JPH07157406A - 雑草防除方法及び防除剤 - Google Patents

雑草防除方法及び防除剤

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JPH07157406A
JPH07157406A JP26651393A JP26651393A JPH07157406A JP H07157406 A JPH07157406 A JP H07157406A JP 26651393 A JP26651393 A JP 26651393A JP 26651393 A JP26651393 A JP 26651393A JP H07157406 A JPH07157406 A JP H07157406A
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JP
Japan
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agent
spraying
ammonium chloride
surfactant
controlling
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JP26651393A
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English (en)
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Kunitaro Mochizuki
國太郎 望月
Susumu Sasaki
進 佐々木
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HOKKAIDO GREEN KONSARU KK
Original Assignee
HOKKAIDO GREEN KONSARU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は芝生に損傷を与えることなく芝生
中の雑草のみを防除することを目的としたものである。 【構成】 塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム又は尿
素を主剤とし、要すればこれに界面活性剤を添加し、こ
の混合物を適度に希釈した液剤を散布することを特徴と
した雑草防除方法。塩化アンモニウム、硫酸アンモニウ
ム又は尿素に界面活性剤を添加したことを特徴とする雑
草防除剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塩化アンモニウム、
硫酸アンモニウム又は尿素を主剤とし、これに界面活性
剤を加えた希釈溶液を適時雑草の適切な部位に散布する
ことにより芝生中の雑草を防除することを目的とした雑
草防除方法及び防除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来除草剤としては、全植物を枯らして
しまう無機化合物の塩素酸ソーダや、亜砒酸ソーダなど
があり、選択性のある除草剤としては、有機化合物の2
−4D、MCP又はPCPなどが知られている。特にP
CP系除草剤の使用は水田において著しく普及したが
畑、原野における除草については見るべきものがなく、
人力が主流をなしている。
【0003】然して前記除草剤は農薬の一種であって、
人体に有害であり、低毒のものであっても長時間散布作
業は好ましくないとされ無毒農薬の開発が盛となり、例
えば植物ホルモン剤(ジベレリン)などもあるが、芝生
などの雑草に対して人体に無毒で有効な除草剤は皆無に
等しく、特にゴルフ場などでは従来人力に依存している
が、多量の労力を投入しても根絶がむつかしく完全な防
除方法は無い。
【0004】
【発明により解決すべき課題】前記従来の農薬が芝生な
どに使用できない理由は、従来の農薬は人体に有害であ
ること(散布者はもとより一定時間プレーできない)、
選択性がきびしい(例えば芝生をいためないですぎな、
スズメノカタビラ等のみを防除できる農薬がない)など
の問題点があった。
【0005】即ち前記問題点を解消する為には、人体に
無害であって、しかも芝生などの雑草について選択性が
あるものでなければならない。
【0006】
【課題を解決する為の手段】この発明で防除の対象とす
る雑草は、スズメノカタビラ、ホワイトクローバー、た
んぽぽ及びすぎなである。そこで前記各雑草についてそ
の問題点を説明する。スズメノカタビラについては、現
在の所人力による以外防除できないが、人力による場合
には、時間労力が多大になるのみならず、ゴルフ場等は
営業中であって、プレーに邪魔にならない為の制約があ
るのみならず、人力による抜き取りには残留が必ずあり
(完全抜き取りは至難)、種子が落ちれば近年には発芽
する。また抜き取りを完全にすれば大きな穴が残るので
埋め戻し作業が必要であり、また暑さに弱いので枯死し
た跡が残り雪腐れ病に弱いので無農薬ゴルフ場では防止
方法がないなどの問題点があった。次にホワイトクロー
バーは、現時点では人力による抜き取り方法しか有効で
ないが、全部抜き取ることは至難であり、繁殖力旺盛の
為に対処に困ることが多い。
【0007】また、たんぽぽは、種子の飛散範囲が広き
く、伝播力が強いし、刈込みしても根が残る為に根絶は
至難である。また芝生に万遍なく分布するので、これを
取除く為の労力が多大であった。
【0008】更にすぎなは、繁殖力が旺盛で、しかも根
が強いので完全除去が不可能な雑草とされていた。そこ
で人力の抜き取りでは除去できないので、ゴルフ場のグ
リーンだけでさえ万全の除去ができなかつた。
【0009】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、人体は
もとより芝生に無害な塩化アンモニウム硫酸アンモニウ
ム又は尿素を主剤とし、これに界面活性剤を添加した水
溶液を適時に適所へ散布することにより、主として接触
型の薬効を生じスズメノカタビラ、ホワイトクローバ
ー、たんぽぽおよびすぎなをにつきその繁殖を選択的に
防止し、又は枯らすことに成功したのである。
【0010】前記塩化アンモニウム(NH4 Cl)は、
塩安と言われて農業等の肥料に使用され、塩素を60%
以上含んでおり、土壌を酸性にすることが多いが、石灰
などと併用すれば酸性土壌は改善される。従つて繊維作
物には硫安(代表的窒素肥料)より良いといわれてい
る。吸湿性は硝酸アンモニウム又は尿素に比べると弱い
が、気温が高くなると吸湿性が強くなるので、7、8月
の気温の高くなる時期には保存、取扱いに注意した方が
よい。
【0011】即ちこの発明は、塩化アンモニウムを主剤
とし、要すればこれに界面活性剤を添加し、この混合物
を適度に希釈した液剤を散布することを特徴とした雑草
防除方法である。次に他の発明は硫酸アンモニウム又は
尿素を主剤とし、これに界面活性剤を添加した混合物を
適度に希釈した液剤を適量散布することを特徴とした雑
草防除方法である。また他の発明は雑草をスズメノカタ
ビラ、ホワイトクローバー、たんぽぽ又はすぎなとした
ものであり、液剤の散布は、スズメノカタビラに対して
花と穂、ホワイトクローバーに対して茎、葉、花、たん
ぽぽに対して根、茎、葉、すぎなに対して茎、根とした
ものである。
【0012】次に物の発明は塩化アンモニウムに界面活
性剤を添加したことを特徴とする芝生における雑草防除
剤である。
【0013】前記使用法の発明においては、使用時期と
散布部位を間違えると、薬効が激減するので注意を要す
る。
【0014】この発明は前記雑草に対しては総て接触型
であるから、散布時に目的とする雑草には必ず散布して
接触させなければならない。またたんぽぽとすぎなは根
に対しても有効であるから、地中へ浸み込む環境(土の
乾燥時)が一層好ましい。何れも降雨時には薬効が低下
するので、好ましくは乾燥時であり、雨による流失がな
い為にも、散布後1日位は降雨がないことが望ましい。
【0015】この発明で主剤とする塩化アンモニウム硫
酸アンモニウム又は尿素は植物の葉・茎・花又は根に接
触して細胞を脱水破壊するものであるから、一定の濃度
(溶液希釈度)、量(例えば単位面積当りの使用量)及
び環境(降雨時でない、散布後一定時間内に水を補給さ
れない)について留意しなければならない。
【0016】濃度については、環境により異なるが3〜
20倍が使用範囲である。
【0017】細胞の脱水破壊による効果であるから、溶
液接触後10時間位(回復不能になる時間)は水分補給
(降雨)できないことが条件となる。
【0018】前記における塩化アンモニウム、硫酸アン
モニウム及び尿素は何れも肥料として使用されている。
何れもん薬効があるが除草の比較試験の結果は塩化アン
モニウムが最も良好である。
【0019】
【実施例1】この発明の標準的使用法を示せば表1の通
りである。
【0020】
【表1】
【0021】前記実施例における塩化アンモニウムの希
釈倍率を5倍と10倍にしたが、濃度が大きくなると、
(例えば3倍より小ない)芝生に悪影響を及ぼすおそれ
があり、希釈しすぎると(例えば20倍以上)薬効が低
下する。従つてスズメノカタビラに対しては、3〜10
倍、ホワイトクローバー、たんぽぽ、すぎなに対しては
5〜20倍が使用範囲であり、好ましくは前者が4〜7
倍、後者が8〜15倍位である。尤も散布環境によつて
異る。例えば土壌湿度が多い時には濃度が大き方がよ
く、乾燥度が大きい時には濃度が小さくても効力を発揮
する。
【0022】
【実施例2】この発明の標準的使用法を示せば表2の通
りである。
【0023】
【表2】
【0024】前記における防除剤の希釈率を2〜5倍に
したが2倍以下だと他の植物(例えば芝)に有害とな
り、10倍以上だと薬効が低下する。
【0025】
【実験例1】スズメノカタビラについて、その種子に、
5倍の塩化アンモニウムを0.5m2 /l の割合で散布
し、発芽試験を行つた結果表3を得た。
【0026】
【表3】
【0027】前記スズメノカタビラは、1株で約200
0粒の種子を生産する。そこで種子を処理して発芽しな
ければ次年度の発生が少ないことになる。スズメノカタ
ビラは1年草であるから、2、3年続けて処理すれば芝
生中の発生率を殆んど皆無にできる。
【0028】
【実験例2】ホワイトクローバーの防除は、茎葉の枯凋
が主体である。塩化アンモニウム10倍溶液を1m2
り1リットルの割合で噴霧した所、全部の枯れが確認さ
れた。実際野外における使用に際しては、芝生等にかく
れて接触少量のものが出てくるので1日おきに2〜3回
散布する方が好ましい。
【0029】
【実験例3】たんぽぽについては、塩化アンモニウム1
0倍液を1m2 当り 1/3 リットルの割合で噴霧した
所、全部枯れたことが確認された。実際野外における散
布については、接触状態に良否があるので、1日おきに
2回位の散布が望ましい。
【0030】
【実験例4】すぎなについては、塩化アンモニウム10
倍液を1m2 当り0.2リットルの割合で噴霧した所、
全部について有効であった。
【0031】実際野外においては、接触及び浸透の良否
があるので、1日おきに3回位散布することが好まし
い。特にすぎなは根が強いので、十分浸透させなければ
中途半端に終るおそれがある。
【0032】
【実験例5】 スズメノカタビラについて、その種子に3倍の硫酸
アンモニウム水容液に、その 1/1000の界面活性剤(農
薬指定なし)を加えた液を1m2 当り1リットルの割合
でスプレーし、発芽試験を行つた結果、無処理粒は95
%発芽したが処理粒は100%発芽しなかつた。
【0033】 スズメノカタビラについて、その種子
に4倍の尿素水容液にその 1/600 の界面活性剤(農薬
指定なし)を加えた混合液を1m2 当り0.5リットル
の割合でスプレーし、発芽試験を行つた結果無処理粒は
95%発芽したが処理粒は100%発芽しなかつた。
【0034】
【実験例6】ホワイトクローバーの防除は、茎葉の枯凋
が主体である。そこで硫酸アンモニウム又は尿素の5倍
液にその 1/500 の界面活性剤(農薬指定なし)を添加
した水容液を1m2 当り1.0リットルの割合でスプレ
ーした所、10時間〜24時間で全部枯凋した。野外に
おけるスプレーでは、接触の良否があるので2日おきに
2回位の散布が望ましい。
【0035】
【実験例7】たんぽぽについては、尿素2倍液にその 1
/500 の界面活性剤(農薬指定なし)を加えた水溶液を
1m2 当り3リットルスプレーした所、10時間前後で
全部枯凋したことが認められた。
【0036】
【発明の効果】この発明によれば、塩化アンモニウムを
主剤とするので、人体及び芝生に無害であることは勿
論、肥料効果があるのできわめて好ましい結果となる。
【0037】この場合には、接触型(脱水効果)である
から、接触するように、均等散布が好ましく、野外にお
いては複数回の散布により、免れるものがないようにす
る必要がある。またスズメノカタビラについては発芽阻
止力が認められるので、穂の出た時が散布の時期であ
る。
【0038】何れも一定以上の濃度が条件であるから降
雨時以外に使用することは勿論、乾燥状態にあることが
好ましい。従って濃度、乾燥、散布量などに留意すれば
所期の目的を達成することができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化アンモニウムを主剤とし、これに界
    面活性剤を添加し、この混合物を適度に希釈した液剤を
    散布することを特徴とした雑草防除方法。
  2. 【請求項2】 硫酸アンモニウム又は尿素を主剤とし、
    これに界面活性剤を添加した混合物を適度に希釈した液
    剤を適量散布することを特徴とした雑草防除方法。
  3. 【請求項3】 雑草をスズメノカタビラ、ホワイトクロ
    ーバー、たんぽぽ又はすぎなとした請求項1又は2記載
    の雑草防除方法。
  4. 【請求項4】 液剤の散布は、スズメノカタビラに対し
    て花と穂、ホワイトクローバーに対して茎、葉、花、た
    んぽぽに対して根、茎、葉、すぎなに対して茎、根とし
    た請求項1又は2記載の雑草防除方法。
  5. 【請求項5】 塩化アンモニウムに界面活性剤を添加し
    たことを特徴とする雑草防除剤。
JP26651393A 1993-10-14 1993-10-25 雑草防除方法及び防除剤 Pending JPH07157406A (ja)

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JP5-257302 1993-10-14
JP25730293 1993-10-14
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6218336B1 (en) * 1999-10-26 2001-04-17 Applied Carbochemicals Enhanced herbicides

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