JPH07125580A - ナンバープレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 降雪に遭っても雪で覆われることがなく、水
にぬれても氷結することのないナンバープレートの提
供。 【構成】 ナンバー表示層１をもつ金属基板２、絶縁層
３、面発熱体層４、絶縁層６の順で構成されていること
を特徴とするナンバープレート。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【技術分野】本発明は、面発熱可能なナンバープレート
に関する。

【０００２】

【従来技術】夜間に自動車に後続車が突込む事故が目立
っている。また、プレートナンバーがみえないというこ
とがあると、犯罪の温床にもなりかねない。そのため、
車のプレートナンバーが充分見えることが義務付けされ
ている。ところが、降雪のある個所では前記ナンバープ
レートが雪で覆われてしまい、見えなくなるという問題
が発生している。

【０００３】

【目的】本発明の目的は、降雪に遭っても雪で覆われる
ことがなく、水にぬれても氷結することのないナンバー
プレートを提供する点にある。

【０００４】

【構成】本発明は、ナンバー表示層をもつ金属基板、絶
縁層、面発熱体層、絶縁層の順で構成されていることを
特徴とするナンバープレートに関する。

【０００５】絶縁層は、金属板と面発熱体層との間を安
定的に絶縁できる材料と厚みを有する層であればよい。
アルキッド樹脂塗料、ウレタン系塗料、エポキシ系塗料
等の塗膜、合成樹脂シート、無機質繊維シート、ＦＲＰ
など、いろいろの絶縁材料を使用できる。

【０００６】面発熱体層は、表面抵抗によって面発熱体
の温度が４０〜９０℃程度、好ましくは５５〜８０℃に
保持できるような層であることが好ましい。その表面抵
抗は１０¹〜１０³Ωのオーダー、好ましくは５〜５０Ω
とすることが好ましい。なお、これらの好ましい抵抗値
は、自動車用２５Ｖの電源を利用する場合を基準にして
表示しているので、使用電源が変れば、好ましい抵抗値
が変化するのは当然である。

【０００７】面発熱体の一番簡便な形成手段は、導電性
塗料を例えば１０〜５０μｍ厚に塗装することによって
達成することができる。導電性材料とそのバインダーに
格別の制限はないので公知の導電性塗料を使用すること
ができる。

【０００８】

【実施例】

実施例１ 表面にナンバー表示層１を有するアルミニウム板２の裏
側に表面固有抵抗が１０¹³Ωの高抵抗アクリル樹脂塗料
を３０μｍ厚で、塗装し、１００℃で２０分間焼付ける
ことにより絶縁層３を形成した。冷却後表面固有抵抗１
０²の導電性塗膜よりなる面発熱体層４を３０μｍ厚で
塗装し、自然乾燥後、端部に銅電極５を取りつけた。そ
の上に更に導電性塗膜６を形成し、１００℃で２０分間
強制乾燥した。さらに、その上に絶縁塗膜７を設け、１
００℃で２０分間乾燥した。このナンバープレートに２
５Ｖの交流電圧を加えた時の昇温状況は表１のとおりで
あった。導電性塗料の組成は、樹脂２０重量％、分散剤
１重量％、導電性カーボンブラック５重量％、溶剤７４
重量％よりなり、絶縁層形成用塗料の組成は、樹脂２７
重量％、分散剤１重量％、充填剤３重量％、溶剤６９重
量％よりなる。

【表１】

【０００９】実施例２ 実施例１の絶縁層におけるアクリル樹脂のかわりに、ア
ルキッド樹脂を用いた絶縁層形成用塗料を３０μｍ厚で
塗装した層（１０¹³Ω）を用いた以外は、実施例１を繰
返した。このナンバープレートの昇温状況も表１とほぼ
同じであった。

【００１０】実施例３ 実施例１の絶縁層におけるアクリル樹脂のかわりに、エ
ポキシ樹脂を用いた絶縁層形成用塗料を３０μｍ厚で塗
装した層（１０¹³Ω）を用いた以外は、実施例１を繰返
した。このナンバープレートの昇温状況も表１とほぼ同
じであった。

【００１１】

【効果】本発明のナンバープレートは、雪によって覆わ
れることがなく、また水にぬれても氷結することがない
ので、寒冷地域の自動車などのナンバープレートとして
極めて適している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例におけるナンバープレートの断
面図である。

【符号の説明】

１ ナンバープレート層 ２ 金属板 ３ 絶縁層 ４ 面発熱体層 ５ 電極 ６ 絶縁層

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ナンバー表示層をもつ金属基板、絶縁
   層、面発熱体層、絶縁層の順で構成されていることを特
   徴とするナンバープレート。
2. 【請求項２】 面発熱体層の表面抵抗が１０¹〜１０³Ω
   のオーダーである請求項１記載のナンバープレート。