JPH07159754A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JPH07159754A
JPH07159754A JP30800593A JP30800593A JPH07159754A JP H07159754 A JPH07159754 A JP H07159754A JP 30800593 A JP30800593 A JP 30800593A JP 30800593 A JP30800593 A JP 30800593A JP H07159754 A JPH07159754 A JP H07159754A
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JP
Japan
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circuit
liquid crystal
transistor
gate
boosting
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Application number
JP30800593A
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English (en)
Inventor
Eiji Kajiwara
原 栄 次 梶
Tadashi Kuroda
田 正 黒
Toshiaki Kobayashi
林 利 明 小
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電源電圧を液晶ドライバ回路DRn の動作に
必要な値へ昇圧する回路DBを持つ液晶回路において、
液晶ドライバ回路DRn への電源または駆動信号供給路
に挿入したゲート回路Tg と、これを開閉制御する回路
TMとを設ける。制御回路TMは例えば電源の立上げか
ら昇圧回路DBの出力が所定の値になるまでの時間をカ
ウントするタイマにより実現できる。この構成において
昇圧回路DBから負荷に電流を流さない状態で電源を立
上げ、昇圧回路DBの出力が十分な値まで昇圧された
後、昇圧回路DBから負荷へ電流を流すようゲート回路
Tg を開閉制御する。 【効果】 昇圧開始時の消費電流をなくし、早期に昇圧
レベルに昇圧できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶の駆動方法に関す
るもので、特に表示装置である液晶を駆動する電卓、時
計、マイクロコンピュータ等の小型電子機器に内蔵する
半導体集積回路に使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶駆動回路には電源を
小形化するために電源電圧を液晶駆動に十分な電圧に昇
圧する昇圧回路が組込まれている。図8は従来の液晶回
路の構成を示すものである。この図において、LCn は
液晶等価回路、DRn は液晶ドライバ回路、DBは昇圧
回路(DOUBLER)であって、電源電圧は、この昇圧回路D
Bによって例えば約2倍の電圧に昇圧されて、液晶ドラ
イバ回路DRn に印加される。
【0003】ところが、この従来の液晶駆動回路にあっ
ては昇圧回路DBの昇圧特性において時間的な問題が指
摘されている。これは、つまり、昇圧回路DBの立上げ
時の昇圧時間が負荷の増大に伴って大きくなる、という
ものである。この問題点について、更に詳しく述べると
次の通りである。
【0004】まず、図9(a)は従来の基本昇圧回路を
示すものである。この図において、この基本昇圧回路は
2個のコンデンサC1 ,C2 と各々2個ずつのスイッチ
TnA,TnBとを有する。1個のスイッチTnAと1個のス
イッチTnBとの直列回路が、前者を電源電位V側、後者
を接地電位側にして接続されている。この直列回路をな
すスイッチTnA,TnBの共通接続点はコンデンサC1 の
一端に接続されている。別の1個のスイッチTnA,TnB
とコンデンサC2 との直列回路が、スイッチTnAを電源
電位、コンデンサC2 を接地電位側にして接続されてい
る。コンデンサC1 の他端はスイッチTnA,TnBの共通
接続点に接続されている。スイッチTnBとコンデンサC
2 との共通接続点は出力端子Oとされている。
【0005】以上のような回路構成において、同図
(b)に示すようにスイッチTnA,TnBをON/OFF
させることにより、コンデンサC1 のキッキングを利用
して昇圧を行っている。
【0006】すなわち、T1 サイクルにおいて、Q1 ,
Q2 はコンデンサC1 ,C2 にそれぞれ蓄えられる電荷
量、Vは電源電圧、V1 ,V2 ,…,Vn はT1 ,T2
,…,Tn サイクル後の昇圧電圧 T1A期間 Q1 =C1 ・V Q2 =0 T1B期間 Q1'=C1 (V1 −V) Q2'=C2 ・V1 Q1 +Q2 =Q1'+Q2'より(電荷保存則) V1 =(2C1 /(C1 +C2 ))V 続いて、T2 サイクルにおいて、 T2A期間 Q1 =C1 ・V Q2 =C2 ・V1 T2B期間 Q1'=C1 (V2 −V) Q2'=C2 ・V2 Q1 +Q2 =Q1'+Q2'より V2 =(2C1 /(C1 +C2 ))V+(C2 /(C1 +C2 ))V1 ここで、 2C1 /(C1 +C2 )=α C2 /(C1 +C2 )=β とおくと、 V2 =α・V(1+β) T3 サイクルにおいて、 T3A期間 Q1 =C1 ・V Q2 =C2 ・V1 T3B期間 Q1'=C1 (V3 −V) Q2'=C2 ・V3 V3 =α・V(1+β+β2 ) よって、Tn サイクルにおいては、 Vn =α・V(1+β+β2 +・・・+βn-1 ) =α((1−βn )/(1−β))V 故に Vn =2(1−(C2 /(C1 +C2 ))n )V → nが無限の場合、 2Vとなる。
【0007】C1 =C2 =Cとすると、 となる。
【0008】図10(a)は図9(a)に示す昇圧回路
に負荷Rを接続し、この負荷Rを流れる消費電流iが存
在する場合を示す。そのスイッチTnA,TnBのON/O
FF制御は、図8に示す場合と同じく図10(b)に示
すようなものとなる。図10(a)に示すものは、コン
デンサC2 に蓄えられた電荷が消費電流i(ここではi
は一定とする)として流れてしまうから、その電流に伴
う電圧降下を生ずる。仮にt時間後に降下した電圧をΔ
V(図10(c)参照)とすると、 ΔV=i・t/C2 T1 サイクルにおいて、 T1A期間 Q1 =C1 ・V Q2 =0 T1B期間 Q1'=C1 (V1 −V) Q2'=C2 ・V1 Q1 +Q2 =Q1'+Q2'より V1 =α・V よって、 V1'=α・V−ΔV T2 サイクルにおいて、 T2A期間 Q1 =C1 ・V Q2 =C2 (V1 −ΔV) T2B期間 Q1'=C1 (V2 −V) Q2'=C2 ・V2 よって、 V2 =α・V(1+β)−β・ΔV V2'=V2 −ΔV=(α・V−ΔV)(1+β) Tn サイクルにおいて、 Vn'=Vn −ΔV =(α・V−ΔV)(1−βn )/(1−β) ここで、C1 =C2 =C,ΔV=(1/5)Vとする。
【0009】 Vn'=(8/5)・V(1−(1/2)n ) → nが無限の場合、 1.6Vとなる。
【0010】したがって、 n=5のとき V5'=(31/20)V=1.55V 5サイクル目から電流を流すとすると、 V5"=V5 −ΔV =(31/16)V−(1/5)V =(139/80)V=1.7375V よって、比較してみると、5サイクル目から電流を流し
た方が早く立ち上がるということがわかる。図11及び
図12は実際に計測した昇圧特性を示すものであって、
前者は無負荷状態での立上げ時、後者は負荷接続状態
(抵抗1MΩ)での立上げ時の特性、をそれぞれ示すも
のである。これらの図からも理解できるように負荷接続
状態では無負荷時よりも立上げに長時間を要してしま
う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
昇圧回路にあっては接続負荷の増大に伴って無負荷時に
比べ余計に時間がかかってしまうという問題がある。
【0012】本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするとろは、昇圧開始
時の不要な消費電流をなくし、時間的に早く昇圧レベル
に昇圧させることが可能な液晶駆動回路を形成する半導
体集積回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
は、液晶ドライバ回路と、電源電圧を前記液晶ドライバ
回路における液晶駆動に必要な値へ昇圧する昇圧回路
と、前記液晶ドライバ回路への電源または駆動信号供給
路に挿入されたゲート回路と、前記ゲート回路を開閉制
御する制御回路とを備えていることを特徴とする。
【0014】ゲート回路は液晶ドライバ回路への電源供
給路に挿入されたスイッチ素子によって形成されること
ができる。
【0015】ゲート回路は、また、液晶ドライバ回路へ
の駆動信号伝送路に挿入されたAND回路によって形成
されることもできる。
【0016】制御回路は電源の立上げ時に昇圧回路の出
力電圧が所定の値になってからゲート回路を開くものと
して構成することができる。
【0017】具体的には、制御回路は電源の立上げから
昇圧回路の出力電圧が所定の値になるまでの時間をカウ
ントするタイマ回路によって形成されることができる。
【0018】あるいは、制御回路は電源の立上げから昇
圧回路の出力電圧が所定の値に到達したことを検出する
レベル検出回路によって形成されることもできる。
【0019】
【作用】本発明によれば、液晶ドライバ回路への電源ま
たは駆動信号供給路にゲート回路を設け、このゲート回
路を開閉制御するようにしたため、昇圧回路から負荷に
電流を流さない状態で電源を立上げ、昇圧回路出力が液
晶駆動に必要な十分な値まで昇圧された後に、この昇圧
回路から負荷へ電流を流すようにゲート回路のON/O
FF制御を行うことにより、昇圧開始時の不要な消費電
流をなくし、時間的に早く昇圧レベルに昇圧させること
が可能となる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の実施例について図面を参照
しつつ説明する。図1は本発明の第1実施例に係る液晶
回路の概略構成を示すものである。この図に示す液晶駆
動回路は液晶ドライバ回路DRn と昇圧回路DBとnM
OSトランジスタTg とタイマ回路TMとを備えてい
る。
【0021】図6は昇圧回路DBの回路構成を詳細に示
すものである。この図において、本体回路部と制御回路
部とに大別され、本体回路部の昇圧動作が制御回路部に
よって制御される構成となっている。
【0022】本体回路部の構成及び動作は次の通りであ
る。電圧Vss1 の電源電位と接地電位との間にはトラン
ジスタTP1,TN1の直列回路が設けられ、トランジスタ
TP1のゲートは制御回路部1の出力信号A、トランジス
タTN1のゲートは同回路1の出力信号Bによってそれぞ
れ電位が制御される。トランジスタTP1,TN1の共通接
続点にはコンデンサC1 の一端が接続されている。電圧
Vss1 の電源電位とコンデンサC1 の他端との間には抵
抗R1 とトランジスタTN2との直列回路が接続され、接
地電位とコンデンサC1 の他端との間にはトランジスタ
TP2とトランジスタTN4とからなるインバータ回路10
が接続され、トランジスタTN2のゲートはトランジスタ
TP2とトランジスタTN4との共通接続点、つまり当該イ
ンバータの出力端の電圧によってその電位が制御され
る。電圧Vss2 の電源電位にはコンデンサC2 の一端及
び抵抗R2 の一端が接続されている。コンデンサC2 の
他端は接地電位に接続されている。抵抗R2 の他端とコ
ンデンサC1 の他端との間にはトランジスタTN3が挿入
され、そのゲートは制御回路部1の出力信号Bによって
その電位が制御されるようになっている。
【0023】図7は制御回路部1の内部構成を詳細に示
すものである。この図に示すように、制御回路部1は主
制御回路11とシフトレジスタ8とインバータ回路9と
を備え、主制御回路11はNORゲート2とインバータ
ゲート3〜5とNANDゲート6とフリップフロップ7
とを有している。NORゲート2の一つの入力端にはク
ロック信号が入力され、インバータゲート3はNORゲ
ート2の出力端に接続され、このインバータゲート3の
出力端は制御信号Aの出力端子に接続されている。NO
Rゲート2の他方の入力端は制御信号Bの出力端子に接
続されている。インバータゲート4,5は縦列接続さ
れ、その入力端は制御信号Aの出力端子に接続され、同
出力端はNANDゲート6の一つの入力端に接続されて
いる。このNANDゲート6の他方の入力端はNORゲ
ート2の一つの入力端と共通にクロック信号の入力端に
接続されている。フリップフロップ7はインバータゲー
ト71とNANDゲート72,73とから構成され、N
ANDゲート6の出力端はインバータゲート71を介し
てNANDゲート72の一つの入力端に接続されるとと
もに、NANDゲート73の一つの入力端に接続されて
いる。NANDゲート72の他方の入力端はフリップフ
ロップ7の出力端となるNANDゲート73の出力端
に接続され、NANDゲート73の他方の入力端はフリ
ップフロップ7の出力端となるNANDゲート72の
出力端に接続されている。
【0024】レベルシフタ8はPMOSトランジスタT
P81 ,TP82 及びNMOSトランジスタTN83 ,TN84
,TN85 ,TN86 から構成されている。トランジスタ
TP81,TN83 ,TN85 のソース/ドレインは、トラン
ジスタTP81 が接地側、トランジスタTN85 が電圧Vss
2 の電源電位側、トランジスタTN83 が中間位置にされ
て直列に接続されている。トランジスタTP82 ,TN84
,TN86 のソース/ドレインは、トランジスタTP82
が接地側、トランジスタTN86 が電圧Vss2 の電源電位
側、トランジスタTN84 が中間位置にされて直列に接続
されている。トランジスタTN83 のゲートはシフトレジ
スタ8の出力端となるトランジスタTP82,TN84 の
共通接続点に接続され、トランジスタTN84 のゲートは
トランジスタTP81 ,TN83 の共通接続点に接続されて
いる。
【0025】インバータ回路9はトランジスタTP91 ,
TN92 からなり、その入力端はレベルシフタ8の出力端
に接続されている。インバータ回路9の出力端は制
御信号Bの出力端子Bに接続されている。
【0026】以上、図6及び図7に示すように構成され
た昇圧回路は次のように動作することとなる。制御回路
部1の入力端には図6(b)の(1)に示すようなクロ
ック信号が供給される。 〔I〕 タイミングt0 (初期状態) NANDゲート6にはクロック信号Clockの論理
“0”が入力されるため、このNANDゲート6の出力
は論理“1”となる。よって、フリップフロップ7のN
ANDゲート72の一入力端にはインバータゲート71
を介して論理“0”が入力され、NANDゲート73の
一入力端には論理“1”が入力されるため、フリップフ
ロップ7の出力端は論理“1”、同出力端は論理
“0”になって安定する。
【0027】レベルシフタ8のトランジスタTP81 はオ
フ、同TN85 はオンとなり、両者の接続点は論理
“0”となるため、トランジスタTN84 がオフとなる。
トランジスタTP82 はオン、同TN86 はオンとなり、両
者の接続点は論理“1”となるため、トランジスタT
N83 はオフとなる。したがって、インバータ回路9の出
力端は論理“0”となり、NORゲート2への二つの
入力は共に論理“0”となるため、その出力は論理
“1”、インバータゲート3の出力は論理“0”となっ
て、制御信号Aは論理“0”となる。また、インバータ
回路9の出力端の論理“0”によって、制御信号Bも
論理“0”になっている。
【0028】したがって、スイッチTnAを構成するトラ
ンジスタTP1は制御信号Aによってオン、同じくスイッ
チTnBを構成するトランジスタTN1は制御信号Bによっ
てオフになる。また、制御信号Aによってトランジスタ
TP2はオン、同TN4はオフになるため、インバータ回路
10の出力は論理“1”となってスイッチTnAを構成す
るトランジスタTN2はオンとなる。さらに、スイッチT
nBを構成するトランジスタTN3は制御信号Bによってオ
フとなる。ゆえに、昇圧回路は前述した図9及び図10
に示すサイクルT1A,T2A,…に相当する状態となって
コンデンサC1が充電される状態である。 〔II〕 タイミングt1 〜t3 クロック信号Clockが立上がると、NORゲート2
の一入力が論理“1”になるため、その出力が論理
“0”、インバータゲート3の出力が論理“1”とな
り、制御信号Aは、それらのゲート2,3による遅延に
よってタイミングt1より若干遅れたタイミングt2 に
おいて論理“1”に立上がる。
【0029】次に、NANDゲート6への一入力は論理
“1”となり、タイミングt2 にて論理“1”となった
制御信号Aがインバータゲート4,5を通してアンドゲ
ート6の他の入力端に供給されるため、その出力は論理
“0”となる。よって、フリップフロップ7のNAND
ゲート72にはインバータゲート71を通して論理
“1”が入力され、NANDゲート73にはNANDゲ
ート6から論理“0”が入力されるため、出力端は論
理“0”、出力端は論理“1”で安定する。
【0030】レベルシフタ8のトランジスタTP81 はオ
ン、同TN85 はオフとなるため、それらの接続点は論
理“1”となり、トランジスタTN84 はオンとなる。ト
ランジスタTP82 はオフ、同TN86 はオンとなるため、
それらの接続点は論理“0”となり、トランジスタT
N83 はオフとなる。よって、インバータ回路9の出力は
論理“1”となり、制御信号Bは、NANDゲート6、
フリップフロップ7、レベルシフタ8、インバータ回路
9による遅延によりタイミングt2 より遅れたタイミン
グt3 において論理“1”となる。
【0031】したがって、タイミングt2 においてはス
イッチTnAを構成するトランジスタTP1,TN2は制御信
号Aによってオフになる。続いて、タイミングt3 にお
いて、スイッチTnBを構成するトランジスタTN1が制御
信号Bによってオンになり、また、スイッチTnBを構成
するトランジスタTN3は制御信号Bによってオンとな
る。ゆえに、昇圧回路は前述した図9及び図10に示す
サイクルT1B,T2B,…に相当する状態となって出力端
から昇圧電圧が出力される状態である。 〔III〕 タイミングt4 〜t6 タイミングt4 においてクロック信号Clockが論理
“0”に立下がると、NORゲート2の一方の入力端が
論理“0”になるが、他方の入力端が論理“1”である
ためにNORゲート2の出力端のレベルは、このタイミ
ングt4 では変化しない。クロック信号Clockの論
理“0”はNANDゲート6に入力され、このNAND
ゲート6の出力は論理“1”となる。そのため、フリッ
プフロップ7のNANDゲート72の一方の入力端には
インバータゲート71を通して論理“0”が入力され、
NANDゲート73の一方の入力端にはNANDゲート
6から論理“1”が入力される。よって、フリップフロ
ップ7の出力端は論理“1”、出力端は論理“0”
で安定する。
【0032】レベルシフタ8のトランジスタTP81 はオ
フ、同TN85 はオンとなるため、それらの接続点は論
理“0”となり、トランジスタTN84 はオフとなる。ト
ランジスタTP82 はオン、同TN86 はオフとなるため、
それらの接続点は論理“1”となり、トランジスタT
N83 はオンとなる。よって、インバータ回路9の出力は
論理“0”となり、制御信号Bは、NANDゲート6、
フリップフロップ7、レベルシフタ8、インバータ回路
9による遅延によりタイミングt4 より遅れたタイミン
グt5 において論理“0”となる。そして、この制御信
号Bの論理“0”がNORゲート2の他方の入力端に供
給されるため、その出力が論理“1”、インバータゲー
ト3の出力が論理“0”となり、これらのゲート2,3
による時間遅延分だけタイミングt5 より遅れたタイミ
ングt6 において制御信号Aは論理“0”に立下がるこ
ととなる。
【0033】したがって、まず、タイミングt3 におい
て、スイッチTnBを構成するトランジスタTN1が制御信
号Bによってオフになり、また、スイッチTnBを構成す
るトランジスタTN3は制御信号Bによってオフとなる。
続いて、タイミングt5 においてはスイッチTnAを構成
するトランジスタTP1,TN2は制御信号Aによってオン
になる。ゆえに、昇圧回路は前述した図9及び図10に
示すサイクルT2A,…に相当する状態となってコンデン
サC1 に充電される状態となる。
【0034】さて、図1に戻り、昇圧回路DBから液晶
ドライバ回路DRn への電源供給路にはnMOSトラン
ジスタTg のソース/ドレインが挿入されており、当該
電源供給路はトランジスタTg のON/OFFによって
開閉制御されるようになっている。このトランジスタT
g のゲート電位はタイマ回路TMの出力信号によって制
御される。このタイマ回路TMは電源の立上げから昇圧
回路の出力電圧が液晶駆動に十分な値になるまでの時間
をカウントするもので、例えば図3に示すようにカウン
タ401と時間基準値記憶部402とコンパレータ40
3とから構成される。カウンタ401はクロック信号を
カウントし、そのカウント値と時間基準値記憶部402
の基準値とがコンパレータ403において比較される。
このコンパレータ403はカウンタ401のカウント値
が時間基準値記憶部402の基準値よりも小さいうちは
“L”を出力してトランジスタTg をOFF状態とし、
両値が一致すると“H”を出力してトランジスタTg を
ON状態とする。これにより、液晶ドライバ回路DRn
に昇圧回路DBの出力が電源として供給されることとな
る。
【0035】本実施例は以上のように動作し、液晶ドラ
イバ回路DRn への電源供給路にゲート回路としてのス
イッチングトランジスタTg を設け、このトランジスタ
Tgを開閉制御するようにしたため、昇圧回路DBから
液晶負荷に電流を流さない状態で電源を立上げ、昇圧回
路DBの出力が液晶駆動に必要な十分な値まで昇圧され
た後に、この昇圧回路DBから液晶へ電流を流すように
トランジスタTg のON/OFF制御を行うことによ
り、昇圧開始時の不要な消費電流をなくし、時間的に早
く昇圧レベルに昇圧させることが可能となる。
【0036】因みに、図5は電源投入後10[ms]ま
では昇圧回路DBに負荷を繋がず、この10[ms]経
過して出力が約−2.95Vまで昇圧した後に負荷を繋
いだ場合の特性であり、これを電源投入当初から負荷を
繋いで昇圧動作させた図12の場合と比べると明らかな
ように、電源投入後10[ms]で負荷を接続するよう
にすれば完全に立ち上がるまでの時間が短くなっている
ことが分かる。
【0037】図2は本発明の第2実施例に係る液晶回路
の概略構成を示すものである。この図に示す液晶回路は
第1実施例におけるトランジスタTg の代りに、液晶ド
ライバ回路DRn への駆動信号伝送路にNANDゲート
Lg1及びインバータゲートLg2からなる駆動信号ゲート
回路を設け、このゲート回路をタイマ回路TMの出力で
開閉制御することにより、昇圧回路DBに対して負荷を
断続するようにしたものである。すなわち、前述したよ
うに電源投入当初、例えば10[ms]の間、タイマ回
路TMの出力を論理“0”にしてゲート回路を閉じ、液
晶駆動信号を液晶ドライバ回路DRn へ与えないように
するとともに、その10[ms]の経過後にタイマ回路
TMの出力を論理“1”にしてゲート回路を開き、液晶
駆動信号を液晶ドライバ回路DRn へ与えるようにす
る。よって、この第2実施例によっても、昇圧開始時の
不要な消費電流をなくし、時間的に早く昇圧レベルに昇
圧させることができることとなる。
【0038】さらに、第2実施例のものと第1実施例の
ものとを比較してみると、第1実施例では昇圧回路DB
の出力端子から液晶等価回路LCn までにトランジスタ
が2個あるが、第2実施例のものではトランジスタ1個
なので接地電位を液晶に出力できることとなる。
【0039】上記した第1、第2の実施例においては、
タイマ回路によって時間的に昇圧回路と負荷との断続を
制御するようになっているが、これに限られることはな
く、例えば、昇圧回路出力のレベル検出を利用する構成
とすることもできる。
【0040】図4はそのレベル検出を利用した、ゲート
回路の開閉制御部の回路構成例を示すものである。この
図に示すものは、レベル検出器としてのA/D変換器5
01とレベル基準値記憶部502とコンパレータ503
とから構成されている。A/D変換器501には昇圧回
路の出力が入力され、このA/D変換器501の出力レ
ベルとレベル基準値記憶部502の出力レベルとがコン
パレータ503で比較され、前者が後者のレベルに到達
すると、上記第1実施例のものの場合にはトランジスタ
TNSをオンさせ、上記第2実施例のものの場合にはゲー
ト回路Lg1,Lg2を開くようにするものである。この場
合、昇圧回路の出力レベルは若干変動するため、コンパ
レータ503として、その変動分を吸収するのに十分な
程度のヒステリシスを持つものを使用するのが望まし
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、液
晶ドライバ回路への電源または駆動信号供給路にゲート
回路を設け、このゲート回路を開閉制御するようにした
ため、昇圧回路から負荷に電流を流さない状態で電源を
立上げ、昇圧回路出力が液晶駆動に必要な十分な値まで
昇圧された後に、この昇圧回路から負荷へ電流を流すよ
うにゲート回路のON/OFF制御を行うことにより、
昇圧開始時の不要な消費電流をなくし、時間的に早く昇
圧レベルに昇圧させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る液晶回路の構成を示
す回路図。
【図2】本発明の第2実施例に係る液晶回路の構成を示
す回路図。
【図3】負荷断続制御回路となる図1、図2に示すタイ
マ回路の構成を示す回路図。
【図4】負荷断続制御回路の変形例となる昇圧レベル検
出回路の構成を示す回路図。
【図5】電源投入後、10[ms]経過するまで昇圧回
路に負荷を繋がず、この10[ms]経過して出力が約
−2.95Vまで昇圧した後に負荷を繋いだ場合の昇圧
特性を示す曲線図。
【図6】昇圧回路の本体部の構成を示す回路図。
【図7】昇圧回路の制御回路部の構成を示す回路図。
【図8】従来の液晶回路の構成を示す回路図。
【図9】従来の昇圧原理説明のためにその無負荷状態の
概略構成を示す回路図。
【図10】従来の昇圧原理説明のためにその有負荷状態
の概略構成を示す回路図。
【図11】無負荷状態での昇圧特性を示す曲線図。
【図12】負荷接続状態(抵抗1MΩ)での昇圧特性を
示す曲線図。
【符号の説明】
LCn 液晶等価回路 DRn 液晶ドライバ回路 DB 昇圧回路 Tg 電源供給路断続用のスイッチングトランジスタ
(ゲート回路) Lg1,Lg2 駆動信号断続用の論理ゲート(ゲート回
路) TM タイマ回路(ゲート制御回路) 401 昇圧時間カウンタ 402 時間基準値記憶部 403 時間コンパレータ 501 昇圧出力レベル検出A/D変換器 502 レベル基準値記憶部 503 レベルコンパレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶ドライバ回路と、 電源電圧を前記液晶ドライバ回路における液晶駆動に必
    要な値へ昇圧する昇圧回路と、 前記液晶ドライバ回路への電源または駆動信号供給路に
    挿入されたゲート回路と、 前記ゲート回路を開閉制御する制御回路とを備えている
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】ゲート回路は液晶ドライバ回路への電源供
    給路に挿入されたスイッチ素子によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】ゲート回路は液晶ドライバ回路への駆動信
    号伝送路に挿入されたAND回路によって形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】制御回路は電源の立上げ時に昇圧回路の出
    力電圧が所定の値になってからゲート回路を開くことを
    特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の半導
    体集積回路。
  5. 【請求項5】制御回路は電源の立上げから昇圧回路の出
    力電圧が所定の値になるまでの時間をカウントするタイ
    マ回路によって形成されていることを特徴とする請求項
    1〜4のうちいずれか1項記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】制御回路は電源の立上げから昇圧回路の出
    力電圧が所定の値に到達したことを検出するレベル検出
    回路によって形成されていることを特徴とする請求項1
    〜4のうちいずれか1項記載の半導体集積回路。
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