JPH0712003A - 直噴式ディーゼルエンジン - Google Patents

直噴式ディーゼルエンジン

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Publication number
JPH0712003A
JPH0712003A JP15737193A JP15737193A JPH0712003A JP H0712003 A JPH0712003 A JP H0712003A JP 15737193 A JP15737193 A JP 15737193A JP 15737193 A JP15737193 A JP 15737193A JP H0712003 A JPH0712003 A JP H0712003A
Authority
JP
Japan
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fuel
injection
piston
exhaust gas
chamber
Prior art date
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Application number
JP15737193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ogawa
弘志 小川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0712003A publication Critical patent/JPH0712003A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B2275/00Other engines, components or details, not provided for in other groups of this subclass
    • F02B2275/14Direct injection into combustion chamber
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直噴式ディーゼルエンジンにおいて、排気還
流を行うことなくNOxを低減する。 【構成】 エンジン運転状態に応じて一つのサイクルで
ピストンの上死点前と上死点後に分けて略等量の燃料を
噴射する等量二段噴射パターンと、一つのサイクルでピ
ストンの上死点前に燃料の噴射を終える単噴射パターン
とを切換える構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直噴式ディーゼルエン
ジンの燃料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排気ガス中の有害成分であるNOxの発
生を抑制するために、吸気管に不活性の排気ガスを再循
環させる、いわゆる排気還流装置が周知である。
【0003】この排気還流装置では、排気ガスの一部を
吸気管に戻す排気還流通路を開いて一定量の排気ガスを
吸入空気に混合させることにより燃焼時の最高温度を下
げるのである。
【0004】また、排気行程中に吸気弁を僅かに開いて
排気ガスの一部を吸気通路に戻し、次の吸気行程で新気
と排気の混合ガスを燃焼室に吸入して、内部的な排気還
流を行うものがある(特開昭61−182430号公
報、参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の排気還流装置にあっては、吸気系にパティキ
ュレート等の粒子状物質が堆積して性能の悪化を来した
り、吸気弁のスティック等が生じる可能性がある。
【0006】本発明は上記の問題点に着目し、直噴式デ
ィーゼルエンジンにおいて、排気還流を行うことなくN
Oxを低減することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式ディーゼルエンジン
において、一つのサイクルでピストンの上死点前と上死
点後に分けて燃料を噴射する構成とする。
【0008】請求項2記載の発明は、エンジン運転状態
を検出する手段と、エンジン運転状態に応じて一つのサ
イクルでピストンの上死点前と上死点後に分けて略等量
の燃料を噴射する噴射パターンと、一つのサイクルでピ
ストンの上死点前に燃料の噴射を終える噴射パターンと
を切換える制御手段を備える。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明において、ピストンが上昇
する行程で噴射される燃料が燃焼することにより、燃焼
室には不活性の既燃焼ガスが発生し、ピストンが下降す
る行程で噴射される燃料は、実質的に排気ガスを再循環
させたのと同じ状態で燃焼し、燃焼温度が低くなり、N
Oxの生成量は減少する。
【0010】請求項2記載の発明において、エンジン運
転状態に応じて一つのサイクルでピストンの上死点前と
上死点後に分けて略等量の燃料を噴射することにより、
NOxの生成量を減少させる一方、一つのサイクルでピ
ストンの上死点前に燃料の噴射を終えることにより、エ
ンジンの発生出力を高めることが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0012】まず、図3に蓄圧式ユニットインジェクタ
1の具体的な構成を示すが、これ自体は本出願人により
特願平4−121495号として、既に提案されてい
る。
【0013】この蓄圧式ユニットインジェクタ1は、燃
料供給圧を利用して燃料を圧縮する増圧機構として、フ
ィードポンプから所定圧力の燃料が供給される燃料入口
6と、燃料入口6から通路7および逆止弁4を介して燃
料が充填される加圧室3と、加圧室3の容積を可変とす
るプランジャ11と、プランジャ11の上端に連結され
る増圧ピストン12と、増圧ピストン12を加圧室3が
拡大する上方向に付勢するスプリング15と、増圧ピス
トン12によって画成される増圧室9と、増圧室9を燃
料入口6とリリーフ側とにエンジン回転に同期して選択
的に連通する三方切換電磁弁21を備えている。
【0014】蓄圧ボディ2内にアキュームレータバルブ
18が摺動可能に設けられ、このアキュームレータバル
ブ18によって加圧室3と蓄圧室13が仕切られる。ア
キュームレータバルブ18は加圧室3と蓄圧室13の差
圧がスプリング14の付勢力を越えて高まると、中間ハ
ウジング23の下面から離れて加圧室3と蓄圧室13を
連通するようになっている。
【0015】ノズルボディ5はその先端に複数のノズル
噴孔5aが燃焼室に臨んで開口し、その内側に各ノズル
噴孔5aを開閉するニードル17が収装される。ニード
ル17はアキュームレータバルブ18を摺動可能に貫通
し、その上端が加圧室3に臨んでいる。ニードル17と
アキュームレータバルブ18の間にはスプリング14が
介装され、それぞれを閉弁方向に付勢している。
【0016】三方切換電磁弁21のバルブ21aは図の
ように燃料入口6と増圧室9を連通する開ポジション
と、増圧室9とリリーフ側を連通する閉ポジションを有
し、コントロールユニット10からの信号に基づきエン
ジン回転に同期したタイミングで切換えられる。
【0017】ニードル17の閉弁時期を調整するため
に、上部ハウジング22の上部には圧電アクチュエータ
29が設けられ、この圧電アクチュエータ29に従動し
てニードル17を押し下げる伝達ロッド30が設けられ
る。圧電アクチュエータ29は、変位制御素子として、
電界によって誘起される歪みを利用して変位するセラミ
ックスシートを積層して形成され、伝達ロッド30の上
端に対峙してヘッド部37が設けられる。圧電アクチュ
エータ29はコントロールユニット10からの信号に基
づいて通電されることにより、歪変形してヘッド部37
が下降し、伝達ロッド30を介してニードル17を押し
下げるようになっている。
【0018】伝達ロッド30はニードル17と同軸上に
配置され、プランジャ11、増圧ピストン12、上部ハ
ウジング22、アクチュエータハウジング31をそれぞ
れ貫通して摺動可能に設けられる。
【0019】図4にも示すように、アクチュエータハウ
ジング31は伝達ロッド30を貫通させる筒部31aを
有し、この筒部31aの外周に形成されたネジ部31c
を上部ハウジング22のネジ穴22cに螺合させて取付
けられる。アクチュエータハウジング31と上部ハウジ
ング22の間には油溜室36が画成され、筒部31aの
下端面31dと上部ハウジング22の段部22dの間に
は環状のシールプレート35が介装される。シールプレ
ート35と上部ハウジング22には、この油溜室36と
リリーフ側とを連通する通孔41,42がそれぞれ形成
される。これにより、増圧室9から伝達ロッド30と上
部ハウジング22の隙間を通って油溜室36に漏れ出し
た燃料が各通孔41,42を通ってタンクへと戻され
る。また、アクチュエータハウジング31と上部ハウジ
ング22の間にはシール材32が介装されている。
【0020】伝達ロッド30の下端は加圧室3に臨み、
その上端はアクチュエータハウジング31の内部に臨
み、アクチュエータハウジング31の内部には大気圧が
導かれており、伝達ロッド30は加圧室3の燃料圧力に
より上方へ付勢されている。
【0021】伝達ロッド30の途中には鍔状の突起30
aが形成され、この突起30aがシールプレート35に
当接することにより、上方への変位が規制される。伝達
ロッド30は、この突起30aがシールプレート35に
当接した状態で、非通電状態の圧電アクチュエータ29
のヘッド部37に対して所定の間隙を有するとともに、
図5のa図に示すように、閉弁位置にあるニードル17
に対して所定の間隙L1がニードル17の最大リフト量
Lmaxの1.1〜1.5倍の大きさに設定され、伝達
ロッド30に対する各部材31,22,23の熱膨張差
を吸収するようになっている。
【0022】三方切換電磁弁21が増圧室9とリリーフ
側を連通する閉ポジションにあるとき、燃料入口6と増
圧室9の連通は断たれ、燃料は通路7を通って加圧室3
に充填される。
【0023】続いて三方切換電磁弁21が燃料入口6と
増圧室9を連通する開ポジションに切換えられると、増
圧ピストン12は燃料供給圧力を受けてプランジャ11
を押し下げる。加圧室3に充填された燃料は、増圧ピス
トン12とプランジャ11の面積比だけ増圧され、燃料
の体積弾性によって圧縮された分の燃料が加圧室3から
アキュームレータバルブ18を介して蓄圧室13へ圧送
される。蓄圧室13と加圧室3の燃料圧力が平衡する
と、スプリング14の付勢力によりアキュームレータバ
ルブ18が閉じ、蓄圧室13は密閉される。このとき、
図3のa図のように、ニードル17の先端はスプリング
14の付勢力によりノズルボディ5の弁座に着座して、
各ノズル噴孔5aを閉じている。
【0024】続いて三方切換電磁弁21が増圧室9とリ
リーフ側とを連通する閉ポジションに切換えられると、
増圧室9は大気圧に解放され、増圧ピストン12はスプ
リング15の付勢力により上昇する。同時に加圧室3の
燃料圧力はフィードポンプから導かれる燃料圧力まで下
がる。このように加圧室3の燃料圧力が下がると、蓄圧
室13の燃料圧力によってニードル17を押し上げよう
とする力が、ニードル17を押し下げようとする加圧室
3の燃料圧力とニードルスプリング14の付勢力の合力
を上回るので、図3のb図に示すように、ニードル17
が上昇し、ニードル17の先端がノズルボディ5の弁座
から離れることにより、燃焼室に直接臨むノズル噴孔5
aから燃料が超高圧で噴射される。
【0025】燃料噴射が行われている過程で、図3のc
図で示すように、圧電アクチュエータ33によって伝達
ロッド30を介してニードル17を蓄圧室13の燃料圧
力に抗して強制的に押し下げることにより、燃料噴射を
終了する。
【0026】一つのサイクルで再び圧電アクチュエータ
33の通電が止められることにより図3のb図に示すよ
うに、伝達ロッド30を介してニードル17を上昇さ
せ、ニードル17の先端がノズルボディ5の弁座から離
れて、ノズル噴孔5aから燃焼室に燃料が超高圧で噴射
される。
【0027】2回目の燃料噴射が行われている過程で、
図3のc図で示すように、圧電アクチュエータ33によ
って伝達ロッド30を介してニードル17を蓄圧室13
の燃料圧力に抗して強制的に押し下げることにより、2
回目の燃料噴射を終了する。
【0028】このように、三方切換電磁弁21が増圧室
9とリリーフ側とを連通する閉ポジションに切換えるこ
とにより1回目の燃料噴射が行われ、圧電アクチュエー
タ33によりニードル17を介してノズル噴孔5aを一
旦閉じた後に再び開くことにより2回目の燃料噴射が行
われる。コントロールユニット10によって上記三方切
換電磁弁21と圧電アクチュエータ33の作動タイミン
グが調節されることにより、一つのサイクルにおける燃
料噴射が行われる回数、噴射時期、噴射量がそれぞれ変
えられる。
【0029】コントロールユニット10は、エンジン運
転状態を代表する信号としてエンジン回転数とエンジン
負荷の検出信号が入力され、エンジン運転状態に応じて
図1に示すように燃料噴射パターンを切換える制御を行
う。
【0030】エンジン回転数またはエンジン負荷が所定
値より高い運転時に一つのサイクルでピストンの上死点
前に1回で燃料を噴射し終えるする単噴射パターンに切
換えられる。
【0031】これにより、大量の燃料を短時間で噴射し
て燃焼させるため、スモーク発生を抑制しつつ、エンジ
ンの高出力化がはかれる。
【0032】エンジン回転数またはエンジン負荷が所定
の中間値にある運転時に一つのサイクルでピストンの上
死点前12°と同じく上死点前2°のクランンク角時の
2回に分けて燃料を噴射する二段噴射パターンに切換え
られる。
【0033】このように、ピストンが上昇する行程で2
回に分けて燃料が噴射されることにより、着火遅れの少
ない円滑な燃焼が行われるとともに、燃焼温度が低くな
り、NOx濃度は減少する。
【0034】そして、本発明の要旨とするところである
が、所定の低速低負荷時に一つのサイクルでピストンの
上死点前8°と上死点後2°のクランンク角時の2回に
分けて略等量の燃料を噴射する等量二段噴射パターンに
切換えられる。
【0035】この等量二段噴射パターンでは、ピストン
が上昇する行程で噴射された燃料が燃焼した後に、ピス
トンの上死点を挟んで2回の燃料噴射が行われることに
より、図2に示すように燃焼室における熱発生率はピス
トン上死点(TDC)を挟んで2回のピークが存在し、
燃焼室に不活性の既燃焼ガスが発生した高温状態で2回
目の燃焼が始まるため、未燃焼HCの生成を減らすとと
もに、NOx濃度を減少することができる。
【0036】このように、ピストン上死点を挟んで2回
に分けて等量の燃料が噴射されることにより、実質的に
排気ガスを再循環させたのと同じ状態で燃焼し、NOx
濃度は減少するため、排気還流を行う必要がなく、従来
の排気還流装置における吸気系へのパティキュレート等
の堆積や吸気弁のスティク等の不具合を解消することが
できる。
【0037】次に、図6に基づいて、本発明を分配型の
燃料噴射ポンプ41を用いて実施する例を説明する。
【0038】4気筒エンジンに備えられる分配型燃料噴
射ポンプ40を構成する低圧フィードポンプ43はドラ
イブシャフト42によりエンジン回転に同期して駆動さ
れる。フィードポンプ43から吐出される燃料はポンプ
ハウジング内部のポンプ室45へと供給され、ポンプ室
45の燃料はフィードホール46、吸入溝47を通って
高圧プランジャポンプ56に送られる。
【0039】高圧プランジャポンプ56のプランジャ4
8は、カムディスク49が固定されており、継手44を
介してドライブシャフト42により回転駆動される。
【0040】カムディスク49はスプリング51の付勢
力によって常に図の左方向に押圧されている。カムディ
スク49はエンジンの気筒数と同数のフェィスカム50
を持ち、これと同数のローラ53を乗り越えて回転す
る。
【0041】これにより、プランジャ48は、図中矢印
で示すように回転しながら所定のカムリフトだけ軸方向
に往復運動することになり、この回転往復運動に伴い各
気筒の噴射ノズル65毎に圧送される。
【0042】図7に示すように、プランジャ48には2
つの通路58と59が形成される。プランジャ48の回
転往復運動に伴って、一方の通路58が各気筒毎に設け
られた一方の分配ポート60に連通することにより、デ
リバリバルブ62を通過して燃料配管64を通って噴射
ノズル65へと供給され、噴射ノズル65から燃焼室に
燃料噴射が行われる。続いて他方の通路59が各気筒毎
に設けられた他方の分配ポート61に連通することによ
り、デリバリバルブ63を通過して共通の燃料配管64
を通って噴射ノズル65へと供給され、噴射ノズル65
から燃焼室に燃料噴射が行われる。
【0043】また、図示しないタイマーピストン(アク
チュエータ)を介してローラ53をカムディスク49の
周方向に動かしてプランジャポンプ26の圧縮時期(燃
料噴射時期)を進角あるいは遅角するようになってい
る。
【0044】図8に示すように、プランジャ48には各
通路58,59をポンプ室45に連通する2つのスピル
ポート66,67が形成される。プランジャ48には各
スピルポート66,67を開閉する2つのコントロール
スリーブ68,69が嵌められる。プランジャ48の回
転往復運動に伴って、各スピルポート66,67が各コ
ントロールスリーブ68,69によって閉塞されている
状態で燃料の噴射が行われ、各スピルポート66,67
が各コントロールスリーブ68,69から外れることに
より、各通路58,59の圧力が逃がされることにより
燃料の噴射が終了する。
【0045】コントロールスリーブ68,69はコント
ロールレバー71等を介してアクセルに連動するととも
に、ドライブシャフト42に駆動されるガバナ機構72
の作動によっても制御され、アクセル開度と機関回転数
に対応して燃料噴射終了時期が調節されるとともに、ア
クチュエータ73を介して各コントロールスリーブ6
8,69の位置が調節されることにより、燃料噴射パタ
ーンが切換えられる。
【0046】図9に示すように、アクチュエータ73を
介して各コントロールスリーブ68,69の位置が調節
されることにより、一つのサイクルで2回に分けて略等
量の燃料を噴射する等量二段噴射パターンに切換えられ
る。
【0047】プランジャ48の回転往復運動に伴って、
A図に示すように、一方の通路58が各気筒毎に設けら
れた一方の分配ポート60に連通することにより、デリ
バリバルブ62を通過して燃料配管64を通って噴射ノ
ズル65へと供給され、噴射ノズル65から燃焼室に1
回目の燃料噴射が開始される。
【0048】続いてB図に示すように、一方のスピルポ
ート66がコントロールスリーブ68から外れることに
より、通路58の圧力が逃がされることにより1回目の
燃料の噴射が終了する。
【0049】続いてC図に示すように、他方の通路59
が各気筒毎に設けられた他方の分配ポート61に連通す
ることにより、デリバリバルブ63を通過して共通の燃
料配管64を通って噴射ノズル65へと供給され、噴射
ノズル65から燃焼室に2回目の燃料噴射が行われる。
【0050】続いてD図に示すように、他方のスピルポ
ート67がコントロールスリーブ69から外れることに
より、通路59の圧力がポンプ室45に逃がされること
により2回目の燃料の噴射が終了する。
【0051】図10に示すように、アクチュエータ73
を介して各コントロールスリーブ68,69の位置が調
節されることにより、一つのサイクルで1回で燃料を噴
射する単噴射パターンに切換えられる。
【0052】プランジャ48の回転往復運動に伴って、
E図に示すように、一方の通路58が各気筒毎に設けら
れた一方の分配ポート60に連通することにより、デリ
バリバルブ62を通過して燃料配管64を通って噴射ノ
ズル65へと供給され、噴射ノズル65から燃焼室に燃
料噴射が開始される。
【0053】続いてF図に示すように、他方の通路59
が各気筒毎に設けられた他方の分配ポート61に連通す
ることにより、デリバリバルブ63を通過して共通の燃
料配管64を通って噴射ノズル65へと供給される。こ
のとき、引き続いて一方のスピルポート66がコントロ
ールスリーブ68によって閉塞されていることにより、
燃料の噴射が途切れることなく継続される。
【0054】続いてG図に示すように、一方の通路58
と分配ポート60に連通が遮断されるが、このとき、引
き続いて他方の通路59が分配ポート61に連通してい
ることにより、燃料の噴射が途切れることなく継続され
る。
【0055】続いてH図に示すように、他方のスピルポ
ート67がコントロールスリーブ69から外れることに
より、通路59の圧力がポンプ室45に逃がされること
により燃料の噴射が終了する。
【0056】コントロールユニット74は、エンジン運
転状態を代表する信号としてエンジン回転数とエンジン
負荷の検出信号が入力され、エンジン運転状態に応じて
前記図1に示すように燃料噴射パターンを切換える制御
を行う。
【0057】エンジン回転数またはエンジン負荷が所定
値より高い運転時に一つのサイクルでピストンの上死点
前に1回で燃料を噴射し終えるする単噴射パターンに切
換えられる。
【0058】エンジン回転数またはエンジン負荷が所定
の中間値にある運転時に一つのサイクルでピストンの上
死点前12°と同じく上死点前2°のクランンク角時の
2回に分けて燃料を噴射する二段噴射パターンに切換え
られる。
【0059】そして、本発明の要旨とするところである
が、所定の低速低負荷時に一つのサイクルでピストンの
上死点前8°と上死点後2°のクランンク角時の2回に
分けて略等量の燃料を噴射する等量二段噴射パターンに
切換えられる。
【0060】この等量二段噴射パターンでは、ピストン
が上昇する行程で噴射された燃料が燃焼した後に、ピス
トンの上死点を挟んで2回の燃料噴射が行われることに
より、図2に示すように燃焼室における熱発生率はピス
トン上死点(TDC)を挟んで2回のピークが存在し、
燃焼室に不活性の既燃焼ガスが発生した高温状態で2回
目の燃焼が始まるため、未燃焼HCの生成を減らすとと
もに、NOx濃度を減少することができる。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式ディーゼルエン
ジンにおいて、一つのサイクルでピストンの上死点前と
上死点後に分けて燃料を噴射する構成としたため、排気
還流を行うことなく、NOxの排出量を低減することが
でき、従来の排気還流装置における吸気系へのパティキ
ュレート等の堆積や吸気弁のスティク等の不具合を解消
することができる。
【0062】請求項2記載の発明は、エンジン運転状態
を検出する手段と、エンジン運転状態に応じて一つのサ
イクルでピストンの上死点前と上死点後に分けて略等量
の燃料を噴射する噴射パターンと、一つのサイクルでピ
ストンの上死点前に燃料の噴射を終える噴射パターンと
を切換える制御手段を備えたため、エミッションの低減
とエンジンの高出力化を両立することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、燃料噴射パターンを
切換える運転域を示す図。
【図2】同じく一つのサイクルにおける燃料噴射量およ
び熱発生率の特性図。
【図3】同じく蓄圧式ユニットインジェクタの断面図。
【図4】同じく蓄圧式ユニットインジェクタの一部を拡
大した断面図。
【図5】同じく蓄圧式ユニットインジェクタの動作を示
す説明図。
【図6】他の実施例を示す分配型燃料噴射ポンプの断面
図。
【図7】同じく図6のA−A線に沿う断面図。
【図8】同じく図6のB−B線に沿う断面図。
【図9】同じく等量二段噴射パターンにおけるプランジ
ャポンプの動作を示す説明図。
【図10】同じく単噴射パターンにおけるプランジャポ
ンプの動作を示す説明図。
【符号の説明】
1 蓄圧式ユニットインジェクタ 10 コントロールユニット 40 分配型燃料噴射ポンプ 74 コントロールユニット
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 47/00 B 7604−3G L 7604−3G

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式ディ
    ーゼルエンジンにおいて、一つのサイクルでピストンの
    上死点前と上死点後に分けて燃料を噴射する構成とした
    ことを特徴とする直噴式ディーゼルエンジン。
  2. 【請求項2】 エンジン運転状態を検出する手段と、エ
    ンジン運転状態に応じて一つのサイクルでピストンの上
    死点前と上死点後に分けて略等量の燃料を噴射する噴射
    パターンと、一つのサイクルでピストンの上死点前に燃
    料の噴射を終える噴射パターンとを切換える制御手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載の直噴式ディーゼ
    ルエンジン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000062925A (ko) * 1999-03-17 2000-10-25 가나이 쓰토무 연료 분사 밸브 및 이를 장착한 내연 기관
KR100706555B1 (ko) * 2006-04-20 2007-04-13 현대자동차주식회사 디젤엔진 인젝터

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KR20000062925A (ko) * 1999-03-17 2000-10-25 가나이 쓰토무 연료 분사 밸브 및 이를 장착한 내연 기관
KR100706555B1 (ko) * 2006-04-20 2007-04-13 현대자동차주식회사 디젤엔진 인젝터

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