JPH0713776U - 玩具菓子容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 錠剤からなる菓子を片手操作ではじいて放出
する。 【構成】 収容筒１０の室１１の中に菓子Ｔの錠剤を重
ねて充填し、かつ側方に開口した押し出し口１２を設け
た収容筒１０の上方へ向けて菓子を付勢するばね手段１
３を収容筒１０の下部に設ける。レバーを戻すばね部１
４と、操作する操作部１５及び菓子を押し出し口１２か
ら押し出す押し出し部１６からなる操作レバー１７を収
容筒１０の上部に取り付け、さらにキャラクタなどから
なる飾り２０を収容筒１０の最上部に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は錠剤からなる菓子をはじいて放出するための玩具菓子容器に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

収容した錠剤からなる菓子をはじいて放出するためのものは公知であるが、従 来のものは片手で容器を握り、もう一方の手ではじく操作を必要とした。なお、 錠剤や粒状の菓子を、単なる開閉口から出す容器は周知であり、片手で開閉させ ることができる構造を有するが、１個ずつはじき出すという目的、効果を達する ことができない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は前記の点に着目したなされたもので、その課題とするところは片手で 握り、かつその手の指先で操作することにより、錠剤からなる菓子を定量ずつは じき出すことができるようにすることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するため本考案は、菓子の錠剤を重ねて収容する室１１を収容 筒１０内に設け、室１１の上部で側方へ開口する押し出し口１２を収容筒１０に 設け、室１１に収容された錠剤を上部へ押圧するばね手段１３を収容筒１０の下 部に設け、レバーに戻り力を与えるばね部１４と、戻り力に抗して操作するため の操作部１５と、操作部１５の操作により錠剤を押し出し口１２から押し出す押 し出し部１６から成る、操作レバー１７を収容筒１０に設けられた取り付け部１ ８に前記ばね部１４によって取り付け、特定のキャラクタなどからなる飾り２０ を収容筒１０の最上部に設けるという手段を講じたものである。

【０００５】

【実施例】 図１は本考案に係る容器全体を分解した状態であり、偏平な錠剤からなる菓子 Ｔを上下に重ねて収容可能な円筒状の室１１を内部に設けた縦長の収容筒１０を 有する。収容筒１０は外面に滑り止め２４として角部を有し、また下端は開口２ ５とされ、上端２６は後述の押し出し口１２などを設ける部分となっている。２ ７はストッパであり、室１１の最上部に達した菓子Ｔの上端が当接し、菓子を側 方へ押し出させ得る姿勢にする（図２参照）。

【０００６】 収容筒１０は下端にその開口２５を塞ぐ底蓋１９を嵌め込むが、底蓋１９には 室１１内に収容した菓子Ｔを上方へ押圧するばね手段１３を設ける。例示のばね 手段１３は、合成樹脂をブロー成形することなどにより型成形した、弾力的に伸 縮可能な蛇腹状の中空の部材よりなり、上端に丸い押圧部２８、下端周囲に底蓋 １９との螺合手段２９を有している。

【０００７】 錠剤からなる菓子Ｔを通過させる前記の押し出し口１２は、ストッパ下端を上 端とする収容筒１０の側壁に開口してあり、例示の押し出し口１２は菓子Ｔを１ 個だけ通過させる開口高さと幅を有する。

【０００８】 菓子Ｔをはじき出すための操作レバー１７は、そのレバー自体に戻り力を与え るばね部１４と、戻り力に抗してレバーを操作するための操作部１５と、操作部 １５の操作により錠剤よりなる菓子Ｔを押し出し口１２から押し出す押し出し部 １６から成る一体物である。ばね部１４は平面ほぼＵ字状に形成し、押し出し口 １２を形成した収容筒上端２６の側面に突出して設けてある取り付け部１８にば ね部１４を挿し込むとその両端１４ａ、１４ｂで係止する。押し出し部１６はば ね部１４と操作部１５の中間に位置し、押し出し口１２の反対側面に開口した出 入り口２１に入り込んだ菓子Ｔの周側を押し得るように突出している（図３参照 ）。

【０００９】 飾り２０は例えば漫画の主人公またはその他の人気キャラクタなどをモチーフ としたもので、ブロー成形手段などにより型成形して、収容筒１０の最上部に着 脱式に設けている。そのため着脱用の係合爪２２を飾り２０の下端に型成形して あり、その係合爪２２と係合可能な係合凹部２３を収容筒１０の最上部に型成形 により設けている。例示の係合爪２２は大小二種の爪からなる二つ爪バヨネット 構造を有し、飾り２０が常に正面を向くように設定されている。

【００１０】 このような玩具菓子容器は、収容筒１０の全体を一体成形し、別に一体成形し た操作レバー１７をこれに組み合わせ、ばね手段１３と飾り２０とを夫々ブロー 成形し組み合わせることによって製造することができる。故に収容筒１０の室１ １内に、円形に打錠された菓子Ｔを重ねて収容し、ばね手段１３によって上方へ 押圧したのち、操作レバー１７の操作部１５を押すと上下に重なっている最上部 の菓子Ｔを押し出し口１２から側方へはじき出すことができる。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、収容筒１０を片手 で握り、その握った手の指先で操作レバー１７を操作することにより、錠剤から なる菓子Ｔを１個ずつはじき出すことができ、かつそのような玩具が数点の部品 により容易かつ廉価に製造することができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る玩具菓子容器の実施例を示す分解
斜視図。

【図２】同上の縦断面図。

【図３】操作レバー部の横断面図。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 菓子の錠剤を重ねて収容する室１１を収
   容筒１０内に設け、室１１の上部で側方へ開口する押し
   出し口１２を収容筒１０に設け、室１１に収容された錠
   剤を上部へ押圧するばね手段１３を収容筒１０の下部に
   設け、レバーに戻り力を与えるばね部１４と、戻り力に
   抗して操作するための操作部１５と、操作部１５の操作
   により錠剤を押し出し口１２から押し出す押し出し部１
   ６から成る、操作レバー１７を収容筒１０に設けられた
   取り付け部１８に前記ばね部１４によって取り付け、特
   定のキャラクタなどからなる飾り２０を収容筒１０の最
   上部に設けたことを特徴とする玩具菓子容器。
2. 【請求項２】 ばね手段１３は合成樹脂により型成形さ
   れた、弾力的に伸縮可能な蛇腹状の部材よりなり、収容
   筒１０の下端を閉じる底蓋１９に組み合わされ、収容筒
   １０の下部に着脱可能に取り付けられている請求項第１
   項記載の玩具菓子容器。
3. 【請求項３】 操作レバー１７はほぼＵ字状のばね部１
   ４を一端に有し、該ばね部１４を枠形の取り付け部１８
   に嵌め込むと、押し出し口１２の反対側面に開口した出
   入口２１に操作部１５が入り込むように形成されている
   請求項第１項記載の玩具菓子容器。
4. 【請求項４】 飾り２０は着脱式に設けられており、そ
   の着脱のための係合爪２２を飾り２０の下端に設け、そ
   の係合爪２２と係合可能な係合凹部２３を収容筒１０の
   最上部に設けた構成を有する請求項第１項記載の玩具菓
   子容器。