JPH0713388A - 電子写真式平版印刷原版 - Google Patents
電子写真式平版印刷原版Info
- Publication number
- JPH0713388A JPH0713388A JP5150381A JP15038193A JPH0713388A JP H0713388 A JPH0713388 A JP H0713388A JP 5150381 A JP5150381 A JP 5150381A JP 15038193 A JP15038193 A JP 15038193A JP H0713388 A JPH0713388 A JP H0713388A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc oxide
- photoconductive layer
- photoconductive
- lithographic printing
- printing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G5/00—Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
- G03G5/02—Charge-receiving layers
- G03G5/04—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
- G03G5/08—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic
- G03G5/087—Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor characterised by the photoconductive material being inorganic and being incorporated in an organic bonding material
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03G—ELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
- G03G13/00—Electrographic processes using a charge pattern
- G03G13/26—Electrographic processes using a charge pattern for the production of printing plates for non-xerographic printing processes
- G03G13/28—Planographic printing plates
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】不感脂化処理1回でも地汚れの発生のない、さ
らには色インキ、中性紙、疲労不感脂化液等を用いて
も、地汚れの発生の少ない、しかも傷のつきにくい電電
子写真式平版印刷原版を提供する。 【構成】少なくとも酸化亜鉛を含む光導電性物質と樹脂
バインダ−とを含有する光導電層表面の酸化亜鉛の露出
率が、2.1〜5%の範囲にあることを特徴とする電子
写真式平版印刷原版。
らには色インキ、中性紙、疲労不感脂化液等を用いて
も、地汚れの発生の少ない、しかも傷のつきにくい電電
子写真式平版印刷原版を提供する。 【構成】少なくとも酸化亜鉛を含む光導電性物質と樹脂
バインダ−とを含有する光導電層表面の酸化亜鉛の露出
率が、2.1〜5%の範囲にあることを特徴とする電子
写真式平版印刷原版。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真式平版印刷原版
に関するものであり、詳しくは印刷汚れと耐傷汚れ性能
の改良された平版印刷原版に関するものである。
に関するものであり、詳しくは印刷汚れと耐傷汚れ性能
の改良された平版印刷原版に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真法により平版印刷版を作成する
方法は公知であり、通常以下のような工程で得られる。
まず光導電層を一様に帯電させ、画像露光し、湿式また
は乾式で現像してトナ−像を得た後、このトナ−像を定
着する。次に、不感脂化処理により、非画像部を親水化
して、平版印刷版とするものである。平版印刷版におい
ては、非画像部に汚れ(地汚れと呼ばれる)が発生しな
いことが望ましい。しかし、このようにして得られた平
版印刷版においては、実際には地汚れの発生は皆無では
なかった。とりわけ、用いた不感脂化液が処理を重ねて
疲労した液であったり、印刷において色インキを用いた
り、あるいは印刷用紙として中性紙を用いたりした時
に、地汚れが発生することが多かった。
方法は公知であり、通常以下のような工程で得られる。
まず光導電層を一様に帯電させ、画像露光し、湿式また
は乾式で現像してトナ−像を得た後、このトナ−像を定
着する。次に、不感脂化処理により、非画像部を親水化
して、平版印刷版とするものである。平版印刷版におい
ては、非画像部に汚れ(地汚れと呼ばれる)が発生しな
いことが望ましい。しかし、このようにして得られた平
版印刷版においては、実際には地汚れの発生は皆無では
なかった。とりわけ、用いた不感脂化液が処理を重ねて
疲労した液であったり、印刷において色インキを用いた
り、あるいは印刷用紙として中性紙を用いたりした時
に、地汚れが発生することが多かった。
【0003】この様な地汚れに対し、不感脂化処理を2
回以上行う方法が有効である。しかしこの方法では工程
がふえ作業効率が低下するし、近年において普及の著し
い、不感脂化処理を行うエッチングプロセッサ−と印刷
機が一体化された自動印刷機においては、実際にこの方
法は採用できない。さらにまた、この方法には画像部の
インキ着肉性の低下の問題もあった。また別に、地汚れ
を改良する方法として、例えば、特公昭50−3101
1号、特開昭54−20735号、特開昭58−680
46号各公報には、光導電層に用いる樹脂バインダ−の
改良により、地汚れ防止に効果があると記載されてい
る。しかし、これらのバインダーを実際に詳しく検討し
てみると、地汚れの防止効果は十分満足できるものでは
なかった。
回以上行う方法が有効である。しかしこの方法では工程
がふえ作業効率が低下するし、近年において普及の著し
い、不感脂化処理を行うエッチングプロセッサ−と印刷
機が一体化された自動印刷機においては、実際にこの方
法は採用できない。さらにまた、この方法には画像部の
インキ着肉性の低下の問題もあった。また別に、地汚れ
を改良する方法として、例えば、特公昭50−3101
1号、特開昭54−20735号、特開昭58−680
46号各公報には、光導電層に用いる樹脂バインダ−の
改良により、地汚れ防止に効果があると記載されてい
る。しかし、これらのバインダーを実際に詳しく検討し
てみると、地汚れの防止効果は十分満足できるものでは
なかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこうした実状
を改善するためになされたものであり、不感脂化処理1
回でも地汚れの発生のない、さらには色インキ、中性
紙、疲労不感脂化液等を用いても、地汚れの発生の少な
い電子写真式平版印刷原版を提供することを目的として
いる。
を改善するためになされたものであり、不感脂化処理1
回でも地汚れの発生のない、さらには色インキ、中性
紙、疲労不感脂化液等を用いても、地汚れの発生の少な
い電子写真式平版印刷原版を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
の結果、少なくとも酸化亜鉛を含む光導電性物質と樹脂
バインダ−とを含有する光導電層表面の酸化亜鉛の露出
率が、2.1〜5%の範囲にあることを特徴とする電子
写真式平版印刷原版において、上記目的が達成されるこ
とを見出し、本発明に至った。以下に本発明を詳しく説
明する。
の結果、少なくとも酸化亜鉛を含む光導電性物質と樹脂
バインダ−とを含有する光導電層表面の酸化亜鉛の露出
率が、2.1〜5%の範囲にあることを特徴とする電子
写真式平版印刷原版において、上記目的が達成されるこ
とを見出し、本発明に至った。以下に本発明を詳しく説
明する。
【0006】本発明における電子写真式平版印刷原版の
光導電層は、光導電性物質と樹脂バインダ−を主成分と
してを含む層である。さらに該光導電性物質は酸化亜鉛
を含むものである。また酸化亜鉛に、硫化カドミウム、
酸化チタン等を混合して用いることができる。該樹脂バ
インダ−としては、シリコン樹脂、ポリスチレン、ポリ
アクリル或いはポリメタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラ−ル等が、単
独或いは共重合物ないしは混合物として用いられる。
光導電層は、光導電性物質と樹脂バインダ−を主成分と
してを含む層である。さらに該光導電性物質は酸化亜鉛
を含むものである。また酸化亜鉛に、硫化カドミウム、
酸化チタン等を混合して用いることができる。該樹脂バ
インダ−としては、シリコン樹脂、ポリスチレン、ポリ
アクリル或いはポリメタクリル酸エステル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルブチラ−ル等が、単
独或いは共重合物ないしは混合物として用いられる。
【0007】このような、光導電性物質と樹脂バインダ
−とを主成分とする光導電層において、層表面の酸化亜
鉛の露出率が2.1〜5%の範囲にあれば、印刷におい
て地汚れが改善されることが見出された。すなわち、酸
化亜鉛の露出率が2.1%に満たない場合は、不感脂化
液が酸化亜鉛へ浸透しにくいため不感脂化処理が不十分
となり、地汚れは完全には防止できない。酸化亜鉛の露
出率が2.1%を超えると、不感脂化液の酸化亜鉛への
浸透が良好になり、地汚れが防止できる。またその効果
は、不感脂化処理から印刷工程までの時間の短い自動印
刷機において、特に明瞭になる。一方、露出率が5%を
超えると、光導電層表面に不感脂化液中の親水性物質を
固定しておく力が弱くなる。したがって、層表面が物理
的な力を受けると、上記親水性物質が脱落し、いわゆる
傷汚れといわれる現象が発生しやすくなる。特に前述し
た自動印刷機では、不感脂化処理後に機械で印刷版を挟
んだり、搬送したりするため、傷がつき易い。すなわ
ち、露出率が5%以上では実際の平版印刷版としては使
用は困難である。従って、地汚れがなく、傷汚れも発生
しにくい最適領域は2.1〜5%の範囲であり、この範
囲であれば良好な印刷物を得ることができることが見出
された。
−とを主成分とする光導電層において、層表面の酸化亜
鉛の露出率が2.1〜5%の範囲にあれば、印刷におい
て地汚れが改善されることが見出された。すなわち、酸
化亜鉛の露出率が2.1%に満たない場合は、不感脂化
液が酸化亜鉛へ浸透しにくいため不感脂化処理が不十分
となり、地汚れは完全には防止できない。酸化亜鉛の露
出率が2.1%を超えると、不感脂化液の酸化亜鉛への
浸透が良好になり、地汚れが防止できる。またその効果
は、不感脂化処理から印刷工程までの時間の短い自動印
刷機において、特に明瞭になる。一方、露出率が5%を
超えると、光導電層表面に不感脂化液中の親水性物質を
固定しておく力が弱くなる。したがって、層表面が物理
的な力を受けると、上記親水性物質が脱落し、いわゆる
傷汚れといわれる現象が発生しやすくなる。特に前述し
た自動印刷機では、不感脂化処理後に機械で印刷版を挟
んだり、搬送したりするため、傷がつき易い。すなわ
ち、露出率が5%以上では実際の平版印刷版としては使
用は困難である。従って、地汚れがなく、傷汚れも発生
しにくい最適領域は2.1〜5%の範囲であり、この範
囲であれば良好な印刷物を得ることができることが見出
された。
【0008】本発明の光導電層表面の酸化亜鉛の露出率
は、XPSを用いることで算出できる。XPS(X-ray
Photoelectron Spectroscopy 又は ElectronSpect
roscopy for Chemical Analysis)は、物質にAlや
MgのKα線のような単色性のよいX線を照射し、発生
する電子の運動エネルギ−分布やその角度分布を静電型
アナライザ−などを用いて測定することにより、原子や
分子の電子状態や振動状態あるいは固体表面の状態など
に関する知識を得るための手法である。光導電層表面の
酸化亜鉛の露出率はXPSの亜鉛光電子スペクトルを用
いて、次の式で決定される。 酸化亜鉛の露出率(%) 光導電層表面の 純酸化亜鉛粉末の = 亜鉛光電子 ÷ 亜鉛光電子 ×100 スペクトル強度 スペクトル強度
は、XPSを用いることで算出できる。XPS(X-ray
Photoelectron Spectroscopy 又は ElectronSpect
roscopy for Chemical Analysis)は、物質にAlや
MgのKα線のような単色性のよいX線を照射し、発生
する電子の運動エネルギ−分布やその角度分布を静電型
アナライザ−などを用いて測定することにより、原子や
分子の電子状態や振動状態あるいは固体表面の状態など
に関する知識を得るための手法である。光導電層表面の
酸化亜鉛の露出率はXPSの亜鉛光電子スペクトルを用
いて、次の式で決定される。 酸化亜鉛の露出率(%) 光導電層表面の 純酸化亜鉛粉末の = 亜鉛光電子 ÷ 亜鉛光電子 ×100 スペクトル強度 スペクトル強度
【0009】上記亜鉛光電子スペクトル強度の測定は、
「表面」第27巻667頁1989年発行(表面談話会
・コロイド懇話会編集)に記載されている方法を用い
た。すなわち、基準に用いる純酸化亜鉛粉末のスペクト
ルを測定する際には、イオン・エッチング技術を用いて
清浄面を作成してから測定を行う。イオン・エッチング
技術を用いることにより、基準に用いる酸化亜鉛粉末の
スペクトル強度が一定になり測定精度が著しく向上す
る。
「表面」第27巻667頁1989年発行(表面談話会
・コロイド懇話会編集)に記載されている方法を用い
た。すなわち、基準に用いる純酸化亜鉛粉末のスペクト
ルを測定する際には、イオン・エッチング技術を用いて
清浄面を作成してから測定を行う。イオン・エッチング
技術を用いることにより、基準に用いる酸化亜鉛粉末の
スペクトル強度が一定になり測定精度が著しく向上す
る。
【0010】このような光導電層表面の酸化亜鉛の露出
率を2.1〜5%の範囲とする方法としては、種々の方
法が採用できる。例えば、光導電層塗布後に、加湿風で
乾燥させブラッシングを起こさせる方法、あるいは塗布
乾燥後にグロ−放電処理、火焔処理、プラズマ処理、電
子線照射処理、オゾン処理等の表面処理を行うことによ
り酸化亜鉛の露出率をコントロールする等の方法を用い
ることができる。
率を2.1〜5%の範囲とする方法としては、種々の方
法が採用できる。例えば、光導電層塗布後に、加湿風で
乾燥させブラッシングを起こさせる方法、あるいは塗布
乾燥後にグロ−放電処理、火焔処理、プラズマ処理、電
子線照射処理、オゾン処理等の表面処理を行うことによ
り酸化亜鉛の露出率をコントロールする等の方法を用い
ることができる。
【0011】なお、本発明の露出率は、光導電性物質に
対する樹脂バインダ−の比率を低下させる方法によって
も得られる。しかし、樹脂バインダ−の比率を低下させ
ると、地汚れに対しては良好であっても、光導電層全体
が脆いものとなり、印刷版としては適さないものとな
る。
対する樹脂バインダ−の比率を低下させる方法によって
も得られる。しかし、樹脂バインダ−の比率を低下させ
ると、地汚れに対しては良好であっても、光導電層全体
が脆いものとなり、印刷版としては適さないものとな
る。
【0012】したがって、光導電性物質と樹脂バインダ
−の重量比率は、85:15〜82:18の範囲で用い
られるのが適当である。これより光導電性物質の比率が
多くなると、光導電層全体が脆くなり、印刷版として使
用するときに物理性に問題が生じ、逆に樹脂バインダ−
の比率が多くなると感度が著しく低くなったり、塗布面
状が均一でなくなる等の問題が生じ、実質的に印刷原版
として使用できなくなる。
−の重量比率は、85:15〜82:18の範囲で用い
られるのが適当である。これより光導電性物質の比率が
多くなると、光導電層全体が脆くなり、印刷版として使
用するときに物理性に問題が生じ、逆に樹脂バインダ−
の比率が多くなると感度が著しく低くなったり、塗布面
状が均一でなくなる等の問題が生じ、実質的に印刷原版
として使用できなくなる。
【0013】本発明に使用できる支持体としては、従来
より電子写真感光材料に用いられる基紙が使用でき、例
えば、イオン伝導性物質や米国特許第3597272号
及び仏国特許第2277136号の各明細書に記載され
ているような、カ−ボンなどの電子伝導性物質を含浸さ
せ、或いは抄紙時に混合させた基紙が使用できる。支持
体と光導電層との間、更には支持体の裏面にも耐水機能
を持つ塗布層(耐水層)を設けることもできる。耐水層
として用いる樹脂は、ポリアクリル或いはポリメタクリ
ル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、SBR、ポリビニルア
ルコ−ル、カゼイン、でんぷん、セルロ−ス、等を用い
ることができ、更に必要に応じてイオン伝導性物質や無
機金属化合物等を混合してもよい。更に、基紙内部ある
いは基紙と耐水層との間にアルミニウム等の金属薄膜を
包含しても良い。
より電子写真感光材料に用いられる基紙が使用でき、例
えば、イオン伝導性物質や米国特許第3597272号
及び仏国特許第2277136号の各明細書に記載され
ているような、カ−ボンなどの電子伝導性物質を含浸さ
せ、或いは抄紙時に混合させた基紙が使用できる。支持
体と光導電層との間、更には支持体の裏面にも耐水機能
を持つ塗布層(耐水層)を設けることもできる。耐水層
として用いる樹脂は、ポリアクリル或いはポリメタクリ
ル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、SBR、ポリビニルア
ルコ−ル、カゼイン、でんぷん、セルロ−ス、等を用い
ることができ、更に必要に応じてイオン伝導性物質や無
機金属化合物等を混合してもよい。更に、基紙内部ある
いは基紙と耐水層との間にアルミニウム等の金属薄膜を
包含しても良い。
【0014】光導電層用組成物を塗布する際に用いる溶
剤としては、この種の技術分野で公知の溶剤、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン、イソプロピルアルコ−
ル、エチルアルコ−ル、メチルアルコ−ル、テトラヒド
ロフラン、ジクロロメタン等を単独、或いは混合して用
いることができる。更に蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の
低級カルボン酸を混合しても良い。また本発明の光導電
層の乾燥塗布量は、5〜30g/m2が適当である。
剤としては、この種の技術分野で公知の溶剤、例えば、
ベンゼン、トルエン、キシレン、イソプロピルアルコ−
ル、エチルアルコ−ル、メチルアルコ−ル、テトラヒド
ロフラン、ジクロロメタン等を単独、或いは混合して用
いることができる。更に蟻酸、酢酸、プロピオン酸等の
低級カルボン酸を混合しても良い。また本発明の光導電
層の乾燥塗布量は、5〜30g/m2が適当である。
【0015】本発明の電子写真式平版印刷原版を用いて
平版印刷版を作成するには、従来より知られている方法
を用いることができる。すなわち、具体的には、本発明
によりえられた光導電層をコロナ帯電法などで一様に帯
電させた後、画像露光して静電潜像を形成させ、湿式法
又は乾式法でトナ−を付着させ、加熱などの手段により
定着する。次いで、不感脂化液で処理して非画像部を親
水化する。不感脂化液としては、例えば米国特許第41
16698号明細書に記載されている様なフェロシアン
化合物又はフェリシアン化合物を含む組成物や、米国特
許第4282811号明細書に記載されている様な金属
錯塩を含む組成物等を使用することができる。本発明に
おいては、上記不感脂化処理が1回でかつ処理液が疲労
していても、地汚れの発生がない。
平版印刷版を作成するには、従来より知られている方法
を用いることができる。すなわち、具体的には、本発明
によりえられた光導電層をコロナ帯電法などで一様に帯
電させた後、画像露光して静電潜像を形成させ、湿式法
又は乾式法でトナ−を付着させ、加熱などの手段により
定着する。次いで、不感脂化液で処理して非画像部を親
水化する。不感脂化液としては、例えば米国特許第41
16698号明細書に記載されている様なフェロシアン
化合物又はフェリシアン化合物を含む組成物や、米国特
許第4282811号明細書に記載されている様な金属
錯塩を含む組成物等を使用することができる。本発明に
おいては、上記不感脂化処理が1回でかつ処理液が疲労
していても、地汚れの発生がない。
【0016】この様にして作成された平版印刷版を用い
て、常法によりオフセット印刷することで、汚れのない
印刷物を容易に得ることができる。さらに本発明により
得られた平版印刷版は、色インキや中性紙等を用いて
も、地汚れの発生が少ない。
て、常法によりオフセット印刷することで、汚れのない
印刷物を容易に得ることができる。さらに本発明により
得られた平版印刷版は、色インキや中性紙等を用いて
も、地汚れの発生が少ない。
【0017】以下本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施態様に限定されるものではな
い。実施例中「%」及び「部」はそれぞれ「重量%」及
び「重量部」を示すものとする。
が、本発明はこれらの実施態様に限定されるものではな
い。実施例中「%」及び「部」はそれぞれ「重量%」及
び「重量部」を示すものとする。
【0018】
実施例1,2および比較例1,2 以下に示す原料を混合し、ケデイミルで5000回転/
分の速度で20分間分散し、光導電層用の分散液1を得
た。 分散液1 光導電性酸化亜鉛(堺化学〔株〕製 サゼックス2000) 100部 樹脂バインダ−(三菱レ−ヨン〔株〕製 LR018)40%溶液 50部 ロ−ズベンガル(2% メタノ−ル溶液) 10部 トルエン 90部
分の速度で20分間分散し、光導電層用の分散液1を得
た。 分散液1 光導電性酸化亜鉛(堺化学〔株〕製 サゼックス2000) 100部 樹脂バインダ−(三菱レ−ヨン〔株〕製 LR018)40%溶液 50部 ロ−ズベンガル(2% メタノ−ル溶液) 10部 トルエン 90部
【0019】上記の分散液1を平版印刷用の耐水性を有
する電子写真基紙上に、乾燥塗布量が25g/m2にな
るようにワイヤ−バ−を用いて塗布し、110℃で乾燥
して比較例1とした。次にこのものをプラズマ処理機を
用いて真空度10-1Torr、周波数13.56MHz
、出力10Wの条件で処理時間を 1,3,5分と変
えてプラズマ処理を行い、実施例1,2および比較例2
を作成した。以上の様にして得られた電子写真式平版印
刷原版サンプル4種類について、XPSによる光導電層
表面の酸化亜鉛の露出率を測定した。次に上記原版か
ら、富士写真フィルム製電子写真用版機ELP−404
Vを用いて平版印刷版を作成し、その時の適正露光時間
を求めた。さらに得られた平版印刷版を自動印刷機61
1XLA−2(ハマダ印刷機製)で印刷した時の地汚
れ、傷汚れを評価した。地汚れについては、地汚れ箇所
の濃度をマクベス濃度計にて測定し、紙自体の濃度を差
し引いた値である。傷汚れについては、自動印刷機の搬
送時につくこすれ傷による汚れを目視で評価し結果であ
る。以上の結果を表1に示す。
する電子写真基紙上に、乾燥塗布量が25g/m2にな
るようにワイヤ−バ−を用いて塗布し、110℃で乾燥
して比較例1とした。次にこのものをプラズマ処理機を
用いて真空度10-1Torr、周波数13.56MHz
、出力10Wの条件で処理時間を 1,3,5分と変
えてプラズマ処理を行い、実施例1,2および比較例2
を作成した。以上の様にして得られた電子写真式平版印
刷原版サンプル4種類について、XPSによる光導電層
表面の酸化亜鉛の露出率を測定した。次に上記原版か
ら、富士写真フィルム製電子写真用版機ELP−404
Vを用いて平版印刷版を作成し、その時の適正露光時間
を求めた。さらに得られた平版印刷版を自動印刷機61
1XLA−2(ハマダ印刷機製)で印刷した時の地汚
れ、傷汚れを評価した。地汚れについては、地汚れ箇所
の濃度をマクベス濃度計にて測定し、紙自体の濃度を差
し引いた値である。傷汚れについては、自動印刷機の搬
送時につくこすれ傷による汚れを目視で評価し結果であ
る。以上の結果を表1に示す。
【0020】 表 1 プラズマ 酸化亜鉛 適正感度 地汚れ 傷汚れ 時間 露出率 (sec) 濃度 * 比較例1 0分 1.3% 10.3sec 0.16 ○ 実施例1 1 2.6 9.2 0.01 ○ 実施例2 3 4.1 8.9 0.00 ○ 比較例2 5 8.3 8.5 0.00 △〜× *傷汚れ ○:全く跡が出ない △:よく見るとうっすら汚れている ×:一見して跡がわかる
【0021】XPS測定の諸条件は以下の通りにして行
った。 測定装置: Perkin Elmer社製 ESCA5400MC X線源 : Mg アノ−ド出力: 400W 励起電圧: 15kV Pass Energy: 71.55eV eV/Step: 0.100eV Time/Step: 100msec 分析面積: 1.1mmφ(Aperture:3) 積算: 1回 光電子取出角度: 45° 測定真空度: 1〜3×10-7Torr 測定点数: 各3点 亜鉛光電子スペクトル強度:Zn 2p3/2のピ−ク面積
を使用
った。 測定装置: Perkin Elmer社製 ESCA5400MC X線源 : Mg アノ−ド出力: 400W 励起電圧: 15kV Pass Energy: 71.55eV eV/Step: 0.100eV Time/Step: 100msec 分析面積: 1.1mmφ(Aperture:3) 積算: 1回 光電子取出角度: 45° 測定真空度: 1〜3×10-7Torr 測定点数: 各3点 亜鉛光電子スペクトル強度:Zn 2p3/2のピ−ク面積
を使用
【0022】基準となるべき酸化亜鉛の亜鉛光電子スペ
クトル強度の測定については、次の手順で行った。すな
わち、光導電性酸化亜鉛粉末を赤外吸収スペクトル測定
用錠剤成型機で加圧成型(520kg/cm2 ・10
秒)して錠剤とした。この錠剤を 測定前に、XPS内
において Ar+エッチングを行い、Zn、O以外の、
表面汚染物であるCやその他のピ−クが検出されず、か
つZnとOとの原子%比率がほぼ等しいことを確認した
後、汚染物が再付着しないよう速やかに測定した。
クトル強度の測定については、次の手順で行った。すな
わち、光導電性酸化亜鉛粉末を赤外吸収スペクトル測定
用錠剤成型機で加圧成型(520kg/cm2 ・10
秒)して錠剤とした。この錠剤を 測定前に、XPS内
において Ar+エッチングを行い、Zn、O以外の、
表面汚染物であるCやその他のピ−クが検出されず、か
つZnとOとの原子%比率がほぼ等しいことを確認した
後、汚染物が再付着しないよう速やかに測定した。
【0023】実施例3,4および比較例3,4 実施例1と同様に下記に示す原料を混合し、ケデイミル
で4000回転/分の速度で30分間分散し、光導電層
用の分散液2を得た。 分散液2 光導電性酸化亜鉛(堺化学〔株〕製 サゼックス2000) 100部 樹脂バインダ−(三菱レ−ヨン〔株〕製 LR360)40%溶液 30部 〃 (三菱レ−ヨン〔株〕製 LR333)40%溶液 22部 ロ−ズベンガル(2% メタノ−ル溶液) 10部 トルエン 80部
で4000回転/分の速度で30分間分散し、光導電層
用の分散液2を得た。 分散液2 光導電性酸化亜鉛(堺化学〔株〕製 サゼックス2000) 100部 樹脂バインダ−(三菱レ−ヨン〔株〕製 LR360)40%溶液 30部 〃 (三菱レ−ヨン〔株〕製 LR333)40%溶液 22部 ロ−ズベンガル(2% メタノ−ル溶液) 10部 トルエン 80部
【0024】上記の分散液2を平版印刷用の耐水性を有
する電子写真基紙上に、乾燥塗布量が26g/m2にな
るように塗布し、120℃において乾燥して、比較例3
とした。次に同様にして作成した物の光電導層表面を、
アセチレンガスバーナーにより火焔処理した。処理時間
を2秒、5秒、10秒と変えて、実施例3,4および比
較例4を作成した。これらのサンプルについて、実施例
1と同様の評価を行った結果を表2に示す。
する電子写真基紙上に、乾燥塗布量が26g/m2にな
るように塗布し、120℃において乾燥して、比較例3
とした。次に同様にして作成した物の光電導層表面を、
アセチレンガスバーナーにより火焔処理した。処理時間
を2秒、5秒、10秒と変えて、実施例3,4および比
較例4を作成した。これらのサンプルについて、実施例
1と同様の評価を行った結果を表2に示す。
【0025】 表 2 火焔処理 酸化亜鉛 適正感度 地汚れ 傷汚れ 時間 露出率 (sec) 濃度 (秒) (%) 比較例3 0 1.4 18.7 0.13 ○ 実施例3 2 2.6 17.5 0.02 ○ 実施例4 5 3.7 16.1 0.01 ○ 比較例4 10 12.8 13.1 0.00 ×
【0026】上記の実施例及び比較例の結果より、光導
電層表面の酸化亜鉛の露出率が2.1〜5%の範囲にあ
れば印刷時の地汚れが著しく改善され、しかも耐傷汚れ
性能も満足することは明らかである。
電層表面の酸化亜鉛の露出率が2.1〜5%の範囲にあ
れば印刷時の地汚れが著しく改善され、しかも耐傷汚れ
性能も満足することは明らかである。
【0027】
【発明の効果】高感度で、しかも不感脂化処理1回でも
地汚れの発生がなく、傷もつきにくい電子写真式平版印
刷原版がえられる。
地汚れの発生がなく、傷もつきにくい電子写真式平版印
刷原版がえられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世羅 英史 静岡県榛原郡吉田町川尻4000番地 富士写 真フイルム株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 少なくとも酸化亜鉛を含む光導電性物質
と樹脂バインダ−とを含有する光導電層を紙支持体上に
設けてなる電子写真式平版印刷原版において、該光導電
層表面の酸化亜鉛の露出率が2.1%〜5%の範囲にあ
ることを特徴とする電子写真式平版印刷原版。 - 【請求項2】 該光導電層の光導電性物質と樹脂バイン
ダ−の重量比率が85:15〜82:18の範囲にある
ことを特徴とする請求項1記載の電子写真式平版印刷原
版。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150381A JPH0713388A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 電子写真式平版印刷原版 |
EP94109561A EP0631192B1 (en) | 1993-06-22 | 1994-06-21 | Original forme for electrophotographic planography |
DE69405310T DE69405310T2 (de) | 1993-06-22 | 1994-06-21 | Original für elektophotographischen Flachdruck |
US08/263,738 US5543258A (en) | 1993-06-22 | 1994-06-22 | Original forme for electrophotograhic planography |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150381A JPH0713388A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 電子写真式平版印刷原版 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0713388A true JPH0713388A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15495760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5150381A Pending JPH0713388A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 電子写真式平版印刷原版 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5543258A (ja) |
EP (1) | EP0631192B1 (ja) |
JP (1) | JPH0713388A (ja) |
DE (1) | DE69405310T2 (ja) |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LU37081A1 (ja) * | 1958-04-10 | |||
GB1009379A (en) * | 1961-08-11 | 1965-11-10 | Ishihara Sangyo Kaisha | Electrophotographic materials and methods for producing electrostatic images |
DE1249691B (de) * | 1961-12-30 | 1968-03-14 | Gevaert Photo-Producten N. V., Mortsel, Antwerpen (Belgien) | Elektrophoto graphisches Aufzeichnungsmaterial |
GB1069568A (en) * | 1963-09-19 | 1967-05-17 | Rank Xerox Ltd | Photographic reproduction |
US3682677A (en) * | 1969-10-01 | 1972-08-08 | Xerox Corp | Background removal |
US3787209A (en) * | 1972-04-24 | 1974-01-22 | Polaroid Corp | Color diffusion transfer color process and film with silver precipitating layer |
DE3021165A1 (de) * | 1979-06-04 | 1980-12-11 | Fuji Photo Film Co Ltd | Verfahren zur herstellung einer lithographischen druckplatte durch elektrophotographie |
US4673627A (en) * | 1984-12-27 | 1987-06-16 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Electrophotographic lithographic printing plate |
US4996121A (en) * | 1988-01-06 | 1991-02-26 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Electrophotographic lithographic printing plate precursor containing resin having hydroxy group forming functional group |
EP0421685A3 (en) * | 1989-10-06 | 1992-02-26 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | An electrophotographic lithographic printing plate precursor |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP5150381A patent/JPH0713388A/ja active Pending
-
1994
- 1994-06-21 EP EP94109561A patent/EP0631192B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1994-06-21 DE DE69405310T patent/DE69405310T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-06-22 US US08/263,738 patent/US5543258A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0631192A2 (en) | 1994-12-28 |
EP0631192A3 (en) | 1995-02-15 |
US5543258A (en) | 1996-08-06 |
DE69405310T2 (de) | 1998-01-08 |
DE69405310D1 (de) | 1997-10-09 |
EP0631192B1 (en) | 1997-09-03 |
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