JPH0712583Y2 - 自転車用錠前 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、自転車のバックホークの外側に取り付けら
れる馬蹄形状の錠前に関するもので、更に詳しくは馬蹄
形状の錠前の円滑な施錠を図るとともに、施錠時にヘル
メット等の付属品を係止させるようにしたものである。

（従来の技術） 従来自転車のバックホークの外側には馬蹄形状の錠筺体
の一端側には常にはバネ付勢により筺体内に収容された
錠杆と、上記筺体の他端側には錠杆の先端部を突入させ
る穴を有し、上記錠杆の器端部には筺体上に突出させて
操作片を設け、上記筺体には該操作片のガイド溝を形成
するようにした錠前が取り付けられている。

このような錠前は、従来一般に存在する筺体側部に設け
られた操作杆を一方向に回転して施錠する機構を有する
自転車用錠前に比較して施錠が確実である等の利点があ
る。

（考案が解決しようとする問題点） しかし、以上のような錠前で施錠する場合はバネ付勢に
抗して操作片をガイド溝に沿って筺体の一端側に移動さ
せると、これに伴い錠杆は筺体の一端側より突出され、
その先端部が筺体の他端側に設けられた穴内に突入して
錠前が施錠されるのであるが、この場合錠杆の先端が穴
の開口端面に掛かったりして錠杆の先端部が穴内に挿入
されず、このため施錠を円滑に行なうことができないと
いう不都合がしばしば生じた。

一方、自転車を乗車する場合にも、他の二輪車と同様に
最近多くヘルメットが着用されているが、自転車の一時
停車等においては着用したヘルメットを自転車に係止さ
せるのに苦労している。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するために、この考案では馬蹄形状
の錠筺体の一端側には常にはバネ付勢により筺体内に収
容された錠杆と、上記筺体の他端側には錠杆の先端部を
突入させる穴を有し、上記錠杆の基端部には筺体上に突
出させて操作片を設け、上記筺体には該操作辺のガイド
溝を形成するようにした自転車用錠前において、上記筺
体の一端側にその一側を開口した係止片を設け、他端側
に錠杆のガイド片を設けるようにしたものである。

（作用） 即ち、この考案では施錠する際に、錠杆はガイド片に誘
導されて筺体の他端側に設けられた穴内に挿入されるの
で、施錠が円滑に行なわれる。同時に、係止片にヘルメ
ットのベルトに設けられたリングを係止させて施錠する
と、施錠時には係止片の開口が操作片で閉鎖され、リン
グが抜けなくなり、ヘルメットを係止させることができ
る。

（実施例） 以下、この考案を図示の実施例に基づいて説明する。

１は、自転車のバックホークの外側に取り付けられるこ
の考案に係る自転車用錠前で、２は開口部３を有する馬
蹄形状の錠筺体、４は、常にはバネ付勢により錠筺体２
の一端側に収容された円弧状の錠杆である。錠筺体２の
他端側には錠杆４の先端部を突入させる穴５が設けら
れ、また錠杆４の基端には筺体２上に突出させた操作片
６が設けられ、更に錠筺体２には操作片６の円弧状のガ
イド溝７が設けられている。そして、バネ付勢に抗して
操作片６をガイド溝７に沿って開口部３の一端側に移動
させると、これに伴い錠杆４は筺体２の一端側より突出
され、その先端部が筺体２の他端側に設けられた穴５内
に突入して錠前１が施錠する。なお、鍵８を筺体２の外
周に設けられた鍵穴に挿入することにより施錠状態が解
除され、錠杆４はバネ付勢により再び筺体２の一端側に
収容されて解錠される。

以上の自転車用錠前１においてこの考案では筺体２の一
端側にはその一側を開口する係止片９を設け、また筺体
２の他端側には錠杆４のガイド片10を設けるようにして
ある。

したがって、この考案においては上述のように施錠する
際に、錠杆４はガイド片10に誘導されて筺体２の他端側
に設けられた穴５内に挿入されるので、施錠が円滑に行
なわれる。同時に、係止片10にヘルメットのベルトに設
けられたリング11を係止させて施錠すると、施錠時には
係止片９の開口が操作片６により閉鎖され、リング11が
抜けなくなり、ヘルメットを係止させることができる。

なお、この実施例では操作片６の先端を外側に円弧状湾
曲するように形成し、係止片９の先端を内側に円弧状湾
曲して開口を形成し、かつ施錠時には操作片６の先端部
6aが係止片９の内側9aに摺接乃至位置するようにしてあ
るため、係止片９が施錠時の邪魔にならず、しかも確実
にヘルメット等を係止することができる。

なお、この実施例ではヘルメットの係止について説明し
たが、ヘルメット以外自転車乗車の際に使用する他の付
属品の係止にも使用することができることは勿論であ
る。

（考案の効果） 以上要するに、この考案によれば施錠を円滑に行なうこ
とができるとともに、自転車を一時的に停車する際、着
用したヘルメット等の係止が極めて簡単に、しかも特別
な錠前或は鍵等を必要とせずに行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の一実施例を示すものであり、第１図
は本案品の取付状態を示す正面図、第２図は同じく解錠
状態の正面図、第３図は施錠状態の正面図、第４図はヘ
ルメットのリングの係止状態を示す斜面図である。 図中、１は自転車用錠前、２は馬蹄形状の錠筺体、４は
錠杆、５は穴、６は操作片、７はガイド溝、９は係止
片、10はガイド片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】馬蹄形状の錠筺体の一端側には常にはバネ
   付勢により筺体内に収容された錠杆と、上記筺体の他端
   側には錠杆の先端部を突入させる穴を有し、上記錠杆の
   基端部には筺体上に突出させて操作片を設け、上記筺体
   には該操作片のガイド溝を形成するようにした自転車用
   錠前において、上記筺体の一端側にその一側を開口した
   係止片を設け、他端側に錠杆のガイド片を設け、施錠時
   に錠杆をガイド片に沿って上記穴に円滑に挿入させると
   ともに、上記係止片の開口を上記操作片で閉鎖するよう
   にしたことを特徴とする自転車用錠前。