JPH0713978A - 市町村民税納付事務処理方法 - Google Patents

市町村民税納付事務処理方法

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JPH0713978A
JPH0713978A JP6080071A JP8007194A JPH0713978A JP H0713978 A JPH0713978 A JP H0713978A JP 6080071 A JP6080071 A JP 6080071A JP 8007194 A JP8007194 A JP 8007194A JP H0713978 A JPH0713978 A JP H0713978A
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JP
Japan
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salary
tax
employee
processing center
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JP6080071A
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English (en)
Inventor
Katsumi Nagayabu
克美 永薮
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DAIWAGIN SOGO SYST KK
Original Assignee
DAIWAGIN SOGO SYST KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 市町村民税の納付に要する手間と費用を、給
与所得者を雇用する特別徴収義務者側においても、又、
税金を徴収する市町村役場の側においても、大幅に削減
できる方法を提供せんとする。 【構成】 多数の義務者と多数の市町村役場との情報伝
達網の中間位置に義務者と市町村役場との事務処理を仲
介する処理センターを設け、この処理センターに義務者
から送付されてきた書面によるデータをコンピュータデ
ータ化したうえ各市町村単位のデータに再編して各市町
村役場に送付する機能と、市町村役場から返送されてき
たコンピュータデータを義務者単位のデータに再編した
うえ書類形態で各義務者に送付する機能とを負わせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、市町村民税の納付に要
する手間と費用を、給与所得者を雇用する特別徴収義務
者側においても、又、税金を徴収する市町村役場の側に
おいても、大幅に削減できる方法に関し、特に社内管理
用にいまだコンピュータを導入していないか、あるいは
コンピュータを導入することに利点を見出すことができ
ないような小規模な特別徴収義務者を対象とした市町村
民税納付事務処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】営利法人、中間法人並びに公益法人等の
各種法人や個人商店等に勤務する給与所得者の市町村民
税は、給与所得者である従業員の毎月の給与から雇用主
である法人や個人商店が所定額を天引して徴収し、これ
を従業員の居住する市町村に直接納付することによって
行われている。これら各種法人並びに個人商店等は従業
員の市町村民税を各従業員に代わって納付する義務を負
わされていることから、これら雇用者は地方税法におい
て特別徴収義務者(以下、義務者と称す)であると規定
されている。そして市町村民税納付に関し、これら義務
者と市町村役場との間では従来、次のような手続きが行
われている。
【0003】即ち、全国に散在する多数の義務者は、毎
年その義務者に勤務する従業員の前年の給与所得額を、
給与所得者の全員にわたって算出して個人別の給与支払
報告書を作成し、この給与支払報告書を各従業員が住所
を届出している市町村役場に送付する。次いで各市町村
役場は、各義務者から送付されてきた大量の給与支払報
告書に基づき、その報告書毎に本年の年税額と該年税額
の月割額を算出して個人別の特別徴収税額通知書を作成
し、この特別徴収税額通知書をそれぞれ先に送付を受け
た各義務者宛に返送している。そして、各市町村から特
別徴収税額通知書の送付を受けた各義務者は、該通知書
に基づいて各従業員の給与から税額を差し引くことによ
って市町村民税の納付を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような作業は年に
1回だけであるとはいうものの、膨大な手間と費用を要
する。即ち、このような従来の方法では、義務者は、従
業員全てについて給与支払報告書を作成し、且つこの給
与支払報告書をそれぞれ居住する市町村別に分類したう
え、各市町村役場に送付する必要があり、その手間は膨
大であるとともに郵便費用も嵩み、又、自社従業員の全
員について、特別徴収税額通知書の返送を受けているか
否かのチェックを行う必要もあった。他方、市町村役場
にとっては、多数の義務者から一時期に集中して送付さ
れてくる給与支払報告書を整理、チェックしたうえ、税
額を算出し、この結果を特別徴収税額通知書の形にして
各義務者に郵送する必要があり、整理、チェック並びに
書類作成作業の為に膨大な手間と費用を要し、しかも郵
便費も嵩むという問題があった。又、税額や送付先のチ
ェック等は基本的に人手に頼っていることから、発送も
れや発送相違等の事故が発生するおそれもあった。本発
明はかかる現況に鑑みてなされたものであり、義務者と
市町村役場を仲介する新たな機関を設立し、市町村民税
納付事務をこの機関を通して一括処理するとともに義務
者と新設機関との間のデータ授受以外のデータ授受の全
てをコンピュータによって読み取り可能な形態のデータ
に統一することで、従来、義務者と市町村役場の双方で
要していた労力と費用を大幅に節減せんとするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来の市町村
民税納付事務を検討した結果、従来の処理が煩雑である
理由には、多数の義務者と多数の市町村役場が、1件当
たりとしてはわずかな情報量にしか過ぎない各給与所得
者の所得金額あるいは税額に関する情報を、それぞれ相
手を違えながら、情報伝達を直接行っていることに原因
があるということに気付いた。本発明は、多数の義務者
と多数の市町村役場との情報伝達網の中間位置に義務者
と市町村役場との事務処理を仲介する処理センターを設
け、この処理センターに義務者から送付されてきたデー
タを各市町村単位のデータに再編して各市町村役場に送
付する機能と、市町村役場から返送されてきたデータを
義務者単位のデータに再編して各義務者に送付する機能
とを負わせることによって、市町村民税の納付事務を大
幅に合理化せんとするものである。そして、義務者と処
理センターとの間のデータ授受を除く他のデータ授受の
全てをコンピュータによって読み取り可能な形態のデー
タに統一することで、従来、義務者と市町村役場の双方
で要していた労力と費用を大幅に節減せんとするもので
ある。
【0006】このような課題を解決した本発明の要旨
は、給与所得者である従業員を雇用する特別徴収義務者
が前年度に従業員に支払った給与支払額を各従業員の納
税義務地である市町村の区別とともに記録した個人別給
与支払額の一覧データを記載した所定様式の書類を作成
する給与データ作成工程と、前記給与データ作成工程に
よって作成された特別徴収義務者単位の給与データを記
載した書類を処理センターに送付する工程と、処理セン
ターに集められた特別徴収義務者単位の給与データを記
載した書類から特別徴収義務者単位の給与データを読み
取ってこれらデータをコンピュータデータ化したうえ処
理センター設置のコンピュータに入力するとともに、当
該給与データ群から特別徴収義務者の枠組みを処理セン
ター設置のコンピュータ内部で取り外したうえ、これを
納税義務地である市町村単位のデータ群にコンピュータ
内部で編成し直す各市町村に居住する住民の給与データ
作成工程と、各市町村に居住する住民の給与データをコ
ンピュータによって読み取り可能な記録媒体に格納した
形態で、あるいは通信回線を通じてそれぞれ該当する各
市町村役場に送付する工程と、住民の給与データを受け
取った各市町村役場が、該データに基づいて、住民であ
る給与所得者の特別徴収税額をそれぞれ算出した個人別
税額の一覧データを各市町村役場設置のコンピュータ内
部で作成する税額データ作成工程と、前記税額データを
コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に格納し
た形態で、あるいは通信回線を通じて処理センターに返
送する工程と、処理センターに集められた市町村単位の
税額データ群から市町村の枠組みを処理センター設置の
コンピュータ内部で取り外したうえ、これを雇主である
特別徴収義務者単位のデータ群にコンピュータ内部で編
成し直す各特別徴収義務者に雇用される従業員の個人別
税額データ作成工程と、各特別徴収義務者に雇用される
従業員の個人別税額データを書類形態となしてそれぞれ
該当する特別徴収義務者に返送する工程と、書類形態で
従業員の個人別税額データを受け取った各特別徴収義務
者が、該データに基づき各従業員に支給する給与から税
額を差し引く納税実行工程と、からなることを特徴とし
ている。
【0007】
【作用】このような本発明の市町村民税納付事務処理方
法によれば、義務者と市町村役場を仲介する処理センタ
ーが、義務者から市町村役場へ向かう情報伝達の往路で
は、義務者単位に分類された個人別給与データを、市町
村単位の個人別給与データに再編し、又、市町村役場か
ら処理センターへ向かう情報伝達の帰路では、市町村単
位に分類された個人別税額データを義務者単位の個人別
税額データに再編する作業を行う。したがって、それぞ
れの義務者は自社従業員の給与支払額を各従業員が居住
する市町村区別とともに所定用紙に書き込み、この給与
データが記載された書類を郵送、宅配等の手段によって
処理センターへ送付するだけで、後日、自社従業員全員
の納税額が一覧表形式で記録されたデータが送付時と同
様、書類形態で返送されてくる。一方、市町村役場に
は、従来のように多数の義務者から個別に給与支払報告
書が送付されてくるのではなく、住民の給与データが整
理して記録された磁気テープやフロッピーディスク等の
記録媒体が一括して送付されてくるので、市町村役場は
この市町村別給与データに基づいて各住民の税額データ
を作成するとともに、この税額データを送付時に使用さ
れていた記録媒体と同種の記録媒体に一括記録したうえ
で処理センターに返送するだけで、徴税に関する連絡業
務の全てを終えることができる。
【0008】
【実施例】図1に示す如く、本発明は例えば、複数の義
務者(義務者A、義務者B,……義務者Y,義務者Z)
と複数の市町村役場(役場a,役場b……役場y,役場
z)間に新たに設立した処理センターを介在させること
により、義務者と市町村役場間で行われる市町村民税納
付に関する往復の事務処理を処理センターを通じて行う
ことを基本的発想とするものである。即ち、給与支払額
の報告路である義務者から市町村役場へ向かう情報の往
路では、もともと義務者単位のデータ群として作成され
ている給与データを一旦、個人データにばらしたうえ、
これを市町村役場単位のデータ群に編成し直し、他方、
税額データの通告路である市町村役場から義務者に向か
う情報の帰路では、市町村役場単位のデータ群として作
成されている税額データを一旦、個人別にばらしたう
え、これを義務者単位のデータ群に編成し直すことによ
って、従来、義務者及び市町村役場内で行われていた煩
雑な整理作業をなくさんとするものである。
【0009】図2及び図3は義務者と市町村役場間で行
われる各種処理内容の概要を示したものであり、図2
が、義務者(義務者A,…義務者M,…義務者Z)から
市町村役場(役場a,…役場m,…役場z)へ向かう情
報伝達の往路における処理内容を示し、図3図が、市町
村役場から義務者へ向かう情報伝達の帰路における処理
内容を示している。情報伝達の往路は、図示する如く、
給与データ作成工程、給与データ送付工程、各市町村に
居住する住民の給与データ作成工程、各市町村に居住す
る住民の給与データ送付工程からなり、他方、情報伝達
の帰路は、税額データ作成工程、税額データ返送工程、
各特別徴収義務者に雇用される従業員の個人別税額デー
タ作成工程、各特別徴収義務者に雇用される従業員の個
人別税額データ返送工程、納税実行工程とから構成され
ている。以下それぞれの工程について順を追って説明す
る。
【0010】給与データ作成工程とは、それぞれの義務
者が前年度に自社従業員に支払った個人別給与支払額を
各従業員が住民票を届け出している市町村コードととも
に所定用紙に記載して、義務者単位の個人別給与データ
群を作成する工程であり、従来方法における給与支払報
告書を作成する工程に相当する。図4は給与データの1
例である。この給与データは処理センターへ送付するこ
とを前提として作成され、例えば、「義務者名称」、
「義務者コード」を明記したうえで、「従業員名」、
「従業員コード」、「年収」、「市町村コード」並びに
「納税者番号」等が記録されている。これら情報のう
ち、「従業員名」、「従業員コード」、「年収」につい
ては一般企業の内部管理データとして既に存在する場合
が多いので、このデータを用いることができる。又、
「義務者コード」、「市町村コード」、「納税者番号」
は本発明方法を適用するに際して新たに必要となるデー
タ項目であるが、例えば「市町村コード」は自治省によ
って既に制定されており、又、他の固有コードについて
もそれぞれの監督官庁により既に標準化されているの
で、これら既存のコードを採用することができる。又、
「従業員コード」を敢えて項目として加えているのは、
後述するように情報伝達の帰路において処理センターか
ら返送されてきたデータを取り込むときに、社内データ
にリンクさせ易くする為である。本発明は社内管理用に
いまだコンピュータを導入していないか、あるいはコン
ピュータを導入することに利点を見出すことができない
ような小規模な義務者を対象としていることから、義務
者から処理センターに送るデータは上記データ項目を記
載した所定様式の書類を作成して、これを処理センター
に送付することとし、処理センターは各種手段によって
この書類から情報を読み取ってコンピュータデータ化す
る。尚、義務者の規模が大きく従業員数も数百人以上と
なるときは、これら給与データは大型汎用機やオフコン
を用いて磁気テープ上に記録したり、義務者規模が中規
模以下であって従業員数が数百人以下の場合は、パソコ
ン等を用いてフロッピーディスクに記録することも考慮
される。
【0011】次に、このようにして作成された各義務者
単位の給与データが記載された書類は全て処理センター
に送付集結される(給与データ送付工程)。データを記
載した書類の送付手段としては郵便や宅配便によって輸
送することが可能である。尚、義務者側から処理センタ
ーに送付する給与データが、磁気テープやフロッピーデ
ィスクに記録されている等、既にコンピュータによって
直接読み取れる形態となっている場合もあるが、この場
合は、磁気テープやフロッピーディスクをの郵便や宅配
便によって輸送したり、あるいはこれら記録媒体に記録
されたデータを専用通信回線を通じて処理センターに直
接送信することも考慮される。
【0012】多数の義務者単位の個人別給与データを受
け取った処理センターは、義務者単位の個人別給与デー
タを市町村単位の個人別給与データに作り変える作業を
行う(各市町村に居住する住民の給与データ作成工
程)。即ち、処理センターに集められた各義務者別の給
与データは、処理センターの汎用コンピュータに読み込
まれ、ここで義務者の枠組みを解かれて個人別給与デー
タの集合体とされたうえ、それぞれの給与所得者が居住
する市町村単位の給与データ群に再編される。この再編
作業は、給与データに記録された「市町村コード」を基
準にして行われ、同一の「市町村コード」のものを同一
グループに分類する所謂名寄せ処理によって行なわれ
る。図5として示すものが、名寄せ処理によって得られ
た市町村別給与データの1例である。市町村単位の個人
別給与データはそれぞれの市町村を宛名として作成さ
れ、データ項目としては例えば、「納税者氏名」、「納
税者番号」「年収」、「義務者名称」、「義務者コー
ド」、「従業員コード」が記録される。「納税者氏名」
は前記義務者別給与データにおける「従業員名」の呼び
名を変えただけのものであり、データ内容としては市町
村単位の個人別給与データに記録されるデータは全て前
述した義務者単位の個人別給与データに記録されていた
ものである。尚、従業員コードは税額計算には不要のも
のであるが、情報伝達の帰路において、市町村単位の個
人別給与データは加工されたうえ、再び元の義務者に返
送されることを考慮すれば、従業員コードはこの段階で
も付加しておくことが好ましい。市町村単位の個人別給
与データの記録手段としては、磁気テープやフロッピー
ディスク等の磁気記録手段を用いることができるが、市
町村単位の個人別給与データには基本的に各自治体にお
ける納税義務者のうち、給与所得者の全ての給与データ
が格納されることから、記録媒体としてもかなり大きな
記憶容量を有するものが必要となり、この意味では磁気
テープを用いることが現状では最も適切である。そし
て、この市町村単位の個人別給与データは各市町村役場
に送付される(各市町村に居住する住民の給与データ送
付工程)が、この送付手段としては、郵便や宅配便によ
ることも、又、専用通信回線によることも可能である。
特に、市町村役場の多くが専用通信回線を敷設しつつあ
る現状を鑑みれば、データ通信によって情報を送付する
ことも好適といえる。
【0013】市町村別給与データが市町村役場に送付さ
れた段階で義務者から市町村役場に向かう情報伝達の往
路は終わり、次いで市町村役場から義務者へ向かう情報
伝達の帰路が開始される。
【0014】この帰路は、先ず市町村単位の個人別給与
データに基づいて市町村役場が住民である各給与所得者
の税額を計算する工程(税額データ作成工程)から開始
される。図6として示すものが、税額データ作成工程に
よって作成された税額データの1例である。税額データ
は処理センターを宛名として作成され、データ項目とし
ては、例えば、「市町村名」並びに「市町村コード」を
明記したうえ、「納税者氏名」、「納税者番号」、「年
収」、「年税額」、「月割額・6月分」、「月割額・7
月以降」、「義務者コード」、「従業員コード」等を設
けている。データ項目としては、これら以外のデータを
設けることも可能で、例えば市町村と県民税等の内分け
や所得控除額等を付加することもできる。税額データは
処理センターへ磁気テープ等に記録された形で返送され
(税額データ返送工程)、処理センターは各市町村役場
から返送されてきた市町村単位の個人別税額データを市
町村の枠組みから解放し、これらを集合させたうえ、義
務者別のデータ群に編成し直す(各特別徴収義務者に雇
用される従業員の個人別税額データ作成工程)。この編
成は、税額データにおける「義務者コード」を基準にし
た名寄せ処理によって行なわれる。図7として示すもの
は、この義務者単位の個人別税額データの1例である。
義務者単位の個人別税額データは各義務者を宛名として
作成され、データ項目としては、例えば、「従業員
名」、「従業員コード」、「年収」、「年税額」、「月
割額・6月分」、「月割額・7月以降」、「市町村コー
ド」、「納税者番号」等が記録される。最後にこの義務
者単位の個人別税額データが該当する義務者に書類形式
で返送され(各特別徴収義務者に雇用される従業員の個
人別税額データ返送工程)、これを受け取った義務者
は、義務者単位の個人別税額データに記録された自社従
業員の個人税額データに基づき、給与明細書に市町村民
税の税額を記載したうえ、給与所得の総額から税額分を
天引きするものである。処理センターから義務者へのデ
ータの返送に使用する媒体は、義務者から処理センター
にデータを送付したときに使用した媒体と同種の媒体、
即ち書類形式を採用している。本発明では義務者の規模
が、社内管理用にいまだコンピュータを導入していない
か、あるいはコンピュータを導入することに利点を見出
すことができないような小規模なものを対象としている
ため義務者へのデータ返送は書類形態で行うことにして
いる。
【0015】本発明は、義務者と市町村役場との間に両
者を仲介する処理センターを設けることが特徴である
が、この処理センターは各都道府県毎に設けることも勿
論可能であるが、1企業の従業員の居住市町村が他府県
にも跨がっている現状を考えれば、例えば関東地区、関
西地区、山陰地区、九州地区等、各地区毎に1箇所の割
合で設けることが好ましい。又、取り扱う業務内容が納
税業務の支援であることから、組織形態も官民共同出資
とすることが望まれる。又、監督組織のみを官民共同出
資で設立し、実務は既存の民間金融機関や計算機センタ
ーに委託することもできる。特に、従来より各自治体の
納税義務の窓口機能を現実に担っている金融機関に委託
することとすれば、本システムの導入はより円滑とな
る。
【0016】本発明方法によれば、義務者は従来のよう
に自社従業員の給与支払報告書を、それぞれ居住市町村
に分類したうえ、別々に送付する必要がなくなり、各義
務者は自社従業員の一覧表形式の給与データを処理セン
ターに書類形式で一括して送付するだけで、後日、各従
業員の税額が一覧表形式で記録された書類を受け取るこ
とができる。したがって義務者はこの書類に記載された
データにもとづいて従業員の市町村民税の納付事務を短
期間に少ない労力と費用で行うことができる。又、市町
村役場の側から見たときには、市町村役場は、従来のよ
うに多数の義務者から個別に送付されてくる給与支払報
告書を整理したうえ税額を計算し、各義務者に対して個
別に特別徴収税額通知書を郵送する必要がなくなり、市
町村役場は処理センターから受け取った一覧表形式とな
った住民の給与データに基づいて税額を算出して、これ
を処理センターに返送するだけで全ての義務者に対して
納税額を通知することができるのである。そして、義務
者と処理センターとの間でのデータ授受は書類形態で行
われるので、社内管理用にいまだコンピュータを導入し
ていなかったり、あるいはコンピュータを導入すること
に利点を見出すことができないような小規模な義務者で
あっても、現在の社内体制をコンピュータによる管理体
制に移行することなく各従業員の市町村民税の納付事務
に要する労力と時間を節約することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の市町村民税納付事務処理方法
は、義務者と市町村役場との間に新たに処理センターを
設け、義務者と市町村役場間でなされる納税関連事務の
連絡を処理センターを通じて行い、義務者が作成した給
与データを市町村役場に送るときには、処理センターが
義務者単位の個人別給与データ群を市町村単位の個人別
給与データ群に再編し、他方、市町村役場が作成した個
人別税額データを義務者に返送するときには、処理セン
ターが市町村単位の個人別税額データ群を義務者単位の
個人別税額データ群に再編することとした。したがっ
て、義務者は自社従業員の給与データの一覧を記載した
書類を一括して処理センターに送付するだけで、後日、
自社従業員の税額データの一覧データを記載した書類を
一括して得ることができ、従来のように各従業員の給与
データをそれぞれ従業員の納税義務地に向けて個別に送
付する手間と費用が不要となる。又、税額データも一括
して入手できるから、従来のように各従業員の特別徴収
税額通知書が返却されてきたか否かを個別にチェックす
る必要もない。他方、市町村役場は、処理センターから
住民の給与データの一覧をコンピュータによって読み取
り可能な記録媒体に格納した形態で、あるいは通信回線
を通じて一括して受取り、これに基づいて税額を算出
し、住民の税額データの一覧をコンピュータによって読
み取り可能な記録媒体に格納した形態で、あるいは通信
回線を通じて一括して処理センターに返送するだけでよ
いので、従来のように個々の義務者から送付されてきた
給与支払報告書を整理、チェックしたうえ、特別徴収税
額通知書を個々に送付する手間と費用は不要になる。そ
して、義務者と処理センターとの間のデータ授受を除く
他のデータ授受の全てをコンピュータによって読み取り
可能な形態のデータに統一しているため、従来、義務者
と市町村役場の双方で要していた労力と費用が大幅に節
減され、しかも義務者と処理センターとの間でのデータ
授受には書類形態を残すことで、社内管理用にいまだコ
ンピュータを導入していなかったり、あるいはコンピュ
ータを導入することに利点を見出すことができないよう
な小規模な義務者であっても、現在の社内体制をコンピ
ュータによる管理体制に移行することなく各従業員の市
町村民税の納付事務に要する労力と時間を節約すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の概念を示すブロック説明図
【図2】 本発明における情報の往路における処理工程
を示すブロック説明図
【図3】 本発明における情報の帰路における処理工程
を示すブロック説明図
【図4】 義務者単位の給与データのデータ項目の1例
を示す説明図
【図5】 市町村単位の給与データのデータ項目の1例
を示す説明図
【図6】 市町村単位の税額データのデータ項目の1例
を示す説明図
【図7】 義務者単位の税額データのデータ項目の1例
を示す説明図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給与所得者である従業員を雇用する特別
    徴収義務者が前年度に従業員に支払った給与支払額を各
    従業員の納税義務地である市町村の区別とともに記録し
    た個人別給与支払額の一覧データを記載した所定様式の
    書類を作成する給与データ作成工程と、 前記給与データ作成工程によって作成された特別徴収義
    務者単位の給与データを記載した書類を処理センターに
    送付する工程と、 処理センターに集められた特別徴収義務者単位の給与デ
    ータを記載した書類から特別徴収義務者単位の給与デー
    タを読み取ってこれらデータをコンピュータデータ化し
    たうえ処理センター設置のコンピュータに入力するとと
    もに、当該給与データ群から特別徴収義務者の枠組みを
    処理センター設置のコンピュータ内部で取り外したう
    え、これを納税義務地である市町村単位のデータ群にコ
    ンピュータ内部で編成し直す各市町村に居住する住民の
    給与データ作成工程と、 各市町村に居住する住民の給与データをコンピュータに
    よって読み取り可能な記録媒体に格納した形態で、ある
    いは通信回線を通じてそれぞれ該当する各市町村役場に
    送付する工程と、 住民の給与データを受け取った各市町村役場が、該デー
    タに基づいて、住民である給与所得者の特別徴収税額を
    それぞれ算出した個人別税額の一覧データを各市町村役
    場設置のコンピュータ内部で作成する税額データ作成工
    程と、 前記税額データをコンピュータによって読み取り可能な
    記録媒体に格納した形態で、あるいは通信回線を通じて
    処理センターに返送する工程と、 処理センターに集められた市町村単位の税額データ群か
    ら市町村の枠組みを処理センター設置のコンピュータ内
    部で取り外したうえ、これを雇主である特別徴収義務者
    単位のデータ群にコンピュータ内部で編成し直す各特別
    徴収義務者に雇用される従業員の個人別税額データ作成
    工程と、 各特別徴収義務者に雇用される従業員の個人別税額デー
    タを書類形態となしてそれぞれ該当する特別徴収義務者
    に返送する工程と、 書類形態で従業員の個人別税額データを受け取った各特
    別徴収義務者が、該データに基づき各従業員に支給する
    給与から税額を差し引く納税実行工程と、 からなる市町村民税納付事務処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190153A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Rkk Computer Service Co Ltd 滞納処理システム

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