JPH07118883A - 金属の腐食抑制方法 - Google Patents

金属の腐食抑制方法

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JPH07118883A
JPH07118883A JP6227408A JP22740894A JPH07118883A JP H07118883 A JPH07118883 A JP H07118883A JP 6227408 A JP6227408 A JP 6227408A JP 22740894 A JP22740894 A JP 22740894A JP H07118883 A JPH07118883 A JP H07118883A
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iron
corrosion
metals
sulfuric acid
concentration
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JP6227408A
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Abraham Benderly
アブラハム・ベンダーリー
Audrey Bravo
オードリー・ブラボー
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Rohm and Haas Co
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Rohm and Haas Co
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/04Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in markedly acid liquids

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Investigating And Analyzing Materials By Characteristic Methods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、硫酸とシアン化水素酸との
水性混合物に曝された金属の腐食を抑制する方法を提供
することである。 【構成】 硫酸とシアン化水素酸との水性混合物と接触
したときに酸化物表面を形成する金属の腐食を抑制する
方法であって、硫酸とシアン化水素酸との水性混合物を
金属の腐食を抑制する分量の鉄塩との接触条件下で混合
する工程を含む、金属の腐食抑制方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】腐食した装置を交換することは工業プロセ
スにおいて、装置のコストという観点と交換の工程の間
製品が得られないという観点の両方から、また同様に腐
食した装置の除去および廃棄の為のコストという点で多
大な出費であるといえる。さらに、腐食環境にある装置
に対するメンテナンスコストも高い。
【0002】金属製の装置における腐食物質の影響を低
減するために数多くの手段が利用されている。これらに
は、チタン、ジルコニウムまたはタンタルのような耐腐
食性を有する物質で装置を製造する方法、ガラスのよう
な耐腐食性物質で装置をコーティングまたはライニング
する方法、および腐食材料に腐食抑制物質を添加する方
法が含まれる。耐腐食性を有する金属の使用および装置
を不活性な物質でコーティングする方法は高価である。
【0003】腐食抑制物質を使用する場合、予期せぬ結
果、特に重要なのは腐食の抑制ができないという結果を
避けるために、与えられた金属/腐食抑制物質系、つま
り、金属、腐食物質、抑制物質および存在する可能性の
ある他の成分を十分に見積もるために注意を払わなけれ
ばならない。例えば、フッ化物イオンはチタン酸化物の
溶解を促進する。したがってフッ化物イオンが存在する
場合には酸化剤はチタン腐食抑制剤として十分に機能し
ない。ある場合には、低濃度の腐食抑制剤は現実の腐食
速度を増大させる。それらは、臨界値として公知の濃度
以上においてのみ、抑制剤として機能する。
【0004】硫酸/シアン化水素酸の存在下で生じるよ
うな、とりわけ腐食的な環境においては、腐食抵抗性の
ある金属がしばしば使用される。不幸にして、そのよう
な酸混合物は非常に腐食性があるため、腐食抵抗性のあ
る金属を使用した場合でさえ、特に例えば蒸留中の蒸留
カラムのような高温度下では、受入れがたい腐食がしば
しば生じる。このような理由で、そのような混合物には
腐食抑制剤が典型的に加えられている。アルミニウム、
鉄および鋼、チタンおよびジルコニウムなどの普通の金
属の多くの腐食抵抗性は、その金属表面に金属酸化物層
が形成されることによるものである。水または酸素が存
在する環境では、そのような金属は自然的に金属酸化物
層を再生する。酸混合物の存在下のような、より厳しい
環境では、金属酸化物層は、その金属が自然に酸化され
て再生されるよりも速く減らされてしまう。このような
場合、酸化剤は酸化物層の再生速度を増加させるので、
酸化剤を抑制剤として選ぶことは正しい選択である。
【0005】最も一般的に使用される酸化剤の抑制剤は
硫酸銅のような銅塩である。これらの塩は腐食抑制剤と
しての良好な作用、入手し易さ、水溶液における溶解
性、および手頃な価格を有するという利点を持つ。しか
し、それらはまた重大な欠点を有する。それらは環境に
有害であると考えられており、したがって環境的に許容
されるような方法で廃棄することは困難である。そのた
め、酸混合物に曝される金属容器において腐食抑制剤と
して銅塩に代わる、環境的に許容されるものが必要とさ
れている。
【0006】I.P.Anoshchenkoらは、
「物質と腐食」25巻、10号、1974年において、
銅塩に加えて、鉄塩が硫酸、塩酸およびリン酸のような
酸溶液によるチタンの腐食を抑制することが知られてい
ると報告している。しかしながら、鉄塩は硫酸/シアン
化水素酸混合物の存在下では、プルシアンブルーまたは
他の鉄シアノ錯体を形成するために金属腐食の抑制に対
しては効果的ではないと思われる。そのような錯体は酸
性pHでの可溶性フェロシアン化物と硫酸鉄(II)か
らのフェロシアン化鉄(II)の沈澱によって生じる。
鉄シアノ錯体は水に不溶であることが知られており、し
たがって、水性の環境下における金属表面の酸化剤とし
て作用するように利用することはできないと考えられ
る。
【0007】われわれは、予想に反して多くの鉄塩が硫
酸/シアン化水素酸水性混合物の存在下で腐食抑制剤と
して機能することを発見した。すなわち、本発明はその
ような鉄塩の使用により、硫酸/シアン化水素酸水性混
合物に曝される金属の腐食を抑制するための方法に関す
る。本発明は硫酸とシアン化水素酸との水性混合物に曝
された金属の腐食を抑制する方法であって、前記硫酸と
シアン化水素酸との水性混合物に腐食を抑制する分量の
鉄塩を混合する工程を含むものである。腐食を抑制され
るべき金属は、安定でその金属に対して強固に付着し、
そして酸性の、酸化作用のある腐食物質から保護するよ
うな酸化物表面を形成する金属であればどのようなもの
でもよい。そのような金属には、例えば、鉄および鋼の
ような鉄ベース合金、チタン、ジルコニウムなどが含ま
れる。好ましい金属は、それらの金属から製造される装
置の交換コストが高いが故に、チタンおよびジルコニウ
ムである。
【0008】鉄塩のアニオンの組成はクリティカルなこ
とではない。しかしながら、抑制剤として作用するため
には、この塩の酸化−還元電位が腐食を抑制されるべき
金属のそれよりも大きいことが必要である。一般的に、
この電位の差が大きくなればなるほど、この塩の腐食抑
制効果は大きくなる。鉄(III)塩は、0.77Vオ
ーダーの酸化−還元電位を有するため、−0.44Vオ
ーダーの酸化−還元電位を有する鉄(II)塩より好ま
しい。その低い酸化−還元電位のために、鉄(II)塩
は−0.44Vより大きな酸化−還元電位を有する金属
に対する腐食速度を増大させる可能性がある。鉄(II
I)塩は、例えばヘキサシアノ錯体のような鉄錯体の形
でもまた抑制剤として使用することができる。しかしな
がら、錯体の酸化−還元電位が保護される金属のそれよ
りも高いことを確実にするための注意を払わなければな
らない。高い酸化−還元電位のため、好ましい鉄(II
I)塩としては硫酸塩およびシュウ酸塩が含まれ、最も
好ましいものは硫酸鉄(III)である。
【0009】抑制を達成するために必要な鉄塩の濃度は
環境の厳しさに伴って変化する。つまり、水性混合物中
の硫酸および/またはシアン化水素酸の濃度が増加する
につれて、鉄塩の量を増加させなければならない。この
効果はシアン化水素酸の濃度の変化に関してよりも硫酸
の濃度の変化に関してより著しい。さらに、鉄塩の濃度
は実験的に導かれた最低濃度、つまり臨界値より低い濃
度で鉄塩が存在することによって腐食が増大するため、
この臨界値以上に維持されることを確実にするために注
意を払わなければならない。希釈された硫酸/シアン化
水素酸水溶液、すなわち、約10重量パーセント未満の
硫酸および約2500ppm未満のシアン化水素酸を含
有する水溶液に関しては、10〜1000ppmの濃度
の鉄塩が適当である。硫酸の濃度が約0.01重量パー
セントから約5重量パーセントであり、かつ、シアン化
水素酸の濃度が約10から約100ppmである場合、
好ましい鉄塩の濃度は嫌気性の条件下で約50から約1
00ppmである。もっとも好ましい濃度は同様に嫌気
性の条件下で50〜75ppmである。これらの数値は
不活性雰囲気下の環境に対してのものである。酸素自体
は酸化剤としての役割を果たすため、例えば酸素が存在
し、混合物が曝気される場合には、鉄塩の濃度は約0.
5倍に低減される。
【0010】続く実施例により本発明をより詳細に説明
する。それらは本発明を決して限定するものではない。
実施例における全てのパーセンテージは水性硫酸混合物
の重量の合計を基準としたものである;ppmは水性硫
酸混合物の百万分の1を基準としたものである。
【0011】腐食工程は電気化学セルを使用した電気化
学的な解析法によって評価される。標準セルは、チタン
またはジルコニウムのグレードの2つの片(メタルサン
プルズカンパニー)よりなる作用電極、2個のグラファ
イト対向電極、塩橋(ルージンプローブ)によってセル
に接続された1個のカロメル参照電極、および電池をア
ルゴンガスでパージするための気体注入管よりなる。実
験は他に明記しない限り、アルゴン雰囲気下、95℃の
温度で実施される。セルはデータ収集およびデータ解析
用のコンピュータに接続されたポテンショスタット(P
ARC EG&Gインスツルメント モデル273)に
接続される。腐食の測定および解析用のソフトウェア
(SOFTCORR II、1991、EG&G イン
スツルメント)が全ての実験パラメータをセットし、実
験を制御し、そしてデータを解析するために使用され
る。以下のパラメータは各々の実験に先だってコンピュ
ータプログラムに入力される:すなわちコンディショニ
ング電圧および時間、初期ディレイ、当量重量、密度お
よび試料面積を調整する。
【0012】直線分極抵抗(Linear Polar
ization Resistance:LPR) コントロール電位走査、典型的には平衡における腐食電
位(Ecorr)が+20mV(ミリボルト)の小さい
範囲で大きなコントロール電位走査が作用電極に施され
る。その結果生じる電流はモニターされ、加えられた電
位に対してプロットされる。Ecorrおよび電流(I
corr)に対する値を与える直線が得られる。Eco
rrはIcorrが0のときの電位である。Ecorr
が0のときこの直線の傾斜は腐食電流を計算するために
使用される。腐食速度(”CR”)は次のような値から
計算される: CR=c(EW/D)(Icorr/A) ここで:cは比例定数でIcorrがアンペア(”
A”)およびCRがミル/年(”mpy”)で表される
とき、1.287×105である。EWは当量重量であ
る。Dは金属の密度である。Icorr/AはA/cm
2で表される電流密度である。金属は50mpyを超え
る腐食速度であるとき活性であり、腐食速度が10mp
y未満であるとき非活性であり、また活性と非活性との
間を前後に変動する場合は活性−非活性であると考えら
れる。
【0013】アノードパルス 550mVの電荷が30秒間金属に供給される。Eco
rrが系を平衡に保ちつつ、30分間モニターされる。
LPRスキャンが次に開始される。 カソードパルス −900mVの電荷が30秒間金属に供給される。Ec
orrが系を平衡に保ちつつ、30分間モニターされ
る。LPRスキャンが次に開始される。
【0014】ポテンショダイナミック(PD)走査 コントロール電位走査が350mV/秒の走査速度で、
Ecorrに対して−250mVから標準カロメル電極
(SCE)に対して1.6Vまで、作用電極に加える。
ポテンショダイナミック走査の結果、ピーク電流におけ
る電位に基づくEcorrの値が与えられる。この操作
は試験される物質の”指紋”を生じる。この指紋の形状
はその金属がその条件により、活性、非活性または活性
−非活性であるかに関する傾向を示し得る。
【0015】抑制剤を使用しない場合の金属のポテンシ
ョダイナミック走査 −900mVのカソード電荷が1分間加えられる。金属
のEcorrが1時間モニターされる。系が再び平衡に
達した後、ポテンショダイナミック走査に先だってLP
R走査が実施される。
【0016】抑制剤を使用しない場合のパルス実験 −900mVのカソードパルスが金属の表面に酸化物が
存在しないことを保証するために60秒間与えられる。
Ecorrが次に1時間モニターされる。続いてLPR
走査が実施される。平衡条件下、アノード、カソードお
よび続いて他のアノードパルスを加え、そして各パルス
の間にはLPR走査を行う。SCEに対して−1.0V
からSCEに対して1.5Vまでのポテンショダイナミ
ック走査が最終平衡状態のあとで実施される。 抑制剤を使用した場合のパルス実験 この実験は、一連のパルスの開始に先だって抑制剤が添
加され、そして次にEcorrが30分間モニターされ
たことを除いては、上記と同様にして実施される。
【0017】実施例1〜4 硫酸の、0.01重量%、0.1重量%、1.0重量%
および5.0重量%水溶液が調製される。各々の実験に
おいて、溶液は電気化学セル内に、チタンまたはジルコ
ニウム片と一緒に配置される。続いてPDおよびLPR
走査が実施され、CRおよびEcorrが決定される。
これらの実験の結果が表1に示される。この結果が、硫
酸すなわちチタンに対する腐食剤中におけるチタンの予
想される挙動を示している。CRは酸濃度が増加するに
つれて増加し、Ecorrは減少する。
【0018】
【表1】 硫酸濃度 濃度 CR Ecorr 実施例No. (%) 抑制剤 (ppm) (mpy) (V) 1 0.01 − − 1-2 -0.2180 2 0.1 − − 10-20 -0.3703 3 1.0 − − 93 -0.6412 4 5.0 − − 200-280 -0.8164
【0019】実施例5 この実験は硫酸銅(II)が抑
制剤として添加される以外は実施例2の手順を使用して
実施される。この実験の結果が表2に示される。この結
果は公知の抑制剤である、硫酸銅(II)の効果を示
す。10ppmの硫酸銅(II)を添加すると、CRは
約1/5倍に減少する。
【0020】
【表2】 硫酸濃度 濃度 CR Ecorr 実施例No. (%) 抑制剤 (ppm) (mpy) (V) 5 0.1 CuSO4 10 2.17 0.1549
【0021】実施例6〜13 これらの実験は抑制剤として硫酸鉄(III)を添加さ
れる以外は実施例2および3の手順を使用して実施され
る。これらの実験の結果は表3に示される。全てのCR
値は1.0mpy未満であり、これは硫酸鉄(III)
がチタンを硫酸による腐食から保護していることを示し
ている。硫酸銅(II)のEcorrおよびIcorr
に対して有する効果と比べた場合、硫酸銅(II)はI
corrに対してより大きな効果を有するのに対して、
硫酸鉄(III)はEcorrに対してより大きな効果
を有する。より高い酸濃度では、平衡CR(実施例9と
13とを比較せよ)を得るためにより多くの硫酸鉄(I
II)を必要とする。
【0022】
【表3】 硫酸濃度 濃度 CR Ecorr 実施例No. (%) 抑制剤 (ppm) (mpy) (V) 6 0.1 Fe2(SO4)3 38 0.75 0.4791 7 0.1 Fe2(SO4)3 50 0.6 0.1259 8 0.1 Fe2(SO4)3 75 0.4 0.2240 9 0.1 Fe2(SO4)3 100 0.2 0.3668 10 0.1 Fe2(SO4)3 150 0.18 0.4731 11 1.0 Fe2(SO4)3 50 0.28 0.16 12 1.0 Fe2(SO4)3 75 0.25 0.20 13 1.0 Fe2(SO4)3 150 0.2 0.2
【0023】実施例14〜18 これらの実験はフェロシアン化カリウムを抑制剤として
添加する以外は実施例2の手順で実施される。これらの
実験の結果が表4に示される。
【0024】
【表4】 硫酸濃度 濃度 CR Ecorr 実施例No. (%) 抑制剤 (ppm) (mpy) (V) 14 0.1 K3Fe(CN)6 50 0.95 0.6030 15 0.1 K3Fe(CN)6 100 0.4 0.2719 16 0.1(Zr) K3Fe(CN)6 100 2-3 0.6473 17 0.1 K3Fe(CN)6 200 0.278 0.8473 18 0.1(Zr) K3Fe(CN)6 200 0.46 0.8801 (Zr) はジルコニウム片使用
【0025】実施例19〜20 これらの実験は硫酸鉄(II)およびシュウ酸鉄(II
I)(Fe(Ox)3)を抑制剤として添加する以外は
実施例2の手順で実施される。これらの実験の結果が表
5に示される。
【0026】
【表5】 硫酸濃度 濃度 CR Ecorr 実施例No. (%) 抑制剤 (ppm) (mpy) (V) 19 0.1 FeSO4 500 0.54 -0.3065 20 0.1 Fe(Ox)3 180 1.01 0.1709
【0027】実施例19は抑制剤において鉄の酸化状態
を変化させることの効果を示す。硫酸鉄(II)は硫酸
鉄(III)よりもはるかに非活性な抑制剤である。こ
れはその酸化−還元電位がはるかに低い(鉄(III)
の0.771に対して−0.440)という理由による
ものと考えられる。実施例14〜18および20は陰イ
オンにおける変化がCRに及ぼす効果を示す。その効果
は低いにもかかわらず、これらの物質は腐食を防止する
ために十分活性である。さらに、実施例14〜18は硫
酸/シアン化水素酸水性混合物からのシアン化物イオン
が腐食速度に対して及ぼす効果を示す。シアン化物イオ
ンの存在はヘキサシアノ鉄(III)陰イオンの生成を
導くため、この実施例はチタンがまだ腐食から保護され
ていることを示す。
【0028】実施例21〜24 これらの実施例は2つの異なる硫酸濃度で、異なるシア
ン化水素酸の濃度に対して腐食速度を比較したものであ
る。硫酸鉄(III)濃度は各実験において50と75
ppmの間に維持される。実験は温度が95℃に代えて
60℃に保持される以外は実施例1〜4の手順で実施さ
れる。これらの実験の結果は表6に示される。この結果
は腐食速度はシアン化水素酸の濃度よりもむしろ硫酸の
濃度に依存することを示している。さらに、これらの実
験は高いシアン化水素酸濃度においてでさえ、チタンの
腐食速度が許容範囲であることを示している。
【0029】
【表6】 硫酸濃度 HCN濃度 CR 実施例No. (%) (ppm) (mpy) 21 0.1 2140 0.34 22 0.1 2554 0.16 23 1.0 1063 2.07 24 1.0 1480 2.13
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 オードリー・ブラボー アメリカ合衆国テキサス州75080、リチャ ードソン、ウォータービュー・ドライブ 22、アパートメント 1624

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸とシアン化水素酸との水性混合物と
    接触したときに酸化物表面を形成する金属の腐食を抑制
    する方法であって、硫酸とシアン化水素酸との水性混合
    物を金属の腐食を抑制する分量の鉄塩との接触条件下で
    混合する工程を含む、金属の腐食抑制方法。
  2. 【請求項2】 金属が鉄、鉄合金、鋼、チタンおよびジ
    ルコニウムから選ばれる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 金属がチタンおよびジルコニウムから選
    ばれる、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 水性混合物における硫酸の濃度が約0.
    001重量パーセントから約10重量パーセントであ
    り、かつ、この水性混合物におけるシアン化水素酸の濃
    度が約1.0から約2500ppmである、請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 水性混合物における硫酸の濃度が約0.
    01重量パーセントから約5重量パーセントであり、か
    つこの水性混合物におけるシアン化水素酸の濃度が約1
    0から約100ppmである、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 鉄塩が鉄(III)塩である、請求項1
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 鉄塩が硫酸鉄(III)、シュウ酸鉄
    (III)およびフェロシアン化カリウムから選ばれ
    る、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 鉄塩が硫酸鉄(III)である、請求項
    1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 鉄塩の濃度が約10から約1000pp
    mである、請求項4に記載の方法。
  10. 【請求項10】 鉄塩の濃度が約50から約100pp
    mである、請求項5に記載の方法。
  11. 【請求項11】 鉄塩の濃度が約50から約75ppm
    である、請求項5に記載の方法。
  12. 【請求項12】 さらに混合物を曝気する工程を含む、
    請求項1に記載の方法。
JP6227408A 1993-10-18 1994-08-30 金属の腐食抑制方法 Ceased JPH07118883A (ja)

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US139,248 1993-10-18
US08/139,248 US5338375A (en) 1993-10-18 1993-10-18 Use of iron salts as corrosion inhibitors in titanium vessels

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KR (1) KR950011649A (ja)
CN (1) CN1041332C (ja)
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