JPH071178Y2 - スノーボード用フットストラップ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は、スノーボード用フッ
トストラップ、さらに詳しくは、リフトに乗ったとき、
スノーボードのバインディングから外したブーツの爪先
を挿入してスノーボードを支持するフットストラップに
関する。

【０００２】

【従来の技術】スノーボードは、上面のスタンス位置
に、滑走する際、前後の足を固定するバインディングが
取付けてあるため、リフトに乗るときや歩行するときに
は、後足をバインディングから外さなくてはならない。
そのためリフトに乗っている間、バインディングで固定
した前足のみでボードを支えなければならないが、ボー
ドの支持が極めて不安定になるため、従来はバインディ
ングから外した後足の爪先をボードの下面に引掛けてボ
ードの重量を両足に分散して支持するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
にリフトに乗っている間、前足のみでボードを支えてい
ると、バインディングで固定している足首等が痛く、疲
労しやすい。

【０００４】また、後足の爪先をボードの下面に引掛け
ても、ボードが滑り易いので、引掛けた状態を保ち難
く、ボードの重量を安定して両足に分散させることがで
きないという問題があった。

【０００５】そこで、この考案の課題は、バインディン
グから外した後足の爪先を挿入すれば、ボードの重量を
前後の足に分散させて安定した支持ができるスノーボー
ド用フットストラップを提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この考案は、スノーボードの上面に所定の間隔で固
定する一対のベルト取付部材と、上記ベルト取付部材間
に弧状に取付けるベルトからなり、上記ベルトの長さを
調節可能にした構成を採用したのである。

【０００７】

【作用】スノーボードの上面に所定の間隔で取付けた一
対のベルト取付部材間にベルトを、ブーツの爪先が容易
に挿入できる弧状となるように長さを調節して取付け、
ボードとベルトとの間に、ボードから外した足の爪先を
挿入すれば、ボードを安定よく支持することができる。

【０００８】

【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図１乃至図３に示すように、スノーボード
１のフットストラップ２は、ボード１の上面に取付ける
ための一対のベルト取付部材３と、この取付部材３に取
付けるベルト４とで構成され、上記ベルト４は長さ調節
が可能になっている。

【０００９】上記ベルト取付部材３は、下向きコ字状部
５の両端に外側へ突出する扁平な固定部６を設けて形成
され、下向きコ字状部５の水平部分に、ベルト４を巻回
するようになっている。

【００１０】また、上記一対のベルト取付部材３は、図
１及び図２に示すように、スノーボード１の上面で前後
の足をスノーボード１に固定するバインディング７ａ、
７ｂ間の前後位置に、ブーツ８の巾より広い間隔を設け
て平行に配置し、固定部６を貫通するビス９でボード１
に固定するようになっている。

【００１１】前記ベルト４は、図２及び図３に示すよう
に一端が一方の取付部材３の下向きコ字状部５の水平部
分に巻き着けた状態で縫着されており、他端側を他方の
取付部材３の水平部分とボード１との間に挿通して折り
返し、重ね合わせ面に設けた面ファスナー１０で長さ調
節可能に固定するようになっている。

【００１２】なお、図示の場合、ベルト４の長さ調節を
面ファスナー１０で行なう例を示したが、ベルト４の一
端に、とめ金を固定して長さ調節を行なうようにしても
よい。

【００１３】この考案のフットストラップ２は上記のよ
うな構成であり、スノーボード１の上面に所定の配置で
取付けたベルト取付部材３に、ベルト４をブーツ８の爪
先が容易に挿入できる弧状となるように長さ調節して取
付ければ、ゲレンデでリフトに乗る際、歩行のためにバ
インディング７ｂから外した後足を、図４に示すように
リフトに乗ってからフットストラップ２内に挿入するこ
とができる。上記のように後足をフットストラップ２内
に挿入すれば、スノーボード１の重量をバインディング
７ａに固定した前足と、後足に分散させて足の痛みや疲
労を軽減させることができ、後足をフットストラップ２
内に挿入するので、リフトが振動しても不用意に足が抜
け出すこともなく、安定してボード１を支持できる。

【００１４】また、リフトから降りるときも、フットス
トラップ２から後足を素早く外して歩行できるので、後
続の人に迷惑がかからない。

【００１５】

【効果】この考案によれば、以上のように、スノーボー
ドの上面に一対のベルト取付部材を所定の間隔で固定
し、この取付部材間に弧状にベルトを取付ければ、リフ
トに乗ったとき、ボードから外した足をベルト内に挿入
して支持することができる。

【００１６】また、ベルトの長さを調節可能にしたの
で、ブーツのサイズに合わせて調節でき、容易に装着及
び離脱することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のフットストラップをスノーボードに
取付けた状態を示す平面図

【図２】同上の縦断面図

【図３】同上の要部拡大斜視図

【図４】同上の使用状態を示す斜視図

【符号の説明】

１ スノーボード ３ ベルト取付部材 ４ ベルト

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スノーボードの上面に所定の間隔で固定
   する一対のベルト取付部材と、上記ベルト取付部材間に
   弧状に取付けるベルトからなり、上記ベルトの長さを調
   節可能にしたスノーボード用フットストラップ。