JPH07138192A - オレフィンの低重合方法 - Google Patents
オレフィンの低重合方法Info
- Publication number
- JPH07138192A JPH07138192A JP6127158A JP12715894A JPH07138192A JP H07138192 A JPH07138192 A JP H07138192A JP 6127158 A JP6127158 A JP 6127158A JP 12715894 A JP12715894 A JP 12715894A JP H07138192 A JPH07138192 A JP H07138192A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- olefin
- reaction
- titanium oxide
- sulfate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、石油精製等で発生する低級オレフ
ィンを付加価値の高いオリゴマーに転換する技術を提供
するものである。 【構成】 本発明に関わるオレフィンの低重合方法は、
オレフィンを含有する原料を、硫酸根を含有する酸化チ
タンからなり、かつ超強酸より弱い固体酸でHamme
ttの酸度関数値Ho として−11.35<Ho ≦1.
5の範囲の酸強度を有する触媒に接触させることを特徴
とする。触媒は硫酸根をSO4 として0.3重量%以上
含有するものが好ましい。
ィンを付加価値の高いオリゴマーに転換する技術を提供
するものである。 【構成】 本発明に関わるオレフィンの低重合方法は、
オレフィンを含有する原料を、硫酸根を含有する酸化チ
タンからなり、かつ超強酸より弱い固体酸でHamme
ttの酸度関数値Ho として−11.35<Ho ≦1.
5の範囲の酸強度を有する触媒に接触させることを特徴
とする。触媒は硫酸根をSO4 として0.3重量%以上
含有するものが好ましい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィンを選択的に低
重合する方法に関するものである。
重合する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィンの低重合用固体触媒として
は、固体リン酸、シリカ−アルミナ、ゼオライト等の固
体酸触媒や、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、又
は活性炭に遷移金属を担持した触媒が知られている(1
985年講談社発行:触媒講座第8巻「工業触媒反応
1」或は昭和52年地人書館発行:触媒工学講座第8巻
「触媒反応(3)−重合−」参照)。しかしこれらの触
媒は2量化選択性が良くなかったり、活性が低かったり
して、必ずしも良好なオレフィンの低重合触媒とは言え
なかった。またチタンはZiegler-Natta 触媒系において
良く知られているようにTiCl4 −アルキルアルミニ
ウムやTiCl3 −アルキルアルミニウムハライドとい
ったハロゲン化物としての形態で重合反応に用いられて
きた(上記文献参照)。しかしこれら従来の触媒系で
は、廃触媒の処理、生成物との分離、装置腐蝕、再生困
難などの問題があったり、触媒自体が高価であるなどの
欠点があった。重合反応にチタン酸化物が使われている
例は極めて少なく、例えば特開平01−104603号
公報にはシリカ−チタニア共ゲル支持体上にCrを担持
した触媒と特定の助触媒を予備混合してからエチレンと
接触させ重合の間水素を導入する方法、特公昭58−4
927号公報にはシリカ−チタニア共ゲルベース上のC
r含有触媒を非酸化性雰囲気と接触させた後特定温度範
囲で酸素含有酸化性雰囲気と接触させることにより前記
オレフィン重合用触媒を活性化させる方法が開示されて
いる。しかしこれらの先行例で使用されているシリカ−
チタニア共ゲル体は硫酸根含有酸化チタンとは形態がは
っきり異なり、しかもこれらの例ではシリカ−チタニア
共ゲル体は担体として用いられている。特開昭56−1
37430号公報にはアルミナ40〜95重量%と酸化
チタン5〜60重量%を含有するアルミナ−酸化チタン
に特定量のフツ素を添加した触媒を用いるイソブチレン
の重合方法、特開昭59−1430号公報にはTiO2
担体、ZrO2 担体、Al2 O3 担体などの無機担体に
担持した酸化タングステン触媒を用い、水素の存在下で
特定温度範囲でエチレン含有ガスよりプロピレン及びブ
テン含有混合物を製造する方法が示されている。これら
の例ではアルミナ−酸化チタンは複合酸化物であり、硫
酸根含有酸化チタンとは形態が異なる。また酸化チタン
等を担体として用いるものである。硫酸根含有酸化チタ
ンとしては超強酸触媒であるSO4 2-/TiO2 等を使
用して1−オクテン、1−デセンを低重合した例が示さ
れている(荒田一志ら、第58回触媒討論会(A)講演
予稿集,24〜25頁、1986年)。しかし後述の比
較例から明らかなように超強酸のSO4 2- /TiO2 触
媒を用いた場合には、オリゴマーの収率が低く、しかも
反応中或は再生時に硫酸根が脱離するため触媒を再生使
用することが困難であるという欠点がある。
は、固体リン酸、シリカ−アルミナ、ゼオライト等の固
体酸触媒や、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、又
は活性炭に遷移金属を担持した触媒が知られている(1
985年講談社発行:触媒講座第8巻「工業触媒反応
1」或は昭和52年地人書館発行:触媒工学講座第8巻
「触媒反応(3)−重合−」参照)。しかしこれらの触
媒は2量化選択性が良くなかったり、活性が低かったり
して、必ずしも良好なオレフィンの低重合触媒とは言え
なかった。またチタンはZiegler-Natta 触媒系において
良く知られているようにTiCl4 −アルキルアルミニ
ウムやTiCl3 −アルキルアルミニウムハライドとい
ったハロゲン化物としての形態で重合反応に用いられて
きた(上記文献参照)。しかしこれら従来の触媒系で
は、廃触媒の処理、生成物との分離、装置腐蝕、再生困
難などの問題があったり、触媒自体が高価であるなどの
欠点があった。重合反応にチタン酸化物が使われている
例は極めて少なく、例えば特開平01−104603号
公報にはシリカ−チタニア共ゲル支持体上にCrを担持
した触媒と特定の助触媒を予備混合してからエチレンと
接触させ重合の間水素を導入する方法、特公昭58−4
927号公報にはシリカ−チタニア共ゲルベース上のC
r含有触媒を非酸化性雰囲気と接触させた後特定温度範
囲で酸素含有酸化性雰囲気と接触させることにより前記
オレフィン重合用触媒を活性化させる方法が開示されて
いる。しかしこれらの先行例で使用されているシリカ−
チタニア共ゲル体は硫酸根含有酸化チタンとは形態がは
っきり異なり、しかもこれらの例ではシリカ−チタニア
共ゲル体は担体として用いられている。特開昭56−1
37430号公報にはアルミナ40〜95重量%と酸化
チタン5〜60重量%を含有するアルミナ−酸化チタン
に特定量のフツ素を添加した触媒を用いるイソブチレン
の重合方法、特開昭59−1430号公報にはTiO2
担体、ZrO2 担体、Al2 O3 担体などの無機担体に
担持した酸化タングステン触媒を用い、水素の存在下で
特定温度範囲でエチレン含有ガスよりプロピレン及びブ
テン含有混合物を製造する方法が示されている。これら
の例ではアルミナ−酸化チタンは複合酸化物であり、硫
酸根含有酸化チタンとは形態が異なる。また酸化チタン
等を担体として用いるものである。硫酸根含有酸化チタ
ンとしては超強酸触媒であるSO4 2-/TiO2 等を使
用して1−オクテン、1−デセンを低重合した例が示さ
れている(荒田一志ら、第58回触媒討論会(A)講演
予稿集,24〜25頁、1986年)。しかし後述の比
較例から明らかなように超強酸のSO4 2- /TiO2 触
媒を用いた場合には、オリゴマーの収率が低く、しかも
反応中或は再生時に硫酸根が脱離するため触媒を再生使
用することが困難であるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、石油精製等
で発生する低級オレフィンを付加価値の高いオリゴマー
に転換する技術を提供するものである。
で発生する低級オレフィンを付加価値の高いオリゴマー
に転換する技術を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわるオレフ
ィンの低重合方法は、オレフィンを含有する原料を、硫
酸根を含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱
い固体酸でHammettの酸度関数値Ho として−1
1.35<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒に
接触させることを特徴とする。
ィンの低重合方法は、オレフィンを含有する原料を、硫
酸根を含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱
い固体酸でHammettの酸度関数値Ho として−1
1.35<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒に
接触させることを特徴とする。
【0005】本発明で使用する触媒は、硫酸根を含有す
る酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱い固体酸でH
ammettの酸度関数値Ho として−11.35<H
o ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒であれば良い。
このような触媒を使用することによりオレフィンの低重
合反応において高収率でオリゴマーを得ることができ
る。さらに、−11.35<Ho ≦−3.0の範囲の酸
強度を有する触媒がより好ましい。酸強度Ho が1.5
より弱い場合(1.5より大きい値のみを有する場合)
は触媒活性が低くオレフィンの低重合反応には適さな
い。田部浩三によれば、100%硫酸よりも強い酸強度
を有する固体を固体超強酸と定義しており、Ho (Ha
mmettの酸度関数)が−11.93よりも小さい値
を示す(触媒:Vol.27,No.3,(1985)
198〜204頁参照)。本発明における硫酸根含有酸
化チタン触媒は超強酸性を有しないもので前述の荒田ら
の言う固体超強酸触媒とは全く別の触媒である。荒田ら
は超強酸触媒であるSO4 2- /TiO2 を用いて1−オ
クテン等を低重合した例を報告しているが、本発明にお
ける硫酸根含有酸化チタン触媒のような高収率でオリゴ
マーを得ることは出来ない。更に超強酸触媒系では反応
中や再生時に硫酸根の脱離が起きるために触媒寿命が短
く、また再生できないという欠点を有し、装置腐食の問
題も生じる。一方本発明における触媒においては、この
ような硫酸根の脱離が殆どないためオレフィンの低重合
反応を長期間にわたり安定して行うことが可能となり、
かつ酸素雰囲気下での加熱処理による再生により繰り返
し使用することができる。本発明における触媒の硫酸根
含有量はSO4 として0.3重量%以上、15重量%以
下が好ましい。さらに0.5〜10重量%が好ましく、
1.0〜8重量%がより好ましい。硫酸根の含有量が少
なすぎる場合はオレフィン転化率が低く、一方あまり多
くしてもオレフィン転化率の著しい向上は期待できな
い。
る酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱い固体酸でH
ammettの酸度関数値Ho として−11.35<H
o ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒であれば良い。
このような触媒を使用することによりオレフィンの低重
合反応において高収率でオリゴマーを得ることができ
る。さらに、−11.35<Ho ≦−3.0の範囲の酸
強度を有する触媒がより好ましい。酸強度Ho が1.5
より弱い場合(1.5より大きい値のみを有する場合)
は触媒活性が低くオレフィンの低重合反応には適さな
い。田部浩三によれば、100%硫酸よりも強い酸強度
を有する固体を固体超強酸と定義しており、Ho (Ha
mmettの酸度関数)が−11.93よりも小さい値
を示す(触媒:Vol.27,No.3,(1985)
198〜204頁参照)。本発明における硫酸根含有酸
化チタン触媒は超強酸性を有しないもので前述の荒田ら
の言う固体超強酸触媒とは全く別の触媒である。荒田ら
は超強酸触媒であるSO4 2- /TiO2 を用いて1−オ
クテン等を低重合した例を報告しているが、本発明にお
ける硫酸根含有酸化チタン触媒のような高収率でオリゴ
マーを得ることは出来ない。更に超強酸触媒系では反応
中や再生時に硫酸根の脱離が起きるために触媒寿命が短
く、また再生できないという欠点を有し、装置腐食の問
題も生じる。一方本発明における触媒においては、この
ような硫酸根の脱離が殆どないためオレフィンの低重合
反応を長期間にわたり安定して行うことが可能となり、
かつ酸素雰囲気下での加熱処理による再生により繰り返
し使用することができる。本発明における触媒の硫酸根
含有量はSO4 として0.3重量%以上、15重量%以
下が好ましい。さらに0.5〜10重量%が好ましく、
1.0〜8重量%がより好ましい。硫酸根の含有量が少
なすぎる場合はオレフィン転化率が低く、一方あまり多
くしてもオレフィン転化率の著しい向上は期待できな
い。
【0006】本発明で触媒として使用する硫酸根含有酸
化チタンは、硫酸チタン又は硫酸チタニルを水で溶解後
低温で中和するか又は加熱加水分解した後焼成すること
により得ることができる(1980年講談社発行:尾崎
ほか編「触媒調製化学」)。また一般に工業的な酸化チ
タンの製造法であるチタン鉱石を硫酸で溶解し、加熱し
てメタチタン酸又は水酸化チタンにして濾過、洗浄後、
焼成することにより得られる(昭和56年廣川書店発
行:無機化学研究会編著:「無機薬品製造化学」等)。
製造過程において硫酸根が触媒に含有され所定の酸強度
を有する触媒を得ることができる。焼成温度は300℃
以上、700℃より低い温度が好ましく、さらに好まし
くは500〜600℃である。焼成温度が高すぎると触
媒中の硫酸根が飛散してしまうので好ましくない。硫酸
根含有酸化チタンはそのまま用いても良いし、不活性な
無機酸化物等にコーティングして、又は不活性な無機酸
化物等で希釈して用いることもできる。触媒は反応形式
に応じて粉末状又は成形品として適宜使用される。反応
形式としては固定床、流動床等を使用することができ
る。なお、オレフィンの低重合に使用してカーボン等の
析出により活性が低下した触媒は再生して繰り返し反応
に使用するようにしても良い。触媒の再生は酸素含有ガ
スの存在下で行えば良く、通常空気気流中、又は更に窒
素などで希釈した空気気流中で400〜600℃、更に
好ましくは400〜500℃で加熱処理して炭素質を燃
焼除去することにより行うことができる。
化チタンは、硫酸チタン又は硫酸チタニルを水で溶解後
低温で中和するか又は加熱加水分解した後焼成すること
により得ることができる(1980年講談社発行:尾崎
ほか編「触媒調製化学」)。また一般に工業的な酸化チ
タンの製造法であるチタン鉱石を硫酸で溶解し、加熱し
てメタチタン酸又は水酸化チタンにして濾過、洗浄後、
焼成することにより得られる(昭和56年廣川書店発
行:無機化学研究会編著:「無機薬品製造化学」等)。
製造過程において硫酸根が触媒に含有され所定の酸強度
を有する触媒を得ることができる。焼成温度は300℃
以上、700℃より低い温度が好ましく、さらに好まし
くは500〜600℃である。焼成温度が高すぎると触
媒中の硫酸根が飛散してしまうので好ましくない。硫酸
根含有酸化チタンはそのまま用いても良いし、不活性な
無機酸化物等にコーティングして、又は不活性な無機酸
化物等で希釈して用いることもできる。触媒は反応形式
に応じて粉末状又は成形品として適宜使用される。反応
形式としては固定床、流動床等を使用することができ
る。なお、オレフィンの低重合に使用してカーボン等の
析出により活性が低下した触媒は再生して繰り返し反応
に使用するようにしても良い。触媒の再生は酸素含有ガ
スの存在下で行えば良く、通常空気気流中、又は更に窒
素などで希釈した空気気流中で400〜600℃、更に
好ましくは400〜500℃で加熱処理して炭素質を燃
焼除去することにより行うことができる。
【0007】原料オレフィンとしては炭素数2〜10の
低級オレフィンが好ましく、これらのうち1種、又は2
種以上の混合物を使用することができる。オレフィン単
独でも反応するが、飽和炭化水素のような不活性物質に
より希釈されている場合には反応熱による温度上昇が抑
制されるので好ましい。
低級オレフィンが好ましく、これらのうち1種、又は2
種以上の混合物を使用することができる。オレフィン単
独でも反応するが、飽和炭化水素のような不活性物質に
より希釈されている場合には反応熱による温度上昇が抑
制されるので好ましい。
【0008】反応温度はオレフィンの反応性によって異
なるが、0℃〜400℃、好ましくは30℃〜300℃
の温度範囲が好適である。本発明によれば公知の触媒を
用いた場合に比べて比較的低温で高いオレフィン転化率
が得られる。反応圧力は大気圧力下又は加圧下で実施さ
れる。例えば炭素数3〜4のオレフィンを主体とする場
合、反応温度30〜300℃、反応圧力5〜100Kg
/cm2 Gの条件が好ましい。さらに好ましくは、液相
又は超臨界相を保つような条件下で反応させる方が触媒
の活性低下を防ぐ意味で好ましい。接触時間はLHSV
で0.1〜20hr-1、好ましくは0.1〜15hr-1
が適当である。
なるが、0℃〜400℃、好ましくは30℃〜300℃
の温度範囲が好適である。本発明によれば公知の触媒を
用いた場合に比べて比較的低温で高いオレフィン転化率
が得られる。反応圧力は大気圧力下又は加圧下で実施さ
れる。例えば炭素数3〜4のオレフィンを主体とする場
合、反応温度30〜300℃、反応圧力5〜100Kg
/cm2 Gの条件が好ましい。さらに好ましくは、液相
又は超臨界相を保つような条件下で反応させる方が触媒
の活性低下を防ぐ意味で好ましい。接触時間はLHSV
で0.1〜20hr-1、好ましくは0.1〜15hr-1
が適当である。
【0009】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。なお実施例及び比較例の反応は、液相又は超臨界相
を保つ条件で行った。
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。なお実施例及び比較例の反応は、液相又は超臨界相
を保つ条件で行った。
【0010】
【実施例1】硫酸根を含有する酸化チタン(触媒化成工
業株式会社製CSR−3:TiO286重量%、硫酸根
をSO4 として3.5重量%含有;4〜7mmφの球状
成型体)60mlを内径16mmの反応管に充填し、表
1に示す組成の原料C4 オレフィンを、反応圧力50K
g/cm2 G、LHSV=1.0hr-1において、表2
に示した反応温度で重合反応を行った。24時間反応後
の結果を表2に示す。なお、この硫酸根含有酸化チタン
触媒のHammett酸度関数値Ho を測定した結果、
表11に示すようにこの触媒は−11.35<Ho ≦
1.5の範囲の酸強度を有していた。
業株式会社製CSR−3:TiO286重量%、硫酸根
をSO4 として3.5重量%含有;4〜7mmφの球状
成型体)60mlを内径16mmの反応管に充填し、表
1に示す組成の原料C4 オレフィンを、反応圧力50K
g/cm2 G、LHSV=1.0hr-1において、表2
に示した反応温度で重合反応を行った。24時間反応後
の結果を表2に示す。なお、この硫酸根含有酸化チタン
触媒のHammett酸度関数値Ho を測定した結果、
表11に示すようにこの触媒は−11.35<Ho ≦
1.5の範囲の酸強度を有していた。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【比較例1】1.8mmφ押し出し成型体のシリカ−ア
ルミナ触媒(触媒化成工業株式会社製IS−28)60
mlを用いて実施例1と同様にして重合反応を行った。
結果を表2に示す。
ルミナ触媒(触媒化成工業株式会社製IS−28)60
mlを用いて実施例1と同様にして重合反応を行った。
結果を表2に示す。
【0014】
【比較例2】比較例1で使用したシリカ−アルミナにN
iとして5wt%のNiOを担持させた触媒を調製し、
実施例1と同じ条件で重合反応を行った結果を表2に示
す。NiOの担持方法は通常の含浸法により硝酸ニッケ
ル水溶液をシリカ−アルミナに含浸させた後、500℃
で焼成して得た。
iとして5wt%のNiOを担持させた触媒を調製し、
実施例1と同じ条件で重合反応を行った結果を表2に示
す。NiOの担持方法は通常の含浸法により硝酸ニッケ
ル水溶液をシリカ−アルミナに含浸させた後、500℃
で焼成して得た。
【0015】
【比較例3】市販のH−Yゼオライト((触媒化成工業
株式会社製)を成型して、実施例1と同様にして重合反
応を行った。結果を表2に示す。
株式会社製)を成型して、実施例1と同様にして重合反
応を行った。結果を表2に示す。
【0016】表2に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒を用いて重合反応を行うことによ
り低温でもブテン反応率が高く、オリゴマーを選択的に
高収率で得ることができる。
根含有酸化チタン触媒を用いて重合反応を行うことによ
り低温でもブテン反応率が高く、オリゴマーを選択的に
高収率で得ることができる。
【0017】
【実施例2】実施例1で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力50Kg/cm2 G、LHSV=
2.0hr-1において、表3に示す組成のC4 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
4に示す。
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力50Kg/cm2 G、LHSV=
2.0hr-1において、表3に示す組成のC4 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
4に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【比較例4】比較例1で使用したのと同じシリカ−アル
ミナ触媒を用いて、実施例2と同じ条件で表3に示す組
成のC4 オレフィンを用い重合反応を行った。結果を表
4に示した。
ミナ触媒を用いて、実施例2と同じ条件で表3に示す組
成のC4 オレフィンを用い重合反応を行った。結果を表
4に示した。
【0021】表4に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒を用いて重合反応を行うことによ
り低温でもブテン反応率が高く、高収率で2量体を得る
ことができる。
根含有酸化チタン触媒を用いて重合反応を行うことによ
り低温でもブテン反応率が高く、高収率で2量体を得る
ことができる。
【0022】
【実施例3】実施例1で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力60Kg/cm2 G、LHSV=
1.0hr-1において、表5に示す組成のC3 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
6に示す。
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力60Kg/cm2 G、LHSV=
1.0hr-1において、表5に示す組成のC3 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
6に示す。
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】
【比較例5】比較例1で使用したのと同じシリカ−アル
ミナ触媒を用いて、実施例3と同じ条件で表5に示す組
成のC3 オレフィンを用い重合反応を行った。結果を表
6に示す。
ミナ触媒を用いて、実施例3と同じ条件で表5に示す組
成のC3 オレフィンを用い重合反応を行った。結果を表
6に示す。
【0026】表6に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒は低温でもプロピレン反応率が高
く、高収率でプロピレン2、3量体が得られた。
根含有酸化チタン触媒は低温でもプロピレン反応率が高
く、高収率でプロピレン2、3量体が得られた。
【0027】
【実施例4】実施例1で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力70Kg/cm2 G、LHSV=
2.0hr-1において、表7に示す組成のC8 オレフィ
ンを用いて重合反応を行った。24時間反応後の結果を
表8に示す。
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力70Kg/cm2 G、LHSV=
2.0hr-1において、表7に示す組成のC8 オレフィ
ンを用いて重合反応を行った。24時間反応後の結果を
表8に示す。
【0028】
【比較例6】比較例1で使用したのと同じシリカ−アル
ミナ触媒を用いて、実施例4と同じ条件で表7に示す組
成のC8 オレフィンを用いて重合反応を行った。結果を
表8に示す。
ミナ触媒を用いて、実施例4と同じ条件で表7に示す組
成のC8 オレフィンを用いて重合反応を行った。結果を
表8に示す。
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】表8に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒は比較例6の触媒に比べて低温で
もC8オレフィンである1−オクテンの反応率が高く、
高収率で2、3量体が得られた。
根含有酸化チタン触媒は比較例6の触媒に比べて低温で
もC8オレフィンである1−オクテンの反応率が高く、
高収率で2、3量体が得られた。
【0032】
【実施例5】硫酸根含有酸化チタン(触媒化成工業株式
会社製Tic−B:TiO2 87重量%、硫酸根をSO
4 として1.7重量%含有;4〜7mmφ球状成形体)
を用いて反応温度100℃で実施例1と同じ条件で表1
に示す組成の原料C4 オレフィンの重合反応を行った。
24時間反応後の結果を表9に示す。次いで反応後の触
媒を酸素濃度1〜5体積%になるように空気を窒素で希
釈したガス気流中で500℃で10時間再生処理した後
前記と同様にして重合反応を行った結果を表9に示す。
また反応に使用する前と再生処理後の触媒中の硫酸根
(SO4 として)の含有量も表9に示す。なお、この硫
酸根含有酸化チタン触媒のHammett酸度関数値H
o を測定した結果、表11に示すようにこの触媒は−1
1.35<Ho ≦1.5の酸強度を有していた。
会社製Tic−B:TiO2 87重量%、硫酸根をSO
4 として1.7重量%含有;4〜7mmφ球状成形体)
を用いて反応温度100℃で実施例1と同じ条件で表1
に示す組成の原料C4 オレフィンの重合反応を行った。
24時間反応後の結果を表9に示す。次いで反応後の触
媒を酸素濃度1〜5体積%になるように空気を窒素で希
釈したガス気流中で500℃で10時間再生処理した後
前記と同様にして重合反応を行った結果を表9に示す。
また反応に使用する前と再生処理後の触媒中の硫酸根
(SO4 として)の含有量も表9に示す。なお、この硫
酸根含有酸化チタン触媒のHammett酸度関数値H
o を測定した結果、表11に示すようにこの触媒は−1
1.35<Ho ≦1.5の酸強度を有していた。
【0033】
【比較例7】荒田一志らの報告(第58回触媒討論会
(A)講演予稿集,24〜25頁、1986年)に従っ
て超強酸触媒SO4 2- /TiO2 を調製した。即ちチタ
ンテトライソプロポキシドTi(OC3 H7 )4 をアン
モニア水で加水分解して得た水酸化物を硫酸水溶液で処
理し、500℃にて3時間焼成して超強酸触媒SO4 2-
/TiO2 を得た。得られた触媒の粉末を圧縮成形後、
6〜28メッシュに破砕したものを反応管に充填し、実
施例5と同じ条件で表1に示す組成の原料C4 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
9に示す。次いで反応後の触媒を実施例5と同様に酸素
雰囲気下で再生処理した後、同様にして重合反応を行っ
た結果を表9に示す。また反応に使用する前と再生処理
後の触媒中の硫酸根(SO4 として)の含有量も表9に
示す。なお、この硫酸根含有酸化チタン触媒のHamm
ett酸度関数値Ho を測定した結果、表11に示すよ
うにこの超強酸触媒はHo ≦−13.16の酸強度を有
していた。
(A)講演予稿集,24〜25頁、1986年)に従っ
て超強酸触媒SO4 2- /TiO2 を調製した。即ちチタ
ンテトライソプロポキシドTi(OC3 H7 )4 をアン
モニア水で加水分解して得た水酸化物を硫酸水溶液で処
理し、500℃にて3時間焼成して超強酸触媒SO4 2-
/TiO2 を得た。得られた触媒の粉末を圧縮成形後、
6〜28メッシュに破砕したものを反応管に充填し、実
施例5と同じ条件で表1に示す組成の原料C4 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
9に示す。次いで反応後の触媒を実施例5と同様に酸素
雰囲気下で再生処理した後、同様にして重合反応を行っ
た結果を表9に示す。また反応に使用する前と再生処理
後の触媒中の硫酸根(SO4 として)の含有量も表9に
示す。なお、この硫酸根含有酸化チタン触媒のHamm
ett酸度関数値Ho を測定した結果、表11に示すよ
うにこの超強酸触媒はHo ≦−13.16の酸強度を有
していた。
【0034】
【表9】
【0035】表9に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒であるTic−Bを使用すると高
収率でオリゴマーである2、3量体が選択的に得られ
る。超強酸触媒であるSO4 2- /TiO2 触媒は硫酸根
の脱離が著しく、再生後の活性低下が大きいが、本発明
で規定する硫酸根含有酸化チタン触媒であるTic−B
は反応中及び再生の際にも硫酸根の脱離が殆ど起きない
ため安定した反応成績で重合反応を行うことができ、ま
た触媒の再生使用が可能であることがわかる。
根含有酸化チタン触媒であるTic−Bを使用すると高
収率でオリゴマーである2、3量体が選択的に得られ
る。超強酸触媒であるSO4 2- /TiO2 触媒は硫酸根
の脱離が著しく、再生後の活性低下が大きいが、本発明
で規定する硫酸根含有酸化チタン触媒であるTic−B
は反応中及び再生の際にも硫酸根の脱離が殆ど起きない
ため安定した反応成績で重合反応を行うことができ、ま
た触媒の再生使用が可能であることがわかる。
【0036】
【実施例6】硫酸根含有酸化チタンで、チタン鉱石を硫
酸で溶解して得られたメタチタン酸をロータリーキルン
にて500〜600℃で焼成することにより製造された
JRC−TIO−1(触媒学会参照触媒:TiO2 :9
5重量%、硫酸根:SO4 として4.4重量%)を圧縮
成形後、6〜28メッシュに破砕したものを反応管に充
填し、反応温度70℃、LHSV=2.0hr-1とした
以外は実施例5と同様にして重合反応を行った。24時
間反応後におけるi−ブテン転化率100%、n−ブテ
ン転化率78%、2量体選択率68%、3量体選択率1
9%、2、3量体収率68%であった。なお、この硫酸
根含有酸化チタン触媒のHammett酸度関数値Ho
を測定した結果、表11に示すようにこの触媒は−1
1.35<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有していた。
酸で溶解して得られたメタチタン酸をロータリーキルン
にて500〜600℃で焼成することにより製造された
JRC−TIO−1(触媒学会参照触媒:TiO2 :9
5重量%、硫酸根:SO4 として4.4重量%)を圧縮
成形後、6〜28メッシュに破砕したものを反応管に充
填し、反応温度70℃、LHSV=2.0hr-1とした
以外は実施例5と同様にして重合反応を行った。24時
間反応後におけるi−ブテン転化率100%、n−ブテ
ン転化率78%、2量体選択率68%、3量体選択率1
9%、2、3量体収率68%であった。なお、この硫酸
根含有酸化チタン触媒のHammett酸度関数値Ho
を測定した結果、表11に示すようにこの触媒は−1
1.35<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有していた。
【0037】
【比較例8】酸強度Ho >1.5で、四塩化チタン(T
iCl4 )から気相法により製造された酸化チタン触媒
であるJRC−TIO−5(触媒学会参照触媒:TiO
2 >99.9重量%、硫酸根はSO4 として<20pp
m)を使用し、実施例6と同様にして重合反応を行っ
た。24時間反応後におけるi−ブテン転化率は0%、
n−ブテン転化率も0%であった。実施例6と比較例8
の結果から、本発明で規定されるように硫酸根を含有
し、かつ−11.35≦Ho ≦1.5の酸強度を有する
JRC−TIO−1触媒を用いた場合は高収率でブテン
の2、3量体が得られるのに対し、硫酸根を殆ど含ま
ず、所定の酸強度を有しないJRC−TIO−5触媒は
オレフィンの重合反応には適さないことがわかる。
iCl4 )から気相法により製造された酸化チタン触媒
であるJRC−TIO−5(触媒学会参照触媒:TiO
2 >99.9重量%、硫酸根はSO4 として<20pp
m)を使用し、実施例6と同様にして重合反応を行っ
た。24時間反応後におけるi−ブテン転化率は0%、
n−ブテン転化率も0%であった。実施例6と比較例8
の結果から、本発明で規定されるように硫酸根を含有
し、かつ−11.35≦Ho ≦1.5の酸強度を有する
JRC−TIO−1触媒を用いた場合は高収率でブテン
の2、3量体が得られるのに対し、硫酸根を殆ど含ま
ず、所定の酸強度を有しないJRC−TIO−5触媒は
オレフィンの重合反応には適さないことがわかる。
【0038】
【実施例7】実施例5で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン(触媒化成工業株式会社製Tic−B)を空気
中、600℃で24時間焼成することにより硫酸根含有
量を変えた酸化チタン触媒を調製し、実施例5と同様の
条件で反応を行った。24時間反応後の結果を表10に
示す。なお、この600℃焼成硫酸根含有酸化チタン触
媒のHammett酸度関数値Ho を測定した結果、表
11に示すようにこの触媒は−11.35<Ho ≦1.
5の範囲の酸強度を有していた。
化チタン(触媒化成工業株式会社製Tic−B)を空気
中、600℃で24時間焼成することにより硫酸根含有
量を変えた酸化チタン触媒を調製し、実施例5と同様の
条件で反応を行った。24時間反応後の結果を表10に
示す。なお、この600℃焼成硫酸根含有酸化チタン触
媒のHammett酸度関数値Ho を測定した結果、表
11に示すようにこの触媒は−11.35<Ho ≦1.
5の範囲の酸強度を有していた。
【0039】
【表10】
【0040】各触媒の酸強度Ho を測定した。CSR−
3、JRC−TI0−1、JRC−TI0−5、Tic
−Bの各酸化チタン触媒は測定前にO2 気流中で5時
間、400℃で処理した後、田部らの方法により測定し
た。即ち0.1gの試料に対し3mlの乾燥ベンゼンを
加え、0.1%の指示薬を含むベンゼン溶液を少量滴下
して指示薬の色の変化により酸強度を測定した(昭和4
1年産業図書発行「酸塩基触媒」:田部浩三ら:161
〜162頁)。固体超強酸触媒である比較例7のSO4
2- /TiO2 触媒については荒田一志らの方法で測定
した。即ち乾燥した塩化スルフリル中に試料を入れ、1
%の指示薬のベンゼン溶液を少量滴下して指示薬の色の
変化により酸強度を測定した(荒田、日野「触媒」:v
ol.24、No.3、241頁[1982])。結果
を表11に示す。なお表11中の記号+、+/−、−
は、それぞれ指示薬の変化が明確、わずか、変色せず、
を意味する。上記測定結果より荒田らの方法で調製した
比較例7におけるSO4 2-/TiO2は超強酸触媒であることが
わかる。また実施例における本発明の硫酸根含有酸化チ
タン触媒は超強酸触媒ではないことがわかった。また本
発明における硫酸根含有酸化チタン触媒のHammet
tの酸度関数値における好ましい酸強度は−11.35
<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有するものであること
がわかる。
3、JRC−TI0−1、JRC−TI0−5、Tic
−Bの各酸化チタン触媒は測定前にO2 気流中で5時
間、400℃で処理した後、田部らの方法により測定し
た。即ち0.1gの試料に対し3mlの乾燥ベンゼンを
加え、0.1%の指示薬を含むベンゼン溶液を少量滴下
して指示薬の色の変化により酸強度を測定した(昭和4
1年産業図書発行「酸塩基触媒」:田部浩三ら:161
〜162頁)。固体超強酸触媒である比較例7のSO4
2- /TiO2 触媒については荒田一志らの方法で測定
した。即ち乾燥した塩化スルフリル中に試料を入れ、1
%の指示薬のベンゼン溶液を少量滴下して指示薬の色の
変化により酸強度を測定した(荒田、日野「触媒」:v
ol.24、No.3、241頁[1982])。結果
を表11に示す。なお表11中の記号+、+/−、−
は、それぞれ指示薬の変化が明確、わずか、変色せず、
を意味する。上記測定結果より荒田らの方法で調製した
比較例7におけるSO4 2-/TiO2は超強酸触媒であることが
わかる。また実施例における本発明の硫酸根含有酸化チ
タン触媒は超強酸触媒ではないことがわかった。また本
発明における硫酸根含有酸化チタン触媒のHammet
tの酸度関数値における好ましい酸強度は−11.35
<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有するものであること
がわかる。
【0041】
【表11】
【0042】
【発明の効果】オレフィンの低重合反応において、安定
な固体触媒であり安価な酸化チタンを触媒として使用す
ることによって、装置腐蝕や分離の問題もなく、高収率
で付加価値の高い低重合物を選択的に得ることができ
る。
な固体触媒であり安価な酸化チタンを触媒として使用す
ることによって、装置腐蝕や分離の問題もなく、高収率
で付加価値の高い低重合物を選択的に得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤江 宏一 愛知県半田市清城町1−2−4リビエール 清城403 (72)発明者 井村 晃三 愛知県半田市桐ケ丘5−16 (72)発明者 松本 英之 東京都町田市南大谷1627
Claims (6)
- 【請求項1】 オレフィンを含有する原料を、硫酸根を
含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱い固体
酸でHammettの酸度関数値Ho として−11.3
5<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒に接触さ
せることを特徴とするオレフィンの低重合方法。 - 【請求項2】 触媒が、硫酸根をSO4 として0.3重
量%以上含有するものである請求項1に記載のオレフィ
ンの低重合方法。 - 【請求項3】 オレフィンを含有する原料が、炭素数2
〜10の範囲のオレフィンを1種又は2種以上含有する
ものである請求項1又は請求項2に記載のオレフィンの
低重合方法。 - 【請求項4】 大気圧又は加圧下、反応温度0〜400
℃、LHSV=0.1〜20hr-1で行う請求項1、請
求項2又は請求項3に記載のオレフィンの低重合方法。 - 【請求項5】 液相又は超臨界相を保つ条件下で行う請
求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のオレ
フィンの低重合方法。 - 【請求項6】 オレフィンを含有する原料が不活性物質
により希釈されたものである請求項1、請求項2、請求
項3、請求項4又は請求項5に記載のオレフィンの低重
合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6127158A JPH07138192A (ja) | 1993-05-19 | 1994-05-18 | オレフィンの低重合方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13928593 | 1993-05-19 | ||
JP5-139285 | 1993-05-19 | ||
JP6127158A JPH07138192A (ja) | 1993-05-19 | 1994-05-18 | オレフィンの低重合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07138192A true JPH07138192A (ja) | 1995-05-30 |
Family
ID=26463170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6127158A Pending JPH07138192A (ja) | 1993-05-19 | 1994-05-18 | オレフィンの低重合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07138192A (ja) |
-
1994
- 1994-05-18 JP JP6127158A patent/JPH07138192A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US3365513A (en) | Conversion of olefins | |
US4424320A (en) | Polymerization with a silica base catalyst having titanium incorporated through use of peroxide | |
US4609769A (en) | Olefin conversion | |
EP0434123B1 (en) | Concurrent isomerization and disproportionation of olefins | |
US4392990A (en) | Heating silica gel in inert atmosphere before activation | |
GB1575419A (en) | Method for the preparation of chromium oxide containing olefin polymerisation catalysts | |
US4246139A (en) | Silica production | |
US4130505A (en) | Two stage activation of fluorided chromium-containing catalyst | |
US4382022A (en) | Silica having titanium incorporated through use of peroxide | |
EP0152918B1 (en) | Olefin conversion | |
JPH05103995A (ja) | オレフインの不均化触媒およびその触媒を用いたオレフインの不均化方法 | |
US4596786A (en) | Calcined and reduced titanium dioxide on silica-tungsten oxide catalyst | |
US3239498A (en) | Silica-containing catalysts | |
EP0137258B1 (en) | Zirconia-titania-silica tergels and their use as catalyst supports | |
US3463827A (en) | Novel metal carbonyl catalysts and their use | |
US4102939A (en) | Olefin disproportionation over silica-rare earth metal oxide catalysts | |
US5087789A (en) | Olefin oligomerization | |
US3326871A (en) | Catalytic conversion and catalysts | |
US4982043A (en) | Organic solvent treatment for catalysts and olefin dimerization processes therewith | |
JPH07138192A (ja) | オレフィンの低重合方法 | |
US4567159A (en) | Olefin metathesis catalyst | |
US4504694A (en) | Olefin metathesis and catalyst | |
US3506633A (en) | Catalysts in olefin polymerization | |
US4590174A (en) | Olefin metathesis catalyst | |
KR20050088246A (ko) | 알코올 및/또는 케톤의 제조방법 |