JPH0715132U - 鋼線延線工具兼運搬台車 - Google Patents

鋼線延線工具兼運搬台車

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JPH0715132U
JPH0715132U JP4774293U JP4774293U JPH0715132U JP H0715132 U JPH0715132 U JP H0715132U JP 4774293 U JP4774293 U JP 4774293U JP 4774293 U JP4774293 U JP 4774293U JP H0715132 U JPH0715132 U JP H0715132U
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道雄 杉本
政彦 田村
与志治 大塚
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株式会社ユアテック
株式会社ドーリョク
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鋼線を巻き付けたドラムを、作業員ひとりでも
極めて容易に台車に装着することができ、かつ運搬も容
易で、上記鋼線の反発力に対しても運搬時や延線時等に
はドラムの回転制動及び鋼線の把持が確実にできる。 【構成】一側にブレーキ装置6を設けた軸16に、鋼線
を巻き付けたドラム17を回転自在に通し、このドラム
17の他側の軸16にカラー18を固定し、ドラム17
の鍔17aの外面に突出するナット27に係止自在な突
腕28を上記ブレーキ装置6から突設し、当該軸16の
両端を、支持体1の一端両側に設けた軸受3の溝2に挿
入し、一端を上記ブレーキ装置6に接続したブレーキロ
ッド24の他端を支持体1の一側に長さ調整自在に支持
させ、上記ドラム17の鋼線の一端を通し、繰り出し方
向には挿通自在で、反対方向には係止自在な鋼線通し金
具9を上記支持体1に設け、支持体1の一端両側下部に
車輪13を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は鋼撚り線等の鋼線を支持してこれを延線することができ、かつ適宜 の場所に運搬する台車を兼ねた延線工具兼台車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鋼撚り線については優れた強度を有する反面、鋼線としての特性上切断時や延 線取扱時等のはね上がり、ドラムの巻き崩れ等取扱面に困難な点がある。この鋼 撚り線の剛性による反発力等を考えて、鋼撚り線の線繰り台等が種々考えられて いる。これらは台に支持したドラムに鋼撚り線を巻き付け、このドラムの回転に 制動をかけ、一方このドラムから繰りだした鋼撚り線の一端を、繰り出し方向に は挿通自在で、反対方向には係止自在な鋼線通し金具に通して止めている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら鋼撚り線を外周に巻き付けたドラムをこれらの線繰り台又は台車 に装着するには、これらのドラムを作業者が持ち上げて、垂直な支柱軸に嵌めた り、水平な軸に装着しなければならず、これらの鋼撚り線を巻き付けたドラムは かなりの重量があり、多大な労力を要するため、少なくとも二人の作業者が必要 であった。
【0004】 この考案は前記の点に着目して為されたもので、重量の大きな鋼撚り線等の鋼 線を巻き付けたドラムを、作業員ひとりでも極めて容易に台車に装着することが でき、かつ運搬も容易で、上記鋼線の剛性による反発力に対しても鋼線の運搬時 や延線時等にはドラムの回転制動及び鋼線の把持が確実にできる延線工具兼台車 を提供することにより上記課題を解決しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1項の考案は、一側にブレーキ装置を設けた軸に、鋼線を巻き付 けたドラムを回転自在に通し、さらにこのドラムの他側の軸に、上記ブレーキ装 置とドラムを相互に当接させて軸方向の動きを止めるカラーを通して着脱自在に 固定し、ドラムの鍔の外面に突出するナットに係止自在な突腕を上記ブレーキ装 置のブレーキホイールから突設している。
【0006】 一方枠状のフレームから成る支持体を設け、この支持体の一端両側には上縁に 溝を有する軸受を夫々設け、これらの各軸受の溝に上記ドラム、ブレーキドラム 及びカラーを装着した軸の両端部を挿入し、これらの軸受に上記軸を回転自在に 支持させている。また当該支持体の、上記軸受とは反対側に、ブレーキロッドの 一端を長さ調整自在に支持させ、このブレーキロッドの他端を上記ブレーキ装置 に接続している。なおこのブレーキロッドはブレーキワイヤーを用いてもよい。
【0007】 また上記ドラムの鋼線の一端を通し、繰り出し方向には挿通自在で、反対方向 には係止自在な鋼線通し金具を上記支持体に摺動自在かつ回動自在に設け、上記 各軸受を有する支持体の一端両側下部に、当該支持体を支持する車輪を設けたも のとした。また請求項2項の考案は上記構成において上記支持体の他端には伸縮 自在な把手を設けたものである。
【0008】 さらに請求項3項の考案は、上記構成において上記鋼線通し金具を筒状本体内 の一側に孔内が筒状本体の一端面に向けて次第に細くなるテーパー孔を設け、こ のテーパー孔を通って筒状本体の両端面を摺動自在に貫通した管体を設け、この 管体の外周に固定した鍔と筒状本体の、上記テーパー孔と反対側の一端面との間 の管体外周に、上記鍔を上記テーパー孔内に押しやるよう付勢されたスプリング バネを設け、上記テーパー孔内で、管体の外周適宜個所に穿った長孔に一側が嵌 入自在なボールを移動自在に挿入した構成とした。
【0009】
【作用】
上記請求項1項において鋼線を巻き付けたドラムを当該台車に装着するには、 一側にブレーキ装置を固定した軸をドラムに通し、このドラムの反対側の軸にカ ラーを装着する。その際上記ブレーキ装置とドラムを相互に当接させてこれらの 軸方向の動きを止める。この様にしてドラムに水平に軸を通しておき、この状態 で地面又は床にドラムを置いておく。
【0010】 そこで作業者は上記台車を当該ドラム箇所に運んできて、車輪を有する支持体 の一端をドラムの脇に当て、支持体を立てるようにして傾斜させ、ドラムの両側 から突出する軸を支持体の一端両側の軸受ですくうようにして各軸受の溝にドラ ムの軸を嵌め入れる。これによりドラムの軸は支持体の各軸受に回転自在に支持 される。
【0011】 さらにブレーキ装置に接続したブレーキロッドの他端を長さ調整自在に支持体 に支持する。これによりブレーキロッドの長さを短く調整すれば上記ブレーキ装 置の制動力は大きく働く。従ってドラムが回転しないよう、ブレーキロッドの長 さを調整しておく。そしてドラムに巻き付けた鋼線の一端を鋼線通し金具に通す 。
【0012】 これによりドラムが回転しようとすると、隣接したブレーキ装置から突出した 突腕にドラムの鍔の外面に突出したナットが当たり、ブレーキホイールはブレー キロッドの張力で回転を抑えられており、従ってドラムの回転も抑えられる。こ の様にブレーキロッドの張力調整によりブレーキホイール及びこれと係止されて 一体となったドラムの回転制動が行われる。またドラムに巻き付けた鋼線の一端 は上記鋼線通し金具に把持されている。また請求項2項の、支持体の他端に伸縮 自在な把手を設けた場合は、支持体の運搬の際等作業者は把手を伸ばしてこれを 使用することができる。
【0013】 またさらに請求項3項の考案の鋼線通し金具では、上記管体に鋼線を通し、ド ラムの鋼線の繰りだし方向に鋼線を引っ張ると、当該管体の長孔から管体内に一 側が突出した各ボールは鋼線の摺動によって回転し、各ボールは管体外周の鍔を スプリングバネの力に抗して押し乍らテーパー孔内を大径側に移動する。そこで 各ボールは上記管体外周に穿った長孔からやや浮上する。従って鋼線は管体内を スムーズに摺動する。
【0014】 一方当該鋼線通し金具の管体に通した鋼線をドラムへの鋼線の巻き付け方向に 引っ張ると、管体の長孔を通して一部が鋼線外周に当接したボールはこの鋼線の 摺動により回転し、テーパー孔内を小径側に移動する。その際スプリングバネの 力で管体の鍔はボールの移動をガイドする。そしてテーパー孔に一側を当接され たボールの他側は次第に管体の長孔内に深く入り、鋼線外周を押圧する。これに より鋼線はその外周を複数のボールで押圧され、移動を阻止される。
【0015】
【実施例】
以下この考案の実施例を図について説明する。 略平面コの字型のフレームから成る支持体1を設け、この支持体1のコの字型 の開口部の一端両側には、上縁に溝2を有する軸受3を夫々設けている。また当 該支持体1の上記開口部に面した枠棒4の一側に固定板5を設け、この固定板5 の上端縁に切り込みを入れている。またこの固定板5に近い上記軸受3の一方の 脇の支持体1には後述のブレーキ装置6の一端を係止する係止板7が固定されて いる。この係止板7にはボルト8が貫通されている。さらに上記支持体1の開口 部と反対側の端部に、枠棒4と平行して設けた端部フレーム1aには鋼線通し金 具9が摺動自在かつ回動自在に設けられている。
【0016】 また上記略平面コの字型のフレームから成る支持体1の両側フレーム端に、同 じく略コの字型のフレームから成る把手枠10が、伸縮自在に接続されている。 この把手枠10はその開口部両側のフレーム端を支持体1の両側フレーム内に挿 入され、支持体1の両側フレームに設けたピン11を把手枠10の両側のフレー ムの孔へ挿入することによって固定自在である。
【0017】 また上記軸受3を有する支持体1の一端両側下部には車輪支持枠12を設け、 これらの各車輪支持枠12に車輪13を軸支している。これらの各車輪支持枠1 2には車輪13の回転を制動するブレーキ14が設けられている。またこれらの 車輪13と反対側の支持体1の両側下部に脚体15を夫々設けている。
【0018】 また図5に示すように別設の軸16の一側にブレーキ装置6を固定し、当該軸 16に、鋼撚り線(図示省略)を巻き付けたドラム17を回転自在に通し、さら にこのドラム17脇の軸16に、上記ブレーキ装置6とドラム17を相互に当接 させて軸16方向の動きを止めるカラー18を通し、当該カラー18のネジ孔に 固定ネジ19を通して当該固定ネジ19を軸16に圧接してカラー18を軸16 に固定している。従ってドラム17の大きさに応じでカラー18の位置をずらし 、固定ネジ19を締め付けて軸16に圧接させ、カラー18を軸16に固定する ことができる。この様にブレーキ装置6、ドラム17及びカラー18を装着した 軸16の両端を上記支持体1の両側の軸受2の溝3に回転自在に嵌め入れている 。
【0019】 また上記ブレーキ装置6は図4に示すように、上記軸16の一側にブレーキホ イール20を固定し、このブレーキホイール20の一側を被うブレーキカバー2 1を軸16に回転自在に設けている。このブレーキカバー21内のブレーキホイ ール20の外周には、一端をブレーキカバー21に固定したブレーキバンド22 を巻き付け、その他端をブレーキカバー21に軸支した鍵型リンク23の一端に 軸支している。
【0020】 この鍵型リンク23の他端にはブレーキロッド24が軸支され、このブレーキ ロッド24の先端のネジ部に締付けナット25が螺着されている。またこの鍵型 リンク23のブレーキロッド24の軸支個所に近接した個所に一端を固定したス プリングバネ23aの他端をブレーキカバー21に固定し、このスプリングバネ 23aの力により鍵型リンク23を常に図6において左方に回動するよう付勢し ている。従ってブレーキバンド22は常時はブレーキホイール20から離れるよ う付勢されている。そしてブレーキカバー21の一端に設けた係止片26を上記 支持体1の係止板7に重ね、当該係止板7のボルト8を係止片26のネジ穴に螺 着する。これによりブレーキ装置6は支持体1に支持される。そして上記固定板 5の切り込みに上記ブレーキロッド24の先端を入れて、ブレーキロッド24の 先端部を支持する。
【0021】 また上記ブレーキホイール21の側面から、図1に示すようにドラム17の鍔 17aの外面に突出するナット27に係止自在な突腕28を設けている。従って ドラム17が軸16に対して回転しようとしても、この突腕28が上記ナット2 7にぶつかり、ブレーキホイール21と一体に回転する。
【0022】 つぎに図6乃至図8は上記鋼線通し金具9の具体例を示し、筒状本体29内の 一側に、筒状本体29の一端面に向けて孔内が次第に細くなるテーパー孔30を 設け、このテーパー孔30を通って筒状本体29の両端面を摺動自在に貫通した 管体31を設け、この管体31の外周に固定した鍔32と筒状本体29の、上記 テーパー孔30と反対側の一端面との間の管体31の外周に、上記鍔32を上記 テーパー孔30内に押しやるように付勢されたスプリングバネ33を設けている 。
【0023】 また上記テーパー孔30内には、管体31の外周の複数個所に穿った各長孔3 4に一側が嵌入自在な複数の各ボール35を移動自在に挿入したものである。ま たこの管体31の、上記テーパー孔30と反対側の筒状本体29端から突出した 一端には外方に開いた開化部36を設けている。さらに上記筒状本体29の上部 には上記支持体1の端部フレーム1aに巻き回した支持金具37を設けている。 この支持金具37はベアリングを介在させて端部フレーム1aに対して回転自在 であり、また当該端部フレーム1aに沿って摺動自在である。従って当該鋼線通 し金具9は鋼撚り線の延線方向に従って回転移動自在である。
【0024】 また上記把手枠10の端部には鋼撚り線の端部を把持する把持金具38が設け られ、この把持金具38に入れた鋼撚り線を締付けボルト39の締付けにより挾 持するものである。この把持金具38は鋼撚り線を切断する際、上記鋼線通し金 具9と当該把持金具38とで鋼撚り線の切断個所の両側を把持するもので、これ により切断した鋼撚り線が跳ね上がる等のことがなく、作業者は容易に切断でき る。さらに上記支持体1の両側の車輪支持枠12の前部にフック40を設けてい る。このフック40は当該台車で鋼撚り線を延線する場合に、当該台車を適宜の 物にワイヤー等で係止する時等に使用するためのものである。
【0025】 この実施例の台車を用いるには、まず上記鋼撚り線を巻き付けたドラム17を 当該台車に装着する。これには上述の如く、軸16にブレーキ装置6、ドラム1 7及びカラー18を装着したドラム17を地面又は床に置き、図9に示すように 作業者は台車の上記支持体1を当該ドラム17箇所に運んできて、車輪13を有 する支持体1の一端をドラム17の脇に当て、車輪13をブレーキ14をかけて 止めておく。そして把手枠10をもって支持体1を立てるようにして傾斜させ、 ドラム17の両側から突出する軸16を支持体1の一端両側の軸受3ですくうよ うにして各軸受3の溝2にドラム17の軸16を嵌め入れる。これによりドラム 17の軸16は支持体1の各軸受3に回転自在に支持される。
【0026】 そこで上記ブレーキ装置6の係止片26を支持体1の係止板7に重ねあわせ、 ボルト8を係止片26のネジ穴に螺着し、ブレーキ装置6を固定する。また当該 ブレーキ装置6のブレーキロッド24の先端を支持体1の固定板5の切り込みに 入れ、締付けナット25を係止する。そしてこの締付けナット25を回してブレ ーキロッド24の張力、即ちブレーキバンド22のブレーキホイール20への締 付けにより、ドラム17の回転制動力を調整する。
【0027】 そしてドラム17に巻き付けた鋼撚り線の一端を鋼線通し金具9に通す。これ には鋼線通し金具9の管体31内に鋼撚り線を通せば良い。これにより鋼撚り線 は繰り出し方向に対しては、鋼撚り線の引っ張り力により、これと接する各ボー ル35が回転し、スプリングバネ33の力に抗して鍔32を押しながら各ボール 35がテーパー孔30の大径部に移動する。従って図8に示すごとく、各ボール 35は管体31の長孔34から抜け出れる。それ故鋼撚り線は管体31の中を各 ボール34に押圧されずにスムーズに通過できる。
【0028】 しかしながら鋼撚り線がドラム17の巻き付け方向に移動しようとすると、鋼 撚り線の摺動により各ボール15が逆回転し、テーパー孔30の小径部に移動し ようとする。これと相俟ってスプリングバネ33の力により管体31の鍔32に ガイドされて各ボール35がテーパー孔30の小径部に入る。これにより図6及 び図7に示すごとく各ボール35の一側は各長孔34の中に深く入り、鋼撚り線 を押圧することができる。従って鋼撚り線は移動不能と成る。この様にして鋼撚 り線の一端は当該鋼線通し金具9に把持される。そして鋼撚り線を当該鋼線通し 金具9に入れたり、出したりする場合は管体31の一端の開化部36を引っ張る と、スプリングバネ33の力に抗して管体31の鍔32がテーパー孔30から離 れ、各ボール35は自由に動けるため、テーパー孔30の大径部に移動し、各長 孔34から抜け出れる。従って鋼撚り線を管体31の中に出し入れできる。
【0029】 この様にしてドラム17を支持体1に装着し、ブレーキ装置6を係止してブレ ーキロッド24を固定板5に係止すればセットが完了し、ドラム17に巻き付け た鋼撚り線を延線するには、上述の如く締付けナット25を回してブレーキロッ ド24の張力を調整することにより、ドラム17の回転制動力を調整し、ドラム 17から繰りだした鋼撚り線の一端を鋼線通し金具9に通して引出す。これによ り鋼撚り線の延線を途中でやめても、ドラム17は回転せず、また鋼撚り線の一 端は鋼線通し金具9に把持されているため、ドラム17に巻き付けられた鋼撚り 線はばらけたりしない。
【0030】 また上記支持体1の他端の伸縮自在な把手枠10は、当該台車の保管、運搬の 際は、上記ピン11を引っ張って、把手枠10の両側フレームの穴からピン11 を外せば、支持体1の両側フレームの中に挿入することができる。そして当該台 車の運搬や延線の際等は把手枠10を伸ばしてこれを使用することができる。ま たこの支持体1には、図2及び図3に示すごとく、径の異なるドラム17´を装 着することもできる。
【0031】 なお上記実施例では、支持体1に把手枠10を設けたが、この把手枠は必ずし も具備しなければならないものではない。またこの考案に使用する鋼線は鋼撚り 線に限るものではない。さらに上記実施例ではブレーキ装置にブレーキロッドを 接続し、このブレーキロッドに張力をかけているが、これに限らずブレーキワイ ヤーでも良いことは勿論である。
【0032】
【考案の効果】
請求項1項の考案は、鋼線を巻き付けたドラムの両側から突出する軸を、支持 体を傾斜させてすくい上げれば支持体の一端両側の各軸受に嵌めることができ、 従って台車本体たる支持体へのドラムの装着が極めて容易であり、さほどの労力 を要せず一人の作業員で充分作業できるものである。さらにその後のブレーキロ ッド又はワイヤーの支持体への装着やドラムから繰りだした鋼線の一端の鋼線通 し金具への把持等も極めて容易であり、この考案の台車の組み立て作業は簡易迅 速に行うことができる。しかも当該台車の運搬も容易である。
【0033】 また鋼線の延線時においても、ブレーキロッド又はワイヤーの張力を調整する ことにより、ドラムの回転制動を極めて容易かつ確実に調整できる。さらに鋼線 の延線を止めた際、鋼線がドラムの巻き付け方向に移動しようとすると、鋼線通 し金具で鋼線を把持し、この移動を阻止する。またこの台車は上述の如く、支持 体と鋼線を巻き付けたドラムとに分けることができるため、運搬、保管の際場所 を取らず極めて便利である。 また支持体の他端に伸縮自在な把手を設けた請求項2項のものは、当該台車の 運搬の際は把手を伸ばして使用でき、また保管の際は把手を折り畳んでコンパク トにすることができる。
【0034】 また請求項3項の考案では、上記効果に加え鋼線通し金具において延線方向の 鋼線の移動をスムーズにし、反対にドラムへの巻き付け方向の鋼線の移動は各ボ ールが鋼線外周を押圧して確実にこれを把持する。この様にこの鋼線通し金具は 極めて構造が簡単でかつ鋼線の移動を確実にコントロールすることができる。ま たこの鋼線通し金具は管体内に鋼線を通し、この管体内に突出自在な複数のボー ルで鋼線外周を挾持するため、当該管体に入る鋼線であれば、径の異なるもので あっても迅速かつ確実に把持できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の台車の正面図である。
【図2】この考案の台車の平面図である。
【図3】この考案の台車の側面図である。
【図4】この考案の台車のブレーキ装置およびブレーキ
ロッドの係止部の説明構成図である。
【図5】この考案の台車の軸にドラム、ブレーキ装置及
びカラー等を装着した状態を示す正面図である。
【図6】この考案の台車に取り付ける鋼線通し金具の断
面正面図である。
【図7】この考案の台車に取り付ける鋼線通し金具の断
面側面図である。
【図8】この考案の台車に取り付ける鋼線通し金具の鋼
線の延線状態における断面側面図である。
【図9】この考案の台車にドラムを装着する直前の状態
を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 支持体 2 溝 3 軸受 5 固定板 6 ブレーキ装置 9 鋼線通し
金具 13 車輪 16 軸 17 ドラム 18 カラー 24 ブレーキロッド 25 締付け
ナット 27 ナット 28 突腕 29 筒状本体 30 テーパ
ー孔 31 管体 32 鍔 33 スプリングバネ 34 長孔 35 ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 杉本 道雄 秋田県秋田市川元山下町4−16 株式会社 ユアテック秋田支社工事配電課内 (72)考案者 田村 政彦 秋田県秋田市川元山下町4−16 株式会社 ユアテック秋田営業所工事課 (72)考案者 大塚 与志治 秋田県能代市後谷地7−4 株式会社ユア テック能代営業所工事課内 (72)考案者 工藤 均 秋田県能代市後谷地7−4 株式会社ユア テック能代営業所工事課内 (72)考案者 梅川 久雄 千葉県流山市西平井419番地

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側にブレーキ装置を設けた軸に、鋼線
    を巻き付けたドラムを回転自在に通し、さらにこのドラ
    ムの他側の軸に、上記ブレーキ装置とドラムを相互に当
    接させて軸方向の動きを止めるカラーを通して着脱自在
    に固定し、ドラムの鍔の外面に突出するナットに係止自
    在な突腕を上記ブレーキ装置のブレーキホイールから突
    設し、当該軸の両端を、枠状のフレームから成る支持体
    の一端両側に設けた軸受の上縁の溝に挿入し、一端を上
    記ブレーキ装置に接続したブレーキロッド又はワイヤー
    の他端を当該支持体の一側に長さ調整自在に支持させ、
    上記ドラムの鋼線の一端を通し、繰り出し方向には挿通
    自在で、反対方向には係止自在な鋼線通し金具を上記支
    持体に摺動自在かつ回動自在に設け、上記各軸受を有す
    る支持体の一端両側下部に、当該支持体を支持する車輪
    を設けたことを特徴とする、鋼線延線工具兼運搬台車。
  2. 【請求項2】 上記支持体の他端には伸縮自在な把手を
    設けたことを特徴とする、請求項1項記載の鋼線延線工
    具兼運搬台車。
  3. 【請求項3】 上記鋼線通し金具は筒状本体内の一側に
    孔内が筒状本体の一端面に向けて次第に細くなるテーパ
    ー孔を設け、このテーパー孔を通って筒状本体の両端面
    を摺動自在に貫通した管体を設け、この管体の外周に固
    定した鍔と筒状本体の、上記テーパー孔と反対側の一端
    面との間の管体外周に、上記鍔を上記テーパー孔内に押
    しやるよう付勢されたスプリングバネを設け、上記テー
    パー孔内で、管体の外周の複数個所に穿った長孔に一側
    が嵌入自在な複数のボールを移動自在に挿入したことを
    特徴とする、請求項1項又は2項記載の鋼線延線工具兼
    運搬台車。
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