JPH07154327A - 光通信方法および光通信システム - Google Patents

光通信方法および光通信システム

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JPH07154327A
JPH07154327A JP6240848A JP24084894A JPH07154327A JP H07154327 A JPH07154327 A JP H07154327A JP 6240848 A JP6240848 A JP 6240848A JP 24084894 A JP24084894 A JP 24084894A JP H07154327 A JPH07154327 A JP H07154327A
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JP
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path
optical fiber
optical
optical signal
receiver
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JP6240848A
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English (en)
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Alan H Gnauck
エイチ.グナック アラン
Christian Kurtzke
クーズク クリスチャン
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Siemens AG
AT&T Corp
Original Assignee
Siemens AG
American Telephone and Telegraph Co Inc
AT&T Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/25Arrangements specific to fibre transmission
    • H04B10/2507Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion
    • H04B10/2513Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion
    • H04B10/25137Arrangements specific to fibre transmission for the reduction or elimination of distortion or dispersion due to chromatic dispersion using pulse shaping at the transmitter, e.g. pre-chirping or dispersion supported transmission [DST]

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光通信システムにおけるFM−AM変換を最
適化する。 【構成】 光ファイバ経路の一端に当該ファイバ経路に
周波数変調済み光信号を供給する光信号トランスミッタ
を設置し、周波数変調済み光信号がファイバ経路を伝播
した後にそれを受信する光信号レシーバを前記光ファイ
バ経路の他端に設置し、光ファイバ経路のトランスミッ
タとレシーバとの間の位置に一つあるいは複数個のイン
ライン増幅器を設置する。光信号におけるファイバ分散
起因のエネルギー欠損/オーバーラップによる光信号の
振幅変調を検出することによってレシーバに入力される
光信号を復調し、光信号におけるエネルギー欠損/オー
バーラップを安定化させそれによってレシーバにおける
振幅変調の検出を改善するためにインライン増幅器の位
置を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光通信システムの改良に
関し、特に、ファイバの波長分散によって誘導されるF
M−AM変換を用いた光通信に関する。
【0002】
【従来の技術】光通信には、通常、レーザーあるいは他
の光源を変調することによって、シリカガラスファイバ
を介して高ビットレートデジタルデータを送出する段階
が含まれる。ガラスファイバは40,000THzのオ
ーダーの非常に広い帯域を有しており、それゆえ理論的
には毎秒20,000Tビットのオーダーの総データレ
ートをサポートする。しかしながら、実際のファイバ伝
送能力はシステムとしての拘束条件によって制限されて
おり、それらの中で最も重要なものは光ファイバ自体の
波長分散および非線型性である。光ファイバは1km当
たりおよそ0.2dBのレートで送出された信号を減衰
するが、エルビウムドープトファイバ増幅器(EDF
A)の発展によってファイバによる減衰はより長い伝達
距離を実現する際の本質的な障害ではなくなってきてい
る。
【0003】通常単に分散と呼称される波長分散とは、
標準的な単一モードファイバを通過する光信号の速さが
光信号の周波数すなわち波長の関数として変化する現象
である。およそ1.3μm以下の波長に関しては、より
長い波長の光が短い波長の光よりも速く伝播する。この
ようにして得られる分散は、通常正常分散と呼称され
る。1.3μm以上の波長に関しては、短い方の波長の
光が長い波長の光よりも速く伝播する。この場合の分散
は、異常分散と呼称される。分散は、通常ピコ秒パーキ
ロメートルナノメートル(ps/km−nm)という単
位で表現される。これは、1nmの帯域を有するパルス
がファイバ1km伝播したことによる時間的な広がりを
ピコ秒単位で表わしたものである。
【0004】伝送性能を制限するファイバ非線型性のう
ちの重要なものはカー(Kerr)効果で、印加された
光信号の強度と共に屈折率が増大するというものであ
る。ファイバの屈折率の変化は当該ファイバを通過する
信号の位相を変調し、そのために信号周波数スペクトル
を再分配してしまう周波数チャーピングが発生する。こ
の現象は、単一チャネルシステムにおける自己位相変調
として知られているものであり、光信号が自分自身を変
調してしまう。多重チャネルシステムにおいては、一方
の信号が他方の信号を変調してしまうことから、この現
象はクロス位相変調あるいは4光波混合と呼称される。
低周波数側は光信号パルスの先端側にシフトされ、高周
波数側は後方側にシフトされる。このことによってもた
らされる周波数分布の変化は、ファイバの分散によって
振幅変調に翻訳される。それゆえ、波長分散およびカー
効果は双方とも伝送距離の関数として光信号歪の増大を
もたらす。よって、光ファイバを介した長距離通信を行
なうためには、分散および非線型性が制御され、補償さ
れ、あるいは抑制されなければならない。
【0005】陸上および海底光ファイバ伝送において現
在用いられている分散および非線型性制御技法は、エレ
クトロニクスを利用した再生である。信号歪があるレベ
ル以上になる前に光信号をエレクトロニクスを利用して
検出し、再生し、そして再送出するリピータが伝送経路
に沿った適切なロケーションにある間隔毎に配置されて
いる。しかしながら、エレクトロニクスを利用した再生
は、最大利用可能帯域を、光ファイバの有するより広い
帯域ではなく、エレクトロニクスを利用するハードウエ
アの帯域に制限してしまう。さらに、リピータは設置費
および保守費が高価であり、システムのフレキシブルな
更新が不可能であり、光信号歪を効果的に制御するため
にはファイバに沿って比較的短い間隔で設置しなければ
ならない。
【0006】リピータを用いない補償技法も開発されて
はきている。この種の技法のうちの一つには、光ソリト
ンを用いるものがある。ソリトンは、与えられた異常分
散値に対してよく規定された振幅、パルス幅およびピー
クパワーを有する光信号パルスであり、カー非線型性に
よる自己位相変調と異常波長分散とが相互作用してパル
ス形状を安定化している。ソリトンは、分散と非線型性
との間の相互作用によってその形状を保持しており、再
生を行なうことなくより長距離を伝播させることができ
る。しかしながら、ソリトンシステムにも、例えば、お
よそ毎秒100Tビット−kmのオーダーのビットレー
ト距離積を越えるの場合のタイミングジッターを克服す
るためにモード同期光源および多数の分散配置周波数ス
ライドフィルタが必要であるなどの多くの著しい問題点
がある。
【0007】他の例示されている補償技法として、一次
分散を補償するためのシステム内光位相共役を利用する
ものが挙げられる。光パルスの位相共役は実効的にはパ
ルスの時間反転であるため、光ファイバ伝送経路の中点
に配置された光位相共役器は、当該経路の前半部で受け
た一次波長分散を、位相共役信号が後半部を伝播する際
に受ける同一の一次波長分散によって打ち消すように機
能する。例えば、エイ.ヤリフ(A. Yariv)、ディー.フ
ェケーテ(D. Fekete)およびディー.ペッパー(D. Peppe
r)による「非線型光位相共役によるチャネル分散補償」
という表題の論文(オプティクス・レターズ(Optics Le
tters)第4巻第52−54ページ(1979);ケイ.
キクチ(K. Kikuchi)およびシー.ロラッタナサン(C. Lo
rattanasane)による「非線型光位相共役を用いた超長距
離光通信システムにおけるパルス波形歪の補償」という
表題の論文(1993年技術論文シリーズ第14巻、1
993年7月4−6日の会議、横浜、日本)を参照。シ
ステム内光位相共役により、全世界の既存のファイバ通
信チャネルの大部分を構成している従来技術に係る単一
モードファイバの波長1.5μmの異常分散領域におい
て達成可能なビットレート距離積が拡大されてきてい
る。例えば、エイ.グノーク(A. Gnauck)、アール.ジ
ョプソン(R. Jopson)およびアール.デロージア(R. Der
osier)による「システム内スペクトル反転を用いた分散
ファイバを介した毎秒10Gビットの360km伝送」
という表題の論文(アイ・トリプル・イー・フォトニク
ステクノロジーレターズ(IEEE Photonics Technology L
etters)第5巻第6号(1993年6月)を参照。
【0008】上述された各々の技法は、分散および/あ
るいは非線型性を制御あるいは補償することによって光
伝送距離を増大させるものである。しかしながら、波長
分散が、ビット検出を容易にし、それによって分散を制
御あるいは補償することなく伝送距離を増大させるよう
なFM−AM変換を引き起こすことも認識されてきてい
る。分散は、相異なった波長における隣接する信号成分
をシフトさせ、ビット遷移の際にエネルギー欠損かエネ
ルギー重なりかのいずれかを引き起こす。重なりにおけ
る協同的干渉により光信号に正のピークが生成され、欠
損は負のピークを生成する。これらの正および負のピー
クはAM信号を表わしており、このAM信号が元のビッ
トストリームを再生成するために検出されうる。このよ
うなピークは、対応するFMあるいはAMデータがファ
イバ分散効果によって著しく歪ませられてしまった場合
においても容易に検出されうる。例えば、イー.ボショ
ーブ(E. Bochove)、イー.ド・カルバロ(E. de Carvall
o)およびジェイ.フィルクス(J. Filks)による「光ファ
イバにおける材料の分散によるFM−AM変換」(オプ
ティクス・レターズ(Optics Letters)第6巻第6号第5
8−60ページ、1981年2月)という論文を参照。
それゆえ、FMあるいはAM変調システムのみを用いて
線型分散限界を越えることは可能である。
【0009】FM−AM変換を用いて例示されている光
通信技法では、波長1.5μmにおいて17ps/km
−nmの分散を有するファイバを介した毎秒10Gビッ
トの伝送に関して、インライン増幅を行なわない場合に
はおよそ151km、インライン増幅器一つを用いた場
合には204km、という上限がある。例えば、ビー.
ウェディング(B. Wedding)およびビー.フランツ(B. Fr
anz)による「再生を行なわない毎秒10Gビットの光伝
送...」(エレクトロニクス・レターズ(Electronics
Letters)第29巻第4号(1993年2月18日))
という表題の論文を参照。よって、従来技術において利
用可能であるFM−AM変換技法を用いて、およそ毎秒
2Tビット−kmのビットレート距離積は実現可能であ
る。この上限値は、主としてエネルギー欠損/オーバー
ラップに関する分散の影響による。加えて、既存のFM
−AM変換システムにおいては、ファイバの非線型性は
考慮されてきていない。FM−AM変換プロセスそれ自
体は完全に線型であるため、カー効果による自己位相変
調名Dチャネルの非線型性がある種の役割を果たすとは
考えられてきていない。
【0010】再生リピータを用いる光ファイバシステム
の代替システムとして、ソリトンあるいは光位相共役、
FM−AM変換は重要な技術である。これらは、現在一
般に波長1.55μmにおいておよそ17ps/nm−
kmの分散を有するファイバによって構成されている陸
上都市間光ファイバ回線に対して特に有用である。分散
によって制限されている伝送距離の増大に関するFM−
AM変換の他の利用可能な技法に対する優位性には、ハ
ードウエアの複雑さおよびシステムコストが低減されて
いること、設置および維持が容易であることが含まれ
る。さらに、FM−AM変換は、ソリトン伝送あるいは
光位相共役などよりも既存の陸上回線により適してい
る。既存の陸上ファイバ回線を介してのソリトン伝送に
は、17ps/nm−kmという分散の効果を抑制する
のに充分なカー非線型性を生成するために禁止されてし
まうほどの高光信号振幅を必要とする。光位相共役は、
光信号波長における正常分散、すなわち負の分散値を有
するファイバに関しては、最良の性能を発揮する。さら
に、陸上回線におけるファイバ増幅器の間隔はしばしば
地形によって決定されてしまうものであり、よって、位
相共役を用いた効果的な分散補償に関して要求される無
損失回線近似を満足させ得ないことになる。ソリトン伝
送あるいは位相共役補償は適切ではなく、従来技術に係
るFM−AM技法は毎秒10Gビットの伝送レートでお
よそ200kmの伝送距離に限定されているため、20
0km以上の距離をカバーする都市間ファイバ回線にお
いては、再生リピータが用いられなければならない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述されていることか
ら明らかなように、FM−AM変換に基づいた改良光通
信システムに対する要求が存在している。この改良シス
テムは、FM−AM変換に起因するエネルギー欠損/オ
ーバーラップを安定化させるために、ファイバ非線型性
を利用しなければならない。さらに、改良システムは、
著しい付加設計、ハードウエアあるいは維持費用を必要
とせずに、ビットレート距離積の既存のシステムにおけ
るものと比較した場合の実質的な増大を実現しなければ
ならない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、光通信システ
ムにおけるFM−AM変換を最適化する方法およびその
装置に係るものである。本発明に係る方法および装置
は、既存の陸上ファイバ回線を介したリピータレス伝送
距離を増大させるのに特に適している。本発明に係る方
法は、光ファイバ経路の一端に当該ファイバ経路に周波
数変調済み光信号を供給する光信号トランスミッタを設
置し、周波数変調済み光信号がファイバ経路を伝播した
後にそれを受信する光信号レシーバを前記光ファイバ経
路の他端に設置し、光ファイバ経路のトランスミッタと
レシーバとの間の位置に一つあるいは複数個のインライ
ン増幅器を設置した光通信システムにおいて、光信号に
おけるファイバ分散起因のエネルギー欠損/オーバーラ
ップによる光信号の振幅変調を検出することによってレ
シーバに入力される光信号を復調するステップと、光信
号におけるエネルギー欠損/オーバーラップを安定化さ
せそれによってレシーバにおける振幅変調の検出を改善
するためにインライン増幅器の位置を調節するステップ
とを有している。
【0013】本発明の一側面に従って、本発明に係る方
法は、さらに、光信号の分散起因のエネルギー欠損/オ
ーバーラップをさらに安定化させそれによってその検出
をさらに改善するために一つあるいは複数個のインライ
ン増幅器の出力強度を調節するステップを有している。
よって、本発明は、FM−AM変換を利用するシステム
の伝送距離を増大させるためにファイバ非線型性を利用
するメカニズムとして、ファイバ経路内の増幅器間隔を
調節する方法とファイバ経路内の増幅器の出力強度を調
節する方法という二つの相異なった機構を有している。
与えられたビットレートに対する伝送距離の最大の改善
は、増幅器間隔と増幅器の出力強度との双方を調節する
ことによって得られる。
【0014】本発明の別の側面に従って、およそ300
kmの距離にわたる非再生光伝送を行なう最適化された
通信システムが実現される。本発明に従って最適化され
た通信システムは、毎秒10Gビットのデータレートに
おいて伝送距離を最大にする、希望する増幅器間隔およ
び強度レベルを有している。実現に係るフレキシビリテ
ィを改善するために、いくつかの増幅器間隔が提供され
る。これらの各々は、毎秒10Gビットというデータ転
送レートに関してはおよそ200kmという伝送距離に
制限されている、従来技術に係るFM−AM変換技法に
対する改善を実現する。
【0015】本発明に係る一つの特徴として、FM−A
M変換の利点がより高いビットレート距離積まで拡張さ
れている。例えば、300kmあるいはそれ以上のファ
イバ回線を介した毎秒10Gビットというレートでの光
通信が可能となる。この増大させられた伝送距離のため
に、より広範な都市間回線を介した非再生光通信が可能
となり、システムのハードウエアおよび維持に係る費用
を低減するのみならず、システムのフレキシビリティを
増大させる。
【0016】本発明に係る別の特徴として、FM−AM
変換による分散起因のピークがファイバ非線型性を利用
することによって安定化される。それゆえ、システムの
性能は、伝送距離あるいはデータレートに関りなく改善
される。光信号振幅の調節は、インライン光増幅器の
数、間隔、および出力強度を変更することによって実現
される。非線型性の効果は、光システムそれ自体への設
計、ハードウエアあるいは維持の費用を著しく増大させ
ることなく、システム性能を向上させる目的で、考慮さ
れ、利用される。
【0017】
【実施例】本発明は、光ファイバ内の非線型性を活用す
ることによってFM−AM変換通信システムを最適化す
る技法を提供する。以下の説明は、参考として、本発明
を主として特定の光通信システムに対して用いることを
例示するものであるが、これは例示のためだけであり、
本発明を限定するものではないことに留意されたい。本
発明は、FM−AM変換を利用する他の通信システムに
おいても利点を発揮する。
【0018】図1は、本発明に従う光通信システムを示
す模式図である。本実施例には、ある長さを有する複数
個の個別のファイバ12よりなる光ファイバ経路10が
示されている。ファイバ経路10は、破線によって
「0」とラベルされたところから「3」とラベルされた
ところに至る通信経路全体を含んでいる。経路内の光フ
ァイバは、単一モードあるいはマルチモードファイバで
あり、既存の陸上光通信回線の大多数の分散値に対応す
る、波長1.5μmにおいておよそ15−20ピコ秒/
km−nmという分散を有している。単一の光信号トラ
ンスミッタ14は、ファイバ経路10に対して周波数変
調済み光信号を供給する。デジタルデータが、例えば光
信号の周波数シフトキーイングによって光キャリア信号
に周波数変調される。周波数シフトキーイング(FS
K)周波数変調においては、デジタルデータの2つの論
理状態の各々を表すために相異なった光信号周波数が用
いられる。ブースタ増幅器16が、トランスミッタ出力
強度を、ファイバ経路10を駆動するのに適したおよそ
10から20mWのレベルまで増幅するために用いられ
る。周波数変調済み光信号は、ファイバ経路10を介し
て光レシーバ18まで伝播する。プリアンプ20が、検
出前に増幅を行ないかつレシーバ18の信号対雑音性能
を向上させるために、ファイバ経路10とレシーバ18
の入力との間に設置される。レシーバ18は、周波数変
調済み信号によって担われたデジタルデータを、ビット
遷移の際の分散誘起欠損/オーバーラップの結果生じた
振幅変調を検出することによって復調する。ファイバ経
路10は、ファイバ内のおよそ0.2dB/kmの減衰
を克服し、以下に議論されるようにエネルギー欠損/オ
ーバーラップを安定化させるために、複数個のインライ
ン増幅器22を有している。増幅器22は、エルビウム
ドープトファイバ増幅器(EDFA)であることが望ま
しい。しかしながら、例えば半導体レーザー増幅器やフ
ァイバラマン(Raman)増幅器も、これらに限定されるわ
けではないが、用いられうる。
【0019】上記以外の周波数変調技法も、本発明に係
る光通信システムにおいて用いられうる。例えば、以下
により詳細に議論されるミニマムシフトキード(MS
K)変調も、大量変位指数FSK変調の代わりに用いら
れうる。さらに、ある種の標準的ではない周波数変調も
用いられうる。例えば、波長の関数としての相異なった
周波数分布も、各々のデータレベルを表現するのに用い
られうる。ある例においては、周波数が次第に変化する
ような関数が論理「1」レベルを表現するために用いら
れ、周波数が階段的に変化する関数が論理「0」レベル
を表現するために用いられる。特定の応用例において欠
損/オーバーラップ安定化を最適かするために、周波数
変調のタイプのバリエーションも用いられうる。
【0020】本発明を例示する目的で、図1に示されて
いるファイバ経路が、破線0、1、2および3に沿って
個別の動作領域に分割される。図2は、これらの動作領
域を定性的に示した図である。破線0から1までの間で
は、光システム歪は、線型の分散誘起FM−AM変換に
よるものが支配的である。この領域内では、システム全
体の性能に関する非線型性の影響は非常に限定されたも
のである。なぜなら、蓄積された分散の影響がない場合
には、非線型性単独では比較的一定の光信号位相シフト
を生成するのみであり、これはシステム性能を著しくは
劣化させない。それゆえ、この領域内の光信号強度レベ
ルの変化は、達成可能な伝送距離にわずかの影響を及ぼ
すのみである。この領域においては分散誘起線型効果が
支配的であるため、擬似線型領域と呼称される。
【0021】第二の動作領域は、ファイバ経路の破線1
から2までの間の部分である。この領域は、ファイバ内
で蓄積された分散が増大することの結果として非線型効
果の重要性が増大するということで特徴付けられる。こ
の領域内では、カー効果が考慮されなければならない。
蓄積された分散が増大するため、システム性能が次第に
光信号振幅に敏感になる。このことは、カー非線型性に
起因する周波数再分布が、ファイバ内で蓄積された分散
が増大するにつれて、次第に大きな位相歪を生成するた
めである。この領域内では、非線型効果は、本発明に従
って、増幅器間隔ΔLおよび出力強度を調節することに
よって制御されうる。非線型性は光信号振幅の関数であ
るため、増幅および信号強度の調節が、自己位相変調な
どの一次分散とファイバ非線型性との間の相互作用に影
響を与える。第一および第二動作領域は、合わせて分散
介在領域と呼称される。なぜなら、一次線型分散効果が
双方の領域内で希望するFM−AM変換を生成するよう
に用いられるからである。しかしながら、第二領域は非
線型性増大領域とも呼称される。なぜなら、ファイバ非
線型性の効果が、この領域内でレシーバでの欠損/オー
バーラップを安定化させるために用いられるからであ
る。
【0022】破線2から3までの第三の動作領域は、あ
る種のシステムにおいて用いられる。この領域において
は、総ファイバ経路長を増大させてそれによって達成可
能なビットレート距離積を増大させるために元の経路長
に付加長L2を有するファイバが付加される。付加長L
2は、非線型伝播領域内の増幅器出力強度および間隔を
最適化した後、光信号の品質がレシーバによって要求さ
れるものよりもよい場合に付加される。このような状況
においては、単に付加ファイバを追加することによっ
て、与えられたデータレートに対する最大伝送距離が増
加させられうる。付加長L2を有する付加ファイバは信
号の品質に影響を与えるため、レシーバ位置において希
望するシステム性能レベルに対して要求される品質を生
成する長さに限定されなければならない。言い換えれ
ば、付加長を有するファイバは、ファイバ非線型性と分
散との相互作用がシステムにとって要求される信号品質
を越えて信号品質を向上させる場合に追加されることに
なる。結果として、あるシステムにおいて与えられた長
さに対して最適化された増幅器間隔および増幅器出力強
度は、信号品質要求がファイバを付加した際にも満たさ
れる限りは、単に付加長を有するファイバを付加するだ
けでより長い経路長を有するシステムに対しても用いら
れうる。
【0023】図3−5は、トランスミッタ/レシーバハ
ードウエアをより詳細に示した図である。図3は、本発
明において用いられるのに適した光トランスミッタ例を
示すブロック図である。トランスミッタ14は、パター
ンジェネレータ32によって直接駆動される光源30を
有している。光源30は、例えば単一モード分布帰還
(DFB)レーザー、あるいは分布ブラッグ(DBR)
レーザーなどを含む直接変調に適した他のタイプの光源
であればよい。パターンジェネレータ32は、光源30
を直接FSK変調して周波数変調済み光信号を生成させ
るデジタルデータ源として機能する。パターンジェネレ
ータ32は、ファイバ経路のビットエラーレートテスト
を実行する場合、アイダイアグラムを生成する場合、あ
るいはファイバ経路の質をテストする場合に用いられ
る。システム性能の指標としてのアイダイアグラムの重
要性は、以下に記述される。トランスミッタにおいて生
成されたデジタルデータはレシーバにおいて認識され、
ビットエラーレートテストセットなどの装置の同期を取
るために用いられる。実際にシステムを利用する場合に
は、パターンジェネレータ32は、ファイバ経路を介し
て送出されるデジタル的に符号化された情報を表すデジ
タルデータ源によって置換される。
【0024】光源の直接変調の代替案が図4に示されて
いる。この実施例においては、トランスミッタ14は、
図3の実施例と同様、光源30およびパターンジェネレ
ータ32を有している。しかしながら、外部位相変調器
34が光源の直接変調の代わりに用いられている。パタ
ーンジェネレータ32は外部変調器34を駆動して送出
データレートで信号の位相変調を実現する。この位相変
調済み信号が光源を駆動して周波数変調済み光信号を生
成する。例えば、論理「1」レベルに対応する正のスロ
ープおよび論理「0」レベルに対応する負のスロープを
有する線型位相変調の場合には、周波数変調された光信
号が生成される。
【0025】図5は、レシーバ18をより詳細に示した
図である。この実施例においては、レシーバ18は、そ
れぞれ決定回路40を駆動する3値検出器36とクロッ
ク回復回路38とを有している。3値検出器36は、3
値FM−AM変換済み光信号を2値デジタル信号に変換
する。入力光信号の3つの値には、分散起因エネルギー
オーバーラップ、分散起因エネルギー欠損、およびこれ
らのピークの間の残留信号強度が含まれる。これら3つ
のレベルは、3値検出器36において標準的な2値信号
に変換される。クロック回復回路38は、入力光信号か
らシステムクロックを再生する。3値検出器36の2値
信号出力は再生されたシステムクロックと共に決定回路
38に印加され、元の送出されたデジタルデータストリ
ームを回復するように光信号が復調される。標準的なA
MあるいはFM伝送の場合のようにFM−AM変換の効
果およびそれによる分散起因欠損/オーバーラップがな
い場合には、レシーバ18に到達する光信号は過剰な歪
を有していて、元のデータの実質的にエラーフリーの再
構成には適していない。
【0026】この実施例における3値検出器36は、2
組の2値検出器を3値入力信号に機能させるように用い
ることが可能である。すなわち、一方の2値検出器がエ
ネルギー欠損を検出し、他方がエネルギーオーバーラッ
プを検出する。2組の検出器の後の復号化ロジックがそ
れぞれの出力を組み合わせて単一の2値データストリー
ムを生成する。あるいは、3値検出器36は、2組の個
別の2値検出器の代わりに単一の積分器として実現され
うる。積分器は、直接3値光信号に作用して直接決定回
路40に入力されうる2値信号を生成する。レシーバに
おける積分器の動作は公知であり、ここでは記載されな
い。しかしながら、レシーバにおいて、通常、積分器の
後段に用いられる微分器は、FM−AM変換システムに
おいては一般には不必要であることに留意されたい。
【0027】本発明は、上述されたシステムおよび動作
領域を用いて、FM−AM変換を改良する方法を提供す
る。本発明に係る方法は、以下の段階を有している。ま
ず、光信号トランスミッタが光ファイバ経路の一端に設
置される。このトランスミッタは、光源の直接変調ある
いは間接変調により、周波数変調済み光信号をファイバ
経路に供給する。光レシーバは、光信号をファイバ経路
から受信して、ファイバ分散起因のエネルギー欠損/オ
ーバーラップに起因する光信号の振幅変調を検出するこ
とによって元の信号を復調する。ファイバ非線型性をコ
ントロールするために、少なくとも一つのインライン増
幅器がファイバ経路内に設置される。増幅器の位置は、
最適性能が得られるまで調節される。与えられた経路内
の増幅器の数は、最適配置を決定するために変化させら
れる。与えられた経路に対してより少ない数の増幅器を
用いることの効果は、各々の増幅器の出力強度を増加さ
せることにより、ある程度は克服されうる。
【0028】インライン増幅器の数、位置および出力強
度に関して本記述において用いられている「調節する」
という言葉は、実際のシステムにおけるこれらのパラメ
ータの物理的な調節、あるいはファイバを介した光信号
伝播に係るコンピュータプログラムモデルにおけるこれ
らのパラメータの仮想的な調節などを含む種々の調節技
法を指し示している。以下に議論されるように、光ファ
イバ通信システムの性能を支配する方程式は公知であ
り、当業者によって容易にプログラミングされて解かれ
うるものである。それゆえ、システム性能のシミュレー
ションは多くのアプリケーションにおいて望ましい。し
かしながら、物理的にインライン増幅器を接続して種々
の配置の性能を測定することにより、インライン増幅器
の数、位置および出力強度を調節することも可能であ
る。
【0029】図1においてはインライン増幅器がファイ
バ経路全体にわたって均等に配置されているように描か
れているが、均等な分布は必ずしも要求されていない。
増幅器は、ファイバ非線型性の効果を適切に制御するた
めに、トランスミッタとレシーバとの間の様々な位置に
配置されうる。相異なった数のインライン増幅器の相異
なった配置に関して、増幅器の出力強度を調節すること
により、同様の効果が得られる。しかしながら、構成お
よび実現が容易なために、インライン増幅器の均等配置
が好まれる。地形などの要因によって増幅器間隔が決定
されるようなアプリケーションにおいては、本発明に係
る利点は増幅器出力強度を調節することによって実現さ
れる。
【0030】図6は、図1のシステムの性能のコンピュ
ータシミュレーション結果を示したものであり、インラ
インファイバ増幅器出力強度の関数としてのデータ品質
を表わしている。このシミュレーションは、光ファイバ
内のパルス伝播を記述する非線型シュレディンガー(Sch
roedinger)方程式に基づいた、光信号伝送のコンピュー
タプログラムモデルを用いている。シミュレーションに
おいて用いられたコンピュータプログラムのプログラミ
ングおよび解法は公知であるため、その詳細は記載され
ない。ここでのシステムシミュレーションにおいては、
300kmの長さを有するファイバ経路が用いられた。
この長さは、毎秒10Gビットで動作する従来技術に係
るFM−AM変換を用いたシステムにおいて例示されて
いる距離よりもおよそ50%ほど長いものである。本発
明は、より長いあるいはより短いファイバ経路長に関し
ても、システム性能を向上させる。ここで示された30
0kmは、10-9よりもよいビットエラーレートが得ら
れた経路長であり、従来技術に係る現行のシステムと比
較すると、同様のビットエラーレートは200kmの経
路長に対しては得られている。ファイバ経路長は300
km以上に増大させることは可能であり、システムのビ
ットエラーレートは増大するが、本発明を用いることに
よる改善は実現されうる。
【0031】図6に示されたシミュレーション結果は、
毎秒10Gビットの最小シフトキード(MSK)変調を
利用している。およそ0.5という変調指数が用いられ
ているが、それより大きいあるいは小さい変調指数に関
してもシミュレーションは行ない、性能に著しい改善が
ないことは確認されている。MSK変調を用いると、二
進データレベルの各々を表わす2つの光信号成分の間の
周波数差が、2つの信号間の直交性を維持するために必
要となる最小差となる。上述されているように、他のデ
ジタル変調技法、例えば0.5より大きい変調指数を有
するFSK変調なども用いられうる。FSK変調技法を
用いると、二進データレベルを表現する2つの光信号間
の周波数間隔がMSK変調において用いられる周波数間
隔よりも大きくなる。それゆえ、より大きな周波数間隔
がより大きな分散効果につながるために、限界距離が低
減されてしまう。よって、0.5より大きなFM指数
は、一般にはおよそ50から120kmの距離に対して
送出するFM−AM変換システムにおいて用いられ、M
SKは、120kmを越える距離に対して送出する場合
に用いられる。50km未満の伝送距離に関しては、F
M−AM変換は一般には標準的なFMあるいはAM伝送
によって置換される。図6に示されているシステム性能
は、規格化されたアイパターンの開口に関して測定され
たものである。アイパターンの開口とは、テストデータ
の擬似乱数ストリームの全てのデータにわたる”1”レ
ベルデータと”0”レベルデータとの間のセパレーショ
ンの度合を表わす指数である。オープンアイはデータレ
ベル間のセパレーションを示し、レシーバ内でのエラー
フリーレベル検出を理論的には可能にする。図6の縦軸
のA.U.という表示は、任意単位を表わしている。こ
の任意単位は、論理「1」レベルの最低値と論理「0」
レベルの最高値との間の測定されたセパレーションに対
応するアイの開口の指標を与える。雑音のないシステム
においては、この最低値と最高値とがわずかでもセパレ
ートしていれば理論的にはエラーフリー検出が可能であ
るが、実際のシステムにおけるセパレーションの量は、
実質的にエラーフリーとなる伝送を実現するために要求
される信号対雑音比性能の指標を提供する。任意単位で
のアイの開口(オープニング)の測定は、最大アイオー
プニングがおよそ5.0A.U.であるような線型シス
テムの性能に関して規格化されている。以下に議論され
るシミュレーションプロットにおいては、アイの開口
は、2つの相異なった曲線上のポイントに対する測定を
比較することによって、システム性能の定量的な指標と
して用いられる。
【0032】本発明に係る方法が、インライン増幅器の
数および位置、さらに増幅器出力強度、を調節すること
によって300kmのファイバ経路に関してシミュレー
トされた。システム性能が、3つの相異なったインライ
ン増幅器配置に関してシミュレートされた。各々の配置
に関して、システム性能が増幅器出力強度の関数として
プロットされた。その結果得られた、図6に示されてい
る曲線は、各々の配置において、システム性能がEDF
A出力強度の関数として向上することを示している。曲
線の各々は、相異なった増幅器出力レベルにおいて性能
のピークを示している。
【0033】比較のために、図6には、インライン増幅
を必要としない、完全に損失のない回線の場合の性能の
シミュレーション結果も示されている。この場合のデー
タ点は、白抜き三角で示されている。およそ4mWの光
信号強度に関して、およそ4.8A.U.のアイオープ
ニングが得られている。この図から明らかなように、性
能はブースタ増幅器の出力強度が最適強度に達するまで
はその増大と共に向上するが、最適強度を過ぎると、非
線型効果が過剰な光信号歪をもたらすために劣化してし
まう。
【0034】白丸で示されている第一の増幅器配置の場
合には、2つのインライン増幅器が300kmの経路に
おいておよそ100km間隔で均等に配置されている。
規格化されたアイオープニングに基づくシステム性能
が、EDFAインライン増幅器出力強度の関数として測
定された。この場合には、増幅器出力強度がおよそ1
4.5mWの場合に性能が最良になることが見出され
た。この最適出力レベルにおいて、およそ4.1A.
U.の値を有する規格化されたアイオープニングが得ら
れた。この2つの増幅器の場合に対する性能向上は、3
00kmの経路内で75km間隔で均等に配置された3
つのインライン増幅器を用いることによって実現され
た。黒丸で示された計算結果は、およそ13.5mWに
おいて約4.6A.U.の性能ピークを示している。更
なる性能向上は、300kmのファイバ経路内で60k
m間隔で均等に配置された4つのインライン増幅器を用
いることによって実現された。この場合のデータポイン
トは、黒三角によって示されている。4つのインライン
増幅器の場合には、およそ11.5mWのEDFA出力
の場合に約5.7A.U.の性能ピークが得られた。そ
れゆえ、ここに示された3つの場合には、およそ10か
ら15mWの範囲の増幅器出力強度が望ましいものであ
った。
【0035】図6のシミュレーション結果は、システム
に対して増幅器が付加されてゆくにつれて性能曲線が無
損失回線の場合の方向にシフトするということを示して
いる。付加増幅器を含めることにより、より低い増幅器
出力強度において最適性能が得られるようになる。しか
しながら、300kmの経路に関しては、5つ以上のイ
ンライン増幅器を用いても実質的な性能向上はない。な
ぜなら、4つのインライン増幅器を用いた場合の最適性
能がおよそ4.7A.U.と無損失経路の場合と既にほ
ぼ同程度であるからである。それゆえ、本発明に係る方
法は、300kmのファイバ経路に関してFM−AM変
換を最適化するためには、各々およそ11.5mWの出
力を有する4つの均等配置されたインライン増幅器を用
いることを示している。しかしながら、ある種のアプリ
ケーションにおいては、他の配置を用いることが望まし
い場合が有り得る。例えば、3つの増幅器を用いる場合
と4つの増幅器を用いる場合との性能の向上分は、およ
そ0.1から0.2A.U.の間である。コンポーネン
トの費用が最適性能を得ることよりもより重要であるよ
うなアプリケーションにおいては、より高い出力強度レ
ベルで動作する3つのインライン増幅器を用いることが
望ましい。同様の考察により、ある種のアプリケーショ
ンにおいては、わずか2つのインライン増幅器を用いる
ことに帰着する。
【0036】図7は、毎秒10Gビットの場合のシステ
ム性能をファイバ経路長、すなわち伝送距離の関数とし
て示した図である。4つの曲線が示されている。白丸で
示された第一の曲線は、純粋に線型なFM−AM変換シ
ステムにおけるMSK周波数変調に対応する。線型FM
−AM変換曲線は、伝送距離およそ125kmにおいて
4.5A.U.のピーク性能を有している。およそ17
0kmの伝送距離では約4.2A.U.の性能を有す
る。およそ15.0mWの光信号強度を有するFM−A
M変換システムにおいてMSK変調を用いた効果が黒丸
で表わされた第二の曲線で示されている。第二曲線は、
光信号強度を15.0mWに上昇させることによって純
粋に線型な場合に対してほとんど改善がないことを示し
ている。このことは、前述されているように、ブースタ
増幅器が、ファイバの一次分散効果が主となるような擬
似線型領域にあるためである。それゆえ、この領域にお
ける光信号強度の上昇は、全体としての性能にはわずか
の効果しか有さない。黒三角で示された第三の曲線は、
出力強度が約15.0mWの単一の経路中点インライン
増幅器を用いて得られた性能向上を示している。第一の
点は、200kmのファイバ経路に対して100kmの
位置に増幅器を配置した場合に対応する。図示されてい
るように改善はあるものの、本発明に従って決定された
配置において2つのインライン増幅器を用いた場合に得
られたものと比較して著しいものではない。300km
のファイバ経路の場合に単一の経路中点増幅器を用いた
結果が第三曲線の第二の点である。規格化されたアイオ
ープニングによって測定された性能はわずか2.0であ
り、以下に議論される2つのインライン増幅器を用いた
場合に比べて著しく劣化している。この曲線は、単一の
経路中点インライン増幅器を用いたシステムは、250
km未満の伝送距離において4.2A.U.の性能に制
限されていることを示している。
【0037】白三角で図7に示された最後の曲線は、均
等配置された2つのインライン増幅器を有するシステム
の性能を伝送距離の関数として表わしている。前述され
ているように、この2増幅器配置は、増幅器出力強度お
よそ15.0mWに対して最適化されたものである。こ
の最適出力強度値を用いて、システム性能が伝送距離の
関数としてシミュレートされた。伝送距離約190km
の場合に、およそ5.5A.U.の最適性能が得られ
た。さらに、純粋に線型なFM−AM技法を用いた場合
の最大距離170kmにおいて得られたものと同程度の
およそ4.2A.U.という性能が、伝送距離300k
mの場合に得られた。すなわち、最大ファイバ経路長の
およそ130kmの改善が得られたことになる。よっ
て、本発明は、与えられたビットレートにおける実現可
能な伝送距離を著しく増大させる。
【0038】図8は、200kmのファイバ経路におい
て単一のインライン増幅器を有する別のシステム例の性
能のコンピュータシミュレーション結果を示している。
変調指数0.5のMSK変調が用いられている。増幅器
の位置は、経路の中点、すなわち100kmのところに
固定されている。規格化されたアイオープニングが、単
一インライン増幅器の出力強度の関数としてA.U.で
示されている。アイオープニングの点から最適な性能
が、およそ26mWの出力強度を有するインライン増幅
器に対して得られることがわかる。さらなる性能改善
は、経路内でインライン増幅器の位置を調節することに
よって実現される。図8は、与えられた増幅器間隔に対
して、単に増幅器出力強度を調節することによって性能
改善が実現されうることを示している。従来技術に係る
FM−AM変換システムにおいては、与えられた間隔に
対する性能を改善するためにこの種の調節を行なうこと
は報告されていない。
【0039】実現可能な伝送距離は、図1および図2の
領域から領域3に配置された付加ファイバ長によって議
論された配置において実現されうる。図7は、300k
mのファイバ経路において毎秒10Gビットで動作する
2つのインライン増幅器を有するシステムが、増幅器出
力強度がおよそ15mWの場合に、規格化されたアイオ
ープニングで4.2A.U.の値を実現できることを表
わしている。システムレシーバが、4.0A.U.のア
イオープニングで所定のシステムビットエラーレートを
実現できる場合には、さらにある長さのファイバが経路
に対して付加されうる。およそ25kmの付加ファイバ
はA.U.で測定したシステム性能をさらに劣化させる
が、レシーバはシステム性能要求を充たしうる。よっ
て、総ファイバ経路長は増大させられ、システムのビッ
トレート距離積がより高くなる。
【0040】以上の記述においては、同一の物理的媒
体、すなわち分散ファイバ、が、FM−AM変換を実現
して非線型性によってAMを安定化させるために種々の
方式によって用いられている。しかしながら、FM−A
M変換プロセスと非線型性誘起安定化プロセスとを空間
的に分離することも可能である。例えば、第一の分散な
しあるいは低分散ファイバにおいては、非線型性がよく
規定されたFMを生成し、このFMからAMへの変換が
第二の高分散標準ファイバにおいて実現される、という
ことも可能である。これら第一および第二ファイバから
なる複数個のステージがカスケード接続されることも可
能である。さらに、標準分散ファイバの代わりに線型分
散フィルタを用いることも可能である。FM−AM変換
と非線型性誘起安定化とを空間的に分離するためのその
他の変形も可能である。
【0041】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので,この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例が考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。上記実施例にかかる記述は、光通
信システムにおけるFM−AM変換の改善を主として指
向したものであるが、上記実施例は本発明を例示するた
めのものであることに留意されたい。例えば、シミュレ
ートされた配置は均等な間隔を有するインライン増幅器
を用いているが、他の配置間隔も用いられうる。本発明
に従って、増幅器数、位置および出力強度、光ファイバ
の長さおよびタイプ、およびトランスミッタ/レシーバ
特性などを含む(但し、これらに限定されているわけで
はない)種々のシステムパラメータが、与えられたアプ
リケーションの要求を充たすように変更されうる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、F
M−AM変換に起因するエネルギー欠損/オーバーラッ
プを安定化させるためにファイバ非線型性を利用しつ
つ、著しい付加設計、ハードウエアあるいは維持費用を
必要とせずに、ビットレート距離積を増大させる光通信
方法およびそのシステムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光通信システムの模式図である。
【図2】図1に示されたシステムの動作領域を定性的に
示す図である。
【図3】図1に示されたシステムにおいて用いられるの
に適した第一のトランスミッタ例を示すブロック図であ
る。
【図4】図1に示されたシステムにおいて用いられるの
に適した第二のトランスミッタ例を示すブロック図であ
る。
【図5】図1に示されたシステムにおいて用いられるの
に適したレシーバ例を示すブロック図である。
【図6】300kmのファイバ経路を有する場合の図1
のシステムの性能をインライン増幅器の間隔および出力
強度の関数としてのデータ品質で示すシミュレーション
結果のプロット図である。
【図7】300kmのファイバ経路を有する場合の光通
信システムの性能を伝送距離の関数としてのデータ品質
で示すシミュレーション結果のプロット図である。
【図8】200kmのファイバ経路を有し単一のインラ
イン増幅器を有する場合のシステムの性能をインライン
増幅器の出力強度の関数としてのデータ品質で示すシミ
ュレーション結果のプロット図である。
【符号の説明】
10 ファイバ経路 12 ファイバループ 14 トランスミッタ 16 ブースタ増幅器 18 レシーバ 20 プリアンプ 22 インライン増幅器 30 光源 32 パターンジェネレータ 34 外部位相変調器 36 三値検出器 38 クロック回復回路 40 決定回路
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04B 10/142 10/04 10/06 (71)出願人 594164357 ジーメンス アクチエンゲゼルシャフト Siemens Aktiengesel lschaft ドイツ、80333 ミュンヘン、ヴィッテル スバッハープラッツ 2 (72)発明者 アラン エイチ.グナック アメリカ合衆国、07748 ニュージャージ ー、ミドルタウン、ヘロン ロード 53 (72)発明者 クリスチャン クーズク アメリカ合衆国、07730 ニュージャージ ー、ハズレット、ハズレット アベニュー 113

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ経路の一端に設置されその光
    ファイバ経路に周波数変調済み光信号を供給する光信号
    トランスミッタと、前記光ファイバ経路の他端に設置さ
    れ前記光ファイバ経路から前記光信号を受信する光信号
    レシーバと、前記光ファイバ経路内の前記トランスミッ
    タと前記レシーバとの間の少なくとも一つの位置に設置
    されたインライン増幅器とを含む光通信システムにおい
    て、 前記レシーバに入力される前記周波数変調済み光信号を
    前記光信号内の分散誘起エネルギー欠損およびオーバー
    ラップに起因して前記光信号になされた振幅変調を検出
    することによって復調するステップと、 前記インライン増幅器の前記位置を前記光信号における
    前記エネルギー欠損およびオーバーラップを安定化して
    前記レシーバにおける前記振幅変調の検出を改善するた
    めに調節するインライン増幅器位置調節ステップとから
    なることを特徴とする光通信方法。
  2. 【請求項2】 前記インライン増幅器のうちの少なくと
    も一つの出力強度を前記光信号における前記エネルギー
    欠損およびオーバーラップをさらに安定化して前記レシ
    ーバにおける前記振幅変調の検出をさらに改善するため
    に調節するインライン増幅器出力強度調節ステップをさ
    らに有することを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記インライン増幅器位置調節ステップ
    によって、前記光ファイバ経路内に実質的に均等な間隔
    を有するように4つのインライン増幅器が配置されるこ
    とを特徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ経路がおよそ300km
    の長さを有しており、前記4つのインライン増幅器が前
    記経路内でおよそ60km離れて実質的に均等な間隔で
    配置されていることを特徴とする請求項3の方法。
  5. 【請求項5】 前記インライン増幅器位置調節ステップ
    によって、前記光ファイバ経路内に実質的に均等な間隔
    を有するように3つのインライン増幅器が配置されるこ
    とを特徴とする請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバ経路がおよそ300km
    の長さを有しており、前記3つのインライン増幅器が前
    記経路内でおよそ75km離れて実質的に均等な間隔で
    配置されていることを特徴とする請求項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記インライン増幅器位置調節ステップ
    によって、前記光ファイバ経路内に実質的に均等な間隔
    を有するように2つのインライン増幅器が配置されるこ
    とを特徴とする請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバ経路がおよそ300km
    の長さを有しており、前記2つのインライン増幅器が前
    記経路内でおよそ100km離れて実質的に均等な間隔
    で配置されていることを特徴とする請求項5の方法。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバ経路の総光ファイバ長を
    増大させるために前記レシーバと前記レシーバに対して
    最近接の前記インライン増幅器の出力との間にある長さ
    を有する光ファイバを追加したことを特徴とする請求項
    1の方法。
  10. 【請求項10】 前記インライン増幅器出力強度調節ス
    テップが、前記インライン増幅器の前記出力強度をおよ
    そ10から15ミリワットに調節するステップを有する
    ことを特徴とする請求項2の方法。
  11. 【請求項11】 光ファイバ経路と、 前記光ファイバ経路の一端に設置された前記光ファイバ
    経路に周波数変調済み光信号を供給する光信号トランス
    ミッタと、 前記光ファイバ経路の他端に設置された前記光ファイバ
    経路から前記光信号を受信し、前記光信号内の分散誘起
    エネルギー欠損およびオーバーラップに起因して前記光
    信号になされた振幅変調を検出することによって前記光
    信号を復調する光信号レシーバと、 前記光ファイバ経路内の前記トランスミッタと前記レシ
    ーバとの間であって、前記光信号における前記エネルギ
    ー欠損およびオーバーラップを安定化して前記レシーバ
    における前記振幅変調の検出を改善するために調節され
    る位置に設置された少なくとも一つのインライン増幅器
    とからなることを特徴とする光通信システム。
  12. 【請求項12】 前記インライン増幅器が10から20
    ミリワットの出力強度を有することを特徴とする請求項
    11のシステム。
  13. 【請求項13】 前記光ファイバ経路内で実質的に均等
    な間隔を有するように配置された4つのインライン増幅
    器を有することを特徴とする請求項11のシステム。
  14. 【請求項14】 前記光ファイバ経路がおよそ300k
    mの長さを有しており、前記4つのインライン増幅器が
    前記経路内でおよそ60km離れて実質的に均等に配置
    されていることを特徴とする請求項13のシステム。
  15. 【請求項15】 前記光ファイバ経路内で実質的に均等
    な間隔を有するように配置された3つのインライン増幅
    器を有することを特徴とする請求項11のシステム。
  16. 【請求項16】 前記光ファイバ経路がおよそ300k
    mの長さを有しており、前記3つのインライン増幅器が
    前記経路内でおよそ75km離れて実質的に均等に配置
    されていることを特徴とする請求項15のシステム。
  17. 【請求項17】 前記光ファイバ経路内で実質的に均等
    な間隔を有するように配置された2つのインライン増幅
    器を有することを特徴とする請求項11のシステム。
  18. 【請求項18】 前記光ファイバ経路がおよそ300k
    mの長さを有しており、前記2つのインライン増幅器が
    前記経路内でおよそ100km離れて実質的に均等に配
    置されていることを特徴とする請求項17のシステム。
  19. 【請求項19】 前記光ファイバ経路の総光ファイバ長
    を増大させることを目的として、前記レシーバと前記レ
    シーバに対して最近接の前記インライン増幅器の出力と
    の間にある付加長を有する光ファイバをさらに有するこ
    とを特徴とする請求項11のシステム。
  20. 【請求項20】 前記光ファイバ経路が、およそ15か
    ら20ps/km−nmの分散を有するファイバを含む
    ことを特徴とする請求項11のシステム。
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