JPH07139943A - 導電性液体の波高検出器 - Google Patents

導電性液体の波高検出器

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JPH07139943A
JPH07139943A JP32305793A JP32305793A JPH07139943A JP H07139943 A JPH07139943 A JP H07139943A JP 32305793 A JP32305793 A JP 32305793A JP 32305793 A JP32305793 A JP 32305793A JP H07139943 A JPH07139943 A JP H07139943A
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JP
Japan
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amplifier
electrode
liquid
wave height
output
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Application number
JP32305793A
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English (en)
Inventor
Takehiro Matsuoka
武宏 松岡
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KENETSUKU KK
Original Assignee
KENETSUKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測定液体の温度や水質等の変化による電気抵抗
の変化に係わり無くしかも高調波成分を含む波でも忠実
にその波高を検出することができる、導電性液体の波高
検出器を提供する。 【構成】下端をL字形に屈曲させた支持管3を本体ケー
ス1の底部に突設し、この支持管3の先端に設けられた
電極ホルダ6に補償電極5を設けてOPアンプ9の出力
に接続する。またアースに接続された接地電極線4a
と、非反転入力を交流電圧源7に接続されたOPアンプ
9の反転入力に接続された帰還電極線4bを、本体ケー
ス1と電極ホルダ5の間に並列して張り付ける。OPア
ンプ9の出力はローパスフィルタ10及び絶縁トランス
11を介して信号変換部8に接続する。使用中は、交流
電圧を非反転増幅するOPアンプの負帰還回路の抵抗
を、液体の電気抵抗で形成させることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、海上で発生する実際の
波及び実験水槽で発生させる小規模な波の波高を電気的
手段で測定する波高測定に使用される波高検出器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、波高検出の方式として次のような
各種の形式のものが使用されている。その一つは、容量
式と称されるものであって、図4に示すように絶縁被覆
42を施した導線43と電極線44を水中に浸して導線
43と水との間に絶縁被覆42を誘電体としたコンデン
サを形成し、液面の上下動による静電容量の変化を容量
−電圧変換部41で電圧に変換することによって波高を
検出するものである。
【0003】他の一つは、液体の電気抵抗を検出する電
気抵抗方式であって、図5に示すように2本の電極線5
2,53を並べてその先端部を測定液中に浸し、電極線
52,53の液中先端部の近傍には補償電極54,55
を沈め、電極線52,53及び補償電極54,55の各
々をブリッジ回路51に接続し、液面の上下動による電
極線52,53間の電気抵抗変化を電圧変化に変換して
波高を検出するものである。水の電気抵抗は水温,水質
に因って変化するが、補償電極54,55によってブリ
ッジ補正し、水温,水質が変化しても検出値に誤差が生
じないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記容量式は、信号の
応答が遅く3Hz以上の周期を持つ波の成分は検出する
ことができない。また前記電気抵抗方式は、液体の温度
や水質の変化による電気抵抗の変化を補償するために補
償電極を設けなければならないので回路が複雑になる。
また使用に際してはブリッジ回路の平衡を取らなければ
ならないので操作が面倒である。本発明は、従来の技術
の有する上記のような欠点を除くためになされたもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の導電性液体の波高検出器は、下記の構成に
よりなるものである。 (イ)下部先端に電極ホルダ6が設けられたL字形の支
持管3を本体ケース1に取り付ける。 (ロ)接地電極線4aと帰還電極線4bを平行に並べて
それぞれの上端を本体ケース1に絶縁して支持し下端を
前記電極ホルダ6に支持する。 (ハ)前記電極ホルダ6に補償電極5を設ける。 (ニ)前記接地電極線4aの上部とアースを接続し、非
反転入力を交流電圧源7と接続されたOPアンプ9の反
転入力を前記帰還電極線4bの上部と接続し、前記OP
アンプ9の出力を前記補償電極5と接続する。 (ホ)交流電圧源の周波数は、測定対象となる波の周期
よりも十分に高い周波数とする。 (ヘ)前記OPアンプ9の出力をハイパスフィルタ10
と接続し、そのハイパスフィルタ10の出力を絶縁トラ
ンス11を介して信号変換部8の入力と接続する。
【0006】
【作用】以上のように構成された本発明の導電性液体の
波高検出器は、交流電圧を非反転増幅するOPアンプの
負帰還回路の抵抗を、被測定液体の電気抵抗で形成させ
て、液面の変化に比例した振幅変化を有する交流電圧を
得ることを特徴とするもので、次のようにして使用され
る。接地電極線4aと帰還電極線4bの2本の電極線は
その先端を測定液中に浸され、補償電極5は常に水没さ
せらた状態で使用される。センサ部2の下部が測定液中
に浸されると、前記2本の電極線4a,4b及び補償電
極5の相互間には、測定液体による電気抵抗が図3に示
されるように形成される。接地電極線4aと帰還電極線
4b間の電気抵抗をR1、帰還電極線4bと補償電極5
間の電気抵抗をR2、接地電極線4bと補償電極5間の
電気抵抗をR3とすれば、R1とR2によってOPアン
プ9の負帰還回路が構成され、OPアンプの応用回路と
してよく知られた非反転増幅回路になる。OPアンプ9
の非反転入力に印加される交流電圧をeとすれば、OP
アンプ9の出力電圧Voは数1で表される。
【0007】
【数1】
【0008】測定液体の液面が上下動すると、接地電極
線4aと帰還電極線4bの水没した部分の長さが変化し
R1が変化する。一方この場合R2も変化するものの補
償電極5は常に水没しているのでその変化量はR2の変
化量に比して微少であり無視できる。またR3は単にO
Pアンプ9の負荷として機能するが、液面の上下動によ
るR3の変化はR2同様に少なく出力Voへの影響も無
視できる。また、測定液体の温度や水質などの変化によ
って液体の電気抵抗が変化した場合はR1とR2が同じ
割合で変化するから、前記Voは液体の電気抵抗の変化
の影響を受けることが無い。
【0009】いま液面が上昇すると、接地電極線4aと
帰還電極線4bの水没した部分の長さが長くなり、両電
極線間の電気抵抗は減少し前記R1は小さくなるから、
Voは数1により大きくなる。液面が下降すると接地電
極線4aと帰還電極線4bの水没した部分の長さが短く
なり、両電極線間の電気抵抗は逆に増加し前記R1は大
きくなるから、Voは数1により小さくなる。したがっ
てセンサ部2の出力電圧Voは、液面の上下動つまり波
の高低変化に比例した振幅変化を有する交流電圧とな
る。交流電圧の周波数は、検出される波の周波数成分よ
り十分に高い周波数であるからVoの振幅変化も波の高
低変化に忠実なものとなる。
【0010】ハイパスフィルタ10は、Voに混入した
低周波ノイズを除去する。また絶縁トランス11は、セ
ンサ部のアースを大地側のアースと絶縁することによっ
てノイズを軽減するものである。信号変換部8は入力信
号を整流及び平滑しさらに増幅して、波の波高に比例し
て変化する信号電圧に変換する。また 信号変換部8か
ら出力される信号電圧を例えばペンレコーダやコンピュ
ータなどの記録装置に入力して、波高の時間的変化を記
録することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。まず図2に示される実施例において、下端
をL字形に屈曲させた直径7mmのステンレス管で作ら
れた支持管3を本体ケース1の底部に突設し、その支持
管3の下端にABS等の絶縁材で作られた電極ホルダ6
を設ける。なお支持管3の長さは、後述する2本の電極
線4a,4bの長さに応じた長さとする。また共に直径
0.5mmのステンレス線などの導電材料で作られた接
地電極線4aと帰還電極線4bを平行に並べて、各々の
上端を本体ケース1に絶縁して支持し下端を前記電極ホ
ルダ6にワイヤホルダ6aで支持する。ここで接地電極
線4aと帰還電極線4bの長さ及び間隔は測定対象とな
る波の高さによって異なるが、測定波高が40cm以内
ならば線の長さは若干余裕を持たせて例えば45cmと
する。また線の間隔は任意でよいが、5mm程度の間隔
が実用的である。さらに前記電極ホルダ6には、白金な
どの良導電材料で作られた直径2mmの円柱を5mm程
度突出させた補償電極5を設ける。本体ケース1の内部
にはプリント基板などを使用して電気回路が組み込ま
れ、上部にコネクタ14を設けて、回路の電源や検出信
号出力を接続する。
【0012】次に図1に示されるブロック図において、
前記接地電極線4aの上部とアースを接続し、非反転入
力を交流電圧源7と接続されたOPアンプ9の反転入力
を前記帰還電極線4bの上部と接続し、前記OPアンプ
9の出力を支持管3の管内を通された絶縁被覆導線3a
を介して前記補償電極5と接続する。また前記OPアン
プ9の出力をハイパスフィルタ10と接続し、ハイパス
フィルタ10の出力を絶縁トランス11を介して信号変
換部8の入力と接続する。
【0013】交流電圧源7は、発振回路71で交流電圧
を発生させバッファ72を介して抵抗器73,74で分
圧し、およそ120mVp−pの振幅を出力する。発振
回路71は、正弦波発振回路として公知の例えばウイー
ンブリッジ形とし、7.5kHzで発振させる。なお交
流電圧の波形は、正弦波に限るものではなく例えば方形
波でも良いし三角波でも良い。また発振周波数も測定対
象となる波の周期よりも十分に高い周波数であれば良
く、7.5kHzに限定するものではないことはいうま
でもない。
【0014】信号変換部8は、整流回路81とローパス
フィルタ82とDCアンプ83の回路でで構成され、整
流回路81とローパスフィルタ82で高周波電圧成分を
除去して波の波高変化に対応する信号電圧成分が取り出
されDCアンプ83で増幅される。なお図1には図示し
ていないが、DCアンプ83には、出力信号の直流レベ
ルを調節する回路や感度を切り換えるための増幅度切り
換え回路などを、付加してもよい。
【0015】信号変換部8の出力信号電圧をコネクタ1
4に接続する。またコネクタ14には+V1,−V1,
GND等の回路電源を接続する。また絶縁形DC−DC
コンバータ12で+V2,−V2,及び絶縁アース13
を作成し、センサ部2から絶縁トランス11に至る回路
に供給する。
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。 (イ)交流電圧源に十分高い周波数を使用しているの
で、基本波はもちろん高調波を含んだ複雑な波形の波で
あっても、その波高が忠実に検出される。 (ロ)使用中に測定液体の温度や水質が変化して、液体
の電気抵抗が変化した場合でも、R1とR2が共に同じ
割合で変化するから、検出信号電圧は測定液体の温度や
水質の影響を受けることなく正確な波高の検出を続ける
ことができる。 (ハ)センサ部において検出用電圧に交流電圧を使用し
ているので、直流電圧を使用した場合のような電気分解
による電極線の劣化が、防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の斜視図である。
【図3】センサ部の等価回路図である。
【図4】従来の方式1のブロック図である。
【図5】従来の方式2のブロック図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 センサ部 3 支持管 4a 接地電極線 4b 帰還電極線 5 補償電極 6 電極ホルダ 7 交流電圧源 8 信号変換部 9 OPアンプ 10 ハイパスフィルタ 11 絶縁トランス 12 DC−DCコンバータ 13 絶縁アース 71 発振回路 72 バッファ 73,74 抵抗器 81 整流回路 82 ローパスフィルタ 83 DCアンプ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)下部先端に電極ホルダ(6)が設けられたL字形
    の支持管(3)を本体ケース(1)に取り付ける。 (ロ)接地電極線(4a)と帰還電極線(4b)を並列
    して、各々の上端を本体ケース(1)に絶縁して支持
    し、各々の下端を前記電極ホルダ(6)に支持する。 (ハ)前記電極ホルダ(6)に補償電極(5)を設け
    る。 (ニ)前記接地電極線(4a)の上部とアースを接続
    し、非反転入力を交流電圧源(7)と接続されたOPア
    ンプ(9)の反転入力を前記帰還電極線(4b)の上部
    と接続し、前記OPアンプ(9)の出力を前記補償電極
    (5)と接続する。 (ホ)前記OPアンプ(9)の出力をハイパスフィルタ
    (10)と接続し、ハイパスフィルタ(10)の出力を
    絶縁トランス(11)を介して信号変換部(8)の入力
    と接続する。 以上の構成によりなる導電性液体の波高検出器。
JP32305793A 1993-11-17 1993-11-17 導電性液体の波高検出器 Pending JPH07139943A (ja)

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