JPH07132176A - 記憶媒体式遊技設備 - Google Patents

記憶媒体式遊技設備

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JPH07132176A
JPH07132176A JP6111357A JP11135794A JPH07132176A JP H07132176 A JPH07132176 A JP H07132176A JP 6111357 A JP6111357 A JP 6111357A JP 11135794 A JP11135794 A JP 11135794A JP H07132176 A JPH07132176 A JP H07132176A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カード状記憶媒体が記憶媒体読取装置180
に投入され、その記憶媒体が保有する金額情報としての
第1有価データが、変換指令手段112が操作されるこ
とにより生成される変換指令によって遊技権利の象徴へ
変換されることにより遊技が実行可能にされる遊技装置
を備えた遊技設備において、上記変換指令手段の1回の
操作に係る単位当たりの変換量を設定するための変換量
設定手段を設けるようにした。 【効果】 変換量設定手段を設けているため、遊技客の
平均的な変換量を調べてそれに応じて設定値を変更する
ことで、遊技客に遊技を強制することがなくしかも玉切
れによる遊技中断の発生回数を減少させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気カードや電子カード
等の記憶媒体を使用したパチンコ機あるいはアレンジボ
ール、スロットマシン等の記憶媒体式遊技設備に利用し
て有効な技術に関し、特に記憶媒体が保有する金額情報
としての第1有価データから遊技球もしくはそれと実質
的に等価なデータに変換する際の変換量を設定するため
の変換量設定技術に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カード状の記憶媒体を媒介として
遊技を行なうようにしたカード式のパチンコ遊技システ
ムが提唱されている。カード方式は、遊技客が記憶媒体
であるカードのみを持ち歩けばよく、落下し易いパチン
コ球を大量に持ち運ぶ手間を軽減することができるとい
う利点がある。従来提案されているカード式パチンコ遊
技システムには、大きく分けると次の2つの方式があ
る。
【0003】第1の方式は、カードの発行に際して購入
金額に対応した持玉数データをカードに記憶し、この持
玉数データの範囲内でパチンコ遊技を行ない、遊技過程
において増減した持玉数データをカードに記憶するとい
うものである(特公昭47−42227号参照)。
【0004】カード方式の第2の方式は、カードの購入
の際にコード番号だけを記録したカードを発行し、持玉
数は集中管理装置に記憶し、カードをパチンコ機のカー
ド読取装置に挿入することによって記憶された持玉数を
呼び出して遊技を行なえるようにするものである。その
場合、カード発行時に購入金額をすべて持玉に変換し、
その持玉数を管理装置側に記憶するようになっていた
(実公昭61−32709号、特公昭51−17106
号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のカード方式
の遊技機においては、いずれも一旦カードを購入する
と、購入金額分がすべて玉数となってしまうため、20
0円、500円のような小額を単位として購入できるよ
うにしておかないと遊技客に多額の投資を強制する結果
となってしまう。つまり、パチンコ遊技は往々にして運
・不運に左右され、運が良ければわずかな投資であって
も大量の賞品球を獲得することができるため、多額の金
額分のカードを購入すると無駄になってしまい、その場
合遊技客は損をしたような気持ちを抱いてしまう。
【0006】そのため、遊技客は小額のカードを小分け
に購入する傾向が強くなる。ところが、カードを小分け
に購入すると購入回数が多くなるため、遊技客にとって
は購入の都度遊技が中断されて興趣がそがれてしまう。
一方、遊技店にとっては大量のカードを発行しなければ
ならないため経常コストが高くなるとともに、使用済み
のカードの処理が面倒になるという問題が生じる。
【0007】勿論、高額のカードのみを発行すれば遊技
が中断される回数を減少させることはできるが、これで
は上述したごとく遊技客に多額の投資を強制することに
なり、望ましい解決にはならない。
【0008】この発明の目的は、遊技客が安心して高額
のカードを購入することができ、これによって玉切れに
よる遊技中断の回数を減少させるとともに、カード発行
枚数を減らして遊技店の負担を軽減することにある。
【0009】本発明の他の目的は、記憶媒体式の遊技機
において遊技客に遊技を強制することがなくしかも玉切
れによる遊技中断の回数を減少させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、カード状記憶媒体が記憶媒体読取装置に投
入され、その記憶媒体が保有する金額情報としての第1
有価データが、変換指令手段が操作されることにより生
成される変換指令によって遊技権利の象徴へ変換される
ことにより遊技が実行可能にされる遊技装置を備えた遊
技設備において、上記変換指令手段の1回の操作に係る
単位当たりの変換量を設定するための変換量設定手段を
設けるようにしたものである。ここで、前記変換量設定
手段は、ソフトウェアによって構成してもよいしあるい
はディップスイッチのような設定器により構成してもよ
い。
【0011】また、遊技装置には上記第1有価データを
表示する第1有価データ表示手段を設けるようにしたさ
らに、第1有価データから変換される上記遊技権利の象
徴が遊技球と実質的に等価な第2有価データである場合
に、上記遊技装置には上記第2有価データを表示する第
2有価データ表示手段を設けるようにした。
【0012】一方、第2の発明では、カード状記憶媒体
が記憶媒体読取装置に投入され、その記憶媒体が保有す
る金額情報としての第1有価データが変換指令手段から
の変換指令により遊技権利の象徴へ変換されることによ
り遊技が実行可能にされる複数の遊技装置とこれら遊技
装置を統括的に管理する管理装置とを備えた遊技設備に
おいて、電源投入時に上記管理装置から各遊技装置へ変
換指令手段の1回の操作に対する上記第1有価データか
ら遊技権利の象徴への変換量を表わすデータを送って設
定するようにした。
【0013】
【作用】本発明によれば、カード発行時には持玉数とし
て記憶する代わりに、持玉数もしくは遊技球に変換し得
る前段としての第1有価データとして記憶し、遊技装置
において変換指令手段を操作して第1有価データを持玉
数もしくは遊技球に変換して遊技を行なうようにしてい
るため、遊技客に多額の投資を強制することがなくなっ
て、遊技客は安心して高額のカードを購入することがで
きる。しかも、変換量設定手段を設けているため、遊技
客の平均的な変換量を調べてそれに応じて設定値を変更
することで、遊技客に遊技を強制することがなくしかも
玉切れによる遊技中断の発生回数を減少させることがで
きる。
【0014】また、遊技装置には上記第1有価データを
表示する第1有価データ表示手段を設けたので、遊技者
は上記第1有価データ表示手段の表示を見ながら変換指
令手段を操作することで、いつでも簡単に変換量を確認
することができる。
【0015】さらに、遊技装置に上記第2有価データを
表示する第2有価データ表示手段を設けているので、遊
技者は上記第2有価データ表示手段の表示を見ながら変
換指令手段を操作することで、いつでも簡単に変換量を
確認することができる。
【0016】
【実施例】図1に本発明を適用したカード式遊技装置の
代表的な例としてパチンコ遊技システムの一実施例を示
す。
【0017】この実施例のパチンコ遊技システムは、遊
技機としてのパチンコ機100と、各パチンコ機におけ
る遊技を開始させるためローカルな有価価値を有する記
憶媒体としてのカードCDを発行する記憶媒体発行装置
としての発行機200と、遊技の結果得られた賞品球お
よび遊技に使用せずに残った購入金を精算するための記
憶媒体精算装置としての精算機300と、上記各種端末
機を集中的に管理し、制御する管理装置400と、この
管理装置400と各端末機を有機的に結合するデータ伝
送路500とからなり、これらによって、有機的結合体
が構成される。この有機的結合体は、上記カードCDに
よってのみ介入が可能とされ、かつ有機的結合体によっ
てのみカードの運用とその有価データの変換が可能とな
っている。そのため、有機的結合体の各構成要素たるパ
チンコ機100、発行機200、精算機300および管
理装置400には、それぞれ記憶媒体読取装置としての
カードドライバ(カードリーダとカードライタ)が設け
られているとともに、カードの情報および各端末機の情
報は、管理装置400の記憶装置内にファイルの形で記
憶されるようになっている。
【0018】次に、上記有機的結合体の各構成要素につ
いての具体的な説明に入る前に、本実施例のシステムに
使用されるカードについて説明する。本実施例のシステ
ムに使用されるカードCDは、例えば図2(A),
(B)に示すように、使用可能なエリアすなわち遊技店
名HALLや購入金額AM、カード挿入方向DIR、発
行年月日DATE等遊技客にとって必要な情報および破
損カードの復活の際に必要な発行通し番号n等が、カー
ドCDの表面に印刷されている。さらに、購入金額をす
べて使い切り、かつ持玉数が零になった場合には、×印
のようなカード無効表示INVも印字されるようになっ
ている。
【0019】一方、カードCDの裏面は、磁性材が全面
に塗布された磁気面とされており、この磁気面にはカー
ド挿入方向に沿って3つのブロックBL1,BL2,B
L3が設けられ、これらのブロックの各々に同一情報が
重複して記録され、再生の際に多数決原理でデータが決
定されるようになっている。しかもこの実施例のカード
の磁気面に記録される情報は、カードの使用エリアを特
定するための識別コードと、カードの有効期間を示すた
めの発行年月日と、発行通し番号nから適当な関数もし
くは変換方式を使って得られる識別符号としてのカード
番号と、エラー検出用のチェックコードのみであり、購
入金額や持玉数は記録されないようになっている。これ
らは、上記カード番号によって管理装置400のデータ
ファイルからリアルタイムで引出し可能な構成にしてあ
る。これによって、カードのコピーによる不正を防止
し、かつ不正による被害を最小限にとどめることができ
る。つまり、カードがコピーされてもデータファイル内
に登録されている購入金額と獲得玉数以上の被害は生じ
ないので、カードをコピーするのは全くの無駄な行為と
なる。
【0020】さらに、上記カードは使い捨て方式とする
ことにより、カード回収設備を不用にしてシステムの簡
略化およびカードの管理を容易にするとともに、使い捨
てに伴う経費節減を図るため、カードの大きさを縦86
mm横54mmのスタンダードとし、かつカードの材質
として紙を選択してある。
【0021】図3に上記カード発行機200の構成例を
示す。この実施例のカード発行機200は、カード購入
のための紙幣を識別する紙幣識別装置210と、購入金
に対応した金額を印刷し、カード番号を記録するカード
ライタ220と、つり銭を排出するための残金払出装置
230と、各種表示器241〜245および、発行機2
00全体の制御を行なう制御ユニット250等により構
成されている。
【0022】上記紙幣識別装置210に対応して、前面
パネル201には紙幣挿入口211と、購入金額選択ス
イッチ群212および金額表示器213が設けられてい
る。従って、遊技客は、先ず紙幣挿入口211より紙幣
を投入して、選択スイッチ群212の中から所望の購入
金額に対応するスイッチを押圧する。すると、金額表示
器213に投入金額が表示され、所望の購入金額に相当
するカードが上記カードライタ220のカード排出口2
02より発行される。また、上記金額選択スイッチ群2
12は、各々ランプ内蔵型スイッチで構成されており、
スイッチを操作すると対応する内蔵ランプが点灯される
ようになっている。そして、投入された紙幣は、紙幣収
納タンク214内に回収される。
【0023】カードライタ220は、カードタンク22
1内にストックされている白紙状態のカードを1枚ずつ
取り出して、表面に購入金額と、発行年月日および管理
装置400より付与される発行通し番号nを印刷すると
ともに、カード裏面の磁気面に制御ユニット250によ
り演算されたカード番号および識別コード(店コー
ド)、発行年月日コード、チェックコードを記録して、
前面パネル201に設けられたカード排出口202より
排出する。上記発行通し番号nは、カード発行機200
からカード購入の申込を受けた管理装置400が、自己
の制御下にある複数のカード発行機からの購入申込みに
対し、その受付け順に発行通し番号nを決定し、各カー
ド発行機に付与する番号であって、カードのコピーによ
る不正を防止するため、カードの磁気面には、上記発行
通し番号nに対して所定の関数f(n)を用いた演算も
しくはビットの並び換え等のコード変換処理を行なって
得られたコードをカード番号として記録するようになっ
ている。上記発行通し番号nからカード番号の算出を可
能にするため、管理装置400の制御プログラムには、
関数f(n)もしくはコード変換手続きが予め与えられ
ているともに、カードから読み出されたカード番号と発
行通し番号nとの一致を確認するため逆関数もしくは逆
変換手続きが用意されている。
【0024】図4(A)に上記カードライタ220の構
成の概略を示す。すなわち、カードライタ220は、カ
ードタンク221内からカードを一枚ずつ取り出すカー
ド取出装置222と、搬送モータ223と、カードの位
置検出を行なうカードセンサ224a,224bと、カ
ード番号等の記録用磁気ヘッド225と、印字装置(マ
ーキング装置)226とにより構成されている。また、
実施例のカードライタは、ベリファイ機能すなわち書込
みデータのチェックを行なうため、再生ヘッド227を
有しており、上記各駆動手段は、センサの検出信号に基
づいて制御基板(コントローラ)228によって制御さ
れ、カードへの記録、印字、排出を行なう。
【0025】一方、紙幣挿入口211より挿入され、金
額選択スイッチ212により購入金額が決定され、残金
が生じたときに、それを払い戻すための残金払出装置2
30は、紙幣をストックしておく紙幣タンク231を備
えており、残金に相当する紙幣を前面パネル201に設
けられた紙幣排出口232により排出するように構成さ
れている。
【0026】さらに、上記カード発行機200の前面パ
ネル201には、カード発行可能な状態にあることを示
す発行中ランプ241、カード発行不能状態を示す発行
中止ランプ242、紙幣挿入口211より投入された紙
幣でタンク214が満杯になったことを知らせる紙幣プ
ールオーバ表示器243、カードタンク221内の未発
行カードが空になったことを知らせるカード不足表示器
244、残金払出装置の紙幣タンク231内のストック
紙幣がなくなったことを知らせるつり銭不足表示器24
5が設けられている。また、上記状態を検出して対応す
る表示器を点灯させるため、紙幣タンク214,231
およびカードタンク221にはセンサ261,262,
263がそれぞれ設けられている。
【0027】さらに、この実施例のカード発行機200
には、遊技店に設置される複数(数10台)の発行機2
00の各々を区別して、特定のカードを発行した発行機
を管理装置400において把握できるようにするため台
番号設定器205が内部に設けられており、この設定器
205により設定された台番号は管理装置400に送ら
れて、データ通信の際の伝送アドレスの生成および各発
行機ごとのデータファイルの作成に供される。
【0028】なお、特に限定されないが、設定器205
によって設定される台番号と同じ番号が、発行機の前面
パネル201の上部に付着された銘板206に表示され
るようになっている。
【0029】図5には、上記のごとく構成されたカード
発行機200の制御システムの構成例が示されている。
なお、同図において、符号L1〜L5で示されているの
が、購入金額の選択スイッチ群212に内蔵されたラン
プで、オンされたスイッチに対応するランプが点灯され
て操作ボタンを後方から照明するようになっている。
【0030】このシステムでは、図4(A)に示すカー
ドライタ220の各構成部品は、CPU(マイクロコン
ピュータ)等からなるようなコントローラ228によっ
て制御され、このコントローラ228および発行機に設
けられた各種センサや表示器、紙幣識別器210、残金
払出装置230が、同じくマイクロコンピュータからな
る制御ユニット250内のユニットコントローラ251
によって制御されるようになっている。
【0031】ユニットコントローラ251は、上記構成
部品の制御やカード番号の受信を行なってカード発行処
理を実行するともに、稼動データを収集し、それをデュ
アルポートメモリからなるパラレル通信手段としてのユ
ニットメモリ270内の送信データエリアSDAに書き
込む。ユニットメモリ270に書き込まれた稼動データ
は、後述の伝送コントローラとネットワーク制御手段
(NAU)とにより伝送ケーブル(ネットワーク)を介
して管理装置400との間のデータ交信によって管理装
置に送られる。また、管理装置400から送られて来る
データも一旦ユニットメモリ270内の受信データエリ
アRDAに書き込まれ、ユニットコントローラ251が
これを読み取ることによってデータの受信が行なわれ
る。ユニットメモリ270には送信データや受信データ
がメモリ内にあることを相手方のコントローラに伝える
ためのコマンドやステータス情報の入る共有データエリ
アCDAが設けられている。
【0032】表1、表2および表3に、各々上記ユニッ
トメモリ270内の送信データエリアSDA、受信デー
タエリアRDAおよび共有データエリアCDAの構成例
を示す。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】上記表1に示されているホットコードは、
システムの立上りのときに管理装置がユニットメモリ2
70の送信エリア内に、例えば010101‥‥01な
るコードを書き込んでおいて、定期的に管理装置におく
って、静電気等のノイズによるRAMデータの破壊の有
無をチェックし、送信データの異常を速やかに検出でき
るようになっている。
【0037】なお、上記表1に示されているモニタ情報
1は、表4に示すようにシステム立上り時のテスト実行
中を示すビット、初期値設定/未設定を示すビット、ホ
ットコードエラーを示すビット、ローカルネットワーク
(伝送ケーブル500)の異常を示すビット(低層用と
高層用の2ビット)、発行機異常を示すビット等により
構成されている。
【0038】また、モニタ情報2は、表5に示すように
カードライタの異常を示すビット、カードの有無を示す
ビット、同紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣詰ま
りを示すビット、紙幣の強制引き抜きを示すビット、残
金払出器の紙幣タンク内の状態を示すビット、残金払出
器の異常を示すビット等により構成されている。
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】次に、本来の遊技を提供するパチンコ機の
構成例について図6を用いて説明する。この実施例のパ
チンコ機100は、遊技機本体110と、遊技機と1対
1で対応されて遊技機本体上方の島設備等に装着され、
主としてカードに関する処理と遊技中の稼動データの収
集を司る制御ユニット160とにより構成される。
【0042】制御ユニット160は、この実施例では遊
技機本体110と別個に構成され、カード挿排口161
と、カードの有する金額を表示する第1有価データ表示
手段としての金額表示器162、遊技者の持玉数をディ
ジタル数字で表示する第2有価データ表示手段としての
持玉表示器163、複数個のランプが一列に整列されて
なるアナログ表示器164、係員呼出し用の呼出しスイ
ッチ165等を前面に有している。上記アナログ表示器
164は、遊技中の持玉数をアナログ的に表示したり、
打止め状態やフリー状態を同時点滅と移動点滅で表示す
るのに用いられる。
【0043】また、特に限定されないが、制御ユニット
160の前面には、図7に示すように、入賞球発生表示
用のセーフランプ166や遊技中であることを示す遊技
表示ランプ167、効果音および警告発生用のスピーカ
168が設けられている。さらに、制御ユニット160
の側面の島設備内部に位置される部位には、パチンコ機
100を管理装置400と切り離した特異状態で、後述
のテストカードを用いて遊技動作を可能にさせるための
テストスイッチ171が、また制御ユニット前面には当
該パチンコ機に与えられる台番号を明示する銘板172
がそれぞれ設けられている。
【0044】そして、制御ユニット160の内部には、
上記カード挿排口161に対応してカードリーダ180
が、また台番号の銘板172の後方に台番号設定スイッ
チ173が、さらにこの制御ユニット160全体の制御
を司るユニットコントローラ190が各々設けられてい
る。ユニットコントローラ190は、光ファイバもしく
は同軸ケーブルのような伝送路191によって、遊技機
本体110の制御装置150に、また後述の伝送コント
ローラおよびローカルネットワーク(伝送ケーブル)を
介して管理装置400に接続される。カードリーダ18
0は、図4(A)に示されている発行機用カードライタ
220と略同じ構成であり(図4(B)参照)、カード
タンク221および記録ヘッド225を省略し、カード
取出装置222の代わりに強制排出装置181を設けた
構成にされている。
【0045】一方、本実施例の遊技機本体110は、機
内に封入された遊技球を循環使用する密閉型遊技機とし
て構成されており、封入球を循環させる循環装置120
を有している。また遊技機本体110の下部には、上記
封入球を一個ずつ遊技領域内に発射する発射装置111
とその操作ダイヤル112および前記カードを使用した
遊技の手続きを可能にするための変換指令手段としての
購入スイッチ113、終了スイッチ114、中断スイッ
チ115が設けられている。遊技領域の構成は従来のも
のと同じである。購入スイッチ113は、カード挿排口
161へのカードの挿入を前提としてカードの有する金
額の範囲内で、200円等の単位でこれを遊技球に変換
するための指示スイッチで、変換された遊技球が持玉数
となる。持玉数は持玉表示器163に表示され、打球発
射装置により遊技球一つ発射されるごとに持玉数が一つ
減算され、入賞球が発生すると賞品球数の分だけ加算表
示される。
【0046】終了スイッチ114は遊技者が遊技を終了
させたくなったとき(遊技台を変更したい場合を含む)
にいつでもこれをオンさせることで、使用中のカードを
制御ユニット160より排出させることができる。その
ときユニットコントローラ190はその時点で遊技客の
持玉数(購入玉と獲得球の和)を、管理装置400のフ
ァイル内に登録してからカードを挿排口161より排出
する。また、中断スイッチ115は、遊技者が現在遊技
中の遊技機での遊技を止める意思はないが、休憩のため
一時的に遊技を中断させるために使用するスイッチで、
このスイッチが操作されると、ユニットコントローラ1
90は一旦カードを排出して再び同一カードが挿入され
るまで待機状態となり、その間他のカードを受け付けな
いようになる。なお、上記各スイッチのうち購入スイッ
チ113と中断スイッチ115はランプ内蔵型で、持玉
数が「0」になると購入スイッチ113内のランプが点
滅されるとともに、中断スイッチ115が押されると中
断が解除されるまで内蔵ランプが点灯される。
【0047】図8に遊技機本体110の裏面の構成例を
示す。遊技盤101前面の遊技領域内に設けられた入賞
領域に対応して遊技盤を貫通するように形成された複数
の入賞球導出孔121を覆う入賞球集合樋122が、遊
技盤101の裏面に取り付けられている。入賞球集合樋
122の底壁は中央に向かって下り傾斜されて案内棚1
22a,122bとされ、その流下端部に第1誘導樋1
23が接続されており、入賞球集合樋122内に流入し
た入賞球は、案内棚122a,122b上に流下して集
合され、第1誘導樋123を流下する途中でセーフセン
サ131により検出される。また、遊技領域の下部に設
けられたアウト穴102に対応して遊技盤の裏面には、
回収樋124が設けられており、この回収樋124の終
端は上記第1誘導樋123の終端部に合流されている。
【0048】さらに、この実施例では遊技領域に設けら
れた大型の変動入賞装置に入賞した遊技球を回収する第
2誘導樋125が設けられ、この第2誘導樋125の終
端は上記回収樋124の終端部に合流されている。上記
回収樋124および第2誘導樋125には、アウトセン
サ132とセーフセンサ133が設けられていて、そこ
へ流入した遊技球を検出する。第1誘導樋123と第2
誘導樋125とを設けることにより、それぞれの入賞領
域に入賞して得られる賞品球数を異ならせて遊技者に提
供することができる そして、上記各樋の合流部は、連
通口127にて、回収した遊技球を打球発射装置111
まで案内する案内樋126の途中に連通されている。
【0049】上記案内樋126は、図9に示すように、
打球発射装置111によって発射された遊技球を、遊技
領域上部まで案内する円弧状のガイドレール103の途
中に設けられたファール球取込口104に接続された樋
であり、ファール球、セーフ球(入賞球)およびアウト
球は、すべて最終的にこの案内樋126によって回収さ
れ、打球発射装置111まで誘導される。案内樋126
の途中には、ファール球取込口104より回収された遊
技球を検出するファールセンサ134、案内樋に回収さ
れた遊技球を整列させる球ナラシ105、封入球を外部
へ抜き取るための玉抜きレバー106が設けられてい
る。ファールセンサ134により検出された球は発射球
から減算され、実際に遊技領域に打ち込まれた打球数が
正確に計数される。また、ガイドレール103の始端部
には打球発射装置111により発射された打球を検出す
るための発射センサ135,136が設けられ、空打ち
を発射球として計数しないようになっているとともに、
発射センサ135側から発射センサ136側への打球の
移動をもって発射数として計数し、逆方向の打球の移動
をもってファール球として計数している。玉抜きレバー
106は、案内樋126の底壁の一部を構成するように
設けられた回転可能な回動プレート107の回転を阻止
して遊技球を打球発射装置側へ供給させ、玉抜きレバー
106を図10(A)のごとく上方へスライドさせると
回動プレート107が自重で下方へ回動して案内樋12
6内の遊技球を排出するように構成されている。
【0050】一方、案内樋126の下端には、図10
(B)に示すごとく玉受け部128aを有する玉送り1
28が揺動可能に取り付けられており、これが揺動する
ことにより案内樋126内の遊技球を一個ずつ分離して
ガイドレール103の発射始端位置に移動させるように
なっている。玉送り128は、打球発射装置111の発
射杆111aに連動して上方へ回動される。案内樋12
6とガイドレール103の始端部との境界には分離壁1
09が形成されており、玉送り128が上方へ回動され
ると、先端の玉受け部128aに係合している遊技球が
一つだけ分離壁109を乗り越えることにより、球の移
動が行なわれる。なお、玉送り128内には円柱状のウ
ェイト129が内蔵されており、このウェイトの自重に
よって玉送り128の回動復帰が円滑に行なわれる。
【0051】図11にパチンコ機100の制御システム
の構成例が示されている。このシステムにおいては、カ
ードリーダ180の各構成部品たるカードセンサ22
4、再生用ヘッド227、マーキング装置226および
搬送用モータ223は、コントローラ188によって制
御される。そして、このコントローラ188および制御
ユニット160に設けられた各種スイッチ165,17
1,173や表示器162,163,164,166,
167、スピーカ168は、同じくマイクロコンピュー
タからなるユニットコントローラ190によって制御さ
れるようになっている。
【0052】また、特に制限されないが、この実施例で
は光ケーブル191を介して、遊技機本体110の制御
装置150や各種センサ、表示器等が上記ユニットコン
トローラ190に接続される。光ファイバケーブルによ
る通信を可能にするため、パラレルデータとシリアルデ
ータの変換を行なう並−直列変換器や電気信号と光信号
との変換を行なう光−電変換器等からなる光多重データ
リンク(インタフェース)192と193が、ユニット
コントローラ190と光ファイバケーブル191との間
および光ファイバケーブルと制御装置150との間に設
けられている。
【0053】なお、光ファイバケーブル191をユニッ
トコントローラ190とパチンコ機の制御装置150と
の間のデータ通信に使用することにより、従来パチンコ
機の裏側にて複雑に配設されていた多数の配線をすっき
りさせ、保守、管理を容易にするとともに、誤った配線
接続を防止することができる。
【0054】図12に遊技機本体110の制御システム
の構成例が示されている。上記光多重データリンク19
3および光ケーブル191を介してユニットコントロー
ラ190の制御下には、上記制御装置150とともに、
打球発射装置111と購入スイッチ113内蔵の購入可
表示ランプ113a、中断スイッチ115内蔵の中断表
示ランプ115aがドライバ195を介して設置されて
いる。また、購入スイッチ113や遊技終了スイッチ1
14、中断スイッチ115からの信号が光多重データリ
ンク193および光ファイバケーブル191を介して、
前記ユニットコントローラ190に伝送される。
【0055】上記制御装置150もマイクロコンピュー
タにより構成されており、この制御装置150には、発
射センサ135,136およびセーフセンサ131,1
33、ファールセンサ134、アウトセンサ132から
の検出信号に入力されており、これらの信号に基づいて
入賞球やファール球、アウト球等を判定してユニットコ
ントローラ190に知らせる。
【0056】一方、ユニットコントローラ190は、こ
れらの遊技球に関する検出信号や購入スイッチ113か
らの信号等に基づいて、出玉数、アウト玉数、持玉数、
売上金額等の稼動データを演算したり、パチンコ機に関
する稼動情報(遊技状態)やモニタ情報等を生成し、そ
れらをデュアルポートメモリからなるユニットメモリ1
70の送信データエリアSDAに書き込む。
【0057】ユニットメモリ170に書き込まれた稼動
データ等は、後述の伝送コントローラによる管理装置4
00との間のデータ交信によって管理装置に送られる。
また、管理装置400から送られてくるデータも一旦ユ
ニットメモリ170内の受信データエリアRDAに書き
込まれ、ユニットコントローラ190がこれを読み取る
ことによってデータの受信が行なわれる。ユニットメモ
リ170には送信データや受信データがメモリ内にある
ことを相手方のコントローラに伝えるためのコマンドや
ステータス情報の入る共有データエリアCDAが設けら
れている。
【0058】表6、表7および表8に、各々上記ユニッ
トメモリ170内の送信データエリアSDA、受信デー
タエリアRDAおよび共有データエリアCDAの構成例
を示す。
【0059】
【表6】
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】
【表9】
【0063】
【表10】
【0064】なお、表6において示されているモニタ情
報1は、表9に示すようにシステム立上り時のテスト実
行中を示すビット、初期値設定/未設定を示すビット、
ホットコードエラーを示すビット、ローカルネットワー
ク(伝送ケーブル500)の異常を示すビット(低層用
と高層用の2ビット)、遊技機異常を示すビット等によ
り構成されている。また、モニタ情報2は、表10に示
すようにカードリーダの異常を示すビットを有してい
る。
【0065】さらに、稼動情報は、表11のごとく打止
め状態を示すビット、遊技中断中であることを示すビッ
ト、通信異常あるいは不正検出等に基づく管理装置もし
くはコントローラによる強制終了状態を示すビット、遊
技中であることを示すビット、遊技機が遊技客のついて
いないフリー状態にあることを示すビット等により構成
されている。
【0066】
【表11】
【0067】上記表11より、実際のパチンコ機の状態
は、 フリー状態が、 0000000000000001 遊技中が、 0000000000000010 強制終了受信時が、 0000000000000100 中断時が、 0000000000001000 打止発生時が、 0000000000010000 で表わされる。
【0068】図13に、前述した精算機300の構成例
を示す。この実施例の精算機300は、挿入されたカー
ドCDのカード番号を読み取るカードリーダ310と、
そのカードについて使用されずに残った未購入金額に相
当する金額を払い戻すための残金払出装置320と、遊
技により獲得した持玉数を印刷したレシートを発行する
プリンタ330と各種表示器340〜342および、精
算機300全体の制御を行なう制御ユニット350等に
より構成されている。
【0069】上記カードリーダ310に対応して、前面
パネル301にはカード挿入口311と、獲得した賞球
数(持玉数)を表示する玉数表示器312および未購入
金額を表示する金額表示器313が設けられている。遊
技客が、先ずカード挿入口311よりカードを投入する
と、カードリーダ310がカード裏面の磁気面に記録さ
れているカード番号を読み取って管理装置400に送
り、そのカードに関するデータを受け取る。そして、金
額表示器313に未購入金額が表示されるとともに、玉
数表示器312に獲得玉数が表示され、挿入されたカー
ドはマーキング装置により、無効印の印刷もしくはパン
チングがなされてからカード収納タンク314内に回収
(没収)される。
【0070】これによって精算済カードの悪用が防止さ
れる。カードリーダ310の構成は、カード発行機20
0のカードライタ220(図4(A)参照)とほぼ同一
であり、カードタンク221とカード取出し装置222
および記録用磁気ヘッド225が不要である(図4
(C))。
【0071】プリンタ330は、ロール状態でストック
されている白紙のシートを引き出して、その表面に発行
年月日と、獲得玉数および未使用残金額さらにはカード
来歴等を印刷し、レシート発行口331より排出する。
【0072】これとともに、未購入金額に相当する金銭
が残金払出装置320より払い出される。残金払出装置
320は、紙幣をストックしておく紙幣タンク321と
紙幣排出口322とからなる。また、精算の際には10
00円未満の端数が生じるので、100円単位の硬貨を
収納する硬貨タンク324と硬貨払出口325とからな
る硬貨払出装置326が設けられている。
【0073】さらに、上記精算機300の前面パネル3
01には、カード精算中であることを示す精算中ランプ
341、カード精算不能状態を示す精算中止ランプ34
2、カード挿入口311より投入されたカードでタンク
313が満杯になったことを知らせるカードオーバフロ
ー表示器L11や残金払出装置320の紙幣タンク32
1内のストック紙幣がなくなったことを知らせる紙幣不
足表示器L12、硬貨払出装置の硬貨タンク324内の
ストック硬貨がなくなったことを知らせる硬貨不足表示
器L13、プリンタ330内のロール紙がなくなったこ
とを表示する紙なし表示器L14等からなるモニタ表示
ランプ群340が設けられている。また、上記各状態を
検出して対応する表示器を点灯させるため、カードタン
ク314、紙幣タンク321、硬貨タンク324、およ
びプリンタ330にはセンサ361,362,363,
364がそれぞれ設けられている。また、硬貨払出装置
326には硬貨抜取スイッチ327が設けられている。
【0074】さらに、この実施例の精算機300には、
遊技店に設置される複数の精算機の各々を区別して、特
定のカードの精算を行なった精算機を管理装置400に
おいて把握できるようにするため台番号設定器305が
内部に設けられており、この設定器305により設定さ
れた台番号は管理装置400に送られて、データ通信の
際の伝送アドレスの生成および各精算機ごとのデータフ
ァイル作成に供される。なお、特に限定はされないが、
設定器305によって設定される台番号と同じ番号が、
精算機の前面パネル301の上部に付着された銘板30
6に表示されるようになっている。
【0075】図14には、上記のごとく構成された精算
機300の制御システムの構成例が示されている。な
お、同図において、符号L11〜L14で示されている
のが、上記モニタ表示ランプ群340を構成するランプ
である。
【0076】このシステムでは、カードリーダ310を
構成するカードセンサ224a,224b、再生ヘッド
227、マーキング装置226および搬送用モータ22
3は、CPU(マイクロコンピュータ)からなるコント
ローラ319によって制御され、このコントローラ31
9および精算機に設けられた各種センサや表示器、紙幣
払出器320、硬貨払出装置326、プリンタ330
が、同じくマイクロコンピュータからなる制御ユニット
350内のユニットコントローラ351によって制御さ
れるようになっている。
【0077】ユニットコントローラ351は、上記構成
部品の制御やカード番号のチェック、カードデータの受
信、表示等を行なって精算処理を実行するとともに、稼
動データを収集し、それをデュアルポートメモリからな
るユニットメモリ370内の送信データエリアSDAに
書き込む。ユニットメモリ370に書き込まれた稼動デ
ータは、伝送コントローラによる伝送ケーブルを介した
管理装置400との間のデータ交信により管理装置に送
られる。また、管理装置から送られて来るデータも、一
旦ユニットメモリ370内の受信データエリアRDAに
書き込まれ、ユニットコントローラ351がこれを読み
取ることによってデータの受信が行なわれる。ユニット
メモリ370には送信データや受信データがメモリ内に
あることを相手方のコントローラに伝えるためのコマン
ドやステータス情報の入る共有データエリアCDAが設
けられている。
【0078】表12、表13および表14に、各々上記
ユニットメモリ370内の送信データエリアSDA、受
信データエリアRDAおよび共有データエリアCDAの
構成例を示す。
【0079】
【表12】
【0080】
【表13】
【0081】表13に示すようにこの実施例ではカード
の来歴データも受信して、これを時刻データとともにレ
シートに印刷して排出することにより、遊技客に対し信
頼度の高い精算データであることを印象づけることがで
きる。ただし、来歴データはカードファイル内に入って
いる最高20回までのデータである。
【0082】
【表14】
【0083】なお、上記表12に示されているモニタ情
報1は、表15に示すようにシステム立上り時のテスト
実行中を示すビット、初期値設定/未設定を示すビッ
ト、ホットコードエラーを示すビット、ローカルネット
ワーク(伝送ケーブル500)の異常を示すビット(低
層用と高層用の2ビット)、精算機異常を示すビット等
により構成されている。
【0084】
【表15】
【0085】また、モニタ情報2は、表16に示すよう
にプリンタの異常を示すビット、カードリーダ310の
異常を示すビット、硬貨タンク324内の状態を示すビ
ット、硬貨払出機326の硬貨詰まりを示すビット、硬
貨払出機326の異常を示すビット、紙幣払出機320
の紙幣タンク内の状態を示すビット、紙幣払出機320
の異常を示すビット等により構成されている。
【0086】
【表16】
【0087】次に、前述のごとく構成されたパチンコ機
100、カード発行機200および精算機300を統括
的に制御するとともに稼動データをリアルタイムに収集
して、停電や故障が発生しても復旧時に直ちに元のデー
タ状態を復活させてシステム各部の動作を再開させ、ま
た遊技店の経営に必要なデータの集計を可能にする管理
装置400について説明する。
【0088】図15に管理装置400の具体的な構成
を、また図16に管理装置のシステム構成を示す。管理
装置400は、オフィスコンピュータとほぼ同等な構成
とされている。すなわち、中央処理装置CPUや半導体
メモリ(RAM)からなる主記憶装置M−MEM、タイ
マ(カレンダを含む)、TMR、通信制御装置SCC等
が格納されたコントロールボックス401と、このコン
トロールボックス401の上部に設けられた補助記憶装
置としてのフロッピディスク記憶装置402、ハードデ
ィスク記憶装置403と、収集データ等を印字するため
のプリンタ404と、メッセージや収集データを表示す
るCRT表示装置405と、オペレータが中央処理装置
に対し指令や設定データを与えるためのコンソール40
6とにより、管理装置400が構成されている。
【0089】上記プリンタ404は、管理装置400の
スループットを向上させるため、印字されるデータを一
時的に格納するバッファ404aを備えている。さら
に、この管理装置400には、パチンコ遊技システムに
特有なものとして、各端末からシステムにアクションを
起こさせる媒体としてのテスト用カードを発行するカー
ドライタ407やパチンコ機で発生する“打止め”等、
システムで発生した緊急情報をリアルタイムで印字する
補助プリンタ408が上記コントロールボックス401
の上部に設けられている。
【0090】また、停電発生時に、主記憶装置M−ME
Mに揮発的に保持されている全ての端末の稼動データ
や、発行した全てのカードのデータをハードディスク記
憶装置403に移して保護できるようにするため、最低
でも10分間程度は管理装置を動作できるようにする補
助電源装置409が、上記コントロールボックス401
の下方に設けられている。
【0091】なお、本実施例においては、主としてパチ
ンコ機とカード発行機、精算機および管理装置からなる
システムについて説明するが、この発明は図16に破線
X,Y,Zで示すように店内放送装置や景品交換装置、
自動販売機等をも管理装置400の制御下におくように
したシステムにまで拡張することができる。特に景品交
換装置は、カードを使って精算機300を通さずに直接
景品と交換できるような方式を容易に適用する可能性が
ある。さらに、管理装置400を構成するコンソール4
06も、本実施例のパチンコ遊技システムに最も適した
独特のキー構成となっている。
【0092】図17に、コンソール406の構成例を示
す。図17において、421はシステムの各端末に対す
る営業開始を指示するための開店スイッチ、422は同
じく営業終了を指示するための閉店スイッチで、開店ス
イッチ421がオンされた後、閉店スイッチ422がオ
ンされるまでの間、各端末機におけるカードの運用が可
能となる。また、423は営業終了後に全端末機の稼動
データをフロッピディスク記憶装置402に格納し、管
理装置へ動作の停止を指示するための終了スイッチ、4
24は破損したカードの復活処理を指示するためのカー
ド復活スイッチである。
【0093】なお、上記開店スイッチ421、閉店スイ
ッチ422、終了スイッチ423およびカード復活スイ
ッチ424の4つのスイッチは、本システムにとって特
に重要なスイッチであり、システム稼動中安易に操作さ
れるのを防止するため、その後方(図では上方)に設け
られたキースイッチ420に連動されており、キースイ
ッチ420を回してオンさせた状態でないと各スイッチ
421〜424を操作してオンさせることができないよ
うになっている。
【0094】425,426,427は、通常のパーソ
ナルコンピュータ等のコンソールに設けられているのと
同種のテンキー、リターンキーおよびデリートキーであ
る。一方、428はカードに関するデータや各端末の稼
動データ等をCRT表示装置405の画面上に表示させ
る指令を与える表示メニュースイッチ、429はCRT
表示装置に表示されたデータの消去を要求するCRTク
リアスイッチである。また430はカードに関するデー
タや各端末の稼動データ等をプリンタ404によって印
字させる指令を与える印字メニュースイッチ、431は
プリンタ404による印字の中止を要求する印字ストッ
プスイッチである。
【0095】432はパチンコ機における打止数や打止
モード等の設定を要求するための設定スイッチ、433
は、設定された打止数の賞品球が払い出されて打止すな
わち遊技継続不能状態になっているパチンコ機の打止状
態の解除指令を与えるための打止解除スイッチ、434
は、通信ネットワークの異常等に伴い正常な制御やデー
タ収集が不能になった場合、あるいは遊技客の不正を発
見した場合に特定端末もしくは全端末に対する強制停止
を要求するための強制終了スイッチ、435は強制停止
された端末の停止を解除させるための終了解除スイッ
チ、439は日時設定用スイッチである。また、実施例
のコンソール406には、パチンコ機での打止等緊急事
態が発生した場合にオペレータの喚起を促す音を発生す
るブザー440と、その発音停止を指示するブザースト
ップスイッチ436とが設けられている。
【0096】上記各スイッチのうち、図中2重枠で示さ
れているスイッチ421〜424,432〜436は、
ランプ内蔵型のスイッチで、これらのスイッチがオンさ
れて対応する処理の実行中もしくは状態継続中内蔵ラン
プが点灯される。ただし、ブザーストップスイッチ43
6内のランプは、ブザーと連動し、ブザー発音中点灯さ
れ、ストップスイッチ436が押されると消灯する。
【0097】さらに、この実施例のコンソール406に
は、その背面に、テストカード発行指令を与えるための
テストカードスイッチ437と、システム導入時に購入
玉の交換レートや店コード、端末機の総台数、入賞球1
個当たりの賞品球数等の設定値の設定要求を行なうため
のビルトインスイッチ438が設けられている。これら
のスイッチ437と438は、他のスイッチと異なり、
通常はほとんど使用しないスイッチであり、かつ特定の
者(遊技店の支配人等)が存在を知っていればよいスイ
ッチであるため、コンソールの背面に設けられている。
【0098】ここで、上記テストカードについて言及す
る。既に説明した構成より明らかなように、この実施例
の遊技システムは、すべての端末機(パチンコ機、カー
ド発行機、精算機)が管理装置の制御下にあり、カード
番号等のやり取りによって稼動可能な状態に移行するよ
うになっており、端末単独では動作不能である。しかる
に、パチンコ機は使用頻度が高いため、玉詰まりやいわ
ゆるチューリップなどの役物が故障したりすることが多
いとともに、出玉率の調節のため遊技領域内の釘調整が
必要である。その場合、修理や釘調整後に試し打ちを行
なうことになるが、システム全体を立ち上がらせてしか
も購入カードによってのみパチンコ機を作動させる方式
では非常に不便である。そこで、本実施例では、前述し
た各パチンコ機の制御ユニット160内のテスト用スイ
ッチ171をオンさせ、かつ管理装置によって発行され
た特殊なテスト用カードを制御ユニット160のカード
挿排口161より挿入すると、一定の持玉数が与えられ
てパチンコ機単独で遊技動作が実行可能になるように構
成されている。
【0099】なお、管理装置400に設けられたカード
ライタ407は図4(A)に示すカード発行機内のカー
ドライタ220と略同じ構成である(図4(D)参
照)。ただし、カード発行機と異なり、内部に白紙カー
ドを有さず、外部から白紙カードを挿入して所定のコー
ドを記録する方式を採っているため、カードタンク22
1やカード取出装置222を持っていない。また、管理
装置400により発行される前記テストカードや復活カ
ードは必ずしも他の一般カードのように使用年月日や番
号等を明記する必要がないので、マーキング装置226
も省略してある。ただしベリファイ用の再生ヘッド22
7は有している。
【0100】上述したようにこの実施例の端末機10
0,200,300はすべて管理装置400の管理下に
置かれ、管理装置400が起動されていないと、原則と
して単独で動作できない。従って、システムの立上り時
には管理装置400によってすべての端末機に設定値を
与えてイニシャライズを行なう。しかも、このイニシャ
ライズに先立って、データ伝送を可能にするため各端末
機から台番号を吸い上げて1つ1つの伝送アドレスを形
成する。そして、システム稼動中はすべての端末機の稼
動データをリアルタイムで収集して主記憶装置M−ME
Mに保持するようになっている。
【0101】このように、本実施例では管理装置400
の取扱うデータの量は膨大なものとなる。そこで、実施
例ではこれらのデータをファイル管理により整理して取
扱いを容易にしている。
【0102】表17に管理装置400によって管理され
るデータのファイル構成例を示す。これらのファイルは
通常主記憶装置M−MEM内に記録されるが、すべての
ファイルは停電時にハードディスク記憶装置403にセ
ーブされる。また、端末機に関するデータファイルすな
わちパチンコ機ファイル(以下P機ファイルと称す
る)、発行機ファイルおよび精算機ファイルは、営業終
了時にフロッピーディスク記憶装置402に記憶され、
月別の稼動データ集計等に供される。
【0103】
【表17】
【0104】次に、表17に示されている各ファイルに
ついて更に詳しく説明する。同表における設定値ファイ
ルFL1は、システム導入時にコンソールの入力によっ
て予めハードディスクに記憶される購入玉の交換レート
や店コード、端末台数、賞品‘球数、打止数等のシステ
ムの特性や構成に応じて変動する設定値である。この設
定値ファイルは通常営業開始時にハードディスクHDD
より主記憶装置M−MEMにロードされる。また、設定
値ファイルFL1は、パチンコ機の入替えの際等にビル
トインスイッチ438を押してコンソールより更新でき
るようになっている。
【0105】表18に設定値ファイルFL1の構成例を
示す。
【0106】
【表18】
【0107】同表において、購入玉交換レートとは、購
入金額単位(例えば200円)に対する貸玉数すなわち
最初の持玉数であり、NAU台数とは、データ伝送シス
テムとしての高層ネットワークと低層ネットワークとの
連結部に設けられるネットワークアダプタユニット(通
信制御装置)の総数である。また、符号iで示されるテ
ーブルには、あるパチンコ機からあるパチンコ機までの
賞品球数が設定される。この賞品球数には1台につき2
種類の賞品球数が設定できるようになっている。しか
も、i=1〜16で示されるようにこの実施例では、遊
技店の全パチンコ機を16のグループに分割して、各々
メインとサブの2つの賞品球数を別個に設定できるよう
になっている。ただし同一の設定値のパチンコ機には連
続した台番号が与えられ、その先頭番号と末尾番号とに
よって対象範囲が指定される。
【0108】さらに、jで示されるテーブルには打止数
が設定され、kで示されるテーブルには打止モードが設
定される。ここで、打止モードとは、打止数の算出の仕
方(演算式)を示し、例えば単純に払出し賞品球数が打
止数に達したときをもって打止とするモードや、払出し
賞品球数から打込球数を引いたものが打止数に達したと
きをもって打止めとするモード等がある。特に限定はさ
れないが、この実施例ではj=1〜16,k=1〜16
で示されるように、各々16のグループに分けて独立に
打止数および打止モードを設定できる。
【0109】表19に、データ伝送に使用される伝送ア
ドレスのファイルFL2の構成例を示す。
【0110】
【表19】
【0111】表19において、種別フラグは端末の種類
を示すためのフラグで、「1」がパチンコ機、「2」が
カード発行機、「4」が精算機であることを、そして、
「0」が端末の不存在を各々示す。台番号および通し番
号は「4」と「9」を除いて作られた端末機の番号とそ
の通し番号であり、ユニット番号は、端末の種類にかか
わらず一つのNAU(ネットワークアダプタユニット)
の下に置かれた各端末機の番号、またチャネル番号は、
管理装置から見た各端末機のアドレスとなる番号であ
る。
【0112】NAU番号と台番号は既に述べたように設
定スイッチ(173,205,305,561)で与え
られる番号で、パチンコ店の場合「4」と「9」を除い
た数字で与えられる飛び番号である。ここで「4」と
「9」を使用しないということは8進法表現が可能であ
ることが分かる。そこで、10進数表示された台番号を
表20に示す変換テーブルを使って0〜7の数字のみで
表現する。これに従うと、例えば「258」なる台番号
は「247」と表記される。
【0113】
【表20】
【0114】これを2進化8進法によりバイナリコード
で表現すると、「010・100・111」となる。こ
のコードは10進法の「167」を示しており、これに
よって「4」「9」の抜けたパチンコ機等の台番号が連
続した通し番号となる。一方、上記コードの下位6ビッ
トをとって、これを2進化10進法で表されたコード
「10・0111」とみなし、これをHEXA表現する
と、「27H」となる。この実施例ではこれをユニット
番号とするものである。そして、さらにこのユニット番
号の頭にNAU番号を付けた「NAU番号+ユニット番
号」をチャネル番号としている。このような方法によ
り、「4」と「9」を使用しない台番号を有するパチン
コ遊技店の慣例において、2進法のみを使ってデータ処
理を行なうマイクロコンピュータの特性に合致した効率
の良いアドレス処理が可能となる。
【0115】上記ファイルは、回線テスト後の管理装置
によるユニットテーブル要求の返答データに基づいて全
端末機について作成されている。
【0116】表21にカードファイルFL3の構成例を
示す。カードファイルFL3には、各カードごとの情報
が入る。
【0117】
【表21】
【0118】同表において、カード番号は発行通し番号
nから関数f(n)を用いて、得られる番号であり、持
玉数と金額、カード状態は発行通し番号nとカード番号
で特定されるカードの現在状態を示す情報で、この実施
例では以下カードテキストと称する。なお、ここでカー
ド状態とは、表22に示すように、遊技に使用されてい
ないフリー状態を示すビット、遊技中を示すビット、遊
技機から一時的に離れる中断中を示すビット、既に精算
機における精算を行なったカードであることを示すビッ
ト、カードの持玉数および残金がともにゼロになったこ
とを示すビット、過去に1回以上打止めを発生したこと
を示すビット、強制終了されたパチンコ機で使用された
カードであることを示すビット、復活されたカードであ
ることを示すビット等により構成されている。
【0119】
【表22】
【0120】一方、表21に戻って、カードファイルF
L3には、カードの現在存在している端末の位置を示す
所在端末通し番号と、所在端末番号が登録される。パチ
ンコ機遊技店では慣例として、「4」と「9」の数字を
台番号として用いないので、裏と表の2種類の端末番号
が発生する。
【0121】また、表21においてiカウンタとはカー
ドがアクションを起こした数すなわち、カードが有機的
結合体たるシステムから外部へ排出動作された回数を示
すもので、この回数に対応して、そのときの台番号、持
玉数、金額、時刻等のカード情報すなわちカードの来歴
が記録される。統計的に見て遊技者は1日20台以下の
パチンコ機で遊技するのがほとんどであるので、この実
施例では最高20回までカード来歴を記録することとし
た。ただし、20回を超えた場合には、i=20で示さ
れるテーブルを更新する形で記録される。なお、上記の
場合、iカウンタは遊技中断を計数しない。つまり、中
断時に各カード情報を新しいエリアに記録するが、中断
解除後の遊技終了スイッチオン時にカウンタを更新せず
同一エリアに重ねてカード情報を記録することによりi
カウンタの値を実質的な遊技台数と一致させている。
【0122】ここで、カードの状態およびアクションと
カードファイルFL3へのカード情報の登録について図
18を用いて説明する。先ず、カード発行機200にお
いてカードの発行が行なわれると、カードが排出され
て、カードは未発行(白紙)状態SS0からフリー状態
SS1に移行する。それから、所望のパチンコ機100
にカードを挿入すると、遊技状態SS2へ移行する。こ
こで遊技によってカードの持玉および金額がゼロになる
と、カードが排出されて帰零状態SS3に移る。また、
遊技中に中断スイッチ115が押されると、カードが排
出されて、中断状態SS4へ移行し、同一カードの再投
入により再び遊技状態SS2へ戻る。
【0123】そして、遊技中に遊技を終了させるべく終
了スイッチ114を押すと、カードが排出されてフリー
状態SS1に移行する。CPUによる強制終了または打
止発生によってもカードが排出されて遊技状態SS2か
らフリー状態SS1へ移る。そのフリー状態のカードを
持って精算機300に行き精算処理を行なうと、無効マ
ークが付されてからカードが回収され精算済の状態SS
5へ移る。この実施例のシステムでは、中断状態SS4
のカードを持ってパチンコ機に戻らずそのまま精算機3
00に行き、精算処理を行なうことも可能でありその場
合、中断状態SS4から精算済状態SS5へ移行する。
【0124】上記状態遷移図において、遷移方向を示す
矢印に○が付されているのがカードファイルFL3への
カード情報の記録を伴うアクションである。また、各ブ
ロック内にて、××Hで示されている符号は、表22の
カード状態を示すコードを用いて対応する状態を16進
数字で表現(HEXA表現)したものである。
【0125】次に、表23にP機ファイルFL4の構成
例を示す。同図において、台番号からカード状態までの
項目は、表6に示されている送信データエリアSDAに
保持されているデータであり、これらは1秒に1回管理
装置400によってサンプリングされ、ファイルに登録
される。また、メイン賞球数、サブ賞球数、打止数およ
び打止モードは、システム立上り時に表18に示されて
いる設定値ファイルFL1に基づいてP機ファイルFL
4に登録される。
【0126】
【表23】
【0127】表24および表25に発行機ファイルFL
5と精算機ファイルFL6をそれぞれ示す。表24に示
すデータ項目は、表1に示されている発行機の送信デー
タエリアSDAに保持されているデータ、また、表25
に示すデータの項目は表12に示されている送信データ
エリアに保持されているデータと各々一致する。これら
は、1秒間に1回管理装置によってサンプリングされ
る。
【0128】
【表24】
【0129】
【表25】
【0130】表23〜表25において、セーブ欄に○印
が付されているデータは、営業終了時にフロッピディス
クFDDにセーブされるデータである。
【0131】次に上記のごとく構成された端末機として
のカード発行機100、パチンコ機200、精算機30
0およびそれらの端末機の集中制御を行なう管理装置4
00を有機的に結合して、データ伝送およびカードの運
用を可能にするデータ伝送路(ローカルエリアネットワ
ーク)について説明する。図19に階層的データ伝送路
を用いたパチンコ遊技システムの構成例を示す。
【0132】すなわち、100〜1000台の端末機
は、例えば遊技店の島設備のような単位で20〜40台
ずつグループ化され、各群の端末機は、リング状の伝送
路上を高速で巡回するトークンと呼ばれるアクセス権を
つかまえたノード(端末機)がパケットの形でデータの
送受信を行なう権利を有するようにされたトークンパッ
シング方式の低層ネットワーク(トークンバス)510
によってネットワークアダプタユニット(以下、NAU
と称する)530に接続されている。
【0133】そして、各低層ネットワーク(トークンバ
ス)510を制御する複数個のNAU530は、CSM
A/CD方式の高層ネットワーク520を介して管理装
置400に接続されている。上記低層ネットワーク51
0は2.5Mbps(メガビット/秒)のような伝送速
度を有し、高層ネットワーク520は、10Mbpsの
ような伝送速度を有するように制御され、NAU530
は両者の伝送速度の差を吸収して円滑なデータ伝送を可
能とするバッファとして作用し、これによって、管理装
置400の負担を軽減し、大量の稼動データの収集を可
能にしている。
【0134】図19において符号Pで示されているのが
端末機としてのパチンコ機、符号Hで示されているのが
カード発行機、また符号Sで示されているのが精算機で
ある。各端末機P,H,Sは、図3、図6および図13
に示すようなケーブル分岐回路540によって低層ネッ
トワーク510から分岐された分岐線に接続されてい
る。各分岐線の終端に各々の端末機の制御ユニット16
0,250および350が接続されている。図19にお
いて符号Uで示すのが、各端末機の制御ユニットであ
る。
【0135】図20に、各端末機に共通の制御ユニット
の構成例を示す。すなわち、各端末機の制御を行なうユ
ニットコントローラ190(251,351)と低層ネ
ットワーク510との間には、パラレル通信手段として
のユニットメモリ170(270,370)と、ユニッ
トコントローラ190(251,351)の動作を妨げ
ることなくデータの送受信を行なうデータ伝送コントロ
ーラ551と、データ伝送の高速化を図るため送受信デ
ータをパケットの形で保持する緩衝用パケットメモリ5
52と、低層ネットワーク(トークンバス)510での
送受信権を確立するとともに、送信するパラレルデータ
をシリアルデータに変換したり、受信したシリアルデー
タをパラレルデータに変換する通信制御用のネットワー
クコントローラ553と、送受信データ信号のレベル変
換を行なうレベル変換回路554と、送信信号と受信信
号の分離および結合を図るためのケーブル分岐回路54
0とが接続されている。上記コントローラ551と55
3は各々マイクロコンピュータで構成され、パケットメ
モリ552は、ユニットメモリ170と同じくデュアル
ポートメモリにより構成されている。ただし、パケット
メモリ552内にはコマンドの入る共有データエリアは
なく、データ伝送コントローラ551とネットワークコ
ントローラ553との間の送信、受信の要求のやり取り
は、コントローラ間で直接行なわれるようになってい
る。
【0136】図21に、上記低層ネットワーク510と
高層ネットワーク520間のデータ伝送の緩衝を行なう
上記NAU(ネットワークアダプタユニット)530の
回路構成例を示す。この実施例のNAU530は、低層
ネットワーク510における送受信権の確立およびデー
タの直並列変換を行なう低層ネットワークコントローラ
533と、CSMA/CD方式の高層ネットワークにお
ける送受信権の確立およびデータの直並列変換を行なう
高層ネットワークコントローラ537と、これらのネッ
トワークコントローラ533と537との間のデータ転
送を制御するデータ伝送コントローラ535とを備えて
いる。上記コントローラのうち、低層ネットワークコン
トローラ533は、トークンパッシング専用の通信用L
SIからなり、高層ネットワークコントローラ537と
データ伝送コントローラ535は、汎用マイクロコンピ
ュータによって構成されている。
【0137】そして、これらのコントローラ533と5
35との間および535と537との間には、低層ネッ
トワーク510と高層ネットワーク520のデータ伝送
速度の違いを吸収するための緩衝用パケットメモリ53
4と536とがそれぞれ接続されている。上記パケット
メモリ534,536はデュアルポートメモリにより構
成され、送信データエリアと受信データエリアとを有す
る。また、上記低層ネットワークコントローラ533と
低層ネットワーク(トークスバス)510との間には、
送信信号と受信信号の分離および結合を行なう分岐回路
531と、送受信データ信号のレベル変換を行なうレベ
ル変換回路532が接続されている。また同様に、高層
ネットワークコントローラ537と高層ネットワーク5
20との間には、レベル変換回路538と分岐回路53
9が接続されている。
【0138】さらに、この実施例のNAU530には、
複数個接続されているNAUを互いに区別するための番
号を設定するNAU番号設定器561と、各NAU53
0の制御下にある低層ネットワーク510上に存在する
端末機のうち最小台番号を設定する最小台番号設定器5
62と、低層ネットワーク上に存在する端末機の台数を
設定する台数設定器563とが設けられている。各設定
器561〜563の設定値は、NAU530内のデータ
伝送コントローラ535に入力され、NAU番号は高層
ネットワーク520における各NAUの伝送アドレスの
形成に使用される。また、最小台番号と台数とにより低
層ネットワーク510における各端末機の伝送アドレス
が形成される。
【0139】上記階層的ローカルネットワーク500
(図19)においては、システム立上り時に管理装置4
00が各NAU530を通じて回線テストと、各端末機
に対する設定値の設定を行なうとともに、システム稼動
中にはNAU530が低層ネットワーク510を使用し
て1秒間に1回ずつ端末機P,H,Sから稼動データを
収集して自己のメモリ内に蓄積する。そして、蓄積デー
タは、管理装置400からの要求に応じて同じく1秒間
に1回ずつ高層ネットワーク520を通して各NAU5
30から管理装置400内のデータファイル内にストッ
クされる。
【0140】上記のごとく、通信ネットワークがNAU
530をバッファとする階層的構成にされ、高層ネット
ワーク520が低層ネットワーク510の伝送速度2.
5Mbpsの4倍の伝送速度を有するようにされている
ため、100〜1000台の端末機を有するシステムに
おいても、各端末機から表1、表6、表12に示すよう
な大量の稼動データを1秒間に1回管理装置へ収集する
ことができる。表26には、上記データ伝送システムに
おいて使用されるパケットの種類すなわちCPUからC
PUへのメッセージの種類が示されている。
【0141】
【表26】
【0142】同表において、ユニットとは各端末機(パ
チンコ機、カード発行機、精算機)の制御ユニットのこ
とであり、例えば管理装置400から各NAU(ネット
ワークアダプタユニット)530に対して「ユニットテ
ーブル要求」なるパケットが送信されると、NAUはそ
れを受けて自己の制御下にある端末機から吸い上げた台
番号等を管理装置に返送し、管理装置はこれに基づいて
伝送アドレスを知り、アドレスファイルを形成して保持
する。
【0143】また、表26に掲記されている“カード・
イン”パケットは、パチンコ機100の制御ユニット1
60にカードが挿入されたときに、ユニット側から管理
装置400に対してそのカードに関する情報“カードテ
キスト”を要求するためのパケットである。ここでカー
ドテキストとは、カード番号、持玉数、金額(未使用
分)およびカード状態の4つの情報の入ったテキストで
ある。「帰零」なるパケットは、あるパチンコ機で遊技
中にカードの持玉数および金額が共に零になった場合
に、パチンコ機の制御ユニット160から管理装置40
0に対してカードテキストを送信するためのパケットで
ある。
【0144】一方、「中断終了」なるパケットは、遊技
客が中断スイッチ115を押してカードを受取ってパチ
ンコ機を離れ、その後、中断中のパチンコ機に戻らずそ
のまま精算機にカードを入れて精算を行なった場合に、
管理装置が中断中のパチンコ機の中断状態を解除するた
めの指令を行なうパケットである。これによって遊技客
はわざわざ中断中のパチンコ機へ戻って遊技終了スイッ
チ114を押さなくても精算を行なうことができるよう
になる。
【0145】また、ACKおよびNAKなるパケット
は、管理装置400とネットワークアダプタユニット5
30間で、送信要求を受けたときに相手に対して要求に
応じた旨の応答をする場合と要求に応じられない旨の応
答をする場合に使用されるパケットで、このうちACK
を返送する場合には、カードテキスト等要求されたデー
タが付加されることもある。さらに、この実施例では回
線テストやモニタ異常、トークンバス異常等に基づいて
管理装置400の判断で、各端末機を個別に、もしくは
種別毎に動作の停止指令を与えるための“強制終了要
求”パケットとともに、各端末機の制御ユニット側の判
断で、例えば自己の制御下の端末機が制御不能になった
ような場合に、制御を停止してそれを管理装置に通知で
きるようにする“強制終了通知”パケットが用意されて
いる。
【0146】なお、表26に示されているパケットコー
ド8OH〜8AHは、16進数で表示したものであり、
そのコードは一例であってこれに限定されるものでない
ことはいうまでもない。
【0147】次に、上記データ伝送システム(ローカル
ネットワーク)において使用されるパケットのフォーマ
ットを、“定時データ要求”とその応答たる“定時デー
タ送信”および“カードイン”を例にとって説明する。
図22にはパチンコ機に関する“定時データ要求”パケ
ットの構造(他の端末と共通)を、また、図23にはN
AUがパチンコ機から収集した稼動データを送信する
“ACK”パケットの構造を示す。
【0148】さらに、図24にパチンコ機の制御ユニッ
ト160から管理装置400に送られる“カードイン”
パケットの構造、図25および図26にそのパケットの
メッセージに対する肯定応答パケット、図27にその拒
否応答パケットを示す。
【0149】そして、表27には、上記各パケットのヘ
ッド部にレイアウトされた固有データの定義を掲記し
た。
【0150】図23において、HHDで示されているの
は高層ネットワーク520で使用されるパケットヘッド
で、LHDで示されているのは低層ネットワーク510
で使用されるパケットヘッドである。
【0151】
【表27】
【0152】高層ネットワーク520内での管理装置4
00とNAU530との間のデータ伝送は、パケットヘ
ッドHHDを用いて行なわれ、低層ネットワーク510
内でのNAU530と各端末機との間のデータ伝送は、
パケットヘッドLHDを用いて行なわれる。
【0153】また、管理装置400からNAU530を
介して各端末機へのデータの伝送は、2つのパケットヘ
ッドHHDとLHDを使って行なわれる。この場合、上
位のパケットヘッドHHDによって、伝送先の端末機の
属するネットワークアダプタが指定され、そこにパケッ
トが取り込まれると、上位のパケットヘッドHHDが外
され、下位のパケットヘッドLHDのみをヘッドとして
低層ネットワーク510上に送り出され、指定された端
末機にパケットが伝送される。
【0154】一方、各端末機から管理装置400に対し
てデータを伝送する場合、先ず端末機は低層ネットワー
ク用のパケットヘッドLHDのみをデータの頭に付けて
低層ネットワーク510上に送り出す。すると、そのパ
ケットはNAU530によって取り込まれ、そこでパケ
ットヘッドLHDの頭にさらに高層ネットワーク用パケ
ットヘッドHHDを付けて高層ネットワーク520上に
送り出し、管理装置400へ伝送されるようになってい
る。
【0155】さらに、図22〜図27の各パケットの末
尾に付加されている“PADDING”なる部分は、パ
ケットデータの長さを所定の長さに合せるために付加さ
れたダミーのデータフィールドである。また、図23に
示されている“定時データ要求”に対する応答パケット
において、上位のパケットヘッドHHDの下には、一つ
のNAU530に属する全パチンコ機の稼動データが連
結されるようになっており、*1で示すヘッドとデータ
は最初のパチンコ機に関するもの、*2で示すヘッドと
データは2番目のパチンコ機に関するもので、以下同様
にして全てのパチンコ機のデータが続いている。
【0156】なお、図22〜図27に示されているパケ
ットは、各ネットワークにのせられる本来のパケットの
全体でなく要部のみであり、その他に伝送元を示すソー
スアドレスフィールドや伝送先を示すデスティネーショ
ンアドレス等からなるヘッダ部と、誤り検出用のチェッ
クコード部がある。これらは、各端末機の制御ユニット
やネットワークアダプタユニット内のネットワークコン
トローラ553,533,537(図20、図21参
照)によって自動的に生成されて付加されるようになっ
ている。
【0157】次に、表26に示す各パケットを用いたデ
ータ伝送によるパチンコ遊技システムの動作について説
明する。図28および図29に、管理装置400による
各端末機の初期化およびネットワークの回線テストの手
順の流れを示す。
【0158】システムの電源が投入されると、管理装置
400では、先ず主記憶装置内の全てのファイルFL1
〜FL6をゼロにクリアしてから、ハードディスク(補
助記憶装置1)から端末機の台数や賞球数、打止数等の
設定値を読み出して表17に示すような設定値ファイル
FL1を確立し、この設定値ファイルFL1からNAU
530の台数を読み出してNAUアドレスを演算した
後、このNAUアドレスを使って回線テスト処理を行な
う(S2501〜S2505)。すなわち、高層ネット
ワーク520を使って各NAU530へ“回線テスト”
パケットを送信するとともに、管理装置のCRT表示器
405に「回線テスト中」なるメッセージを表示する
(S2506,S2507)。“回線テスト”パケット
には、パケットヘッドとともにタイマより得られる年月
日および識別コード(店番号)が付加されて伝送され
る。
【0159】一方、電源投入によりNAU530におい
ては、先ずNAU番号設定器561〜563から設定値
(NAU番号、最小台番号、端末台数)を読み出して各
端末の伝送アドレスを算出してユニットアドレステーブ
ルを作成し、各ユニット(端末)およびNAU自身の伝
送アドレスを認知する(S2511〜S2514)。設
定器からの設定値に基づいてここで認知されたNAUア
ドレスは、ステップS2504で管理装置400が設定
値ファイルFL1のデータから認知したNAUアドレス
と一致する。各々が互いに同一のアドレスを認知するこ
とにより相互通信が可能になる。
【0160】その後、管理装置400から“回線テス
ト”パケットが送られてくると、NAU530はパケッ
トの受信を確認してから応答信号として“ACK”パケ
ットを送信する。この“ACK”を管理装置400の通
信制御装置SCCが受信することにより対応するNAU
との間の回線異常がないことを認知することができ、上
記手続き(S2507〜S2510)をNAUの数だけ
繰り返すことにより全回線のチェックが終了し、その後
ユニットテーブル要求処理S2601(第26図)へ移
行する。
【0161】一方、各端末機の制御ユニット160,2
50,350は、電源が投入されると、先ずユニット内
のデータ伝送コントローラ551が、ユニットメモリ1
70,270,370の全データエリアをクリアしてか
ら共有エリアに割込みコマンドを入れてスタート要求を
行なう(S2521〜S2523)。すると、各端末機
のユニットコントローラ190,251,351がスタ
ート要求を確認して台番号設定器から設定値(台番号)
を読出し、通し番号とチャネル番号の下位の算出を行な
ってから、それをユニットメモリの送信データエリアに
書き込み、それをデータ伝送コントローラ551が読み
取ることで制御ユニット側でのユニットアドレスの認知
が行なわれる(S2524〜S2528)。これによっ
てトークンバスを使ったNAU530と各端末機との間
のデータ伝送が可能となる。
【0162】その後、NAU530が各ユニット(端
末)に対して既に管理装置400より受信したデータ
(年月日と識別コード)を付加した“回線テスト”パケ
ットを送信すると、ユニット側のデータ伝送コントロー
ラ551が“回線テスト”の受信を確認してから、受信
データとともにステップS2528で得られた台番号、
通し番号およびチャネル番号(下位)を付加してNAU
に送信し、NAUがこれを確認する(S2531〜S2
534)。これを全ユニットについて繰り返すことによ
り低層ネットワーク510の回線テストが終了する。
【0163】すると、NAU530は受信した台番号等
から伝送アドレスを算出し、自己の制御下のユニット
(端末)に関するユニットテーブルを作成してから、管
理装置400からのユニットテーブル要求に応じたユニ
ットテーブル送信処理S2604へ移行する。このユニ
ットテーブルには、処理S2531の受信確認の結果す
なわち表4、表9、表15に示すモニタ情報1も入れて
おく。一方、NAU530からの“回線テスト”パケッ
トを受け取ったユニット側の伝送コントローラ551
は、ユニットメモリ170,270,370内の共有デ
ータエリアのコマンドレジスタCR2に“回線テスト”
を示すコマンドを書き込む(S2551)。これを各端
末機のユニットコントローラ190,251,351が
読み取ることにより回線が正常に接続されたことを確認
し(S2552)、初期値設定処理S2701へ移行す
る。
【0164】図30に、管理装置400における伝送ア
ドレスファイルの作成手順を示す。伝送アドレスファイ
ルを作成する場合、管理装置400はユニットテーブル
要求処理を開始して、先ず通信制御装置SCCが各NA
U530に対して“ユニットテーブル要求”パケット
(表26)を送信する(S2602)。すると、NAU5
30はそのパケットを受信(S2603)して、図31
に示すようにPACKET$TYPE部に“ACK”
(=08H)の入ったヘッド部HHDの次に、NAU番
号とNAUステータス(トークンバス異常、開店コード
受信済み、NAU正常を示すビット等からなる)および
前述したユニットテーブルのデータ(各ユニットについ
てのユニット番号と種別フラグ、台番号、通し番号、チ
ャネル番号とモニタ情報1)をユニット数だけ付加して
なる“ACK”パケットを送信する(S2604)。
【0165】管理装置400がこのユニットテーブルを
受信すると、表17に示すような伝送アドレスファイル
FL2を作成してから、図28の回線テストで各端末機
からの受信データの受信確認(S2534)により形成
されたモニタ情報1を見て、回線モニタを確認(S26
07)し、異常がなければ、初期値設定処理(S270
1)へ移行する。しかして、ここで各端末機から送られ
てきたモニタ情報1を見て異常があった場合にはCRT
表示装置405の画面上に、異常端末の表示を行なう。
【0166】図32および図33に回線テスト終了後に
行なわれる管理装置400から各端末機の制御ユニット
160,250,350に対する初期値設定の手順を示
す。初期値を設定する場合、先ず管理装置400の中央
処理装置CPUは、第25図の処理S2502で作成し
た設定値ファイルFL1を主記憶装置M−MEMから読
み出して通信制御装置SCCに渡し、ここで“初期値設
定”パケットのデータ部に、年月日、識別コード、購入
玉交換レート、メイン賞球数、サブ賞球数、打止数、打
止モード等の初期値とホットコード(ユニットメモリ内
のデータの信頼性を後に確かめるためのコード)を入れ
て、高層ネットワーク用ヘッド部と低層ネットワーク用
ヘッド部をパケットの頭につけて送信する(S270
1,S2702)。
【0167】すると、NAU530がそのパケットを受
け取って、高層ネットワーク用ヘッド部を除去して、低
層ネットワーク上へ“初期値設定”パケットを送り出す
とともに、高層ネットワークへは応答信号たる“AC
K”パケットを送信する(S2703,S2704)。
管理装置400は、この“ACK”を受信すると、S2
705から再びS2701の処理に戻り、伝送先アドレ
スを変更してS2701〜S2705の手続きを繰返
し、全端末機の制御ユニットに対する初期値の送信を行
なう。
【0168】一方、低層ネットワーク510側では、N
AU530から送信されたパケットを、指定された制御
ユニットが受け取って、ユニットメモリ(170,27
0,370)内のコマンドレジスタCR2に初期値設定
コマンドを書き込み、受信データエリアに受信した初期
値を書き込む(S2711,S2712)。そして、ユ
ニットコントローラ190,251,351が、ユニッ
トメモリ170,270,370内のコマンドとデータ
を読み込んで、初期値の受信確認をするとともに、年月
日と識別コードを、端末機に設けられているカードリー
ダ(カードライタを含む)180,220,310に転
送し、カードリーダ側の制御装置がこれを記憶する(S
2713,S2714)。
【0169】また、上記処理とは別個に、管理装置40
0のコンソール406上の初期値設定スイッチ432が
オンされて、設定値更新処理(S2720)が実行され
ると、CRT表示装置405の画面DSP上に設定値が
表示されるとともに、主記憶装置M−MEM内の設定値
ファイルFL1が更新され、このファイルから設定値が
読み出されて上記手続きS2701〜S2714に従っ
て新しい初期値が設定される。
【0170】図34に、営業開始後に各端末機から稼動
データの定期的収集を行なう手順を示す。各端末機の制
御ユニット160,250,350内の伝送コントロー
ラ551は、自己の持つタイマからの割込みによって例
えば1秒ごとの定時時刻を確認すると、ユニットメモリ
170,270,370内の送信データエリアSDAに
書き込まれている稼動データを読み出して、それを“定
時データ送信”パケットに入れて低層ネットワーク51
0上にのせ、NAU530に送る(S2801〜S28
03)。NAU530は、各ユニットから定時データを
受信すると、自己のメモリ内に形成されている各ユニッ
トごとの稼動データを格納するデータテーブルを更新す
る(S2804,S2805)。なお、NAU530に
よって収集される定時データは、各端末機のユニットコ
ントローラ190,251,351がリアルタイムで端
末機の稼動データを吸い上げて次々とユニットメモリ1
70,290,370内に書き込んでおくようにされて
いる。
【0171】一方、管理装置400の側でも、中央処理
装置CPUが自己のタイマからの割込みによって1秒ご
との定時時刻を確認して、定時データ要求処理を開始
し、通信制御装置SCCから各NAU530に対して
“定時データ要求”パケットを送信する(S2811〜
S2813)。すると、指定されたNAU530がその
パケットを受信して、“ACK”パケットに、S280
1〜S2805の手続きで収集したデータテーブルを入
れて送信する(S2814,S2815)。これを管理
装置400が受信して表23〜表25に示す該当端末機
のファイルFL4〜FL6を更新する(S2816,S
2817)。
【0172】図35および図36に、管理装置400に
よる各端末機への初期値設定後の開店処理の流れを示
す。管理装置400のコンソール406上の開店スイッ
チ421がオンされると、中央処理装置CPUは、回線
テストおよび初期値設定等の準備処理が終了したことを
確認してから、開店処理を開始し、先ず通信制御装置S
CCによって“開店コード”パケットを送信する(S2
901,S2902)。すると、NAU530がそのパ
ケットを受け取って高層ネットワーク用ヘッド部を除去
して、低層ネットワーク上へ“開店コード”パケットを
送り出すとともに、高層ネットワーク520へは応答
“ACK”パケットを送信する(S2903,S290
4)。
【0173】管理装置400は、すべてのNAU530
から“ACK”を受信すると、通常の営業処理へ移行
し、CRT表示装置405の画面DSPには営業中なる
メッセージや操作可能なコンソール上のスイッチ名や操
作方法を示す文等を表示するノーマル表示をおこなう
(S2905,S2906)。
【0174】一方、NAU530から送信された“開店
コード”パケットを、各端末機のデータ伝送コントロー
ラ551が受け取ると、各制御ユニット160,25
0,350内のユニットメモリ170,270,370
のコマンドレジスタCR2に“開店コード”が書き込ま
れ、これをユニットコントローラ190,251および
351が読み取ることで、カードリーダ180,22
0,310にはカード受付けおよび発行を許可するとと
もに、カード発行機の紙幣識別機210を紙幣受付け可
能状態とし、かつ各端末機外部の表示器164,24
2,342を点灯させ、遊技客に対して端末機が稼動状
態にあることを知らせるようになっている(S2911
〜S2914,S2921〜S2924,S2931〜
S2934)。
【0175】図37および図38に、1日の営業終了後
における管理装置400による閉店処理の手順を示す。
閉店処理は、管理装置側のコンソール406上の閉店ス
イッチ422がオンされることにより開始されるが、遊
技中のパチンコ機があるとき(営業中)に誤って閉店ス
イッチがオンされても処理は開始されない。閉店処理の
手順は、ほぼ開店処理の場合と同じであり、手続きS3
001〜S3006は、図35および図36の手続きS
2901〜S2906に対応し、S3011〜S301
4はS2911〜S2914に、S3021〜S302
4はS2921〜S2924に、またS3031〜S3
034はS2931〜S2934の手続きにそれぞれ対
応する。これによって、各端末機の稼動中を示すランプ
164,241,341が消灯され、代わりに、稼動中
止を示すランプ242や342が点灯されるとともに、
カード発行機200では紙幣識別器210が受付け不能
状態にされる。またCRT表示装置405の画面DSP
上には営業終了表示がなされる。
【0176】図39および図40には、遊技を始めるた
めパチンコ機100にカードCDが挿入されてから遊技
が開始されるまでの手順が示されている。外部よりパチ
ンコ機上部の制御ユニット160のカード挿排口161
よりカードCDが挿入されると、カードリーダ180が
カードの磁気面に記録されている情報を読み取って、先
ずここで年月日と識別コード(店番号)を確認して、日
付またはコードが一致しないときにはそのままカードを
排出し、一致した場合にはカード番号をユニットコント
ローラ190へ転送する(S3101)。すると、ユニ
ットコントローラ190はカード番号を受け取ってユニ
ットメモリ170のコマンドレジスタCR1にカードが
挿入されたことを示すコマンドを、また送信データエリ
アにカード番号を書き込む(S3102,S310
3)。それから、データ伝送コントローラ551がヘッ
ド部に“カードイン”なるメッセージを持ち、データ部
にカード番号とアドレス(台番号、通し番号、チャネル
番号)を入れた第22図に示すようなパケットを形成し
て送信し、NAU530がそれを受信して、高層ネット
ワーク用のヘッドを頭に付けて高層ネットワーク520
上に送信する(S3104,S3105)。
【0177】管理装置400がNAU530からカード
番号を受け取ると、カード番号から発行通し番号nを算
出し、主記憶装置M−MEM内のカードファイルFL3
より該当するカードのデータを読み取る(S3106,
S3107)。そして、該当するカード番号がない場
合、あるいはカードデータの中のカード状態(表19)
を確認して、遊技を開始させるのが妥当でないと判断し
た場合(精算済カード等の場合)には、応答拒否信号た
る“NAK”パケット(第24図参照)を送信する(S
3108,S3111)。すると、NAU530がその
パケットを受信して高層ネットワーク用のヘッド部を除
去して低層ネットワーク510に送り、指定されたユニ
ットの伝送コントローラ551が“NAK”を受信し
て、ユニットメモリ170内のコマンドレジスタCR2
に応答が拒否されたことを示すコマンドを書き込む(S
3112〜S3114)。これをユニットコントローラ
190が読み取って応答拒否を確認し、カードリーダ1
80からカードを排出させる(S3115,S311
6)。
【0178】一方、S3108の処理において、カード
が適正なものと確認されると、カードファイルFL3と
P機ファイルFL4(表21、表23)の更新、すなわ
ちカード状態を「フリー状態」から「遊技中」に更新
し、また、カードの所在する端末(パチンコ機)の台番
号やカード番号を、該当するテーブルに書き込んだ後、
カードテキスト(金額、持玉数等)を付けて応答信号た
る“ACK”パケットを送信する(S3121,S31
22)。
【0179】指定されたNAU530がこのパケットを
受信すると、高層ネットワーク用のヘッド部を除去して
低層ネットワーク510に送り出し、指定された制御ユ
ニット190がこれを受信する。すると、ユニットメモ
リ内のコマンドレジスタCR2に「カードイン」なるメ
ッセージを入れ、受信データエリアにカードテキストを
入れる(S3123〜S3125)。
【0180】そして、ユニットコントローラ190がユ
ニットメモリ170の内のメッセージを読み取って応答
があったことを確認すると、カードリーダ180内にカ
ードを保持させたまま、ユニットメモリ170の送信デ
ータエリアSDA内の稼動情報を「遊技中」に変更する
と共に、玉表示器163と金額表示器162にカードの
持玉数と金額を表示させ、また金額がゼロでない場合に
は購入可表示ランプ113aを点灯させて購入可能状態
を表示させる(S3126,S3127)。
【0181】図41および図42に遊技中にパチンコ機
100の中断スイッチ115(図6参照)がオンされた
場合の処理の手順が示されている。中断スイッチ115
が押されると、ユニットコントローラ190はユニット
メモリ170の送信データエリアに入っているカードテ
キストのうちカード状態を「中断中」に変更し、共有デ
ータエリアのコマンドレジスタCR1には“中断スイッ
チ・オン”なるメッセージを書き込む(S3201,S
3202)。すると、データ伝送コントローラ551が
これを読み取って、“中断スイッチ”パケットにカード
テキストを入れてNAU530へ送信する(S320
3)。NAU530はそのパケットを受信すると高層ネ
ットワーク用のヘッドを頭に付けてカードテキストを管
理装置400へ送る(S3204)。
【0182】管理装置400はそれを受信すると、カー
ドテキスト内のカード番号から関数f(n)を使って発行
通し番号nを算出し、主記憶装置M−MEM内のカード
ファイルFL3の該当するカードのデータを更新する
(S3205〜S3207)。それから、応答信号とし
て“ACK”パケットにカードテキストを付けて送信
し、NAU530がこれを受けとって高層ネットワーク
用ヘッドを外して低層ネットワーク510上へ送り出す
(S3208,S3209)。
【0183】すると、伝送先の制御ユニット160がこ
の“ACK”パケットを受信してユニットメモリ170
内のコマンドレジスタCR2に「中断スイッチ」なるメ
ッセージを入れ、受信データエリアにカードテキストを
書き込む(S3210,S3211)。これによってユ
ニットコントローラ190が受信を確認して、カードリ
ーダ180よりカードを排出するとともに、ユニットメ
モリの送信データエリアSDA内の稼動情報を「中断
中」に変更する(S3212〜S3214)。また、パ
チンコ機100に設けられている購入スイッチ113内
のランプ113aを消灯し、中断スイッチ115内のラ
ンプ115aを点灯する。
【0184】次に、図43および図44に中断中のパチ
ンコ機100にカードCDが挿入された場合の処理の手
順を示す。この場合の手順は図39および図40に示さ
れているカードインの場合の手順とほぼ同一である。す
なわち、パチンコ機から管理装置400へカードが挿入
されたことを伝える処理S3301〜S3308は、図
39および図40の処理S3101〜S3108に対応
し、その肯定応答たる“ACK”の伝送処理S3321
〜S3327は、図39および図40の処理S3121
〜S3127に、また、否定応答たる“NAK”の伝送
処理S3311〜S3316は図39および図40の処
理S3111〜S3116にそれぞれ対応する。
【0185】異なる点は送信パケットとして、“カード
イン”パケットの代わりに“中断カードイン”パケット
を用いる点と、カードが挿入された時点でカード番号が
中断前のものと異なる場合に直ちにカードリーダ180
よりカードを排出させる(S3302→S3316)点
および管理装置400の側でP機ファイルFL4の更新
を行なわない点である。P機ファイルの更新は、既に最
初にそのカードが挿入されたときに行なわれているから
である。なお、カードファイルFL3はカード状態を
「中断中」から「遊技中」に更新する。また、持玉数、
金額表示の代わりに中断中表示ランプ115aの消灯が
なされる。
【0186】遊技中に終了スイッチ114がオンされた
場合の処理手順(図示省略)は、図41および図42に
示されている中断スイッチオンの場合の処理手順と全く
同じである。異なるのは、ユニットコントローラ190
によるカード状態の変更(S3201)と稼動情報の変
更(S3214)が「中断」でなく「フリー」になる点
と、カードテキストの送信に“終了スイッチ”パケット
が使用される点および中断表示ランプ点灯の代わりに持
玉数、金額の表示がゼロにされる点だけである。
【0187】図45および図46に、遊技中に持玉数と
未購入金額が共にゼロになった場合(帰零と称する)の
処理の手順が示されている。この場合の処理は、図41
および図42に示されている中断スイッチオンの場合の
手順とほぼ同じである。すなわち、処理要因がパチンコ
機100側で発生したのに起因してそれを管理装置40
0へ知らせる処理S3403〜S3406は、図41お
よび図42の処理S3203〜S3206に対応し、管
理装置におけるファイル更新および応答“ACK”の送
信処理S3407〜S3413は、図41および図42
の処理S3207〜S3214に対応する。異なるの
は、帰零が発生したことをユニットコントローラ190
が判定した場合に、ユニットメモリ170内に「帰零」
なるメッセージを入れ(S3401,S3402)、か
つ送信には“帰零”パケットを使用する点と、ACK確
認後にカードに無効を示すマーキングを行なって排出さ
せると共に(S3412,S3413)、送信データエ
リアSDAの稼動情報を「中断中」でなく「フリー」に
し、また中断中ランプ115aを点灯する代わりに持玉
数、金額表示をゼロにする点である。
【0188】図47および図48に、遊技中にユニット
コントローラ190が、初期設定された打止モードに従
って賞球排出数等が打止数に達し、打止状態になったと
判定した場合の処理の手順を示す。この場合の処理は図
45および図46の帰零処理の手順とほぼ同じである。
【0189】すなわち、処理要因がパチンコ機100側
で発生したのに起因してそれを管理装置400へ知らせ
る処理S3503〜S3506は、図45および図46
の処理S3403〜S3406に対応し、管理装置にお
けるファイル更新および応答“ACK”の送信処理S3
507〜S3513は、図45および図46の処理S3
407〜S3414に対応する。異なるのは、打止が発
生したことをユニットコントローラ190が判定した場
合に、ユニットメモリ170内に「打止」なるメッセー
ジを入れ(S3501,S3502)、かつ送信には
“打止”パケットを使用する点と、ACK確認後にユニ
ットメモリの送信データエリアSDA内の稼動情報を
「フリー」でなく「打止」にし、また購入可ランプ11
3aを消灯して持玉数、金額の表示をゼロにクリアする
とともにアナログ表示器164を打止表示(点滅)させ
る点にある。
【0190】その他、カードリーダ180ではカード排
出後、次のカードの受付けを不能にする(S3521)
とともに、CRT表示装置405に打止台の割込みメッ
セージを表示させ、かつプリンタ408によって打止情
報を印字させる(S3531,S3532)。また、カ
ードファイルFL3の更新と同様P機ファイルFL4に
もパチンコ機の状態が「打止」に変わったことを登録す
る(S3507)。
【0191】図49および図50に、管理装置400の
コンソール406からの打止解除指令に基づく打止解除
処理の手順を示す。
【0192】コンソール406上の打止解除スイッチ4
33がオンされると、CRT表示装置405の画面DS
P上に打止台のリストが表示され、それを見ながらオペ
レータが打止を解除したいパチンコ機の台番号をコンソ
ール406上のテンキー425等を使って入力すると、
CPUがその指令を受付けて通信制御装置SCCより、
“打止解除”パケットを送信する(S3601〜S36
05)。このパケットには、台番号とともに通し番号や
チャネル番号を入れて送る。すると、指定されたNAU
530がそのパケットを受信して高層ネットワーク用の
ヘッド部を除去して低層ネットワーク510上へ送り出
し、そのパケットを受け取った制御ユニット160のデ
ータ伝送コントローラ551がユニットメモリ170内
のコマンドレジスタCR2に「打止解除」メッセージを
書き込む(S3606〜S3608)。そして、これを
パチンコ機のユニットコントローラ190が読み取って
打止解除指令が入ったことを確認して、ユニットメモリ
内の送信データエリアにある打止演算レジスタをゼロに
クリアして、送信データエリア内のパチンコ機稼動情報
を「フリー」に変更するとともに、カードリーダ180
に対してはカードの受付けを許可するように指令を与
え、かつアナログ表示器164をスクロールさせる(S
3609〜S3612)。
【0193】一方、“打止解除”パケットを受信したN
AU530は、応答パケット“ACK”を管理装置40
0に対して送信し、管理装置がこれを送信すると、P機
ファイルFL4内の稼動情報を「フリー状態」に変更す
る(S3621〜S3623)。
【0194】図51および図52に、管理装置400の
側から端末機を強制終了させる場合の処理手順が示され
ている。遊技店の営業は閉店によって終了するが、従来
は店内放送および係員により営業終了通知が行なわれて
いた。しかるに、終了間際になって玉を購入する遊技客
がいたり、出玉の良好な状態にあるパチンコ機100に
いる遊技客はなかなか遊技を止めようとせず、定時に営
業を終了させることが困難であった。
【0195】この実施例ではコンソール406上の強制
終了スイッチ434を操作し、種別選択を行なうと端末
の種別ごとに動作を停止させることができるため、先ず
閉店の30分程度前にカード発行機200によるカード
の発行を停止させ、また営業終了時刻には全パチンコ機
の動作を停止させ、最後の遊技客が精算終了してから精
算機300の動作を停止させることで営業終了を円滑に
行なうことができる。
【0196】この場合、強制終了スイッチ434がオン
されると、CRT表示装置405の画面DSP上に強制
終了メニューが表示される(S3701)。このメニュ
ーに従って終了させる端末機の種別をテンキー425
(全台終了指定)により選択すると強制終了台番号の入
力を促す表示がなされる(S3702)。この実施例で
は、各端末機の種別(パチンコ機、カード発行機、精算
機)ごとに全機同時に終了させることができるようにな
っており、ここで種別ごとの一括終了をコンソールより
指定すると、種別強制終了処理が開始され、表25に示
されている“強制終了要求(種別)”パケットが高層ネ
ットワーク520上に送出される(S3703,S37
04)。
【0197】NAU530がこのパケットを受信する
と、高層ネットワーク用ヘッドを外して該当する同種の
全端末機に対して、“強制終了要求”パケットを送信
し、管理装置400に対しては応答信号“ACK”を返
し、管理装置がこれを受信して応答を確認する(S37
05〜S3708)。
【0198】一方、NAU530からの“強制終了要
求”パケットを受け取った各端末機の制御ユニット16
0,250,350は、ユニットメモリ170,27
0,370のコマンドレジスタCR2にそれぞれ受信し
たメッセージを書き込み、ユニットコントローラ19
0,251,351がこれを読み取ることで強制終了動
作に移行する(S3711〜S3713,S3721〜
S3723,S3731〜S3733)。
【0199】これによって、パチンコ機100ではアナ
ログ表示器164を消灯するとともに、遊技中および中
断中は“終了スイッチ”パケットの送信処理を行なって
カードの情報を管理装置400に渡してから、カードリ
ーダ180内のカードを排出し、かつ以後カードの受付
けを不能にする(S3714〜S3716)。
【0200】一方、カード発行機200では、カードラ
イタ220による新たなカードの発行を不能にする(S
3724)とともに、紙幣識別機210における紙幣の
受付けを拒否させ、かつ発行中止ランプ242を点灯さ
せる。
【0201】また、精算機300では、カードリーダ3
10によるカードの受付けを不能にする(S3734)
とともに、精算中止ランプ342を点灯させる。この実
施例のシステムでは強制終了を各端末機に対し個別に行
なうことができるようにしてあり、図51の処理S37
02で表示されたCRT画面を見て、テンキー425よ
り台番号を指示すると、S3703以降の処理と同じ処
理に従って表26に示されている“強制終了要求(個
別)”パケットに台番号が付加されて指定された端末機
に送信され、それを受信した端末機では、上述したのと
同じ処理(S3711〜S3716,S3721〜S3
724,S3731〜S3734)が実行される。
【0202】さらに、この実施例の伝送システムでは、
管理装置400の側から強制終了中の端末機の動作停止
を解除させる指令を伝送するための“強制終了解除”な
るパケットも種別用のものと個別用の2種類が用意され
ている。
【0203】図53および図54には、種別ごとに強制
終了状態を解除させる場合の手順が示されている。この
場合の手順は図51および図52に示されている強制終
了要求の場合の手順とほぼ同一である。すなわち、管理
装置400のCRT表示装置405を見ながらコンソー
ル406から強制終了解除の指令を入力する処理および
管理装置400からNAU530に対してパケットを送
信してその応答“ACK”を受け取るまでの処理S38
01〜S3808は、図51の処理S3701〜S37
08に、また各端末機の制御ユニット160,250,
350において、NAU530からの“強制終了解除”
パケットを受信して、データ伝送コントローラ551か
らユニットコントローラ190,251,361に伝
え、それを確認して対応する動作を開始するまでの処理
S3811〜S3813,S3821〜S3823およ
びS3831〜S3833は、図52に示されている処
理S3711〜S36713,S3721〜S3723
およびS3731〜S3733に、それぞれ対応する。
【0204】異なる点は送信パケットとして“強制終了
要求”の代わりに“強制終了解除”を用いる点と、各端
末機の動作が逆になる点である。すなわち、パチンコ機
においては強制終了解除の確認によってカードリーダ1
80によるカード受付けを可能にし(S3814)、か
つアナログ表示器164をスクロール(点灯するランプ
の移動)させていわゆる客待ちの状態を表示させる。ま
たカード発行機200においては、紙幣識別器210に
よる購入紙幣の受付けを可能にし、かつ発行中ランプ2
41を点灯させる。さらに、精算機300においては、
カードリーダ310によるカードの受付けを可能にし
(S3834)、かつ精算中ランプ341を点灯させ
る。各端末機を個別に終了解除させる処理(図示省略)
は、図53および図54と略同様の手順によって個別に
行なわれる。
【0205】図55および図56に、パチンコ機100
において遊技終了スイッチ114が押された場合の遊技
終了処理の手順を示す。パチンコ機100下部に設けら
れている遊技終了スイッチ114が押されると、ユニッ
トコントローラ190がこれを検出してユニットメモリ
170内のカードテキストのカード状態を「遊技中」か
ら「フリー」に書き換えるとともに、ユニットメモリ1
70内のコマンドレジスタCR1に終了スイッチがオン
されたことを示すメッセージを書き込む(S3901,
S3902)。すると、データ伝送コントローラ551
がこれを読み取って、“終了スイッチ”パケットにカー
ドテキストを入れ、低層ネットワーク510を介してN
AU530へ送信する(S3903)。NAU530
は、そのパケットを受け取ると、高層ネットワーク用の
ヘッドを頭に付けてカードテキストを管理装置400へ
送る(S3904)。その後は、パチンコ機100の中
断スイッチ115がオンされた場合の処理手順(図41
および図42S3205〜S3212参照)と同じ手順
に従って制御ユニット160に“ACK”が返送され
(S3905〜S3912)、カードリーダ180からカ
ードが排出され(S3913)、ユニットメモリ170
内のパチンコ機に関する稼動情報が「フリー状態(客待
ち状態)」に変更される。また、玉数表示器163およ
び金額表示器162の表示が「0」にクリアされるとと
もに、購入スイッチ内の購入可能を示すランプ113a
が消灯される。
【0206】一方、この実施例のシステムでは、前述し
た中断処理(図41および図42参照)によって遊技が
中断され、他のカードの受付けを拒否している中断中の
パチンコ機100が、その中断機から開放されたカード
を精算機300に挿入して精算処理を行なわせると、管
理装置400からの指令によって中断が解除されるよう
になっている。
【0207】図57および図58にその場合の処理手順
を示す。カードが精算機に挿入されると、精算機300
と管理装置400との間のデータ伝送によって精算処理
(第42図参照)が実行され、その終了を管理装置40
0が確認すると、カード情報に基づいて対応する中断中
のパチンコ機100に向けて“中断終了”パケットを送
信する(S4001,S4002)。このパケットは一
旦NAU530によって受信され、高層ネットワーク用
ヘッドが外されてから対応するパチンコ機100の制御
ユニット160に対して送信される(S4003)。こ
のパケットをデータ伝送コントローラ551が受信する
と、ユニットメモリ170内のコマンドレジスタCR2
に「中断終了」なるメッセージが書き込まれ、これをユ
ニットコントローラ190が読み取って確認すると、カ
ードリーダ180によるカードの受付けが可能にされる
とともに、ユニットメモリ170内のパチンコ機に関す
る稼動情報を「中断中」から「フリー状態」に変更する
(S4011〜S4015)。またパチンコ機前面の玉
数表示器163と金額表示器162の表示を「0」にク
リアするとともに、中断中を示すランプ115aを消灯
し、アナログ表示器164をスクロールさせて、客待ち
状態とする。
【0208】一方NAU530は、管理装置400から
の“中断終了”パケットを受信した時点で応答信号たる
“ACK”パケットを送信し、これを管理装置400が
受信すると、P機ファイルFL4内の稼動情報を「中断
中」から「フリー状態」に変更する(S4021〜S4
023)。
【0209】図59および図60に、カード発行機20
0に紙幣が挿入されてからカードCDが発行されるまで
の処理手順が示されている。発行機200の紙幣挿入口
211に紙幣が投入されると、紙幣識別器210がこれ
を識別してユニットコントローラ251に知らせ、購入
選択スイッチ内のランプL1〜L5を点灯して選択を促
す表示を行なうとともに、投入金額を金額表示器213
に表示させる(S4101)。それから、購入選択スイ
ッチ212の一つがオンされて購入金額が指定される
と、ユニットコントローラ251がその金額を確認し
て、ユニットメモリ270内のコマンドレジスタCR1
に「カード購入」メッセージを、また、送信データエリ
アにカードの購入金額と発行受付け番号を書き込む(S
4102,S4103)。発行受付け番号は、発行機2
00ごとに受付け順序を示す番号として与えられる。
【0210】次にデータ伝送コントローラ551がこれ
を読み取って“カード購入”パケットを形成し、これに
購入金額と発行受付け番号を入れてNAU530に送信
し、NAU530がこれに高層ネットワーク用ヘッドを
付けて管理装置400へ伝送する(S4104,S41
05)。管理装置400がこの“カード購入”パケット
を受信すると、カードの発行通し番号nを決定し、かつ
この発行通し番号nから例えば関数f(n)を使ってカ
ード番号を算出して、これに基づいて購入金額等のカー
ドテキストと初期値およびカード来歴欄とからなるカー
ドファイルFL3(表18参照)を作成し、カードテキ
スト、発行受付け番号およびチェックコードを入れた
“ACK”パケットを送信する(S4106〜S410
9)。
【0211】この“ACK”パケットは一旦NAU53
0によって受信されて高層ネットワーク用ヘッドが外さ
れて低層ネットワーク510へ送られ、指定された発行
機200のデータ伝送コントローラ551によって受信
される(S4110,S4111)。すると、伝送コン
トローラ551によってユニットメモリ270のコマン
ドレジスタCR2に「カード購入」メッセージが、また
受信データエリアに発行受付け番号とカードテキストが
書き込まれる(S4112)。そして、ユニットコント
ローラ251が返送された発行受付け番号を確認する
と、カードライタ220によって、表面に購入金額等が
印字され、磁気面にはカード番号が記録されたカードを
発行し、これを排出する(S4113〜S4115)。
また、この時つり銭があれば残金払出器230によって
払い出されるとともに、購入選択スイッチ内のランプL
1〜L5が消灯され、金額表示器213の表示が「0」
にクリアされる。
【0212】上記のように、カード発行に際して発行受
付け番号を発行機200から管理装置400へ送り、そ
れを再び発行機に返送しそれを確認してからカードを発
行する手続きによって、伝送エラーによるカードの2重
発行を防止することができる。
【0213】図61および図62に、精算機300にお
けるカードの精算処理の手順を示す。精算機300のカ
ードリーダ310にカードCDが挿入されると、カード
の磁気面に記録されている情報を読み取って、年月日と
識別コードを確認し、一致すればカード番号をユニット
コントローラ351に転送する(S4201)。ユニッ
トコントローラ351は、ユニットメモリ370内のコ
マンドレジスタCR1に「カード精算」なるメッセージ
を、また送信データにカード番号を書き込む(S420
2,S4203)。すると、データ伝送コントローラ5
51がそれを読み取って、“カード精算要求”パケット
を形成し、カード番号を入れて低層ネットワーク510
上に伝送する(S4204)。そして、NAU530が
それを受信して高層ネットワーク用ヘッドをパケットの
頭に付けて管理装置400へ送信する(S4505)。
管理装置400がそのパケットを受信すると、カード番
号から逆関数を用いて発行通し番号(n)を算出し、そ
れに基づいてカードファイルFL3を検索し、対応する
カードテキスト(カード情報)を読み出して、カード状
態を確認する(S4206〜S4208)。ここで、カ
ード状態が適切でない場合、例えば既に精算済であると
か、帰零(持玉と金額がともにゼロ)状態である場合に
は、精算拒否を示す“NAK”パケットを形成して送信
する(S4211)。すると、NAU530がそれを受信
して高層ネットワーク用ヘッドを外し、要求元の精算機
300の制御ユニット250に伝送する(S421
2)。そして、データ伝送コントローラ551がそれを
受信して、ユニットメモリ270内のコマンドレジスタ
CR2に「応答拒否」メッセージを書き込み、それをユ
ニットコントローラ251が読み取って確認し、カード
リーダ220からカードを排出させる(S4213〜S
2416)。
【0214】一方、管理装置400が上記処理S420
8において、カード状態が適切であると判定した場合に
は、応答信号たる“ACK”パケットを形成し、それに
カードファイルより読み出した精算データ(持玉数およ
び未使用金額)やカード来歴、精算受付時刻等を入れて
送信し、NAU530がそのパケットから高層ネットワ
ーク用ヘッドを除去して制御ユニット350へ伝送する
(S4221,S4222)。すると、データ伝送コン
トローラ551がそれを受信してユニットメモリ370
内のコマンドレジスタCR2に「カード精算」メッセー
ジを、また受信データエリアRDAに精算データ等受信
したデータを書き込み、ユニットコントローラ351が
それを読み取って肯定応答があったことを確認して、玉
数表示器312に持玉(獲得玉を含む)数を、また金額
表示器313に未使用金額をそれぞれ表示させるととも
に、プリンタ330によって精算データ等の明細を印字
したレシート(景品引換券)を発行するとともに、紙幣
払出器320および硬貨払出器326より未使用残金を
排出する(S4223〜S4225)。これとともに、
ユニットコントローラ351はカードリーダ310に投
入されているカードに無効表示を印字してカードタンク
314内に精算済カードとして没収し、ユニットメモリ
370のコマンドレジスタCR1に「精算終了」を示す
メッセージを、また送信データエリアにカードテキスト
を書き込む(S4226,S4227)。そして、デー
タ伝送コントローラ551がこれを読み出して“精算終
了”パケットを形成して送信し、NAU530がそのパ
ケットの頭に高層ネットワーク用ヘッドを付けて管理装
置400に送る(S4228,S4229)。“精算終
了”パケットを受信した管理装置400は、パケット内
のカード番号から再び発行通し番号nを逆算し、それに
基づいてカードファイルFL3内の対応するカードの状
態を「精算済」に変更するとともに、カード来歴を更新
した後、中断カードを精算した場合には図57および図
58に示すパチンコ機100の中断終了処理S4001
〜S4023を実行してから“ACK”パケットをNA
U530に対して送信する(S4230〜S423
4)。
【0215】上記のように、精算機300からのカード
精算要求に応じて管理装置00より精算データを送り、
精算が終了した時点で再び精算終了を管理装置へ知らせ
るようにし、その時点で初めて精算が処理したものを取
扱っているので、例え精算機における精算の途中で停電
等の事故が発生しても精算データはカードファイルのF
L3中に保全されており、停電復帰後速やかに精算処理
を続行できるようになる。これによって遊技客に対し不
利益を与えるおそれがなく、システムに対する信頼性が
向上される。しかも、上記実施例では精算レシート(景
品引換券)に来歴データをも印字させるようにしている
ため、印字された精算データ(持玉数)の信憑性が高く
なり、システムへの信頼感が高められるようになる。
【0216】図63および図64に、端末機側でユニッ
トコントローラによる制御が不能になった場合とか、バ
ス異常が検出されたというようなトラブルが発生し、制
御ユニット160,250または350の判断で端末機
の動作を強制終了させる場合の処理の手順が示されてい
る。
【0217】この場合、各端末機の制御ユニット16
0,250または350のユニットコントローラ19
0,251または351が強制終了要因が発生したと判
断すると(S4301,S4311,S4321)、各
々カードリーダ180,220,310によるカードの
受付けもしくは発行を不能にする(S4302,S43
12,S4322)とともに、パチンコ機100が遊技
中であった場合にはカードリーダ180によりカードを
排出させ(S4303)、アナログ表示ランプ164を
消灯する。また、発行機200では紙幣識別器210に
よる紙幣の受付けを不能にし、発行中止ランプ242を
点灯させる。さらに、精算機300では精算中止ランプ
342を点灯させる。そしてユニットメモリ170,2
70,370内のコマンドレジスタCR1に「強制終了
通知」なるメッセージを書き込み、また送信データエリ
ア内の稼動情報(表11参照)の強制終了ビットに
「1」を立て、モニタ情報1または2(表9、表10参
照)の異常発生の原因に対応したビットに「1」を立て
る(S4304,S4314,S4324)。すると、
データ伝送コントローラ551がそれを読み出して、
“強制終了通知”パケットを形成し、それにユニットメ
モリ内の稼動情報とモニタ情報1,2を入れて送信する
(S4305,S4315,S4325)。NAU53
0がこれを受信して、パケットの頭に高層ネットワーク
用ヘッドを付けて管理装置400へ送り、管理装置40
0がこれを受信して「強制終了通知」を確認すると、C
RT表示装置405の画面上に割込みメッセージを表示
させ、かつプリンタ404によりその明細を印字させた
後、NAUに対して応答“ACK”パケットを送信する
(S4331〜S4337)。
【0218】このように、実施例のシステムでは、管理
装置400の側から各端末機に対する強制終了の他、各
端末機が自らの判断で動作を停止することができるよう
にされているため、システムの柔軟性が高くなるととも
に、強制終了通知に稼動情報とモニタ情報を付加して送
信しているため管理装置の側においてその原因を容易に
把握することができる。
【0219】図65および図66には、定時データ収集
によって収集した端末機の稼動データ中のホットコード
が、初めに設定した値と一致しているか管理装置400
がチェックすることによってユニット側のデータの異常
を発見した場合に、各端末機の制御ユニット内の稼動デ
ータを破棄させ、代わりに管理装置400のファイル内
の登録しておいた異常発生直前のデータを端末機に送っ
てユニットのデータを復旧させるためのデータ復旧処理
の手順が示されている。
【0220】この場合、管理装置400のCPUがユニ
ット(端末機)の異常を検出すると、そのユニットに関
するファイルを、主記憶装置M−MEM内のP機ファイ
ルFL4、発行機ファイルFL5または精算機ファイル
FL6から読み出して、“ユニット復旧データ”パケッ
トを形成し、その中にファイルから読み出した稼動デー
タと年月日、識別コード等の設定値データ(以下復旧デ
ータと称する)を入れて送信する(S4401,S44
02)。
【0221】すると、指定されたNAU530がそれを
送信して高層ネットワーク用ヘッドを外して低層ネット
ワーク510上へ送り出し、対応する端末機のデータ伝
送コントローラ551がそのパケットを受信して、ユニ
ットメモリ170,270または370内のコマンドレ
ジスタCR2に「ユニット復旧データ」なるメッセージ
を書き込み、受信データエリアRDAには復旧データを
書き込む(S4403〜S4405)。それをユニット
コントローラ190,251または351が読み取っ
て、端末機の動作を停止させるとともに、カードリーダ
180,220,310には年月日と識別コードを与え
て記憶させる(S4406〜S4408)。パチンコ機で
は、動作停止命令を実行するときに遊技中であればカー
ドリーダからカードを排出させるようにしてもよい。
【0222】その後、ユニットコントローラ190,2
51または351が、ユニットメモリ170,270,
370内のコマンドレジスタCR1に「ユニット復旧デ
ータ」メッセージを、また送信データエリアSADに受
信した復旧データのうち稼動データを書き込み、データ
伝送コントローラ551がそれを読み取って“ACK”
パケットを形成し、その中に稼動データを入れて送信す
る(S4409,S4410)。そして、そのパケット
を受け取ったNAU530が高層ネットワーク用ヘッド
を頭に付けて送信し、管理装置400がそれを受信する
と稼動データ内の台番号からP機ファイルFL4、発行
機ファイルFL5または精算機ファイルFL6を参照し
て相当する端末機の稼動データを読み出してきて、受信
した稼動データと比較する(S4411〜S443)。
【0223】その結果、内容が一致すると、リスタート
処理S4501(図67および図68参照)へ移行す
る。
【0224】なお、停電によりまたは誤って電源スイッ
チをオフしてしまって全端末機の稼動データが破壊され
たような場合における全端末機へのデータの復旧も、こ
の“ユニット復旧データ”パケットを用いて上記処理S
4401〜S4413をユニットごとに繰り返すことに
より行なわれる。この場合、管理装置400のCPUは
停電があったことをフラグ等により覚えておいて、プロ
グラムに従って電源立上り後に全ユニットに対するデー
タ復旧を自動的に行なう。
【0225】次に、ユニットのデータ復旧処理後にユニ
ットに対して動作の再開を指令するリスタート処理の手
順を図67および図68を用いて説明する。なお、この
リスタート処理は、各端末機個々に対して行なうこと
も、端末機の種別(パチンコ機、発行機、精算機)ごと
に行なうこともできるようになっている。
【0226】図67および図68には、このうち種別の
リスタート処理の手順が示されている。図65および図
66に示されているユニットのデータ復旧処理S440
1〜S4413が終了すると、管理装置400のCPU
がリスタート処理プログラムを開始し、先ず“種別リス
タート”パケットを形成して該当するNAU530へ送
信する(S4501,S4502)。この場合、対象と
なるユニットが異なるNAU530下の低層ネットワー
ク510にまたがっている場合には、該当する全てのN
AUに対して同じパケットを送信する。NAU530は
このパケットを受信すると、高層ネットワーク用ヘッド
を外して該当するユニットにパケットを送信するととも
に、管理装置400に対しては応答“ACK”パケット
を送信する(S4503〜S4506)。
【0227】一方、NAU530から送信されたパケッ
トを受信した制御ユニット160,250または350
では、データ伝送コントローラ551が、ユニットメモ
リ170,270,370内のコマンドレジスタCR2
に「種別リスタート」なるメッセージを書き込む(S4
511,S4512,S4521,S4522)。する
と、リスタート待ち状態にあったユニットコントローラ
190,251または351がそれを読み込んで確認
し、動作を再開する(S4513,S4514,S45
23,S4524)。このとき、パチンコ機100およ
び精算機300では、カードリーダ220,310に対
して、カードに記録されている情報の再読み込み(S4
515)を指令し、カードリーダからカード番号を受信
してから動作を再開するようになっている。
【0228】なお、データ復旧処理されたユニット(端
末機)を個別に動作を再開させる処理(図示省略)は、
図67および図68に示されている処理とほぼ同じであ
る。異なる点は、管理装置400から送信されるパケッ
トとして、“個別リスタート”パケットが使用される点
と、対象となるユニット一つに対して個別にメッセージ
が送信される点のみである。
【0229】図69および図70に、端末機の側で各種
スイッチやセンサ等の信号を監視していて異常を検出し
た場合に、それを管理装置400に通知するモニタ異常
処理の手順が示されている。端末機のユニットコントロ
ーラ190,251または351がスイッチやセンサな
どの信号またはカードリーダ180,220,310か
らのモニタ情報を監視してその異常を検出すると、ユニ
ットメモリ170,270または370内のコマンドレ
ジスタCR1に「モニタ異常」なるメッセージを、また
送信データエリアには、モニタ情報1,2と稼動情報を
書き込む(S4601,S4602)。そして、これを
データ伝送コントローラ551が読み取って、“モニタ
異常”パケットを形成し、その中にモニタ情報1,2と
稼動情報を入れて送信し、NAU530がそのパケット
を受信してその頭に高層ネットワーク用ヘッドをつけて
管理装置400へ送る(S4603,S4604)。管
理装置400は、“モニタ異常”パケットを受信し、そ
れを確認するとCRT表示器405の画面上に割込みメ
ッセージとユニットの台番号を表示し、かつプリンタ4
04によって異常内容を記載した明細書を印字する(S
4605〜S4608)。これとともに、管理装置40
0はP機ファイルFL4、発行機ファイルFL5または
精算機ファイルFL6内の該当するファイルのデータの
うち、モニタ情報1,2および稼動情報を更新し、パケ
ットを送ってきたNAU530に対しては応答“AC
K”パケットを送信する(S4609〜S4611)。
【0230】上記“モニタ異常”パケットにより、管理
装置400はシステム稼動中常に各端末機の状態を知る
ことができる。
【0231】図71および図72には、低層ネットワー
ク510(トークンバス)に断線等の異常があって、N
AU530と各ユニット間の通信が不能になったことを
NAU530および各端末機のデータ伝送コントローラ
551が検出した場合の処理の手順が示されている。
【0232】この場合、NAU530がトークンバスの
異常を検出すると、“トークンバス異常”パケットを形
成し、それに高層ネットワーク用ヘッドを付け、データ
部には通信異常のあるユニットに関する稼動情報および
モニタ情報1,2と台番号を入れて管理装置400へ送
信する(S4701,S4702)。すると、管理装置
400は、このパケットを受信してトークンバスの異常
を確認してCRT表示装置405の画面上に割込みメッ
セージと異常端末の台番号を表示し、かつプリンタ40
4によって異常内容を記載した明細書を印字する(S4
703〜S4706)。これとともに、管理装置400
はP機ファイルFL4、発行機ファイルFL5または精
算機ファイルFL6内の該当するファイルのデータのう
ち、モニタ情報1,2および稼動情報を更新し、パケッ
トを送ってきたNAU530に対しては応答“ACK”
パケットを送信する(S4707〜S4709)。
【0233】一方、トークンバスの異常を検出した端末
機側のデータ伝送コントローラ551は、ユニットメモ
リ170,270または370内のコマンドレジスタC
R2に前述した「個別強制終了要求」メッセージを入れ
て、ユニットコントローラ190,251または351
に知らせ、端末機の動作を停止させるようになっている
(S4711〜S4713)。
【0234】以上説明したように本実施例のデータ伝送
システムは、高層ネットワーク520と低層ネットワー
ク510との階層的構成からなり、低層ネットワークは
専用のNAU530によって制御されるようになってい
るので、500〜1000台の端末機が接続されるシス
テムにおいても管理装置400の負担がそれほど増大せ
ず、しかも多量のデータの伝送を高速で行なえるため、
例えば1秒に1回、各端末機の稼動データを収集するよ
うなことが余裕をもって実行できるようになる。
【0235】また、パチンコ遊技システムに適した多数
の通信パケットを用意し、管理装置400との間でメッ
セージおよびデータを交換することで端末機の稼動を可
能にし、端末機単独では何ら有効な動作が実行できない
有機的結合体を構成しているので、例えば端末機を1台
だけ手に入れ、それを使って(カードのコピー)不正を
行なおうとしても何ら利益を得ることができない。その
ため、不正行為の介入を全く許さないとともに、稼動デ
ータを1秒ごとに収集し、管理装置400の側でバック
アップできるようにしているため、停電等が発生してシ
ステムがダウンしても速やかにデータを復旧し、システ
ムを立ち上げることができ、信頼性の高いシステムを得
ることができる。
【0236】以上、図19に示す遊技システムにおける
データ伝送に使用される個々のパケットの処理について
説明した。次に、上述した各種パケットを用いてシステ
ムを動作させる場合の開店から閉店までシステム全体の
動作の流れを各端末機ごとに説明する。
【0237】図73および図74には、カード発行機2
00と管理装置400との相互関係に関する動作フロー
が、また図75にはカード発行機200におけるカード
発行動作のフローがそれぞれ示されている。
【0238】図73に示すように、システムの電源が投
入されると、管理装置400、NAU530、発行機の
制御ユニット250およびカードライタ220のコント
ローラ228内の各種レジスタやフラグ、カウンタ等の
イニシャライズ(第25図参照)が実行される(S40
1,S501,S201,S601)。それから、管理
装置400より“回線テスト”パケットが送信され、N
AU530を介して制御ユニット250に伝送される
(S402,S502,S202)。すると、制御ユニ
ット250が受信データとともに自己の台番号、通し番
号、チャネル番号を送信し、NAU530がこれを受信
してユニットテーブルを作成する(S503,S20
3)。一方、管理装置400は“ユニットテーブル要
求”パケットを送信し、NAU530がこれを受信する
と、作成したユニットテーブルを送信して、管理装置4
00によって受信される(S403,S504,S40
4)。続いて、管理装置400が、“初期値設定”パケ
ットを使って初期値を送信すると、NAU530を介し
て制御ユニット250およびカードライタのコントロー
ラ228に伝送される(S405,S505,S20
4,S602)。しかる後、管理装置400が“開店コ
ード”パケットを、NAU530を介して制御ユニット
250へ送信し、これによってカード発行機200はカ
ード発行準備が終了して紙幣受付可能な状態に移行する
(S406,S506,S205)。
【0239】この状態で、カード発行機200に購入紙
幣が投入されると、制御ユニット250からNAU53
0を介して管理装置400へ“カード購入”パケットが
送信される(S210,S510,S410)。管理装
置がこれを受信すると、カードに関するデータの入った
カードテキストを作成して発行通し番号とともに送信
し、NAUを介して発行機の制御ユニットに伝送され、
制御ユニットがこれを受信すると、カード番号をカード
ライタのコントローラに渡し、カードライタが所定のカ
ードを発行する(S410,S510,S210,S6
20)。また、制御ユニット250は、残金払出装置を
駆動して、つり銭を返却する(S210)。
【0240】システム稼動中に、カード発行機200の
動作を強制停止させたい事態が生じた場合、管理装置か
ら対応する発行機に対して“強制終了”パケット(個別
もしくは種別)が送信され、NAU530を介して発行
機の制御ユニットに伝えられ、カードの発行不能な状態
に移行される(S481,S581,S281)。ま
た、強制終了の原因が解消されて、カード発行機200
の動作を再開させる場合には、“強制終了解除”パケッ
トが管理装置400からカード発行機に対して送信され
る(S482,S582,S282)。
【0241】さらに、閉店時刻になってシステムの稼動
を終了させる場合には、“閉店コード”パケットが管理
装置400からカード発行機200に対して送信される
(S490,S590,S290)。
【0242】次に、カード発行機200における紙幣投
入からカード発行までの処理(図74に示すステップS
210に相当)の詳細な動作手順を図75を用いて説明
する。カード発行機200に紙幣が投入されると、紙幣
投入待ち状態(S211)にあったユニットコントロー
ラ251が紙幣識別器210に投入された紙幣を識別し
て、異常紙幣と判断した場合にはそのままその紙幣を排
出してカードの発行を拒否する(S212)。一方、正
常な紙幣であると判定すると、受入金額を金額表示器2
13に表示させ、かつ購入選択スイッチ212に内蔵の
ランプを、購入可能な金額範囲まで表示させる(S21
3,S214)。
【0243】次に、購入選択スイツチ212により購入
金額が指定されると、その金額を確認して、ユニットメ
モリ270内の発行機200に関する稼動データ(受入
金額、預り金額、発行金額)を更新してから、“カード
購入”パケットを管理装置400に向かって送信する
(S215〜S217)。
【0244】そして、管理装置400からその応答信号
としてカードテキストの送信を受けると、発行データ
(カード番号、発行通し番号n、発行金額)をカードラ
イタのコントローラ228に送信する(S218)。す
ると、カードライタがホッパー(カード収納タンク22
1)からカードを取り出して磁気面にカード番号、年月
日、識別コード、チェックコードを記録し、再生ヘッド
で書込みデータを読み取ってベリファイ(正常に書き込
まれたか否か)を行なった後、発行金額、年月日、通し
番号を印字してカードを排出し、実行結果をユニットコ
ントローラに送信する(S221〜S227)。
【0245】ユニットコントローラ251は、カードラ
イタからカード発行終了通知を受けると、ユニットメモ
リ270内の稼動データのうち発行回数(枚数)を更新
し、つり銭がある場合には残金払出器230よりつり銭
を払い出す(S231,S232)。それから、金額表
示器213の表示を「0」にクリアし、購入選択スイッ
チ内蔵のランプを消灯して一連のカード発行処理が終了
する(S233,S234)。
【0246】図76および図77には精算機300と管
理装置400との相互関係に関する動作フローが、また
第51図には、精算機300における精算動作のフロー
をそれぞれ示す。図76において、システムの電源が投
入されてから、精算機300の初期化、回線テスト、初
期値の設定を行ない、開店コードを送信して精算機をカ
ード受付け可能な状態にさせるまでの手順(S301〜
S305)は、図73に示したカード発行機200に関
する準備動作(S201〜S205)と同じである。た
だし、開店コード受信によってカード発行機200では
紙幣識別機における紙幣の受付けが可能にされたのに対
し、精算機300では、カードリーダ310によるカー
ドの受付けが可能にされる(S603)。閉店コード送
信の際にも、紙幣受付け不能の代わりに、カードリーダ
によるカードの受付けが不能にされる(S660)。
【0247】また、システム稼動中における精算機に対
する強制終了手続き(S451,S551,S351)
およびその解除手続き(S452,S552,S35
2)も図73および図74に示したカード発行機200
の場合と同じである。この手続きによってカードリーダ
310は、カードの受付けを不能にしたり(S65
1)、カードの再受付けを可能にしたりする(S65
2)。
【0248】一方、精算機300がカード精算可能な状
態にされてから、カードリーダ310にカードが挿入さ
れると、磁気面に記録されているカード番号、年月日、
識別コードをカードリーダが読み取ってコードを確認
し、正規のカードならば、カード番号を制御ユニット3
50に渡す(S630)。すると、制御ユニット350
は“カード精算”パケットを、NAU530を介して管
理装置400へ送信し、管理装置がこれを受信すると、
カードファイルFL3からカードの来歴等のデータを読
み出して制御ユニット350へ送信する(S310,S
520,S420)。そして、制御ユニット350がプ
リンタ330を駆動して獲得玉数や未使用金額、来歴等
の明細を印字したレシート(景品引換券)を発行すると
共に、未使用金額相当分を紙幣払出器320および硬貨
払出器326より払い出す(S310)。さらに、カー
ドリーダ310に対してカード没収指令を出して、カー
ドを没収する(S630)。そして、精算処理が終了し
た時点で管理装置400に対し精算終了を送信して、一
連の手続きが終わる(S310,S520,S42
0)。
【0249】次に、精算機300におけるカード挿入か
ら精算終了までの処理(図77のステップS630とS
310に相当)の詳細な動作手順を図78を用いて説明
する。カード待ち状態(S631)にあった精算機30
0のカードリーダ310にカードCDが挿入されると、
再生ヘッドでカードに記憶されているコードを読み取っ
て(S632)、年月日と識別コードを確認し、一致し
ないときはそのままカードを排出し(S633)、一致
すると読み取ったコードのうちカード番号を制御ユニッ
ト350内のユニットコントローラ351に転送する
(S634)。すると、制御ユニット350が“カード
精算”パケットを形成し、その中にカード番号を入れて
管理装置400へ送信する(S311)。そして、応答
信号(ACK)を受信すると、その中に含まれているカ
ードデータに基づいて精算可能なカードか否か判定し、
不能ならばカードリーダよりカードを排出させる(S3
12,S635)。また、カードデータに基づいて玉数
表示器312および金額表示器313に獲得玉数(持玉
数)と未使用金額を表示させる(S313)。それか
ら、プリンタ330を駆動させて獲得玉数とカードの来
歴等を印字したレシートを発行する(S314)。そし
て、未使用金額があった場合には、紙幣払出器320と
硬貨払出器326より、未使用金額に、相当する紙幣と
硬貨を排出させてから(S315)、玉数表示器と金額表
示器の表示を「0」にクリアする。
【0250】しかる後、制御ユニット350がカードリ
ーダに対してカード没収指令を送り、管理装置400に
対しては“精算終了”パケットを送信する(S317,
S318)。制御ユニット350からのカード没収指令
を受けたカードリーダでは、印字装置により無効表示を
印字してから、カードをカードタンク314内に没収し
て次のカードの挿入待ち状態に移行する(S636,S
637)。
【0251】図79〜図81にはパチンコ機100と管
理装置400との相互関係に関する動作フローが、また
図82〜第56図にはパチンコ機における遊技制御動作
のフローを示す。
【0252】図79〜図81において、システムの電源
が投入されてから、パチンコ機100等の初期化、回線
テスト、初期値の設定を行ない、開店コードを送信して
パチンコ機を遊技可能な状態にさせるまでの手順(S1
01〜S105)は、図73に示したカード発行機20
0に関する準備動作(S201〜S205)と同じであ
る。ただし、開店コード受信によりカード発行機200
では紙幣識別機における紙幣の受付けが可能にされたの
に対し、パチンコ機100では、カードリーダ180に
よるカードの受付けが可能にされる(S703)。閉店
コード送信の際にも、紙幣受付け不能の代わりに、カー
ドリーダによるカードの受付けが不能にされる(S79
0)。
【0253】また、システム稼動中におけるパチンコ機
100に対する強制終了手続き(S481,S581,
S181)およびその解除手続き(S482,S58
2,S182)も図74に示したカード発行機200の
場合と同じである。この手続きによってカードリーダ1
80は、カードの受付けを不能にしたり(S781)、
カードの再受付けを可能にしたりする(S782)。
【0254】一方、パチンコ機100が遊技可能な状態
にされてから、カードリーダ180にカードが挿入され
ると、カードリーダが磁気面に記録されているコードを
読み取って確認し、正規のカードならばカード番号を制
御ユニット160に渡す(S710)。すると、制御ユ
ニット160は“カードイン”パケットを、NAU53
0を介して管理装置400へ送信し、管理装置がこれを
受信すると、カードファイルFL3からカードテキスト
(カード番号、持玉数、金額およびカード状態)を読み
出して制御ユニット160へ送信する(S110,S5
40,S440)。そして、制御ユニット160がこれ
を受信すると、ユニットメモリ140内にカードテキス
トを保持して遊技を開始する(S110)。
【0255】そして、遊技中に中断スイッチ115がオ
ンされ、制御ユニット160がそれを確認すると、カー
ドテキストを入れた“中断スイッチ”パケットを送信
し、管理装置400からの応答信号(ACK)を受け
て、パチンコ機100を「遊技中断中」にし、カードリ
ーダからカードを排出させる(S120,S542,S
442,S720)。また、遊技中断中のパチンコ機に
そのカードCDが再び挿入されると、カードリーダがカ
ード番号を読み取ってそれを制御ユニット160に転送
する(S730)。すると、制御ユニット160は“中
断カードイン”パケットを形成して管理装置400へ送
信し、カードテキストを含んだ応答信号(ACK)を受
けて遊技を再開させる(S130,S544,S44
4)。
【0256】次に、遊技中にカードの持玉および金額が
共に零になったことを制御ユニット160が検出すると
“帰零”パケットを形成し、NAU530を介して管理
装置400へ送信し、その応答(ACK)を受けてカー
ドリーダからカードを排出させる(S140,S54
6,S446,S740)。
【0257】また、遊技中に終了スイッチ114がオン
され、制御ユニット160がそれを確認すると、“終了
スイッチ”パケットを管理装置400へ送信し、その応
答(ACK)を受けてカードリーダからカードを排出さ
せ、次のカードの挿入待ち状態になる(S150,S5
48,S448,S750)。
【0258】さらに、遊技中に制御ユニット160が打
止数に達したと判断すると、“打止”パケットを管理装
置400へ送信し、その応答(ACK)を受けてパチン
コ機100での遊技の継続を不能にし、かつカードリー
ダよりカードを排出させ、以後カードの受付けを拒否す
る状態になる(S160,S550,S450,S76
0)。
【0259】そして、管理装置400のコンソール40
6からの入力によって打止解除指令がなされると、“打
止解除”パケットがNAU530を介して指定されたパ
チンコ機に送信され、パチンコ機100を遊技可能な状
態へ移行させるとともに、カードリーダに対してはカー
ドの受付けを可能にする(S470,S570,S17
0,S770)。
【0260】また、中断中のカードが精算機300にて
精算された場合には、管理装置400から中断中のパチ
ンコ機100に対して、“中断終了”パケットが送信さ
れ、中断状態が解除される(S475,S575,S1
75)。
【0261】なお、上記動作フローにおける中断処理S
120,130、帰零処理S140、遊技終了処理S1
50、および打止処理S160,S170は、必ずしも
図80〜図81に示されている順番に従って実行される
ものでなく、遊技の進行状況に応じてそれらの処理が相
前後したり、あるいは全く実行されずに閉店処理(S1
90)に至ることもある。
【0262】次に、上記動作フロー(図80〜図81)
中におけるパチンコ機100の各種処理(S110〜S
175)のより詳細な動作手順を図82〜第59を用い
て説明する。図82にパチンコ機100にカードCDが
挿入されてから遊技制御が開始されるまでの手順を示
す。
【0263】カード待ち状態(S711)にあったカー
ドリーダ180にカードが挿入されると、磁気面に記憶
されているコード(カード番号、発行年月日、識別コー
ド)が読み取られ(S712)、このうち発行年月日と
識別コードをチェックしてコードが一致しないときには
カードがそのままカードリーダから排出され(S71
3)、コードが一致するとカード番号が制御ユニット1
60に転送される(S714)。
【0264】制御ユニット160は、カード番号を受け
取ると、“カードイン”パケットを形成し、その中にカ
ード番号を入れて管理装置400へ送信する(S11
1)そして、管理装置から応答拒否パケット(NAC
K)を受信すると、カードリーダに対してカード排出指
令を与え、カードを排出させる(S119,S71
5)。
【0265】一方、“カードイン”パケット送信に対
し、管理装置400から肯定応答(ACK)を受信する
(S112)と、“ACK”パケットにより送られてき
たカードテキストの情報から持玉数と金額を確認し、玉
数表示器163および金額表示器162に表示させる
(S113)。それから、アナログ表示器164を駆動
して持玉数をアナログ的に表示させ(S114)、パチ
ンコ機100の制御装置150に対して発射許可信号を
与える(S115)。そして、ユニットメモリ140内
の稼動情報を「遊技中」に変更して(S116)から、
遊技処理S800へ移行する。
【0266】図83に、中断中のパチンコ機100にカ
ードCDが挿入されてから遊技制御が開始されるまでの
手順を示す。カード待ち状態(S731)にあったカー
ドリーダ180にカードが挿入されると、磁気面に記録
されているコードが読み取られ(S732)、発行年月
日と識別コードをチェックしてコードが一致しないと、
カードはそのままカードリーダから排出され(S73
3)、コードが一致すると読み取ったカード番号が制御
ユニット160のユニットコントローラ190へ転送さ
れる(S731)。
【0267】制御ユニット160は、カード番号を読み
取ると、ユニットメモリ170内に保持しているカード
番号と照合し(S131)、中断カードの番号と一致し
ないときは、カードリーダに対して排出指令を与えて、
カードを排出させ(S139,S735)、一致したと
きは“中断カードイン”パケットを形成してカード番号
を入れて管理装置400へ送信する(S132)。管理
装置400から“NAK”が帰ってくると、カードリー
ダに対しカード排出指令を与え(S139,S73
5)、“ACK”が帰ってくると、持玉数と金額の表示
を行ない、制御装置150に対して発射許可を与えてか
ら稼動情報を「遊技中」に変更する(S133〜S13
7)。そして、中断表示スイッチ内のランプを消灯させ
て(S138)から遊技処理S800へ移行する。
【0268】遊技処理とは、例えば、パチンコ機100
の制御装置150から送られてくる各種遊技球(発射
球、入賞球、アウト球等)の検出信号に基づいて、持玉
数や打止め判定のための差数等をリアルタイムで演算し
て、それをユニットメモリ170内の送信データエリア
に書き込んだり、購入スイッチ113、中断スイッチ1
15、終了スイッチ114がオンされたときに対応する
処理を実行したり、持玉が零になった場合に遊技球の購
入を促す等の処理である。
【0269】図84には、中断スイッチ115がオンさ
れた場合の処理の手順と、管理装置400から中断解除
の指令が入った場合の処理手順を示す。制御ユニット1
60が、中断スイッチ115がオンされたことを確認す
ると、パチンコ機100の制御装置150に対する発射
許可信号を取り消して打球の発射を禁止するとともに、
ユニットメモリ170内のカード状態を「中断中」に変
更してから“中断スイッチ”パケットを管理装置400
に送信する(S121〜S124)。そして、管理装置
400から“ACK”パケットが帰ってくると、ユニッ
トメモリ170内の稼動情報を中断中に変更して、中断
スイッチ内蔵のランプを点灯させてからカードリーダ1
80に対して排出指令を与え、カードリーダが内部に保
持しているカードを排出する(S125〜S128,S
720)。
【0270】一方、中断中のカードが精算機300によ
って精算されたことに起因して、管理装置400から
“中断終了”パケットがパチンコ機の制御ユニット16
0に送られてくると、それを受信した制御ユニットは、
玉数表示器163と金額表示器162の表示を「0」に
クリアし、かつユニットメモリ170内の稼動情報を
「フリー」状態に変更した後、中断表示ランプ115a
を消灯し、アナログ表示器164による持玉量の表示を
止めて、「客待ち」表示(点灯するランプの移動表示)
を行なう(S175〜S179)。
【0271】図85には、カードの持玉数と未使用金額
がともに零になった場合(帰零発生の場合)の制御ユニ
ット160における処理手順の詳細を示す。制御ユニッ
ト160が、カードの持玉数と未使用金額がともに零に
なったと判定する(S141)と、ユニットメモリ17
0内のカード状態を「帰零」に変更(S142)してか
ら、“帰零”パケットを形成して管理装置400へ送信
する(S143)。そして、管理装置400からの応答
(ACK)を受け取る(S144)と、玉数表示器16
3と金額表示器162の表示を「0」にクリア(S14
5)してから、ユニットメモリ170内のパチンコ機稼
動情報を「フリー」に変更(S146)し、カードリー
ダ180に対してカード排出指令を出し(S147)、
カードリーダからカードを排出させる(S740)。し
かる後、アナログ表示器164を持玉量の表示から「客
待ち」表示に変更する(S148)。
【0272】図86に、遊技終了スイッチ114がオン
された場合の制御ユニット160における処理の手順を
示す。遊技終了スイッチ114がオンされ、それを制御
ユニット160が確認(S151)すると、ユニットメ
モリ170内のカード状態を「遊技中」から「フリー」
状態に変更(S152)してから、“終了スイッチ”パ
ケットを形成して管理装置400へ送信する(S15
3)。そして、管理装置400からその応答(ACK)
を受け取る(S154)と、玉数表示器163と金額表
示器162の表示を「0」にクリア(S155)してか
ら、ユニットメモリ170内のパチンコ機稼動情報を
「フリー」に変更(S156)し、カードリーダ180
に対してカード排出指令を出し(S157)、カードリ
ーダからカードを排出させる(S750)。しかる後、
アナログ表示器164を持玉量の表示から「客待ち」表
示に変更する(S158)。
【0273】図87には、制御ユニット160における
打止処理と打止解除処理の手順を示す。制御ユニット1
60は、例えばパチンコ機100の制御装置150から
の各種遊技球の検出信号に基づいて差数(回収玉数−出
玉数)を演算し、それが予め定められた打止数に達する
と、打止発生と判定して(S161)、ユニットメモリ
170内のカード状態を「遊技中」から「フリー」およ
び「打止」に変更(S162)し、“打止”パケットを
形成して管理装置400に送信する(S163)。そし
て、管理装置400から応答(ACK)を受け取る(S
164)と、玉数表示器163と金額表示器162の表
示を「0」にクリア(S165)してから、ユニットメ
モリ140内のパチンコ機稼動情報を「打止」に変更
(S166)し、カードリーダ180に対してカード排
出指令を出す(S167)。すると、カードリーダ18
0は、カードを排出し、以後カードを受付けない状態に
移行する(S761,S762)。また、制御ユニット
160は、アナログ表示器164の持玉量表示を止め
て、ランプを点滅させて「打止め」表示を行なう(S1
67)。
【0274】しかして、その後管理装置400からパチ
ンコ機100の制御ユニット160に対して“打止解
除”パケットが送信され、制御ユニットがそれを受信す
ると(S171)、ユニットメモリ170内のパチンコ
機稼動情報を「打止」から「フリー」状態に変更(S1
72)してから、カードリーダ180に対してカード受
付け許可指令を与え(S173)、カードリーダ180
がカード受付け可能な状態に移行する(S770)。ま
た、制御ユニットは、アナログ表示器164の表示を
「打止」表示(点滅)から「客待ち」表示に変更する
(S174)。
【0275】図88には、制御ユニット160における
遊技処理(図82参照)の一例としての遊技球演算処理
と、持玉購入処理の手順を示す。制御ユニット160
は、パチンコ機100に設けられている発射センサ13
5,136やファウルセンサ134、アウトセンサ13
2、セーフセンサ131,133等の遊技球検出センサ
からの検出信号を制御装置150から受け取ると、発射
センサがオンされた場合(発射センサ135から136
への打球の移動を検出した場合)には持玉数を1つ減算
し、ファウルセンサがオンされた場合および戻り玉を検
出した場合(発射センサ136から135への打球の移
動を検出した場合)には持玉数を1つ加算する(S81
1,S812)。また、アウトセンサ132がオンされ
たときにはアウト玉数を1つ加算し、差数(回収玉数−
出玉数)を1つ加算する(S813)。さらに、セーフ
センサ131がオンされたときには、持玉数と出玉数
(累積値)にメイン賞球数を加算し、差数を演算する
(S814)。またセーフセンサ133がオンされたと
きには、持玉数と出玉数にサブ賞球数を加算し、差数を
演算によって求める(S815)。この差数が前述の打
止の判定(S161)に使用される。
【0276】一方、パチンコ機100に設けられた購入
スイッチ113がオンされ、制御ユニット160がこれ
を確認する(S821)と、ユニットメモリ170から
そのカードの未使用金額を読み出してきてゼロでないこ
とを確認する(S822)。そして、ゼロでないとき
は、予め定められた購入単位(例えば200円)分の金
額を未使用金額から減算してそれを金額表示器162に
表示させる(S823)。そして、上記購入単位に相当す
る玉数(例えば50個)を持玉数に加算してそれを玉数
表示器163に表示させる(S824)。なお、上記持
玉購入すなわち未使用金から持玉への変換処理によっ
て、ユニットメモリ170内の未使用金額および持玉数
も変更される。
【0277】上記実施例の精算機においては、精算終了
後にカードを没収するようにしているが、カードを遊技
客に返却してそのカードと精算機で発行されたレシート
とを用いて景品交換を行なわせるようにしてもよい。ま
た、上記実施例のパチンコ機にあっては、遊技中にカー
ドをカードリーダ内に保持させておいて、遊技終了後も
しくは中断時にカードを排出してフリー状態にさせるよ
うにしているが、カード挿入による遊技開始時にカード
番号等をカードリーダで読み取ってカードを排出させて
から遊技を開始し、2度目のカード挿入により遊技を終
了させるようなシステムを構成するようにしてもよい。
そのようなシステムを構成した場合には、上記実施例の
各遊技機に設けられている遊技終了スイッチ114が不
要となる。
【0278】次に、上記のごとく構成されたパチンコ遊
技システムに適した管理装置400におけるCRTの画
面制御方法について説明する。マイクロコンピュータを
用いたシステムでは、システムが複雑化されればされる
ほど管理装置400による制御が多岐に渡り、オペレー
タが関与すべき処理も多くなる。従って、それらオペレ
ータが関与する処理を分かり易くし、かつコンソールパ
ネル406を容易に操作できるように支援するため、C
RT表示装置405の表示画面の構成と、画面の制御手
順が重要となる。この発明は、以下のようにして画面制
御を行なうことにより、それほど経験を有しないパチン
コ店の係員でも容易にシステムを稼動できるようにバッ
クアップしている。
【0279】図89に、開店前の操作に関する画面制御
フローを示す。管理装置400および各端末機の電源が
投入されると、ハードディスク装置HDDからプログラ
ムが読み込まれてシステムがスタートする。すると、先
ずネットワークを使った回線テストが開始され、CRT
表示画面上には回線テスト中であることを示すメッセー
ジと日付が表示される(ルーチンR101)。そして、
回線テストが終了し、異常なしと判定する(ルーチンR
102)と、ルーチンR103へ進み開店の準備ができ
たこと、すなわちテスト終了を示すメッセージと開店ス
イッチ421のオン操作を促すメッセージが表示され
る。なお、この際CRT画面上には、このとき操作する
ことのできるスイッチ(設定スイッチ432、ビルトイ
ン・スイッチ438および日時設定スイッチ439)の
メニューも表示されるようになっている。
【0280】一方、回線テストの結果、異常を発見した
ときには、ルーチンR104へ進んで異常のある端末機
の番号をCRT画面上に表示する。しかして、この実施
例では、回線異常端末があっても開店スイッチ421を
オンすることでシステムをスタートさせることができる
ようにされており、その旨の表示もなされる。
【0281】上記ルーチンR103またはR104によ
りメッセージが表示されている状態で、コンソール背面
のビルトイン・スイッチ438(図17参照)がオンさ
れると、ルーチンR105でYES(スイッチオン)と
判定してルーチンR111へ進み、購入玉レート、識別
コード、NAU台数、パチンコ機台数、発行機台数、精
算機台数、賞球数等の設定可能なデータのメニューを示
す画面が表示され、画面の指示に従った初期値の変更処
理が実行される。しかも、この実施例では、賞球数を複
数台ごとに設定できるようにするため、図98に示すよ
うに、現在の設定状態を示す欄LTR1と、設定範囲
(台番号)と設定値(メイン賞球数およびサブ賞球数)
のインプットを示唆する欄LTR2とからなる画面が表
示されるようになっている。
【0282】また、上記ルーチンR103またはR10
4によりメッセージが表示されている状態で、コンソー
ル上の設定スイッチ432がオンされると、ルーチンR
106でYES(スイッチオン)と判定してルーチンR
112へ進み、打止数を設定するための画面と打止モー
ドを設定するための画面が表示され、その画面の指示に
従った設定内容の変更処理が実行される。なお、上記打
止数および打止モードの設定のための画面は、図98に
示したものと同じく2つの欄から構成されており、これ
によって複数台ごとに設定変更を行なえるようになって
いる。
【0283】一方、上記ルーチンR103またはR10
4によりメッセージが表示されている状態で、日時設定
スイッチ439がオンされると、ルーチンR107でY
ES(スイッチオン)と判定してルーチンR113へ進
み、日時設定用の画面が表示され、画面の表示に従った
日時(年月日と時刻)の変更処理が実行される。
【0284】さらに、上記ルーチンR103またはR1
04によりメッセージが表示されている状態で、開店ス
イッチ422がオンされると、ルーチンR108でYE
S(スイッチオン)と判定して開店処理フローA(図9
0参照)へ移行するようになっている。なお、上記処理
実行中常に通信回線(ネットワーク)を監視していて、
発行機200のカードなし状態あるいは精算機300の
つり銭切れ等の緊急情報を知らせる割込みが入ってきた
と判定すると(ルーチンR109)、割込みメッセージ
を各処理画面の下欄(図98では第19行目)に表示す
るようになっている。
【0285】図90には、上記開店後の処理フローの一
例を示す。開店スイッチ421がオンされると、先ずC
RT表示画面には作業メニューの表示(以下、ノーマル
表示と称する)がなされる(ルーチンR121)。この
場合、作業メニューの表示は、例えばこの画面表示中に
受付け可能な有効スイッチの種類を表示することで行な
う。有効スイッチとしては、 所望の稼動データをCR
Tに表示させるための「表示メニュー」スイッチ、 所
望の稼動データをプリンタにより印字させるための「印
字メニュー」スイッチ、 コンソールからの入力により
打止解除指令を与える「打止解除」スイッチ、 所望の
端末機の動作を強制的に停止させるための「強制終了」
スイッチ、 強制終了させた端末機の動作を再開させる
ための「終了解除」スイッチ、 カード復活処理を開始
させるための「カード復活」スイッチ、 閉店指令を与
えるための「閉店」スイッチがある。
【0286】上記ノーマル表示状態(ルーチンR12
1)において、表示メニュースイッチ428がオンされ
ると、ルーチンR122でスイッチオンと判定してルー
チンR201へ移行して先ず表示可能な稼動データの種
類を示すメニュー選択画面(図99参照)が表示され
る。ここで、テンキー425を使って選択枝として
「1」が入力されると、打止台(パチンコ機)の番号お
よび各台ごとの打止回数、出玉数、アウト玉数、差数
(回収玉数−出玉数)、持玉数、売上額、遊技客数等の
データの一覧表が表示される(ルーチンR211)。
【0287】一方、選択枝「2」が入力されると、特定
台のデータ表示画面に変わり、台番号を入力することに
よりその台に関する稼動データが表示される(ルーチン
R212)。
【0288】また、選択枝「3」が入力されると、パチ
ンコ機の全台に関する稼動データの一覧表が表示される
(ルーチンR213)。選択枝「4」が入力されると、
出玉数が回収玉数よりも多いいわゆる「赤字台」の台番
号とその稼動データが、また選択枝「5」が入力される
と、回収玉数が出玉数よりも多いいわゆる「黒字台」の
台番号とその稼動データがそれぞれ表示される(ルーチ
ンR214,R215)。
【0289】さらに、選択枝「6」が入力されると、全
発行機の台番号と各機ごとの受入金額、預り金額(発行
カードの総額)、払出金額(つり銭総額)、発行回数、
モニタ情報等の稼動データの一覧表が表示される(ルー
チンR216)。
【0290】選択枝「7」が入力されると、全精算機の
台番号と各機ごとの精算全額、精算玉数、精算回数、モ
ニタ情報等の稼動データの一覧表が表示される(ルーチ
ンR217)。
【0291】選択枝「8」が入力されると、端末機の種
類ごとの稼動データの総計(例えば、パチンコ機につい
ては出玉数とアウト球数、差数、持玉数の各合計、発行
機については預り金額とカード発行枚数の各合計、精算
機については精算金額と精算玉数と精算カード枚数の各
合計)が表示される(ルーチンR218)。
【0292】選択枝「9」が入力されると、特定カード
のデータ表示画面に変わり、カードの発行通し番号nを
入力することにより、図100に示すように、そのカー
ドに関する来歴データ(受付け端末の番号、残高すなわ
ち持玉への交換がなされていない金額、持玉数、時刻)
が表示される(ルーチンR219)。
【0293】選択枝「10」が入力されると、図101
に示すようなカードの明細を表示する画面、すなわち開
店後から現時点までに発行したすべてのカードの発行通
し番号と各々のカードの残高、持玉数、所定端末番号等
の稼動データの一覧表およびそれらの全カードの稼動デ
ータの現時点での合計を表示する画面に変わる(ルーチ
ンR220)。しかも図101のカード明細表示画面で
は、表示の末尾に全カードの状態の分布をカード枚数で
示すデータ表示欄LTR3が設けられている。
【0294】選択枝「11」を入力すると、カード合計
表示画面に変わり(ルーチンR211)、全発行カード
のカード枚数、残高合計、持玉合計および遊技中、中断
中、精算終了、フリー状態、帰零、復活等の各状態のカ
ードの枚数がそれぞれ表示される。
【0295】選択枝「12」を入力すると、中断カード
に関するデータ(残高、持玉数、中断した端末機の番
号、中断時刻、中断経過時間)をカード番号ごとに表示
する画面に変わる(ルーチンR222)。
【0296】上記画面のうち、打止台表示(ルーチンR
211)、全台表示(ルーチンR213)、赤字台表示
(ルーチンR214)、黒字台表示(ルーチンR21
5)、発行機データ表示(ルーチンR216)、特定カ
ード表示(ルーチンR219)、カード明細表示(ルー
チンR220)、中断カードデータ表示(ルーチンR2
22)の各表示画面はスクロールが可能にされている。
しかも、本実施例のシステムでは、1秒ごとに各端末機
から稼動データを収集しており、上記各画面表示中対応
するデータは収集データに応じて刻々と更新される。
【0297】次に、上記各画面表示中(ルーチンR21
1〜R222)またはメニュー選択画面表示中(ルーチ
ンR201)に、コンソール上のCRTクリアスイッチ
427がオンされると、ルーチンR121へ復帰する。
【0298】さらに、上記各処理実行中に、発行機20
0におけるカード切れやつり銭切れ、打止台発生等の緊
急情報を知らせる割込みが通信回線より入ってくると、
ルーチンR203で割込みありと判定してルーチンR2
33へ移行して例えば表示画面の割込み表示欄(図99
の第19行目)に割込み表示を行なう。
【0299】次に、作業メニューを表示するノーマル表
示(ルーチンR121)に戻って、ここで印字メニュー
スイッチ430がオンされると、図91のルーチンR1
23でスイッチオンと判定されてルーチンR301へ進
み、印字メニュー選択画面が表示される。印字メニュー
の内容は表示メニューの内容と全く同じであり、画面を
見ながら各選択枝の番号をテンキーを用いて入力する
と、対応する稼動データの印字(ルーチンR311〜R
322)が実行される。
【0300】各稼動データの印字が終了し、または印字
メニュー選択画面表示中(ルーチンR301)に、コン
ソール上のCRTクリアスイッチがオンされると、ルー
チンR121のノーマル表示画面に戻る。
【0301】また、上記各処理実行中に、通信回線から
割込みが入ってくると表示画面の割込み表示欄に割込み
表示を行なう(ルーチンR303,R323)。
【0302】次に、再びノーマル表示(ルーチンR12
1)に戻り、ここでコンソール上の打止解除スイッチ4
33がオンされたとする。すると、図92のルーチンR
124からルーチンR401へ移行し、図102に示す
ような打止解除用の画面が表示される。この画面には打
止台の台番号とその稼動データが表示され、最後の列
(画面の右端)には打止状態にあることを示す符号とし
て「打」なる文字が表示される。
【0303】この画面の表示中に、下欄のメッセージに
従って台番号を入力すると、指定された台番号のパチン
コ機の打止状態が解除され、画面上の指定台番号の表示
行の右端の「打」なる文字が「空」に書き換えられる
(ルーチンR411)。そして、次の台番号が入力され
たときあるいは一旦ノーマル表示に戻って再び打止解除
画面が表示されたときに、「空」のついている台番号が
表示画面のリストから外されるようになっている。
【0304】また、上記打止解除画面が表示されている
ときに、CRTクリアスイッチがオンされると、ルーチ
ンR121に復帰してノーマル表示がなされ、打止解除
画面表示中に通信回線から割込みが入ってくると、所定
の欄(図102第19行目)に割込み表示がなされる
(ルーチンR413)。
【0305】一方、ノーマル表示に戻ったところでコン
ソール上の強制終了スイッチ434がオンされると、ル
ーチンR125からルーチンR402へ進み、強制終了
メニュー画面がCRTに表示される。このメニューの内
容は、パチンコ機、発行機および精算機であり、画面の
メッセージに従って選択枝「1」を入力すると、強制終
了させたいパチンコ機を指定するためのパチンコ機強制
終了画面が表示される(ルーチンR421)。ここで、
コンソールのテンキーを使って所望のパチンコ機の台番
号を入力してやると、指定されたパチンコ機が強制終了
され、画面の表示が更新される(ルーチンR422)。
なお、この実施例では強制終了を各台ごとに実行できる
のはもちろん台番号として「0」を入力すると全台を対
象とした強制終了を実行できるようになっている。この
強制終了表示画面は、図102の打止台表示と略同じ構
成でよく、各行の末尾の「打」の代わり強制終了を示す
「強」の符号を表示させるようになっている。
【0306】また、ルーチンR402の強制終了メニュ
ー画面表示中に選択枝「2」を入力すると、強制終了さ
せたい発行機を指定するための発行機強制終了画面が表
示される(ルーチンR431)。ここで、テンキーを使
って所望の発行機の台番号を入力してやると、指定され
た発行機が強制停止され、画面の表示が更新される(ル
ーチンR432)。この場合にも、各端末機ごとの強制
終了の他、全機を一括して強制停止させることができる
ようになっている。
【0307】さらに、ルーチンR402の強制終了メニ
ュー画面表示中に選択枝「3」を入力すると、強制終了
させたい精算機を指定するための精算機強制終了画面が
表示される(ルーチンR441)。ここで、テンキーを
使って所望の精算機の台番号を入力してやると、指定さ
れた精算機が強制停止され、画面の表示が更新される
(ルーチンR442)。全精算機を一括して強制停止さ
せることも可能である。
【0308】なお、上記各強制終了画面表示中(ルーチ
ンR421,R431,R441)において、通信回線
から割込みが入って来ると所定の欄に割込み表示がなさ
れ、またCRTクリアスイッチがオンされるとルーチン
R121のノーマル表示に戻る。
【0309】さらに、強制終了メニュー画面表示中(ル
ーチンR402)においても、割込みが入ってくると画
面上に割込み表示がなされ、(ルーチンR451)、C
RTクリアスイッチがオンされると、ルーチンR121
のノーマル表示に戻る。
【0310】そして、ノーマル表示に戻ったところで、
コンソール上の終了解除スイッチ435がオンされる
と、図93に示すようにルーチンR126からルーチン
R403へ進み、強制終了状態を解除するためのメニュ
ー画面がCRTに表示される。このメニューは上述した
強制終了メニューと全く同じであり、各選択枝を入力す
ると、図92のルーチンR421〜R423,R431
〜R433,R441〜R443に対応するルーチンR
461〜R463,R471〜R473またはR481
〜R483が実行され、強制終了中の端末機が再び動作
状態にされる。また、表示画面上では指定された台番号
の行の末尾の「強」が消去されてブランクになってか
ら、リストから外される。
【0311】この強制終了解除の場合にも、各端末の種
別ごとに一括して解除することができる。また、通信回
線から割込みが入ってくると、画面上に割込み表示がな
され(ルーチンR491)、CRTクリアスイッチがオ
ンされると、ルーチンR121のノーマル表示に戻る。
【0312】再びノーマル表示に戻ったところで、コン
ソール上のカード復活スイッチ424がオンされると、
図94のルーチンR127からルーチンR405へ進
み、図103に示すようなカード復活を実行するための
画面(初めは上から3行目までの欄LTR4)が表示さ
れる。ここで、画面のメッセージに従って先ず復活した
いカードの発行通し番号n(図2に示したように、カー
ドの表面に印刷されている)を入力すると、そのカード
の現在の未使用金額と持玉数とともに、カードの来歴デ
ータが表示される(ルーチンR501)。そこで、この
画面のデータを見てカードを復活してもよいかどうかオ
ペレータが判断して、画面下方のメッセージに従って管
理装置に設けられたカードライタ407の挿入口に白紙
のカード(裏面は磁気面)を挿入してから再度カード復
活スイッチ424をオンさせると、年月日、識別コード
およびカード番号を記録した復活カードが発行される。
CPUは磁気面に記録したコードのベリファイを行な
い、一致すると“OK”の表示を、また一致しなかった
ときは“エラー”の表示を行なう(ルーチンR50
2)。それから、CRTクリアスイッチがオンされると
ルーチンR121のノーマル表示に戻る。また、上記カ
ード復活処理画面(ルーチンR405)または復活カー
ドのデータ表示画面(ルーチンR501)が表示されて
いるときに、通信回線から緊急情報の割込みが入ってく
ると、画面上の割込み表示欄(第19行目)に割込み表
示がそれぞれなされる(ルーチンR503,R504)。
【0313】一方、ルーチンR121のノーマル表示に
戻ったところで、コンソール背面のテストカードスイッ
チ437がオンされると、図94のルーチンR128か
らルーチンR406へ進み、“テストカード発行”中を
示す文字と次の操作を示すメッセージからなるテストカ
ード発行処理画面が表示される。この画面の指示に従っ
て、先ず白紙のカードをカードライタ407に挿入して
から、テストカードスイッチ437を再度押圧すると、
例えば金額にして1000円分の遊技が可能なテストカ
ードが発行される。このとき、カードライタがベリファ
イを行なって一致が得られなかったときは、CRT画面
上にエラー表示がなされる(ルーチンR601)。そし
て、CRTクリアスイッチがオンされた時点でルーチン
R121のノーマル表示に戻る。
【0314】なお、上記テストカード発行処理画面表示
中に、通信回線から緊急割込みが入ってくると割込み表
示が成される(ルーチンR602)。
【0315】ノーマル表示(ルーチンR121)に戻っ
たところで、コンソール上の閉店スイッチ422がオン
された場合には、ルーチンR129でYESと判定され
て図95に示す閉店処理へ移行する。また、上記ノーマ
ル表示(ルーチンR121)による作業メニュー画面が
表示されている間に通信回線から緊急割込みが入ってき
た場合にも割込み表示がなされる(ルーチンR130,
R131)。
【0316】図95には、上記ルーチンR129におい
て、閉店スイッチがオンされたと判定された場合の画面
制御手順が示されている。すなわち、閉店スイッチ42
2がオンされると、ルーチンR129からR170へジ
ャンプし、有効スイッチの種類を示す閉店メニューの画
面が表示される。閉店メニューの画面に表示される有効
スイッチは、「表示メニュー」と「印字メニュー」と
「終了」の3つのスイッチである。この閉店メニュー画
面の表示中において、表示メニュースイツチ428がオ
ンされると、ルーチンR171でスイッチオンと判定さ
れてルーチンR701へ進み、メニュー選択画面が表示
される。ここで、メニュー選択画面に表示されるメニュ
ーの種類は、開店中の処理Aにおいて、ルーチンR12
1のノーマル表示中に表示メニュースイッチがオンされ
た場合(図90参照)と同じである。ただし、図90に
おける各種データの表示は、システム稼動中に定期的
(1秒間隔)で収集される可変データであるのに対し、
閉店スイッチオン後における表示データは既に確定した
データである点が異なる。
【0317】メニュー選択画面表示中(ルーチンR70
1)において選択枝の番号「1」〜「12」を入力して
所望のデータを表示させる処理(ルーチンR711〜ル
ーチンR722)および表示中にCRTクリアスイッチ
がオンされた場合(ルーチンR702)、割込みが入っ
た場合の処理(ルーチンR703,R723)の手順は
図90の場合と同様であるので説明を省略する。
【0318】次に、図96には、ルーチンR170の閉
店メニュー表示中において、コンソール上の印字メニュ
ースイッチ430がオンされた場合の画面制御手順を示
す。印字メニュースイッチ430がオンされると、ルー
チンR172からR801へジャンプし、メニュー選択
画面の表示を行なう。
【0319】メニューの種類は、開店処理中のデータ印
字(図91)と同じであり、かつ選択枝の番号を入力し
て所望の収集データを印字させる処理(ルーチンR〜R
822)および表示中にCRTクリアスイッチがオンさ
れた場合(ルーチンR802)、割込みが入った場合(ル
ーチンR803,R823)の処理も図91と同じであ
る。
【0320】一方、ルーチンR170の閉店メニュー表
示中において、終了スイッチ423がオンされると、ル
ーチンR173からルーチンR180へ進み、マスタコ
ンピュータの電源遮断の確認および電源スイッチをオフ
すべき旨のメッセージからなる画面を表示する。また、
閉店メニュー画面表示中に割込みが入った場合にも、画
面の割込み表示欄(第19行目)に割込み表示がなされ
る(ルーチンR174,R190)。
【0321】次に、図97には、上記図89〜図96に
おける割込み表示処理(ルーチンR114,R223,
R323,R412,R423,R433,R443,
R451,R463,R473,R483,R491,
R503,R504,R602,R131,R723,
R823,R190)のより具体的な制御手順を示す。
【0322】通信回線から割込みが入ってくると、先ず
コンソール内のブザー440を鳴動(ルーチンR90
1)させてから、端末機の種別ごとに割込みの原因を解
析して、対応する割込み表示へ移行する。ここで、割込
みの要因がパチンコ機における打止の発生によるもので
ある場合には、ルーチンR902にて打止発生時刻と打
止台の番号と打止回数とをCRTの画面上に割込み表示
させる。また、割込みの発生源がカード発行機であった
場合には、その割込み要因を解析して、発生時刻と台番
号および割込み要因の種類を表示させる(ルーチンR9
03)。
【0323】カード発行機における割込み要因として
は、つり銭用の紙幣切れ、発行前の白紙カード切れ、購
入紙幣のタンクの満杯等がある。一方、割込みの発生源
が精算機であった場合にも、割込み要因を解析して発生
時刻と台番号および割込み要因の種類を表示させる(ル
ーチンR904)。精算機における割込み要因として
は、未使用金払戻し用の紙幣切れと硬貨切れ、レシート
用紙切れ、カード回収用のタンクの満杯等がある。
【0324】上記各割込み表示は、特に限定されるわけ
ではないが、この実施例では前述したように、各種メニ
ュー表示画面やデータ表示画面の第19行目において行
なうようになっている。また、これらの割込み原因はプ
リンタ408により直ちに印字される。
【0325】また、管理装置のCPUに対する上記割込
みは、パチンコ機の打止については、“打止”パケット
を用いて、またカード発行機および精算機からのもの
は、“モニタ異常”パケットを用いて行なわれる。
【0326】そして、上記各ルーチンR902〜R90
4による割込み表示中にコンソール上のブザーストップ
スイッチ436がオンされると、ルーチンR905でブ
ザーの鳴動を停止させてからもとのルーチンへ復帰す
る。なお、図99に示すように、表示画面の第20行目
にタイマ割込みによる収集データに基づく営業統計デー
タを表示させるようにすることもできる。
【0327】前記実施例では、磁気カードを記憶媒体と
し、識別符号(カード番号)でデータを管理するように
した遊技システムについて説明したが、ICカード等の
電子カードその他のカードを記憶媒体とする遊技システ
ムに広く適用することができる。さらに、実施例では一
例としてこの発明を、パチンコ機を遊技機とする遊技設
備に適用した場合ものについて説明したが、この発明は
それに限定されるものでなく、アレンジボールやスロッ
トマシン等、金銭を一定の交換レートの下で遊技権利と
等価の有価価値に変換して遊技を行なうようにされたゲ
ーム機を複数配置して構成するようにした遊技システム
一般に利用することができる。
【0328】なお、上記実施例では、変換量設定手段を
ソフトウェアによって構成し、例えば電源投入時に上記
管理装置から各遊技装置へ変換量を送って設定するよう
に構成したが、それに限定されるものでなく、変換量設
定手段をディップスイッチのような設定器により構成し
かつそれを遊技者が自ら操作して自分の希望に合致した
変換量に設定し直すことができるようにしてもよい。
【0329】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、カード
発行時には持玉数として記憶する代わりに、持玉数もし
くは遊技球に変換し得る前段としての第1有価データと
して記憶し、遊技装置において変換指令手段(購入スイ
ッチ)を操作して第1有価データを持玉数もしくは遊技
球に変換して遊技を行なうようにしているため、遊技客
に多額の投資を強制することがなくなって、遊技客は安
心して高額のカードを購入することができ、これによっ
て玉切れによる遊技中断の発生回数を減少させることが
できるとともに、トータルのカード発行枚数を減少させ
てカードのコストを低減するとともに使用済みカードの
処理の手間を減らし、遊技店の負担を軽減することがで
きる。しかも、変換量設定手段を設けているため、遊技
客の平均的な変換量を調べてそれに応じて設定値を変更
することで、遊技客に遊技を強制することがなくしかも
玉切れによる遊技中断の発生回数を減少させることがで
きるという効果がある。特に、パチンコ遊技機では、機
種によって遊技客の平均的な変換量が異なることがある
ので、本発明を適用して各遊技機毎に変換量を適宜に設
定してやることにより、遊技客の変換操作回数と玉切れ
による遊技中断の発生回数を最適化することができるよ
うになる。
【0330】また、遊技装置には上記第1有価データを
表示する第1有価データ表示手段を設けたので、遊技者
は上記第1有価データ表示手段の表示を見ながら変換指
令手段を操作することで、いつでも簡単に変換量を確認
することができるという効果がある。
【0331】さらに、第1有価データから変換される上
記遊技権利の象徴が遊技球と実質的に等価な第2有価デ
ータである場合に、上記遊技装置に上記第2有価データ
を表示する第2有価データ表示手段を設けているので、
遊技者は上記第2有価データ表示手段の表示を見ながら
変換指令手段を操作することで、いつでも簡単に変換量
を確認することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用されたパチンコ遊技システ
ム全体の構成を示すシステム構成図、
【図2】図2(A),(B)は本発明に係るシステムに
使用されるカードの構成を示す正面図および背面図、
【図3】図3は本発明に係るシステムに使用されるカー
ド発行機の構成例を示す正面図、
【図4】図4はカードリーダの構成例を示すもので、
(A)は発行機用、(B)はパチンコ機用、(C)は精
算機用そして(D)は管理装置用のカードリーダの概略
構成図、
【図5】図5はカード発行機の制御系の構成例を示すブ
ロック図、
【図6】図6はパチンコ機の構成例を示す正面図、
【図7】図7はパチンコ機の制御ユニットの構成例を示
す斜視図、
【図8】図8はパチンコ機の裏面の構成例を示す背面
図、
【図9】図9はパチンコ機の裏面の封入球循環装置の構
成例を示す背面図、
【図10】図10(A),(B)は封入球循環装置の玉
抜き部の詳細を示す拡大図および封入球循環装置の玉送
り部の詳細を示す斜視図、
【図11】図11はパチンコ機全体の制御系の構成例を
示すブロック図、
【図12】図12はパチンコ機の制御装置の構成例を示
すブロック図、
【図13】図13は精算機の構成例を示す正面図、
【図14】図14は精算機の制御系の構成例を示すブロ
ック図、
【図15】図15は管理装置全体の構成例を示す斜視
図、
【図16】図16は管理装置自身のシステム構成例を示
すブロック図、
【図17】図17は管理装置のコンソールの構成例を示
す平面図、
【図18】図18は本発明の遊技システム内でのカード
の状態遷移を示す説明図、
【図19】図19は本発明の遊技システムにおける伝送
系の構成例を示すブロック図、
【図20】図20は各端末機のユニットコントローラと
伝送路(ネットワーク)との間のデータ送受信の制御を
行なう制御ユニットの構成例を示すブロック図、
【図21】図21はネットワーク上でのデータ転送制御
を行なうNAU(ネットワークアダプタユニット)の構
成例を示すブロック図、
【図22】図22は“定時データ要求”パケットの構成
図、
【図23】図23は高層ネットワークにおいて管理装置
からNAUに送られる“定時データ要求”応答パケット
の構成図、
【図24】図24は高層および低層ネットワークにおい
て制御ユニットから管理装置に送られる“カードイン”
パケットの構成図、
【図25】図25は高層ネットワークにおける“カード
イン”パケットに対する肯定応答パケットの構成図、
【図26】図26は低層ネットワークにおける“カード
イン”パケットに対する肯定否定応答パケットの構成
図、
【図27】図27は高層および低層ネットワークにおけ
る“カードイン”パケットに対する否定応答パケットの
構成図、
【図28】図28は管理装置およびNAUの初期化およ
びネットワークの回線テストの手順を示すシステムフロ
ーチャート、
【図29】図29は管理装置によるNAUを介した各端
末機の初期化およびネットワークの回線テストの手順を
示すシステムフローチャート、
【図30】図30は管理装置における伝送アドレスファ
イルの作成手順を示すシステムフローチャート、
【図31】図31は“テーブル要求”パケットに対する
応答パケットの構成図、
【図32】図32は管理装置による各端末機への初期値
設定の手順(高層ネットワーク)を示すシステムフロー
チャート、
【図33】図33は管理装置による各端末機への初期値
設定の手順(低層ネットワーク)を示すシステムフロー
チャート、
【図34】図34は管理装置による各端末機からの定時
データ収集の手順を示すシステムフローチャート、
【図35】図35は管理装置による各端末機への開店指
令の処理手順(高層ネットワーク)を示すシステムフロ
ーチャート、
【図36】図36は各端末機での開店処理手順(低層ネ
ットワーク)を示すシステムフローチャート、
【図37】図37は管理装置による各端末機への閉店指
令の処理手順(高層ネットワーク)を示すシステムフロ
ーチャート、
【図38】図38は各端末機での閉店処理手順(低層ネ
ットワーク)を示すシステムフローチャート、
【図39】図39はパチンコ機へのカード挿入から遊技
開始までの手順(低層ネットワーク)を示すシステムフ
ローチャート、
【図40】図40はパチンコ機へのカード挿入から遊技
開始までの手順(高層ネットワーク)を示すシステムフ
ローチャート、
【図41】図41は遊技中にパチンコ機の中断スイツチ
がオンされた場合の処理手順(低層ネットワーク)を示
すシステムフローチャート、
【図42】図42は遊技中にパチンコ機の中断スイツチ
がオンされた場合の処理手順(高層ネットワーク)を示
すシステムフローチャート、
【図43】図43は中断中のパチンコ機にカードが挿入
された場合の処理手順(低層ネットワーク)を示すシス
テムフローチャート、
【図44】図44は中断中のパチンコ機にカードが挿入
された場合の処理手順(高層ネットワーク)を示すシス
テムフローチャート、
【図45】図45は遊技中にカードの持玉数と金額がと
もにゼロになった場合の処理手順(低層ネットワーク)
を示すシステムフローチャート、
【図46】図46は遊技中にカードの持玉数と金額がと
もにゼロになった場合の処理手順(高層ネットワーク)
を示すシステムフローチャート、
【図47】図47は遊技中に打止が発生した場合の処理
手順(低層ネットワーク)を示すシステムフローチャー
ト、
【図48】図48は、遊技中に打止が発生した場合の処
理手順(高層ネットワーク)を示すシステムフローチャ
ート、
【図49】図49は管理装置のコンソールから打止解除
指令が入った場合の処理手順(高層ネットワーク)を示
すシステムフローチャート、
【図50】図50は管理装置のコンソールから打止解除
指令が入った場合の処理手順(低層ネットワーク)を示
すシステムフローチャート、
【図51】図51は管理装置のコンソールから強制終了
指令が入った場合の処理手順(高層ネットワーク)を示
すシステムフローチャート、
【図52】図52は管理装置のコンソールから強制終了
指令が入った場合の処理手順(低層ネットワーク)を示
すシステムフローチャート、
【図53】図53は強制終了中の端末機の終了を解除す
る場合の処理手順(高層ネットワーク)を示すシステム
フローチャート、
【図54】図54は強制終了中の端末機の終了を解除す
る場合の処理手順(低層ネットワーク)を示すシステム
フローチャート、
【図55】図55は遊技中にパチンコ機の遊技終了スイ
ッチがオンされた場合の処理手順(低層ネットワーク)
を示すシステムフローチャート、
【図56】図56は遊技中にパチンコ機の遊技終了スイ
ッチがオンされた場合の処理手順(高層ネットワーク)
を示すシステムフローチャート、
【図57】図57は中断中のカードが精算機において精
算された場合の中断終了処理手順(高層ネットワーク)
を示すシステムフローチャート、
【図58】図58は中断中のカードが精算機において精
算された場合の中断終了処理手順(低層ネットワーク)
を示すシステムフローチャート、
【図59】図59はカード発行機に購入紙幣が挿入され
た場合の処理手順(低層ネットワーク)を示すシステム
フローチャート、
【図60】図60はカード発行機に購入紙幣が挿入され
た場合の処理手順(高層ネットワーク)を示すシステム
フローチャート、
【図61】図61は精算機にカードが挿入された場合の
処理手順(低層ネットワーク)を示すシステムフローチ
ャート、
【図62】図62は精算機にカードが挿入された場合の
処理手順(高層ネットワーク)を示すシステムフローチ
ャート、
【図63】図63は端末機の側で強制終了要因が発生し
た場合の処理手順(低層ネットワーク)を示すシステム
フローチャート、
【図64】図64は端末機の側で強制終了要因が発生し
た場合の処理手順(高層ネットワーク)を示すシステム
フローチャート、
【図65】図65は管理装置が端末機のデータの異常を
検出した場合のデータ復旧処理手順(高層ネットワー
ク)を示すシステムフローチャート、
【図66】図66は管理装置が端末機のデータの異常を
検出した場合のデータ復旧処理手順(低層ネットワー
ク)を示すシステムフローチャート、
【図67】図67は各端末機に対するデータ復旧処理後
に再スタートさせる場合の処理手順(高層ネットワー
ク)を示すシステムフローチャート、
【図68】図68は各端末機に対するデータ復旧処理後
に再スタートさせる場合の処理手順(低層ネットワー
ク)を示すシステムフローチャート、
【図69】図69は端末機の側でモニタ異常を検出した
場合の処理手順(低層ネットワーク)を示すシステムフ
ローチャート、
【図70】図70は端末機の側でモニタ異常を検出した
場合の処理手順(高層ネットワーク)を示すシステムフ
ローチャート、
【図71】図71は低層ネットワークの異常を検出した
場合の処理の手順を示すシステムフローチャート、
【図72】図72は低層ネットワークの異常を検出した
場合の制御ユニットにおける処理の手順を示すシステム
フローチャート、
【図73】図73は準備中におけるカード発行機と管理
装置との相互関係に関する動作手順を示すフローチャー
ト、
【図74】図74は営業中におけるカード発行機と管理
装置との相互関係に関する動作手順を示すフローチャー
ト、
【図75】図75はカード発行機における動作手順を示
すフローチャート、
【図76】図76は準備中における精算機と管理装置と
の相互関係に関する動作手順を示すフローチャート、
【図77】図77は営業中における精算機と管理装置と
の相互関係に関する動作手順を示すフローチャート、
【図78】図78は精算機における動作手順を示すフロ
ーチャート、
【図79】図79は準備中におけるパチンコ機と管理装
置との相互関係に関する動作手順を示すフローチャー
ト、
【図80】図80は営業中におけるパチンコ機と管理装
置との相互関係に関する動作手順を示すフローチャー
ト、
【図81】図81は同じく営業中におけるパチンコ機と
管理装置との相互関係に関する動作手順を示すフローチ
ャート、
【図82】図82はパチンコ機におけるカード挿入によ
る遊技開始の動作手順を示すフローチャート、
【図83】図83はパチンコ機におけるカード挿入によ
る中断終了の動作手順を示すフローチャート、
【図84】図84はパチンコ機における遊技の中断とカ
ード精算による中断終了の動作手順を示すフローチャー
ト、
【図85】図85はパチンコ機における帰零の発生の場
合の動作手順を示すフローチャート、
【図86】図86はパチンコ機において終了スイッチが
オンされた場合の動作手順を示すフローチャート、
【図87】図87はパチンコ機において打止が発生した
場合と、管理装置から打止解除指令があった場合の動作
手順を示すフローチャート、
【図88】図88はパチンコ機の制御ユニットにおける
遊技処理の一例としての遊技球演算処理と持玉購入処理
の手順を示すフローチャート、
【図89】図89〜図97は管理装置におけるCRT表
示装置の画面制御方法を示すもので、このうち図89は
開店前の画面制御に関するフローチャート、
【図90】図90は開店後に表示メニュースイッチがオ
ンされた場合の画面制御に関するフローチャート、
【図91】図91は同じく印字メニユースイッチがオン
された場合のフローチャート、
【図92】図92は、打止解除スイッチまたは強制終了
スイッチがオンされた場合のフローチャート、
【図93】図93は強制終了解除スイッチがオンされた
場合のフローチャート、
【図94】図94はカード復活スイッチ、テストカード
スイッチまたは閉店スイッチがオンされた場合のフロー
チャート、
【図95】図95は閉店スイッチのオン後に表示メニュ
ースイッチがオンされた場合のフローチャート、
【図96】図96は閉店後に印字メニュースイッチがオ
ンされた場合のフローチャート、
【図97】図97は上記各処理中に通信回線から割込み
が入った場合の処理フローチャート、
【図98】図98は管理装置における初期値設定および
変更用画面の構成例を示す表示画面構成図、
【図99】図99は管理装置におけるメニュー選択用画
面の構成例を示す表示画面構成図、
【図100】図100は管理装置における特定カードの
データ表示用画面の構成例を示す表示画面構成図、
【図101】図101は管理装置における発行済カード
の明細表示用画面の構成例を示す表示画面構成図、
【図102】図102は管理装置における打止台に関す
るデータ表示用画面の構成例を示す表示画面構成図、
【図103】図103は管理装置におけるカード復活処
理用画面の構成例を示す表示画面構成図である。
【符号の説明】
100 パチンコ機 110 遊技機本体 120 封入球循環装置 160 制御ユニット 170 ユニットメモリ 180 カードリーダ 190 ユニットコントローラ 200 カード発行機 210 紙幣識別機 220 カードライタ 230 残金払出器 250 制御ユニット 300 精算機 310 カードリーダ 320 紙幣払出器 330 プリンタ 350 制御ユニット 400 管理装置 510 低層ネットワーク 520 高層ネットワーク 530 NAU(ネットワーク・アダプタ・ユニット)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カード状記憶媒体が記憶媒体読取装置に
    投入され、その記憶媒体が保有する金額情報としての第
    1有価データが、変換指令手段が操作されることにより
    生成される変換指令によって遊技権利の象徴へ変換され
    ることにより遊技が実行可能にされる遊技装置を備えた
    遊技設備において、上記変換指令手段の1回の操作に係
    る単位当たりの変換量を設定するための変換量設定手段
    を備えてなることを特徴とする記憶媒体式遊技設備。
  2. 【請求項2】 上記遊技装置は上記第1有価データを表
    示する第1有価データ表示手段を備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の記憶媒体式遊技設備。
  3. 【請求項3】 上記第1有価データから変換される上記
    遊技権利の象徴は遊技球と実質的に等価な第2有価デー
    タであり、上記遊技装置は上記第2有価データを表示す
    る第2有価データ表示手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1または2に記載の記憶媒体式遊技設備。
  4. 【請求項4】 カード状記憶媒体が記憶媒体読取装置に
    投入され、その記憶媒体が保有する金額情報としての第
    1有価データが変換指令手段からの変換指令により遊技
    権利の象徴へ変換されることにより遊技が実行可能にさ
    れる複数の遊技装置とこれら遊技装置を統括的に管理す
    る管理装置とを備えた遊技設備において、電源投入時に
    上記管理装置から各遊技装置へ変換指令手段の1回の操
    作に対する上記第1有価データから遊技権利の象徴への
    変換量を表わすデータを送って設定するように構成され
    てなることを特徴とする記憶媒体式遊技設備。
  5. 【請求項5】 上記遊技装置は上記第1有価データを表
    示する第1有価データ表示手段を備えていることを特徴
    とする請求項4に記載の記憶媒体式遊技設備。
  6. 【請求項6】 上記第1有価データから変換される上記
    遊技権利の象徴は遊技球と実質的に等価な第2有価デー
    タであり、上記遊技装置は上記第2有価データを表示す
    る第2有価データ表示手段を備えていることを特徴とす
    る請求項4または5に記載の記憶媒体式遊技設備。
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