JPH07138192A - オレフィンの低重合方法 - Google Patents

オレフィンの低重合方法

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JPH07138192A
JPH07138192A JP6127158A JP12715894A JPH07138192A JP H07138192 A JPH07138192 A JP H07138192A JP 6127158 A JP6127158 A JP 6127158A JP 12715894 A JP12715894 A JP 12715894A JP H07138192 A JPH07138192 A JP H07138192A
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catalyst
olefin
reaction
titanium oxide
sulfate
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JP6127158A
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English (en)
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Takayuki No
隆之 野
Koji Omoto
好治 大元
Kazuhisa Nakanishi
和久 中西
Koichi Fujie
宏一 藤江
Kozo Imura
晃三 井村
Hideyuki Matsumoto
英之 松本
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Koa Oil Co Ltd
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Koa Oil Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、石油精製等で発生する低級オレフ
ィンを付加価値の高いオリゴマーに転換する技術を提供
するものである。 【構成】 本発明に関わるオレフィンの低重合方法は、
オレフィンを含有する原料を、硫酸根を含有する酸化チ
タンからなり、かつ超強酸より弱い固体酸でHamme
ttの酸度関数値Ho として−11.35<Ho ≦1.
5の範囲の酸強度を有する触媒に接触させることを特徴
とする。触媒は硫酸根をSO4 として0.3重量%以上
含有するものが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィンを選択的に低
重合する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オレフィンの低重合用固体触媒として
は、固体リン酸、シリカ−アルミナ、ゼオライト等の固
体酸触媒や、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ、又
は活性炭に遷移金属を担持した触媒が知られている(1
985年講談社発行:触媒講座第8巻「工業触媒反応
1」或は昭和52年地人書館発行:触媒工学講座第8巻
「触媒反応(3)−重合−」参照)。しかしこれらの触
媒は2量化選択性が良くなかったり、活性が低かったり
して、必ずしも良好なオレフィンの低重合触媒とは言え
なかった。またチタンはZiegler-Natta 触媒系において
良く知られているようにTiCl4 −アルキルアルミニ
ウムやTiCl3 −アルキルアルミニウムハライドとい
ったハロゲン化物としての形態で重合反応に用いられて
きた(上記文献参照)。しかしこれら従来の触媒系で
は、廃触媒の処理、生成物との分離、装置腐蝕、再生困
難などの問題があったり、触媒自体が高価であるなどの
欠点があった。重合反応にチタン酸化物が使われている
例は極めて少なく、例えば特開平01−104603号
公報にはシリカ−チタニア共ゲル支持体上にCrを担持
した触媒と特定の助触媒を予備混合してからエチレンと
接触させ重合の間水素を導入する方法、特公昭58−4
927号公報にはシリカ−チタニア共ゲルベース上のC
r含有触媒を非酸化性雰囲気と接触させた後特定温度範
囲で酸素含有酸化性雰囲気と接触させることにより前記
オレフィン重合用触媒を活性化させる方法が開示されて
いる。しかしこれらの先行例で使用されているシリカ−
チタニア共ゲル体は硫酸根含有酸化チタンとは形態がは
っきり異なり、しかもこれらの例ではシリカ−チタニア
共ゲル体は担体として用いられている。特開昭56−1
37430号公報にはアルミナ40〜95重量%と酸化
チタン5〜60重量%を含有するアルミナ−酸化チタン
に特定量のフツ素を添加した触媒を用いるイソブチレン
の重合方法、特開昭59−1430号公報にはTiO2
担体、ZrO2 担体、Al23 担体などの無機担体に
担持した酸化タングステン触媒を用い、水素の存在下で
特定温度範囲でエチレン含有ガスよりプロピレン及びブ
テン含有混合物を製造する方法が示されている。これら
の例ではアルミナ−酸化チタンは複合酸化物であり、硫
酸根含有酸化チタンとは形態が異なる。また酸化チタン
等を担体として用いるものである。硫酸根含有酸化チタ
ンとしては超強酸触媒であるSO4 2-/TiO2 等を使
用して1−オクテン、1−デセンを低重合した例が示さ
れている(荒田一志ら、第58回触媒討論会(A)講演
予稿集,24〜25頁、1986年)。しかし後述の比
較例から明らかなように超強酸のSO4 2- /TiO2
媒を用いた場合には、オリゴマーの収率が低く、しかも
反応中或は再生時に硫酸根が脱離するため触媒を再生使
用することが困難であるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、石油精製等
で発生する低級オレフィンを付加価値の高いオリゴマー
に転換する技術を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明にかかわるオレフ
ィンの低重合方法は、オレフィンを含有する原料を、硫
酸根を含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱
い固体酸でHammettの酸度関数値Ho として−1
1.35<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒に
接触させることを特徴とする。
【0005】本発明で使用する触媒は、硫酸根を含有す
る酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱い固体酸でH
ammettの酸度関数値Ho として−11.35<H
o ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒であれば良い。
このような触媒を使用することによりオレフィンの低重
合反応において高収率でオリゴマーを得ることができ
る。さらに、−11.35<Ho ≦−3.0の範囲の酸
強度を有する触媒がより好ましい。酸強度Ho が1.5
より弱い場合(1.5より大きい値のみを有する場合)
は触媒活性が低くオレフィンの低重合反応には適さな
い。田部浩三によれば、100%硫酸よりも強い酸強度
を有する固体を固体超強酸と定義しており、Ho (Ha
mmettの酸度関数)が−11.93よりも小さい値
を示す(触媒:Vol.27,No.3,(1985)
198〜204頁参照)。本発明における硫酸根含有酸
化チタン触媒は超強酸性を有しないもので前述の荒田ら
の言う固体超強酸触媒とは全く別の触媒である。荒田ら
は超強酸触媒であるSO4 2- /TiO2 を用いて1−オ
クテン等を低重合した例を報告しているが、本発明にお
ける硫酸根含有酸化チタン触媒のような高収率でオリゴ
マーを得ることは出来ない。更に超強酸触媒系では反応
中や再生時に硫酸根の脱離が起きるために触媒寿命が短
く、また再生できないという欠点を有し、装置腐食の問
題も生じる。一方本発明における触媒においては、この
ような硫酸根の脱離が殆どないためオレフィンの低重合
反応を長期間にわたり安定して行うことが可能となり、
かつ酸素雰囲気下での加熱処理による再生により繰り返
し使用することができる。本発明における触媒の硫酸根
含有量はSO4 として0.3重量%以上、15重量%以
下が好ましい。さらに0.5〜10重量%が好ましく、
1.0〜8重量%がより好ましい。硫酸根の含有量が少
なすぎる場合はオレフィン転化率が低く、一方あまり多
くしてもオレフィン転化率の著しい向上は期待できな
い。
【0006】本発明で触媒として使用する硫酸根含有酸
化チタンは、硫酸チタン又は硫酸チタニルを水で溶解後
低温で中和するか又は加熱加水分解した後焼成すること
により得ることができる(1980年講談社発行:尾崎
ほか編「触媒調製化学」)。また一般に工業的な酸化チ
タンの製造法であるチタン鉱石を硫酸で溶解し、加熱し
てメタチタン酸又は水酸化チタンにして濾過、洗浄後、
焼成することにより得られる(昭和56年廣川書店発
行:無機化学研究会編著:「無機薬品製造化学」等)。
製造過程において硫酸根が触媒に含有され所定の酸強度
を有する触媒を得ることができる。焼成温度は300℃
以上、700℃より低い温度が好ましく、さらに好まし
くは500〜600℃である。焼成温度が高すぎると触
媒中の硫酸根が飛散してしまうので好ましくない。硫酸
根含有酸化チタンはそのまま用いても良いし、不活性な
無機酸化物等にコーティングして、又は不活性な無機酸
化物等で希釈して用いることもできる。触媒は反応形式
に応じて粉末状又は成形品として適宜使用される。反応
形式としては固定床、流動床等を使用することができ
る。なお、オレフィンの低重合に使用してカーボン等の
析出により活性が低下した触媒は再生して繰り返し反応
に使用するようにしても良い。触媒の再生は酸素含有ガ
スの存在下で行えば良く、通常空気気流中、又は更に窒
素などで希釈した空気気流中で400〜600℃、更に
好ましくは400〜500℃で加熱処理して炭素質を燃
焼除去することにより行うことができる。
【0007】原料オレフィンとしては炭素数2〜10の
低級オレフィンが好ましく、これらのうち1種、又は2
種以上の混合物を使用することができる。オレフィン単
独でも反応するが、飽和炭化水素のような不活性物質に
より希釈されている場合には反応熱による温度上昇が抑
制されるので好ましい。
【0008】反応温度はオレフィンの反応性によって異
なるが、0℃〜400℃、好ましくは30℃〜300℃
の温度範囲が好適である。本発明によれば公知の触媒を
用いた場合に比べて比較的低温で高いオレフィン転化率
が得られる。反応圧力は大気圧力下又は加圧下で実施さ
れる。例えば炭素数3〜4のオレフィンを主体とする場
合、反応温度30〜300℃、反応圧力5〜100Kg
/cm2 Gの条件が好ましい。さらに好ましくは、液相
又は超臨界相を保つような条件下で反応させる方が触媒
の活性低下を防ぐ意味で好ましい。接触時間はLHSV
で0.1〜20hr-1、好ましくは0.1〜15hr-1
が適当である。
【0009】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。なお実施例及び比較例の反応は、液相又は超臨界相
を保つ条件で行った。
【0010】
【実施例1】硫酸根を含有する酸化チタン(触媒化成工
業株式会社製CSR−3:TiO286重量%、硫酸根
をSO4 として3.5重量%含有;4〜7mmφの球状
成型体)60mlを内径16mmの反応管に充填し、表
1に示す組成の原料C4 オレフィンを、反応圧力50K
g/cm2 G、LHSV=1.0hr-1において、表2
に示した反応温度で重合反応を行った。24時間反応後
の結果を表2に示す。なお、この硫酸根含有酸化チタン
触媒のHammett酸度関数値Ho を測定した結果、
表11に示すようにこの触媒は−11.35<Ho ≦
1.5の範囲の酸強度を有していた。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】
【比較例1】1.8mmφ押し出し成型体のシリカ−ア
ルミナ触媒(触媒化成工業株式会社製IS−28)60
mlを用いて実施例1と同様にして重合反応を行った。
結果を表2に示す。
【0014】
【比較例2】比較例1で使用したシリカ−アルミナにN
iとして5wt%のNiOを担持させた触媒を調製し、
実施例1と同じ条件で重合反応を行った結果を表2に示
す。NiOの担持方法は通常の含浸法により硝酸ニッケ
ル水溶液をシリカ−アルミナに含浸させた後、500℃
で焼成して得た。
【0015】
【比較例3】市販のH−Yゼオライト((触媒化成工業
株式会社製)を成型して、実施例1と同様にして重合反
応を行った。結果を表2に示す。
【0016】表2に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒を用いて重合反応を行うことによ
り低温でもブテン反応率が高く、オリゴマーを選択的に
高収率で得ることができる。
【0017】
【実施例2】実施例1で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力50Kg/cm2 G、LHSV=
2.0hr-1において、表3に示す組成のC4 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
4に示す。
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【比較例4】比較例1で使用したのと同じシリカ−アル
ミナ触媒を用いて、実施例2と同じ条件で表3に示す組
成のC4 オレフィンを用い重合反応を行った。結果を表
4に示した。
【0021】表4に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒を用いて重合反応を行うことによ
り低温でもブテン反応率が高く、高収率で2量体を得る
ことができる。
【0022】
【実施例3】実施例1で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力60Kg/cm2 G、LHSV=
1.0hr-1において、表5に示す組成のC3 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
6に示す。
【0023】
【表5】
【0024】
【表6】
【0025】
【比較例5】比較例1で使用したのと同じシリカ−アル
ミナ触媒を用いて、実施例3と同じ条件で表5に示す組
成のC3 オレフィンを用い重合反応を行った。結果を表
6に示す。
【0026】表6に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒は低温でもプロピレン反応率が高
く、高収率でプロピレン2、3量体が得られた。
【0027】
【実施例4】実施例1で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン触媒(触媒化成工業株式会社製CSR−3)を
使用して、反応圧力70Kg/cm2 G、LHSV=
2.0hr-1において、表7に示す組成のC8 オレフィ
ンを用いて重合反応を行った。24時間反応後の結果を
表8に示す。
【0028】
【比較例6】比較例1で使用したのと同じシリカ−アル
ミナ触媒を用いて、実施例4と同じ条件で表7に示す組
成のC8 オレフィンを用いて重合反応を行った。結果を
表8に示す。
【0029】
【表7】
【0030】
【表8】
【0031】表8に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒は比較例6の触媒に比べて低温で
もC8オレフィンである1−オクテンの反応率が高く、
高収率で2、3量体が得られた。
【0032】
【実施例5】硫酸根含有酸化チタン(触媒化成工業株式
会社製Tic−B:TiO2 87重量%、硫酸根をSO
4 として1.7重量%含有;4〜7mmφ球状成形体)
を用いて反応温度100℃で実施例1と同じ条件で表1
に示す組成の原料C4 オレフィンの重合反応を行った。
24時間反応後の結果を表9に示す。次いで反応後の触
媒を酸素濃度1〜5体積%になるように空気を窒素で希
釈したガス気流中で500℃で10時間再生処理した後
前記と同様にして重合反応を行った結果を表9に示す。
また反応に使用する前と再生処理後の触媒中の硫酸根
(SO4 として)の含有量も表9に示す。なお、この硫
酸根含有酸化チタン触媒のHammett酸度関数値H
o を測定した結果、表11に示すようにこの触媒は−1
1.35<Ho ≦1.5の酸強度を有していた。
【0033】
【比較例7】荒田一志らの報告(第58回触媒討論会
(A)講演予稿集,24〜25頁、1986年)に従っ
て超強酸触媒SO4 2- /TiO2 を調製した。即ちチタ
ンテトライソプロポキシドTi(OC374 をアン
モニア水で加水分解して得た水酸化物を硫酸水溶液で処
理し、500℃にて3時間焼成して超強酸触媒SO4 2-
/TiO2 を得た。得られた触媒の粉末を圧縮成形後、
6〜28メッシュに破砕したものを反応管に充填し、実
施例5と同じ条件で表1に示す組成の原料C4 オレフィ
ンを用い重合反応を行った。24時間反応後の結果を表
9に示す。次いで反応後の触媒を実施例5と同様に酸素
雰囲気下で再生処理した後、同様にして重合反応を行っ
た結果を表9に示す。また反応に使用する前と再生処理
後の触媒中の硫酸根(SO4 として)の含有量も表9に
示す。なお、この硫酸根含有酸化チタン触媒のHamm
ett酸度関数値Ho を測定した結果、表11に示すよ
うにこの超強酸触媒はHo ≦−13.16の酸強度を有
していた。
【0034】
【表9】
【0035】表9に示すように、本発明で規定する硫酸
根含有酸化チタン触媒であるTic−Bを使用すると高
収率でオリゴマーである2、3量体が選択的に得られ
る。超強酸触媒であるSO4 2- /TiO2 触媒は硫酸根
の脱離が著しく、再生後の活性低下が大きいが、本発明
で規定する硫酸根含有酸化チタン触媒であるTic−B
は反応中及び再生の際にも硫酸根の脱離が殆ど起きない
ため安定した反応成績で重合反応を行うことができ、ま
た触媒の再生使用が可能であることがわかる。
【0036】
【実施例6】硫酸根含有酸化チタンで、チタン鉱石を硫
酸で溶解して得られたメタチタン酸をロータリーキルン
にて500〜600℃で焼成することにより製造された
JRC−TIO−1(触媒学会参照触媒:TiO2 :9
5重量%、硫酸根:SO4 として4.4重量%)を圧縮
成形後、6〜28メッシュに破砕したものを反応管に充
填し、反応温度70℃、LHSV=2.0hr-1とした
以外は実施例5と同様にして重合反応を行った。24時
間反応後におけるi−ブテン転化率100%、n−ブテ
ン転化率78%、2量体選択率68%、3量体選択率1
9%、2、3量体収率68%であった。なお、この硫酸
根含有酸化チタン触媒のHammett酸度関数値Ho
を測定した結果、表11に示すようにこの触媒は−1
1.35<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有していた。
【0037】
【比較例8】酸強度Ho >1.5で、四塩化チタン(T
iCl4 )から気相法により製造された酸化チタン触媒
であるJRC−TIO−5(触媒学会参照触媒:TiO
2 >99.9重量%、硫酸根はSO4 として<20pp
m)を使用し、実施例6と同様にして重合反応を行っ
た。24時間反応後におけるi−ブテン転化率は0%、
n−ブテン転化率も0%であった。実施例6と比較例8
の結果から、本発明で規定されるように硫酸根を含有
し、かつ−11.35≦Ho ≦1.5の酸強度を有する
JRC−TIO−1触媒を用いた場合は高収率でブテン
の2、3量体が得られるのに対し、硫酸根を殆ど含ま
ず、所定の酸強度を有しないJRC−TIO−5触媒は
オレフィンの重合反応には適さないことがわかる。
【0038】
【実施例7】実施例5で使用したのと同じ硫酸根含有酸
化チタン(触媒化成工業株式会社製Tic−B)を空気
中、600℃で24時間焼成することにより硫酸根含有
量を変えた酸化チタン触媒を調製し、実施例5と同様の
条件で反応を行った。24時間反応後の結果を表10に
示す。なお、この600℃焼成硫酸根含有酸化チタン触
媒のHammett酸度関数値Ho を測定した結果、表
11に示すようにこの触媒は−11.35<Ho ≦1.
5の範囲の酸強度を有していた。
【0039】
【表10】
【0040】各触媒の酸強度Ho を測定した。CSR−
3、JRC−TI0−1、JRC−TI0−5、Tic
−Bの各酸化チタン触媒は測定前にO2 気流中で5時
間、400℃で処理した後、田部らの方法により測定し
た。即ち0.1gの試料に対し3mlの乾燥ベンゼンを
加え、0.1%の指示薬を含むベンゼン溶液を少量滴下
して指示薬の色の変化により酸強度を測定した(昭和4
1年産業図書発行「酸塩基触媒」:田部浩三ら:161
〜162頁)。固体超強酸触媒である比較例7のSO4
2- /TiO2 触媒については荒田一志らの方法で測定
した。即ち乾燥した塩化スルフリル中に試料を入れ、1
%の指示薬のベンゼン溶液を少量滴下して指示薬の色の
変化により酸強度を測定した(荒田、日野「触媒」:v
ol.24、No.3、241頁[1982])。結果
を表11に示す。なお表11中の記号+、+/−、−
は、それぞれ指示薬の変化が明確、わずか、変色せず、
を意味する。上記測定結果より荒田らの方法で調製した
比較例7におけるSO4 2-/TiO2は超強酸触媒であることが
わかる。また実施例における本発明の硫酸根含有酸化チ
タン触媒は超強酸触媒ではないことがわかった。また本
発明における硫酸根含有酸化チタン触媒のHammet
tの酸度関数値における好ましい酸強度は−11.35
<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有するものであること
がわかる。
【0041】
【表11】
【0042】
【発明の効果】オレフィンの低重合反応において、安定
な固体触媒であり安価な酸化チタンを触媒として使用す
ることによって、装置腐蝕や分離の問題もなく、高収率
で付加価値の高い低重合物を選択的に得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤江 宏一 愛知県半田市清城町1−2−4リビエール 清城403 (72)発明者 井村 晃三 愛知県半田市桐ケ丘5−16 (72)発明者 松本 英之 東京都町田市南大谷1627

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オレフィンを含有する原料を、硫酸根を
    含有する酸化チタンからなり、かつ超強酸より弱い固体
    酸でHammettの酸度関数値Ho として−11.3
    5<Ho ≦1.5の範囲の酸強度を有する触媒に接触さ
    せることを特徴とするオレフィンの低重合方法。
  2. 【請求項2】 触媒が、硫酸根をSO4 として0.3重
    量%以上含有するものである請求項1に記載のオレフィ
    ンの低重合方法。
  3. 【請求項3】 オレフィンを含有する原料が、炭素数2
    〜10の範囲のオレフィンを1種又は2種以上含有する
    ものである請求項1又は請求項2に記載のオレフィンの
    低重合方法。
  4. 【請求項4】 大気圧又は加圧下、反応温度0〜400
    ℃、LHSV=0.1〜20hr-1で行う請求項1、請
    求項2又は請求項3に記載のオレフィンの低重合方法。
  5. 【請求項5】 液相又は超臨界相を保つ条件下で行う請
    求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載のオレ
    フィンの低重合方法。
  6. 【請求項6】 オレフィンを含有する原料が不活性物質
    により希釈されたものである請求項1、請求項2、請求
    項3、請求項4又は請求項5に記載のオレフィンの低重
    合方法。
JP6127158A 1993-05-19 1994-05-18 オレフィンの低重合方法 Pending JPH07138192A (ja)

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JP6127158A Pending JPH07138192A (ja) 1993-05-19 1994-05-18 オレフィンの低重合方法

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