に感光ドラム9を最初に取
り付けた後にブレード12e,13a等の各部材を取り付け
る構成にすると、ブレード12e,13a等を取り付ける際
に感光ドラム9の表面を傷つけたりする虞がある。また
組立時に現像ブレード12eやクリーニングブレード13a
の取り付け位置や感光ドラム9に対する接触圧の測定等
の検査が出来ない不都合がある。更に両ブレード12e,
13aにトナーがない初期状態での感光ドラム9や現像ス
リーブ12dへの密着によるトルクアップやブレードめく
れを防止するための潤滑剤の塗布を、両ブレード12e,
13aを下枠体15に取り付ける前に行わなければならない
が、このとき組み込み時の潤滑剤の脱落等の不都合が生
じ易い等の問題がある。この点、本実施例のように感光
ドラム9を最後に組み込むようにすることにより前記不
都合を解消することが出来る。
【0085】前述した通り本実施例によれば、現像手段
12及びクリーニング手段13を枠体に取付た状態で取り付
け位置の測定等の検査を行うことが出来、更には感光ド
ラム組付時の画像形成領域での傷や打痕等を防止出来
る。また現像手段12及びクリーニング手段13を枠体に取
り付けた状態で、これらへの潤滑剤の塗布が可能とな
り、このために潤滑剤の脱落等が防止出来、現像ブレー
ド12eと現像スリーブ12d、クリーニングブレード13a
と感光ドラム9との密着によるトルクアップやブレード
めくれ等を防止する効果がある。
【0086】尚、本実施例では下枠体15にドラムガイド
部材25a,25bを一体成形しているが、図23に示すよ
うに、ブレード支持部材12e1,13a1の長手方向両端であ
って感光ドラム9の画像形成領域外に、ブレード支持部
材12e1,13a1と一体的な突出部12e2,13a2を設け、又は
別のガイド部材を取り付けるようにして、これを感光ド
ラム9を組み込む場合のガイド部材として機能させるよ
うにしても良い。
【0087】前記のようにして現像スリーブ12d、現像
ブレード12e、クリーニングブレード13a、感光ドラム
9を下枠体15に組み込んだ後、図24の斜視図に示すよ
うに軸受部材26を取り付けて感光ドラム9及び現像スリ
ーブ12dの一方端を軸支する。この軸受部材26はポリア
セタール等の耐摺動性材質からなり、感光ドラム9に嵌
入するドラム軸受部26aと、現像スリーブ12dの外表面
に嵌入するスリーブ軸受部26b及びDカットされた磁石
12cの端部が嵌入するDカット穴部26cとが一体成型さ
れている。又は、スリーブ軸受部26bは、現像スリーブ
12dの外表面に摺動するスリーブ軸受12iの外面に嵌入
するか、又はスリーブ軸受12iの外面に嵌入する下枠体
15のスライド面15Qに嵌入する構成にしても良い。
【0088】従って、軸受部26aを筒状の感光ドラム9
の端部に嵌入し、且つ磁石12cの端部をDカット穴部26
cに嵌入すると共に、現像スリーブ12dを軸受部26bに
嵌入し、該軸受部材26を下枠体15の側面に嵌め込み、前
述したようにドラム方向にスライド可能に設けることに
よって感光ドラム9及び現像スリーブ12dを軸支する。
尚、前記軸受部材26には図24に示すようにアース用接
点18aが取り付けてあり、軸受部材26を感光ドラム9に
嵌入するとアース用接点18aが感光ドラム9のアルミ製
ドラム基体9aに接触するようになっている。また前記
軸受部材26にはバイアス用接点18bが取り付けてあり、
軸受部材26を現像スリーブ12dに取り付けると前記接点
18bが現像スリーブ12dの内面に接触した導電性部材18
dに接触するようになっている。
【0089】このように感光ドラム9と現像スリーブ12
dとを一部品である軸受部材26によって軸支することに
より、両部材9,12dの取付位置精度を高めることが出
来、且つ部品点数を減少して組立てを容易にすると共
に、コストダウンを図ることが出来る。
【0090】また感光ドラム9の位置決めと現像スリー
ブ12d、及び磁石12cの位置決めを1つの部材で行うこ
とで、感光ドラム9と磁石12cとの位置決めを精度よく
行うことが可能となるため、感光ドラム9表面における
磁力を一定に保つことが出来、高精彩な画像を得ること
が可能となる。
【0091】またこの軸受部材26に感光ドラム9のアー
スを行うドラムアース用接点18a、現像スリーブ12dに
バイアスを印加するための現像バイアス用接点18bを設
けることで、部品の小型化が効果的に行われ、プロセス
カートリッジBの小型化も効果的に行うことが可能とな
る。
【0092】更に前記軸受部材26にプロセスカートリッ
ジBを画像形成装置本体に装着する際のプロセスカート
リッジBの装置本体内における位置決めを行わせる被支
持部を設けることで、装置本体内におけるプロセスカー
トリッジBの位置を正確に行わせることが出来る。
【0093】更に前記軸受部材26には図5及び図6で明
らかなように、外方へ突出するU字型の凸部であるドラ
ム軸部26dが形成してあり、後述するように前記軸部26
dがプロセスカートリッジBを装置本体16に装着した際
に、軸支持部材34に支持され、プロセスカートリッジB
の位置決めを行う。このように、感光ドラム9を直接軸
支する軸受部材26がプロセスカートリッジBを装置本体
16に装着する際の位置決めを行うために、他の部材の加
工精度や組立誤差を拾うことなく感光ドラム9は精度良
く位置決めされるようになる。
【0094】一方、上枠体14には帯電ローラ10を回動自
在に取り付けると共に、シャッタ部材11b及び保護カバ
ー22を取り付け、更にトナー送り機構12bを取り付け
る。そしてトナー溜め12aから現像スリーブ12dへトナ
ーを送り出すための開口12a1に、図25に示すティアテ
ープ27を有するカバーフィルム28を貼着して前記開口12
a1を閉鎖する。そして、蓋部材12fを溶着してその後充
填口12a3からトナー溜め12a内にトナーを収納し、充填
口12a3に充填口蓋12a2をしてトナー溜め12aを閉鎖す
る。
【0095】尚、前記開口12a1に貼着したカバーフィル
ム28に設けたティアテープ27は、図25に示すように、
開口12a1の長手方向一方端部(図25の左側端部)から
他方端部(図25の右側端部)へ至り、該他方端部で折
り返して上枠体14の側端部に形成された把手部14fに沿
わせて外方へ突出させる。
【0096】次に前記上枠体14と下枠体15とを前述した
係止爪と係止開口等を相互に係止して両枠体14,15を結
合してプロセスカートリッジBを組み立てる。このとき
前記ティアテープ27は、上枠体14の把手部14fと下枠体
15の把手部15kの間から露出する。従って、新しいプロ
セスカートリッジBを使用する場合には前記把手部14
f,15kから露出したティアテープ27を引っ張ってカバ
ーフィルム28からティアテープ27を剥ぎ取って開口12a1
を開口し、トナー溜め12a内のトナーが現像スリーブ12
d方向へ移動可能としてから画像形成装置Aに装着す
る。
【0097】尚、上下枠体14,15を結合したプロセスカ
ートリッジBには前述したように下枠体15の外面にレジ
ストローラ5c2の逃げ凹部15jが形成してあるために、
図26に示すように、前記凹部15jに指を掛けることに
よってプロセスカートリッジBを確実に把持することが
出来る。更に本実施例では図6に示すように、プロセス
カートリッジBを手で持った場合に指の掛かる部分に滑
り止め用リブ14iを設けてプロセスカートリッジBを持
ち易くしている。またこのようにプロセスカートリッジ
Bの下枠体15にレジストローラ5c2の逃げを設けている
ために、装置本体16をより一層薄型に出来る利点もあ
る。
【0098】また前記凹部15jは、図6に示すように、
両枠体14,15の結合部分である係止爪14aと係止開口15
bの近傍に沿って設けてあるために、前記凹部15jに指
を掛けてプロセスカートリッジBを持つと、把持力が係
止を行う方向に作用して前記係止爪14aと係止開口15b
の係止が確実になる。
【0099】ここで本実施例に係るプロセスカートリッ
ジBは重さ約 0.6kg程度と小型軽量に構成しており、
そのために前記下枠体15の厚さは約 2.0mm程度と薄手
に構成している。
【0100】次に前記プロセスカートリッジBの組立、
出荷ラインについて、図27(a)を参照して説明す
る。図に示す通り、まず下枠体15に各部品を組み込み、
組み込んだ下枠体15の検査(例えば感光ドラム9と現像
スリーブ12dの位置関係等)を行う。そして次に、この
下枠体15と帯電ローラ10等の部品を組み込んだ上枠体14
とを結合させてプロセスカートリッジBを組立て、この
カートリッジB全体の総合検査を行った後に出荷する、
という簡単なラインになる。
【0101】この分解ラインは図27(b)に示すよう
に、まず前述の如くして上下枠体14,15を分割し、次い
で上下枠体14,15ごとに分解クリーニングし、その後上
枠体14にあっては帯電ローラ10等、下枠体15にあっては
感光ドラム9や現像スリーブ12d、現像ブレード12eや
クリーニングブレード13a等の各部品レベルに分解クリ
ーニングする簡単なものとなる。
【0102】前記トナー等のクリーニングを行った後
は、図10に示すように、開口12a1にカバーフィルム28
を貼り付けて前記開口12a1を封鎖し、トナー溜め12aの
側面に設けたトナー充填口12a3から新しいトナーを充填
して該充填口12a3を蓋12a2で被蓋する。そして上下枠体
14,15を前述した係止爪14aと係止開口15a、係止爪14
aと係止突部15b、係止爪14cと係止開口15d、及び係
止爪15cと係止開口14bのそれぞれを係止して両枠体1
4,15を連結することにより、プロセスカートリッジB
が再度使用し得るようになる。
【0103】尚、前記上下枠体14,15を再度連結する際
に、係止爪14aと係止開口15a、係止爪14aと係止突起
15b等を係止するが、プロセスカートリッジBの再利用
の回数が多くなってくると、前記係止爪と係止開口との
係止力が弱くなって係止がきかなくなることが考えられ
る。そのため本実施例では枠体の4隅近傍にネジ溝を設
けている。即ち、図9及び図10に示す上枠体14の嵌合
凹部14dと嵌合凸部14e及びこれらと嵌合する下枠体15
の嵌合凸部15eと嵌合凹部15fに貫通したネジ溝を設け
ている。これにより前記係止爪による係止がたとえきか
なくなった場合でも、上下枠体14,15を結合して前記嵌
合凸部と嵌合凹部をそれぞれ嵌合させ、その後前記ネジ
溝にネジを螺合することによって両枠体14,15を強固に
結合することが可能となる。
【0104】{画像形成動作}次に前記プロセスカート
リッジBを画像形成装置Aに装着して画像形成を行う場
合の動作について説明する。
【0105】図2に示す原稿ガラス1aに原稿2をセッ
トし、且つ給送トレイ3に記録媒体4をセットする。次
にコピーボタンA3を押すと、光源1c1が点灯すると共
に原稿ガラス1aが画像形成装置上部を図1の左右に移
動して原稿記載情報を光学的に読み取る。
【0106】一方、前記読み取りと同期するようにして
給送ローラ5a及びレジストローラ対5c1,5c2が回転
して記録媒体4を画像形成部へ搬送する。そして前記レ
ジストローラ対5c1,5c2の搬送タイミングと同期して
感光ドラム9が図1の矢印d方向へ回転し、このドラム
9に対して帯電手段10によってドラム表面を均一に帯電
すると共に、前記読取手段1によって読み取った光像を
露光手段11を介して感光ドラム9上に露光して潜像を形
成する。
【0107】前記潜像形成と同時にプロセスカートリッ
ジBの現像手段12が駆動し、トナー送り機構12bが駆動
してトナー溜め12a内のトナーを現像スリーブ12d方向
へ送り出すと共に、回転する現像スリーブ12dにトナー
層が形成される。この現像スリーブ12dに感光ドラム9
の帯電極性と同極性で略同電位の電圧を印加して感光ド
ラム9の潜像をトナー現像する。本実施例では、現像ス
リーブ12dに約 1.2kV(VPP)、1950Hz(矩形波)を
印加している。そして前記感光ドラム9と転写ローラ6
の間に記録媒体4を搬送し、且つ転写ローラ6に前記ト
ナーと逆極性の電圧を印加することにより、感光ドラム
9上のトナー像を記録媒体4に転写する。本実施例で
は、転写ローラ6を体積抵抗が109 Ωcm程度の発泡E
PDMで、外径約20mmのローラとして、転写電圧とし
て− 3.5kVを印加している。
【0108】前記トナー像を転写した感光ドラム9は矢
印d方向へ回転し、クリーニングブレード13aによって
感光ドラム上に残ったトナーを掻き落として除去すると
共に、スクイシート13bによって廃トナー溜め13cへ集
める。
【0109】一方、前記の如くしてトナー画像を形成し
た記録媒体4を搬送ベルト5dによって定着手段7へ搬
送し、該定着手段7において熱及び圧力を印加して記録
媒体4にトナー定着を行った後、排出ローラ5f1,5f2
によって記録媒体4を排出トレイ8へ排出する。このよ
うにして原稿記載情報が記録媒体4に記録されるもので
ある。
【0110】また本発明に係るプロセスカートリッジB
は前述のように単色の画像を形成する場合のみならず、
現像手段12を複数設け、複数色の画像(例えば2色画
像、3色画像或いはフルカラー等)を形成するカートリ
ッジにも好適に適用することが出来る。
【0111】また前述プロセスカートリッジとは、現像
手段と像担持体としての例えば電子写真感光体とを一体
的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装
置本体に対して着脱可能とするものである。また前述現
像手段に加えて、プロセス手段としての帯電手段または
クリーニング手段を有しても良い。
【0112】また現像方法としても、例えば公知の2成
分磁気ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン
現像法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いること
が可能である。
【0113】また像担持体としては、前記感光体ドラム
に限定されることなく、例えば次のものが含まれる。先
ず感光体としては光導電体が用いられ、光導電体として
は例えばアモルファスシリコン、アモルファスセレン、
酸化亜鉛、酸化チタンおよび有機光導電体(OPC)等
が含まれる。また前記感光体を搭載する形状としては、
例えばドラム状、ベルト状等の回転体およびシート状等
が含まれる。なお、一般的にはドラム状またはベルト状
のものが用いられており、例えばドラムタイプの感光体
にあっては、アルミ合金等のシリンダー上に光導電体を
蒸着または塗工等行ったものである。
【0114】前述本発明を適用した実施例によれば、前
記現像スリーブを回転保持する軸受近傍の下枠体を、曲
げ弾性率がその枠体より大きい部材で部分的な補強をす
ることで、枠体の厚みを厚くすることなく現像スリーブ
の噛み合い力Pによる枠体の撓みを殆んどなくすことが
出来、小型軽量であって、かつ、現像スリーブの回転ト
ルクが増大したとしても現像スリーブの位置ズレもな
く、画像ムラ等のない高画質のプロセスカートリッジ及
び画像形成装置を提供することが出来た。
【0115】さらに、組立工程の短縮を実現すると共
に、高精細な画像を得ることのできるプロセスカートリ
ッジ及び画像形成装置を提供することができた。
【0116】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、小型
軽量であって高画質が得られるプロセスカートリッジ及
び画像形成装置を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプロセスカートリッジの現像
スリーブ近傍の補強方法の1実施例を示す側断面図であ
る。
【図2】プロセスカートリッジを装着した複写機の全体
断面説明図である。
【図3】トレイを開いた状態の複写機の外観説明図であ
る。
【図4】プロセスカートリッジの側断面説明図である。
【図5】プロセスカートリッジの外観説明図である。
【図6】プロセスカートリッジを逆さにした外観説明図
である。
【図7】プロセスカートリッジを逆さにした外観説明図
である。
【図8】プロセスカートリッジの上下枠体を分割した断
面説明図である。
【図9】プロセスカートリッジの下枠側の内部斜視説明
図である。
【図10】プロセスカートリッジの上枠側の内部斜視説
明図である。
【図11】帯電ローラの取付け状態図である。
【図12】感光ドラム9と現像スリーブ12dの位置関係
と、現像スリーブ12dの加圧方法を示す横断面説明図で
ある。
【図13】現像スリーブの取付け状態を示す縦断面図で
ある。
【図14】現像スリーブの取付け状態を示す縦断面図で
ある。
【図15】下枠の変形状態を示す断面図である。
【図16】補強部材を下枠に固設した実施例を示す断面
図である。
【図17】補強部材を下枠に固設した他の実施例を示す
断面図である。
【図18】現像スリーブ軸受にかかる加圧力の説明図で
ある。
【図19】下枠体の下面で記録媒体をガイドする説明図
である。
【図20】感光ドラムを最後に組み込む状態説明図であ
る。
【図21】プロセスカートリッジを組み立てる断面説明
図である。
【図22】プロセスカートリッジの感光ドラムを組み入
れるときのガイド部材の取付位置を示す説明図である。
【図23】ブレード支持部材の端部にドラムガイドを設
けた構成説明図である。
【図24】感光ドラム及び現像スリーブの軸受部材の取
り付け説明図である。
【図25】カバーフィルム及びティアテープの説明図で
ある。
【図26】プロセスカートリッジを把持した状態を示す
側面図である。
【図27】(a)はプロセスカートリッジの組立、出荷
ラインの説明図である。(b)はプロセスカートリッジ
の分解クリーニングラインの説明図である。
【符号の説明】
A 画像形成装置 B プロセスカートリッジ 1 原稿読取手段 1a 原稿ガラス 1b 原稿押さえ板 1b1 スポンジ 1b2 係止溝 1c レンズユニット 1c1 光源 1c2 短焦点結像レンズアレイ 2 原稿 3 給送トレイ 3a,3b 軸 3c 係止突起 4 記録媒体 5 搬送手段 5a 給送ローラ 5b 摩擦パッド 5c1,5c2 レジストローラ 5d 搬送ベルト 5e ガイド部材 5f1,5f2 排出ローラ 6 転写手段 7 定着手段 7a 駆動ローラ 7b ホルダ 7c 加熱体 7d テンション板 7e 定着フィルム 7f 引張バネ 7g 加圧ローラ 8 排出トレイ 8a,8b 軸 8c 係止突起 9 感光ドラム 9a ドラム基体 9b 有機感光層 9c フランジギヤ 9f 回転軸 9i ギヤ 10 帯電手段 10a スプリング 10b ローラ軸 10c 摺動軸受 10c1 ストッパー部 10d スライドガイド爪 10e ストッパー部 11 露光手段 11a 開口部 11b シャッタ部材 11b1 軸 11b2 突当部 11c 捩じりコイルバネ 12 現像手段 12a トナー溜 12a1 開口 12a2 充填口蓋 12b トナー送り機構 12b1 送り部材 12b2 アーム部材 12b3 軸 12b4 係止突起 12b5 長孔 12c 磁石 12d 現像スリーブ 12d1 リング当接部 12e 現像ブレード 12e1 ブレード支持部材 12e2 突出部 12f 蓋部材 12f1 垂下部材 12i スリーブ軸受 12j スプリング 12k スリーブギヤ 12o 吹出シート 12p 補強部材 12Q 補強板金 12R 熱カシメ 13 クリーニング手段 13a クリーニングブレード 13a1 ブレード支持部材 13a2 突出部 13b スクイシート 13c 廃トナー溜め 13c1 仕切板 13d 取付面 13e 両面テープ 13f 下端 14 上枠体 14a 係止爪 14b 係止開口 14c 係止爪 14d 嵌合凹部 14e 嵌合凸部 14f 把手部 14g 貫通孔 14h 嵌合凸部 14i 滑り止め用リブ 15 下枠体 15a 係止開口 15b 係止突部 15c 係止爪 15d 係止開口 15e 嵌合凸部 15f 嵌合凹部 15g 開口 15h1 両側ガイド部 15h2 中央ガイド部 15j 逃げ凹部 15k 把手部 15m 位置決め突起 15n 嵌合凹部 15p 位置決め突起 15q 開口部 15Q スライド面 15R 変形後の下枠ライン 15S ドラム軸部 16 装置本体 16a 把手 17 冷却ファン 18a ドラムアース用接点 18a1 基部 18a2 係止孔 18a3 腕部 18a4 半球状凸部 18b 現像バイアス用接点 18c 帯電バイアス用接点 18c1 一端 18c2 他端 18d 導電性部材 19 上部開閉カバー 19a 突起部 19b 回動支点 19c 突当部 20 引張工具 20a 押圧工具 21 貼付工具 22 保護カバー 22a 軸 23 下ガイド部材 24a,24b ビス 24c,24d 接着剤 25a,25b ドラムガイド部材 26 軸受部材 26a 軸受部 26b 軸受部 26c Dカット穴部 26d ドラム軸部 26a ドラム軸部 27 ティアテープ 28 カバーフィルム 31 ガイド突条 32 ガイド板 33 軸支持部材 33a ドラム支持部 34 軸支持部材 S トナー漏れ防止シール Z 原稿読取スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/08 506 A 507 E 21/10 G03G 21/00 310

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体に装着可能なプロセス
    カートリッジにおいて、 像担持体と、トナーを前記像担持体の現像部位へ導く現
    像剤担持体と、を同一枠体に有し、 前記現像剤担持体を、回転保持する軸受部材の支持部材
    を前記枠体に有し、 前記支持部材の曲げ弾性率が前記枠体の曲げ弾性率より
    も大きいことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体は現像スリーブであっ
    て、前記現像スリーブを回転保持する軸受部材を前記枠
    体に直接支持し、その支持近傍の枠体をその枠体よりも
    曲げ弾性率の大きい別部材を固設して補強することを特
    徴とする請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記現像剤担持体は現像スリーブであっ
    て、前記現像スリーブが、回転する為の駆動ギアをその
    現像スリーブに固設し、前記像担持体に固設された駆動
    ギアから駆動力の伝達を受けて従動回転することを特徴
    とする請求項1および請求項2に記載のプロセスカート
    リッジ。
  4. 【請求項4】 前記軸受部材の支持部材は、前記現像剤
    担持体としての現像スリーブに固設された駆動ギア近傍
    の前記枠体に固設されていることを特徴とする請求項1
    および請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記プロセスカートリッジは、前記像担
    持体としての電子写真感光体と、さらにプロセス手段と
    しての帯電手段を有することを特徴とする請求項1およ
    び請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記プロセスカートリッジは、前記像担
    持体としての電子写真感光体と、さらにプロセス手段と
    してのクリーニング手段を有することを特徴とする請求
    項1および請求項2に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 プロセスカートリッジを装着可能であっ
    て、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    前記第1項および第2項記載のプロセスカートリッジを
    装着可能な装着手段と、 記録媒体を搬送する搬送手段と、 を有することを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7095971B2 (en) 2002-02-01 2006-08-22 Ricoh Company, Ltd. Developing method and apparatus using two-ingredient developer with prescribed coating of particles and resin
US10120330B2 (en) 2014-08-29 2018-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Multicolor molded component having a bearing portion that engages with regulation portions and cartridge having the same
CN113574468A (zh) * 2019-03-18 2021-10-29 佳能株式会社 电子照相图像形成装置和盒

Cited By (4)

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