JPH071560Y2 - 高粘度油供給バルブ - Google Patents

高粘度油供給バルブ

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JPH071560Y2
JPH071560Y2 JP1988082901U JP8290188U JPH071560Y2 JP H071560 Y2 JPH071560 Y2 JP H071560Y2 JP 1988082901 U JP1988082901 U JP 1988082901U JP 8290188 U JP8290188 U JP 8290188U JP H071560 Y2 JPH071560 Y2 JP H071560Y2
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oil
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重直 真篭
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高粘度の潤滑油やグリースなどの高粘度油を
間欠的に所定量ずつ供給することができる供給バルブに
関するものである。
〔従来の技術〕
例えば潤滑油を間欠的に定量供給する方法としては定量
バルブを用い、圧油切替弁を操作することが一般的であ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
例えばチェーンのリンクが所定位置に移動してきたとき
に、瞬間的に、かつ下方から所定距離飛ばして、微量の
潤滑油を供給する場合に、粘度の低い潤滑油は圧油切替
弁の操作で供給できるが、粘度の高い潤滑油やグリース
は流動抵抗が大であるため、このような供給手段で供給
しても所要の飛距離が得られなかった。
また定量バルブであるので1回の供給量の調節もできな
かった。
本考案は上述の従来の問題点を解決しようとするもの
で、例えば微量の高粘度の潤滑油やグリースでも大なる
流体速度をもって間欠的にかつ所望の所定量ずつ供給す
ることができるバルブを提供することを目的とするもの
である。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、弁体1内にエアピストン6,7によって往復動
されるスプール弁5を設け、該スプール弁5は油入口
2、油出口3およびドレン口4をそれぞれ制御すると共
に、油入口2に連絡した供給導管17に連動型エアピスト
ン21をエア源に対して前記エアピストン6,7と並列的に
設け、この供給導管17をポンプケーシング部材16に摺動
自在に嵌入し、該ポンプケーシング部材16に1回の供給
量よりも多い量の高粘度油を貯留する貯油室18を画成し
て該貯油室18を前記油入口2に連通し、前記各エアピス
トン6,7,21のエア供給路27,28に切替弁26を設け、か
つ、前記エアピストン6,7に連絡するエア供給路13に流
体遅延素子を設けることで、あるいはスプール弁5のラ
ンド部の長さを長くすることでスプール弁5の開弁作動
をエアピストン21の加圧作動よりも遅延させ、前記切替
弁26の開閉期間を制御することによって供給油量を調節
できるようにしたことを特徴とする高粘度油供給バルブ
である。
〔作用〕
本考案の高粘度油供給バルブは、弁体内にエアピストン
によって往復動されるスプール弁を設け、該スプール弁
は油入口、油出口およびドレン口をそれぞれ制御すると
共に、供給導管に複動型エアピストンを設け、この供給
管を貯油室を備えたポンプケーシング部材に摺動自在に
嵌入して多量の高粘度油を貯留可能な貯油室を画成し、
このポンプケーシング部材の貯油室を前記油入口に連通
し、前記各エアピストンのエア供給路に切替弁を設け、
かつ、エアピストンに連絡する流路に該エアピストンの
作動を前記複動型エアピストンの作動よりも遅延させる
流体遅延素子を設け、切替弁の開閉期間を制御すること
によって供給油量を調節できるようにしたことを特徴と
する高粘度油供給バルブなので、切替弁を操作して供給
導管をポンプケーシング部材の貯油室内に進出せしめ、
かつスプール弁を油入口と油出口とが連通するように油
入口及び油出口とドレン口とが遮断するように移動せし
めれば、供給導管のポンプ作用により貯油室の油は増圧
されて油入口から油出口へ供給される。このとき、切替
弁が電磁弁で通電時に油が供給されるものであるときは
通電時間を短くすれば、油入口と油出口と連通時間が短
くなって供給油量を少なくすることができ、反対に、通
電時間を長くすれば供給油量を増加させることができ
る。
従って高粘度油を所望の量ずつ間欠的に供給することが
できる。
また、供給導管とスプール弁はエアを駆動源としている
ので切替弁,エア源は共有できるし、例えばエア供給管
に絞り機構などを設けることによりスプール弁の移動速
度を若干遅くして、油入口と油出口とが連通したときに
は貯油室の油は供給導管によりすでにさらに増圧された
状態とすることもできる。
〔実施例〕
本考案を高粘度の循環油(以下油と略)を供給する潤滑
装置に用いた実施例につき第1,2図を用いて説明する。
第1図は弁本体部を示し、弁体1は中心に貫通孔を備
え、貫通孔には油入口2,油出口3及びドレン口4が開口
配備され、スプール弁5が摺動可能に収容されている。
6,7はスプール弁5を往復動されるピストンで、それそ
れ中心に貫通孔に挿入されスプール弁5の端面部に当接
するロッドを有し、弁体1に貫通孔と同心に一体に設け
たシリンダ8,9に摺動可能に蓋部材10,11で封入されてい
る。
蓋部材10,11にはそれぞれ給排口が設けられ、エア給排
管12,13が接続され、シリンダ8,9の基部にはそれぞれ空
気口14,15が開口配備されている。こられのエア給排管1
3にはピストン6,7を後述するピストン21よりも遅延作動
させるために流体遅延素子としてオリフィス99が設けら
れる。
そして、エア給排管12からエアを圧送したとき(図示の
状態)油入口2と油出口3とを遮断し油出口3とドレン
口4とを連通させ、エア供給管13からエアを圧送したと
きに油出口3とドレン口4を遮断し、油出口3と油入口
2を連通させるようにしてある。
弁体1の外周部には凹部が形成され、凹部にポンプケー
シング部材16が螺合連結されている。
ポンプケーシング部材16は中心に次述する供給導管17の
摺動孔を備え、底部には摺動孔に連通した凹部を備え、
ポンプケーシング部材16を弁体1に固定したときに貯油
室18が形成されるようにしてあって、油入口2は貯油室
18に連通するように設けられている。なお、貯油室18は
計量室であって、その容積はポンプケーシング部材16の
螺合深さにより調節することができるようにしてある。
ポンプケーシング部材16の摺動孔には供給導管17が摺動
可能に嵌入配備されている。
供給導管17の入口には逆止弁19が配備されるが、供給導
管17に螺合する入口部材20の内部に弁座を設け、供給導
管17端面部をバネ座として入口部材20中に収容してあ
る。
供給導管17にはピストン21が固定され、ピストン21が摺
動するシリンダ22が弁体1の外部に連結されている。シ
リンダ22の他端部は供給導管17の摺動孔を備えた蓋部材
23で密閉されている。
蓋部材23とシリンダ22の基部にはそれぞれエア供給口が
設けられ、エア給排口にはエア給排管24,25が接続され
て、ピストン21は複動型であり、該ピストン21の内部を
油路が通り、油入口2,スプール弁5及び油排出口3から
ノズル接続部33に連通され、エア供給路と別経路に構成
してある。
ピストン6,7,21を駆動するエアの供給路について第2図
について説明すると、エア供給源はまず切替弁である電
磁四方弁26を介してエア配管27,28に接続され、エア配
管27からエア給排管12,25を分岐し、エア配管28からエ
ア給排管13,24を分岐してある。
図中、29はOリング、30は止めリング、31は圧油量調節
リングである。32は圧油給送管の連結用ネジ部である
が、供給導管17は往復動するので圧油給送管は例えばフ
レキシブルな管が用いられる。33はノズル接続部、34は
ノズル、35は油タンクである。
次に動作について説明する。
図示の状態は電磁四方弁26に通電されておらず(OF
F)、油入口2と油出口3は遮断され、油出口3はドレ
ン口4と連通し、ノズル34から油は噴出されていない。
例えばチエーンのリンクが所定の潤滑位置に達すると同
時にノズル34から油がリンクに向けて飛び出るように制
御する制御部(図示せず)の信号により電磁四方弁26が
ONに切り替えられると、供給導管17は貯油室18に進出
し、スプール弁5は図において左行する。このとき、供
給導管17の入口は逆止弁19で閉じられているので供給導
管17が進出を開始すると同時に貯油室18の油は徐々に増
圧せしめられる。そして、ピストン6,7は複動型ピスト
ン21に対して時間遅れをもって作動するため、スプール
弁5が左行して油入口2と油出口3とが連通するまでの
移動時間中にすでに貯油室18の油はかなり増圧されるこ
ととなり、油入口2と油出口3とが連通すると貯油室18
の油は勢いよく油出口3からノズル34に吐出供給され、
ノズル34から所要の飛距離を飛んでリンクに達し潤滑す
る。油の供給量は電磁四方弁26のON時間により調節す
る。電磁四方弁26がOFFになるとスプール弁5と供給導
管17は第1,2図の状態に戻る。すると逆止弁19が開いて
貯油室18には供給した油と同量の圧油があらたに流入
し、貯留される。
このように油の1回当りの供給量を自由に調節すること
ができるので、例えばチェーンのn周毎に油をScc供給
する必要がある場合にSccを一度に供給したり、これを
2回,3回に分けてS/2cc,S/3ccづつ供給することも、自
由に選ぶことができる。
なお貯油室18の容積は1回の供給量に対して例えば10倍
以上とするのが1回の供給量が微量のときに好ましい。
また、上述した実施例では、遅延手段としてエア給排管
13に絞り99を設けるが、スプール弁5のランド部の長さ
を長くしたりして供給導管17の移動開始時点と油入口2
と油出口3の連通開始時点との時間差を大きくし、貯油
室18の油をさらに高圧にして吐出せしめるようにするこ
とが考慮される。
〔考案の効果〕
本考案の高粘度油供給バルブは、貯油室内に貯留された
複数回の供給量分の高粘度油を加圧した後にスプール弁
を開弁させて高粘度を供給し、このスプール弁の開弁期
間で供給油量を制御するように構成したため、微量の高
粘度の潤滑油やグリースも大きな速度で間欠的に供給す
ることができ、また、供給量の制御も容易に行えるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例のバルブ本体部の縦断面図、第
2図は全体のフローシートである。 1……弁体、2……油入口、3……油出口、4……ドレ
ン口、5……スプール弁、6……ピストン、7……ピス
トン、8……シリンダ、9……シリンダ、10……蓋部
材、11……蓋部材、12……エア給排管、13……エア給排
管、14……空気口、15……空気口、16……ポンプケーシ
ング部材、17……供給導管、18……貯油室、19……逆止
弁、20……入口部材、21……ピストン、22……シリン
ダ、23……蓋部材、24……エア給排管、25……エア給排
管、26……電磁四方弁、27……エア配管、28……エア配
管。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁体1内にエアピストン6,7によって往復
    動されるスプール弁5を設け、該スプール弁5は油入口
    2、油出口3およびドレン口4をそれぞれ制御すると共
    に、油入口2に連絡した供給導管17に複動型エアピスト
    ン21をエア源に対して前記エアピストン6,7と並列的に
    設け、この供給導管17をポンプケーシング部材16に摺動
    自在に嵌入し、該ポンプケーシング部材16に1回の供給
    量よりも多い量の高粘度油を貯留する貯油室18を画成し
    て該貯油室18を前記油入口2に連通し、前記各エアピス
    トン6,7,21のエア供給路27,28に切替弁26を設け、か
    つ、前記エアピストン6,7に連絡するエア供給路13に前
    記エアピストン6,7の作動を前記複動型エアピストン21
    の作動よりも遅延させる流体遅延素子を設け、前記切替
    弁26の開閉期間を制御することによって供給油量を調節
    できるようにしたことを特徴とする高粘度油供給バル
    ブ。
  2. 【請求項2】弁体1内にエアピストン6,7によって往復
    動されるスプール弁5を設け、該スプール弁5は油入口
    2、油出口3およびドレン口4をそれぞれ制御すると共
    に、油入口2に連絡した供給導管17に複動型エアピスト
    ン21をエア源に対して前記エアピストン6,7と並列的に
    設け、この供給導管17をポンプケーシング部材16に摺動
    自在に嵌入し、該ポンプケーシング部材16に1回の供給
    量よりも多い量の高粘度油を貯留する貯油室18を画成し
    て該貯油室18を前記油入口2に連通し、前記各エアピス
    トン6,7,21のエア供給路27,28に切替弁26を設けるとと
    もに、前記貯油室18内の高粘度油が加圧された後に前記
    油入口2と油出口3とが連通するように前記スプール弁
    5のランド部の長さを長くし、前記切替弁26の開閉期間
    を制御することによって供給油量を調節できるようにし
    たことを特徴とする高粘度油供給バルブ。
JP1988082901U 1988-06-24 1988-06-24 高粘度油供給バルブ Expired - Lifetime JPH071560Y2 (ja)

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JPS5356200U (ja) * 1976-10-15 1978-05-13
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