JPH07143890A - Rad51構造遺伝子 - Google Patents

Rad51構造遺伝子

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JPH07143890A
JPH07143890A JP5127594A JP12759493A JPH07143890A JP H07143890 A JPH07143890 A JP H07143890A JP 5127594 A JP5127594 A JP 5127594A JP 12759493 A JP12759493 A JP 12759493A JP H07143890 A JPH07143890 A JP H07143890A
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ala
rad51
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gly
glu
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JP5127594A
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Akira Shinohara
彰 篠原
Noriko Namajio
紀子 生塩
Hideyuki Ogawa
英行 小川
Tomoko Ogawa
智子 小川
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 真核生物のRAD51構造遺伝子、該構造遺
伝子を含有する組換えベクター、該組換えベクターによ
り大腸菌又は酵母を形質転換した形質転換体、該組換え
ベクターを哺乳動物細胞に形質導入した形質導入体、該
形質転換体・形質導入体によるRad51蛋白質の製造
法。 【効果】 真核生物のRad51蛋白質を提供すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、RAD51構造遺伝
子、組換えベクター、形質転換体及び形質導入体、並び
にRad51蛋白質の製造法に関する。医学の分野にお
いて、ヒトRAD51遺伝子は、減数分裂期特異的な遺
伝子組換え、抗体遺伝子の再編成に伴う部位特異的組換
えとDNA傷害の修復に関与する組換え修復、DNA複
製時に生じるエラーの修復に関わる蛋白質である。従っ
て、ヒトRAD51遺伝子欠失変異又は変異遺伝子を持
つ細胞、また固体は重篤な遺伝病を発症すると考えら
れ、本発明は、これらの遺伝病の検出と治療に寄与する
ヒト組換え蛋白質を提供する。
【0002】薬学の分野において、ヒトRAD51遺伝
子欠損を持つヒト細胞は、DNA鎖に切断を入れる薬
剤、又はX線や紫外線に高い感受性を示すと考えられ、
従ってDNA損傷により引き起こされる病気の治療に有
効な薬剤の検出に用いられる。また、変異遺伝子を持つ
細胞は薬剤の人体に対する安全性試験に用いることがで
きる。
【0003】色々な病気に関わる変異遺伝子を正常遺伝
子に置き換えてその病気を治療する、遺伝子治療におい
て、染色体の正しい位置に相同遺伝子を組み込ませる組
換え効率をあげる方法の開発が期待できる。即ち、ジー
ンターゲッティングの効率をあげる可能性を持つ。
【0004】
【従来の技術】DNAの遺伝的組換えに関与する蛋白質
として、これまで確実に証明されたものは、大腸菌K12
株のRecA蛋白質である(Cold Spring Harbor Symposium
on Quant. Biol., 43, 909-915(1978); Proc. Natl. A
cad. Sci. USA, 77, 313-317(1980); Mol. Gen. Gene
t., 189, 226-234(1983); Annu. Rev. Biochem., 61, 6
03-640(1992)) 。
【0005】この蛋白質の大きな特徴は、組換え修復又
は遺伝的組換えの基本機構である二重鎖DNA間のDN
A鎖を交換する活性を触媒すること、アデニントリヌク
レオチド存在下で二重鎖DNAに協同的に結合し、B型
二重鎖DNAを1.5 倍引き伸ばし、またDNAのねじれ
をほどく働きを持つことである。大腸菌RecA蛋白質と相
同な遺伝子が18種の細菌で同定されているが、これら
の蛋白質の性質はまだ詳細に解析されていない。
【0006】一方、真核細胞の遺伝的組換えに関与する
遺伝子では出芽酵母 (Saccharomyces cerevisiae) Rad5
2 遺伝子群があるが、1992年にこのグループに属する遺
伝子のうちRAD51遺伝子がRecA遺伝子と最もその蛋
白質の構造と機能が似ているものとして単離同定された
(Cell, 69, 457-470(1992)) 。即ち、この遺伝子の完全
欠失株は、有糸分裂期と減数分裂期の遺伝的組換え、細
胞のX線照射等により生じたDNAの二重鎖切断の修復
ができないこと、蛋白質の一次構造が大腸菌RecA蛋白質
に似ていること、細胞周期G1/S期に発現が誘導されるこ
と等が解かった。従って、コードされる蛋白質はDNA
傷害を細胞に与えると誘発される。また細胞を減数分裂
期に移行させた時も誘発が起こる。
【0007】また、精製した出芽酵母Rad51蛋白質
は前述した大腸菌RecA蛋白質の性質とほぼ同じ性質を保
持していることが解かった(Cell, 69, 457-470(1992);
Science, 259, 1896-1899(1993))。そこで、本発明者等
は、これまで組換えに直接関与する遺伝子が高等真核生
物から単離されていない現状を考え、またそのために高
等真核生物では遺伝病、癌、エイズの治療に今後必須と
なる遺伝子治療の開発が遅れていることから、高等真核
生物の組換えに重要な酵素として、RAD51相同遺伝
子の存在を期待した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】高等真核生物における
組換え現象は、種の保存に必須な減数分裂期組換え、外
界からの刺激に対する抵抗性の獲得に必須な抗体の多様
性に伴う遺伝子の再編成、細胞周期のコントロ−ル、X
線や紫外線照射又は薬剤処理によるDNA傷害で生ずる
二重鎖DNA切断の修復に大きな役割を担っている。
【0009】従って、これら組換えに関わる蛋白質の遺
伝子の変異又は欠失は生物に危篤な又は致死的な病を招
くことは容易に推定できる。これまでに大腸菌recA遺伝
子は遺伝的組換え、X線や紫外線照射又は薬剤処理によ
る二重鎖DNA切断の修復に直接関与していることが証
明されている。出芽酵母RAD51遺伝子がrecA様の構
造と機能を有することから、高等真核生物全般に共通し
て存在する組換え遺伝子の一つとしてRAD51遺伝子
の存在が考えられた。
【0010】組換えに関与する遺伝子又は蛋白質の検出
は、高等真核生物の遺伝のメカニズムや抗体産生遺伝子
の再編成のメカニズム等の基礎的研究を促進させるばか
りでなく、現代スタートしつつある、遺伝病や癌又はエ
イズ等の危篤な病気の遺伝子治療を科学的に、かつ効率
良く行うために必須欠くべからざるものである。本発明
は、真核生物の組換え遺伝子である分裂酵母(Schizosac
charomyces pombe) 染色体RAD51構造遺伝子、ヒト
(Homo sapiens)骨髄細胞由来cDNAから単離されたR
AD51構造遺伝子、マウス(Mus musculus)脳細胞由来
のcDNAから単離されたRAD51構造遺伝子と、こ
れら遺伝子から翻訳される蛋白質、及びこれら構造遺伝
子を含有する組換えベクター、及びその組換えベクター
により形質転換した大腸菌、酵母、並びにこれらの構造
遺伝子を導入したヒト、マウス細胞等の形質導入体を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明を
包含する。 (1)配列表の配列番号2、4又は6のアミノ酸配列を
コードするRAD51構造遺伝子。 (2)前記(1)に記載のRAD51構造遺伝子を含有
する組換えベクター。 (3)前記(2)に記載の組換えベクターにより大腸菌
又は酵母を形質転換した形質転換体。 (4)前記(2)に記載の組換えベクターを哺乳動物細
胞に形質導入した形質導入体。 (5)前記(1)に記載のRAD51構造遺伝子にハイ
ブリダイズし、ヒトRAD51蛋白質のアミノ酸配列と
60%以上の相同性を有するアミノ酸配列をコードする塩
基配列を含有するDNA。 (6)前記(5)に記載のDNAを含有する組換えベク
ター。 (7)前記(6)に記載の組換えベクターにより大腸菌
又は酵母を形質転換した形質転換体。 (8)前記(6)に記載の組換えベクターを哺乳動物細
胞に形質導入した形質導入体。 (9)前記(1)に記載のRAD51構造遺伝子と異種
生物のRAD51遺伝子又は細菌のrecA遺伝子とのキメ
ラ遺伝子。 (10)前記(9)に記載のキメラ遺伝子から翻訳される
キメラ蛋白質。 (11)前記(1)に記載のRAD51構造遺伝子の一部
を塩基置換又は欠失した変異DNA。 (12)前記(11)に記載の変異DNAから翻訳される変
異蛋白質。 (13)前記(3)に記載の形質転換体、前記(4)に記
載の形質導入体、前記(7)に記載の形質転換体又は前
記(8)に記載の形質導入体を培地に培養し、培養物よ
りRad51蛋白質を採取することを特徴とするRad
51蛋白質の製造法。
【0012】本発明者等は、高等真核生物からRAD5
1遺伝子を検出するため、先ず分裂酵母(Schizosacchar
omyces pombe) のRAD51構造遺伝子のクローニング
を行い、その解析から得られた結果を基に、ヒト、マウ
スのRAD51構造遺伝子のクローニングを実施した。 (a)出芽酵母RAD51構造遺伝子DNAをプローブに
用いて、分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe) のゲノ
ムDNAライブラリー(λ EBLE-3 にクローンしてあ
る。ライブラリーは国立遺伝学研究所、石浜明博士の作
製による) からサザンハイブリダイゼーションにより分
裂酵母RAD51遺伝子を検出した。
【0013】(b)分裂酵母RAD51相同遺伝子のDN
A塩基配列を決定し、その構造遺伝子を検出し、蛋白質
のアミノ酸配列を決定した。その結果、両酵母のRad
51蛋白質は83%に及ぶ相同性を示した。 (c)分裂酵母の染色体上のRAD51遺伝子を欠失した
株を作製し、この欠失変異株が紫外線照射やメタンスル
ホン酸メチル処理(効果がX線照射に相当する薬剤処
理)に感受性になることから、分裂酵母でもRAD51
遺伝子は二重鎖DNA切断の修復に関与していることを
確認した。
【0014】(d)分裂酵母RAD51構造遺伝子の上流
領域に出芽酵母RAD51構造遺伝子上流領域に存在す
るG1/S期に発現を促す塩基配列(MulI Cell cycle Box:
MCB)が存在した。 以上の事実((b)〜(d))は分裂酵母のRAD51遺伝子も
出芽酵母のRAD51遺伝子と同じ機能を担っているこ
とを示している。分裂酵母は進化上より高等真核生物に
近い位置にあることから、RAD51遺伝子が高等真核
生物に存在すると考えられた。
【0015】(e)出芽酵母のRad51蛋白質のアミノ
酸配列と、分裂酵母のRad51蛋白質のアミノ酸配列
を比べ、共通に存在するアミノ酸配列を検出した。40ア
ミノ酸残基からなる共通配列を選び、この配列はATP
結合配列を含むことから、真核生物Rad51蛋白質に
共通に保存されているアミノ酸配列と考えた。 (f)このアミノ酸配列に相当する領域のDNA塩基配列
をポリメラ−ゼによるDNA鎖増複反応(PCR)を用
いて合成するため、両末端にある3個のアミノ酸をコド
ンに戻し、それぞれのコドンの3番目の塩基を4種類の
塩基で置き換えたプライマーDNAを合成した。このプ
ライマーDNAには後に120 塩基対からなる合成したD
NA断片のクローニング操作を簡単にするために制限酵
素配列を5'側に添加してある。
【0016】(g)ヒト骨髄細胞mRNAから作ったλgt1
0からなるcDNAライブラリー(クローンテック社
製)を用いてPCRで120 塩基対のDNAを分離精製し
た。 (h)この120 塩基対のDNAの塩基配列を決定したとこ
ろ、分裂酵母、出芽酵母両方のRad51蛋白質に保存
されているアミノ酸配列に翻訳することができた。即
ち、ヒト骨髄細胞のmRNAから作製したcDNAにヒ
トRAD51遺伝子が存在することを示した。
【0017】(i)この120 塩基対のDNAを32Pで標識
して、プローブに用いて、ヒト骨髄細胞のcDNAライ
ブラリーをサザンハイブリダイゼーションすると、106
ファージ当たり1個のシグナルが得られた。4個のシグ
ナルからファージを精製し、DNAを抽出し制限酵素で
cDNA部分を切り出しpSK+プラスミドにつなぎ、制限
酵素地図の作製し、DNA塩基配列の決定に用いた。
【0018】(j)同様にして、マウスの脳又は睾丸で発
現されているmRNAから作ったcDNAライブラリー
(λgt11)を用いてマウスRAD51遺伝子のクローニ
ングを行い、脳cDNAクローン1個、睾丸cDNAク
ローン4個を得た。マウス脳RAD51構造遺伝子の完
全塩基配列を決定した。 発現組換えプラスミドの作製は、例えば、以下のように
して行うことができる。
【0019】出芽酵母RAD51遺伝子のプロモーター
を用いて真核細胞RAD51遺伝子を出芽酵母で発現さ
せる組換えプラスミドを作製するために、ヒトRAD5
1(HsRAD51)構造遺伝子の開始コドンATG の前
と、終止コドンTGA の後ろにBamHI 部位を挿入する。こ
の挿入は、GGATCCATGG又はTGAAGGATCC配列を含む20マー
の合成オリゴヌクレオチドを用い、部位特異的変異導入
法(Site-directed mutagenesis ; Kunkelの方法、PNA
S, 82, 488-482(1985))を用いて行うことができる。得
られたBamHI 断片をT4DNAポリメラーゼにより平滑末
端にして、PY−RDA51(Shinohara, et al, Cell, 6
9, 457-470(1992))の出芽酵母構造遺伝子の開始コドン
ATG 部位に存在するNdeI部位と終止コドンTGA の12塩基
上流に存在するBstEII部位を切断して平滑末端にした所
へ挿入する(KS−HsRAD51)。同様にYES2(Invi
trogen)のGAL1プロモーターの下流にあるBamHI 部位へ
HsRAD51−BamHI 部位を挿入して作製する(pGAL
−HsRAD51)。
【0020】大腸菌で発現させる組換えプラスミドは、
同じRAD51BamHI 断片をpET8aプラスミド(Studier,
et al., Meth. Enzymol., 185, 60-89,1990)) のNcoI
部位とBamHI 部位の間に挿入することにより作製するこ
とができる。ヒト細胞でRAD51遺伝子を発現させる
組換えプラスミドは、KS−HsRAD51プラスミドを
NotIとApaI部位で切断し、HsRAD51遺伝子を含む
断片をpRc/CMV(Invitrogen)のNotIとApaI部位の間に挿
入し、HsRAD51遺伝子が CMVプロモーターで発現
できるようにする(pCMV−HsRAD51)。同様にし
て、マウスRAD51(MmRAD51)、分裂酵母(S
chizosaccharomyces pombe) RAD51(SpRAD5
1)構造遺伝子をそれぞれのプラスミドに挿入し、発現
組換えプラスミドを作製する。
【0021】形質転換体及び形質導入体の作製は、例え
ば、以下のようにして行うことができる。 (a)酵母の形質転換体 酵母をYPD培地(1%イーストエクストラクト、2%
バクトペプトン、2%グルコース)で1×107まで増や
す。集菌後、水でよく洗い再び集菌する。水洗いを少な
くとも2回繰り返す。集菌した菌体を1Mソルビトール
に菌数が1×10 9になるように懸濁する。懸濁液50mlに
対し、プラスミドDNAを0.1 μg加えて、氷上で5分
静置する。径が2mmのelectroporation 用のキュベット
に入れ、ジーンパルサー(BioRad社) を用いて2.5kV, 20
0Ω, 25μFの電気パルスをかける。電気パルスをかけて
すぐに1ml 1Mソルビトールを加える。懸濁後、0.1ml
を合成培地 (0.7% Yeast Nitogen base, 2% グルコー
ス, 1.5%寒天、必要なアミノ酸) にまき、30℃で保温
する。2、3日後にコロニーが形成される。
【0022】(b)培養細胞の形質導入体 浮遊細胞をRPMI1640培地で約1×106 cells/mlまで
増やす。遠心により、細胞を集め、PBSに懸濁し、再
び、遠心で細胞を集め、細胞数が5×106 cells/0.8ml
になるようにPBSに懸濁する。懸濁した細胞0.8mlに
プラスミドDNAを20μg加え、氷上で5分静置する。
径が2mmのelectroporation用のキュベットに入れ、ジ
ーンパルサー (BioRad社) を用いて、260V, 960μFの
電気パルスをかける。電気パルスをかけてすぐに50mlの
RPMI1640培地に移し、それを1mlずつ24穴のタイタ
ープレートに移す。37℃で一晩培養した後、1.6mg/mlの
geneticin (G418) を含んだ培地を加え、更に培養を続
ける。3日に一度ずつ1mlの上清を取り、1mlのG418を
含んだ培地を加え、約一週間から二週間培養する。細胞
が塊を形成したら、それを抜き取り、T25のプラスチッ
ク容器で更に増やす。細胞数が飽和したら1/6〜1/10に
薄めて、更に増やす。これを少なくとも三回繰り返しG4
18耐性の細胞を確実に増やす。このようにして確立した
形質導入体細胞から細胞抽出液を調製し、Western Blot
でRad51蛋白質の発現を確認する。
【0023】(c)大腸菌の形質転換体 大腸菌を3×108/mlまでL−培地(1% NaCl, 0.5% y
east extract Difco,1% トリプトンを1Lに溶かしp
H7.0 に調整する)で増殖させ、3,000回で集菌する。4
℃に冷やしてある50mM CaCl2で始めの培養液の1/2量に
懸濁する。氷冷中に5分置き、再び遠心をする。最初の
培養液の1/15量の50mM CaCl2に懸濁する。再び、氷冷中
に10分以上放置する。この状態で5時間放置しても使用
可能である。
【0024】カルシウム処理菌0.2mlに形質導入したい
プラスミドDNAを(約1〜10μg)加える。加えるD
NA溶液の量が少ないとき(1〜2μg)ではカルシウ
ム処理菌は0.1mlでもよいが、DNA溶液の量を多く加
えなければならない時はカルシウム処理菌の量を0.5ml
くらいまで増やすとよい。DNAを加えて10分間氷冷中
に放置し、42℃で2分間温め(形質転換頻度を上げるた
めに絶対必要)、約10倍量のL−培地を加え選択マーカ
ー遺伝子を発現させるために、37℃で90分温める。適量
を選択培地に蒔き、37℃で15時間以上保温して形質転換
体のコロニーを得る。
【0025】Rad51蛋白質の製造は、例えば、以下
のようにして行うことができる。菌体を緩衝液に溶か
し、細胞破砕機にかけ、細胞を破壊後、遠心により上清
をとる。10%ポリエチレンイミン(pH7.6) を加え、攪拌
して沈澱を遠心で集め、その沈澱を1M NaCl を含む緩衝
液に懸濁し、遠心して、その上清をとる。その上清に硫
酸アンモニウムを加え攪拌し、遠心して沈澱を回収す
る。その沈澱をTEM 緩衝液に溶かし、透析チューブに移
して同じ0.2M NaCl を含むTEM 緩衝液で透析する。透析
した試料に最終濃度0.1M NaCl になるようにTEM 緩衝液
を加えて希釈し、DEAEセルロースカラムにかけて、NaCl
濃度勾配により分画する。Rad51蛋白質は0.25M か
ら0.33M NaClの間に流出する。この画分を集め、硫酸ア
ンモニウムで沈澱させ、沈澱を遠心で集め、0.2M NaCl
を含む緩衝液に溶かした。同じ緩衝液で透析後、0.05M
NaClになるように緩衝液で希釈し、ホスホセルロースカ
ラム(P11, Whatman)にかけ、吸着しない画分を集める。
その画分を直接ハイドロキシアパタイトカラム(生化学
工業社製)に吸着させる。リン酸ナトリウム濃度勾配(p
H6.5) で流出すると、試料は80mMリン酸ナトリウム濃度
で流出する。その画分を硫酸アンモニウムで沈澱させ、
KCl を含む緩衝液に透析し、更にグリセリンを含む緩衝
液に透析して濃縮する。更に、精製度を上げるときには
Mono-Q HR5/5カラム(ファルマシア社製)を使用する。
Rad51蛋白質は0.4M NaCl 濃度の画分に回収され
る。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明の範囲は以下の実施例に限定されるも
のではない。 (実施例1) (a)DNAポリメラ−ゼを用いたDNA鎖増複反応(P
CR)によるRAD51遺伝子由来の138 塩基対DNA
断片の合成 プライマーとしては、以下に示すものを用いた。
【0027】5'プライマー 5'-CACGGATCCTT(T/C)GGIGA(A/G)TT(T/C)(C/A)GIACIGG(G
/A/T/C)AA-3' 3'プライマー 5'-CCAGAATTCIGTICC(T/C)TCIGT(A/G)TC(G/A/T/C)AT-3' (A はアデニン、C はシトシン、G はグアニン、T はチ
ミン、I はイノシン、(T/C) はチミン又はシトシン、(A
/G) アデニン又はグアニン、(C/A) はシトシン又はアデ
ニンを表し、(G/A/T/C) はグアニン、アデニン、チミン
又はシトシンのいずれでもよいことを表し、下線部分は
制限酵素部位を表す。)PCR反応は、それぞれのプラ
イマーを100 pmol使用し、下記の温度及び時間で行っ
た。
【0028】1) DNA二本鎖の解離 94℃, 300 秒、37℃,30秒、72℃, 120 秒、 傾斜時間; 150秒 2) アニーリング 4サイクル; 94℃, 60秒、40℃, 60秒、72℃, 120 秒 傾斜時間; 150秒、 3) DNAポリメラーゼによる相補鎖合成 25サイクル; 94℃, 60秒、48℃, 20秒、72℃, 120 秒 生成した反応産物を10%ポリアクリルアミドゲルで電気
泳動し、138 塩基対のDNAを切り出し、分離精製し
た。このDNAをBamHI と EcoRIで消化し、pBluescrip
t II KS+ (Stratagene社製) のBamHI 部位と EcoRI部位
の間にクローニングした。このプラスミドの挿入DNA
部分の塩基配列はサンガー法を用いて決定した。
【0029】(b)マウス、ヒトRAD51遺伝子のクロ
ーニング マウスとヒトRAD51構造遺伝子をクローニングする
標識プローブを5'プライマーと3'プライマーを用いて
[α−32P]dATP存在下でpBluescript II KS+にク
ローンした138 塩基対のDNAを増幅合成し、この32
標識DNAを用いてマウス脳又は睾丸cDNAライブラ
リーをサザンハイブリダイゼーションによりスクリーン
した。
【0030】(c)サザンハイブリダイゼーションの条件 1×106のλgt10ヒト骨髄cDNAライブラリー、又は
同量のλgt11マウス脳又は睾丸cDNAライブラリーを
プレートし、プラークをメンブレンフィルター(アマシ
ャム社製)に移し、固定した後、上記の方法で作製した
プローブを用いて下記の条件でハイブリダイゼーション
を行った。 (低緊縮条件の場合) 反応液 35%(V/V) ホルムアミド 5× SSPE(0.75M 塩化ナトリウム、20mMリン酸ニ水素ナ
トリウム、5mM EDTA) 1%(W/V) ドデシル硫酸ナトリウム(SDS) 5×デンハルト溶液(Denhardt's solution) 0.02%ウシ血清アルブミン 0.02%フィコール 0.02%ポリビニルピロリドン 100 mg/ml 熱変性仔ウシ胸腺DNA 熱変性プローブ(1×106 cpm/ml) 反応時間と温度 35℃、16時間 メンブレンフィルターの洗浄 2×SSC( 0.3M 塩化ナトリウム、0.03M クエン酸ナトリ
ウム)−1%SDSで55℃、30分間。 (高緊縮条件の場合) 反応液 50%(V/V) ホルムアミド 6×SSC( 0.9M 塩化ナトリウム、0.09M クエン酸ナトリ
ウム) 1%(W/V) SDS 1×デンハルト溶液(Denhardt's solution) 0.02%ウシ血清アルブミン 0.02%フィコール 0.02%ポリビニルピロリドン 10%(W/V) デキストラン硫酸ナトリウム 100 mg/ml 熱変性仔ウシ胸腺DNA 熱変性プローブ(1×106 cpm/ml) 反応時間と温度 16時間、42℃ メンブレンフィルターの洗浄 2×SSC −1%SDSで55℃、30分間 もし必要なら、更に 0.2×SSC −0.1 %SDSで65℃、
30分間洗浄する。
【0031】メンブレンフィルター上のハイブリダイゼ
ーションしたシグナルをオートラジオグラフィー、又は
BAS2000 (Fuji film Co. Ltd.)で検出した。現われたシ
グナルに相当するプラークを分離し、再びプレートして
上述の操作を繰り返し、標識プローブとハイブリダイズ
した。この操作を2〜3回繰り返して単一のプラークを
単離した。このようにしてヒト骨髄cDNAライブラリ
ーから4個、マウス脳cDNAライブラリーから1個の
クローンが得られた。
【0032】(d)プラスミドDNAへRAD51構造遺
伝子のクローニング 得られたl ファージクローンのDNAをプレートライセ
ート法、ポリエチレングリコール濃縮法、CsCl密度勾配
遠心法の過程を経て精製し、制限酵素EcoRI で消化後、
アガロース電気泳動で分離し、上記のプローブでハイブ
リダイズするDNA断片を切り出し、pBluescript II K
S+のEcoRI 部位へクローニングした。
【0033】それぞれのRAD51遺伝子を含pBluescr
ipt II KS+プラスミドDNAで大腸菌AB1157recA欠失変
異株を形質転換して、プラスミドDNAをアルカリミニ
プレップ法で調製し、CsCl−臭化エチジウム密度勾配遠
心法で精製した。 (e)DNA塩基配列の決定 DNA塩基配列は二重鎖DNAプラスミドを用い、Sang
erらの方法(Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 74, 5463-54
67(1977)) を用いて、両鎖を決定した。
【0034】(f)種々の生物種におけるRAD51構造
遺伝子の存在の確認 東洋紡BIOSのEVO kit を使用し、種々の生物のゲノムD
NAを制限酵素で切断し、アガロース電気泳動し、メン
ブレンフィルターに移した。標識プローブとして、マウ
スRAD51構造遺伝子を含むpBluescript II KS+プラ
スミドDNAを[α−32P]dATPを含む反応液を用
いてランダムプライマー法で標識した。このプローブを
用いてハイブリダイズした。同じDNAを別の制限酵素
で切断し、同じ実験を繰り返し、検出バンドの濃さが生
物種で異なること、バンドの位置の違いを確認し、シグ
ナルがRAD51遺伝子由来のものであることを確認し
た。その結果、以下の生物からRAD51様遺伝子と考
えられるシグナルが検出された。 シグナルが観察されたゲノムDNA ヒト、マウス、ニワトリ、ウサギ、ブタ、カエル、魚
(コイ)、ヘビ、イガイ、ウニ、ハエ、タバコ、分裂酵
母(Schizosaccharomyces pombe) 、出芽酵母 (Saccharo
myces cerevisiae) (g)ヒトRAD51遺伝子が存在する染色体の決定と、
マウスRAD51遺伝子の染色体上の位置の決定 ヒトRAD51構造遺伝子が存在する染色体の決定を東
洋紡BIOSのSomatic Cell Hybrid Panel を使用して行っ
た。標識プローブとして、ヒト又はマウスRAD51構
造遺伝子を含むpBluescript II KS+プラスミドDNAを
[α−32P]dATPを用いてランダムプライマー法で
標識したものを用いた。その結果、ヒトRAD51遺伝
子はヒト染色体15番qに存在することがわかった。
【0035】マウスRAD51構造遺伝子の染色体上の
位置をインサイチュー・ハイブリダイゼーション(in si
tu hybridization) 法を用いて決定した。方法の詳細は
文献(Matsuda, Y. et al., Cytogenet. Cell. Genet. 6
1, 282-285(1992)) による。その大要を以下に述べる。
マウスcDNA構造遺伝子部分1.2 kbDNA断片をビオ
チン−デオキシウリジントリホスフェート(dUTP)を含む
反応液を用いてニック・トランスレーション(nick tran
slation)で標識し、マウスリンパ球細胞をハイブリダイ
ズした。その細胞をチミジンと5−ブロモデオキシウリ
ジン(BrdU)を含む培地で複製させ、複製の初期と後期の
染色体にRバンドを形成させた。次に、蛍光標識アビジ
ンで処理し、引き続き抗ビオチン抗体で処理し、更に、
二次抗体の蛍光標識抗ヤギIgG で処理した。蛍光を450-
490nm で励起した後、510-560nm と 365nm付近の波長で
観察し、写真撮影した。以上の結果、マウスRAD51
構造遺伝子はマウス染色体2番の、F1に存在すること
がわかった。
【0036】(h)マウス各組織におけるRAD51mRNA の発
現量の検出(ノーザンハイブリダイゼーション法) 各組織のポリ(A)+RNAsは埼玉癌センターの三好
浩之氏から授与されたものを用いた。成熟マウスの脾
臓、胸腺、睾丸、卵巣、脳、肝臓、肺、心臓、腎臓と胚
発生中8日目、13日目と18日目の細胞から調製した
ポリ(A)+RNAを1.2 μgずつアガロースゲルで電
気泳動し、フィルターに移行した後、32P標識マウスR
AD51DNAをプローブに用いて、上記サザンハイブ
リダイゼーションの条件を用いてハイブリダイゼーショ
ンを行った。シグナルの検出はラジオオートグラフィー
とBAS2000 (Fuji film Co. Ltd.)によった。各組織にお
けるRAD51遺伝子の発現量の測定は、同じメンブレ
ンからハイブリダイズしたマウス標識プローブを洗い落
とし、改めて細胞に一様に存在するアクチンmRNAを
アクチン構造遺伝子DNAを32Pで標識してプローブと
して用いて、再ハイブリダイゼーションを行い、各試料
中に存在するアクチンmRNAの量を測定し、その値で
ノーマライズして求めた。
【0037】肝臓、腎臓、肺、心臓の細胞ではRAD5
1遺伝子の発現が低レベルであった。これらの組織から
抽出されたmRNA中にRAD51mRNAが存在する
ことは肝臓と肺細胞から抽出したmRNAをreverse P
CR法で増幅したとき、RAD51由来のDNA断片が
増幅されることにより確認した。以上の結果はRAD5
1遺伝子がほとんどの臓器の細胞で発現していることを
示した。
【0038】また、RAD51mRNAの発現は脾臓、
胸腺、睾丸、卵巣で低レベルの発現細胞の約20から30倍
量に達し、脳では5倍量あることがわかった。以上の結
果はRAD51遺伝子が抗体産生に関わる遺伝子の再編
成と減数分裂期組換えに関わっていることを強く示唆し
ている。また、分裂の盛んな胚細胞でその発現量が多い
ことは、DNA複製時のエラーの修復等にも関わってい
ることを示唆し、酵母S. cerevisiae ではRAD51遺
伝子上流領域にG1/S期発現を誘導する塩基配列が存在す
ることと一致している。
【0039】(i)Reverse PCR分析 全量1μg のRNAをプライマーとしてオリゴ(dT)25-3
0 を用いて45℃で Superscript (BRL)逆転写酵素により
RNAからDNAを作った。反応液、反応条件はBRL の
説明書によった。次に、このRNA−DNAを 95 ℃で
5分間加熱処理し、単鎖DNAを基質にして下記のプラ
イマーを50pmolずつ用いて上記に述べたPCR増幅反応
を行った。
【0040】プライマー3 ATGAGCGATGATGTTCCCTCC プライマー4 GGCCATGTACATTGACACCG プライマーと単鎖DNAのアニーリング反応は55℃で1
分間行った。生成DNAを10%ポリアクリルアミドゲル
で電気泳動して解析し、目的の大きさのDNAを分離精
製し、DNA塩基配列の決定を行って、mRNA中にR
AD51遺伝子由来のmRNAが存在することを確認し
た。
【0041】(実施例2) 発現組換えプラスミドの作
製 出芽酵母RAD51遺伝子のプロモーターを用いて真核
細胞RAD51遺伝子を出芽酵母で発現させる組換えプ
ラスミドを作製するために、ヒトRAD51(HsRA
D51)構造遺伝子の開始コドンATG の前と、終止コド
ンTGA の後ろにBamHI 部位を挿入した。この挿入は、GG
ATCCATGG又はTGAAGGATCC配列を含む20マーの合成オリゴ
ヌクレオチドを用い、部位特異的変異導入法(Site-dir
ected mutagenesis ; Kunkelの方法、PNAS, 82, 488-48
2(1985))を用いて行った。得られたBamHI 断片をT4DN
Aポリメラーゼにより平滑末端にして、PY−RDA51
(Shinohara, et al, Cell, 69, 457-470(1992))の出芽
酵母構造遺伝子の開始コドンATG 部位に存在するNdeI部
位と終止コドンTGA の12塩基上流に存在するBstEII部位
を切断して平滑末端にした所へ挿入した(KS−HsRA
D51)。同様にYES2(Invitrogen)のGAL1プロモータ
ーの下流にあるBamHI 部位へHsRAD51−BamHI 部
位を挿入して作製した(pGAL−HsRAD51)。
【0042】大腸菌で発現させる組換えプラスミドは、
同じRAD51BamHI 断片をpET8aプラスミド(Studier,
et al., Meth. Enzymol., 185, 60-89,1990)) のNcoI
部位とBamHI 部位の間に挿入して作製した。ヒト細胞で
RAD51遺伝子を発現させる組換えプラスミドは、KS
−HsRAD51プラスミドをNotIとApaI部位で切断
し、HsRAD51遺伝子を含む断片をpRc/CMV(Invitr
ogen)のNotIとApaI部位の間に挿入し、HsRAD51
遺伝子が CMVプロモーターで発現できるようにした(pC
MV−HsRAD51)。同様にして、マウスRAD51
(MmRAD51)、分裂酵母(Schizosaccharomyces p
ombe) RAD51(SpRAD51)構造遺伝子をそれ
ぞれのプラスミドに挿入し、発現組換えプラスミドを作
製した。
【0043】(実施例3)Rad51蛋白質の製造 (1)細胞の増殖 (a)大腸菌の形質転換体の増殖 大腸菌BL21(DE3,pLYSE) を大腸菌で発現できるようにし
たRAD51組換えプラスミドで形質転換し、形質転換
体を2×108/mlまでアンピシリン50μg/mlとクロラムフ
ェニコール10μg/mlを含むL培地で増殖させ、イソプロ
ピル−β−D−チオガラクトピラノースを50μg/mlにな
るように加え、更に25℃で5時間増殖させた。約2Lか
ら7gの菌体が得られた。
【0044】(b)出芽酵母の形質転換体の増殖 RAD51構造遺伝子を酵母のGAL1プロモーター又はR
AD51遺伝子のプロモーターの支配下につないだ組換
えプラスミドで酵母を形質転換した。その形質転換体を
YEPD培地で増殖させ、細胞数が1×106/mlに達した時、
ガラクトースを2%になるように加え、更に培養を24時
間続けた。細胞を遠心して集めた。約1Lから12gの細
胞が得られた。細胞をグラスビーターを使用して破砕
し、下記の操作を行った。
【0045】(c)ヒト細胞の形質導入体の増殖 RAD51構造遺伝子を CMVプロモーターの下流につな
いだ組換えプラスミドをヒト細胞に形質導入し、その形
質導入体を増殖させ、細胞を集め、HsRad51蛋白
質の精製を下記に述べた方法で行った。 (2)Rad51蛋白質の精製 (a)使用した緩衝液 緩衝液A 25mMトリス−塩酸(pH7.5) 1mM EDTA 1mM フェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF) 25%(w/v) スクロース 緩衝液B 50mMトリス−塩酸(pH7.5) 1mM EDTA 1mM PMSF TEM 緩衝液 50mMトリス−塩酸(pH7.5) 1mM EDTA 5mM β−メルカプトエタノール 1mM PMSF 10%(v/v) グリセリン 緩衝液P 20mMリン酸ナトリウム(pH6.5) 1mM EDTA 5mM β−メルカプトエタノール 1mM PMSF 10%(v/v) グリセリン 蛋白質保存用緩衝液 50mMトリス−塩酸(pH7.5) 1mM EDTA 1mM ジチオトレイトール 0.2M KCl 50%(v/v) グリセリン (b)精製の手順 菌体14gを50mlの緩衝液に溶かした。それをブランソン
細胞破砕機モデル185にかけ、細胞を破壊した。ベック
マンローター30を用いて27,000回転で30分間遠心し、そ
の上清をとった。最終濃度0.35%になるように10%ポリ
エチレンイミン(pH7.6) を加え、30分間攪拌して沈澱を
遠心で集めた。その沈澱を1M NaCl を含む緩衝液Bに懸
濁し、遠心して、その上清をとった。その上清に33%に
なるように硫酸アンモニウム(1.8mg/ml)を加え攪拌し、
遠心して沈澱を回収した。その沈澱をTEM 緩衝液に溶か
し、透析チューブに移して同じ0.2M NaCl を含むTEM 緩
衝液で透析した。透析した試料に最終濃度0.1M NaCl に
なるようにTEM 緩衝液を加えて希釈し、DEAEセルロース
カラムにかけて、NaCl濃度勾配により分画した。Rad
51蛋白質は0.25M から0.33M NaClの間に流出した。こ
の画分を集め、50%硫酸アンモニウムで沈澱させ、沈澱
を遠心で集め、0.2M NaCl を含む緩衝液Pに溶かした。
同じ緩衝液で透析後、0.05M NaClになるように緩衝液P
で希釈し、ホスホセルロースカラム(P11, Whatman)にか
け、吸着しない画分を集めた。その画分を直接ハイドロ
キシアパタイトカラム(生化学工業社製)に吸着させ
た。リン酸ナトリウム濃度勾配(pH6.5) で流出したとこ
ろ、試料は80mMリン酸ナトリウム濃度で流出した。その
画分を硫酸アンモニウムで沈澱させ、0.2M KClを含むTE
M緩衝液に12時間透析し、更に50%グリセリンを含むTEM
緩衝液に透析して濃縮した。更に、精製度を上げると
きにはMono-Q HR5/5カラム(ファルマシア社製)を使用
した。Rad51蛋白質は0.4M NaCl 濃度の画分に回収
される。
【0046】蛋白質濃度は分子吸光係数ε280 =9.520/
M・cmにより求める。 (3)結果 (a)高等真核生物Rad51蛋白質は339アミノ酸残
基からなる蛋白質で、アデノシントリヌクレオチド結合
部位を持つ蛋白質であることがわかった。また、ヒトR
ad51蛋白質のアミノ酸配列はマウスRad51蛋白
質と非常に良く似ており、4アミノ酸残基の置換しかな
いことがわかった。酵母のRad51蛋白質ともその相
同性は高く、同一アミノ酸残基で69.75%、同種の
アミノ酸残基を加えると83%の相同性を持っていた
(図1〜3参照)。
【0047】図1〜3において、ScRad51は出芽
酵母 (Saccharomyces cerevisiae)Rad51蛋白質
を、Dmc1は Saccharomyces cerevisiae の減数分裂
期特異的なDmc1蛋白質を表す。図3において、Sc
はScRad51蛋白質を、SpはSpRad51蛋白
質を、MmはMmRad51蛋白質を表し、白抜きボッ
クスは相同アミノ酸と同一アミノ酸を加えた時の相同性
を、黒塗りボックスは同一アミノ酸の相同性を表す。
【0048】(b)特に酵母のN−末端部分 100残基相当
を除くとその相同性は93%になる。また、このNー末
端を除いた領域は原核細胞の組換え蛋白質である大腸菌
RecA蛋白質のアミノ酸配列とも相同性を持っている。こ
の事実は、Rad51蛋白質が真核細胞の組換え蛋白質
であることを示している。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、真核生物の組換え遺伝
子である分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe) 染色体
RAD51構造遺伝子、ヒト(Homo sapiens)骨髄細胞由
来cDNAから単離されたRAD51構造遺伝子、マウ
ス(Mus musculus)脳細胞由来のcDNAから単離された
RAD51構造遺伝子と、これら遺伝子から翻訳される
蛋白質、及びこれら構造遺伝子を含有する組換えベクタ
ー、及びその組換えベクターにより形質転換した大腸
菌、酵母、並びにこれらの構造遺伝子を導入したヒト、
マウス細胞等の形質導入体を提供することができる。
【0050】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:1408 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス配列:No 起源 生物名:ムス・ムスカルス(Mus musculus) 組織の種類:脳細胞 染色体の位置:染色体2番F1領域 配列の特徴 特徴を表す記号: peptide, domain 特徴を決定した方法:E 他の情報:DNA組換えとDNA傷害の修復を行う蛋白
質の構造遺伝子。構造遺伝子にコードされた蛋白質はA
TP結合ドメインを持ちdsDNAに結合し右巻き螺旋
の核蛋白質を形成する。そのフィラメントはB型DNA
の二重螺旋のピッチを1.5倍引き伸ばし、その螺旋を
ほどく性質を持つ。 配列 GAATTCCCAG ATCCGCGCCT GGGCAAAGCC GAGGCTCCCA CAGGTGTGGC CAGGAAGACT 60 GAAATTTTTC GTAGAAAACC TGACAGAGGA GCAGCGAAGC GCGTTCGAGC CGGGTGAAGT 120 GGGGGGAGTG TGGTGTGTGC AGAGCCGGCT TCCCGGAGGA GCGAGCGGCC CGTGGCCGCG 180 GGACAGTC ATG GCT ATG CAA ATG CAG CTT GAA GCA AGT GCA GAT ACT TCA 230 Met Ala Met Gln Met Gln Leu Glu Ala Ser Ala Asp Thr Ser 1 5 10 GTG GAA GAA GAA AGT TTT GGT CCA CAG CCT ATT TCA CGG TTA GAG CAG 278 Val Glu Glu Glu Ser Phe Gly Pro Gln Pro Ile Ser Arg Leu Glu Gln 15 20 25 30 TGT GGC ATA AAT GCC AAT GAT GTG AAG AAA TTA GAA GAA GCC GGT TAC 326 Cys Gly Ile Asn Ala Asn Asp Val Lys Lys Leu Glu Glu Ala Gly Tyr 35 40 45 CAT ACA GTG GAG GCT GTT GCT TAT GCA CCG AAG AAG GAA CTA ATA AAT 374 His Thr Val Glu Ala Val Ala Tyr Ala Pro Lys Lys Glu Leu Ile Asn 50 55 60 ATT AAG GGA ATT AGT GAA GCC AAA GCT GAC AAA ATT CTG ACT GAG GCA 422 Ile Lys Gly Ile Ser Glu Ala Lys Ala Asp Lys Ile Leu Thr Glu Ala 65 70 75 GCA AAA TTG GTT CCA ATG GGT TTC ACC ACG GCA ACT GAG TTT CAC CAG 470 Ala Lys Leu Val Pro Met Gly Phe Thr Thr Ala Thr Glu Phe His Gln 80 85 90 CGC CGG TCA GAG ATC ATA CAG ATA ACT ACT GGC TCC AAA GAG CTG GAC 518 Arg Arg Ser Glu Ile Ile Gln Ile Thr Thr Gly Ser Lys Glu Leu Asp 95 100 105 110 AAG CTG CTT CAA GGT GGA ATT GAG ACT GGA TCT ATC ACA GAG ATG TTT 566 Lys Leu Leu Gln Gly Gly Ile Glu Thr Gly Ser Ile Thr Glu Met Phe 115 120 125 GGA GAA TTC CGA ACT GGG AAG ACA CAG ATC TGT CAT ACG TTG GCT GTT 614 Gly Glu Phe Arg Thr Gly Lys Thr Gln Ile Cys His Thr Leu Ala Val 130 135 140 ACA TGC CAG CTC CCC ATT GAC CGT GGT GGA GGT GAA GGG AAG GCC ATG 662 Thr Cys Gln Leu Pro Ile Asp Arg Gly Gly Gly Glu Gly Lys Ala Met 145 150 155 TAC ATT GAC ACC GAG GGC ACC TTT AGG CCG GAG CGG CTG CTA GCA GTA 710 Tyr Ile Asp Thr Glu Gly Thr Phe Arg Pro Glu Arg Leu Leu Ala Val 160 165 170 GCT GAG AGA TAC GGT CTC TCT GGC AGC GAT GTC CTA GAT AAT GTA GCA 758 Ala Glu Arg Tyr Gly Leu Ser Gly Ser Asp Val Leu Asp Asn Val Ala 175 180 185 190 TAT GCG CGA GGG TTC AAC ACA GAC CAC CAG ACC CAG CTC CTT TAC CAA 806 Tyr Ala Arg Gly Phe Asn Thr Asp His Gln Thr Gln Leu Leu Tyr Gln 195 200 205 GCG TCA GCC ATG ATG GTA GAA TCC AGG TAT GCA CTG CTT ATT GTA GAC 854 Ala Ser Ala Met Met Val Glu Ser Arg Tyr Ala Leu Leu Ile Val Asp 210 215 220 AGT GCT ACT GCC CTT TAC AGA ACA GAC TAC TCA GGG CGG GGA GAG CTT 902 Ser Ala Thr Ala Leu Tyr Arg Thr Asp Tyr Ser Gly Arg Gly Glu Leu 225 230 235 TCA GCC AGG CAA ATG CAT TTG GCC AGA TTT CTG AGG ATG CTG CTT CGA 950 Ser Ala Arg Gln Met His Leu Ala Arg Phe Leu Arg Met Leu Leu Arg 240 245 250 CTT GCT GAT GAG TTT GGT GTC GCA GTG GTA ATC ACC AAC CAG GTA GTA 998 Leu Ala Asp Glu Phe Gly Val Ala Val Val Ile Thr Asn Gln Val Val 255 260 265 270 GCC CAA GTA GAT GGA GCA GCC ATG TTC GCT GCA GAT CCC AAA AAA CCC 1046 Ala Gln Val Asp Gly Ala Ala Met Phe Ala Ala Asp Pro Lys Lys Pro 275 280 285 ATT GGA GGG AAC ATC ATC GCT CAT GCG TCA ACC ACC AGG CTG TAC CTG 1094 Ile Gly Gly Asn Ile Ile Ala His Ala Ser Thr Thr Arg Leu Tyr Leu 290 295 300 AGA AAA GGA AGA GGG GAG ACC AGA ATC TGC AAA ATC TAT GAC TCT CCC 1142 Arg Lys Gly Arg Gly Glu Thr Arg Ile Cys Lys Ile Tyr Asp Ser Pro 305 310 315 TGT CTT CCT GAA GCT GAA GCT ATG TTT GCC ATT AAT GCA GAT GGA GTG 1190 Cys Leu Pro Glu Ala Glu Ala Met Phe Ala Ile Asn Ala Asp Gly Val 320 325 330 GGC GAT GCC AAA GAC TGACTCCTTA GGCTTTCTTT CCCTGTGATG CTATACGGCT 1245 Gly Asp Ala Lys Asp 335 340 TTTCTAAATG CTCTACAGCT AATGGAGAGG ACTGTGTACT GGGCTTCTTC ACAGGCTCAT 1305 GTTGTGACTG CCCGCATGGC TTCCGGGAAA AACAACTATT GTATCAGCTC TCTGGTAGCA 1365 GAACACATCT GATCTGAAGG TTCCTGTGGA GTCTATTAAT ACC 1408 配列番号:2 配列の長さ:339 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ムス・ムスカルス(Mus musculus) 組織の種類:脳細胞 配列 Met Ala Met Gln Met Gln Leu Glu Ala Ser Ala Asp Thr Ser Val Glu 1 5 10 15 Glu Glu Ser Phe Gly Pro Gln Pro Ile Ser Arg Leu Glu Gln Cys Gly 20 25 30 Ile Asn Ala Asn Asp Val Lys Lys Leu Glu Glu Ala Gly Tyr His Thr 35 40 45 Val Glu Ala Val Ala Tyr Ala Pro Lys Lys Glu Leu Ile Asn Ile Lys 50 55 60 Gly Ile Ser Glu Ala Lys Ala Asp Lys Ile Leu Thr Glu Ala Ala Lys 65 70 75 80 Leu Val Pro Met Gly Phe Thr Thr Ala Thr Glu Phe His Gln Arg Arg 85 90 95 100 105 110 Leu Gln Gly Gly Ile Glu Thr Gly Ser Ile Thr Glu Met Phe Gly Glu 115 120 125 Phe Arg Thr Gly Lys Thr Gln Ile Cys His Thr Leu Ala Val Thr Cys 130 135 140 Gln Leu Pro Ile Asp Arg Gly Gly Gly Glu Gly Lys Ala Met Tyr Ile 145 150 155 160 Asp Thr Glu Gly Thr Phe Arg Pro Glu Arg Leu Leu Ala Val Ala Glu 165 170 175 Arg Tyr Gly Leu Ser Gly Ser Asp Val Leu Asp Asn Val Ala Tyr Ala 180 185 190 Arg Gly Phe Asn Thr Asp His Gln Thr Gln Leu Leu Tyr Gln Ala Ser 195 200 205 Ala Met Met Val Glu Ser Arg Tyr Ala Leu Leu Ile Val Asp Ser Ala 210 215 220 Thr Ala Leu Tyr Arg Thr Asp Tyr Ser Gly Arg Gly Glu Leu Ser Ala 225 230 235 240 Arg Gln Met His Leu Ala Arg Phe Leu Arg Met Leu Leu Arg Leu Ala 245 250 255 Asp Glu Phe Gly Val Ala Val Val Ile Thr Asn Gln Val Val Ala Gln 260 265 270 Val Asp Gly Ala Ala Met Phe Ala Ala Asp Pro Lys Lys Pro Ile Gly 275 280 285 Gly Asn Ile Ile Ala His Ala Ser Thr Thr Arg Leu Tyr Leu Arg Lys 290 295 300 Gly Arg Gly Glu Thr Arg Ile Cys Lys Ile Tyr Asp Ser Pro Cys Leu 305 310 315 320 Pro Glu Ala Glu Ala Met Phe Ala Ile Asn Ala Asp Gly Val Gly Asp 325 330 335 Ala Lys Asp 配列番号:3 配列の長さ:2125 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:Genomic DNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス配列:No 起源 生物名:シゾサッカロマイセス・ポンベ(Schizosacchar
omyces pombe) 組織の種類:有糸分裂期一倍体細胞 染色体の位置:染色体1番 配列の特徴 特徴を表す記号: peptide, domain 特徴を決定した方法:E 他の情報:DNA組換えとDNA傷害の修復を行う蛋白
質の構造遺伝子。構造遺伝子にコードされた蛋白質はA
TP結合ドメインを持ちdsDNAに結合し右巻き螺旋
の核蛋白質を形成する。そのフィラメントはB型DNA
の二重螺旋のピッチを1.5倍引き伸ばし、その螺旋を
ほどく性質を持つ。 配列 GATCTTTTAC CAGTATCGGT AGAAGTACAT TCACAACTTT TCTAGTAAAA TATAACGTAC 60 GGTGATTTCA ATACCCTCGT CAGCCAAAAT GAGAGCTGAA TAACTGGTAG CAAGTTCAGA 120 TGCAGACATT TTGACCAGTG CTGTTCTCTT GTTGTAAATG CAAGTGTTAA AAAACTGTGT 180 TTTGTTTCGT TCCCTATCTC GTGACTATTT TTACAGCCCT ACCCTAATGT GTGTGTCTAT 240 TTAGTAGGTG TTACCTTGCT AGTACTAGGT AACAATTGAT TGAAAACGCG TCGGACGCGT 300 TTTAATTCCT TCACAATCCC TACTAAGCAA GAAAATTCTT GCCATAAACC AATTCTTTCT 360 CTAACAAAAC TATTTCCTTG ATTTATTTTT TAAAAACCTA ATCTTTCTTT TCTTTAATAA 420 TATAAAAAAC TCTTTTCAAT TCCAGAATAG TGATAATTTC GTGCTTAACA AGTTATA 477 ATG GCA GAT ACA GAG GTG GAA ATG CAA GTT AGT GCA GCA GAT ATG AAT 525 Met Ala Asp Thr Glu Val Glu Met Gln Val Ser Ala Ala Asp Met Asn 1 5 10 15 AAT AAT GAA AAT GGA CAA GCA CAA TCA AAT TAT GAA TAC GAC GTG AAT 573 Asn Asn Glu Asn Gly Gln Ala Gln Ser Asn Tyr Glu Tyr Asp Val Asn 20 25 30 GTA CAA GAT GAA GAA GAT GAG GCC GCC GCC GGT CCT ATG CCC TTA CAA 621 Val Gln Asp Glu Glu Asp Glu Ala Ala Ala Gly Pro Met Pro Leu Gln 35 40 45 ATG TTG GAA GGC AAT GGG ATT ACT GCT AGC GAC ATA AAA AAA ATT CAT 669 Met Leu Glu Gly Asn Gly Ile Thr Ala Ser Asp Ile Lys Lys Ile His 50 55 60 GAA GCC GGA TAC TAC ACG GTG GAA TCA ATT GCT TAT ACT CCT AAG CGA 717 Glu Ala Gly Tyr Tyr Thr Val Glu Ser Ile Ala Tyr Thr Pro Lys Arg 65 70 75 80 CAA CTA CTT TTG ATT AAA GGA ATT TCT GAA GCA AAG GCT GAT AAG TTA 765 Gln Leu Leu Leu Ile Lys Gly Ile Ser Glu Ala Lys Ala Asp Lys Leu 85 90 95 CTT GGC GAG GCA AGC AAA CTA GTT CCT ATG GGA TTT ACC ACC GCC ACT 813 Leu Gly Glu Ala Ser Lys Leu Val Pro Met Gly Phe Thr Thr Ala Thr 100 105 110 GAG TAC CAT ATT CGA AGA AGT GAA TTA ATT ACG ATT ACA ACT GGA TCA 861 Glu Tyr His Ile Arg Arg Ser Glu Leu Ile Thr Ile Thr Thr Gly Ser 115 120 125 AAA CAA CTA GAC ACT TTG TTA CAA GGA GGC GTT GAG ACT GGA AGC ATT 909 Lys Gln Leu Asp Thr Leu Leu Gln Gly Gly Val Glu Thr Gly Ser Ile 130 135 140 ACA GAA TTA TTT GGT GAA TTC CGT ACC GGT AAA AGT CAA ATC TGC CAT 957 Thr Glu Leu Phe Gly Glu Phe Arg Thr Gly Lys Ser Gln Ile Cys His 145 150 155 160 ACA CTT GCG GTA ACC TGT CAG CTT CCT ATC GAT ATG GGT GGT GGT GAA 1005 Thr Leu Ala Val Thr Cys Gln Leu Pro Ile Asp Met Gly Gly Gly Glu 165 170 175 GGT AAA TGC TTA TAT ATC GAT ACA GAA GGA ACT TTC CGT CCT GTT CGT 1053 Gly Lys Cys Leu Tyr Ile Asp Thr Glu Gly Thr Phe Arg Pro Val Arg 180 185 190 TTG TTG GCT GTT GCA GAT CGA TAT GGC TTA AAT GGT GAG GAA GTT TTG 1101 Leu Leu Ala Val Ala Asp Arg Tyr Gly Leu Asn Gly Glu Glu Val Leu 195 200 205 GAT AAC GTT GCA TAT GCT CGT GCT TAC AAT GCA GAC CAT CAA CTA GAG 1149 Asp Asn Val Ala Tyr Ala Arg Ala Tyr Asn Ala Asp His Gln Leu Glu 210 215 220 TTG CTC CAA CAA GCG GCA AAC ATG ATG TCT GAA TCC CGA TTT TCA TTG 1197 Leu Leu Gln Gln Ala Ala Asn Met Met Ser Glu Ser Arg Phe Ser Leu 225 230 235 240 TTA GTT GTC GAT AGT TGT ACT GCC TTG TAT AGA ACA GAT TTC TCT GGT 1245 Leu Val Val Asp Ser Cys Thr Ala Leu Tyr Arg Thr Asp Phe Ser Gly 245 250 255 CGT GGA GAG CTC TCT GCT CGT CAA ATG CAT TTA GCA AGG TTT ATG CGG 1293 Arg Gly Glu Leu Ser Ala Arg Gln Met His Leu Ala Arg Phe Met Arg 260 265 270 ACG CTA CAG CGC TTG GCA GAT GAA TTC GGT ATT GCT GTT GTC ATT ACT 1341 Thr Leu Gln Arg Leu Ala Asp Glu Phe Gly Ile Ala Val Val Ile Thr 275 280 285 AAT CAG GTG GTC GCC CAA GTG GAT GGC ATT TCC TTT AAT CCT GAT CCC 1389 Asn Gln Val Val Ala Gln Val Asp Gly Ile Ser Phe Asn Pro Asp Pro 290 295 300 AAA AAA CCA ATT GGT GGT AAT ATT CTT GCC CAT TCG AGT ACC ACT CGA 1437 Lys Lys Pro Ile Gly Gly Asn Ile Leu Ala His Ser Ser Thr Thr Arg 305 310 315 320 CTT TCT TTG CGG AAA GGT CGT GGT GAG CAA CGC ATT TGT AAA ATT TAC 1485 Leu Ser Leu Arg Lys Gly Arg Gly Glu Gln Arg Ile Cys Lys Ile Tyr 325 330 335 GAT AGT CCG TGT TTG CCT GAG AGC GAA GCC ATA TTT GCC ATT AAT TCT 1533 Asp Ser Pro Cys Leu Pro Glu Ser Glu Ala Ile Phe Ala Ile Asn Ser 340 345 350 GAT GGT GTT GGT GAT CCC AAG GAA ATT ATC GCA CCT GTC TAAATTATTT 1582 Asp Gly Val Gly Asp Pro Lys Glu Ile Ile Ala Pro Val 355 360 365 TAGTATCGTT TCATTTTTAT TTATTATTTT GCAAATTCTA TGGGATGAGT TTGTAAGGAT 1642 AGATATGTAT GTGATGCTTT TTTGATAATT TCCTTACGAT TTACTCTGTA TCTCATATTT 1702 TTCTTTCAAG TATGCTCTTA AAAAAGAGCA AAAACCATTT GATCACACTT ATTAACTCTC 1762 TGCTAAATCT TCATTACGTT TATTCGCATT AAACTATCAG GTTTTGTAAT TGCCATTAAT 1822 TATGTTTGGG TGATTGGGTT ACATTGGTGA ACAAAATGTT TCACTTAAAT TAATATTCGC 1882 TAAAAGTTTT TCATAGAAGT TTTCGTTCTT TTTTACATTT AAAGACCTAT ATGATTATAT 1942 TTATCTCTAC TACCCAAAAA TGCTTGTCTT GTTACAAATT CAAATAAAAA ATTAAATATA 2002 AAAAGTTTGC TATGGTATTA AAGTAAGAAG AATTTCTTTC TTTTTCTTTC TTTTTTATAC 2062 TAAAGAAGCC TAAGGATCCT CTAGAGTCGA CCTGCAGGCA TGAACGCTTA TCGATATCCG 2122 CGA 2125 配列番号:4 配列の長さ:365 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:シゾサッカロマイセス・ポンベ(Schizosacchar
omyces pombe) 組織の種類:有糸分裂期一倍体細胞 配列 Met Ala Asp Thr Glu Val Glu Met Gln Val Ser Ala Ala Asp Met Asn 1 5 10 15 Asn Asn Glu Asn Gly Gln Ala Gln Ser Asn Tyr Glu Tyr Asp Val Asn 20 25 30 Val Gln Asp Glu Glu Asp Glu Ala Ala Ala Gly Pro Met Pro Leu Gln 35 40 45 Met Leu Glu Gly Asn Gly Ile Thr Ala Ser Asp Ile Lys Lys Ile His 50 55 60 Glu Ala Gly Tyr Tyr Thr Val Glu Ser Ile Ala Tyr Thr Pro Lys Arg 65 70 75 80 Gln Leu Leu Leu Ile Lys Gly Ile Ser Glu Ala Lys Ala Asp Lys Leu 85 90 95 Leu Gly Glu Ala Ser Lys Leu Val Pro Met Gly Phe Thr Thr Ala Thr 100 105 110 Glu Tyr His Ile Arg Arg Ser Glu Leu Ile Thr Ile Thr Thr Gly Ser 115 120 125 Lys Gln Leu Asp Thr Leu Leu Gln Gly Gly Val Glu Thr Gly Ser Ile 130 135 140 Thr Glu Leu Phe Gly Glu Phe Arg Thr Gly Lys Ser Gln Ile Cys His 145 150 155 160 Thr Leu Ala Val Thr Cys Gln Leu Pro Ile Asp Met Gly Gly Gly Glu 165 170 175 Gly Lys Cys Leu Tyr Ile Asp Thr Glu Gly Thr Phe Arg Pro Val Arg 180 185 190 Leu Leu Ala Val Ala Asp Arg Tyr Gly Leu Asn Gly Glu Glu Val Leu 195 200 205 Asp Asn Val Ala Tyr Ala Arg Ala Tyr Asn Ala Asp His Gln Leu Glu 210 215 220 Leu Leu Gln Gln Ala Ala Asn Met Met Ser Glu Ser Arg Phe Ser Leu 225 230 235 240 Leu Val Val Asp Ser Cys Thr Ala Leu Tyr Arg Thr Asp Phe Ser Gly 245 250 255 Arg Gly Glu Leu Ser Ala Arg Gln Met His Leu Ala Arg Phe Met Arg 260 265 270 Thr Leu Gln Arg Leu Ala Asp Glu Phe Gly Ile Ala Val Val Ile Thr 275 280 285 Asn Gln Val Val Ala Gln Val Asp Gly Ile Ser Phe Asn Pro Asp Pro 290 295 300 Lys Lys Pro Ile Gly Gly Asn Ile Leu Ala His Ser Ser Thr Thr Arg 305 310 315 320 Leu Ser Leu Arg Lys Gly Arg Gly Glu Gln Arg Ile Cys Lys Ile Tyr 325 330 335 Asp Ser Pro Cys Leu Pro Glu Ser Glu Ala Ile Phe Ala Ile Asn Ser 340 345 350 Asp Gly Val Gly Asp Pro Lys Glu Ile Ile Ala Pro Val 355 360 365 配列番号:5 配列の長さ:1682 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNA ハイポセティカル配列:No アンチセンス配列:No 起源 生物名:ホモサピエンス(Homo sapience) 組織の種類:骨髄細胞 染色体の位置:染色体15番q領域 配列の特徴 配列を表す記号: peptide, domain 特徴を決定した方法:E 他の情報:DNA組換えとDNA傷害の修復を行う蛋白
質の構造遺伝子。構造遺伝子にコードされた蛋白質はA
TP結合ドメインを持ちdsDNAに結合し右巻き螺旋
の核蛋白質を形成する。そのフィラメントはB型DNA
の二重螺旋のピッチを1.5倍引き伸ばし、その螺旋を
ほどく性質を持つ。 配列 GAATTCCGGT AAGGAGAGTG CGGCGCTTCC CGAGGCGTGC AGCTGGGAAC TGCAACTCAT 60 CTGGGTTGTG CGCAGAAGGC TGGGGCAAGC GAGTAGAGAA GTGGAGCGTA AGCCAGGGGC 120 GTTGGGGGCC GTGCGGGTCG GGCGCGTGCC ACGCCCCGCG GGGTGAAGTC GGAGCGCGGG 180 GCCTGCTGGA GAGAGGAGCG CTGCGGACCG AGTA ATG GCA ATG CAG ATG CAG 232 Met Ala Met Gln Met Gln 1 5 CTT GAA GCA AAT GCA GAT ACT TCA GTG GAA GAA GAA AGC TTT GGC CCA 280 Leu Glu Ala Asn Ala Asp Thr Ser Val Glu Glu Glu Ser Phe Gly Pro 10 15 20 CAA CCC ATT TCA CGG TTA GAG CAG TGT GGC ATA AAT GCC AAC GAT GTG 328 Gln Pro Ile Ser Arg Leu Glu Gln Cys Gly Ile Asn Ala Asn Asp Val 25 30 35 AAG AAA TTG GAA GAA GCT GGA TTC CAT ACT GTG GAG GCT GTT GCC TAT 376 Lys Lys Leu Glu Glu Ala Gly Phe His Thr Val Glu Ala Val Ala Tyr 40 45 50 GCG CCA AAG AAG GAG CTA ATA AAT ATT AAG GGA ATT AGT GAA GCC AAA 424 Ala Pro Lys Lys Glu Leu Ile Asn Ile Lys Gly Ile Ser Glu Ala Lys 55 60 65 70 GCT GAT AAA ATT CTG GCT GAG GCA GCT AAA TTA GTT CCA ATG GGT TTC 472 Ala Asp Lys Ile Leu Ala Glu Ala Ala Lys Leu Val Pro Met Gly Phe 75 80 85 ACC ACT GCA ACT GAA TTC CAC CAA AGG CGG TCA GAG ATC ATA CAG ATT 520 Thr Thr Ala Thr Glu Phe His Gln Arg Arg Ser Glu Ile Ile Gln Ile 90 95 100 ACT ACT GGC TCC AAA GAG CTT GAC AAA CTA CTT CAA GGT GGA ATT GAG 568 Thr Thr Gly Ser Lys Glu Leu Asp Lys Leu Leu Gln Gly Gly Ile Glu 105 110 115 ACT GGA TCT ATC ACA GAA ATG TTT GGA GAA TTC CGA ACT GGG AAG ACC 616 Thr Gly Ser Ile Thr Glu Met Phe Gly Glu Phe Arg Thr Gly Lys Thr 120 125 130 CAG ATC TGT CAT ACG CTA GCT GTC ACC TGC CAG CTT CCC ATT GAC CGG 664 Gln Ile Cys His Thr Leu Ala Val Thr Cys Gln Leu Pro Ile Asp Arg 135 140 145 150 GGT GGA GGT GAA GGA AAG GCC ATG TAC ATT GAC ACT GAG GGT ACC TTT 712 Gly Gly Gly Glu Gly Lys Ala Met Tyr Ile Asp Thr Glu Gly Thr Phe 155 160 165 AGG CCA GAA CGG CTG CTG GCA GTG GCT GAG AGG TAT GGT CTC TCT GGC 760 Arg Pro Glu Arg Leu Leu Ala Val Ala Glu Arg Tyr Gly Leu Ser Gly 170 175 180 AGT GAT GTC CTG GAT AAT GTA GCA TAT GCT CGA GCG TTC AAC ACA GAC 808 Ser Asp Val Leu Asp Asn Val Ala Tyr Ala Arg Ala Phe Asn Thr Asp 185 190 195 CAC CAG ACC CAG CTC CTT TAT CAA GCA TCA GCC ATG ATG GTA GAA TCT 856 His Gln Thr Gln Leu Leu Tyr Gln Ala Ser Ala Met Met Val Glu Ser 200 205 210 AGG TAT GCA CTG CTT ATT GTA GAC AGT GCC ACC GCC CTT TAC AGA ACA 904 Arg Tyr Ala Leu Leu Ile Val Asp Ser Ala Thr Ala Leu Tyr Arg Thr 215 220 225 230 GAC TAC TCG GGT CGA GGT GAG CTT TCA GCC AGG CAG ATG CAC TTG GCC 952 Asp Tyr Ser Gly Arg Gly Glu Leu Ser Ala Arg Gln Met His Leu Ala 235 240 245 AGG TTT CTG CGG ATG CTT CTG CGA CTC GCT GAT GAG TTT GGT GTA GCA 1000 Arg Phe Leu Arg Met Leu Leu Arg Leu Ala Asp Glu Phe Gly Val Ala 250 255 260 GTG GTA ATC ACT AAT CAG GTG GTA GCT CAA GTG GAT GGA GCA GCG ATG 1048 Val Val Ile Thr Asn Gln Val Val Ala Gln Val Asp Gly Ala Ala Met 265 270 275 TTT GCT GCT GAT CCC AAA AAA CCT ATT GGA GGA AAT ATC ATC GCC CAT 1096 Phe Ala Ala Asp Pro Lys Lys Pro Ile Gly Gly Asn Ile Ile Ala His 280 285 290 GCA TCA ACA ACC AGA TTG TAT CTG AGG AAA GGA AGA GGG GAA ACC AGA 1144 Ala Ser Thr Thr Arg Leu Tyr Leu Arg Lys Gly Arg Gly Glu Thr Arg 295 300 305 310 ATC TGC AAA ATC TAC GAC TCT CCC TGT CTT CCT GAA GCT GAA GCT ATG 1192 Ile Cys Lys Ile Tyr Asp Ser Pro Cys Leu Pro Glu Ala Glu Ala Met 315 320 325 TTC GCC ATT AAT GCA GAT GGA GTG GGA GAT GCC AAA GAC TGAATCATTG 1241 Phe Ala Ile Asn Ala Asp Gly Val Gly Asp Ala Lys Asp 330 335 340 GGTTTTTCCT CTGTTAAAAA CCTTAAGTGC TGCAGCCTAA TGAGAGTGCA CTGCTCCCTG 1301 GGGTTCTCTA CAGGCCTCTT CCTGTTGTGA CTGCCAGGAT AAAGCTTCCG GGAAAACAGC 1361 TATTATATCA GCTTTTCTGA TGGTATAAAC AGGAGACAGG TCAGTAGTCA CAAACTGATC 1421 TAAAATGGTT TATTCCTTCT GTAGTGTATT AATCTCTGTG TGTTTTCTTT GGTTTTGGAG 1481 GAGGGTATGA AGTATCTTTG ACATGGTGCC TTAGGAATGA CTTGGGTTTA ACAAGCTGTC 1541 TACTGGACAA TCTTATGTTT CCAAGAGAAC TAAAGCTGGA GAGACCTGAC CCTTCTCTCA 1601 CTTCTAAATT AATGGTAAAA TAAAAGTCCT CAGCTATGTA GCAAAGGAAA AAAAAAAAAA 1661 AAAAAAAAAA AAAAAAAAAA A 1682 配列番号:6 配列の長さ:339 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 起源 生物名:ホモサピエンス(Homo sapience) 組織の種類:骨髄細胞 配列 Met Ala Met Gln Met Gln Leu Glu Ala Asn Ala Asp Thr Ser Val Glu 1 5 10 15 Glu Glu Ser Phe Gly Pro Gln Pro Ile Ser Arg Leu Glu Gln Cys Gly 20 25 30 Ile Asn Ala Asn Asp Val Lys Lys Leu Glu Glu Ala Gly Phe His Thr 35 40 45 Val Glu Ala Val Ala Tyr Ala Pro Lys Lys Glu Leu Ile Asn Ile Lys 50 55 60 Gly Ile Ser Glu Ala Lys Ala Asp Lys Ile Leu Ala Glu Ala Ala Lys 65 70 75 80 Leu Val Pro Met Gly Phe Thr Thr Ala Thr Glu Phe His Gln Arg Arg 85 90 95 Ser Glu Ile Ile Gln Ile Thr Thr Gly Ser Lys Glu Leu Asp Lys Leu 100 105 110 Leu Gln Gly Gly Ile Glu Thr Gly Ser Ile Thr Glu Met Phe Gly Glu 115 120 125 Phe Arg Thr Gly Lys Thr Gln Ile Cys His Thr Leu Ala Val Thr Cys 130 135 140 Gln Leu Pro Ile Asp Arg Gly Gly Gly Glu Gly Lys Ala Met Tyr Ile 145 150 155 160 Asp Thr Glu Gly Thr Phe Arg Pro Glu Arg Leu Leu Ala Val Ala Glu 165 170 175 Arg Tyr Gly Leu Ser Gly Ser Asp Val Leu Asp Asn Val Ala Tyr Ala 180 185 190 Arg Ala Phe Asn Thr Asp His Gln Thr Gln Leu Leu Tyr Gln Ala Ser 195 200 205 Ala Met Met Val Glu Ser Arg Tyr Ala Leu Leu Ile Val Asp Ser Ala 210 215 220 Thr Ala Leu Tyr Arg Thr Asp Tyr Ser Gly Arg Gly Glu Leu Ser Ala 225 230 235 240 Arg Gln Met His Leu Ala Arg Phe Leu Arg Met Leu Leu Arg Leu Ala 245 250 255 Asp Glu Phe Gly Val Ala Val Val Ile Thr Asn Gln Val Val Ala Gln 260 265 270 Val Asp Gly Ala Ala Met Phe Ala Ala Asp Pro Lys Lys Pro Ile Gly 275 280 285 Gly Asn Ile Ile Ala His Ala Ser Thr Thr Arg Leu Tyr Leu Arg Lys 290 295 300 Gly Arg Gly Glu Thr Arg Ile Cys Lys Ile Tyr Asp Ser Pro Cys Leu 305 310 315 320 Pro Glu Ala Glu Ala Met Phe Ala Ile Asn Ala Asp Gly Val Gly Asp 325 330 335 Ala Lys Asp
【図面の簡単な説明】
【図1】ScRad51蛋白質、SpRad51蛋白
質、MmRad51蛋白質、HsRad51蛋白質及び
Dmc1蛋白質の相同性を示す図である。
【図2】HsRad51蛋白質、MmRad51蛋白
質、SpRad51蛋白質、ScRad51蛋白質及び
RecA蛋白質の相同性を示す図である。
【図3】ScRad51蛋白質、SpRad51蛋白
質、MmRad51蛋白質、HsRad51蛋白質、D
mc1蛋白質及びRecA蛋白質の相同性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:865) (C12P 21/02 C12R 1:865) (C12P 21/02 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:91)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列表の配列番号2、4又は6のアミノ
    酸配列をコードするRAD51構造遺伝子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のRAD51構造遺伝子を
    含有する組換えベクター。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の組換えベクターにより大
    腸菌又は酵母を形質転換した形質転換体。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の組換えベクターを哺乳動
    物細胞に形質導入した形質導入体。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のRAD51構造遺伝子に
    ハイブリダイズし、ヒトRAD51蛋白質のアミノ酸配
    列と60%以上の相同性を有するアミノ酸配列をコードす
    る塩基配列を含有するDNA。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のDNAを含有する組換え
    ベクター。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の組換えベクターにより大
    腸菌又は酵母を形質転換した形質転換体。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の組換えベクターを哺乳動
    物細胞に形質導入した形質導入体。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のRAD51構造遺伝子と
    異種生物のRAD51遺伝子又は細菌のrecA遺伝子との
    キメラ遺伝子。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のキメラ遺伝子から翻訳
    されるキメラ蛋白質。
  11. 【請求項11】 請求項1記載のRAD51構造遺伝子
    の一部を塩基置換又は欠失した変異DNA。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の変異DNAから翻訳
    される変異蛋白質。
  13. 【請求項13】 請求項3記載の形質転換体、請求項4
    記載の形質導入体、請求項7記載の形質転換体又は請求
    項8記載の形質導入体を培地に培養し、培養物よりRa
    d51蛋白質を採取することを特徴とするRad51蛋
    白質の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000047761A3 (en) * 1999-02-12 2000-11-30 Phase 1 Molecular Toxicology I High-throughput toxicological testing using cultured organisms and cells

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000047761A3 (en) * 1999-02-12 2000-11-30 Phase 1 Molecular Toxicology I High-throughput toxicological testing using cultured organisms and cells

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