JPH07141556A - 自動販売機の庫内冷却装置 - Google Patents
自動販売機の庫内冷却装置Info
- Publication number
- JPH07141556A JPH07141556A JP28968793A JP28968793A JPH07141556A JP H07141556 A JPH07141556 A JP H07141556A JP 28968793 A JP28968793 A JP 28968793A JP 28968793 A JP28968793 A JP 28968793A JP H07141556 A JPH07141556 A JP H07141556A
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- Japan
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- evaporator
- refrigerator
- ice
- cold
- heat
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- Pending
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- Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電力需要の集中する時間帯に冷凍機を停止する
ピークシフト運転を行いつつ、庫内商品の品温を販売適
温に保冷維持できるようにした簡易な構成の自動販売機
の蓄冷式庫内冷却装置を提供する。 【構成】商品収納庫内に冷凍機のフィン/チューブ形エ
バポレータ7を設置し、該エバポレータと庫内空気との
間で熱交換を行って商品を保冷するものにおいて、商品
収納庫内に前記エバポレータを冷熱源として製氷する貯
氷式蓄冷ユニット16(エバポレータに隣接してエバポ
レータの蒸発コイル7aを引き入れた貯氷槽18)を備
え、ピークシフト運転による冷凍機の停止期間中に蓄冷
ユニットに貯えた氷の冷熱をエバポレータのフィン7b
を介して庫内に放冷し、庫内の商品を販売適温状態に保
冷維持する。
ピークシフト運転を行いつつ、庫内商品の品温を販売適
温に保冷維持できるようにした簡易な構成の自動販売機
の蓄冷式庫内冷却装置を提供する。 【構成】商品収納庫内に冷凍機のフィン/チューブ形エ
バポレータ7を設置し、該エバポレータと庫内空気との
間で熱交換を行って商品を保冷するものにおいて、商品
収納庫内に前記エバポレータを冷熱源として製氷する貯
氷式蓄冷ユニット16(エバポレータに隣接してエバポ
レータの蒸発コイル7aを引き入れた貯氷槽18)を備
え、ピークシフト運転による冷凍機の停止期間中に蓄冷
ユニットに貯えた氷の冷熱をエバポレータのフィン7b
を介して庫内に放冷し、庫内の商品を販売適温状態に保
冷維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶,びん等の飲料商品
をコールド商品として販売に供する自動販売機の庫内冷
却装置に関する。
をコールド商品として販売に供する自動販売機の庫内冷
却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、頭記したコールド商品の自動販売
機、および自動販売機に搭載した庫内冷却装置の従来構
成を図3,図4により説明する。図3において、1は自
動販売機のキャビネット、2は前面外扉、3は商品取出
口、4は内扉、5はキャビネット1の庫内に収設した商
品ラック、6は商品搬出シュータであり、庫内の底部側
には冷凍機のエバポレータ7,庫内ファン8が設置され
ている。なお、9はコンプレッサ10,コンデンサ1
1,庫外ファン12からなる冷凍機のコンデンシングユ
ニットである。なお、ホット・アンド・コールド自動販
売機では、庫内に前記エバポレータと電熱ヒータを併設
し、ホット運転時にはヒータで商品を加熱するようにし
ている。
機、および自動販売機に搭載した庫内冷却装置の従来構
成を図3,図4により説明する。図3において、1は自
動販売機のキャビネット、2は前面外扉、3は商品取出
口、4は内扉、5はキャビネット1の庫内に収設した商
品ラック、6は商品搬出シュータであり、庫内の底部側
には冷凍機のエバポレータ7,庫内ファン8が設置され
ている。なお、9はコンプレッサ10,コンデンサ1
1,庫外ファン12からなる冷凍機のコンデンシングユ
ニットである。なお、ホット・アンド・コールド自動販
売機では、庫内に前記エバポレータと電熱ヒータを併設
し、ホット運転時にはヒータで商品を加熱するようにし
ている。
【0003】また、前記冷凍機の冷媒回路は図4に示す
ごとくであり、エバポレータ7としては冷媒の蒸発コイ
ル7aに放冷フィン7bを取付けたフィン/チューブ形
のエバポレータが採用さており、冷凍機の運転によりエ
バポレータ7と熱交換した冷気が図3のファン8により
庫内を循環通風して商品ラック1に収納した商品を保冷
する。なお、図4において、12はキャピラリチュー
ブ、13は電磁弁、14は逆止弁、15はアキュムレー
タである。
ごとくであり、エバポレータ7としては冷媒の蒸発コイ
ル7aに放冷フィン7bを取付けたフィン/チューブ形
のエバポレータが採用さており、冷凍機の運転によりエ
バポレータ7と熱交換した冷気が図3のファン8により
庫内を循環通風して商品ラック1に収納した商品を保冷
する。なお、図4において、12はキャピラリチュー
ブ、13は電磁弁、14は逆止弁、15はアキュムレー
タである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年における自動販売
機の普及はめざましく、現在、全国各地に据付けて稼働
している自動販売機の台数は、頭記した飲料自動販売機
だけでも大凡200万台にも達しており、これら自動販
売機の運転で消費する電力は100万KW以上にも及ん
でいる。
機の普及はめざましく、現在、全国各地に据付けて稼働
している自動販売機の台数は、頭記した飲料自動販売機
だけでも大凡200万台にも達しており、これら自動販
売機の運転で消費する電力は100万KW以上にも及ん
でいる。
【0005】一方、自動販売機に加えて一般家庭での冷
房機器の普及から、特に夏期では電力需要が昼間の時間
帯(午後1時から4時ごろまで)に集中する傾向を示
し、このためにこの電力需要のピークに電力供給が追い
つかない状態になることがあり、このことが社会的な問
題となっている。そこで、電力需要がピークとなる時間
帯に、稼働中の自動販売機の冷凍機を停止して電力需給
の平準化を図るような対策が電力を供給する電気事業者
から提唱され、その対策の促進化について電気事業者側
と自動販売機のメーカとの間で検討が進められている。
房機器の普及から、特に夏期では電力需要が昼間の時間
帯(午後1時から4時ごろまで)に集中する傾向を示
し、このためにこの電力需要のピークに電力供給が追い
つかない状態になることがあり、このことが社会的な問
題となっている。そこで、電力需要がピークとなる時間
帯に、稼働中の自動販売機の冷凍機を停止して電力需給
の平準化を図るような対策が電力を供給する電気事業者
から提唱され、その対策の促進化について電気事業者側
と自動販売機のメーカとの間で検討が進められている。
【0006】ところで、周囲温度の高い夏期の昼間の時
間帯に自動販売機の冷凍機を停止すると、このままでは
庫内に収容した商品の品温が上昇して販売適温を維持で
きなくなる。かかる点について、発明者等が試算,およ
び実際にテストしたところによれば、周囲温度条件を3
0℃とすると、冷凍機の運転停止により自動販売機のキ
ャビネット壁を通じて時間当たり約300Wの熱が庫内
に侵入する。このために、冷凍機の運転停止直前の庫内
保冷温度が4℃であれば、1.5〜2時間で商品の品温が
約8℃上昇してコールド商品の販売適温を超えてしまう
ことになる。
間帯に自動販売機の冷凍機を停止すると、このままでは
庫内に収容した商品の品温が上昇して販売適温を維持で
きなくなる。かかる点について、発明者等が試算,およ
び実際にテストしたところによれば、周囲温度条件を3
0℃とすると、冷凍機の運転停止により自動販売機のキ
ャビネット壁を通じて時間当たり約300Wの熱が庫内
に侵入する。このために、冷凍機の運転停止直前の庫内
保冷温度が4℃であれば、1.5〜2時間で商品の品温が
約8℃上昇してコールド商品の販売適温を超えてしまう
ことになる。
【0007】そこで、前記問題の対策として、自動販売
機の庫内壁面に蓄冷材を布設してここに冷凍機の蒸発コ
イルを配管しておき、電力需要の少ない深夜の時間帯に
冷凍機を運転して蓄冷材に蓄冷するとともに、電力需要
の集中する昼間の時間帯に冷凍機の運転を停止(このよ
うに電力需要の集中する時間帯に自動販売機の冷凍機を
停止することを「ピークシフト運転」と呼んでいる)し
つつ、この時間帯に周囲から庫内に侵入する熱を蓄冷材
で吸収して商品を保冷状態に保つようにした方式のもの
が提案されている。
機の庫内壁面に蓄冷材を布設してここに冷凍機の蒸発コ
イルを配管しておき、電力需要の少ない深夜の時間帯に
冷凍機を運転して蓄冷材に蓄冷するとともに、電力需要
の集中する昼間の時間帯に冷凍機の運転を停止(このよ
うに電力需要の集中する時間帯に自動販売機の冷凍機を
停止することを「ピークシフト運転」と呼んでいる)し
つつ、この時間帯に周囲から庫内に侵入する熱を蓄冷材
で吸収して商品を保冷状態に保つようにした方式のもの
が提案されている。
【0008】しかしながら、この方式では蓄冷材が庫内
スペースを占有する割合が大きくて商品の収容効率が低
下するほか、蓄冷材の組み込み,および冷凍機の蒸発コ
イルの配管に伴うイニシャルコストが大幅に増加し、こ
れが実用化を妨げる大きな難点となっている。本発明は
上記の点にかんがみなされたものであり、その目的は前
記課題を解決し、庫内での商品収納効率の低下,並びに
イニシャルコストの増加を最小限に押えて電力需要の集
中する時間帯に冷凍機を停止するピークシフト運転を行
いつつ、庫内商品の品温を販売適温に保冷維持できるよ
うにした自動販売機の蓄冷式庫内冷却装置を提供するこ
とにある。
スペースを占有する割合が大きくて商品の収容効率が低
下するほか、蓄冷材の組み込み,および冷凍機の蒸発コ
イルの配管に伴うイニシャルコストが大幅に増加し、こ
れが実用化を妨げる大きな難点となっている。本発明は
上記の点にかんがみなされたものであり、その目的は前
記課題を解決し、庫内での商品収納効率の低下,並びに
イニシャルコストの増加を最小限に押えて電力需要の集
中する時間帯に冷凍機を停止するピークシフト運転を行
いつつ、庫内商品の品温を販売適温に保冷維持できるよ
うにした自動販売機の蓄冷式庫内冷却装置を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の庫内冷却装置は、商品収納庫内に設置した
冷凍機のエバポレータを冷熱源として製氷する貯氷式蓄
冷ユニットを備え、冷凍機の運転停止期間中に蓄冷ユニ
ットに貯えた氷の冷熱で商品を保冷するよう構成するも
のとする。
に、本発明の庫内冷却装置は、商品収納庫内に設置した
冷凍機のエバポレータを冷熱源として製氷する貯氷式蓄
冷ユニットを備え、冷凍機の運転停止期間中に蓄冷ユニ
ットに貯えた氷の冷熱で商品を保冷するよう構成するも
のとする。
【0010】また、前記の蓄冷ユニットは、具体的に次
記のような構成で実施できる。 (1)蓄冷ユニットを、フィン/チューブ形エバポレー
タに隣接してエバポレータの蒸発コイルを引き入れた貯
氷槽で構成する。 (2)蓄冷ユニットを、フィンとともにエバポレータか
ら引出したヒートパイプに伝熱結合した貯氷槽で構成す
る。
記のような構成で実施できる。 (1)蓄冷ユニットを、フィン/チューブ形エバポレー
タに隣接してエバポレータの蒸発コイルを引き入れた貯
氷槽で構成する。 (2)蓄冷ユニットを、フィンとともにエバポレータか
ら引出したヒートパイプに伝熱結合した貯氷槽で構成す
る。
【0011】
【作用】前記の構成において、電力需要が集中する時間
帯を避けて冷凍機を運転すると、エバポレータとの熱交
換で庫内の収納商品を保冷すると同時に、該エバポレー
タを冷熱源として蓄冷ユニットを構成する貯氷槽内の水
が氷となって蓄冷される。そして、電力需要ピークの時
間帯に冷凍機を停止する(ピークシフト運転)と、この
状態では貯氷槽に貯えた氷の冷熱がエバポレータのフィ
ンに伝熱して庫内に放冷し、庫内に収納した商品(いま
までの冷凍機運転により低温状態に冷却されている)を
コールド商品の販売適温(8℃以下)に保つように保冷
する。なお、貯氷槽に蓄えておいた氷は、冷凍機の停止
時間の経過とともに周囲から侵入した熱を吸収して徐々
に解氷する。
帯を避けて冷凍機を運転すると、エバポレータとの熱交
換で庫内の収納商品を保冷すると同時に、該エバポレー
タを冷熱源として蓄冷ユニットを構成する貯氷槽内の水
が氷となって蓄冷される。そして、電力需要ピークの時
間帯に冷凍機を停止する(ピークシフト運転)と、この
状態では貯氷槽に貯えた氷の冷熱がエバポレータのフィ
ンに伝熱して庫内に放冷し、庫内に収納した商品(いま
までの冷凍機運転により低温状態に冷却されている)を
コールド商品の販売適温(8℃以下)に保つように保冷
する。なお、貯氷槽に蓄えておいた氷は、冷凍機の停止
時間の経過とともに周囲から侵入した熱を吸収して徐々
に解氷する。
【0012】また、この場合に特に冷凍機のエバポレー
タと蓄冷ユニットの貯氷槽との間をヒートパイプで伝熱
結合した構成によれば、冷凍機の運転時にはエバポレー
タを冷熱源として、ヒートパイプに封入した作動液の蒸
発/凝縮サイクル(ヒートパイプのエバポレータ側が凝
縮部,貯氷槽側が蒸発部として作動する)により貯氷槽
内では伝熱効率よく製氷される。また、冷凍機の運転停
止時には、前記とは逆に貯氷槽が冷熱源となり、ヒート
パイプ(この状態ではヒートパイプの貯氷槽側が凝縮
部,エバポレータのフィンが放熱部として作動する)を
介して貯氷槽に蓄冷されていた冷熱が効率よくフィンに
伝熱して庫内に放冷し、商品を保冷状態に維持する。
タと蓄冷ユニットの貯氷槽との間をヒートパイプで伝熱
結合した構成によれば、冷凍機の運転時にはエバポレー
タを冷熱源として、ヒートパイプに封入した作動液の蒸
発/凝縮サイクル(ヒートパイプのエバポレータ側が凝
縮部,貯氷槽側が蒸発部として作動する)により貯氷槽
内では伝熱効率よく製氷される。また、冷凍機の運転停
止時には、前記とは逆に貯氷槽が冷熱源となり、ヒート
パイプ(この状態ではヒートパイプの貯氷槽側が凝縮
部,エバポレータのフィンが放熱部として作動する)を
介して貯氷槽に蓄冷されていた冷熱が効率よくフィンに
伝熱して庫内に放冷し、商品を保冷状態に維持する。
【0013】しかも、蓄冷ユニットの貯氷槽は庫内底部
にエバポレータと並べて併設するようにしたので、自動
販売機の庫内構造,冷凍機を殆ど変更することなく、か
つ庫内の商品収納スペースを縮小することなく容易に実
施できる。
にエバポレータと並べて併設するようにしたので、自動
販売機の庫内構造,冷凍機を殆ど変更することなく、か
つ庫内の商品収納スペースを縮小することなく容易に実
施できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、実施例の図中で図4に対応する同一部材に
は同じ符号が付してある。 実施例1:図1は本発明の請求項2に対応する蓄冷式庫
内冷却装置の実施例を示すものであり、図において、フ
ィン/チューブ形エバポレータ7に隣接して蓄冷ユニッ
ト16が併設されている。この蓄冷ユニット16は、水
17を満たした貯氷槽18としてなり、該貯氷槽18に
はエバポレータ7の蒸発コイル7aを延長して引き込
み、槽内の水中に浸漬配管されている。
する。なお、実施例の図中で図4に対応する同一部材に
は同じ符号が付してある。 実施例1:図1は本発明の請求項2に対応する蓄冷式庫
内冷却装置の実施例を示すものであり、図において、フ
ィン/チューブ形エバポレータ7に隣接して蓄冷ユニッ
ト16が併設されている。この蓄冷ユニット16は、水
17を満たした貯氷槽18としてなり、該貯氷槽18に
はエバポレータ7の蒸発コイル7aを延長して引き込
み、槽内の水中に浸漬配管されている。
【0015】かかる構成で冷凍機を運転すると、エバポ
レータ7を冷熱源として庫内の収納商品を保冷するとと
もに、一方では貯氷槽18の水17を氷に変えて蒸発コ
イル7aの回りに蓄氷させる。なお、先記したピークシ
フト運転に伴って庫内に侵入する熱量の試算結果を基
に、貯氷槽17の容積は約1リットルに選定しておけば
よい。そして、通常時間帯には冷凍機のON/OFF制
御(サーモ運転制御)により貯氷槽は氷で満たされた状
態に維持される。
レータ7を冷熱源として庫内の収納商品を保冷するとと
もに、一方では貯氷槽18の水17を氷に変えて蒸発コ
イル7aの回りに蓄氷させる。なお、先記したピークシ
フト運転に伴って庫内に侵入する熱量の試算結果を基
に、貯氷槽17の容積は約1リットルに選定しておけば
よい。そして、通常時間帯には冷凍機のON/OFF制
御(サーモ運転制御)により貯氷槽は氷で満たされた状
態に維持される。
【0016】一方、電力需要の集中する時間帯(夏期に
おける午後1〜3時間の時間帯)に冷凍機の運転を停止
すれば、貯氷槽18に貯えられていた氷の冷熱が蒸発コ
イル7aを介してエバポレータ7のフィン7bに伝熱
し、ここから庫内に放冷して商品を販売適温(8℃)以
下に保冷維持する。なお、ピークシフト運転時間が過ぎ
て冷凍機の運転を再開すれば、エバポレータを冷熱源と
して通常の保冷運転となり、解氷した貯氷槽18では製
氷が再び開始される。
おける午後1〜3時間の時間帯)に冷凍機の運転を停止
すれば、貯氷槽18に貯えられていた氷の冷熱が蒸発コ
イル7aを介してエバポレータ7のフィン7bに伝熱
し、ここから庫内に放冷して商品を販売適温(8℃)以
下に保冷維持する。なお、ピークシフト運転時間が過ぎ
て冷凍機の運転を再開すれば、エバポレータを冷熱源と
して通常の保冷運転となり、解氷した貯氷槽18では製
氷が再び開始される。
【0017】実施例2:図2は本発明の請求項3に対応
する実施例を示すものであり、図において、エバポレー
タ7はシェル形構造であって、該エバポレータには複数
本(6〜12本程度)のヒートパイプ19が水平方向に
引出し配管されており、かつ該ヒートパイプ19の先端
側には、ヒートパイプの中間領域に取付けたフィン7b
を挟んで蓄冷ユニット16として実施例1と同様な貯氷
槽18が伝熱的に結合されており、水中にヒートパイプ
19の先端が浸漬されている。ここで、ヒートパイプ1
9は、管径8〜12mm程度のウイック付き銅パイプに少
量の作動液(アルコールなど)を封入したものである。
する実施例を示すものであり、図において、エバポレー
タ7はシェル形構造であって、該エバポレータには複数
本(6〜12本程度)のヒートパイプ19が水平方向に
引出し配管されており、かつ該ヒートパイプ19の先端
側には、ヒートパイプの中間領域に取付けたフィン7b
を挟んで蓄冷ユニット16として実施例1と同様な貯氷
槽18が伝熱的に結合されており、水中にヒートパイプ
19の先端が浸漬されている。ここで、ヒートパイプ1
9は、管径8〜12mm程度のウイック付き銅パイプに少
量の作動液(アルコールなど)を封入したものである。
【0018】かかる構成で冷凍機を運転すると、ヒート
パイプ19はエバポレータ7側の端部を凝縮部してフィ
ン7b,貯氷槽17との間で作動液が蒸発/凝縮サイク
ルを繰り返してエバポレータ7の冷熱がフィン7b,貯
氷槽18に効率よく伝熱される。これにより、実施例1
と同様に庫内商品を保冷するとともに、貯氷槽18の内
部では製氷される。
パイプ19はエバポレータ7側の端部を凝縮部してフィ
ン7b,貯氷槽17との間で作動液が蒸発/凝縮サイク
ルを繰り返してエバポレータ7の冷熱がフィン7b,貯
氷槽18に効率よく伝熱される。これにより、実施例1
と同様に庫内商品を保冷するとともに、貯氷槽18の内
部では製氷される。
【0019】一方、ピークシフト運転により電力需要の
集中する時間帯に冷凍機を停止すると、ヒートパイプ1
9は前記とは逆に貯氷槽18側の端部を凝縮部として作
動し、貯氷槽18の氷に蓄冷されていた冷熱がヒートパ
イプ19を介してエバポレータのフィン7bに伝熱し、
庫内に放冷して商品を保冷する。しかも、ヒートパイプ
19を採用したことにより、エバポレータ/フィン/貯
氷槽の相互間での伝熱効率が実施例1と比べて大幅に向
上する。
集中する時間帯に冷凍機を停止すると、ヒートパイプ1
9は前記とは逆に貯氷槽18側の端部を凝縮部として作
動し、貯氷槽18の氷に蓄冷されていた冷熱がヒートパ
イプ19を介してエバポレータのフィン7bに伝熱し、
庫内に放冷して商品を保冷する。しかも、ヒートパイプ
19を採用したことにより、エバポレータ/フィン/貯
氷槽の相互間での伝熱効率が実施例1と比べて大幅に向
上する。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、商品
収納庫内に冷凍機のエバポレータを冷熱源として製氷す
る貯氷式蓄冷ユニットを備え、冷凍機の運転停止期間中
に蓄冷ユニットに貯えた氷の冷熱で商品を保冷するよう
構成したことにより、冷凍機を含めた自動販売機の庫内
構成を大幅に変更することなく、電力需要の集中する時
間帯に冷凍機の運転を停止するピークシフト運転を行い
つつ、この期間に外部から庫内に侵入した外気熱を吸収
して商品を販売適温に保冷維持できる。
収納庫内に冷凍機のエバポレータを冷熱源として製氷す
る貯氷式蓄冷ユニットを備え、冷凍機の運転停止期間中
に蓄冷ユニットに貯えた氷の冷熱で商品を保冷するよう
構成したことにより、冷凍機を含めた自動販売機の庫内
構成を大幅に変更することなく、電力需要の集中する時
間帯に冷凍機の運転を停止するピークシフト運転を行い
つつ、この期間に外部から庫内に侵入した外気熱を吸収
して商品を販売適温に保冷維持できる。
【0021】また、特にエバポレータと蓄冷ユニットと
の間の伝熱手段としてヒートパイプを採用することによ
り、蓄冷,放冷時の伝熱効率を高めることができる。
の間の伝熱手段としてヒートパイプを採用することによ
り、蓄冷,放冷時の伝熱効率を高めることができる。
【図1】本発明の実施例1による蓄冷式庫内冷却装置の
構成図
構成図
【図2】本発明の実施例2により蓄冷式庫内冷却装置の
構成図
構成図
【図3】本発明の実施対象となるコールド商品販売用の
自動販売機の略示構成図
自動販売機の略示構成図
【図4】従来における庫内冷却装置の構成図
1 自動販売機のキャビネット 5 商品ラック 7 冷凍機のエバポレータ 7a 蒸発コイル 7b フィン 8 庫内ファン 9 冷凍機のコンデンシングユニット 16 蓄冷ユニット 17 水 18 貯氷槽 19 ヒートパイプ
Claims (3)
- 【請求項1】コールド商品を販売する自動販売機の庫内
冷却装置であり、商品収納庫内に冷凍機のフィン付きエ
バポレータを設置し、該エバポレータと庫内空気との間
で熱交換を行って商品を保冷するものにおいて、商品収
納庫内に前記エバポレータを冷熱源として製氷する貯氷
式蓄冷ユニットを備え、冷凍機の運転停止期間中に蓄冷
ユニットに貯えた氷の冷熱で商品を保冷することを特徴
とする自動販売機の庫内冷却装置。 - 【請求項2】請求項1記載の庫内冷却装置において、蓄
冷ユニットが、フィン/チューブ形エバポレータに隣接
してエバポレータの蒸発コイルを引き入れた貯氷槽であ
ることを特徴とする自動販売機の庫内冷却装置。 - 【請求項3】請求項1記載の庫内冷却装置において、蓄
氷ユニットが、フィンとともにエバポレータから引出し
たヒートパイプに伝熱結合した貯氷槽であることを特徴
とする自動販売機の庫内冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28968793A JPH07141556A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 自動販売機の庫内冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28968793A JPH07141556A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 自動販売機の庫内冷却装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07141556A true JPH07141556A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17746451
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28968793A Pending JPH07141556A (ja) | 1993-11-19 | 1993-11-19 | 自動販売機の庫内冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07141556A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012157360A1 (ja) * | 2011-05-17 | 2012-11-22 | 富士電機リテイルシステムズ株式会社 | 自動販売機の冷却装置 |
KR101405659B1 (ko) * | 2012-05-30 | 2014-06-10 | 후지츠 프론테크 가부시키가이샤 | 이물질 분리 기구 |
JP2015225566A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 自動販売機とその運転方法 |
-
1993
- 1993-11-19 JP JP28968793A patent/JPH07141556A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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