JPH07149383A - 合成樹脂容器を用いたエヤゾール装置 - Google Patents

合成樹脂容器を用いたエヤゾール装置

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JPH07149383A
JPH07149383A JP5320978A JP32097893A JPH07149383A JP H07149383 A JPH07149383 A JP H07149383A JP 5320978 A JP5320978 A JP 5320978A JP 32097893 A JP32097893 A JP 32097893A JP H07149383 A JPH07149383 A JP H07149383A
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JP
Japan
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mouth
annular member
container body
aerosol device
gasket
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JP5320978A
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English (en)
Inventor
Satoshi Mekata
聡 目加多
Masazumi Tanaka
政澄 田中
Shigekazu Mitsuma
重和 三間
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OSAKA ZOSENJO KK
Original Assignee
OSAKA ZOSENJO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 夏期の自動車内などの高温下でも、バルブの
飛び出し事故が生じない合成樹脂容器を用いたエヤゾー
ル装置を提供する。 【構成】 段部6を備えた口部3を有する合成樹脂製の
容器本体2と、ガスケット8を介して取りつけられるフ
ランジ部11を有するハウジング9と、前記フランジ部
11およびガスケット8を縦方向に押しつけた状態で容
器口部3に取りつけるためのマウンティングキャップ2
5とを有し、前記段部6とマウンティングキャップ25
の折り曲げ部28との間に、環境温度が上昇してもゆが
みや変形を生じない材料から形成された環状部材7を介
在させた、合成樹脂容器を用いたエヤゾール装置の構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂容器を用いたエ
ヤゾール装置に関する。さらに詳しくは、環境温度が異
常に上昇した場合でも、バルブの抜け出しを防止するこ
とができるエヤゾール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、エヤゾール装置の用途が種々の分
野に拡がり、携帯に便利な小型で軽量のエヤゾール装置
も広く利用されている。このようなエヤゾール装置に
は、たとえば図7に示すような、合成樹脂製のビン形の
容器本体101と、その口部102にガスケット103
を介して配置されるバルブハウジング104と、そのバ
ルブハウジング104、その中に挿入されるステム10
5を開閉するステムラバー106およびガスケット10
3を一体的に口部102に取りつける金属シート製のマ
ウンティングキャップ107を有するものがある。
【0003】このようなエヤゾール装置は、通常の温度
では耐圧強度は充分である。しかしその携帯性から自動
車の車内に持ち込まれる場合があり、夏期など、車内温
度が60〜80℃を超えるときは容器の内圧が異常に上
昇することがある。そしてバルブに上向きに加わる力が
しだいに大きくなり、口部102の係合部108にテー
パー状にかしめつけたマウンティングキャップ107の
下端縁109がその力に耐え切れなくなったとき、下端
縁109が外向きに拡がり、マウンティングキャップ1
07およびバルブハウジング104が容器本体101か
ら飛び出すという事故が生ずることがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
合成樹脂製の容器本体を有するエヤゾール装置におい
て、異常な高温下におけるバルブの飛び出し事故を防止
することを技術課題としている。
【0005】
【従来技術の検討】従来のバルブの飛び出し事故は高温
で増大した容器の内圧により、バルブの内面に高圧がか
かるためである。しかし常温で単に60〜80℃に相当
する内圧をかけただけではそのようなバルブの飛び出し
が生じないことが各種のデータや実験によりわかった。
また飛び出し事故を生じたエヤゾール装置のマウンティ
ングキャップを調べてみると、下端縁が楕円状に変形し
ていた。これらのことから、バルブの飛び出しのメカニ
ズムには、合成樹脂容器の口部102が高温により軟化
すること、さらにマウンティングキャップの下端縁にひ
ずみないし部分的な変形が生ずることが関係していると
考えられる。たとえば合成樹脂容器の口部102が高温
でいくらか軟化し、そのため係合部108にクリンプさ
れているマウンティングキャップ107が変形しやすく
なり、その下端縁に部分的な変形が生じ、ついでその変
形がある範囲に拡がってバルブが抜ける力を支えきれな
くなったとき、バルブが飛び出すと考えられる。
【0006】本発明はこれらの検討に基づき、高温にお
いても係合部が軟化しにくい構成、あるいは軟化しても
マウンティングキャップの変形を惹起しにくい構成を採
用し、それにより前記課題を解決しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエヤゾール装置
は、外周に係合部を有する円筒状の口部を備えた容器本
体と、前記口部の上面に当接されるガスケットと、該ガ
スケットの上面に載置されるフランジ部および口部の内
周に嵌合される本体部を備えたハウジングと、前記フラ
ンジ部の上面と当接する上面部および係合部の下面に係
止される内側に折り曲げた下端縁を有し、フランジ部お
よびガスケットを口部の上面に押しつけた状態で容器本
体に取りつけるためのマウンティングキャップとからな
り、前記容器本体のうち少なくとも係合部が、高温で所
定の硬度を維持する材料から形成されていることを特徴
としている。
【0008】このようなエヤゾール装置においては、前
記容器本体を成型容易な熱可塑性樹脂から形成し、前記
口部ないし係合部のみを容器本体とは異なる高温下で硬
度が高い材料から別個に形成するのが好ましい。また前
記係合部を、口部の外周に設けた段部の下面に当接する
ように口部外周に固着した環状部材により構成するのが
好ましい。さらに前記段部の下面を下方に向かって拡が
る逆テーパー面とし、前記環状部材の上面を段部の下面
と対応するテーパー面に形成するのが好ましい。
【0009】本発明のエヤゾール装置の第2の態様は、
外周に係合部を有する円筒状の口部を備えた容器本体
と、前記口部の上面に当接されるガスケットと、該ガス
ケットの上面に載置されるフランジ部および口部の内周
に嵌合される本体部を備えたハウジングと、前記フラン
ジ部の上面と当接する上面部および係合部の下面に係止
される内側に折り曲げた下端縁を有し、フランジ部およ
びガスケットを口部の上面に押しつけた状態で容器本体
に取りつけるためのマウンティングキャップと、前記口
部外周に嵌合し、マウンティングキャップの折り曲げら
れた下端縁の下面と当接する環状部材とからなり、前記
係合部と環状部材との間にマウンティングキャップの下
端縁をはさみつけていると共に、前記環状部材が高温で
所定の高度を維持する材料から形成されていることを特
徴としている。
【0010】このようなエヤゾール装置においては、前
記容器本体の係合部の下面を下方に向かって拡がる逆テ
ーパー面とし、前記環状部材の上面を係合部の下面と対
応するテーパー面に形成するのが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の第1の態様のエヤゾール装置において
は、容器本体の全体、あるいは容器口部、あるいは少な
くとも係合部が高温下でも軟化せず、所定の硬度を維持
しているので、マウンティングキャップがひずみにく
い。またマウンティングキャップと係合部とがほぼ均一
の力で係合しているので、部分的な変形も生じにくい。
そのため高温により内圧が上昇しても、バルブが容器本
体から外れることがない。
【0012】容器本体を従来と同じ熱可塑性樹脂で製造
し、容器口部あるいは係合部を容器本体とは別個の材料
で形成するときは、それぞれの部品の製造が容易であ
る。そのような係合部は、軟化温度が高い熱可塑性樹
脂、あるいは熱硬化性樹脂、さらに金属などの硬質材料
からなる環状部材として構成し、その環状部材を容器口
部の外周に設けた段部の下面に固着することにより実現
しうる。この場合、段部の下面を下方に向かって拡がる
逆テーパー面とし、環状部材の上面をその段部の下面に
当接するようにすれば、環状部材が段部に喰い込むので
係合が一層しっかりする。
【0013】本発明の第2の態様のエヤゾール装置にお
いては、容器本体の口部外周に形成した係合部とその下
方に固着した環状部材とでマウンティングキャップの折
り曲げた下端縁(折り曲げ部)を挟み込むようにしてい
るので、下端縁が部分的に変形せず、そのためマウンテ
ィングキャップの抜けを防止しうる。この場合において
も、係合部の下面を下方に向かって拡がる逆テーパー面
とし、マウンティングキャップの下端縁を挟んで環状部
材の上面がその係合部の下面に当接するようにすれば、
環状部材のエッジがマウンティングキャップの下端縁を
しっかりと噛み込んで保持するので、マウンティングキ
ャップが一層確実に固着される。したがってバルブの飛
び出しなどの危険な事故を防止しうる。
【0014】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の合成樹脂
容器を用いたエヤゾール装置を説明する。図1は本発明
のエヤゾール装置の一実施例を示す要部断面図、図2a
〜cはそれぞれ本発明のエヤゾール装置の他の実施例を
示す要部断面図、図3は本発明にかかわる環状部材の一
実施例を示す平面図、図4は本発明のエヤゾール装置を
製造する方法の一例を示す要部工程図、図5a〜cおよ
び図6はそれぞれ本発明のエヤゾール装置のさらに他の
実施例を示す要部断面図である。
【0015】図1に示すエヤゾール装置Aは、大きく分
けて、合成樹脂からビン状に一体成形された容器本体2
と、その容器本体2の口部3に取りつけられたバルブユ
ニット4とから構成されている。容器本体2はPET、
PBT、PA、バレックスなどの比較的軟化点が低く、
成型しやすい熱可塑性樹脂から、射出成型、ブロー成型
などにより、図7に示す従来のものとほぼ同じ形状に成
型したものである。容器本体1の口部(容器口部)3は
実質的に円筒状であり、その上面には環状突起5aを備
えた当接面5が形成されている。容器口部3の外周面に
は半径方向外側に突出する段部6が設けられており、そ
の段部6の下面6aに当接し、かつ容器口部3の周囲に
密接するように環状部材7が固着されている。環状部材
7の断面形状は下側が傾斜する台形状を呈しており、そ
の下面7aは中央にいくほど下降するテーパー面とされ
ている。また環状部材7は60〜80℃の比較的高温で
も軟化せず、充分な硬度および強度を維持する材料、た
とえばPEEK、ポリサルホン、ポリスルホンなど、と
くにエンジニアリングプラスチックまたはスーパーエン
ジニアリングプラスチックと呼ばれる高強度の熱可塑性
樹脂、あるいはメラミン樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬
化性樹脂、あるいは硬鋼、ステンレスなどの金属などか
ら環状に形成されている。本実施例ではこの環状部材7
が係合部を構成している。
【0016】容器口部3の上面にはゴム製の薄板リング
状のガスケット8が配置されており、口部3の内面には
ハウジング9が嵌入されている。ハウジング9は口部3
の内面に嵌入される有底筒状の本体部10と、その上部
外側に広がるフランジ部11と、本体部10の下方に延
びる筒部12とからなり、本体部10の内部の空所13
と筒部12とが孔14で連通している。本体部10はス
テム15を上下動自在に収容する部位であり、その空所
13の内面にはステム15をガイドするリブ16が放射
状に設けられている。フランジ部11はハウジング9を
容器本体2に固定するための部分であり、筒部12はデ
ィップチューブ17を固定する部分である。
【0017】ステム15は従来公知の形状を有し、前記
ハウジング9の本体部10の空所13内に上下動自在に
収容され、スプリング18で上方に付勢されている。ス
テム15の上下方向における中間部には、環状溝19が
形成されており、その環状溝19の内部とステム15の
内孔20とは横穴21で連通されている。そしてその横
穴21は常時環状溝19の周囲に嵌合されているステム
ラバー22で塞がれている。ステムラバー22の周縁部
はハウジング9の上面に形成された凹部23の中に保持
され、凹部23の内縁に設けられている断面三角形状の
突起24に押しつけられている。なおステム15は傾倒
操作式のものでもよい。
【0018】さらに前記ステムラバー22、ハウジング
9のフランジ部11およびガスケット8は、上下を逆に
した有底筒状のマウンティングキャップ25により口部
3に固着されている。すなわちマウンティングキャップ
25の上面部26がステムラバー22とフランジ部11
の上面を覆い、側面部27がフランジ部11、ガスケッ
ト8、段部6および環状部材7のそれぞれの外周面を囲
んでおり、下端縁は環状部材7の下面7aおよび口部3
の周囲に密着するようクリンプした内側への折り曲げ部
28とされている。なおマウンティングキャップ25の
上面部26の中央にはステム15を貫通させるステム挿
通孔29が形成されており、上面部26の内部側が前記
ハウジング9の凹部23の周囲の環状突起30の上面と
ステムラバー22を下方に押し、凹部23との間にステ
ムラバー22の外周部を挟着している。またマウンティ
ングキャップ25の上面部26と折り曲げ部28とで、
フランジ部11、ガスケット8、段部6および環状部材
7を挟着している。なおマウンティングキャップ25の
ガスケット8の外周面と対応する部位には、内側にV字
状に折れ込んだ押え部31が形成されている。上記のご
とく組み立てられたマウンティングキャップ25、ガス
ケット8、ハウジング9、ステム15、ステムラバー2
2、スプリング18は、全体としてバルブユニット4を
構成している。
【0019】前記のごとく構成されるエヤゾール装置A
においては、容器本体2とハウジング9との間はガスケ
ット8がシールしており、ハウジング9とステム15と
の間はステムラバー22がシールしている。そしてステ
ム15がスプリング18の付勢力に抗して下方に押され
たとき、ステムラバー22の内周縁が下方に曲げられ、
ステム15の横穴21が開放されるので、容器本体2の
内容物がハウジング9の空所13、横穴21およびステ
ム15の内孔20を通って外部に放出される。なお容器
本体2の内部は通常4〜5kgf/cm2 であり、最大で13
〜15kgf/cm2程度までは安全範囲である。また合成樹
脂製の容器自体は50kgf/cm2 の内圧および50℃の使
用環境温度に充分に耐えることができる。
【0020】かかるエヤゾール装置Aが、たとえば70
〜80℃の高温の環境下に置かれたとき、容器本体2が
いくらか軟化し、大きい力が加えられたときに変形しや
すくなる。また容器本体2の内圧がたとえば15kgf/cm
2 以上、あるいは40kgf/cm2 以上に上昇し、バルブに
容器口部2の開口面積に応じた力(総圧)、たとえば開
口面積が1cm2 のときは15kgf 以上、あるいは40kg
f 以上の力が上向きにかかる。したがって折り曲げ部2
8に元のように伸ばそうとする力が加わる。しかし環状
部材7は高温下でもその硬度および強度がほとんど変わ
らず、折り曲げ部28の全体と密接して全周で保持され
る。そのためマウンティングキャップ25がひずんだ
り、その下端縁の折り曲げ部28が部分的に変形したり
することがない。したがって60〜80℃の高温下にお
いてもバルブが抜け出る事故を防止することができる。
【0021】前記環状部材7の断面形状は下面7aが傾
斜した台形状であるが、本発明においてはこれに限定さ
れるものではなく、たとえば図2a〜cに示すように、
円形あるいは矩形状など、種々の断面形状にすることが
できる。図2aに示すエヤゾール装置Bは断面形状が円
形の硬鋼線をリング状に巻いた環状部材7を採用してい
る。他方、このエヤゾール装置Bでは容器本体2は図1
の場合のようなビン状ではなく、段部6以外は同径の円
筒状にされている。したがってこのものは底部32側か
ら環状部材7を嵌合させることができる。このエヤゾー
ル装置Bにおいてもバルブの抜け防止に関しては前記エ
ヤゾール装置Aと同じ作用効果を奏しうる。
【0022】図2bに示すエヤゾール装置Cは段部6の
下面6aが外側に向かって下降する逆テーパー面とされ
ている。そして環状部材7が段部6の下面6aと当接す
るテーパー状の上面33、容器口部3の外周面と当接嵌
合する内周面34およびマウンティングキャップ25の
折り曲げ部28と当接するテーパー状の下面(係合面)
35とを有し、断面三角形状ないし上下の線が傾斜する
台形状にされている。このエヤゾール装置Cにおいて
は、高温下で容器口部3がいくらか軟化し、かつ内圧が
上昇したとき、環状部材7の上端のエッジ36が段部6
の付け根に食い込むので、一層確実に容器口部3の円形
が保持される。そのためバルブの抜け出し防止作用を一
層確実にすることができる。
【0023】図2cに示すエヤゾール装置Dは段部6の
下面6aが水平(軸心に対して直角)になっているが、
環状部材7の下面7aが外側に向かって下降する逆テー
パー状になっており、マウンティングキャップ25の折
り曲げ部28もこれに対応して内側に向かって上昇する
逆テーパー状に折り曲げられている。このものは折り曲
げ部28の強度が高く、部分的に外向きに曲がるおそれ
が一層少ない。なお想像線で示すように、段部6の下面
6aを逆テーパー状とし、環状部材7の上面をテーパー
面にすれば、図2bのエヤゾール装置Cの利点を合わせ
て奏しうる。
【0024】容器本体が図1のような肩部37を備えた
ビン状である場合は、前記環状部材7は、たとえば図3
に示すような一個所に切れ目38が入った切り欠きリン
グ39として構成し、弾力的に拡げながら容器口部3に
嵌着すればよい。そのとき切り欠きリング39を容器口
部3に接着剤で接着したり、あるいは熱融着させるよう
にしてもよく、嵌着した後に自由端40、41同士を熱
融着してもよい。また切り欠きリング39が鋼線のよう
な塑性変形が可能な材料で製造している場合は、かしめ
付けによって固着してもよい。このように環状部材(切
り欠きリング39)を嵌着固定した後、バルブユニット
4を取りつけてマウンティングキャップ25の下端縁を
クリンプし、折り曲げ部28を形成する。
【0025】なお図3の場合は切れ目38が線材に直角
に入れられているが、想像線Pで示すように自由端4
0、41近辺をそれぞれ先端に向かってしだいに薄く
し、両端部同士を重ねるようにしてもよい。また図2a
のように容器本体2が筒状の場合は、前述のように底部
32から挿入できるので、環状部材を切れ目のない完全
なリング状とすることができる。しかし必要に応じて切
り欠きリングを用いてもよい。また図4に示すように、
ブロー成型する前に、切れ目のないリング状の環状部材
7をパリソン42の底部側から挿入し、その後、ブロー
成型により胴部43を広げるようにしてもよい。
【0026】図5aに示すエヤゾール装置Eは容器口部
3に一体に設けた段部6のテーパー状の下面6aに対し
て直接マウンティングキャップ25の下端縁をクリンプ
して密着させ、さらに得られた折り曲げ部28の外周に
図1〜3における環状部材7と同様の環状部材44を固
着している。この場合、環状部材44ではなく段部6が
係合部となる。図5bのエヤゾール装置Fでは、段部6
の下面6aを逆テーパー面とし、折り曲げ部28および
環状部材44もその係合面に合わせた形状にしている。
図5cのエヤゾール装置Gは前記図2a〜cにおける係
合部を構成する環状部材7と図5a〜bにおける外周か
ら固着する環状部材44との両方を備えたものである。
このようなエヤゾール装置E、F、Gにおいては折り曲
げ部28の部分的な伸び出しを外側の環状部材44が防
止するので、高温環境下におけるバルブの抜けを確実に
防止しうる。
【0027】図6に示すエヤゾール装置Hは筒状の容器
口部(外筒)45を容器本体2とは別個に形成し、しか
る後に容器本体2の本来の口部(内筒)46の外周に接
着剤ないし熱融着で強固に接合したものである。なお容
器本体2の本来の口部46の外周には、弾力的に容器口
部45を係止するための環状の小突起47が設けられて
おり、容器口部45の内周に形成した環状の溝と嵌合し
ている。また容器口部45を金型内に取りつけてから射
出成型ないしブロー成型などで容器本体2を成型するよ
うにしてもよい。このエヤゾール装置Hは容器本体2を
構成する成型容易な熱可塑性樹脂とは別個に、軟化点が
高く、高温で変形しない熱可塑性樹脂、たとえば前述の
環状部材7を形成する材料と同じ材料などで容器口部4
5を成型することができる。そのため高温環境下におい
ても容器口部45が熱や内圧の上昇で変形せず、マウン
ティングキャップ25のゆがみや部分的な変形を防止す
ることができ、バルブの抜けを確実に防止することがで
きる。
【0028】前記分離型の容器口部45は熱硬化性樹脂
や金属など他の材料から成形することもできる。その場
合は分割型の容器口部45と容器本体2との接合を充分
に強固にしておく。なお図6のエヤゾール装置Hでは、
外筒45と内筒46に分割し、内筒46の上端をガスケ
ット8に当接させることによりシール性を確保してい
る。しかし内筒に相当する部分を含めた容器口部の全体
を高温で変形しない合成樹脂などから形成するなど、容
器本体と口部の分割する部位は任意に選択しうる。さら
に容器口部45を含めた容器本体2の全体を熱による変
形が少ない材料で一体に形成し、マウンティングキャッ
プ25を係止する段部6の変形を防止することもでき
る。なお図6に示すような容器口部45を容器本体2と
は別個に形成する構成は、図1および図2a〜cにおけ
る環状部材7を用いるエヤゾール装置A〜C、さらには
図4a〜cの外側の環状部材42を用いるエヤゾール装
置E、F、Gにも適用することができる。このような構
成の場合は、容器口部45を容器本体2に固着する前
に、環状部材7を容器口部45の下方から挿入すること
ができるので、容器本体2がビン型のものであっても環
状部材7として切れ目(図3の38)のない完全なリン
グで構成することができる。そのように環状部材7の挿
入を目的として分離型の容器口部45を採用する場合
は、容器口部45を容器本体2と同じ材質、たとえば成
形が容易な熱可塑性樹脂で構成することもできる。
【0029】
【発明の効果】本発明のエヤゾール装置は、環境温度が
異常な高温になったときでも係合部が変形しないので、
内圧の上昇によるマウンティングキャップのゆがみない
し部分的な変形が防止される。そのためマウンティング
キャップのクリンプが外れてバルブが飛び出す事故が防
止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエヤゾール装置の一実施例を示す要部
断面図である。
【図2】図2a〜cはそれぞれ本発明のエヤゾール装置
の他の実施例を示す要部断面図である。
【図3】本発明にかかわる環状部材の一実施例を示す平
面図である。
【図4】本発明のエヤゾール装置を製造する方法の一例
を示す要部工程図である。
【図5】図5a〜cはそれぞれ本発明のエヤゾール装置
のさらに他の実施例を示す要部断面図である。
【図6】本発明のエヤゾール装置のさらに他の実施例を
示す要部断面図である。
【図7】従来のエヤゾール装置の全体を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 エヤゾール装置 2 容器本体 3 容器口部 6 段部 7 環状部材 25 マウンティングキャップ 28 折り曲げ部 B エヤゾール装置 C エヤゾール装置 D エヤゾール装置 39 切り欠きリング E エヤゾール装置 F エヤゾール装置 G エヤゾール装置 H エヤゾール装置 44 環状部材 45 容器口部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に係合部を有する円筒状の口部を備
    えた容器本体と、前記口部の上面に当接されるガスケッ
    トと、該ガスケットの上面に載置されるフランジ部およ
    び口部の内周に嵌合される本体部を備えたハウジング
    と、前記フランジ部の上面と当接する上面部および係合
    部の下面に係止される内側に折り曲げた下端縁を有し、
    フランジ部およびガスケットを口部の上面に押しつけた
    状態で容器本体に取りつけるためのマウンティングキャ
    ップとからなり、前記容器本体のうち少なくとも係合部
    が高温で所定の硬度を維持する材料から形成されている
    エヤゾール装置。
  2. 【請求項2】 前記容器本体が熱可塑性樹脂から形成さ
    れており、前記口部ないし係合部が容器本体とは異なる
    材料から別個に形成されたものである請求項1記載のエ
    ヤゾール装置。
  3. 【請求項3】 前記係合部が、口部の外周に設けた段部
    の下面に当接するように口部外周に固着した環状部材で
    ある請求項2記載のエヤゾール装置。
  4. 【請求項4】 前記段部の下面が下方に向かって拡がる
    逆テーパー面であり、前記環状部材の上面が段部の下面
    と対応するテーパー面に形成されている請求項3記載の
    エヤゾール装置。
  5. 【請求項5】 外周に係合部を有する円筒状の口部を備
    えた容器本体と、前記口部の上面に当接されるガスケッ
    トと、該ガスケットの上面に載置されるフランジ部およ
    び口部の内周に嵌合される本体部を備えたハウジング
    と、前記フランジ部の上面と当接する上面部および係合
    部の下面に係止される内側に折り曲げた下端縁を有し、
    フランジ部およびガスケットを口部の上面に押しつけた
    状態で容器本体に取りつけるためのマウンティングキャ
    ップと、前記口部外周に嵌合し、マウンティングキャッ
    プの折り曲げられた下端縁の下面と当接する環状部材と
    からなり、前記係合部と環状部材との間にマウンティン
    グキャップの下端縁をはさみつけていると共に、前記環
    状部材が高温で所定の硬度を維持する材料から形成され
    ているエヤゾール装置。
  6. 【請求項6】 前記容器本体の係合部の下面が下方に向
    かって拡がる逆テーパー面であり、前記環状部材の上面
    が係合部の下面と対応するテーパー面に形成されている
    請求項5記載のエヤゾール装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010124492A1 (zh) * 2009-04-27 2010-11-04 Rong Zhenhua 小型压缩气体容器及其制造方法

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